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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
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*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

どくせん・1 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 慎が白金学園の側を通ったのは偶然だった。
 珍しく大学も早く終わり、必要な参考書を買いに来たのだ。
 そしてちょうど校門から出て来た久美子を見つけた。
 声をかけようとしたとき、一瞬早く後ろから久美子に声をかけた男がいた。
「山口!」
 その声に久美子が振り向く。
「上杉?どうした」
 上杉と呼ばれたその男。
 黒いさらさらヘアと切れ長の瞳。美形だがどこか冷たい印象を与えるその少年には、どこか見覚えがあった。
「お前こそ、今日は車じゃねえのかよ」
「ああ、今車検に出してるんだ」
「車検?代車とかねえの?」
「ああ。たまには歩くのもいいもんだよ」
「だっせー。せっかく送ってもらおうかと思ったのによ」
 上杉の言葉に、久美子は苦笑いする。
「お前なー、仮にも教師を足代わりにするな」
「いいじゃん、けちけちすんなよ」
 2人はそのまま、しゃべりながら一緒に歩き出した。
 一方その光景をずっと見ていた慎は・・・・・
「・・・・・・・あのやろう・・・・・・」
 ぼそっと呟き、2人の後姿をじっと見つめるのだった・・・・・。


「あ、お嬢、おかえんなすぁいやし!」
 門をくぐるとすぐに、工藤が久美子に気付き頭を下げる。
「ただいま」
「慎のやつが来てやすゼ」
「え?沢田が?」
 久美子は目を見開き、意外そうな顔をした。
 ―――今日は、大学早く終わったのか?
 
 「よお」
 慎が久美子に気付き、短く声をかけた。
「今日はずいぶん早いんだな」
 東大に入ってからというもの毎日のように帰りが遅い慎だが、それでもこの黒田一家に顔を出すことを忘れないあたり、慎らしいといえば慎らしい。
 まあ、それも久美子に会いたいという恋心のなせる技か・・・・・。
「・・・・・たまたまな。お前は・・・・いつもこんなもんか?」
「ん?おお。なんだよ、お前だってそれくらい知ってんだろう」
「・・・・・まあな」
「?」
 なんとなく奥歯に物が挟まったような、歯切れの悪い慎を不思議に思いつつ、久美子はいったん自室に戻った。
 学校から持ち帰った書類などを整理していると、
「入るぞ」
 と、慎の声。
「ああ、いいぞ」
 久美子が答えると、戸が開き、慎が入ってきた。
 慎は戸を閉めると、しばらく黙ってその場に立っていた。
「なんだよ、どうしたんだ?何か言いたいことがあるんじゃないのかよ?」
 久美子が首を傾げて聞く。
 元々そんなにおしゃべりな方ではないが、言いたいことは言う方だ。
 らしくない慎の態度に、久美子も内心戸惑っていた。
「・・・・・上杉に、弟がいるなんて知らなかったよ」
 慎の言葉に、久美子は意外そうな顔をした。
「あれ?言わなかったっけ?そうなんだよ、それが偶然うちのクラスで・・・・あたしも全然知らなかったけどさ、とにかくそっくりだからすぐに分かったよ。お前、上杉から聞いてなかったのか?」
「全然。大体、そんなに仲良くねえし」
 慎の言葉に、久美子はからからと笑った。
「そりゃそうだよな」
「・・・・・で?」
「え?」
 久美子が慎の方を見る。
 どことなく不機嫌そうな表情。
「・・・・・いつから一緒に帰るほど仲良くなったんだ?そいつと」
「・・・・見てたのか?今日?」
「・・・・偶然、白金の前を通ったんだよ」
「マジで?何で声かけなかったんだよ」
「・・・・・かけそびれた」
 上杉律は、慎と同じ東大に通う男だ。バリバリの優等生だが、それだけではない。冷酷で残忍な一面も持ち合わせる危険な男だ。いい意味でも悪い意味でも慎とは対照的なその男が、なぜか久美子に興味を持っていることは慎も知っていたが、そこに他意はなく、単なる興味だけだと思っていたので特に気にも留めていなかった。
 あの白金の生徒を見て、あれが律の弟だということはすぐに分かった。とにかく顔がよく似ていたから。
 そして、その弟が久美子に興味を持っていること・・・・それも、ただ単に教師として見ているわけではないということに、慎は気付いてしまった。
 もちろん、久美子は全く気付いていないだろうが・・・・・。
「仲良いって・・・・別に、偶然校門の前で会っただけだぜ。今日は歩きだったから。途中まで道が一緒なんだよ。お前も知ってるだろう」
 こともなげに話す久美子に、慎は軽く溜息をついた。
 どうしてこうも、男の心理というものに鈍感なのか・・・・・。
「車で、送ったりしたことは?」
「上杉をか?いや、ないよ。特に理由もなく、生徒を車に乗せたりはしない」
「そうか」
 慎はちょっと安心して息を吐いた。
 祖父がやくざの大親分という血筋の久美子だが、今は教師が天職と信じ、それに関しては妙に生真面目なところがあったりするのだ。
「しかし、あいつ顔は兄貴にそっくりだが性格はぜんぜん似てないぜ。一見、兄貴と同じ冷血漢みたいだけどさ。なんつーの?素直?元気?とにかくまだまだ子供って感じでさ。かーわいいったらないよ」
 くすくすと、楽しそうに思い出し笑いしながら話す久美子。
 その、あまりにも楽しそうな表情に、慎の片方の眉がピクリと釣りあがる。
「へえ・・・・そりゃあ良かったな」
「ああ、本当に。あんな冷血漢が2人も家の中にいたんじゃ親も大変だもんなぁ。しかし、頭の出来は良く似てるぜ。何で白金に来たんだろうなあ。青玉にだって余裕で行けただろうに」
 久美子が不思議そうに頭をひねる。
 慎にとってはそんなことはどうでも良かったが、今後、少し早めに帰って来るようにしようと心に決めたのだった・・・・。



 初めての「ごくせん」です。
 これはあくまでもコミックのストーリーに基づいてます。先に見たのはドラマですけどね。
 コミック読んだら、「こっちの方が面白いじゃん」と思ってしまいまして。はまっちゃいました。
 今度、ドラマの第1作から順番にDVD借りてみようと思ってます♪

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どくせん・2 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 上杉がいつものように学食で昼食をとり、その後取り巻きから離れて飲み物を自販機まで買いに行ったとき・・・・・
「よお」
 聞いたことのある声に顔を上げると、そこには慎が立っていた。
 上杉は、その顔に笑みを浮かべると自分の買った飲み物を持って慎に向き直った。
「珍しいな。お前から声をかけてくるなんて」
「・・・・・聞きたいことがある」
「へえ、オレに?」
 答えてから、上杉はちらりと周りを見渡した。
 上杉と慎は、1年生ながらこの東大内でもかなり目立つ存在だった。
 今も、傍を通り過ぎる学生達が、ちらちらと2人のことを伺っているのがわかる。
「・・・・場所、変えるか」
「ああ」
 2人は、騒がしい食堂を後にした。


 「弟のことだけど」
 広い公園のような大学の裏庭で、ベンチに座った慎が口を開いた。
 少し離れて座った上杉がその言葉にちらりと慎の方を見、にやりと笑った。
「ああ。岳のことか」
「岳・・・・って言うのか。白金に入ったのか」
「ああ。全く何を考えてるんだか・・・。あいつはちょっと変わったやつでね。頭は良いんだが、わざと人と違ったことをしたがって昔から親を困らせてた。高校も・・・・青玉確実って言われてたのに、直前になって急に進路を変えた。しかもあの白金に、だ。おかげで母親はぶっ倒れちまった」
 くすくすと、楽しそうに笑う上杉。
 ―――お前も相当変わってるよ。
 慎はそう思ったが、あえて口には出さない。
「まあ、あいつの考えてることはなんとなくわかるよ。前に一度、俺があの・・・山口のことを話したことがあったんだ。変わってる教師が白金にいるってね。それで、興味を持ったんだろう」
「それだけで?」
「ああ。もちろん両親はあいつを説得したが、聞き入れるようなやつじゃない。結局親の反対を押し切って白金に入っちまった。まあ、大学は必ず行くと言ってるし、何か問題を起こしているわけでもない。今のところ、親もあきらめて静観してるよ」
「ふーん・・・・・」
 上杉は、相変わらずいやみな笑みを浮かべたまま、慎の方を見た。
「山口から、何か聞いたのか?」
「いや・・・。偶然白金から出てくるところを見た。そっくりだったし、名前が同じだからすぐに分かった」
 慎の言葉に、上杉は初めて少し眉をひそめた。
「そっくり・・・・?ふん。よく言われるけどな・・・・俺はそう思ったことないけど」
 上杉の表情に、初めて素直な反応を見て、慎は意外そうな顔をする。
「で・・・・オレに何の用?岳を、山口に近づけるなって?」
 そう言って、上杉はまた横目で慎を見てにやりと笑った。
「・・・・・・そんなこと、言ってない。ただ、どういうつもりであいつに近づいてるのかと思っただけだ」
「さーあね。俺は知らない。でも、最近のあいつは楽しそうだよ。中学のときなんか毎日退屈そうで、あいつの笑顔なんかめったに見なかったけど・・・・。最近のあいつは良く笑う。特に、学校の・・・・山口のことを話すときはすごく楽しそうに笑うよ」
 ニヤニヤと笑いながら、何もかも見透かしてるような顔で話す姿がどうにも癇に障った。
 ―――やっぱこいつとは友達になれねえ。
「・・・・・わかった。じゃあな」
 慎はそれだけ言うと、その場を後にした。
「ふーん・・・・なかなかおもしろいことになってきたみたいだな・・・・・」
 上杉はそう呟くと、また楽しそうにくすくすと笑ったのだった・・・・。


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どくせん・3 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 「ずいぶんベタな演出だよねえ。校舎裏へ呼び出すなんてさ」
 口元に笑みを浮かべ、あきれたように肩をすくめて岳は言った。
 岳を取り囲むように立っていた男子生徒たちは岳の余裕の態度とは裏腹に額に青筋を立て、声を荒げた。
「う、うるせえ!大体生意気なんだよ、少しぐれぇ勉強ができるからって偉そうにしやがって!!」
 岳よりも数段大柄な親分格らしい男がずいっと前に出る。
「・・・・・今日はあの目障りな取り巻きもいねぇ。たっぷりかわいがってやるぜ!」
 ぶんっと、男の腕が勢いよく振り上げられ、岳の頭上に下ろされようとしたが寸でのところで岳はその攻撃をかわした。
「あっぶねえなあ」
「やろお・・・よけんじゃねえ!」
「冗談、よけなかったら痛いじゃん」
 相手が次々と打ち込んでくる攻撃を、ひょいひょいとよける岳。
 運動神経はいいので、攻撃をよけることは出来るが、腕力にはあまり自信がない。
 このままでは埒が明かないが、よけてばかりでもやはり疲れてくる。
 前の男の攻撃をよけることに専念していた為、後から足を引っ掛けてきた男の攻撃をよけきることが出来なかった。
「くっ・・・!!」
 後ろにいた男に足をかけられ、岳はそのまましりもちをつくように倒れ顔をしかめた。
「へっ・・・・・ここまでだな」
 男たちが岳ににじり寄り、間合いをつめてくる。
 岳はその男たちを無表情に見つめていたが・・・・・

「お前ら何やってる!!」
 突然後から声がして、全員はっとしたようにそちらを振り返る。
「や、やべぇ、山口だ」
 もはや、久美子の正体を知らないものはここにはいなかった。
 男たちの顔色がさっと変わり、途端に逃げの体制に入る。
「おい!」
「逃げろ!!」
 言うが早いか、男子生徒たちは素早く駆け出し、久美子の横をものすごい勢いで通りお過ぎていってしまった。
「上杉!」
 久美子は、逃げて行った生徒達のことは追わず、岳のそばに駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「ああ・・・・つっ・・・・!!」
 立ち上がろうとして、右足に鋭い痛みを感じ顔をしかめる。
「どうした?・・・・・挫いてるな・・・立てるか?」
 久美子が岳の足をそっと触り、心配そうに顔をしかめた。
「たいしたことねえよ・・・。よけられると思ってたんだけどな・・・」
 痛そうに顔をゆがめる岳に肩を貸し、その場に立たせるが足を着くことは難しそうだった。
「しようがねえな・・・今日はもう授業もねえし、病院に行こう」
「って・・・・車は?」
「ああ、昨日車検から戻ってきた。車まで、ちょっとがんばってくれよな」
 そう言って久美子は少しずつ歩き出したのだった。


 「・・・・・ん?」
 外で車の止まる音に気付き、律は視線を上げた。
 続いて、インターフォンの音が鳴る。
「はいはいっと・・・宅配かなんかか?」
 急ぐでもなく、律は玄関まで行くと開ける前に声をかけた。
「どなた?」
「白金高校の山口です。岳君を送ってきました」
「!!」
 意外な人物の声に、さすがの律も驚き目を見開く。
 玄関を開けると、そこには久美子と、久美子に支えられて立っている岳がいた。
「何事?」
「足を挫いたんだ。悪いけど肩を貸してくれ」
 久美子にそういわれ、律は岳に肩を貸し、そのまま2人で岳を支えるようにして玄関を上がり、リビングのソファまで岳を連れて行った。
「悪いな、山口」
 珍しく謙虚な姿勢の岳に、律は目を丸くする。
「いいさ、このくらい。それよりも・・・足、大丈夫か?明日、学校まで来るの大変だったら迎えに来てやるぞ」
「は?山口が?」
「おお。なんだよ、不満か?」
「あ、いや・・・。そういう訳じゃ・・・」
 心なしか岳の頬が朱に染まって見え、律はますます驚いて目を瞬かせた。
 ――――へぇ・・・。こいつがこんな顔するなんて・・・・

 「じゃあ、邪魔したな。明日の朝、また来るから」
「ああ」
 久美子を玄関まで送った律は、玄関の戸を閉めたあとまたリビングへと戻った。

 「・・・怪我したにしちゃあ、うれしそうな顔だな」
 律の言葉に、岳はチラッと視線を送ったがすぐに目の前のTVに視線を戻し肩をすくめた。
「そう?」
「ああ・・・。けどお前も面倒くさいことするねえ。女なら他にいくらでもいるだろう。わざわざあんな・・・教師で、やくざで、おまけに男つきだ」
「・・・教師しか合ってねえぜ。あいつ自身はやくざじゃねえし、男だって、別に恋人ってわけじゃないだろ」
 その言葉に、律はおかしそうに口の端をあげて笑った。
「なんだ、知ってるのか。沢田慎。お前、あいつに勝てると思ってるの」
「さあね。でも、やる前からあきらめちまう兄貴よりは勝てる可能性、あると思うぜ」
 律の眉が、ピクリとつりあがった。
「・・・オレが、なんだって?」
「知ってるぜ。兄貴が山口に気があること。・・・・誰に対しても、どんなことに対しても無関心で、高みの見物を決め込んでた兄貴が、初めて興味を持って自分から近づいたのはあいつだけだろう。だから俺も、それがどんな女なのか見てやろうと思ったんだ。だけど、男がいるからって本気になる前に諦めちまうなんて、兄貴も案外情けねえよな。男として・・・沢田慎に勝てる自信がないってことだろ?」
 岳がクックッとおかしそうに笑うのを無表情に見つめる律。
「・・・・・オレが・・・・・このオレが、沢田に勝てないって?」
 律の抑えた声音に、岳はちらりとその表情を見た。
 感情のない瞳。だが、岳にはその瞳の奥に燃え盛る炎が見えたような気がした。
「・・・・・だから、諦めたんだろ?」
「・・・・・お前は、あいつに勝てる自信があるってのか?」
「さあ。わかんねえよ。ただオレは、まだ諦めるつもりがねえってだけだ」
 そう言って岳は、床に置いてあった雑誌を拾い、読み始めた。
 もうこの話は終わり。
 暗にそう言っているのがわかり、律も何も言わず部屋から出て行った。

 自分の部屋に戻った律は、イライラとベッドに身を投げ出し、舌打ちした。
 ――――俺が、沢田に負ける・・・?ばかな・・・!
 脳裏に、慎が久美子と岳のことを心配している様子と、岳の久美子に対しているときの表情が浮かんでは消えた。
 ――――あいつに・・・・あの女に、そこまでの価値があるってのか・・・?
 少しすると、律も冷静さを取り戻した。
 そして、しばらく考えにふけっていたが・・・・・
 やがて、その端正な顔立ちに、静かな笑みを浮かべた。

 ――――いいだろう。このオレが、あの沢田よりも下かどうか・・・じっくりとわからせてやるさ・・・・・。男として、な・・・・・



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どくせん・4 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 *とっても久しぶりの『どくせん』です。
 わからない方も多いと思いますので、最初から読みたい方はこちらからどうぞ♪



 「おう、おはよう!」
 玄関を開けると、そこには久美子が立っていた。
「・・・・・本当に来たの」
 半分呆れ顔の律に、久美子は肩をすくめる。
「当たり前だろう。教え子との約束、あたしが破るわけない」
「ふーん?まあ良いや。岳、山口が来てるぞ」
「ああ、いいよ、あたしが部屋まで行く。お前も車まで送ってくれよ」
 そう言ってさっさと家に上がりこむ久美子。
 溜息をつきつつ、律もその後を追った。

 「どうだ?歩けるか?」
 久美子の言葉に、岳はにやりと笑う。
「そんなに軟じゃねえよ。大丈夫、1人で歩ける」
「無理すんなよ?あたしが肩を・・・・・」
 久美子がそう言って岳の腕を取ろうとするのを、律が間に入って止める。
「俺がやるよ。あんたは先に行って車の扉を開けてくれ」
「お、おお。サンキュ」
 律の言葉に素直に頷き、久美子が先にたって部屋を出る。

 久美子の姿が見えなくなると、岳がちらりと律を見た。
「―――どういう風の吹き回しだよ?」
「別に。面白そうだから俺もゲームに参加しようと思っただけだ」
「ゲーム・・・・・?」
「ああ。山口久美子をものにする、っていうゲームにな」
 そう言ってにやりと笑った律の瞳は、怪しい光を湛えていた―――。


 「明日からは、もう迎えに来なくていいから」
 学校に向かう車中、そう言った岳の顔を、久美子は驚いて見た。
「何言ってるんだ。遠慮すんなよ、足が良くなるまでの間だけなんだから」
「いいから、俺の家にはもうくんな。帰りも送ってくれなくていいから」
 頑なに拒む岳を、久美子は不思議そうに見つめた。
「どうしたんだよ?急に。何かあったのか?家で」
「―――お前さ、兄貴のこと、どう思う?」
「お前の兄貴を、か?どうって―――頭のいいやつだよな。ちょっと変わってるけど―――兄貴がどうかしたのか?」
「・・・・・兄貴には、気をつけたほうがいい」
「どういう意味だ?」
「言葉通りの意味だよ。あいつは・・・・弟の俺でもたまに不気味に思うときがある。何を考えてるのか―――とにかく、気をつけろ」
 そう言った岳の横顔は、真剣そのものだった・・・・・。


 「え・・・・・上杉のやつ、もう帰ったのか?」
 放課後、岳を送って行こうと、帰り支度をしてから教室に戻ると、すでに岳の姿はなかった。
「ああ、足大丈夫なのかって言ったらもう平気だっつってたぜ。その割にはびっこひいてたけどな」
「そりゃそうだろう。ったく、あいつ・・・・・」
 そう言って久美子は溜め息をつき、教室を後にしたのだった。


 一方、大学での授業を終え帰ろうとしていた慎の前に現れたのは―――
「こんちは。沢田慎、だろ?」
 上杉律の弟、上杉岳。
 見れば見るほどそっくりだったが、持ってる雰囲気はまるで違う―――正反対のようにも見えた。
「―――何か用か」
「あれ、俺が誰だかきかねえの?」
 岳の言葉に、慎は肩をすくめた。
「上杉の弟だろ?見りゃわかる。あいつだったら俺はしらねえぜ」
「だろうな。あんたと兄貴じゃ絶対気が合いそうもねえ」
「―――で、何の用だ」
「・・・・・ちょっと、付き合ってくれねえか。あんたに話したいことがあるんだ」
「俺に?」
「ああ。その辺のサテンでいいや。割り勘だけどな」
 そう言いながら岳はさっさと歩き出す。
 慎は岳に声をかけようとして―――
 岳がびっこをひいていることに気づく。
「何突っ立ってんの?早く来いよ」
 振り向いてそう言う岳に、慎は溜め息をつきつつ、着いて行ったのだった・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 すんごい久しぶりのごくせんです。
 ドラマもいいけど、わたしはやっぱりコミックのほうの慎と久美子が好きかな~。
 だからドラマも最初のが一番しっくり来るなあ。

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どくせん・5 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
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 喫茶店に入った慎と岳は、4人がけのテーブルに向かい合って座った。

 「で?話って?」
 慎のぶっきらぼうな言葉に、岳はちょっと笑った。
「あんたっていつもそんなしゃべり方?顔はきれいなのにすげークール。兄貴と似てるような気もするけど、やっぱり正反対な気もするし」
「―――無駄なおしゃべりをしに来たんじゃねえよ」
「はいはい、わかったよ」
 そう言って悪びれる様子もなく肩をすくめる岳。
 オーダーしていたクリームソーダに口をつけ、ようやく口を開いた。
「―――おれさ、山口が好きなんだよね」
 唐突に、ストレートに言われた言葉に慎は眼を瞬かせた。
「みんなにヤンクミなんて慕われてる姿ははっきり言ってちょっと興醒めな部分もあるんだけどさ、でもそう言われて張り切ってる姿とか、馬鹿正直なとことか、すげえ強いとことか・・・・・最初は兄貴に話聞いて興味持ってただけなのに、気が付いたら惚れてた。あんな女、他にいないって思ったらどんどんハマっていっちまって。今じゃ他の生徒と話してるとこみただけでも嫉妬してるよ」
 そう言って笑う岳を見て。
 慎は、久美子の言葉を思い出していた。

 『―――あいつ顔は兄貴にそっくりだが性格はぜんぜん似てないぜ。一見、兄貴と同じ冷血漢みたいだけどさ。なんつーの?素直?元気?とにかくまだまだ子供って感じでさ。かーわいいったらないよ』

 確かに、兄の律とは顔はそっくりなのに全く逆の印象を抱くのは不思議な感じだった。

 「―――で、それを俺に言って、どうするつもりだ?」
 慎の言葉に岳はくすりと笑い、からかうような視線を慎に向けた。
「あんたも、山口が好きなんだろ?そのために弁護士目指してる。すげえ、健気だよな」

 ―――前言撤回。やっぱりこいつは上杉に似てる。

 「わざわざからかいに来たのか?」
「まさか。そうじゃなくて―――兄貴のこと、忠告しとこうと思って」
「上杉のこと?」
「ああ。兄貴のやつも、山口を狙ってっから」
「は?」
 思わず顔をしかめる慎。
 岳はぽりぽりと頭を掻いた。
「まあ、俺が挑発したせいもあるんだけど・・・・・。いきなりやる気出しちゃって、山口をモノにするなんて言い出しやがった」
「―――あいつが、山口を?」
「そ。兄貴のやつ、あれでも一応あんたのこと意識してんだよな。あんたには負けたくないって思ってるんだ。それから、弟の俺に馬鹿にされたってのも癪にさわったんだろうけど・・・・・。とにかく、兄貴には気をつけた方がいい。あいつ、結構過激な性格してっから、何するかわかんねえぜ」
 その言葉に。

 慎は妙な胸騒ぎを覚えたのだった・・・・・。


 そのころ久美子の方は。

 岳がどこにもいないので、仕方なく帰ろうと校門に向って歩いていた。
 そんな久美子の目の前に現れたのは―――
「どうも」
「上杉?お前、こんなとこで何してんだ?」
 不思議そうに首を傾げる久美子に、にこりと微笑んで見せたのは上杉律だ。
「授業が早く終わったから、岳を迎えに来たんだ」
「へえ、優しいとこもあるんだな。けど、上杉―――弟なら、もう帰っちまったぞ」
「帰った?1人で?」
「ああ。帰りも送って行くって言ったのに、あいつ・・・・・。照れてんのかね」
 首を傾げる久美子。
 律はそんな久美子を見つめながら何やら考え込んでいたが―――
「―――折角迎えに来たけど、それなら仕方ないな。あんた、時間ある?」
「は?あたし?」
「ああ。せっかくここまできてただ帰るのもなんだし。お茶でも付き合わないか?もちろん俺のおごりで」
 優しい笑顔で久美子を見つめる律。
 一方の久美子は、突然自分に優しくなった上杉に眉を顰めた。
「気持ちわりいな。どういう風の吹きまわしだ?言っとくけどあたしはおまえにあげられるようなもの何も持ってねえぞ?」
 久美子の言葉に、律はぷっと吹き出した。
「そんなこと、あんたに期待してないよ。相変わらず面白い人だよな」
 くすくすと笑う律。
 久美子はそんな律を物珍しそうに眺めた。
「お前も、人並みに笑えるんだな」
 その言葉に、律がぴたりと笑うのをやめる。
「その方がいいよ。笑ってるといくらか普通の若者に見える。もともと顔はいいんだし、もっとそうやって笑えばいいんだよ」
 にこにこと、無邪気に笑いながら律の肩を叩く久美子。

 律は何も言わず―――

 ただ黙って、久美子を見つめていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 冷血漢の律が、久美子のせいで変わっていく・・・・・?

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