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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

ブランコ vol.1 ~花より男子・類つく&F3~

Category : ブランコ(完結)~花より男子・類つく~
 「あ、せんぱ~い、来てくれたんですね!」
 桜子があたしを見つけて駆け寄ってきた。
 今日は英徳大学の入学式だ。
「何言ってんのよ。バイトだって言ってんのに脅迫まがいのこと言って呼びつけたの誰」
 あたしのいやみにも全然こたえる様子はない。
「だって~。せっかく久しぶりにみんなで集まろうって言ってるのにまきの先輩がいないなんて、つまんないも~ん」
 口を尖らせてそう言う桜子に、思わず笑う。桜子とも長い付き合いだ。彼女の性格はいい加減把握しているし、もはや怒る気にもなれない。
 そこへ、おなじみのメンバーが集まってくる。
「よお、牧野。久しぶり」
 西門さんが笑顔を見せる。その横には美作さん。この2人は相変わらず遊び歩いているものの、最近家のほうも忙しくなってきて、鬱憤が溜まっているらしいとか何とか、桜子が言っていた。
「なんだよ、類。お前いないと思ったら牧野と一緒だったのか」
 美作さんがあたしの隣に立っていた花沢類を見て言った。
「たぶん、あそこにいるんじゃないかと思って最初によってきたの。で、予想通りいたから連れてきた」
 と答えたのはあたし。あそことは、もちろん高等部の非常階段だ。
「ふーん。で、滋は?あいつも来るんだろ?」
 相変わらず気配りの美作さんが滋さんのいないことに気付いて言う。
「なんだか用事があるから遅れるって」
 あたしの言葉を聞きながらも、全員で歩き出す。
 今日は久しぶりに集まったメンバーで桜子の大学部進級祝い・・・にかこつけたパーティーをする予定だった。


 本当ならあたしもこの大学で、今年2年に進級するはずだった。
 でも、今あたしは大学を中退し、様々なアルバイトをしながら家族を支えている毎日だ。
 どうしてそうなったかといえば、簡単に言えば道明寺と別れることにしたからだった。
 1年前、静さんの結婚式でフランスまで行き、あいつと会った。あの時は間違いなくあたしはあいつを好きだったし、あいつもあたしのことを想ってくれていた。
 それが変わって来たのはいつからだったか・・・・。
 はっきりとした原因はあたしにも良くわからない。
 きっかけになったのは、「きみこ」だ。
 道明寺がとんでもない勘違いをして類に紹介しようとした「きみこ」。その話を聞いて、わたしは驚いたのと同時に、ふと寂しさを感じてしまった。もちろん、そんなこと言えるはずもなく類のためなら協力しようと思ったのだが・・・
「本気でそう思ってる?」
「俺と、その子がうまくいけばいいって」
 その言葉に、固まってしまった。
 それから、雪のせいで階段で足を滑らせ病院に運ばれたあたしの元にいち早く駆けつけてくれた類。
 思えば、そのときからわたしの気持ちが微妙に変わってきたような気がする。
 仕事を抜け出し駆けつけた道明寺は、類を100%信用してあたしを任せてくれた。それは道明寺と類の友情であり、あたしのことを信じてくれている道明寺の行動だったと、理解はしている。
 だけど、あたしの心には何かが引っかかっていた。すぐにとんぼ返りで帰ってしまった道明寺。
 その後、類のお膳立てで道明寺から指輪を受け取り「婚約」という形にこぎつけたわたし達だったけど・・・・。
 あたしと道明寺の間には、徐々にすきま風が吹くようになっていた。
 気付いたときには、その隙間はどうしても埋められないほど大きなものになってしまっていた・・・・。

 3月の始めのことだった。
 忙しいスケジュールを切り詰め、日本に帰ってきた道明寺は、あたしに言った。
「俺たち、友達に戻った方がいいんじゃねえか?」
 そう言われる事をなんとなく予想していたあたしは、静かに頷いた。
「お前には・・・悪いことしたな。散々振り回して・・・」
「本当だよ!あたしくらい波乱万丈の人生生きてるやつもいないんじゃな?」
「自分で言うなよ」
「だれのせいよ!」 
「・・・・・俺か」
 そこであたし達は顔を見合わせ・・・・同時に吹き出した。
 ひとしきり笑いあった後・・・あたしは言った。
「道明寺・・・。こんな形になっちゃったけど、あたしはあんたに感謝してるよ。つらいことも多かったけど、楽しいこともたくさんあったし・・・何より、あんたとじゃなかったら出来ない経験がたくさん出来たから」
「牧野・・・・・」
「ありがとう。今度あったときは、F4のメンバーと一緒に集まりたいな」
「ああ・・・。そのころには、お前、類と・・・・」
「・・・・・どうかな・・・・それは神のみぞ知る、でしょ」

 婚約解消のニュースを、マスコミに知られる前にF3に知らせたあたし。
 3人とも驚いてはいたものの、予感していたところもあったようで、誰も理由については触れなかった。
 そして、あたしと類の関係も変わることなく・・・。

 それからあたしは、大学を辞めた。
 道明寺は気にするなと言ってくれたけど、大学の授業料を道明寺に全て払ってもらって平気でいられるはずがない。
 それからあたしは就職活動をしながら、アルバイトに明け暮れる日々。道明寺に出してもらった授業料は働きながら返していくつもりだった。
 これはあたしに残された小さなプライド。それを曲げるつもりはなかった。
 それでも、変わらずあたしと友達でいてくれるその人たちに、あたしはとても感謝していた。
 この人たちがいてくれるからこそ、あたしは毎日がんばれる。
 かけがいのない仲間達にかこまれ・・・・あたしは、ずっとこのときは続いてくれれば、と願わずにはいられなかった・・・・・。



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ブランコ vol.2 ~花より男子・類つく&F3~

Category : ブランコ(完結)~花より男子・類つく~
 牧野が司と分かれたと聞いたとき、「ああ、やっぱり・・・」と思った。
 牧野と司が婚約をしたころから、牧野はどこか様子がおかしかった。
 物思いにふけるような、ぼうっとしていることが多くなった。
「牧野、大丈夫?」
 そう声をかけても
「大丈夫だよ。類、いつも心配してくれてありがとう」
 そう言ってにっこりと微笑むだけだった。「類の傍にいると安心する」
 そんな風に言って俺と一緒にいることが多くなった牧野。
 その気持ちはうれしかったが、同時に戸惑ってもいた。
 ―――俺の役目は、2人を見守っていくこと。
 そう思っていたのに、牧野がすぐ近くにいるだけで、その笑顔を見るだけで、俺の心は簡単にぐらついた。
「司と連絡とってるの?」
「・・・・・うん」
 微妙に開く間。
 何があったのか聞いても
「何もないよ。心配しないで」
 と答えるだけ。心配、しないはずないだろう?
 そんな俺の気持ちに気付いてか、牧野はふっと微笑みながら俺に寄り添い、
「大丈夫・・・こうして、類が傍にいてくれれば・・・・」
 と呟くように言う。
 そう言われて悪い気はしない。俺の気持ちは高校生のころから変わってはいない。
 だが、牧野には司がいる。
 「辛いときはよっかかればいい」
 そうは言ったものの、ただ傍にいるだけで触れることの出来ないもどかしさは、どうしようもない。
 愛しさが募り、そろそろ限界に近づいたころ・・・

 「道明寺と、別れたの」
 
 どこかすっきりしたように、穏やかに告白する牧野。
 ―――ああそうか。だからずっとおかしかったんだ・・・。ずっと1人で考えていたんだ・・・・・。
 どうして自分に相談してくれなかったのか。
 そう思わなくもなかったが、牧野のことだ。きっと俺と司、両方の気持ちを考え、1人で結論を出すことを選んだんだ。そして、その想いを司も受け止めた・・・。
 それならば。
 もうそれについて、俺が口出しすることはなかった。
 俺に出来ることは、これからもずっと牧野の傍にいることだ・・・。
 
「牧野はもうフリーだぜ。さっさと告っちゃえば」
 にやりと笑い、総二郎にそう言われたが、そんな簡単にはいかない。そもそも、告るもなにも俺の気持ちは牧野だって知っていることだ。
 それに、牧野はあのあとすぐに大学を辞めてしまい、その後もバイトだ就活だと毎日忙しく走り回っていてゆっくり話す暇もない。
 司に出してもらった授業料を返す為、というのがいかにも牧野らしく、俺はただそれを見守ることしか出来なかった。
 
 そして今日は、久しぶりに牧野とゆっくり話が出来る機会だ。
 パーティーというものは苦手だが、牧野が参加するなら話は別。
 
「ヤッホー!滋ちゃん登場~♪」
 大河原がいつものようにハイテンションで現れる。
 こういうノリは苦手だ。
 別に嫌いとかいうのではなく、そのペースには着いていけない。
「あ、滋さん、久しぶり!」
「きゃ~つくし!良かった~、最近全然会えないから寂しかったよ~」
「うん、あたしも」
 牧野がうれしそうにニコニコと話す。
 元はといえば、司をはさんでライバル関係とも言える2人だったが、大河原の無邪気な性格と牧野の裏表のない性格のおかげか今では本当に仲が良いようだった。
「あれ、優紀ちゃんは?」
「あ、優紀は今日来られないって・・・・大学のサークルで、新歓があってどうしても抜けられないんだって」
「そうなんだ~残念。ねえ、今度また女の子だけで集まろうよ」
「お、なんだよ。俺たちは呼んでくれねえの」
 2人の会話に総二郎がちゃちゃを入れる。
「え~、にっしー?」
「あ、ダメですよ~西門さんは。男が寄ってこなくなるじゃないですか!ね、今度また合コンしません?」
 そう言って大河原と牧野の間に入ってきたのは三条だ。
「あ、それいい!大体あたし達みたいないい女に男がいないなんて、おかしいよね」
 と大河原は乗り気だが、牧野は苦笑いしている。
「あ、あたしはいい。バイト忙しいし・・・」
「えー!つくしが来ないとつまんないよ~」
 詰め寄る大河原に、牧野は閉口している。
 全く冗談じゃない。俺は司が相手だからこそ2人を見守ろうと決心したんだ。その辺のくだらない男に取られるくらいなら、俺が・・・・

 そう思ったときだった。
 牧野たちの後ろを通り過ぎようとしていた数人の男たちの1人が、牧野の顔を見てぴたりと足を止めた。

 「あれ?牧野じゃない?」
「え?」
 牧野が驚いて振り向く。
 と同時に、あきらと総二郎がぴたりと動きを止め、その男のほうに視線を向けた・・・・。


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ブランコ vol.3 ~花より男子・類つく&F3~

Category : ブランコ(完結)~花より男子・類つく~
 「あ、河野さん!」
 牧野に「河野」と呼ばれたその男は牧野に笑顔を向けながら、馴れ馴れしくその肩に手を置いた。
 その様子に思わずむっとしていると、三条がすっとその間に入る。
「せんぱ~い、こちらどなた?」
「あ、今バイトしている居酒屋で、一緒にバイトしてる先輩。河野さんっていうの。河野さん、こちらわたしの後輩で三条桜子さん。それから友達の大河原滋さんと、この3人は英徳大の3年生でわたしの友達」
「うわ、なんかすごいね・・・」
 河野という男は俺たちの顔を見渡し、後ずさっている。
 にこやかに挨拶する三条、大河原とは逆に、俺たちは無言でその男をじっと見ていた。
「じゃ、じゃあ俺も友達と一緒だからいくわ。今日はシフト入ってなかったっけ」
「はい、今日はお休みいただいてます。明日は入ってますよ」
「そっか。俺も。じゃあまた・・・」
 そそくさと河野という男が行ってしまうと、牧野は再び席に着いた。
「な~んか、馴れ馴れしくありません?あの人。ひょっとして先輩のこと狙ってたりとか」
 三条の言葉に、牧野はきょとんとした表情をする。
「はあ?何言ってんのよ。そんなわけないじゃん」
「先輩のそれってあてになんない。気をつけてくださいよ~騙されやすいんだから」
 三条のじと目にも、牧野は全くぴんと来ない様子で首を傾げている。
 その様子に俺たち3人は同時にそっと溜息をついた。
 気が強いかと思えば意外と涙もろくて、また人が良すぎてすぐに騙される。1番困るのは本人がそれを自覚していないということ。優しすぎるから、人を傷つけまいとして自分が傷つく。人に頼ればいいのに、なんでも自分で背負い込んでしまうのも悪い癖だ。
 だから放っておけない、だから、その強さと背中合わせの儚さに惹かれる・・・。
 もしかしたら、それは俺だけじゃなくって、あきらや総二郎も・・・・・?


 久しぶりの面々が集まった楽しい時間はあっという間に過ぎ、気付けばもう外は暗くなっていた。
「な~んか物足りない感じ~。もう一軒行きません?」
 ほろ酔い加減の三条の言葉に、大河原が賛同するが、他の面子は揃って首を振った。
「わりィ、俺これからちょっと顔出さなきゃいけないとこあるんだわ。うちの取引先のとこ」
 とあきらが言えば、総二郎も
「俺も。明日の茶会の準備で呼び出されてる。また今度な」
 と。牧野も申し訳なさそうに手を合わせる。
「ごめん、明日の朝早いから、今日は・・・」
「ってことは、もちろん花沢さんも来ませんよね。また滋さんと2人かあ」
「何よォ、あたしと2人じゃ不満?いいじゃん、女2人で飲み明かそう!」
 既に出来上がりつつある大河原に引っ張られ、2人がいなくなると俺は口を開いた。
「牧野、送ってく」
「え、いいよォ、1人で大丈夫!」
「牧野、送ってもらえよ。夜道の1人歩きは危険だぞォ」
 あきらの言葉に、それでも牧野は遠慮しようとする。
「なんだったら俺が送ろうか?」
 そう言って総二郎がぐっと顔を近づけると、牧野は真っ赤になって後ずさった。
「い、いい!類に送ってもらう!」
 2人が笑いながらそれぞれ迎えに来た車に乗り込んでいくと、牧野はほっと息をついた。

 安心してもらえる存在だというのは、うれしい反面ちょっと寂しくもある。
 牧野にとって、俺は危険を感じるような相手じゃないってこと・・・。
 つまり、男として見てもらえていない気がして、ちょっと落ち込む。
「類?どうかした?」
「ん、いや・・・。なんでもないよ。行こうか」
「うん」
 夜の道を2人で歩く。
 こうして2人きりになるのも本当に久しぶりだ。
「久しぶりだね。類とこうして歩くの」
 牧野が、俺が思っていたことと同じことを言う。
「ん・・・。バイト、忙しそうだね。居酒屋のバイトはいつからやってんの?」
「先月から。夜のバイトは時給がいいから・・・」
「ふ~ん。でも、帰りが遅くなるだろ?危なくない?」
 俺の言葉に、牧野はくすりと笑う。
「類ってば心配性。大丈夫だよ。大抵みんな同じ時間にあがって話しながら帰るし・・・それに、ほら、さっき河野さんってバイトの先輩いたでしょ?あの人が途中まで同じ方向だから、家の前まで一緒だし」
 その言葉に、俺はぴたりと足を止める。
「・・・・・さっきの男・・・・・?」
「うん。どうしたの?」
 急に足を止めた俺を、牧野が不思議そうに振り返る。
 俺の中に、もやもやとしたものが広がる。
「類・・・・・?」
「牧野・・・・あの男のこと、好きなの・・・・・?」
 牧野の顔がぱっと赤くなり、慌てて首を振る。
「ま、まさか!何言ってんのよ。あの人は単なる同僚。そんなんじゃないよ」
 ・・・・・気に入らない。
 その言葉がたとえ真実でも、他の男の名前に顔を赤くする牧野が・・・・。

 アルコールのせいなのか・・・
 俺の手は、自然に動いていた。
 牧野の細い手首を掴み、ぐいっと引き寄せると、牧野の体は簡単に傾いた。
「きゃっ、る、類?」
 驚いてまた離れようとする牧野の体をさらに引き寄せ、片手でその顎を捉える。
「・・・る・・・・い・・・?」
 目を見開き、驚きで固まる牧野の顎を上向かせ、そのまま勢いに任せ口付けた。
 あまりに驚いたからか。牧野は目を閉じることも忘れ、そのままされるがままになっていた・・・・・。


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ブランコ vol.4 ~花より男子・類つく&F3~

Category : ブランコ(完結)~花より男子・類つく~
 類の、冷たい唇があたしの唇を捉える。
 一体何が起こったのか。
 あたしはすぐにそれを理解することが出来なかった。
 突然のキスは冷たく、でもとてもやさしかった。

 しばらくして漸く唇が解放され、あたしは思わず大きく息をついた。
「なんで・・・・」
「牧野が、無防備すぎるから」
「無、無防備って・・・!」
「・・・俺は・・・司だから、諦めようとしたんだ」
 類の、普段とは違う強い視線にあたしは釘付けになる。
「司だから・・・司だったら牧野を任せられると思って・・・!そう思ったから、俺は2人を見守っていこうと思ったんだ。あんな男に取られるくらいなら・・・!」
 そう言うと、類はあたしの体を引き寄せ強く抱きしめた。
 類に抱き寄せられ、あたしの胸の鼓動が大きく波打つ。
「好きだ・・・・。もう、誰にも渡したくない・・・・」
 類の、甘く低い声が耳元で響き、あたしは息をするのも忘れ類の胸のぬくもりを感じていた。
「牧野・・・俺と、付き合って・・・」
「類・・・・・」
「・・・それとも、他に好きなやつ、いる・・・・?」
 不安げな類の声に、あたしは思わず大きな声を出した。
「い、いるわけないじゃない!」
 体を離し、類があたしの顔を覗き込むように伺う。
 ビー玉のようなきれいな瞳があたしを捕らえ、大きく胸が高鳴る。
「き、緊張するから、あんまり見ないで・・・・」
「緊張?何で?」
「な、何でって・・・そりゃあ・・・・類が目の前にいるから・・・」
「何で俺が目の前にいると緊張するの?」
 どんどん類の顔が近づき、あと数センチで唇が触れそうな距離にそのきれいな顔が迫り、あたしは思わず下を向いてしまった。
「牧野・・・こっち見て・・・・」
 耳元で囁かれ、余計に顔が上げられないあたし。
 どうしよう・・・すごくどきどきする・・・・・。
「牧野・・・・・?」
「・・・・・き・・・・なの・・・・・」
「え?」
「・・・・・好き、なの、あたしも・・・・類のこと・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
 類は、何も言わない。
 あたしの胸はうるさいくらいに鳴り響き、類にも聞こえてしまうんじゃないかと思った。
「・・・・・もう1回、言って・・・・」
 漸く口を開いた類。
「も、もう1回って・・・無、無理だよ、もう、いっぱいいっぱい・・・」
 きっと、今あたしの顔は真っ赤だ。それがわかるほど顔が熱くて、余計に類の顔が見られない。
「ちゃんと、顔見て・・・じゃないと、信じられない・・・・。もしかしたら、聞き間違いかもって思うから」
 そう言いながら、類があたしのことを見つめているのが分かる。
 その腕はしっかりとあたしの肩に置かれ、あたしが何か言うまでは離してくれそうもなかった。

 あたしはそっと目を瞑り、小さく息を吸い込むと、思い切って顔を上げ、類の顔を見上げた。
 ビー玉のような瞳が、あたしを真っ直ぐに見つめている。
 あたしは覚悟を決め、類の瞳を見つめ返しながら、口を開いた。
「あたしは、類が好き。誰よりも・・・・好きなの」
 その言葉を言い終わらないうちに、あたしの体はまた類の腕に抱きしめられていた。
「牧野・・・・・!」
「類・・・・・」
「それ・・・・本心だよな・・・・あとで取り消そうとしたって、もう受け付けないよ」
「取り消したり、しないもん・・・本心だよ・・・」
「・・・信じて・・・いいんだよな・・・・」
「ん・・・・・信じて・・・・」
 類は少しだけ腕の力を緩めると、片手をあたしの頬に当て、そっと唇を重ねた。
 さっきよりも優しく、いたわるようなキスだった。
 何度も啄ばむように繰り返し、確かめるようにキスを繰り返す。
 そのうちに息が上がって立っていられなくなったあたしの腰を、崩れる前に類が支えてくれた。
 そのままあたし達は、おでこをこつんとくっつけ見つめあった。
「牧野、顔真っ赤」
 類がおかしそうにくすくすと笑う。
「何よ!しょうがないじゃない・・・めちゃくちゃ緊張したんだから」
「・・・・そう言う顔、他のやつに見せちゃダメだよ」
 そう言って、類は優しく笑った。
 その笑顔がとろけそうなほど優しくって・・・あたしはますます顔の熱が上がるのを感じていた。
「類・・・・・」
「ん・・・・?」
「大好き・・・」
 思わずあたしの口から零れたその言葉に、類は驚いたように目を見開いた。
 そして、次の瞬間にはまた抱きしめられていて、類の顔を見上げようとすると掌で目を隠された。
「??類?」
「見ちゃダメ」
「な、何で?」
「俺今、真っ赤な顔してる気がするから・・・」
「!!」
「・・・・・そういうの、反則・・・。うれしすぎる・・・・・」
 その声が、本当にうれしそうで・・・あたしの胸がまた大きく高鳴り始めた。
「明日・・・会える?」
「明日は、バイトが・・・」
「何時に終わる?迎えに行くから」
「え、いいよ、そんな・・・」
「ダメ」
 有無を言わせぬ口調に、思わず顔を上げる。
 そこには拗ねたような表情の類。
「俺が迎えに行くから。断るのはなしだよ」
「・・・って、あたしに選択権は・・・」
「ない」
 きっぱりと言い切られ、あたしは思わず絶句する。
 この人って、こんなに強引だったっけ・・・・・?

 今まで長い付き合いだと思っていたけれど・・・・まだまだ知らないことがありそうで・・・
 期待と不安に、どきどきが治まらないあたしだった・・・・・。


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ブランコ vol.5 ~花より男子・類つく&F3~

Category : ブランコ(完結)~花より男子・類つく~
 「よォ、牧野」
「西門さん!?」
 翌日のバイト中、なぜか西門さんが数人の女の子とともに店に入ってきた。
「何事?」
「聞いてねえ?優紀ちゃんに頼まれて、彼女の大学のサークルの講師やってんだよ、不定期だけど」
「あ、そういえばそんなこと言ってたような・・・じゃ、サークルの人たち・・・?」
「そういうこと。飲み会誘われてさ、どこでも良いっつったらここに連れてこられた。お前、こんなとこでバイトしてんだな」
 いつものように西門さんがニヤニヤ笑いながら言う。
「うん。西門さんたちみたいな人は絶対こんなとこ来ないだろうと思ってたのに」
「英徳のやつらはこねえだろうなあ。俺も誘われなきゃこねえよ。そういやお前、類となんかあった?」
 西門さんの言葉に、思わずどきりと胸が鳴る。
「な、なんかって?べ、別に何も・・・」
 普通に答えようと思ったのに、思わずどもってしまったわたしを見て、西門さんは吹き出す。
「ぶっ・・・・お前、わかりやすすぎ・・・。そっか、とうとうな・・・・・」
 そう言って西門さんは1人納得し、少し目を細めてわたしを見つめた。
 その目が、どことなく寂しそうに見えて、どきりとする。
「な、何1人で納得してるのよ。わたしは別に・・・・」
「ごまかすなって。どうせ俺やあきらにはわかることだろ?今日、類のやつが妙にそわそわしてたからさ。こりゃあお前がらみでなんかあったなと思ったんだよ」
「なんで・・・」
「何でってそりゃあ、あの類だぜ。めったなことで動揺したりなんかしねえやつが、ことお前に関しちゃ感情的になるとこあるからな」
 そ、そういえば類も言ってたっけ・・・

 ―――牧野といると、感情が揺れる・・・。

 そう言ってくれた類は、いつでもあたしの味方だった。
 あたしの一部だった類。
 そんな類を失いたくないと思った・・・。

「おい?つーくしちゃん!」
「へ?―――うわあ!」
 つい物思いにふけってしまい、ふと気付くと西門さんのきれいな顔が目の前にあり、びっくりしてしまった。
「あのな・・・なに赤くなってんだよ?そんなに俺っていい男?」
「ば、馬鹿!びっくりしただけだってば!ほら、女の子たちに睨まれてるから早く行ってよ!」

 先に席についていた女の子たちがものすごい目であたしを睨んでいた。
 こんなとこでまで苛められたかないっつーのっ。
「ヘイヘイ。じゃーな、がんばれよ」
「ん、ありがと」
 最後は爽やかに笑顔を振りまき、女の子達の元へ行く西門さん。
「ねえ、知り合いなの?超カッコいーじゃん!」
 バイト仲間の女の子たちが目をハートにして騒ぎ出す。
 あ、そうか。最後の笑顔はあたしじゃなくってこの子達に向けたものなわけね・・・。
 相変わらず抜け目のないやつ・・・。

 その後は店も込み始め、西門さんたちを気にする余裕もなくなり、気づくと彼らはもう帰っていて、あたしのバイトも終わる時間になっていた。

「お疲れ~、あ、牧野帰ろうぜ」
 更衣室を出ると、河野さんと出くわしそう言われたが・・・
「あ・・・ごめんなさい。今日はちょっと・・・」
「え?何、なんか用事?これから?」
「用事ってわけじゃ・・・ええと、か、彼が、待ってるから・・・」
 真っ赤になってしどろもどろになってしまうわたしを、驚いたように見つめる河野さん。
「彼!?牧野、彼氏いたの!?」
「う、うん、まあ・・・」
「そっかあ・・・それじゃ悪かったな。俺知らなかったから・・・」
 頭をかきながら申し訳なさそうに言う河野さんに、なんとなくこっちが悪いような気分になってしまう。
「いえ、あの・・・あたしも言ってなかったし・・・・・」
 てか、まだ付き合い始めたばっかりだし。
 あたしはそのまま河野さんと一緒に店を出て、周りを見渡した。
「いないじゃん。まだ来てないんじゃない?」
 河野さんも一緒にきょろきょろしながら言う。
「みたい・・・・」
 とあたしも頷いたが・・・

 突然向かいの通りに止まっていた車から、類が降りてきた。
「え・・・・類!?車だったの?」
 なんとなく、勝手に歩いてきてる気がしてたのでちょっと驚いてしまった。
「え?あれ?昨日一緒にいた人だよな・・・うあ、レベル高。俺絶対無理だわ」
「え?」
 最後の方が良く聞き取れなくて、河野さんの方を振り返ると河野さんは手を振って
「ああ、いいんだこっちのこと。んじゃあ俺はここで。またな」
「あ、ハイ。お疲れ様でした」
 そう言って頭を下げているところへ類がやってきた。
 河野さんは類に軽く会釈すると、そのまま足早に行ってしまった。
「びっくりした。車だったんだね」
「うん。乗って」
 そう言って類はあたしの手を引いて、車まで連れて行った。
 助手席に載せられ、シートベルトを締める。
「バイト、お疲れさん」
 車を発進させながら類が言った。
「ありがと。あ、そういえば・・・今日、西門さんが来たんだよ」
「え?総二郎が?」
 類がびっくりしたように目を見開いてちらりとあたしを見る。
「うん、びっくりしちゃった。優紀の大学のサークルの講師頼まれたって・・・茶道のサークルなんてあるのね。優紀はいなかったけど、女の子5人くらい引き連れてきてた」
「へえ・・・。何か話した?」
「あ、ええと・・・」
 聞かれて、あたしはちょっと赤くなる。
「あの・・・類のこと、聞かれたの。それで・・・」
「ああ、分かった。そういえば今日大学で、何か言いたそうにニヤニヤしてたし。あいつ、勘いいから・・・。けど何で牧野に・・・俺に聞けばいいのに」
 最後の方はなにやらぶつぶつと呟くように言う。
「じゃ、今頃はあきらにも伝わってるな」
「そうだね・・・。類、冷やかされたりしない?」
「どうかな。別に冷やかされても大丈夫だけど。牧野はいや?」
「そ、そんなことないけど・・・。あたしは大学に行くわけじゃないし。類が困るかな、と思っただけ」
「別に、困らないよ。付き合ってるのは事実だろ?そんなのいくら冷やかされたって平気だよ」
 そう言って類は、やさしく微笑んでくれた。
 その笑顔に、胸が高鳴る。
 ―――あたしはやっぱり、この人が好き・・・。
 そんな想いが溢れ、思わず何も言えなくなってしまった。
 
 あたしが何も言わず類の横顔を見つめていると、類が軽く咳払いし、照れたように言った。
「あのさ・・・そんな風に見つめられると、俺でも緊張するんだけど・・・」
「あ、ご、ごめ・・・え?緊張?類が?」
 意外な言葉に、あたしは目を丸くする。
「そりゃ・・・・俺だって人間だから。牧野、俺のことどういう風に見てるの」
 じろりと軽く睨まれたけど、頬は少しだけ赤く染まっていて、それが照れているんだということがわかると、なんだかうれしくなってしまって頬が緩む。
「・・・笑うなよ・・・」
「あは、ごめ・・・でもなんか、うれしい。類がそういう顔見せてくれるって、心を許してくれてるって感じがする」
「・・・俺は、いつでも心許してるよ。牧野にはね」
 低く、甘い声に思わずどきりとする。
「・・・・・着いた」
 そう言って類は車を止めた。
 気付くと、もう家の前についていた。
「あ・・・・ありがとう」
 あっという間についてしまって、なんとなく寂しくなる。
 もっと一緒にいたい・・・。
 そんな想いが溢れ、顔に出てしまうんじゃないかと思ってなんとなく目を逸らしてしまう。
「牧野」
「え?」
 振り向いた途端、唇につめたい感触。
 類の唇が優しくあたしを捕らえる。

 「もっと一緒にいたいけど・・・明日も、早いんだろ?明日は何のバイト?」
「・・・・清掃会社の・・・あと、夜はまた居酒屋で・・・」
「そっか。あんまり無理するなよ。また、迎えに行くから」
「ん・・・。ありがと」
 あたしはにっこりと笑って見せた。
 会いたいと思う気持ちは一緒。
 そう思えるだけで、なんだか幸せな気分になる。

 あたしは車から降りるとアパートの階段の方へ向かったが、ふと足を止め、もう一度車に戻る。
 気付いた類が、窓を開ける。
「牧野?どうした?」
 不思議そうな顔をする類にあたしはにっこりと笑い、
「類、大好き」
 と言った。
 類が驚いたような顔をする。
「じゃ、おやすみ!」
 そして今度こそ本当に、あたしは階段を駆け上がって家に帰ったのだった・・・・。

 残された類が、
「だから、反則だって・・・・」
 と呟きながら、真っ赤になっていたことなど、知るよしもなかった・・・・・。


 いつもご覧いただきありがとうございます。
 先日の拍手コメントの中で、ちょっと気になる書き込みがあったのでこの場を借りてちょっと書かせていただきます。
 わたしの文章はとても下手で、読みづらいとこなんかもあるかもしれません。
 それでもわたしなりに一生懸命考え、作品に愛情を持ってこちらに載せています。
 どんな感想を持つのも自由ですし、コメントをいただくのもとてもうれしいです。
 でも、人を誹謗中傷することはその人を傷つけるだけでなく、自身の品格をも落とすことになると思います。
 顔が見えないからと言って、何を言っても自由というわけではないと思います。
 たった一言でもその言葉に傷つく人間がいるということ、よく考えて欲しいと思います。

 いきなり変な話ですいません。
 ちょっと気になったもので。
 拍手していただいた方、応援していただいている方にはとても感謝しています。
 未熟な文章ですが、少しでも楽しんでいただけたらうれしいです♪

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