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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
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*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

Blue Christmas vol.1~花より男子・総つく~

Category : Blue Christmas(完結) ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-
 
 今日は仕事だって言ってたのに。
 だからあたしは1人で買い物なんかしてるのに。

 なんでこんなとこにいんの?
 そこは2人でよく行く喫茶店。
 オープンテラスで微笑み合いながら話し込んでる男女。
 女の方は緩くまとめた柔らかそうな髪が女性らしく、キリッとした眉が仕事の出来る女という感じで同性のあたしから見ても魅力的な人だった。
 そして、その向かい側で足を組み、女を魅了する微笑みを浮かべ、向かい側の女性を柔らかく見つめている男。

 その男の名前は西門総二郎。
 あたし、牧野つくしの彼氏だった。

 まるで映画の中の恋人同士みたいだった。
 絵になりすぎてて、声をかけるのも憚れるほど。


 どうやって家まで帰ったかも覚えていない。
 夜になって何度も西門さんから携帯に着信があったけれど、出る気にはなれなくて。
 夜中の12時頃にかかって来た時にはさすがに電源も切ってしまおうかと思ったのだけど。

 着信の名前を見てあたしは驚いた。
「美作さん?」
 大学を卒業してからすぐに日本を離れてしまった美作さん。
 まさか海外から?
「も、もしもし」
『よぉ、牧野?俺』
「本当に美作さん?びっくり!今どこにいるの?」
『日本だよ』
「え。帰って来たの?いつ?」
『今日』
「ええ?そうなの?初めて聞いたよ」
『そりゃそうだろ。初めて言ったし』
 ・・・・・脱力。美作さんてこういう人だったっけ?
『んなことよりお前、総二郎のケイ番知ってるだろ?あいつ、携帯変えたこと俺に黙ってやがって』
 今、一番聞きたくない名前が出て、思わず一瞬言葉につまる。
 そういえば、以前西門さんが言ってたっけ。
 付き合っていた彼女たちと別れた時、別れた後もひっきりなしにかかってくる電話にうんざりして『携帯変えた。番号も変えたから』と・・・・・

『牧野?どうした?聞いてるか?』
「あ、ごめん、聞いてるよ」
 慌てて答えると、少し間が空いて、美作さんの声が聞こえる。
『総二郎と何かあったのか?』
「べ、別に、何も」
『何だよ、聞いてやるから言って見ろよ』
 美作さんの優しい声に、思わず涙が出そうになる。
『牧野?』
「ん。ごめん。大したことじゃないの。ただ・・・・・」
『ただ?』
「ちょっと自分に自信なくなっちゃって・・・・・」
『は?』
 あたしは今日あったことを美作さんに話した。

 『ふーん、なるほどね。その女があんまりきれいだったから、お子ちゃまの牧野は落ち込んじゃってるわけだ』
「・・・・・どうせ、ね。あたしなんて美作さんや西門さんから見れば子供だろうけど」
 思わず卑屈になってしまう自分が情けなくって嫌だ・・・・・。
 電話の向こうでくすくすと笑う美作さん。
「ちょっと・・・・・」
 思わずむっとするけど、美作さんは相変わらず明るい声であたしに語りかけた。
『あのな、あの総二郎が付き合ってる女全部切るほど惚れる相手なんて、お前が初めてなんだぜ?もっと自信持てよ』
「だって・・・・・・」
『今日のその話だって、総二郎に確かめたわけじゃねえんだろ?総二郎の言ったとおり、仕事の相手だって何で思わねえの?』
「あたしだって、そう思いたいよ。でも、なんていうか2人の雰囲気が・・・・とてもそんな感じじゃなくって・・・・・」
『そりゃ、お前がそういう目で見るからだろ』
「う・・・・・・」
 あっさり言われると、否定できない。
 そうなんだろうか、ほんとに・・・・・・
『しょうがねえなあ・・・・・じゃ、ちょっと試してみる?』
「え?」
 美作さんの言葉に、あたしは首を傾げる。
「試すって・・・・・・」
『いいから、言うとおりにしてみ』
 電話口の向こうで、にやりとほくそ笑む美作さんの顔が見えるようだった。
 なんとなく不安になりながらも、あたしは美作さんの話を聞くのだった・・・・・。


 -soujirou-

 あのやろう・・・・・こんな時間に誰と話してるんだよ?
 俺はイライラとしながら、ツーツーと無機質な音の流れる携帯電話を切った。

 今日はせっかくの休みなのにあいつと会えなかったから、せめて電話だけでもと思って9時くらいからずっとかけているのに、一向に電話に出ない牧野。
 それでも、友達と出かけているのかもしれないとか、外にいて、携帯の音に気付かないのかもしれないとか、着信履歴に気付けばかけ直すかと思っても一向にかかってくる気配もないし、携帯をどっかに忘れたのかもとも思ったのだが・・・・・
 日付が変わるころになって、コール音が話中の音に変わり・・・・・
 それが1時間近くも続いていれば、イライラもするというもの。
「くそっ」
 ついには携帯電話をベッドの上に放り投げ、そのままどさっと自分自身の体を投げ出した。

 お互いに仕事が忙しくて、この2週間ほどはまったく会う事が出来なかった。
 今日は、牧野のほうの仕事が久しぶりに休みで、俺も会いたかったけど・・・・・
「ったく・・・・人の気もしらねえで・・・・・」
 思わず溜息が漏れる。
 
 いつも電話をかけるのは自分のほう。
 デートに誘うのも自分。
 あいつの嬉しそうな声が聞きたくて。喜ぶ顔が見たくて。
 だけどたまには牧野のほうから電話してきて欲しい。
 そう言ってみれば、『だって、忙しかったら悪いなと思って・・・・・』と頬を染めて言う。
 そんな顔を見てしまえば、何も言えなくなってしまう。
 愛しさが溢れて抱きしめずにはいられない。
 そんな俺の行動を恥ずかしがる牧野。
 こいつも、俺のことちゃんと想ってくれてるんだと思う瞬間は嬉しいけれど・・・・・

 だけどやっぱり、俺のほうがよりあいつに惚れてしまってるんだという気がする。
 会えなくて寂しいと思うのは俺だけなのか。
 声が聞きたくて仕方がないと思うのは俺だけなのか。
 こんなに恋焦がれているのは、やっぱり俺だけなのか・・・・・


 翌日、俺は朝早く牧野の家まで車を飛ばした。
 ちょうど牧野はアパートの階段を降りて来るところだった。
「牧野!」
 俺の声に、驚いてこっちを見る牧野。
「ど、どうしたの?」
「・・・・・出勤前に、捕まえないとまた話もできねえだろ?最近残業ばっかりしてるみたいだし」
「だからって・・・・・」
 何か言いたげな牧野の傍へ行き、その手を掴む。
 牧野が驚いて目を見開く。
「な、何?」
「・・・・・昨日、何してた?」
 俺の言葉に牧野の顔色が僅かに変わり、俺から目を逸らした。
「何って、買い物とか・・・・・」
「誰と?」
「1人だけど」
 当たり前のようにそう答える牧野。
「・・・・・なんで電話に出なかった?」
「・・・・・電車の中にいたときにマナーモードにしてて、そのまま忘れてたの。着信履歴も見なかったし、気付かなかった」
「12時過ぎに話してたのは誰だよ?ずっと話し中だったじゃねえか」
 俺の言葉に、ぎくりと肩を震わせる牧野。
「・・・・・ゆ、優紀。つい話し込んじゃって・・・・・」
「・・・・・ふーん・・・・・」
 こいつはいくつになっても嘘が下手だ。
 そんなんで、俺を騙せると思ってるのか・・・・・
「も、もういいでしょ?あたし行かなきゃ・・・・・」
 さっさと話を終わらせようとする牧野。
 2週間ぶりに彼氏に会えたっていうのに、その態度かよ?
「・・・・23日、空いてるよな?」
「え?」
 牧野が漸くこっちを見る。
「イブの前日。イブは仕事だって言ってたけど・・・・・23日は会えるよな?」
 それは前から話していたことだ。
 イブの日は仕事で、会えるのはたぶん夜になってしまう。翌日も仕事があるから、食事するくらいしか出来ない。
 だけど23日は休みだから。
 そう言っていたから、俺も23日は何とか休めるように調節していたのだけれど・・・・・
「ご、ごめん、その日は・・・・・」
「は?」
「用事があって・・・・・会えない・・・・・」
「・・・・・・・用事って、何」
 思わず声が低くなる。
 牧野の手を握る手にぐっと力が入り、牧野が顔をしかめる。
「あの・・・・・き、急に取材が入って・・・・・・その日しか、スケジュールが合わないからって・・・・・」
「・・・・・・」
 俺は、握っていた手をぱっと離した。
 牧野がほっとしたように息をつき、俺を見る。
「・・・・わかった。悪かったな、引き止めて」
 俺の言葉に、牧野は少し気まずそうに首を振った。
「う、ううん・・・・・じゃ、あたし行くから・・・・・」
「ああ」
 牧野の後姿を見送り・・・・・・・
 俺は車に乗り込むと、ドアをばたんと乱暴に閉めた。
 ダッシュボードからタバコを取り出し火を着けると、気分を落ち着かせるように煙を吐く。

 あいつの嘘は、すぐに分かる。
 目を合わせようとしないし、言葉にも詰まる。
「何が取材だ・・・・・」
 俺はイライラと、せっかく火をつけたタバコをすぐにもみ消した。
 せっかく久しぶりに1日一緒にいられると思ったのに・・・・・
 牧野に会えないということはもとより、嘘をついてまで会うことを拒否されたことにショックを受けていた。
 心も体も、通わせたと思っていた。
 狂おしいほど会いたいと思ったり、声が聞きたいと思うのは、やはり俺だけなのか・・・・・。

 俺は、深い溜息をつくと、車のエンジンをかけたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「言葉に出来ない」の続編のようなものになります。
 前回は類だったので、今回はあきらに登場してもらいました。
 社会人になると、クリスマスだからって浮かれてばかりいられない現実がちょっと寂しいですよね~。
 そんな現実からちょっとでも離れるべく(^^;)
 妄想してみました。

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Blue Christmas vol.2~花より男子・総つく~

Category : Blue Christmas(完結) ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-
 
 美作さんの言うとおり、23日に仕事が入ってしまったことを西門さんに告げる。
 昨日の電話のことも、23日のことも、嘘をつくことに後ろめたさを感じる。
 だけど・・・・・

 『心配するな。絶対うまくいくから』

 そう言っていた美作さんを、今は信じたい気分だった。
 西門さんを信じていないわけじゃないけれど。
 どこへ行っても女の人の注目を集めてしまう彼と一緒にいると、隣にいるのが申し訳ないような気さえしてきてしまうのだ。
 大人な西門さんと、まだまだ子供っぽいあたしとじゃやっぱりつり合わないんじゃないだろうか。
 その思いは、いまだあたしの心に燻り続けてて・・・・・
 あんなふうに大人の女の人と一緒にいるところを見てしまうと、疑心暗鬼になってしまう自分に溜息が出てしまう・・・・・。


 そして23日
 あたしは美作さんに言われたとおり、1番お気に入りのワンピースと滅多に着ることのない真っ白なコートを着て家を出た。
 メイクも、あたしにしてはがんばったんじゃないだろうかと思えるちょっと華やかなメイクで、見ていた進が『ずいぶん気合入ってんね』とからかうのでちょっと心配になって『変?』と聞くと『いや、かわいいけど』と言ってくれた。
 こうしてめいいっぱいのおしゃれをしたあたしは、なんとなく落ち着かない気分で待ち合わせの場所へ急ぐ。
 すれ違う人がみんなあたしを見て笑っているような気がして、ひたすら前だけを見て歩く。


 「こらこら、どこまで行くつもりだよ」
 突然後ろからおかしそうに言う声が聞こえ、あたしははっとして立ち止まる。
 振り向くと、そこにはメタリックなワインレッドのスポーツカーに乗った美作さんが、サングラス越しにあたしを見て微笑んでいた。
「美作さん!びっくり・・・・全然わからなかった」
「そりゃお前、わき目も振らずにあの勢いで歩いてりゃわかんねえだろ。久しぶりだな」
 そう言いながらサングラスを外す仕草はさすが、様になっていて道行く女の子たちがみんなちらちらと見ていくのがわかる。
「ふ~ん・・・・・」
 美作さんが、あたしのことをつま先から頭のてっぺんまで嘗め回すように見るから、なんだか居心地が悪い。
「な、何よ・・・・・・変?」
「いや、かわいいじゃん。ちょっと見ない間にいい女になったよな」
 改めてそう言われると照れてしまう。
「み・・・・・美作さんこそ、なんだかすごく大人っぽくなったみたい。忙しいの?」
 繊細で神経質そうな印象が強かった美作さんだけど、なんだか海外で仕事をしてきたせいかたくましくなって、男の色気が備わってきたような気がする。
「まあな。やりがいはあるけど、遊ぶ暇がなくなったのは痛いかも。だから、久しぶりの休暇にこっちに来て総二郎と遊ぼうかと思ってたんだけど・・・・・」
 そう言って美作さんはにやりと笑った。
「お前の話聞いてたら、総二郎と遊ぶより、総二郎で遊ぶ方が面白そうだと思ってさ」
「は?」
 意味がわからずあたしが首を傾げていると、美作さんが手をちょいちょいと動かし、あたしにもっと近くに来るように合図した。
 不思議に思いながらもあたしは車の近くへ寄る。
 と、突然ぐいっと美作さんがあたしの腕を引っ張り、体を引き寄せると車の窓から体を乗り出し、あたしの耳元に顔を寄せた。
 突然至近距離に美作さんのきれいな顔が近づき、思わずドキッとしてしまう。
「ちょっ・・・・・」
「しっ―――もう少しだから、このままじっとしてろ」
「え・・・・・?」
「・・・・・お前、ほんといい女になったな。さすがの俺も、この至近距離ではやばいかも」
 低く、甘い声で囁くから、どきどきが止まらなくなる。
 顔が熱い。
 あたしがどうしていいかわからないでいると、美作さんが急にくすりと笑うと、あたしの耳元に軽く音を立ててキスをした。
「ひゃ!?」
 驚いて離れようとすると、急にあたしの体は後ろに引っ張られ、そのままぽすんと誰かの胸にぶつかった。

 見上げると、そこにはむっと顔をしかめた西門さんの顔。
 いつの間にかあたしの腰に回された西門さんの腕が、あたしを後ろからぎゅっと抱きしめていた・・・・・。


 -soujirou-

 23日。
 俺は朝から牧野のアパートの家で牧野が出てくるのを待った。
 あれから結局牧野と会うことも話すことも出来なかった。
 仕事が忙しいのも本当なのだろうが、故意に俺を避けてるようなあいつの行動が、俺をますます苛立たせていた。
 
 今日、あいつが本当は休みだってことは既に確認済み。
 どうして嘘をついたのか・・・・・
 それを、俺には知る権利があると思うんだけど?

 昼近くになって、漸く牧野が部屋から出てきた。
 階段をかんかんと音を立てながら下りてくる様子を、俺はあいつに見つからないよう身を潜めながらちらりと覗き、顔を顰めた。
 あれは確か、去年の誕生日に類からプレゼントされたとか言ってた白いコート。汚れそうで、着るのがもったいないといってたやつだ・・・・・。中に着てるのは、お気に入りのワンピース。黒地に小花柄をちりばめたシフォンの柔らかなシルエットが女らしく、デートのときによく着ているやつだ。
 そしてメイクもいつもより華やかで、どう見ても仕事って感じじゃない・・・・・。

 ―――あんなおしゃれして、どこに行くつもりだ?まさか・・・・・誰か他の男と・・・・・?

 今まで考えたくなくて避けてた想像が、頭の中を駆け巡る。
 
 わき目も振らず、ひたすら歩き続ける牧野の後を着ける。
 急いでいる様子が、これから会う相手に早く会いたいと思っている牧野の心を表しているようで、胸が苦しくなる。

 ―――どこまで行くんだ?
 そんなことを考えていたとき・・・・・

 牧野が通り過ぎようとしたとき、すぐ脇の道に止まっていたスポーツカーから男が顔を出し、牧野に声をかけた。

 ―――あきら!?
 俺はその男の顔を見て、目を見開いた。
 ―――なんであきらが・・・・・
 あきらが日本に帰ってきてたなんていう話は聞いてない。
 
 2人が話している様子を、少し離れたところで見つめる。
 その内容までは聞き取れないが、牧野がちょっと照れたようにしてる様子や、あきらが牧野の全身をくまなく見つめる様子にもやもやとしたものが湧き上がる。
 
 出て行こうかどうしようか悩んでいると、突然あきらが牧野の腕を引き寄せ、窓から体を乗り出したと思ったら牧野の耳元に顔を寄せて何か囁いている。
 ―――あきらのやつ―――!
 俺は堪らず出て行き・・・・・
 真っ赤になった牧野の耳元に音を立ててキスをしたその瞬間、俺は牧野の腰に手を回して思い切り引き寄せた。

 「ひゃ!?」
 変な声を上げて驚く牧野。
 顔を上げ、俺の顔を見てびっくりしている。
 そして・・・・・
「よォ、総二郎。久しぶり」
 そう言ってあきらは、満足そうに笑ったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ヤキモチを妬く総二郎は、書いてて楽しいです。
 実年齢よりもちょっと、子供っぽいかな?

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Blue Christmas vol.3~花より男子・総つく~

Category : Blue Christmas(完結) ~花より男子・総つく~
 -soujirou-

 余裕の顔して微笑むあきらに、イライラする。
「あきら、何のつもりだよ?いつ日本に帰ってきた?」
 俺の言葉に、あきらは肩を竦めた。
「先週。お前、ケー番変えたの黙ってたろ。それ聞こうと思って牧野に連絡とったんだよ」
「・・・・・で、何でそれを俺に黙ってんの?今日2人で会ってんのはなんで?」
 牧野が不安そうに俺を見上げ、またあきらに視線を戻す。
 あきらが牧野の顔をちらりと見て微笑んだ。
 まるで安心しろとでも言うようなその優しい笑みに、さらに苛立つ。
「俺が誘った。牧野を・・・・・口説こうと思って」
「!!」
 その言葉に、俺は考えるより先に体が動いていた。
 車の中のあきらの胸倉を掴む。
「お前!!」
「西門さん!!やめてよ!」
「お前も、なんであきらと会ってんだよ!?」
「だからそれは!」
「俺よりもあきらを優先したってことかよ、ふざけんな!お前と付き合ってんのは誰なんだよ!」
 勢いが止まらず声を荒げると、牧野はぽかんとしたような顔をして、俺を見た。
「俺は、お前を他の男に・・・・・たとえそれがあきらでも、渡すつもりはねえからな!お前は俺のもんだ!」
「・・・・・・西門さん・・・・・」
 牧野の頬がほんのりと染まる。
 
 ほんの数秒、沈黙が訪れ・・・・・
 突然、俺に胸倉をつかまれたあきらが耐え切れなくなったように笑い出した。
「ぶっーーーーーくっくっくっ・・・・・・・」
「・・・・・あきら?」
 俺が掴んでいた手を離すと、それが合図になったかのように大笑いを始めるあきら。
 俺はわけがわからず目を丸くする。
 ―――一体なんだっていうんだ?

 ひとしきり笑った後、あきらは笑いすぎて目尻に浮かんだ涙を拭きながら、俺を見て口を開いた。
「わりいわりい、ついおかしくって・・・・・お前、ほんとに牧野に惚れてんだな」
 唐突にそんなことを言われ、俺は思わず言葉に詰まる。
 顔が熱くなって・・・・自分でも赤面しているのがわかる。
「お前のそんな顔・・・・初めて見たわ。すげ、おもしれえな」
 くすくすと笑いながら言われ、なんだかカチンと来る。
「てめえ」
「まあ落ち着けって。―――牧野、これでわかっただろ?心配することねえよ。総二郎はお前にマジで惚れてるんだから」
 そう言って牧野を見てやさしく笑う。
 俺が牧野を見ると・・・・・
 牧野は、気まずそうに顔を赤くしていた。
「・・・・・どういうことだよ?」
「らしくねえな。こんな企みに引っかかるなんて。よっぽど動揺してたってことか?おかげで俺は楽しかったけど」
 そう言った後、あきらはこれまでの経緯を俺に話してくれた。

 「・・・・そういうことか」
 全ての事情を聞いて、俺は溜息をついた。
「牧野があんまり不安がってるからさ、じゃ、試してみれば?って言ったんだよ。こうすれば絶対お前が着いて来るだろうって思ったし、牧野は嘘がつけねえ性格だからな。それにお前がそんな嘘見破れねえわけねえし」
 楽しそうに話すあきら。
 全部あきらの計画通りっていうのも気に入らなかったが・・・・・
「牧野」
 俺が牧野のほうを向き直ると、牧野は体をピクリと震わせ、俺を見た。
「な、何よ・・・・・」
「お前な、あきら頼る前にまず俺に聞けよ。ったく・・・・この1週間、俺がどういう気持ちでいたか・・・・・」
「だ、だって・・・・・」
「あん時の女の人は、お前が誤解するような人じゃねえよ。うちが昔から・・・・それこそじいちゃんの代から世話になってる宝石商の娘で、俺にとっちゃ姉貴みたいな人だ。もう結婚もしてるし子供もいる。だんなも知ってるし・・・・いい女だってのはわかっても、恋愛対象になるような人じゃない」
 俺の話に、ほっとしたような、でもまだ疑っているような複雑な表情で首を傾げる牧野。
「宝石商、ね・・・・・。こいつには仕事って言ってたんじゃねえの?」
 相変わらずあきらがニヤニヤと笑いながら横から言葉を投げかける。
 ―――ったく・・・・・今の話で、あきらには大体の察しが着いたのだろう。それでいて、わざとそういうことを聞いて来るあたり、嫌なヤローだ。
「うるせーよ、あきら。大体、お前が余計なことするから話がややこしくなってんだろ」
 俺があきらを睨みつけながら言うと、今度は牧野が俺とあきらの間に入ろうとする。
「ちょっと、止めてよそんな風に言うの。美作さんはあたしのこと心配してくれたんだよ。それに、久しぶりに会えたのに喧嘩なんて・・・・・」
「牧野、いいよ」
 あきらが、熱くなりかける牧野の手をやんわりと握る。
「だって・・・・・」
「俺は久しぶりにすげぇ楽しかったから。総二郎のそんな顔、見れただけでも日本に帰ってきた甲斐があったってもんだぜ。また何かあったら言えよ。いつでも協力するぜ?」
「うん・・・・・・・ありがと」
 頬を染めながら、照れくさそうにあきらを見る牧野が。
 その牧野の手を握ったまま、牧野の顔をじっと見つめるあきらが。
 さっきから、俺の額に青筋を作らせてる。
「おい・・・・いい加減、その手離せって」
 と俺が言えば、牧野は「え?」ときょとんとし、あきらはまたにやりと笑って俺を見ると、さらにその手をぎゅっと握り締めてやがる。
「ま、そういうな。最後のひと時くらい楽しませてくれよ」
「え?美作さんもう行っちゃうの?また海外?」
「ああ。今度はインドに1年くらい行ってる予定。久しぶりにお前らに会えてよかった。楽しかったぜ」
「美作さん・・・・・」
 牧野の顔が、寂しげな色を滲ませる。
 あきらはそんな牧野を優しい眼差しで見つめ・・・・・・
 突然握っていた牧野の手を引いたかと思うと、車から身を乗り出し、牧野の頬に素早くキスをした。
「きゃ!?」
「!あきらっ!!」
 慌てて牧野の腕を引き寄せる俺。
 あきらは牧野の手を離すと、さも満足したかのような高笑いをし、運転席に座りなおした。
「じゃあな!今度帰ってきたときはまた一緒に飲もうぜ、総二郎」
 そう言って俺に手を振り・・・・・・
 俺が何か言う前に、車を発進させていしまった。

 「―――あきら!!」
 俺は、ゆっくり走り出した車に向かって叫んだ。
「今度会ったら、一発殴らせろ!!」
 走り去りながら―――あきらが頭上で手を振っているのが見えた・・・・・

 
 「・・・・・行っちゃった・・・・・」
 ぽつんと呟いた牧野の腕をぐいっと引っ張り、俺の方へ引き寄せる。
「わ!?な、なによ急に―――っ!?」
 牧野の言葉を無視して・・・・・
 俺は、その細い腰を引き寄せ、牧野の唇を塞いだ―――



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ヤキモチネタは、書いてて楽しい~。
 最近、毎日更新ができなくなっててごめんなさい。
 明日、あさってもちょっと難しいかもです。
 たぶん「Bitter&Sweet」の方で、1話くらいアップできるとは思いますが・・・・・。
 あまり期待せず、ゆる~くお付き合いいただけると嬉しいです♪

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Blue Christmas vol.4~花より男子・総つく~

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 -soujirou-

 ここが公道だということも、人通りの多い日中だということも、どうでも良かった。

 とにかくこの腕の中に捕まえて、どこにも逃げられないようにしたかった。

 甘い唇を堪能し、舌を絡め熱い口づけを続ける。

 暫くすると、さすがに苦しくなったのか牧野が俺の腕に中でばたばたと暴れだしたので、仕方なく開放してやる・・・・・・と、

 「な・・・・・!何するのよ!」
 ぜーはーと、息を切らし顔を真っ赤にして怒る牧野。
「何って、わかんなかったのかよ。んじゃ、もう1回・・・・・」
 そう言ってもう1度顔を近づけようとすると、慌てて俺から離れる牧野。
「や!いい!だめ!ってか・・・・・何考えてんの?」
「お前こそ、何してんだよ」
「あ、あたしは・・・・・」
 途端にぎくりとして後ずさる牧野。
 逃がしてたまるか。
 俺は1歩踏み出し、牧野の腕を掴んだ。
「お気に入りのワンピースに、類からもらったコート。普段は滅多にしないようなかわいいメイクまでしちゃって、俺以外の男と会って。ずいぶん気合入ってるよな」
「だ、だって、美作さんが、おしゃれして来いって言うから・・・・・」
「・・・・・あきらがね。で、何回会った?あきらと」
 俺の言葉に、牧野はちょっと首を傾げた。
「会ってないよ、今日初めて。先週・・・・美作さんが帰ってきたときに電話があったの。そのときに今日のこと約束して、それ以来電話もしてないし会ってもない」
「・・・・・・あの、夜中の12時過ぎに話中だったときか」
「・・・・・うん」
「あの次の日の朝、俺、お前に会いに行ったよな。あん時お前は、もうあきらと約束してた。だから、俺の誘いを断ったわけだ」
 牧野が気まずそうに俯く。
「・・・・・・ごめん、なさい・・・・・」
「俺のこと、信じられなかった?」
「・・・・・そうじゃないけど・・・・・」
「けど?」
「・・・・・あたしじゃ、いけないような気がしたの」
「いけないって、何が?」
「・・・・・あの喫茶店で、西門さんとあの女の人が2人でいるの見て・・・・すごくお似合いだと思った。映画のワンシーンでも見てるみたいで、何も声かけられなくなっちゃうくらい、絵になってた。それで・・・・思ったの。西門さんの隣にいていいのは、あたしなんかじゃなくって、あの人みたいにきれいな人なんじゃないかなって」
「なんだよ、それ」
「だって、あたしとじゃ全然絵になんないじゃん。どうしたってつりあわないもん」
 投げつけられた言葉に、俺は思いっきり溜め息をついた。
「馬鹿か、お前は」
「な!ひ、ひど!そりゃあたしは馬鹿だけど・・・・・」
「じゃなくて」
 と言って、俺は牧野のおでこを指でピンと弾いた。
「いたっ!何すんのよ!」
「あのな、俺が外見でお前を選んだとでも思ってんのかよ?んなわけねえだろ?そんなこともわかんねえのかよ」
「そ、そりゃそうだけど・・・・・」
「つりあうとか、つりあわないとか、そんな外見的なことはどうでもいいんだよ!俺にとっては相手はお前じゃなきゃ意味がねえんだよ。周りにどう見えようが、知ったことか。俺にはお前しかいないって、何度言ったらわかるんだよ」
 人差し指を牧野に向かって突き立てながら、真っ直ぐに目を見て言い切ってやると、牧野の顔に徐々に赤みが差し・・・・その大きな瞳が、揺れた。
「西門さん・・・・・」
「・・・・・お前が不安になる気持ちが、わかんねえわけじゃねえよ。お前と付き合う前の俺は、確かに褒められた付き合い方してねえし。そのことでなじられても仕方ねえって思ってる。でも・・・・・それでも俺は、お前にだけは信じて欲しいと思ってる」
「あたしに、だけ?」
「ああ。お前にだけは・・・・・・他の、誰に信じてもらえなくても良い。お前さえ、信じてくれれば。俺が惚れてるのは、お前だけ。お前以外の女は、どうでもいい」
 その言葉に、牧野の瞳から、涙が零れ落ちた。
「大体・・・・不安に思う気持ちは俺だって同じだってのに」
「へ・・・・・西門さんが?何で?」
 きょとんと首を傾げる牧野。
 ほんっとにこいつは何にもわかってない。
 俺はまた盛大な溜息をついた。
「お前ね・・・・・・この1週間、俺がどれほど気を揉んでたか・・・・・」
「・・・・・・あたしが、今日のこと断ったから?」
「っていうより・・・・・その理由で俺に嘘をついただろうが。お前の嘘はすぐにわかる・・・・・けど、嘘をついてまで俺に会いたくないのかと思ったら、ショックだった」
「あ・・・・・・・」
「それに・・・・・考えたかなかったけど、どうしても他の男が関係してるんじゃないかって気がして仕方なかった。で、後を着けてみれば案の定・・・・・まさか、相手があきらだとは思わなかったけどな。あいつにはやられた」
「美作さんのことは・・・・・怒らないでよね、あたしのこと心配してくれたんだし・・・・・」
「それがむかつくっての」


 -tsukushi-
 半目で不機嫌にあたしを見る西門さん。
 さっきからずっと・・・・・・・
 もちろん、こうなったのはあたしが原因だって分かってるけど・・・・・
「言っただろ?たとえ相手があきらでも・・・・・他の男にお前は渡さねえって」
 そう言って西門さんはあたしにまた一歩近づくと、あたしを見つめながら言った。
「たとえ俺を嵌めるための演技だとしたって、お前に触れたり、キスしたりするのを見て、俺がなんとも思わないと思ってた?」
「え・・・・・」
「こんなかわいいかっこして・・・・俺以外の男と会うためにそんなかっこしてんのかと思ったらむかついてしょうがねえよ」
 眉間に皺を寄せて、不機嫌さ全開の西門さん。
「無防備に他の男に触れさせて・・・・・もう限界。俺がどんだけお前のこと想ってるか、思い知らせてやるよ、嫌って程な」
「あ、あの・・・・・」
 その迫力に、思わず体を引こうとしたあたしの腕を、思い切り引っ張って西門さんが歩き出す。
「うあ、ちょっと、どこ行くの!?」
「デート、しようぜ。明日はお互い仕事で会えねえんだから。今日はイブイブデート」
「イ、イブイブって・・・・・」
「今日は絶対、帰さねえからな。覚悟しとけよ」
 そう言ってちょっと振り向くと、にやりと笑う。
 その笑顔に、背中を嫌な汗が伝う。
「あ、あのでも、明日は朝早いし・・・・・」
「心配すんな、ちゃんと送ってやるよ」
「いや、でも・・・・・」
 さらにあたしが何か言おうとすると、
「嫌、なのか?」
 と言って、真っ直ぐに見つめる、切れ長の黒い瞳。
 ずるいんだから。
 そんな風に見つめられたら、嫌なんて言えなくなるよ。
「嫌、じゃ・・・・・ない、けど・・・・・」
 あたしが小さな声で答えれば、西門さんはにっこりと満足そうに微笑む。
「じゃ、問題なし。まさか、他にも約束あるなんてことねえだろうな」
 一転、疑りの目を向けて来る西門さん。
「な、ないない!そ、それに今日だって・・・・・本当は西門さんといたかったんだから。でも美作さんが、この計画は今日じゃなきゃ駄目だって言うから・・・・」
 そう白状すれば、西門さんはちょっと意外そうに目を見張り・・・・・
 次の瞬間には、ふわりと抱きしめてくれた。
「・・・・ずるい女・・・・・・そんなこと言われたら、怒れなくなる。あきらのやつはむかつくけど・・・・・今日はもう、そんなこと考えたくない。お前のことだけ考えてたいから・・・・・お前も、俺のことだけ、考えてろ」
「言われなくても・・・・・もう、あたしの中は西門さんでいっぱいだよ・・・・・」
 そう言って、西門さんの背中に手を回し・・・・・
 
 きゅっと抱きつけば、西門さんも抱きしめ返すみたいにその腕に力も込めてくる。

 そうしてあたしたちは、暫くその場で抱き合っていた。

 周りなんか見えなくなって・・・・・・そこには、あたしたち2人だけの空間があった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 これで終わりにしようかと思ったのですが・・・・・・
 ちょこっと、おまけがあります。
 近日中にアップ予定ですので、しばしお待ちを♪

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Blue Christmas vol.5~花より男子・総つく~

Category : Blue Christmas(完結) ~花より男子・総つく~
 -soujirou-

 俺の計画は狂いっぱなしだ。

 イブの前日にせっかく取った休日。
 牧野と2人きりで、1日クリスマス気分を満喫しようと思ってたのに、それを牧野に断られるという始まる前から出鼻をくじかれる形になってしまった。

 それでも・・・・・牧野の不安の原因が、俺のあの日の行動だと知れば、あきらの企みにも目を瞑る他ないと諦めるしかなかった。

 
 その日の夜。
 この日のために予約していたホテルの部屋で、ベッドでうとうとし始める牧野の黒髪にそっと口付けを落とす。
「ん・・・・・・」
「・・・・・渡したいものが、あるんだ」
 俺の言葉に、牧野はその瞳をゆっくりと開いた。
「・・・・・何?」
 俺はきょとんと首を傾げる牧野にちょっと微笑み、枕の下から、そこへ忍ばせていた小さな箱を取り出した。

「・・・・・本当は、お前の誕生日に、渡そうと思ってたんだ」
「え・・・・・」
「でも・・・・・そんな小細工が何の意味もないってこと、今日思い知ったよ」
「どういうこと・・・・・・?」
「お前の不安の原因・・・・取り除いてやるよ」
 そう言って開いて見せた箱の中には、プラチナ台に小さいけれど眩い光を放っているダイヤモンドが乗せられた指輪があった。
 その指輪を見た牧野の瞳が、大きく見開かれる。
「あの時・・・・・これのことを頼んでたんだ」
「あ・・・・・・あの時って、あの女の人と会ってたとき・・・・・?」
「そ。お前を驚かせたくって・・・・・あの日、彼女に相談しに行ったんだ。俺の希望はすんなり聞き入れられて、あっさり商談成立。さっさと帰ろうかとも思ったんだけど、彼女と会うのも5年ぶりで、彼女の結婚式以来だった。だんなからのプロポーズの話から、子供がどんだけかわいいかって話まで延々惚気話を聞かされて・・・・・でもそれがあんまり幸せそうで。他人のそんな話、興味なかったのに、いつの間にか聞き入ってたよ。彼女の話に・・・・自分とお前の未来を重ねて・・・・・」
「西門さん・・・・・・」
「自分が家庭を持つなんて、考えたこともなかった。親の決めた相手と結婚して、跡継ぎ作って・・・・・そんなぞっとする道を、それでも進んでいかなくちゃいけないものだと思ってた。それが運命だって・・・・・どっかで諦めてたのにな。今の俺は・・・・・・お前と、家庭を持ちたいって、本気で考え始めてる」
 牧野の瞳が、驚きに揺れる。
「急にこんな話して、お前を困らせるのは本意じゃないけど・・・・・でも、考えておいて欲しい。年が明けたら・・・・・両親に紹介したいと思ってる」
「西門さん・・・・・・あたし・・・・・・」
「これ・・・・・受けとってくれないか・・・・・?」
「あたしで・・・・・いいの・・・・・?あたし、何も・・・・・・・もってない・・・・・・・」
「何もいらない。お前がいればいい。お前がずっと傍にいてくれれば、他には何もいらない・・・・・」
 涙を溜めた牧野の顔に手を添え、挟み込むように包む。
「だから・・・・・俺の傍にいて欲しい。傍にいてくれるなら、俺がずっとお前を守る。一生・・・・お前と生きていきたい・・・・・」
 大粒の涙が零れ落ち、俺の手を濡らす。
「・・・・つくし・・・・・・」
 ゆっくりと唇を重ねる。
 涙の味のするキス。
 閉じられた牧野の瞳からまた、涙が零れ落ちた。
「・・・・愛してる・・・・・」

 ゆっくり開かれた牧野の濡れた瞳が、俺を捕らえる。
「・・・・・あたしも・・・・・・」
「・・・・・ずっと・・・・・俺の傍にいて・・・・・」
「・・・・・はい・・・・・」
 泣き濡れた顔で微笑む牧野は、まるで女神のように見えて。

 俺は、二度と話さないように、しっかりと牧野を抱きしめた・・・・・。


                            
                                   fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 何とか終わりました♪
 基本、総つくはこのくらいの長さのお話がまとまりやすいみたいです。
 今はちょっと余裕がありませんが、そのうちこのお話のR版を「Bitter&Sweet」の方にアップできればいいなあと思ってます♪

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