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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

傍にいて vol.1 ~花より男子・総つく~

Category : 傍にいて(完結) ~花より男子・総つく~
 「俺の本命は1人だけだから」
 冷たい声色。

 自分が言われたわけでもないのに、それを聞いた途端、動けなくなってしまった。

 そっと盗み見てみれば、そこには西門さんと、見知らぬ女の後ろ姿。

 やばいところに居合わせてしまったと思ったけれど、今更戻ることもできず、かと言って進むことも出来ない。
 願わくば、早く何処かへ行って欲しかった。

 「すいませんでした・・・・・」
 沈んだ女の声。
 走り去って行く足音が聞こえ、ほっと息をつく。
 その瞬間、足元にあった小枝を踏んでしまい、パキッという音が辺りに響く。

 ―――やばっ

 一瞬の沈黙の後、近づいて来る足音。
 どうしよう、と思っている間に足音はすぐそこに―――

 「牧野?」
 目を見開いてあたしを見る西門さん。
「・・・・・こ、こんにちは」
 とりあえず、挨拶してみる。
「お前・・・・・今の、聞いてたのか」
「き、聞こえちゃったの。べ、別に聞くつもりは・・・・・」
 慌てて言い訳しようとするあたしを、呆れたように見つめる西門さん。
「わかってるよ、んなこと。それより、また高等部の非常階段に行くのか?」
「う、うん・・・・・」
「進歩しねえなあ、お前らの逢い引きも」
「あ、逢い引きって!変な言い方しないでよ!あたしと花沢類はそんなんじゃないんだから!」
「はいはい。ま、せいぜい仲良くやんな」
「だから、そんなんじゃないってば!」
 必死に否定するあたしのことは全く相手にせず、あたしの横を通り過ぎてく西門さん。
「じゃあな」
 そう言って振り向きもせず、ひらひらと手を振って行ってしまう西門さんを見送って。
 あたしは大きな溜め息をついた。
「ほんとに、違うのに・・・・・」
 もう声も届かないほど遠くなってしまった後ろ姿に、チクリと胸が痛む。
 決して振り向いてくれない彼の心と、自分の距離を思い知らされたような気がして・・・・・

 それから気を取り直して歩き出したあたしを、じっと睨みつけている人物がいたことを、この時のあたしは知る由もなかった・・・・・


 「はい、これ。いつもありがとう」
 あたしは、非常階段で待ってくれていた花沢類に、類に借りていたフランス語の本を返した。
「どうだった?」
 いつものように穏やかに微笑む花沢類。
「うん、面白かったよ。難しいけど・・・・・勉強になるよね」
「なら、良かった。また持って来るよ」
 類がにこっと笑う。
 この人の笑顔には、いつも癒される。
 嫌なことなんて吹き飛んじゃうくらい・・・・・。
「・・・・・牧野?何かあった?」
 類が、あたしの顔を覗き込む。
「な、何?急に。べ、別に、何もないよ」
「なら良いけど・・・・・元気ないような気がしたから。・・・・・総二郎に、会った?」
 突然出された名前にドキッとする。
 それが、顔に出てしまったようで・・・・・
「会ったんだ。やっぱり何かあったんじゃないの?」
「・・・・・本当に、何でもないよ。花沢類、心配し過ぎ」
 そう言って笑って見せると、類が小さく溜め息をついた。
「そんなに好きなら、言っちゃえばいいのに」
「・・・・・無理だよ」
 あたしだって、傷つくのがわかってて告白出来るほど、図太くないし。
 西門さんにとって、あたしなんて恋愛の対象どころか、女の子にも見えてないんだから・・・・・
 1人いじけていると、類が苦笑してあたしを見た。
「最近ずっとそんな顔してるよ。牧野が嫌なら無理にとは言わないけど。ずっとそのままじゃ辛くなるだけじゃない?」
「わかってる・・・・・けど」
 煮えきらないあたしに優しく笑い、頭を軽く叩く。
「いつでも力になるから。俺の力が必要になったらおいで」
「ん・・・・・ありがとう」
「じゃあね。俺、今日は用事があるからもう行くよ」
 そう言って手を振って行ってしまう類。
 あたしも軽く手を振って・・・・・
 類の姿が階段から消えると小さく溜め息をついた。
 最近、溜め息の数も増えた気がする。
 こんなのらしくないってわかってるけど・・・・・
 自分でも持て余してる恋心に、また溜め息が出る。

 ふと、さっきまで類が座っていた場所に鍵らしきものが落ちていることに気付く。
「車のキー?類、落としてっちゃったんだ」
 あたしは落ちていたキーを拾い上げると、類を追いかけるべく、階段を駆け降りた。
 非常階段を降りると、学校の門へと向かう類の後ろ姿が見えた。
「類!!」
 大きな声で呼ぶと、類が気付いて振り返る。
 キーを頭上で振って見せると、気付いて笑い、こっちに戻って来る。
 ほっとして、あたしも類の方へ歩き出す・・・・・と、突然類がハッとしたように一瞬足を止めた。
 急に表情が険しくなり、駆け出す類。
「牧野!逃げろ!」
「へ?」
 どうしたんだろうと、思った瞬間だった。

 どすん、と脇腹に強い衝撃を感じる。

 ―――なに・・・・・?

 横を見ると、そこには見知らぬ女性が立っていた。

 ―――見知らぬ?ううん、どこかで見たことがある。どこで・・・・?

 「牧野!」
 類の声が聞こえる。
 どうしたの?って、言おうと思うのに声が出ない。
 なんで?
 体から、力が抜けていく。
 目が霞む。

 よろけたその瞬間、女の手に光る物が見えた。

 それには赤いものがこびりついているように見える・・・・・

 そして・・・・・

 あたしは、意識を手放した・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっとサスペンス風?にしてみました♪
 この後も楽しんでくださいませ♪

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傍にいて vol.2 ~花より男子・総つく~

Category : 傍にいて(完結) ~花より男子・総つく~
 目が覚めた時、あたしの目に飛び込んで来たのは白い天井だった。
「牧野」
 声の方を見ると、そこには心配そうな顔をしてこっちを見る花沢類がいた。
「花沢、類。ここ・・・・・どこ・・・・・?」
「病院だよ。何があったか、覚えてる?」
 花沢類の言葉に、あたしはゆっくりと首を振った。
 どうして病院なんかにいるんだろう?
 あたしは体を動かそうとして、脇腹の辺りに鋭い痛みを感じて顔をしかめた。
「たっ」
「まだ動いちゃ駄目だよ。傷が開いちゃうから」
「・・・・・傷?」
「・・・・・牧野、刺されたんだよ」
 類の言葉に目を見開く。
「刺された!?誰に!?」
 類がそれに答えようと口を開いた時、病室のドアが開いた。
「お、牧野、気がついたのか」
 顔を出したのは美作さんだった。
「気がついたって!?」
 続いて美作さんを跳ね飛ばしそうな勢いで飛び込んで来たのは西門さんだった。
「牧野・・・・・」
 その顔は青ざめて、目も血走っているように見えた。
「西門さん?どうしたの?そんなに慌てて・・・・・」
「・・・・・牧野」
 首を傾げるあたしに、類が言った。
「牧野を刺した女、覚えてない?」
「そう言われても・・・・・」
 刺されたということも、信じられないくらいなのだ。
「じゃあ、その前のことは?総二郎と会ったこと、覚えてる?」
「西門さんと・・・・・?」
 あたしはゆっくりと西門さんに視線を移し・・・・・
 じっとあたしを見つめたままの西門さんを見て考えた。
 何か、あった気がする。
 なんだったっけ・・・・・?
「総二郎と、女が一緒にいるところを見なかった?」
「あ・・・・・」
 そうだ・・・・・
 西門さんが、女の人と話してた。なんだか聞いちゃいけない話を聞いちゃったみたいで、慌てて隠れたんだ・・・・・
「牧野を刺したのは、その女だよ」
「―――え」
 類の言葉を聞いて・・・・・
 突然、あたしの脳裏に記憶が蘇ってきた。

 沈んだ女の声。
 西門さんのそっけない態度。
 類の笑顔。

 それから・・・・・

 そうだ。車のキーを渡すために類を追いかけて・・・・・
 誰かがぶつかって来た。
 それはあたしの全然知らない人で・・・・・
 知らない?
 ううん、違う。
 彼女だ。
 後ろ姿しか見てなかったからわからなかった。
 あの時、西門さんと一緒にいた・・・・・

 「じゃあ、あの時の人があたしを・・・・・?」
「思い出した?」
 類の言葉に、あたしは頷いた。
「牧野と総二郎が一緒にいるのを見て、誤解して・・・・・ってことらしい」
 そうか、だから・・・・・
 あたしはもう一度、西門さんを見た。
 だから、あんな顔を・・・・・

 「その女はもう捕まったから、もう牧野が襲われることはないよ。ただ、牧野も警察に何か聞かれると思うけど・・・・・大丈夫?退院してからにしてもらおうか」
「え・・・・・」
「覚えてないだろうけど・・・・・丸一日眠ってたんだよ。幸い傷は浅くて済んだけど・・・・・あと2、3日は安静にしてた方がいい」
「丸一日・・・・・そっか。じゃあ、昨日はバイト休んじゃったんだ・・・・・」
「牧野」
 突然、それまで黙っていた西門さんが口を開いた。
「すまなかった・・・・・俺のせいで」
 そう言って頭を下げる西門さん。
「何言ってるの。西門さんのせいじゃないよ。彼女が勝手に勘違いしたんでしょ?そんなの・・・・・しょうがないじゃん」
 あたしは西門さんの顔を見てるのが辛くて、目を反らした。
「牧野・・・・・」
 西門さんが何か言いたげにあたしを見る。
 と、そんな様子を察したのか、類が座っていた椅子から立ち上がった。
「飲み物でも買ってくるよ。あきら、付き合って」
「ああ」
 2人が連れだって出て行ってしまうと、途端に気まずい空気が2人を包む。
「牧野」
「だ、大丈夫だよ、あたしなら。傷も浅いらしいし、何しろ丈夫に出来てるんだから。そんな顔、しないでよ。西門さんのせいだなんて、思ってないから」
「俺のせいだ」
「違うってば!」
 思わず大きな声を出してしまう。
「牧野・・・・・」
「責任なんて、感じなくていいから・・・・・」
 同情なんていらない。
 単なる責任感なんかで側にいて欲しくない。
 そんなの・・・・・
 辛くなるだけだ。

 「そんなに・・・・・嫌か」
「え?」
「俺がお前の側にいるのはそんなに迷惑なことか?」
 まるで怒ってるみたいに不機嫌そうなその表情に、あたしは戸惑った・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて・・・・・・そろそろバレンタインデーですね。
 4人それぞれのお話しを書いてます。いっぺんにアップするのもどうかと思うので、1週間くらい前から1つずつ載せていこうと思ってます♪

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傍にいて vol.3 ~花より男子・総つく~

Category : 傍にいて(完結) ~花より男子・総つく~
 「何言ってるの?迷惑とかそういうことじゃなくて、西門さんが責任感じることないって言ってるの」
「だから、俺の責任なんだよ」
「意味わかんないよ。どういうこと?」
「・・・・・彼女との話、全部は聞いてないんだな」
「え・・・・・」
「あの女は、最初からお前のこと疑ってたんだよ。お前も知ってるだろ?牧野つくしがF4をたぶらかしてるって噂」
「うん。でも・・・・・」
「あの女に聞かれた。牧野つくしが好きなのかって。まともに答える気なんかなかった。だけど・・・・・あの女にお前の悪口、あること無いこと言われて、つい、こっちもムキになっちまった」
 言いづらそうに目を反らす西門さん。
「なんて言ったの?」
「俺は・・・・・牧野が好きだって」

 「―――は?」
 今、なんて?
 丸一日寝てて、耳までおかしくなってしまったのかと思った。
「なんで・・・・・そんなこと・・・・・」
「あの女に・・・・・お前が類の家の財産を狙って、類を誘惑してるって・・・・・類と寝て、類を操ってるんだって言われて、カッとなっちまった」
「・・・・・いろいろ言われることには慣れてるよ。そりゃ、頭には来るしあたしがその場でそれ聞いたら殴ってたかもしれないけど・・・・・だからって西門さんがムキにならなくても・・・・・」
「違う」
「違うって・・・・・」
「俺が頭に来たのはお前の悪口を言われたからじゃない。お前と類が・・・・・関係あるって言われたからだ」
 そう言ってぷいっと顔を背ける西門さん。
 その頬には微かに赤みが挿しているようにも見えた。

 ―――どういう意味?

 「もし本当に関係があったとしても、そんな話を聞きたくなかった。だから・・・・・」
「よく・・・・・わからないんだけど・・・・・なんで聞きたくないの?いつも、西門さんだってあたしのことからかうくせに」
「だからそれは!」
「それは?」
 あたしが首を傾げると、西門さんはがっくりとうなだれ、大きな溜め息をついた。
「は―――っ、もうやだ。いい加減気付けよ」
「だから、なんのこと?ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ」
「さっき言っただろ?」
「え?」
 あたしが聞き返すと、西門さんは顔を上げ、あたしを見つめた。
 その顔があまりに真剣で・・・・・あたしの心臓が落ち着かなくなる。
「好きなんだよ」
「・・・・・え?」
「お前が好きなんだ。だから・・・・・類とのこと、わかってても、認めたくねえんだよ」

 声が、出てこない。
 西門さんの声がどこか遠くから聞こえてるみたいで・・・・・

 西門さんが、あたしを好き?
 
 まさか・・・・・

 しばらく黙ってあたしを見つめていた西門さんが、しびれをきらしたように口を開いた。
「―――いい加減、なんか言ってくんねえ?俺、一応告白してるんだけど」
「え・・・・・と、あの・・・・・嘘でしょう・・・・・?」
「じゃねえよ。こんなこと、お前に嘘言ってどうすんだよ。しかも振られるってわかってて・・・・・ありえねえよ」
「ちょっと待ってよ。なんであたし何も言ってないのに振られることになるの?」
 あたしの言葉に、今度は西門さんが目を丸くする。
「だって、そうだろ?お前は類と・・・・・」
「だから!それは違うって言ってるじゃない!」
「付き合って・・・・・ないのか?」
「何度もそう言ってるでしょ」
「・・・・・照れてるだけだと思ってた・・・・・」
「誤解しないでよ」
「じゃ・・・・・なんで俺が傍にいるのを嫌がるわけ?襲われたのは俺のせいなんだから、当たり前のことだろう?」
「それが嫌なの!」
「は?」
 あたしは、ゆっくりと息をついた。
「そんなふうに・・・・・責任感で傍にいて欲しくない・・・・・。だってそれなら、あたしの傷が治ったら・・・・また離れちゃうから・・・・・」
 西門さんの目が見開かれる。

 手が、震える。
 うまく言葉が出てこない。
 だけど・・・・・・
 今、言わなきゃいけない気がした・・・・・

 「あたし、西門さんが好きだよ。ずっと、好きだった・・・・・。でも、西門さんにとってあたしは女の子じゃないと思ってたから・・・・・振られるのが怖くて、言えなかった」
 一気に告げたあたしの思い。
 言葉にすることなんて、ないと思ってた。
 言葉にしてしまったら、壊れてしまいそうで、言えなかった思い・・・・・

 暫くして、西門さんがポツリと呟いた。
「・・・・・嘘だろ・・・・・?」
「何で嘘なの?それこそ、あたしがそんな嘘言ったってしょうがないじゃない。この状況で・・・・・」
「だって・・・・・お前、毎日のように類とあの非常階段で会ってただろ?それに、司と別れたのだって・・・・・」
「道明寺と別れたのは、あたしはあいつとは結婚できないと思ったから・・・・・たくさんやりたいことがある。そのどれも、道明寺の家に入ったら出来ないことだって思った。それでも前は、それよりも道明寺に対する思いが強かったからやっていけると思ってた。あいつが本当に好きだったから、その思いだけで十分だって。でも・・・・・離れてるうちに、だんだん変わっちゃったのよ。あたしの思いも・・・・・・道明寺の思いも・・・・・・お互い、もう『好き』って気持ちだけで繋がってることは無理だって思ったの。だから、別れた・・・・・・。類のことは関係ないよ。毎日会ってたのは・・・・・類に、フランス語を教えてもらってたから」
「フランス語?」
「そう。あたし今、フランス語を専攻してて・・・・・結構好きなんだ。でも難しくて・・・・・だから、類に本とか借りて勉強してたの。いずれ、フランス語の翻訳とか、できるようになりたいなって思って・・・・・だから・・・・・」
 あたしの話を聞いているうちに、西門さんの表情が困ったような、気の抜けたようなものに変わっていった・・・・・・。

 「お前・・・・・・そういうこと、もっと早く言ってくれよ・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 本当は1回で終わらせようと思ってたお話なんですが・・・・・。
 いろいろいじってるうちに長くなっちゃいました。
 最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

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傍にいて vol.4 ~花より男子・総つく~

Category : 傍にいて(完結) ~花より男子・総つく~
 side soujirou

 どっと力が抜けた。

 全く・・・・・今まで悩んでた俺はなんだったんだ・・・・・・

 牧野を見ると、きょとんとした表情で俺を見つめている。

 それを見て、また溜息が出る。

 牧野のことが好きだと、自覚したのはいつだったのか。
 今ではそれもはっきりと思い出せない。
 ただ、気付いたら夢中になってた。
 気付けばいつも目であいつを追っていて。
 複数の女と付き合うのも馬鹿らしくなってきた。
 どんなにいい女を抱いてても、思い浮かぶのはあいつの顔だ。そんな状態で、他の女と付き合えるはずがない。
 だけど、自覚すればするほど苦しくなっていった。
 あいつの傍には、いつも類がいて・・・・・2人の間には、見えない強い絆があって、それを断ち切ることなんか出来ないって・・・・・そう思ってたから・・・・・。

 「牧野つくしは、花沢さんを騙してるんですよ」
 そうあの女は言った。
 青白い顔をして、瞬きをしないその目はどこかイッちまってる感じだった。
「花沢さんと寝てるんです。体で、言うこと聞かせてるんです。あんな女、この英徳に通う価値もない女なんですよ」
 その言葉に、俺らしくなくキレた。
 類との関係を・・・・・・認めたくなかったのに、目の前に突きつけられたみたいだった。
「あんたが、牧野の何を知ってる?あいつのことを悪く言うのは許さない」
 じろりと睨みながら言うと、ビクリと明らかに動揺した様子だった。
「どうして庇うんです?あの女・・・・牧野つくしのことを、好きなんですか?」
「・・・・・ああ、そうだよ。俺は、牧野が好きだ」
 どうしてあの女にそんなことを言ってしまったのか・・・・・・
 あの女の、牧野を見下したようなその言い草に、頭に血が上ってしまったのかもしれない。
「どうして・・・・・西門さんは、たくさんの女の人と付き合ってるじゃないですか。牧野つくしもその中の1人ですか?あんな・・・・・ブスで、何の取り得もない女・・・・・西門さんの傍にいる資格なんてありませんよ」
「・・・・・・あんたに、そんなことを言われる覚えはない。他の、どこにでもいる女と一緒にするな。あいつはその辺の女とは違う」
 その言葉に、女の顔色がさっと変わった。
「俺の本命は、1人だけだから」
 その言葉に、真っ青になって震える女。

 まさか・・・・・
 思いつめたあの女が、牧野に危害を加えるなんて、思いもしなくて・・・・・・・

 「牧野が刺された!」
 類から連絡があったときには、目の前が真っ暗になった。
 刺したのがあの女だと、特徴を聞いてすぐに分かった。

 病院で、あいつの血の気の失せた顔を見て・・・・・・
 俺は、自分があの女に言ってしまったことを後悔した。
 俺が、あんなこと言わなければ・・・・・・
 あの女がまともじゃないことは、最初からわかっていたのに・・・・・

 目覚めないあいつを見て、俺が責任をとらなくちゃいけないって思った。
 ずっと傍にいて、あいつを守らなくちゃいけないって・・・・・。

 なのに目覚めた牧野は、頑なにそれを拒みやがる。
 
 類の傍にはいられるのに、俺はダメなのか。
 そう思ったら悔しくって・・・・・
 つい、その思いを吐露してしまった。
 そして、すぐに絶望的な気分になった。
 こんなこと言っても無駄なのに・・・・・
 こいつには類がいる。
 そう思って・・・・・・

 だから、牧野が俺を好きだと言っても、すぐには信じられなかった。

 類とのことが俺の誤解だとわかって、ほっとすると同時に・・・・・牧野の、無防備な状態に頭に来た。

 「毎日あんなとこで会って、2人きりでいれば誰だって誤解すんだろ!もうちょっと警戒心ってもんを持てよ!」
 安心して気が抜けて・・・・・
 それでもふつふつとそんな思いが湧きあがってきた俺は、勢いに任せて牧野を怒鳴った。
「な・・・・・何よ、警戒心って。だって、花沢類だよ?そんなもの必要ないじゃない!」
「お前、馬鹿か?類だって男だろうが!」
「そんなことわかって・・・・・・っ、いた・・・・・・っ」
 がばっと体を起こそうとして、牧野がその痛みに顔を顰め、脇腹を押さえた。
 俺は、はっとして牧野の傍に寄った。
「大丈夫か!?」
「だい・・・・じょぶ・・・・・」
 少し青い顔をしながらも、声を絞り出す牧野。
 俺は、牧野が押さえてる場所に目をやり、ほっと息をついた。
 傷は開いていないようだ・・・・・。
「悪い、つい・・・・・・。横になってろよ。まだ、動かない方がいい」
 俺はそっと、牧野の体をベッドに横たえた。
 牧野も少し落ち着き、こくりと頷いた。
「ん・・・・・ごめんね・・・・・」
「謝るな。今のは俺が悪い。つい、頭に来て・・・・・ずっと、類とのこと誤解してたから・・・・・。まさか・・・・・お前が俺のこと思っててくれてるなんて、思いもしなかった」
 俺の言葉に、牧野の頬が染まる。
 俺は、ベッドの横の椅子に座り、そっと牧野の手を握った。
 牧野は、一瞬ビクリとしたものの、おとなしくそのままになっていた。
「信じても、いいのか・・・・・?お前が、俺のこと好きだって・・・・・・」
 その言葉に、牧野はゆっくりと俺の方を向き・・・・・・
「信じて・・・・・。こんなこと、きっと普通じゃ言えなかった・・・・・ずっと・・・・・あたしじゃダメだって思ってたから・・・・・」
「牧野・・・・・・」
 そっと頬に触れると、牧野の体がピクリと震える。
 俺を見つめる瞳は潤んでいて・・・・・。
 その瞳に誘われるように、そっと唇を重ねたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 もう少しで終わりそうです。
 サスペンス風・・・・といっても、難しい推理とかはやっぱり書けません(^^;)
 難しく考えず、楽しんで読んでいただければ嬉しいです。

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傍にいて vol.5 ~花より男子・総つく~

Category : 傍にいて(完結) ~花より男子・総つく~
 「落ち着いたみたいだね」
 病室に戻ってきた類が、俺と牧野を見て言った。
 その、何もかもわかっているような意味深な笑みに、牧野の頬が染まった。
 類は、牧野の思いにも気付いていたんだろう。
 牧野のことを、ずっと見守ってきた類。
 相変わらず牧野を見つめる瞳には、誰にも向けられることのない類の牧野に対する思いが込められていて・・・・・
 2人の間に何もなかったって分かってても、やっぱり気になってしまうのはどうしようもなかった。

 「さっき、そこで刑事に会って・・・・・できれば、牧野に話聞きたいって言ってるんだけど・・・・・どうする?」
 あきらが、ドアの方を顎でくいと示す。
「無理しない方がいい。さっき類も言ったとおり、退院してからにした方が・・・・・」
 そう俺が言いかけるのを、牧野は首を振った。
「いいよ、大丈夫。早く、解決したい。いつまでもこんな事件に関わってたくないよ」
 さっきまだ、その傷の痛みに青い顔をしていたのに、全く牧野らしいといえば、らしいのだが・・・・・。
「大丈夫なのか?」
 心配でそう言うと、牧野は俺を見てちょっと笑った。
「ん。大丈夫」
「じゃ、呼んでくるよ」
 そう言って、類とあきらがまた部屋を出て言った。
「・・・・・無理はするなよ?」
「大丈夫だよ。でも・・・・・」
「でも?」
 俺が聞くと、牧野はちょっと恥ずかしそうに目を逸らし、囁くような小さい声で続けた。
「傍に・・・・・いてくれる・・・・・?」
 赤い顔してそんなことを言うから。
 つられて俺も赤くなる。

 ―――こいつ、かわいすぎるだろ・・・・・

 「いるよ、傍に・・・・・」
 握っていた手に、そっと力を込める。

 そのとき、病室の扉が開いた・・・・・・

 
 刺された時の状況をいくつか質問された牧野は、少し青い顔をしながらも,落ち着いて答えていた。
 その女とはそれまで特に接触がなかったこと、刺されるまで、その存在には全く気付かなかったこと・・・・・

 一通り事情聴取が終わったあと、警察はその女について、わかっていることを話してくれた。
 本当は牧野の傷が癒えてから、と思っていたらしいが、牧野が聞きたいと言ったのだ。

 その女が牧野に敵意を抱いたのは、実に高校時代からだとわかった。
 隣の県の女子高に通っていた女はテレビや雑誌に取り上げられていたF4に興味を持ち、中でも俺に強い興味を持つようになったのだという。それというのも、茶道部に所属していた女が、当時交際していたのがやはり同じ茶道部員で、その男とに二股をかけられ、ひどい振られ方をしたのが原因らしい。
 F4の事を自分で調べるうちに、司と付き合っているという牧野の存在を知った。
 F4と牧野の関係を、最初は羨ましいと思っていたらしいが、それがいつしか妬みに変わり、激しい敵意に変わっていった・・・・・。
 英特大進学を果たした女は、さらにF4・・・・・特に俺に熱を上げ、ストーカーのように後をつけまわすようになった。
 俺は気付かなかったが、聞くと本当に俺の行くところ行くところに出現していることがわかり、ぞっとした。
 牧野が司と別れると、女の行動はさらにエスカレートしていった。
 そういえば、このころから良く俺の前に現われるようになった気がする。
 それまではその存在も知らなかったが、同じ講義を選択していたり、カフェテリアにいるとすぐ近くのテーブルで本を読んでいたり・・・・・会えば、必ず挨拶をしてくるようになったのもこのころだった。
 特に意識もしてなかった俺は、最初、この女の危うい雰囲気には全く気づいていなかった。
 それが、ある意味きっかけになったのかもしれない。
 全く俺との距離が縮まないという事実を受け入れられなかったのか、自分こそが俺の恋人にふさわしいと、俺と結婚するのは自分しかいないのだと、思い込むようになっていたようだった・・・・・。
 邪魔なのは、牧野の存在・・・・・。
 そしてあの日。
 俺に牧野の悪口を吹き込もうとして逆に俺の本命が牧野だということを知った女は、こう思ったのだ。

 ―――牧野つくしさえいなければ・・・・・
 
 ナイフは、護身用にいつも持ち歩いていたもの。
 牧野の後を着けていた女は、類と牧野が別れるのを待って、1人になった牧野の隙を狙い・・・・・襲ったのだ。

 話を聞いている間、牧野は冷静だった。
 俺のほうが、女の行動に憤り、自分の不甲斐なさに落ち込んでしまっていた。
 俺があんなことを言わなければ。
 俺が、女の奇行にもっと早く気付いていれば・・・・・。

 牧野を、もしかしたら失っていたかと思うと、後悔してもし足りないくらいだったが・・・・・・

 刑事たちが病室を出て行くと、牧野は隣で項垂れていた俺の手を握り、微笑んだ。
「なんて顔してんの?」
「牧野・・・・・ごめん・・・・」
「謝らないで。言ったでしょ?西門さんのせいじゃないよ。すぐ傍にその人がいてあたしを狙ってるなんて、あたしも気付かなかったし・・・・・それに・・・・あたしは、生きてるから」
 明るく、にっこりと微笑む牧野の表情に、影はなかった。
 無理をしているわけじゃないのだ。
 そんな牧野が、眩しかった。
 それでも俺が何も言えないでいると、傍に立っていた類が、口を開いた。
「・・・・・でも、いいきっかけにはなったんじゃない?2人とも、ちっとも素直になれなかったからね。これで、漸く俺も安心できるよ」
 そう言って笑う類を、牧野がちょっと拗ねたような表情で見る。
「これからは・・・・総二郎が、牧野を守ってよ。俺も忙しいし、そういつも牧野の傍にはいられなくなるし」
「類・・・・・お前・・・・・」
 類の表情は、穏やかなままだった。
 だけど・・・・・俺には、その内に秘める牧野への思いが感じられた。
 牧野の傍で、牧野をずっと守ってきた類。
 きっと、その位置を誰にも譲りたくはないだろう。
 だけど・・・・・・

 俺は、牧野を見つめた。
「・・・・・これからは、俺がいつも傍にいる。お前を・・・・ずっと守るよ」
「西門さん・・・・・」
「だから・・・・・ずっと俺の、傍にいてくれ・・・・・」
「・・・・・・うん・・・・・・」
 大きな瞳から、涙が零れ落ちた。
 その涙を指で掬い・・・・・そっと、その唇に口付けた・・・・

 ―――これからもずっと、傍にいて・・・・・

 この場所は、誰にも、譲らない・・・・・・


                              fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最初の構想どおり書き進められた、数少ないお話です(笑)
 大体いつも途中で壊れてしまうので(^^;)
 さて、明日は類つくのお話をアップする予定です♪

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