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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

Sweet Angel vol.1 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 *このお話は、「ブランコ」「X'mas Panick!!」「Traveling」から続くお話になります。
 こちらのお話だけでもお読みいただけますが、より詳しい内容をお知りになりたい場合は、「ブランコ」からお読みくださいませ♪

 
 -tsukushi-

 どうしよう。

 通りを渡ればすぐそこにそれはあるのに、あたしはなかなかその通りを渡ることが出来ないでいた。

 どうしよう。

 そんなことをしてるうちに時間だけがどんどん過ぎて行ってしまう。

 「牧野?」
 急に後ろから声をかけられ、あたしは飛び上がるほどびっくりしてしまう。
 振り向くと、そこには美作さんが立っていた。
「美作さん・・・・・」
「どうした?こんなところで」
 不思議そうな顔であたしを見る。
 それはそうだろう。
 本当だったら土曜日のこの時間は類と家で過ごしてるはずだったから・・・・・。
「み、美作さんこそ・・・・・こんな朝早く、こんなところでどうしたの?」
「朝早くって言ったってもう10時だろ?ま、土曜日のこの時間じゃまだ早いか。類は?一緒じゃないのか?」
「う、うん・・・・・」
 どうしよう・・・・・・。
 何を言ったらいいのかわからなくて、黙り込んでしまう。
 美作さんは、そんなあたしを変に思ったのかじっと顔を覗き込んでいる。
「・・・・・牧野?何があった?」
 心配そうな顔。
 何か言わなきゃ。
 そう思うのに・・・・・・声が出ない。
「・・・・・なあ、時間あるなら一緒に来ないか?これから総二郎と会う約束なんだ」
「西門さんと・・・・・?」
「ん。車で来ることになってる。もうすぐ待ち合わせの時間だし・・・・・」
「でも・・・・・あたし・・・・・」
 それでもその場から動けないでいるあたしを暫く見ていた美作さんは、すっとあたしの手を掴み、優しく引っ張った。
 ぼんやりと突っ立っていたあたしは、そのまま倒れこむように美作さんの胸に寄りかかってしまう。
「そんな顔するな。何でも聞いてやるから・・・・・な」
 美作さんの、いつもの優しい声にほっとして、涙が出そうになる。

 「おいおい、こんなところでラブシーンってどういうことよ?」
 突然横から声がして、あたしはまたびっくりして美作さんからぱっと離れた。
「おしいな。これから2人で逃げようと思ってたのに」
 含み笑いをしながらそう言う美作さんは、気付いていたのだろう。
 すぐそこに、車に乗った西門さんがいることに・・・・・


 「まったく、あんなところでいちゃいちゃしてんじゃねえよ」
 西門さんがじろりと美作さんを睨む。
 あたしたちは、西門さんの車に2人で乗り込んでいた。
「い、いちゃいちゃって!」
「そういうふうにしか見えなかったぜ。あんな場面、類に見つかったら半殺しにされるっての」
 その言葉に、あたしははっとして西門さんから目を逸らした。
 そんなあたしを見て、2人が顔を見合わせる。
「・・・・・類と、何かあったのか?」
 西門さんが聞く。
 さっきまでとは違う、真剣な声だ。
 あたしは、ゆっくりと首を振った。
「じゃ、何があった?俺たちにも言えないことか?」
 西門さんの真剣で、優しい声にあたしは顔を上げる。
「んな、泣きそうな顔して・・・・・そんな顔してあんなところに1人で立ってられたら放っておけねえだろ」
 美作さんが、優しくあたしの頭を撫でてくれる。
「あたし・・・・・・」
「ん?」
 この人たちになら、話せる。
 2人の優しい笑顔に、あたしは気持ちが和らいでいくのを感じていた。
 だけど、やっぱりどう言ったらいいのか分からなくて言い淀んでいると・・・・・
 美作さんが、口を開いた。
「・・・・・お前、もしかして・・・・・妊娠したんじゃねえの?」
 その言葉にあたしは驚いて美作さんを見る。
 と、同じように驚いて美作さんを見た西門さんが、あたしに視線を移し・・・・・
「・・・・・そうなのか?」
 と言ったのだった・・・・・。

 「類には、言ってないんだな」
 美作さんの言葉に、あたしは頷いた。
「さっき・・・・・お前がいた場所。あの道路挟んだ向い側に、小さい産婦人科があっただろ。なんとなくだけど、お前がそこに行こうかどうしようか悩んでるように見えたんだ」
 美作さんの鋭さに、あたしは何も言えなかった。
 そう。あたしは、産婦人科に行こうと思ってたのだ。
 生理が、もう1ヶ月以上も遅れてる。普段、2週間くらいまでは遅れることがよくあったから、なんとなく放っておいた。
 だけど、ふと気付いたらもう1ヶ月、生理が来てないことに気付いた。
 類に言おうか、とも思った。
 だけど、類は今仕事の方が忙しくて、家に帰ってくるのも夜遅く、毎日とても疲れているのがわかる状態で・・・・・。
 ちゃんと確かめてからにしよう。
 そう思ったのだけれど・・・・・・。
 よく考えたら、あたしたちは婚約こそしたものの、まだ結婚はしていない。
 一緒に住んではいるけれど、まだ正式に夫婦になったわけじゃないのだ。
 それに、まだ大学も卒業していないのに、妊娠だなんて・・・・・

 いろいろなことが頭を渦巻いていた。
 類のこと、家のこと、学校のこと、自分のこと、そして生まれてくる子のこと・・・・・・
 もし本当に妊娠していたら、どうしたらいいんだろう。

 まだ確かめてはいない。
 だけど、予感があった。
 その予感を、事実として受け止めるのが、怖かった・・・・・・

 「牧野・・・・・これから、病院に行こう」
 西門さんの言葉に、あたしは顔を上げた。
「でも・・・・・」
「心配するな。俺の知ってる病院で、信頼できる先生がいる。とにかく調べよう。話はそれから。な?」
 西門さんの優しい笑顔。
 髪を撫でる美作さんの優しい手。

 あたしは、ゆっくりと頷いたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 妊娠の話を、と言う声が意外と多いのを見て、ちょっと書いて見る事にしました。
 どうなることやら・・・・です(^^;)

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Sweet Angel vol.2 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
-tsukushi-

 ついた先にあったのは、こじんまりとした個人病院で・・・・・大きな大学病院にでも連れて行かれるのかと思っていたあたしは、ちょっとびっくりしていた。
「でかいところは意外と情報が漏れやすいんだ。ここなら絶対安心だから」
 そう言って、西門さんはあたしの手を引いた。

 扉を開けたあたし達を迎えたのは、まだ30そこそこくらいの若い女医さんだった。
「どうぞ、上がって」
 優しい笑顔でそう言ってあたし達を中に入れると、一旦診察室の中へと入って行った。
「兄貴の、大学の先輩だった人。父親の跡継いで産婦人科医になった人で、兄貴の相談に乗ってくれてた人なんだ」
 西門さんの言葉に、美作さんが意味深な視線を向けた。
「美人だよな」
「変な勘繰りするなよ。あの人はそんなんじゃない。そういう人のとこ、俺が牧野連れて来るわけねえだろ」
「そりゃそうか」

 診察室の扉が開き、先生が顔を出した。
「お待たせしました。どうぞ入って」
 その言葉にあたしは立ち上がり、チラリと2人を見た。
「ここにいるから」
 西門さんの言葉に頷き、あたしは診察室へと入った・・・・・。

 「牧野つくしさんね。私は白井響子。よろしくね」
 にっこりと微笑む白井先生。笑うとエクボが出来て、かわいらしい印象になる。
「よろしくお願いします」
 そう言って頭を下げたあたしの顔を、先生はじっと見つめた。
「最初に聞きたいんだけど、あなたのお相手は、総二郎くん?」
「・・・・・え?」
 一瞬呆けてしまってから・・・・・
 その意味を理解し慌てて首を振る。
「ち、違います!西門さんとは、その、友達で・・・・・」
 そう言うと、先生は笑って頷いた。
「そう。あの総二郎くんがすごく大事にしてるように見えたから・・・・・あんな総二郎くん、初めて見たわ。すごく愛しそうに見つめて・・・・・随分変わったのね、彼」
「そ、そうですか・・・・・?」
「ええ。嬉しいわ。あなたのような子が総二郎くんの傍にいて」
 にっこりと微笑む先生。
 その笑顔はとても優しくて・・・・・
 いつの間にか緊張がほぐれていくのを感じていた・・・・・


 「妊娠9週目に入ってるわ」
 先生の言葉に、あたしは無意識にお腹に触れていた。
「・・・・・大丈夫?」
 先生が心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「はい・・・・・」
 そう返事をすることしかできなかった。

 『やっぱり』という思いと、『まさか』という思いが交錯する。
 触れたお腹からは、まだ何も感じない。
 だけど、確かにここに、新しい命があるんだ。
 そう思うと、胸が高鳴った。

 まだ学生なのに妊娠なんて、という思いがあるのに、それに反して、あたしの中に類とあたしの赤ちゃんがいるんだと言う事実に、不思議な幸福感を感じていたのだ・・・・・。

 「・・・・・彼と、よく相談してね。それから、妊娠初期はお母さんにとっても、赤ちゃんにとってもとても大事な時期なの。体には十分注意して・・・・・何かあったら、いつでも連絡を頂戴」
 そう言って、先生はあたしの手を握ってくれた。
 とてもやさしくて、暖かい手・・・・・。
 あたしは、ただ頷くことしか出来なかったけれど、先生の優しい笑顔に、とても励まされた気がした・・・・・。

 「とにかく、類に話すしかねえだろ?話しにくいんだったら俺が着いてってやってもいいけど」
 病院を出ながらあたしの肩を抱き、そう言ってくれる西門さん。
 診察室から出てきたあたしの顔を見て、何となくわかってしまったのだろう。
 美作さんも心配そうにあたしの傍に付き添ってくれていたけれど・・・・・
「あ、わりィ、忘れ物した。ちょっと取って来るわ」
 そう言ってまた病院の中へ戻ってしまったので、あたしと西門さんは、病院の外で美作さんが出て来るのを待っていた。

 「とりあえず家まで送るから。その後どうするか―――」
 西門さんがそこまで言った時だった。

 「牧野!?」

 突然呼ばれ、驚いて振り向くと―――
 
 そこには、同じように驚いた顔をした類が立っていた。
「類!!」
 どうしてここに・・・・・
 今日も確か、仕事だと言っていたのに・・・・・・
「・・・・・どういうこと?何で総二郎とここに?」
 類の表情が険しくなる。
 あたしは西門さんと顔を見合わせ・・・・・・

 西門さんが、何か言おうと口を開いたとき、後ろの扉が開いた。
「わりい、待たせた・・・・・・あれ、類?」
 出てきたのはもちろん美作さんで・・・・・・
 類はまた、驚きに目を見開いたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 個人差はあるんでしょうが、妊娠した時ってなんとなくわかるものですよね~。
 どこがどうって、うまく言えないんだけど・・・・・・
 何かが違うんです。
 新しい命が自分の中に芽生えるって、すごいことだと思います。

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Sweet Angel vol.3 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -rui-

 最近、また牧野の様子がおかしいことに俺は気付いていた。
 何かを隠している。それが何かまではわからないけれど、一つだけわかっているのは、牧野は自分が言いたくなるまでは絶対に喋ろうとしないことだった。

 最近また仕事が忙しくなってしまい、牧野とゆっくり話をしている時間もなかった。

 どうしたものかと悩んでいた時。

 「明日、久しぶりに優紀と会う約束してるの。行ってもいい?」
「ん。気をつけて。遅くなるようだったら電話して」
「うん。わかった」

 特に変わったところはなかったように思う。
 でも何かが引っかかって。
 この日は早く帰ろうと思っていた。
 せっかくの土曜日なのに仕事が入ってしまい、がっかりするかなと思ってたのに、逆にほっとしている様子なのも気にいらなかった・・・・・。

 そして土曜日。

 予定していた会議が延期になり、思いの他早く仕事を終えることの出来た俺は、そうそうに車に乗り込み家へと急いだ。

 まだ帰って来てはいないだろうとは思ったが、何故か嫌な予感がしていつもは通らない、近道になる住宅街へ入る。

 そして、それを見つけた。

 小さな産婦人科から出て来たのは、総二郎に肩を抱かれた牧野だった。
 
 慌てて車を止めて外に出る。
 「牧野!」
 俺の声に驚いて振り向く牧野と総二郎。

 なんで2人が産婦人科から出てくるんだ?
 とてもじゃないが、冷静でなんかいられなかった。

 「・・・・・どういうこと?何で総二郎とここに?」
 ついきつい言い方になってしまう。
 2人が顔を見合わせ、何か言おうとしたその時。
 病院の扉が開き、中からあきらが出て来た。
「わりい、待たせた・・・・・・あれ、類?」
「・・・・・これ、どういうこと?」
 牧野が観念したように、大きな溜め息をついた・・・・・


 結局、心配そうについていたあきらと総二郎とはその場で別れ、2人で家へと帰ることになった。

 家に着くまで牧野は何も喋らなかった。
 どこか緊張しているような様子の牧野。

 まさか、という思いと、もしかしたらという思いが俺の頭の中を渦巻いていた。

 家に着き、すぐに部屋へ向かう。

 「・・・・・話してくれる?」
 優しく声をかけると、牧野はゆっくり顔を上げた。
 その瞳は、不安気に揺れていた。

 「類、あの、あたし・・・・・」
「うん」
 キュッと握った手は微かに震えていた。
 俺は、ベッドに牧野を座らせると自分もそこに座り、牧野の肩を抱いた。
「大丈夫。俺は、ずっと牧野の味方だから」
 俺の言葉に、牧野が顔を上げた。
「ずっと、傍にいるよ」
 頬に、そっと手を添える。
 牧野の瞳から涙が溢れ落ち、俺の手を濡らした。
「・・・・・赤ちゃんが・・・・・いるの・・・・・」
 その言葉を聞いた瞬間、俺は牧野を抱きしめていた。

「類・・・・・」
 少し戸惑ったような牧野の声。
「・・・・・よかった」
「え・・・・・?」
「産婦人科から、牧野が総二郎と出て来た時・・・・・凄い焦った」
「・・・・・焦ったって・・・・・」
「総二郎に、妊娠させられたのかと思った、一瞬」
「ええ!?」
 牧野が驚いてぱっと俺から離れる。
「なにそれ」
「だって、友達のところに行くって言ってたのにあんな場面に出くわしたら、誰だってそう思うでしょ」
 その言葉に、牧野はうっと詰まる。
「大体、なんで俺に言う前にあいつらに言うの?」
「ご、ごめん」
「婚約者は俺なのに・・・・・」
「あ、あたしだって、類に一番先に言うつもりだったよ!だけど、病院の前で入るの躊躇ってたら、偶然美作さんにあっちゃって・・・・・」
「で、2人に言っちゃったの?」
「―――てか、病院の前でぼーっとしてたから、分かっちゃったみたいで・・・・・」
 何となくその場面が想像できてしまい、怒るに怒れなくなる。
「西門さんが、信頼できるお医者さんを紹介してくれるって言って連れて行ってくれたのがあの病院なの」
 そう言われ、さっきの病院を思い出す。
 住宅街にある、こじんまりとした病院。
 確かに、人目にはつきにくいかもしれない・・・・・。
「それで・・・・・なんて言われたの?」
「妊娠9週目に入ってるって・・・・・」
「ってことは、何月?」
「えっと・・・・・予定日は10月7日ごろだろうって・・・・・」
「10月・・・・・そっか。気候的にはちょっと涼しくなって過ごしやすくなるかな」
 俺がそう言うのに、牧野はどこか戸惑ったように俺を見上げる。
「ね、ねえ、そんなことより・・・・・」
「ってことは・・・・・・出来たのってあれかな。冬休みに2人で温泉行ったとき。2日目からは結局総二郎たちに邪魔されたけど、最初の日の・・・・・・」
「うん、たぶん・・・・って、そうじゃなくて!」
 牧野の大きな声に、顔を顰める。
「何、大きな声出して。うるさいよ」
「だ、だって・・・・・あたしたち、まだ結婚もしてないんだよ。まだ大学にも通ってる。こんな状況で・・・・・」
 俺は牧野の心配してることを察し、牧野の肩を抱いた。
「・・・・・だから、俺に言わなかったの」
「だって・・・・・」
「俺は、すごく嬉しいのに・・・・・。牧野は、そうじゃないの?」
 がっかりしたように言うと、すぐに牧野がぱっと顔を上げ、俺を見た。
「そ、そんなこと!あ、あたしだって嬉しいよ?類との子だもん!嬉しくないわけない!」
 その言葉に俺はにっこりと笑い、牧野の唇に触れるだけのキスをした。
「よかった・・・・・それなら、大丈夫・・・・・。きっと、うまくいくから・・・・・・」
 そうして、まだ戸惑った表情の牧野を抱きしめ、その髪にもキスを落としたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 なんていうか、あんまり深刻な話は書けない・・・・・
 と言ってしまえば、どんな展開になるかおおよその想像はつくかと思いますが・・・・・
 それでも見限らず(笑)、最後までお付き合いいただければ嬉しいです♪

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Sweet Angel vol.4 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 類の両親が、帰国する。

 類は心配いらないって言うけど、あたしの胸は不安でいっぱいだ。

 「ちょうど、日本に来る予定があったんだ。それを1週間早めてもらった。大事な話があるとだけ言ってある。大丈夫、俺からちゃんと話をするから。牧野は俺の隣にいてくれればいいから」
 いつものようにやさしく笑ってくれる類。
 この笑顔に、何度救われたかわからない。
 あたしは類の袖をきゅっと掴んだ。


 「お帰りなさい」
「牧野さん、お久しぶりね。まあ、以前よりもずいぶんおきれいになったんじゃない?」
「あ、ありがとうございます」
「まあ、座らないか。話があるんだろう?食事でもしながら話そう」
 類のお父さんが既に食事が運ばれてきているテーブルの席について言った。
「悪いが、あまり時間がないんだ。1時間後には出なきゃならん」
「ああ、そうだったわね。ごめんなさいね、牧野さん。せっかっく久しぶりにお会いできたのに・・・・・」
「いえ、こちらが無理にお願いをしたんですから・・・・・」
「牧野、座って。時間がないなら、早く食事を済まそう」
 そう言って類に促され、席に着く。
 続いて類のお母さんが席に付き、4人で食事を始めたのだった・・・・・。


 「牧野が、妊娠したんだ」
 オブラートに包むこともなく、いきなりそう切り出した類。
 目の前に2人並んで座っていた類の両親が、一瞬食事の手を止め、目を見開いた。
「まあ、それは・・・・・」
「確かなのか?」
「病院に行って診察を受けてるよ。だから呼んだんだ。俺は・・・・・牧野と籍を入れたいと思ってる。1日でも早く。それを、報告したかったんだ」
 夫妻が、顔を見合わせる。
 その表情からは、考えを読み取ることまではできない。
「報告、か。許しを得たいとかじゃないところがお前らしいな」
 肩をすくめて、お義父さんが苦笑した。
「反対する理由はないでしょ?」
 類の言葉にお義母さんも苦笑する。
「適わないわね。あなたには。籍を入れるのはいいとしても・・・・・これからどうしようと考えているの?あなたは」
 お義母さんの言葉に、類はチラリとあたしを見てから口を開いた。
「時期を見て、式を挙げたいと思ってます。牧野の体の事もあるから、それは牧野と相談して決めたい」
 類の言葉に、お義母さんがクスクスと笑いだす。
「ごめんなさい、急に。あなた、相変わらず牧野なんて呼んでいるのね。籍を入れるのなら、そろそろ名前で呼んであげなくちゃ」
「そうだな。もうすぐ花沢になるのに牧野はおかしいな」
 お義父さんまでがクスクスと笑っている。
 予想外の和やかなムードに、あたしはなんとなく何も言えないでいたが、それでもなんとか口を開く。
「あ、あの」
「なあに?牧野さん」
「あの・・・・・大学は、辞めなくちゃいけないんでしょうか」
 夫妻が、顔を見合わせる。
「・・・・・つくしさんはどうしたいんだね?」
 お義父さんの言葉に、あたしはごくりと唾を飲み、口を開いた。
「私は・・・・・出来れば、辞めたくないです。せっかく通わせて頂いているのに、途中で辞めてしまうのはもったいないと・・・・・」
「だったら辞めることはないわ」
 そう言ってお義母さんが優しく微笑んだ。
「休学という処置が必要にはなると思うけれど、辞める必要はないわ。休学して、1年は育児に専念して欲しいところだけれど・・・・・その辺は類とも相談して決めるといいわ。もちろん、その間は類にも日本にいてもらうようにします。類の仕事についてはいくらでも調整できるわ。ねえ、あなた?」
 お義母さんに笑顔を向けられ、お義父さんは困ったように肩をすくめた。
「まあ、仕方がないな。類とつくしさん、そしてかわいい孫のためとあらばこちらは何でもしよう」
 そう言って、お義父さんはあたしに笑顔を向けた。
「・・・・・心配していたんじゃないかね?私たちに反対されると。婚約したとは言え、まだ大学生の身だ。君は、まじめな子だ。もちろん子供のことも考えただろうが、類の仕事のことも心配していたんじゃないかな?」
 何もかも、あたしの気持ちをわかってくれているような優しい瞳。
 まるで類に見つめられているようで、あたしの胸がきゅんとなる。
「・・・・・言っただろう?君は、私たちにとっても大切な娘だ。君が苦しむようなことはしない。孫の誕生ももちろん楽しみだが・・・・・・君自身の体も、大切にしておくれ。いいね。無理だけはしないように・・・・・。わたしたちが君に言いたいことはそれだけだ。事務的なことは私たちに任せなさい。君は、くれぐれも体に気をつけるんだ。いいね」
「はい・・・・・。ありがとうございます」
「大丈夫よ。類だけじゃないわ。あの2人・・・・・総二郎君やあきら君も付いてくれてるんだもの。3人のナイトたちが牧野さん・・・・・いいえ、つくしさんにはついててくれてるんだもの。こんなに心強いことはないわよね」
 お義母さんの言葉に、類がちょっと肩をすくめて見せた。
 お義父さんが楽しそうに笑う。
「相変わらず楽しくやっているようだな。あの2人は頼りになるだろう。なんといってもつくしさんが信用しているようだからな」
 お義父さんの意味深な言い方に、ちらりと類を見上げれば、類は苦笑してあたしの髪を撫でた。
「・・・・・俺も信用してるよ、あの2人のことは。牧野のことをどれだけ大事に思ってるか・・・・・きっと俺たち3人にしかわからない」
 西門さんと美作さん。
 あたしにとっても、類にとってもとても大切で、切り離せない存在・・・・・・。
 あたしと類の子が生まれても、それは変わらないのだろうか・・・・・・。


 「少しは安心した?」
 類の両親が家を出た後、類があたしの肩を抱いて言った。
「うん・・・・・。ありがとう、類。あたし・・・・・なんだか幸せすぎて罰が当たりそう」
「何言ってんの。牧野はいつもがんばってる。それだけがんばってればこれくらいのご褒美は当たり前だよ。それに・・・・・新しい命のために、これからもっとがんばってもらわなくちゃいけない。だから、俺たちができることは何でもやらせて。遠慮はなしだよ。これから、俺たちは夫婦になるんだから・・・・・いいね?」
「ん・・・・・」
 類の唇が、優しくあたしの唇に重なる。
 何度も啄ばむような、やさしいキス。
 類の傍にいたい。
 類と一緒にいられれば、きっとどんなことも乗り越えていける・・・・・・。

 この時のあたしたちは、この後起こる出来事を想像することなんて、とても出来なかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 もちろん、あの2人がこのままあきらめるはずはありません。
 ていうか、つくしもそれを望んでる?
 2人の幸せももちろんですが、あきらと総君にも幸せになって欲しいですよね♪

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Sweet Angel vol.5 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 *あくまでも類つくですが、総つくっぽい展開になっています。このシリーズでは総二郎、あきらともこういった展開が出て来ますので予めご了承ください。今後の展開に必要なお話だと思っていますが、抵抗のある方は読まれるのをお止めください。読まれる場合は全て自己責任においてお願いいたします。クレームには応じられませんのでご承知おきを・・・・・。

 -rui-

 「牧野、休学っていつから?」
 いつものように俺が高等部の非常階段でうとうとしていると、いつの間にか総二郎が隣に座っていた。
「・・・・・9月いっぱいまでは通いたいって言ってる。10月7日が予定日だから、もう少し早めのほうが良いと思うんだけど・・・・・」
「いっそのこと4月から休学しちゃえば良いのに」
「それはいやだって。家にじっとしてるのは落ち着かないからいやだってさ」
「牧野らしいな。お前、大変だろ。あいつはじっとしてない割にそそっかしいから」
 同情するような総二郎の言い方に、ちょっと顔を顰める。
「・・・・・それが、牧野だから。でも、正直見ててハラハラするよ。妊娠初期って、一番大事な時期だっていうし、うっかり転んだらって思ったら家事もさせられないところだけど・・・・・」
「家事、やってんの?あいつ。使用人がいるのに?」
「やりたいんだって。だから余計に大変。使用人たちが、牧野に何かあったらってハラハラしながら見てる。妊娠してない状態なら放っといてもよかったけど・・・・・」
 俺の言葉に、総二郎も溜息をついて頷いた。
「だよなあ。あいつ、自分のことわかってるようでわかってないから・・・・・。何かしてないと落ち着かないって性分はしょうがないんだろうけど、お腹の子に何かあってからじゃ遅いぜ」
「ん、わかってる。考えてるよ。いっそのこと、どこかに閉じ込めておきたい気分」
「ま、何か協力できることがあったら言えよ。俺やあきらにできることなら協力すっからさ」
 総二郎の言葉に、俺は頷いた。
「サンキュ。今日、総二郎の家に行く日だっけ?」
「ああ、そうだ」
「俺、この後ちょっと会社に行かなくちゃ行けないから、牧野のこと頼むよ」
「ああ、任せろ」
 そう言ってにやりと笑う総二郎に・・・・・
 つい、一言付け加えたくなる。
「牧野に変なこと、しないでね」
 俺の言葉に、総二郎の顔が引き攣る。
「お前な・・・・・少しは親友を信用しろよ」
「総二郎のことは、良く知ってるから。信頼はしてるけど、信用はできない」
「あっそ・・・・・」


 -soujirou-

 「牧野、待たせたな」
 講義が終わり、校門へ行くと門にもたれるように牧野が俺を待っていた。
 俺が声をかけても、すぐには気付かずにボーっとしている様子が気になった。
「牧野?どうした?」
 近くで声をかけると、はっと我に返る。
「あ・・・・・西門さん。ごめん、ボーっとしてた」
「・・・・・どうかしたか?」
「ううん、なんでもない」
 そう言って笑うが・・・・・
 いつもとはやっぱりどこか違うような気がして、俺は牧野をじっと見つめた。
「なんでもないってば。ほら、行こう」
 先に立って歩き出す牧野。
 俺もその後に続き・・・・・道路に止まっていた車に乗り込んだのだった。


 「牧野!」
 俺の言葉にはっとして、牧野が持っていた茶碗を落とした。
「あつっ」
 お茶が、牧野の膝を濡らす。
 俺は袂から手拭を取り出すと、さっと牧野の膝を拭った。
「バカ!何やってんだ!ボーっとすんな!!」
「!!」
 牧野が、きゅっと唇を噛む。
「・・・・・今日はもう終わり」
「え・・・・・でも、まだ時間・・・・・」
「こんな状態じゃ、いくらやっても無駄だ」
 厳しく言い放つと、牧野は何か言おうとして、またすぐに言葉を飲み込んでしまった。
「・・・・・・ごめんなさい。あたし、帰るね・・・・・」
「ダメだ」
「へ?」
 俺は牧野の膝の上のお茶を拭い終えると、顔を上げ、牧野の頬に手を添えた。
「まだ時間は残ってるだろ?俺の部屋へ行って、じっくり話を聞こうか?つくしちゃん」


 「膝、大丈夫か?」
「うん。服の上からだったし・・・・・。ごめんね。せっかく教えてもらってるのに・・・・・・」
「んなこと良いから、ちゃんと話せよ。何があった?」
 俺の部屋で、ソファーに座った牧野が俯く。
「具合、悪いのか?」
 その問いに、軽く首を振る。
「じゃ、なんだ?類と喧嘩したってわけでもねえだろ?」
「違う。類はすごく優しいよ。優し過ぎるくらい。病気じゃないんだから、そんなに心配しなくても大丈夫なのにね」
「そうは言っても心配するだろ。今が大事な時期だって、先生も言ってたろ」
「うん・・・・・。だから、類もすごく大切にしてくれるよ」
「なんだよ、惚気?」
 そう言って笑うと、牧野が顔を上げて俺を見た。

 俺を見つめる瞳はどこか切なげに揺れていて・・・・・・

 俺の胸がどきんと大きく高鳴り、牧野から目が離せなかった。

 「牧野・・・・・・?」

 無意識に、俺の手が牧野の頬に伸びる。

 そのまま抱きしめると、牧野が俺の胸に軽く頬を摺り寄せた。

 やばいくらいに、心臓が騒いでた。
 このまま、こいつを攫っちまおうか・・・・・・
 一瞬、俺の胸をよぎる思い。

 だけど、それは許されない・・・・・。

 「ごめん・・・・・。あたし、ちょっと今おかしいみたい」
「・・・・・良いよ。気が済むまでこうしてな。利用できるものは利用すればいい」
「・・・・・優しいね、西門さん・・・・・」
「何だよ、珍しいこと言うな」
 くすっと笑うと、牧野もちょっと笑ったのがわかる。
「・・・・・・いつまで・・・・・・こうしてられるかな・・・・・・」
「いつまでって・・・・・この状態のこと?」
 抱きしめていた腕を緩め、牧野の顔を覗き込む。
「違うよ・・・・・・。類とあたしと、西門さんと、美作さん・・・・・・。一緒にいられるのは、いつまで?」
「・・・・・・・牧野・・・・・・」
「ごめん。勝手なこと言ってるのはわかってるの。でも・・・・・あたしと類が結婚して、子供が生まれたら・・・・・もう今まで通りに西門さんや美作さんに会うことが出来なくなっちゃうのかなって・・・・・そう思ったら、寂しくて・・・・・・あたし・・・・・・」

 止まらなかった。
 牧野の腰を引き寄せ、そのまま唇を奪う。
 
 牧野の瞳から零れた涙が、俺の唇を濡らした・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 妊娠中は精神的にも不安定な状態になったりします。
 特に初期は、つわりもあるし。
 個人差があるので、軽い人って良いなあ~とつくづく思ってました・・・・・。

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