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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
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*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

2009 Valentine Special 総二郎編 vol.1~花より男子・総つく~

Category : 2009 Valentine ~花より男子~
 「できた~・・・・・」
 漸く完成したその物の前で、大きく息をつく。
 何とか間に合ってよかった・・・・・。
 てか、今何時だろう?
 ふと時計を見ると、既に朝の5時をまわっていて、外はうっすらと明るくなりかけていた・・・・・。

 時間を確認した途端、睡魔が襲ってくる。
 だけど、ここで寝てしまったら確実に寝過ごしそう・・・・・・。
 そう思ったあたしは、仕方なく本でも読んで時間を潰そうとその辺にあった本を手に取ったのだった・・・・・。

 が、これが失敗というもので。

 気がついたときにはテーブルに突っ伏したまま、熟睡していたのだった・・・・・。

 「つくし!いつまで寝てるの!!」
 母親の怒鳴り声で、はっと体を起こす。
「い、今何時!?」
 慌てて起き出したあたしを、母親が呆れた目で見る。
「もう昼過ぎよ。全くそんなとこで・・・・・風邪でも引いたらどうするの」
 母親の説教を最後まで聞く余裕もなく、あたしは慌てて身支度を始める。

 ―――やばい!!待ち合わせは11時だったのに!!

 超不機嫌な顔の恋人の顔を想像し、ぞっとする。

 10分後にはアパートを飛び出し、待ち合わせ場所へと走る。
 が、どんなに急いでも20分はかかってしまうのだ。
 
 ―――先に、電話した方が良いかな?

 そう思ったとき、後ろから車のクラクションが聞こえ、反射的に振り返る。
「牧野、急いでるの?」
 そう言って運転席から顔を覗かせたのは、花沢類だった。
「類!!何でここに?」
「あきらと約束があって、向かう途中・・・・・。牧野は?何慌ててるの?」
「あ、あたしは、その・・・・・」
 なんとなく恥ずかしくなってはっきり言い出せずにいると、類は何かを察したように微笑んだ。
「乗れば?送ってあげる」
「で、でも」
「ほら、急がないとまずいんじゃないの?」
 そう言って助手席に乗るよう促され・・・・・
 あたしは一瞬迷ったものの、少しでも早く行きたくて、類の好意に甘えることにした。


 「今日は、バレンタインだもんね」
 運転しながら楽しそうに言う類。
「う、うん・・・・・」
「うまくいってるみたいで・・・・・安心した」
「どうかな・・・・・。あたし今日、大遅刻だし。きっと怒ってる」
 大きく溜め息をつく。
 そんなあたしをちらりと見て。
 類はいつものように穏やかに微笑んだ。
「大丈夫だよ。牧野が思ってるよりもずっと・・・・総二郎は牧野のこと好きだと思うよ」
「・・・・・そう・・・・・かなあ・・・・・」
 まだ付き合い始めて1ヶ月。
 思いが通じたときは、すごく嬉しかったけど。
 でも、日が経つに連れ、自信がなくなってくる。
 相変わらず彼には華やかな女性たちが入れ替わり立ち代り言い寄ってくる。
 それを冷たくあしらうでもなく、適当に相手をしながらするりとかわして行く西門さん。
 今は自分が恋人なんだという自信が、あたしは持てなかった。

 「・・・・・大丈夫。もっと自信持ちな。不安があるんだったら、ちゃんと言いなよ。黙ってるのは誤解の元になる」
「うん・・・・・わかってるんだけど・・・・・」
 素直になれないあたし。
 あたしばっかりが彼を思ってるみたいで・・・・・・
「・・・・・言ってくれれば、いつでも協力するよ。俺でも、あきらでも、利用できるものは利用すればいい」
「って・・・・・モノじゃないでしょ、2人とも。でも、ありがとう、心配してくれて・・・・・。あ、ここでいいよ。すぐそこだから」
 待ち合わせ場所が見えてきて、あたしは声をかけた。
「ん。じゃ、またね」
 類が車を路肩に寄せて止めた。
「送ってくれてありがとう。今度、お礼するから」
 ドアを開けながらそう言うと、類がくすりと笑った。
「良いよ、このくらい。それに・・・・・お礼なら、今もらう」
「え?」
 その瞬間、類に腕を引っ張られ、バランスを崩す。
 あっと思う間もなく、頬に、類の唇が触れていた。
「!!」
 驚いて、思わず開いていたドアから飛び出すあたし。
「な・・・・・!類!!」
 真っ赤になって口をパクパクさせるあたしを見て、おかしそうに笑う類。
「お礼、もらったから。じゃあね」
 そう言うと、ドアを閉め、さっさと車を発進させて行ってしまった。

 あたしは暫し呆然とその場に立ち・・・・・・
「・・・・・もう、心臓に悪いっつーの」
 と呟くと・・・・・・
「全く、いい度胸だよな」
 すぐ後ろから、超絶に不機嫌な低い声が響いてきて・・・・・・
 あたしは、恐る恐る後ろを振り返った・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Valentine第一弾は総つくです。
 どうぞ楽しんでくださいませ♪

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2009 Valentine Special 総二郎編 vol.2~花より男子・総つく~

Category : 2009 Valentine ~花より男子~
 そこに立っていたのは、頭に角がないのが不思議なくらい、不機嫌を絵に描いたような様子の西門さんで・・・・・・・
「に、西門さん、あの・・・・・・」
「何考えてんの」
 あたしが言い訳するより先に、そうばっさりと言い捨てる西門さん。
「ごめん、なさい、あの・・・・・」
「待ち合わせに遅れてきたと思ったら、よりによってなんで類の車に乗ってくるわけ?しかも助手席に乗って、降り際にキス?恋人同士かよ」
 冷たい物言いに、あたし胸がずきんと痛む。
「そんな・・・・・」
「今日、呼び出したのはお前だろうが。わざわざ類とのラブシーン見せ付けるために呼んだわけ?ふざけんなよ」
 じろりとあたしを睨むその目に、いつもの優しさはなかった。
 胸が苦しくなり、涙が出そうになるのを必死で堪える。
「そんなんじゃない!類は、あたしをここまで送ってくれただけだよ。そんな言い方しないで!」
 むっとして言い返すあたしに、西門さんはさらに表情を険しくする。
「ああそうかよ!だったらその優しい類と付き合えば?」
 そう言ったかと思うと、くるりと背中を向けて歩き出す西門さん。

 あたしは、その場から動くことが出来ずにただその後姿を見つめていた。
 目には涙が溢れてきていた。

 「追いかけないの?」
 すぐ横で声がして、驚いて目を向ける。
「類!」
 いつの間に・・・・・
 類はいつものように穏やかに、あたしを見て微笑んでいた。
「追いかけないなら・・・・・・俺と一緒に行く?ここにずっと突っ立ってたら風邪ひくよ」
「あたし・・・・・・」
「でも、今俺の車に乗ったらもう後戻りはできないからね。総二郎のところに戻らない覚悟があるなら・・・・・乗って」
 穏やかな瞳に、真剣な光が見え隠れしていた。
 その瞳にはっとし、あたしはまた動けなくなる。

 いつもあたしを見守ってくれる類。
 あたしの幸せを願って、その優しさで包んでくれる類。
 いつか道明寺にも言われたみたいに、きっと類ならあたしを幸せにしてくれる。

 でも・・・・・・・・・

 「類、ごめん、あたし・・・・・」
 震える声でそう言いかけたあたしの腕が、後ろからぐいと引っ張られる。
「・・・・・悪ふざけにも、程があるんじゃねえ?」
 そう言って、類を睨みつけたのは
「西門さん!」
「なんだ、戻ってきたの。俺のことを推薦してくれたんだと思ったのに」
 にやりと笑う類。
「誰が。良いか、今こいつと付き合ってんのは俺だ。ふざけたことすんじゃねえよ」
「ふざけたつもりはないんだけど・・・・・牧野が、困ってるみたいだったから。不安に思うことがあるってのは、2人がまだまだ信頼しあってないってことじゃない?そこに、付け入られる隙があると思うんだけど」
 厳しい類の言葉に、西門さんが一瞬詰まる。
「・・・・・言ってくれるな。確かに、不安はあるさ。けど・・・・・やっと手に入れたこの場所を、お前にも、他のやつにも明け渡すつもりはねえ」
 静かにそう言い放った西門さんに、類は穏やかに微笑み・・・・・
「それなら、しっかり捕まえときなよ。牧野は、目を離すとすぐどっか行っちゃうからね」
 そう言って笑った。
 なんだかすごく不本意なんだけど・・・・・
 ちらりと見上げた西門さんの顔はやっぱりまだ憮然としていて、あたしは何も言い出せなかった。
「言われなくても、そうする。ちゃんと捕まえてるつもりでも、そうやってちょっかいかけてくるやろうがいるからな」
 西門さんの言葉に、類はまるで人事みたいに楽しそうに笑った。
「それは、俺の役目だと思ってるから。俺が願ってるのはいつだって牧野の幸せだからね。だけど・・・・・一度でもこの腕の中に捕らえたら、離すつもりはないから。覚悟しといてよ」
 そういうと、西門さんが何か言うより先にさっさと車を発進させ、行ってしまった・・・・。

 車を見送り、気まずい沈黙が流れる。
「・・・・・今更だけど。何で遅れた?」
 西門さんが、落ち着いた声で聞いてくる。
 その声に怒りは感じられなくて、あたしはちょっとほっとした。
「寝坊・・・・・」
「寝坊?こんな時間まで?」
「あの、寝てなくて・・・・・明け方の5時ごろまで・・・・・ずっと起きてようと思ってたんだけど、本読んでたらつい・・・・・」
「5時?そんな時間まで何やって・・・・・・」
 訝しげにそう言ったかと思うと、急にはっとしたような表情になり、眉間に皺を寄せた。
「まさか・・・・・・類といたのか・・・・・?」
「え?」
 あたしは一瞬何を言われたのかわからなくて・・・・・・でも、西門さんの表情から何を考えているのかがわかり、慌てて首を振る。
「まさか!そんなわけないじゃない!類とは、ここに来る途中に会って送ってもらっただけ!偶然だよ!」
「・・・・・・それを、俺はどうやって信じればいい?」
「西門さん・・・・・あたしのこと、信じられないの・・・・・?」
 また、心が急激に冷えてくる。
 西門さんの瞳が、疑いの色を乗せてあたしを見つめていた。
「・・・・・信じてえよ、俺だって。けど、俺は類の思いを知ってる。お前だって・・・・・類のことを特別に思ってる。そこに恋愛感情がないって言われたって、あんなところを見せ付けられれば平静でなんかいられるか」
「あんなところって・・・・・」
「車の助手席乗って、類にキスされてたろ」
「あれはだって、類が乗れって・・・・それにキスだって、あっという間のことで・・・・・そ、それにほっぺただし!」
「じゃああれが唇だったら?」
「!」
「キスされてたのが、唇だったら・・・・・それでもお前は、類だからって許すわけ?それ見て、俺がなんとも思わないとでも?」
「それは・・・・・」
「お前と類の関係が特別だって、俺も理解してるつもり。けど、俺だって不安になる。お前にとって俺ってなんなんだよ?」
 
 イライラと言いながら、悔しそうに地面をける西門さんの姿が。
 こんな場面なのに、なんだか新鮮だった。
 いつも回りに寄って来る女の人にヤキモキしてるのはあたしの方だと思ってた。
 恋愛に慣れてる西門さんにとってはあたしなんてまだまだ子供で。
 くだらない嫉妬なんて、きっと馬鹿にされるって。
 だから、いつも西門さんの前では強がって、嫉妬なんかしてない振りしてた・・・・・。

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 書いてて楽しい総つくのお話は、気付くと長くなってました。
 皆さんにも楽しんでいただければ嬉しいです♪

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2009 Valentine Special 総二郎編 vol.3~花より男子・総つく~

Category : 2009 Valentine ~花より男子~
 -soujirou-

 全く、冗談じゃない。
 珍しく牧野のほうから誘ってくれたから。
 柄にもなく有頂天になってた俺。

 待ち合わせの場所になかなか現われないあいつをひたすら待ってて・・・・・
 何かあったのかもしれないと、あいつの家まで行こうと思ったときだった。

 見覚えのある車の中に見えたのは、類と牧野。
 牧野が車を降りようとドアを開ける。
 類が牧野の腕を引っ張り、引き寄せたと思ったら、類がそのまま牧野の頬にキスをした。

 頭を、ハンマーで殴られたみたいなショック。
 すぐには動くことが出来なかった。

 キスくらいどうってことない。
 頬なんて外国じゃ単なる挨拶だ。
 今まで俺だって、誰にでもしてたし、されてた。
 特別な感情がなくたって出来ることだ。

 だけど・・・・・類にとって牧野は特別だ。
 牧野にとっても。
 そして・・・・・
 俺にとっても牧野は特別で・・・・・・たとえ単なる挨拶だって、牧野に触れるやつを、許せるわけなかった。

 俺の知らない間に、牧野は類と会ってたのか?
 夜通し一緒にいて・・・・・
 そのあと、平気な顔して俺と会うつもりだったのか・・・・・?
 そんな疑惑が、俺の胸を締め付けた。


 「好きだよ」
 牧野が、俺を真っ直ぐに見て言った。
「・・・・・え?」
 その言葉が、誰に向けられて言われたものなのか、わからなかった。
「誰を?」
 その言葉に、牧野が顔を顰める。
「西門さんに決まってるでしょ!」
「類、じゃなくて?」
「当たり前でしょ!何でそんなこと言うの!?」
 悲しそうに歪む牧野の顔。
 涙を堪えてるような、そんな顔。
「信じてよ・・・・・。あたしが好きなのは、西門さんだよ。だから、今日だって・・・・・」
 そう言いながら牧野は俯き、さっきからずっと握り締めていた紙製のバッグを開け、中からかわいくラッピングされた箱を取り出した。
「これ、作ってたら、朝になっちゃって・・・・・・待たせて、ごめんなさい・・・・・」
 そう言って、俺のほうに差し出されたそれを受け取る。
「これ・・・・・」
「チョコレート。バレンタインの・・・・・西門さんのことだからたくさんもらうと思ったけど、やっぱり、渡したくて・・・・あんまりおいしくないかもしれないけど、一生懸命作ったんだよ。見た目は、あんまりきれいじゃないけど、でも・・・・・」
 牧野の言葉を全部聞く前に、俺は牧野を抱きしめていた。
「わ、ちょ、に、西門さん・・・・?」
 慌てて離れようとする牧野を、逃がさないように閉じ込める。
「・・・・・・やべえ」
「へ?」
「すげぇ、嬉しい・・・・・。考えてなかった。全然・・・・・」
「だって・・・・・・チョコレート、たくさんもらってるでしょ・・・・・?」
「ああ。でも、俺にとってはいつものプレゼント攻撃とかとあんまりかわらねえし・・・・・バレンタインデーを特別に意識したことなんてなかったから、忘れてた」
「そ、そうなんだ・・・・・」
「これ・・・・・俺だけに?他のやつには?」
「あ、あげてないよ。西門さんだけ。だって・・・・・これは、特別だから・・・・・・」

 『特別』

 その響きが、嬉しかった。
 牧野にとっての特別。
 その場所にいられることが。
「・・・・・あたしが、好きなのは・・・・西門さんだけだよ?ずっと、西門さんのことだけ考えてる・・・・・・」
「ん・・・・・悪かった。あんな言い方して・・・・・ずっと、心配だったんだ・・・・・お前が、俺から離れていっちまいそうで・・・・・」
「変なの・・・・・。いつも女の人に囲まれてるのは西門さんのほうなのに。あたしだけが、ヤキモチ妬いてるんだと思ってた・・・・・」
 その言葉に、思わず顔が綻ぶ。
「ばーか。俺はずっと妬いてばっかりだったよ」
 腕の力を緩め牧野の顔を見てみると、牧野は頬を赤く染め、俺のほうを見上げていた。
「・・・・・類に言ったことは、本当だから」
「え?」
「この場所を・・・・・お前の恋人って場所を、他のやつに譲るつもりはねえからな。ずっと、お前を捕まえといてやるから・・・・覚悟しとけよ」
 笑ってそう言ってやれば、ますます赤く染まるその頬に、軽く口付ける。
「もうぜってえ、類には触れさせねえから」
「に、西門さん、あの、ここ、外・・・・・」
「今更だろ。言っとくけど、今日は帰さないからな」
「へ?」
「少しでも離したら、またどっかいっちまいそうだから・・・・・。もう、こうやってずっと捕まえとく」
「むちゃくちゃ・・・・・」
「本気だぜ、俺は。この腕は、離さない・・・・・・一生な」
 そう言って牧野の潤む瞳を見つめ・・・・・・
 そのまま、唇を塞いだ。
 もう何も言えないように・・・・・・

 その代わり、俺が何度でも言ってやる。

 愛してるって・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ヤキモチ総二郎。
 余裕のない彼を書くのが楽しくって好きです。

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2009 Valentine Special あきら編 ~花より男子・あきつく~

Category : 2009 Valentine ~花より男子~
 「つくしおねえちゃま、一緒にチョコレート作りましょ」
 いつものように、美作さんの家に遊びに行くと、双子の姉妹にそうかわいくお願いされて。
「いいよ」
 と、笑顔で頷いた。
 でも、心中はちょっと複雑だった。
 だって、あたしが作るチョコには意味があるから。
 
 単なる友達としてじゃなく、1人の男性として・・・・・・
 そんな風に美作さんを見るようになったのはいつからのことだろう。
 
 家にも、気軽に遊びに行けるような、気さくな友達。
 悩み事も、家族のことも、何でも言える人。
 どんな話でもちゃんと聞いてくれて、そして正しい道を示してくれる人。
 時に厳しいことも言われるけど、それが全部あたしの為だって思えるから、嬉しくて・・・・・。

 そんな気持ちが、いつの間にか恋に変わってた。
 だけど、相変わらず彼には10以上年上の、人妻の彼女・・・・・。
 あたしのことなんて、単なる妹くらいにしか思ってない・・・・・。

 「じょうずにできました」
「できました。ね、つくしおねえちゃま」
 にっこりと微笑む天使の笑顔。
 つられて微笑む。
「ほんと、上手に出来たね。じゃ、お兄さんに渡しに行こうか」
 と言うと、双子が顔を見合わせてにっこりと笑う。
 その笑顔に、何か企みがあるように感じたのは、あたしの思い過ごしか・・・・・

 美作さんの部屋の扉をノックすると、中から美作さんの声。
「どうぞ」
 扉を開け、中に入る。
 その途端、ばたんと閉められる扉。
「え・・・・・」
 振り返ると、双子はいなかった。
「・・・・・何してんの?お前ら」
 目の前の光景に、首を傾げる美作さん。
 絵夢と芽夢の姿も、目に入っていたはずだ。
「いや、あの・・・・・」
 もしかしたら、と今更ながら気づく。

 ―――あたし、嵌められた・・・・・?

 「牧野?どうした?」
 美作さんの声にはっとする。
 この状況・・・・・
 絶対あの2人の企みだ・・・・・・
 子供にいいように騙された自分に愕然とする。
 その後ろに、含み笑いをしてるやつがちらちらと見え隠れしているけれど・・・・・
 入れ知恵したのが誰かは、想像に容易い。

 「あ、あのね、チョコレートケーキ作ったの、絵夢ちゃんと、芽夢ちゃんと一緒に・・・・・」
「チョコレート?」
「う、うん。今日、バレンタインデーだから・・・・・あの、これ・・・・・」
 そう言って、あたしは出来た手のチョコレートケーキを差し出す。
 ハート型のチョコレートケーキに、ホイップクリームやフルーツでトッピングされたそれは、少し子供っぽいけれど、あの双子の、大好きな兄に対する愛情がしっかりと込められた物。
 そしてあたしの気持ちも・・・・・・。

 差し出されたケーキを、暫く無言でじっと見つめていた美作さんは、ふっと微笑むと、それを受け取ってくれた。
「サンキュ・・・・・。お前から何かもらうのって、もしかして初めて?」
「あ・・・・・そうかも、ご、ごめんね、いつもお世話になってるのに」
「何謝ってんだよ。いいよ別に、そんなの」
 そう言って美作さんは軽く笑うと、チョコレートケーキを小さな丸テーブルに置いた。
「・・・・・で?」
 そう言って首を傾げながらあたしを見つめる瞳に、何かを探るような光を見つける。
「・・・・・え?」
「お前がくれるのは、これだけ?」
「これだけ・・・・・・って」
「俺に何か、言いたいことがあるって、あいつらに聞いてたんだけど?」
 至近距離に近づいてきた美作さんのきれいな顔に、ドキッとする。
「あ、あいつらって・・・・・・」
「絵夢と芽夢が、言ってた。つくしおねえちゃまが、おにいちゃまに大事なお話があるって。とっても大事なことだから、ちゃんと聞いてあげてねって言われたんだけど」
 口元に笑みを浮かべたままそう言われ・・・・・
 あたしはまた、してやられたことに気づいた。
 あの双子に気付かれてるってことは・・・・・・
 ちらりと美作さんを見上げえる。
 多分、気付いてるんだよね・・・・・

 「・・・・・言えないよ・・・・・」
「何で?」
「だって・・・・・」
 美作さんには彼女がいる。
 なのに、告白なんて出来ない。
 ぐっと言葉を飲み込むあたしを、美作さんは相変わらず優しい目で見つめてる。
「・・・・・念のために言っとくけど」
「え?」
「俺、今彼女いないから」
「・・・・・え」
 見上げれば、満面の笑み。
「うそ・・・・・」
「じゃねえよ。もう、去年のうちに別れてる。今俺には、どうしようもなく惚れちまってる女がいるからって」
 その言葉に、また胸が締め付けられる。
「だから、そういう顔すんな。誰のこと言ってると思ってんの?」
「そんなこと・・・・・」
 知ってるわけない。きっとまた年上の人・・・・・
「・・・・・俺が、年上じゃない女を好きになるのなんて初めてのことだぜ。すげぇことだとおもわねえ?」
 ニコニコと、楽しげに笑う。
「今日、お前がここに来てくれたら・・・・言おうと思ってた」
 美作さんの繊細な手が、あたしの頬に触れる。
 その冷たくて、でも優しい感触に、あたしの胸が高鳴る。
「俺が好きなのは・・・・・牧野、お前だよ」
 そう言ってくれてるのに・・・・あたしは信じられなくて、なんて言っていいかわからない。
「うそ・・・・・だよ・・・・・」
「じゃないって。こんなこと、冗談で言えねえよ。マジで・・・・・どうしようもなく惚れちまってるんだ。このチョコレートケーキが、特別なもので・・・・・俺と同じ思いがこもってるなら・・・・聞かせてくれよ」
「あたし・・・・・・」
「ん・・・・・?」
「あたしも・・・・・美作さんが、好き・・・・・ずっと・・・・・美作さんのことだけ考えて、作ったんだよ・・・・・」
 漸く言葉を紡ぎ出せば、美作さんが嬉しそうに笑って、あたしを抱きしめてくれた。
「サンキュ・・・・・大事に食べなきゃな・・・・・・お前の気持ち」
「・・・・・うん・・・・・」

 自然と重なる唇。
 いつまでも離れられなくて・・・・・
 
 大好きって気持ちがこもったチョコレートケーキ。
 2人で食べたら、きっと気持ちも1つになれる気がした・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 バレンタイン企画、あきら編でした♪

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2009 Valentine Special 司編 vol.1 ~花より男子・つかつく~

Category : 2009 Valentine ~花より男子~
 -tsukasa-

 『あ、道明寺?ごめん!今忙しいの!!後でかけ直すから!!』
 画面いっぱいに牧野の顔が現れたかと思ったら、巻くし立てるように叫び、ブチッと切れた。
「・・・・・」
 ツーツーという無機質な音と暗くなったテレビ画面に暫し呆然とする。

 「あのやろう・・・・・」
 思わず顔が引きつる。
 ここのところ忙しくて電話もできなかったから。
 久し振りに電話してみたら、この様だ。
 日本を離れて2年。
 テレビ電話での会話はあるものの、こうして離れている時間があまりにも長くて、最近じゃ一週間連絡がないなんてこともざらで、それが普通になってきてしまっていた。
 あいつは相変わらずバイト漬けの毎日で忙しいらしく、滅多に自分からは電話を寄越さない。
 それも気に入らないことの一つだが、それよりももうひとつ。
 類のやつが相変わらず牧野の家に入り浸ってるらしいってのが気に入らなかった。
 牧野を疑うわけじゃないが、類の気持ちを知ってるだけに安心はできなたった。
 類は、昔のことだって言うけど・・・・・

 「司様、よろしいですか?」
 部屋の外から西田の声がした。
 危うく考えに浸りそうになっていた。

 ―――やべえ、まだ仕事があるんだった。

 俺は首を振り、雑念を振り払うようにそっと息を吐いた。
「・・・・・今行く」
 俺はテレビ電話の電源を切ると、そのまま部屋を出たのだった・・・・・。


 -tsukushi-

 「ふう、危なかった」
 あたしは電話を切ると、大きく息を吐いた。
 後ろを振り返れば、そこには溶かしたチョコレートの入ったボールと情けないほど不格好なチョコレートを混ぜたスポンジケーキ。
「また、やりなおしか」
 溜め息も今日で何回目だろう。

 3日後に迫ったバレンタインデー。
 遠く離れた婚約者を驚かせたくって・・・・・

 「よし、もう一回!」
 気合いを入れ直して腕捲りをしたところで、玄関をノックする音。
 ガクッと気が削がれてしまったが、出ないわけにもいかない。

 「はーい、どなた?」
「牧野、俺」
 聞き慣れた声に、急いでドアを開ける。
「類」
「・・・・・どろんこ遊びでもしてた?」
 類が、びっくりした顔をしてあたしを見た。
「は?」
 なんのことかと思って聞き返せば、ふいに類の手が伸びて来て、あたしの頬をそっと撫でた。
 突然の類の行動に驚いて声も出せないでいると、類はその手を自分の口元に持っていき、指先をペロリと舐めた。
 と思ったら、急に顔をしかめた。
「あまっ」
「へ?」
「チョコレート?」
「ああ・・・・・」
 漸く状況が飲み込めたあたしは、いつもながらの類の唐突な行動に溜め息をついた。
「・・・・・入る?」
「いいの?」
「いいよ。散らかってるけどね」
 そう言いながら、あたしは類を部屋に通した。

 「・・・・・本当にすごいね」
 類が、部屋に入った途端、その場に立ち尽くして言った。
「座れるところがあったら適当に座ってて」
「あい」
 そう言って、類は大人しく空いているスペースを見つけて座った。
 そして、あたしがスポンジの生地を作るのをジーッと見つめていた。

 「手伝おうか?」
 暫くして、手持ちぶさたになったのか、類が聞いてきた。
「ううん、いい。これは自分の手で作りたいの」
 そう答えると、類はクスリと笑った。
「・・・・・何よ」
「いや・・・・・牧野も女の子だなあと思って。それ、バレンタインデー用でしょ?」
「・・・・・うん」
「渡せると良いね」
「・・・・・うん」
「バイト、頑張ってたもんね」
 にっこりと微笑む類。
 何もかもお見通しっていうのが気に入らないけど、でも無邪気な類の笑顔を見てたら、やっぱり答えなくちゃいけない気がして。
「・・・・・うん」
 ずっと、見守ってくれてた人だから。
 一番にあたしの気持ちを理解してくれてる人だと思う。
 時々、罪悪感を感じたりもするけれど・・・・・

 『牧野の笑顔が見れたらそれでいいんだ』

 そう言って穏やかに笑ってくれるのが嬉しくて。
 その笑顔についつい甘えてしまうんだ。

 「きっと司も喜ぶよ」
「そ、そうかな」
「うん」
 妙に確信した表情に、何故だか安心してしまうあたし。
「・・・・・花沢類も、受け取ってね」
「俺?なんで?」
 不思議そうな顔の類。
「いつもお世話になってるから。感謝の気持ちだよ」
「・・・・・食べれる?」
「ひどっ」
 無邪気に笑いころげる類。
 あたしがほっとする瞬間だ。


 「司様」
 運転手の声にはっとして目を覚ます。
「おやすみのところ申し訳ありません。もう到着いたしますので」
「―――ああ」
 車がゆっくりと停まり、扉が開けられる。
 車を降りると、そこには西田が立っていた。
「司様。お客様がいらしているようですよ」
 何やら含んだような笑顔の西田。
「客?」
 首を傾げる俺を黙って促す。
 俺は仕方なくそのまま歩き出し、開けられた玄関を通る。
 両脇にズラッと並んだ使用人達が一斉に頭を下げる。
「おかえりなさいませ」
 そこまではいつもの光景。
 だがその使用人達の向こう側に立っていたのは―――

 「おかえり。道明寺」
 にっこりと微笑む。
 その笑顔は、ずっと会いたいと思っていた―――

 「牧野!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つかつくは、私には結構難しいCPなので、たま~にしか書けませんが・・・・・
 楽しんでいただければ嬉しいです。

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