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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

あなたしか見えない ~花より男子・あきつく~

Category : Birthday Novels~花より男子~
 「・・・・・なにこれ」

 目の前の光景に、あたしは呆然と立ち尽くしていた。
 いつも皆で集まるカフェテリアの一角で。
 目の前に広がるのは、プレゼントの山、山、山・・・・・・。

「F4の誕生日はいつもこうだぜ。知らなかったのか?」
 西門さんがにやりと笑う。
「・・・・・そういえば・・・・・・」
 今日は、美作さんの誕生日だから。
 相変わらず金欠なあたしは、それでも彼に喜んでもらおうと何とか手作りのケーキを持参したのだけれど・・・・・。

 包みを見ただけでもわかる、高級そうなプレゼントのオンパレードに、あたしは持ってきたプレゼントを背中に隠した。
「牧野、こっち来て座れば?」
 花沢類が手招きする。
「あ・・・・・うん・・・・・でも、あたし・・・・・・」
 プレゼントを隠したままその場で立ち往生していると、花沢類と西門さんが、顔を見合わせてそっと笑った。
「俺たち、ちょっと用事で外すんだわ。お前、あきらの相手してやれよ」
 西門さんが席を立ち、こちらへ歩いてきた。
 花沢類も後に続く。
「あきら、牧野のことずっと待ってたんだよ?」
 通りすがりに、そう耳打ちしていくから。
 あたしの心臓が落ち着かなくなる。

 2人が行ってしまって・・・・・残っているのは、テーブルに頬杖をついて優しい眼差しであたしを見つめる美作さんと、そんな美作さんの傍に行きたいのになかなかいけない、意地っ張りなあたし・・・・・。

 「座れば?」
 そう言われて、あたしの足は漸く動いた。

 「す、すごいプレゼントだね」
 あたしの言葉に、美作さんは肩をすくめた。
「皆、同じようなもんばっかりだよ。毎年毎年・・・・・いい加減、ラッピングを見ただけで大方の予想はつくようになった」
「・・・・・でも、皆美作さんのことを思って・・・・・・」
「ああ。だから、感謝はしてるよ、いつも」
 そう。なんだかんだ言いながらも、ちゃんと全部自分の家へ持って帰ってるし、プレゼントをくれた人たちの名前も覚えてるんだよね。
 そういうところが、美作さんらしい・・・・・。

 「・・・・・さっきから気になってるんだけど」
「え?」
「後ろに隠してるの、何?」
 美作さんの視線が、あたしの後ろへ・・・・・
 ぎくりとして、それを隠そうとするけれど・・・・・慌てたせいで手が滑り、ケーキの箱の入った紙袋を落としてしまった。
「あ!」
 慌ててそれを拾い、中の箱を見る。
 大丈夫・・・・・そんなに高さなかったし、簡単に崩れるようなケーキじゃないし・・・・・
「それ・・・・・もしかしてプレゼント?」
 美作さんの声にはっとして顔を上げれば、優しくあたしを見つめる瞳。
「う・・・・・うん。でも、あの、大したもんじゃないの、全然・・・・・」
 恥ずかしくなってぺらぺらとしゃべり出したあたしの手から、美作さんがその紙袋をさっと取り上げた。
「あ!」
「何?これ。甘いにおいするけど・・・・・もしかしてケーキ?」
 もう、観念するしかない。
「・・・・・そう。美作さんのお母さんみたいに上手じゃないけど・・・・・・」
「へえ、手作り?開けていいか?」
「う、うん・・・・・」
 どきどきしながら、目の前で美作さんが箱を開けるのを見つめる。
「へえ、良くできてんじゃん。もしかしてフォンダンショコラ?」
 嬉しそうに微笑む美作さん。
 どきんとあたしの胸が高鳴る。
「あの、あんまりおいしくないかもしれないけど・・・・・その・・・・・」
「ん?」
 優しい笑みをあたしに向ける。
 その微笑に励まされるように、あたしは美作さんを見つめた。
「・・・・・誕生日、おめでとう・・・・・」
 それだけ言うのがやっと。
 もう、沸騰寸前だった。

 ふわりと、美作さんの香りに包まれて。
 気がついたら、優しい腕に抱きしめられていた。
「サンキュ・・・・・すげえ嬉しい」
 耳元に聞こえる優しい声が、くすぐったかった。
「今まで生きてきた中で・・・・・一番嬉しい誕生日だよ」
「大袈裟・・・・・・」
「じゃない。本当に、嬉しいんだぜ。このまま、離したくなくなるくらい・・・・・・・」
 抱きしめられる腕に、力が込められたのがわかる。
「み、美作さん、あの・・・・・・」
「ん・・・・・?」
「み・・・・・見られてる、から・・・・・・」
「大丈夫」
「へ・・・・・?」
 大丈夫って、何が?
 そう聞こうとして顔を上げた途端、美作さんの唇がそれを塞ぐ。

 黄色い声が、遠くで聞こえた気がした。

 長いキスの後、唇を開放されて。

 優しい瞳で見つめられて、甘い声で囁かれた。

 「俺には、お前しか見えてないから・・・・・」

 だからあたしも。

 「あたしにも、美作さんしか見えない・・・・・」

 そうしてまた、ゆっくりと抱きしめられて・・・・・・・

 その香に、酔いしれた・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 初めての誕生日企画。
 なぜあきらから?
 別に意味はなく・・・・・・今まで忘れていただけのことでした(^^;)
 次は、忘れていなければ、類くんですね♪

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For you ~花より男子・総つく~

Category : Birthday Novels~花より男子~
 「今時、手作りの手袋って、ないよなあ」

 西門さんの言葉に、あたしは固まる。

 12月3日。本日は西門総二郎の誕生日。

 朝からもう何人もの女の子が頬を染めながらプレゼントを渡しにやってくる。

 その一つ一つをちゃんと受け取り笑顔でお礼を言う西門さんは、とても紳士的だと思うのだけれど―――

 本人が行ってしまい、その包みを開けて言う言葉はどこか辛辣で。

 嫌なら受け取らなければいいのにとあたしは溜め息をつく。

 「受け取らないっていうのは失礼だろ?まあ、だからって見返りを期待されても困るけどな」
 相変わらず不敵な笑みを浮かべてそう言う彼に、あたしは乾いた笑いを浮かべるしかなくて。
 バッグの中に忍ばせてあるものの存在を、そのバッグの上から確認する。

 ―――やっぱり、渡すのやめようかな。

 放課後になっても、カフェテリアでくつろぐ彼のもとへ来る女の子はひっきりなしで、絶えることはない。

 そのほとんどが有名ブランドの高級品ばかりだけれど、中にはさっきのような手作りのプレゼントもあったりして、それに対する彼の感想は特に辛辣だ。
「こういうのって、こええよな。なんか怨念こもってそうだし」
 怯えた表情でそう言う西門さんに。
「そんなことないよ!」
 思わず声を荒げ、驚いた彼の顔にはっとする。

 ―――しまった。思わず・・・・・

 「どうしたの?大きな声出して」
 そう言ってやってきたのは、花沢類だった・・・・・。
「あ―――な、何でもないよ。花沢類、何か飲む?あたし、紅茶買ってくるから一緒に―――」
「ん?いいよ、一緒に行こう」
 席を立ち、類と一緒に売店に向かう。
 後ろは、振り向けなかった。

 「―――プレゼント、まだ渡してないの?」
 類が声を顰めてそう言うのに、あたしはちらりと類を見上げる。
「だって、なんか―――すごいんだもん、プレゼントの数が。あたしのなんか、とてもじゃないけど―――」
「そんなこと、ないでしょ。待ってるんじゃない?総二郎」
「そんなことないよ。手作りのプレゼントなんて、もろ迷惑そうな顔してたし―――とてもじゃないけど渡せない」
「ふーん・・・・・じゃ、おれが貰おうかな」
「―――へ?」
 にっこりと、笑みを浮かべる類に。

 あたしは、ぱちくりと目を瞬かせたのだった・・・・・。


 結局、プレゼントを渡せないまま時間だけが過ぎていき―――

 西門さんは抱えきれないほどのプレゼントを迎えの車に積み込むと、あたしの手を取り歩き出した。
「車で帰らないの?」
「プレゼントがいっぱいで乗るスペースねえから。それに、ちょっと歩きたい」
 その言葉は嬉しいはずなのに。
 なんだか声の感じが鋭くて、怖い気がした。

 あたしの手を握ったまま、どんどん歩いて行く西門さん。

 無言で歩く彼の背中は、やっぱりどこか怒ってるように感じて。

 「ねえ、どこまで行くの?」
 それだけ聞くのが精いっぱいだった。
 ぴたりと足を止め、振り返る西門さん。
 その鋭い視線に、ドキッとする。
「―――どこまで?どこまで行ったらいいと思う?」
「え―――だから、それを聞いて―――」
「今日は、俺の誕生日だぜ」
「し、知ってるよ」
「へえ?俺はまた知らねえのかと思ったよ。俺はまだ一度もお前からおめでとうって言ってもらってねえし」
「そ―――そうだったっけ・・・・・」
 むっと顔をしかめる西門さん。

 あたしの背中を、嫌な汗が流れる。

 「付き合い始めてから初めての、彼氏の誕生日。忘れてたとか言うんじゃねえだろうな」
「わ、忘れてないよ!ちゃんと覚えて―――」

 ―――そうだよ、忘れるはずない。

 もう1ヶ月も前から準備してたんだから。

 なのに―――

 「―――忘れてなんか、ない。―――20歳のお誕生日、おめでとう」
 そう言った途端、ふわりと抱きしめられる。
「―――たく・・・・・今日中に聞けないかと思ったぜ」
「ごめん―――」
「いいけど。で―――そのバッグの中のものはいつ渡してくれるわけ?」
 その言葉に、驚いてパッと彼から離れる。
 その顔を見上げてみれば、にやりと不敵な笑みを浮かべていて。
「何度も、バッグの中確認してたろ?大事そうにバッグの上から触ってさ。いつ見せてもらえんのかってずっと待ってたのに」
「だって―――」
「俺から催促させんなよ」
「だって・・・・・迷惑そうな顔されたら、やだし」
 あたしの言葉に、西門さんが目を見開いた。
「迷惑?俺が?なんで彼女からのプレゼントに、迷惑そうな顔するんだよ」
「だって、言ってたじゃん!手作りは勘弁してほしいって―――」
 言ってしまってから、口を押さえる。
「てづくり―――マジで?なんか作ってくれたの?」
「あ―――でも、やっぱり違うのに―――」
「だめ。それがいい。早く出せよ」
 そう言ったかと思うと、西門さんの長い手が伸びてきてあたしのバッグを奪った。
「わっ、ちょっと!」
「いいから」
「よくないよ!」
 取り戻そうとするあたしの手を器用に避け、中からラッピングされた緑の包みを取り出す。

 そして素早くその包みを開けると―――

 「―――手袋?」
 中から出てきたのは、青い毛糸で作った手袋。
 手の甲の部分にはちょっと頑張って編み込んだ白い雪の結晶・・・・・・。
「あの―――ごめん、お金ないし、それくらいしか―――手作りは鬱陶しいって言われるかなってちょっと思ったんだけど―――でも、あの、もし気に入らなかったら類にあげても―――」
「―――は?なんで類にやるんだよ?」
 途端に不機嫌に歪む西門さんの顔。
「え―――類が、もし総二郎がいらないなら俺が貰うって―――」
「あほか」
 そう言うと、西門さんはその手袋を両手にはめた。
「―――お前の手づくりの手袋なんて、他の奴にやれるわけねえだろ。しかも類になんて」
「え、なん―――」
 
 ―――なんで類?

 そう聞こうとしたあたしを、手袋をはめたままの西門さんの両腕が力強く抱きしめた。

 今度は、簡単には離れられないほどの力で―――

 「すげえ、嬉しい。勘違いすんなよ。手作りが迷惑なのは、俺がその相手を何とも思ってねえから。お前は違うだろ?お前からのプレゼント―――俺が迷惑だなんて、思うわけない」
「―――ホント・・・・・?」
「ホント。だから―――絶対他の奴にはやるな」
「うん・・・・・・」

 至近距離の西門さんの口から、白い息が吐き出されて。

 目の前が少し霞んだ気がした。

 気が付けば、2人の唇は重なっていて。

 冷え切っていた唇が、少しずつ温まって。

 あたしの体は、西門さんにすっぽり包まれていた―――


                               fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いつまでたってもプレゼントを渡そうとしないつくしに、ちょっとイライラしていた総ちゃんを、想像して楽しんでくださいませ♪

 誕生日なのに、意地悪でごめんね。

 Haapy Birthday, Soujirou!

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Present of memories ~花より男子・つかつく~

Category : Birthday Novels~花より男子~
 今日はあいつのバースデーなのに。

 せっかくあいつが帰ってくるっていうのに。

 ろくなプレゼントも用意できないなんて。

 あたしは、今日何度目かわからない溜息をついた。

 『いいじゃないですかー、私をあ・げ・る!とか言っちゃえば!』

 なんて桜子には言われたけれど。

 そんなこと、このあたしにできるはずがない。

 「も~、どうしよう」
 一応、候補は考えてみたんだ。
 だけど、今や世界の道明寺司となりつつあるあいつに、こんなもの―――と思うと、渡す気になれない。
 それでも一応バッグの中に忍ばせて。
 待ち合わせ場所に指定されたホテルのバーで、あいつが現れるのを待っていた。

 そして

 「お前、なに葬式みてえな面してんだよ!」
 現れた道明寺が、あたしを見て顔をしかめる。
「あ―――ひ、久しぶり」
「久しぶり、じゃねえだろ!人の誕生日にしけた面しやがって」
 そうぼやくと、どっかと椅子に座りこむ。
 オーダーを取りに来たウェイトレスにコーヒーを頼み、再びじろりとあたしを睨む。
 けれど、その瞳はどこか心配そうに揺れていて。
「何か、あったか?」
 その声は、とても優しくて。
 あたしは慌てて首を横に振る。
「違うの、ごめん、そうじゃなくて―――」
「なんだよ、今更何言われても驚かねえから言ってみろ」
 そんな風に優しく言われるから、涙がこぼれそうになる。
「―――別れるなんて、言わねえだろ?」
「まさか!」
「だったら、言ってみろよ」
 そう言って、ふっと微笑む道明寺を見て。

 なんだかプレゼントのことでいろいろ悩んでいた自分がバカらしくなってきた。

 だって、こんなに近くに大好きな人がいるのに。

 ようやく会えた人なのに。

 悩んでるなんてもったいない。

 「―――誕生日、おめでとう」
 あたしはそう言って、バッグの中からスカイブルーの紙できれいにラッピングした箱を取り出した。
「これ―――一応、プレゼント」
「なんだよ、一応って」
 顔をしかめながらも、それを受け取る道明寺。
「開けて、がっかりされるとやだし。もし気に入らなかったら―――何か他のもの用意するから」
「ずいぶん弱気だな。―――開けていいか?」
「う、うん」

 道明寺が、ラッピングの紙を開いていく。

 柄にもなくドキドキしてしまう。

 そして、中の箱の蓋を開けた道明寺の瞳が、驚きに見開かれる・・・・・。

 「あの―――一応前よりはね、うまくできたと思うんだよ。今回はちゃんとオーブン使ったし!」
 そう言ってあたしは握り拳を作る。

 そう。

 あたしはプレゼントに、あの道明寺の顔型クッキーを作ってきたのだ。
 
 高校生の頃、初めて道明寺のために自分で焼いたクッキー。

 魚なんかを焼くための網焼き器を使ったから、魚臭いしところどころ焦げちゃってたけれど。
 
 それでもあたしなりに気持ちを込めて焼いたクッキーを、道明寺はとても喜んでくれた。

 会いたくても会えない日々が続いて。

 あの頃、苦もなく毎日のように学校で会っていたことが懐かしくなって。

 無性に作りたくなってしまったのだ。

 にしても、20歳の男にこれはどうなんだろうと、さすがに躊躇してしまったのだ・・・・・。

 じっとクッキーを見つめ続ける道明寺に、あたしは不安になってくる。

 「―――ねえ、何か言ってよ。気に入らないんだったら何か別のもの―――」
 そう言いかけたあたしの言葉を遮るように。
「ばーか」
 そう言って、道明寺は持っていた箱の蓋を閉めた。
「こんなもの、俺以外の誰が食うんだよ」
「だ―――誰って、あたしが食べるわよ。進にあげたっていいし」
「だめだ」
 ピシャリと否定する道明寺。
「だって・・・・・いいの?そんなプレゼントで」
「当たり前だろ」
 そう言って、にやりと笑って。
「最高のプレゼントだよ。俺にとっては―――これ以上のものはない」

 その言葉に。

 不覚にも、涙が零れてしまった。

 「泣くなよ」

 言われて、あわてて涙を拭うけれど。

 あとからあとからあふれ出てくる涙は止めようがなくて。

 「馬鹿・・・・・あんたがそんなこと言うから」
「本当のことだ。俺にとっては、何よりもうれしいプレゼントだ。お前の―――今の気持ちが、いやってほど伝わってきたからな」
「あたしの気持ち―――?」
「ああ。俺が好きで好きでしょうがないって気持ちがな」
「―――自信過剰よ」
「そうか?けど、いいんだ。俺はずっとそう思ってるから」

 そう言って本当にうれしそうに笑うから。

 あたしもつられて笑った。

 どんなものよりも、気持ちのこもったプレゼント。

 誰にもあげられない。

 あなたにしか、あげられないプレゼント―――。


                         fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 こうなったら、毎年あのクッキーを焼いてほしいもんです。
 Happy Birthday,Tsukasa!!

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あなたの隣にいる未来 ~花より男子・あきつく~

Category : Birthday Novels~花より男子~
 パーティーの主役は、美作あきら。

 20歳の誕生日はまた特別だ。

 光沢のあるブルーグレーのスーツに身を包んだ彼は一層華やかで、彼の周りにはここぞとばかりに着飾った女性たちが群がっていた。

 「―――近づけないっつーの・・・・・」
 溜息とともに、そんな言葉が漏れて行く。
「なんで?牧野が彼女なんだから、もっと堂々とあきらの隣にいればいいのに」
 そう言って、いつものようにあたしの横で類が笑う。
「だって―――さっきもちょっと話しただけですごい目で睨まれたもん。怖くって」
「らしくねえこと言ってんじゃん」
 そう言ったのは、さっきから知り合いらしいたくさんの女性の相手に忙しい西門さん。
「いつもだったらそんなの蹴散らしてんじゃん」
「人聞きの悪いこと言わないでよ。一応今日はドレスだって着てるし、美作さんのご両親だっているし―――。みっともないとこ見せらんないよ」
「ふーん?やっぱらしくねえなあ」
 不思議そうに首を傾げる西門さん。
 あたしは西門さんから目をそらし、少し離れたテーブルで来客の相手をしている美作さんをちらりと見た。

 なんとなく、そばに行きづらい。

 それは、さっき西門さんに言った理由もあるのだけれど、それ以外にも一つ―――。


 ―――おにいちゃまのお嫁さんになる人が来るんですって。

 双子の方割れ、絵夢ちゃんがそう教えてくれた。

 お嫁さんになる人。

 つまり、そういうことなんだと、思うしかなかった。
 本当は美作さんの口からちゃんと聞きたかった。
 だけど、さっきから彼の周りには絶えず人がいて、近づくのもためらわれてしまう。

 ついため息が出てしまう。
「牧野、具合悪い?顔色良くないよ」
 類が、心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「だ、大丈夫、なんともないよ」
「そう?ちょっと外の空気吸いに行く?」
「あ―・・・・うん、そうだね」
 何となく居づらいと思い始めていたのは本当なので、あたしは類の言葉に素直に頷き、類の後について外に出ようとしたのだけれど―――


 「おい!!」
 ホールを出る寸前、力強い手に腕を掴まれ、あたしは後ろに引き戻される。
「どこ行くんだよ!?」
 怒ったようにあたしを後ろから抱き締めたのは、美作さんだった。
「美作さん―――」
「類とどこ行くんだよ?」
「え―――外の空気でも吸いに行こうって―――」
 美作さんの勢いに押され、あたしは思わずたじろぐ。
「あきらはホストだから、出れないでしょ」
 類の言葉に、美作さんは一瞬詰まったけれど。
「―――とにかく、これからお前紹介しようと思ってるんだから行くなよ」
「え?紹介って―――」
 戸惑うあたしの腕を引き、美作さんはまたホールの中央へ―――。

 ―――何がどうなってるの?

 戸惑うあたしの手を引きながら、美作さんがちらりとあたしを見た。
「―――他の男と、消えたりすんな」
 その言葉にどきりとして。
 だけど。
「な、何よ、自分だって―――」
「は?俺が何?」
「―――絵夢ちゃんに、聞いたんだから」
「絵夢に?何を―――」
 その時、美作さんの後ろから美作さんのお母さんが顔を出した。
「あきら君、何してるの?もう皆さんお待ちかねよ」
「あ、ああ、今行く。―――とりあえず、その話は後で聞くから、こっち」
 そう言ってまた手をひかれる。

 連れて行かれたのは一段高くなったステージの上。

 「―――今日は、あきらの誕生日に皆様お集まりいただいてありがとうございます」
 美作さんのお母さんがマイクを使って挨拶をすると、ホールからは大きな拍手が沸き起こった。
「今日は、あきらの方からぜひ皆様にお知らせしたいことがあるということなので、耳を傾けていただけたらと思います」

 お母さんにマイクを渡され、美作さんがそれを受け取り、みんなの方へと向く。

 会場は静まり、美作さんに視線が集まる。

 「今日は、僕のためにお集まりいただきありがとうございます。今日は―――皆さんに僕の婚約者を紹介したいと思います」

 ―――は?今なんて?

 「今、僕の横にいるこの牧野つくしさん―――。彼女と、結婚しようと思ってます」
 美作さんの腕が、あたしの肩をやさしく抱く。

 会場から拍手が沸き起こり、黄色い悲鳴をかき消すように、たくさんの人たちの『おめでとう!』という声が響いてくる。

 「―――牧野」
 美作さんが、あたしの目をじっと見つめる。
「勝手に話進めて、悪いな」
 その言葉にハッとする。
「そ、そうだよ、なんで―――」
「しょうがねえだろ。事前に話しておこうと思ってんのにお前は類とずっと一緒にいるし―――」
「だってそれは、美作さんがずっと女の人に囲まれてて―――」
「そりゃあ、俺のバースデーパーティーだからな」
「そ、それに、今日は美作さんのお嫁さんになる人が来るって、絵夢ちゃんが―――」
 その言葉に、美作さんが呆れたようにあたしを見る。
「―――それ、お前だから」
「―――へ?」
「俺が付き合ってるのはお前なんだから、お前しかそんな相手いないだろうが」

 だって、そんなこと―――考えもしなかった・・・・・。

 呆然とするあたしに、美作さんがふっと笑う。
「ま、今のでずっとお前が暗い顔してたわけもわかったけど」
「だ、だって―――」
「俺にはお前だけ。これからずっと―――俺の誕生日にはいつも、お前に隣にいてほしい」

 その言葉に、あたしの瞳から涙が零れおちた。

 ずっとそばにいたい。

 そう思ったから、あたしはこの人の隣を選んだんだ。

 これから先、何があったってずっと―――

 「―――誕生日、おめでとう―――あきら」

 その言葉に、嬉しそうに微笑み―――

 優しくてあったかいキスが、あたしの唇に落ちてきた―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Happy Birthday,Akira!!
 今回のはぎりぎりまでなにも思いつかなくて―――
 何とか書きあげることができて良かったです。

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サプライズ・バースデー ~花より男子・類つく~

Category : Birthday Novels~花より男子~
 『20歳の誕生日は特別なんだぜ』

 そう言って、意味ありげににやりと笑った西門さんの言葉の意味が、ようやくわかった。

 『花沢さん、お誕生日に婚約発表されるんですって』

 そんな噂話が耳に入ってきて。

 動揺してる自分に驚いてた。

 だって花沢類は友達で。

 大切な存在だけど、それだけで。

 いつか誰かと結婚することなんてわかってたはずなのに―――

 いつの間にか、あたしの花沢類に対する気持ちはそれだけじゃなくなってたんだ・・・・・。

 「告っちまえばいいだろ?」
 美作さんに言われ、あたしは首を振る。
「そんなこと、できるわけないじゃん」
「なんで。今はお前もフリーなんだし、何の問題もないだろうが」
「でも、もう婚約は決まってる話なんでしょ?今更あたしが出てったら、迷惑かけるだけじゃん」
 あたしの言葉に、美作さんが溜息をつく。
「わかってねえな、お前は」
「何が?」
「絶対後悔するぞ」
「そんなこと―――」
「俺の知ってる牧野つくしはそんな臆病ものじゃなかったけどな」
「!!」
「お前は、やるときゃやる女だろ?後悔するような生き方は、似合わねえぜ」
 そう言うと、美作さんは行ってしまった。

 あたしはしばらくその場に突っ立ったままで―――

 「―――どうしろって言うのよ―――」

 そんな呟きも、風にかき消されてしまった―――。


 類の誕生日パーティー当日。
 美作さん、西門さんと一緒に類の家に行ったあたしは、桜子から借りたピンクのドレスを着ていた。
「牧野、可愛いね」
 いつものように、類が微笑む。
「あ、ありがとう。類も、かっこいいよ」
 本当に。
 いつにも増して淡いブルーグレーのスーツが似合って、すごくかっこよかった。
「ネクタイが苦しくて。こういうの、嫌いなんだ」
 そう言って顔を顰める。
「俺たち、向こう行ってるぜ」
 突然西門さんが言った。
「え?なんで?」
「知ってる子見つけた。あきら、行こうぜ」
「おお」
 あっという間に2人は行ってしまい。
 何となく気まずい空気が流れる。

「あの―――」
「ん?」
「まだ―――婚約者の人、来ないの?」
 聞いてしまってから、後悔する。

 胸が苦しい。

 やっぱり、来なければよかった。
「―――来ないよ」
 類の言葉に、あたしは驚いてその顔を見る。
 いつものように穏やかな類の顔。
「なんで―――だって、婚約発表するって―――」
「俺は、好きでもない女と結婚なんかしない」
 そう言って、じっとあたしを見つめるその瞳は、いつもよりも熱っぽくて―――
「牧野は、俺が他の女と婚約してもよかったの?」
「あたし―――」
「俺と誰かの婚約発表聞いて―――笑っておめでとうって、言うつもりだった?」

 笑っておめでとう?

 そんなこと、言えるわけ、ない・・・・・。

 「俺は―――牧野以外の女を好きになんかなれない」
「類・・・・・」
「牧野がたとえ俺を好きじゃなくても―――俺には牧野しかいないから。他の女と結婚なんかしない」

 言葉にならない。

 ただ、涙が溢れてきて。

 目の前の類が霞んで見えた―――

 「あたしも―――好きだよ、類が・・・・・」
 精一杯の、あたしの気持ち。
「他の人と―――結婚なんか、しないで―――」
「ようやく・・・・・言ってくれた」
 ほっとしたように類が言って。
 ふわりと抱きしめられた。
「ずっと、言ってくれないつもりかと思った・・・・・」
「類―――?」
「ごめん。婚約の話は嘘」
「え―――ええ!?」
 驚いて、思わず類の体を押し戻す。
「総二郎とあきらに言われて。牧野に好きって言わせる作戦―――だったんだけど。ちょっと焦って、俺のが先に言っちゃった」
 そう言って、いたずらっ子のように笑う類。

 その後ろで悪魔の笑みを浮かべる2人の姿が見えて。

 「あんの―――後で覚えときなさいよ!」
 そんな言葉にも、ゲラゲラと涙を流して笑う2人に。

 ほんとは内心感謝してたりして。

 婚約の話が嘘で、本当に良かったと息をついた。

 「でも、それはこれから本当になるから」
 類の言葉にぎょっとする。
「え!?」
「牧野、俺と結婚して」
 さらりと、普通の会話みたいに言うから、あたしは一瞬呆けてしまい。
「行こう」
 グイと手を引っ張られ、あたしはつんのめるようにして歩きだす。
「ど、どこに?」
「みんなに、紹介するから」
「は?」
「俺の婚約者だって」
「え―――ええ!?」

 婚約!?

 だって、あたしまだ返事もしてないのに?

 「待ってられない。どうせ結果はおんなじでしょ」

 そう言って、にっこりと微笑む。

 「だって、俺はもう牧野を離すつもり、ないから」

 その天使の笑顔に、あたしは何も言い返せない。

 だって、あたしの方が―――

 もう、類から離れられない・・・・・。


                   fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類のお誕生日小説です。
 なかなかいいお話が思い浮かばなくて。
 何とか間に合ってよかった~。

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