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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

導火線 vol.1 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
*このお話は、「2009 Valentine 類編」と「2009 White day Special 類編」の続きのお話です。

 -soujirou-

 ただ見てるだけでよかった。

 なんて、らしくもねえこと考えてた。

 ただ、あいつの傍にいたくて・・・・・

 「牧野」
 後ろから声をかけると、はじかれたように振り向く牧野。
「西門さん!びっくりした。いつの間にいたの?」
 まだざわざわとしている講義堂で、後ろに立つ俺を見て驚いたように目を瞬かせる牧野。
「ボーっとしてっからだよ。類は?」
「まだ来てないと思う。西門さん、最近早いんだね。でもなんでここに?」
「ちょっと寄ってみただけ。お前がいるかと思ってさ」
「あたし?」
 不思議そうに首を傾げる牧野。
 俺が、牧野に会うために早く来てるんだなんてこと、考えてもないんだろうな、こいつは・・・・・
「これ終わったら、お茶しねえ?この後ちょっと暇だろ?」
「良く知ってるね。そうなの、この次の講義が休講になっちゃって・・・・その後の講義まで暇になっちゃった」
「ちょっと小耳に挟んだ。カフェテリアにいるから、こいよ」
「うん、わかった」
 そう言って微笑む牧野。
 俺はちょっと手を振り、そこを後にした・・・・・。

 カフェテリアで、コーヒーを飲みながら時間を潰す。
 まだあきらも来てねえし、当然類も来てない。
 朝一のこの時間、俺はここのところ毎日確実に大学へ来ていた。
 類よりも早く、牧野に会う為。
 そうしてあいつと2人でいられる時間を手に入れるため・・・・・・

 いつからか、俺の心の中に真っ直ぐ入り込み、そこに住むようになってしまった牧野。
 あいつが類と付き合ってることも知ってる。
 だけど、想いを止めることは出来なくて。
 類との友情を、壊すつもりはないけれど・・・・・・
 でも、それ以上に、俺の思いはもう歯止めがきかないものになりつつあった・・・・・。


 「そういや、こないだ優紀ちゃんに会ったよ」
 牧野がカフェテリアに顔を出し、紅茶を手に俺の向い側に座った。
「え、そうなの?」
「ああ。彼氏と一緒だった。元気そうだな」
「うん、あたしもこないだ会ったよ。一緒にお茶して・・・・惚気話いっぱい聞いちゃった」
 くすくすと楽しそうに笑う牧野。
 その笑顔がまぶしくて、思わず目を細める。
「西門さんは、最近忙しいの?」
「は?俺?何で?」
「だって、類がこないだ『総二郎が最近夜遊びをやめた』なんて言ってたから」
「ああ・・・・・あの、ホワイトデーのとき?」
 そう俺が言うと、牧野の頬が微かに染まる。

 ちょっとしたいたずらのつもりだった。
 前日に類の家にあきらと遊びに行き、そのときベッドに忍ばせた女性もののパンティー。
 しかもかなり派手などぎつい奴だ。
 そしてセットのブラジャーを当日牧野のバッグにこっそりと入れた。
 案の定・・・・というか、予想以上の効果で、嵌ったいたずら。

 慌てふためく牧野の声。
 むっとしてイライラと俺を追及する類の声。
 そのどっちも作戦の成功を俺に告げていて、1人で大笑いしてた。
 だけど、類に言われたことが耳から離れなかった。
 
 『・・・・・最近、一緒にいること多いから。夜遊びもやめたって聞いたよ』

 特に、意識してたわけじゃなかった。
 ただ、家にいるより大学に行った方が気が楽だし。
 女に愛想振りまくのにも飽きてきただけ。

 そう思ってたのに、類に言われて、気付いた。
 大学に行けば、牧野に会える。
 夜遊びしてても、牧野の顔を思い出す。
 俺はいつの間にか、気付くと牧野のことを考えていたんだって・・・・・。

 1人の女のことを、そこまで考えたことなんてなかった。
 そんな恋を、俺がするはずないって、そう思ってた・・・・・。


 「大変だったんだから、類って、一度不機嫌になるとなかなか機嫌直してくれないんだもん。やめてよね、ああいういたずら」
 ぷっと頬を膨らませる牧野がかわいかった。
「親切のつもりだったんだけどな。お陰であの後、楽しい時間を過ごせただろ?つくしちゃん」
 にやりと笑って言えば、牧野は顔を真っ赤に染め上げて。
 自分で言ったことなのに、俺の胸がちくりと痛む。
「へ、変なこと言わないで!西門さんのせいなんだからね!」
「じゃ、責任取ってやろうか?」
「は・・・・・?」
 俺の言葉に、目が点になる牧野。
 そんな表情がおもしろくて、ついと手を伸ばし、牧野の手を掴む。
「な、何よ?」
「類と別れたら・・・・・俺が引き取ってやるよ」
「な!何言って・・・・・・!」
 牧野が真っ赤になってその手を離そうとした時―――

 「その手、離して」
 後ろから、殺気を含んだ類の低い声が聞こえてきて、俺の背筋をぞっとしたものが這い上がる。
「類!今日は早いんだね」
 牧野が嬉しそうな声を上げる。
 だけど類の視線は、未だ繋がれた俺たちの手元へ。
「総二郎、手・・・・・」
「はいはい、んな怖い顔すんなって。ちょっとしたしゃれだろうが」
 ぱっとその手を離し、万歳のようなポーズでおどけて見せる。
 類のことだ、そんなもんでごまかせるわけはないだろうが・・・・・
「総二郎、今日は午後からなのにずいぶん早いんだね」
「ああ、家にいてもおもしろくねえし。ここに来て、牧野からかってる方がおもしれえんだ」
 そう言って笑う俺を、横目で睨む牧野。
「もう、やめてよね。西門さんほんとにからかってばっかりなんだもん。周りの視線だっていたいしさ」
 口を尖らし、拗ねたように顔を顰める牧野。
 そんな表情を、以前だったらきっとなんとも思わなかっただろうと思うのに、今は愛しいとさえ思えてしまう。

 ―――重症だな、俺・・・・・

 そう思いながらも牧野のことを見つめてしまう俺を、類がじっと見ていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類つく基本の三角関係です。
 本気になったら、やっぱりこの人が一番手強そう。

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導火線 vol.2 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
 -soujirou-

 昼ごろになって、漸くあきらが来た。

 最近、あきらのやつも忙しいらしい。

 「仕方ねえよ。ジュニアの宿命だろ」
 そう言って肩を竦めるあきら。
 なんだかんだ言っても、あきらは一番ジュニアの立場ってものをわかってるやつだと思う。
 良く言えば、大人だってことなんだろうな。
「類は?」
「さあ。牧野と一緒なんじゃねえの」
 さっき、牧野の手を握っているところを見られて・・・・・
 警戒したのか、昼になってもカフェテリアに現われないってことは、牧野を外に連れ出したんだろう。
「ふーん?で、お前はふてくされてるってわけ?」
 にやりと笑うあきら。
 俺の心まで見透かしたような言葉にカチンと来て、あきらを睨みつける。
「何だよそれ。ふてくされてなんかねえよ、俺は」
「ごまかすなよ。知ってるんだぜ?最近のお前はらしくねえ。夜遊びに誘ってもこねえし、朝っぱらから真面目に大学に来てる。その理由に、牧野が関係してるってことくらい俺にもわかるぜ」
「・・・・・お前、やな奴だな」
 俺の嫌味にも、楽しそうに笑うあきら。
 まったく、本当にやな奴だぜ。
「けど・・・・・それはまずいんじゃねえの?類だって気付いてるだろ」
 少し心配そうに俺を見るあきら。
 俺は肩を竦める。
「わかってるよ。けど、どうにも出来ねえんだ。深入りするつもりはなかったんだけど・・・・・」
「言っとくけど、俺はどっちの味方もしねえからな。強いて言えば・・・・・牧野の味方だ。類と取り合って、あいつを傷つけるようなことだけはするなよ」
 真剣なあきらの顔。
 牧野は、あきらにとっても大事な存在だ。
 そこに、恋愛感情はないけれど。


 -rui-
 「今日は、外に食べに行こう」
 そう言って俺は牧野を外に連れ出した。

 さっき見た光景が、俺の感情を揺さぶっていた。

 牧野の手を握る総二郎。
 頬を染める牧野。
 甘く、切なげな視線で牧野を見つめる総二郎の姿に、俺はやっぱりとそれまでの疑惑を確信に変えた。

 総二郎は、牧野に惚れてるんだ・・・・・・

 遊びなんかじゃない。
 あの総二郎が、本気で牧野に惚れてる。
 その事実が、俺に警告を鳴らす。

 かっとなりやすいところは司と似たところもあるけれど、総二郎のほうが頭がいいし、何より女性にも慣れている。
 
 牧野を信じていないわけじゃない。
 けれど、牧野は優し過ぎるところがあるから・・・・・心配になる。
 友達として、総二郎のことを信頼している牧野。
 その友達というボーダーラインを超えなければいいのだけれど・・・・・

 「そういえば、春休みにまたみんなでどこか遊びに行きたいねって、滋さんと桜子が言ってた」
 大学の近くのレストランで、パスタを食べながら牧野が言った。
「みんなで?」
「うん。F3と、優紀と・・・・・・もしかしたら、優紀の彼氏も」
 牧野の言葉に、俺は溜息をついた。
「なんか、うるさそう」
「賑やかで良いんじゃない?なんかね、そこで滋さんが、みんなに知らせたいことがあるって言ってた」
「ふうん・・・・・」
 大河原のことについては、ちょっと思い当たる節がある。
 たぶん、話を聞けばあきらや総二郎も気付くんじゃないだろうか・・・・・。
 だとすると、その大河原の『計画』に、俺はともかく牧野が行かないというわけにもいかないか・・・・・。
「・・・・・まあ、いいけど」
 俺が言うと、牧野が嬉しそうに微笑んだ。
「ほんと?よかった!類と一緒に行けるほうがやっぱり良いもん」
 その言葉に、俺はちらりと牧野を見る。
「・・・・・俺が行かなくても、行くつもりだったの?」
「だって、滋さんがあたしには絶対来て欲しいって・・・・・・そう言われたら、断れないよ」
 困ったように眉を顰める牧野。
 俺はまた、溜息をつく。
 だから、放っておけないんだ・・・・・。


 「よお、類」
 大学に戻ると、あきらがいた。
「あきら、来てたの」
「おお。何だよ、2人で外行ってたのか?総二郎が1人でふてくされてたぜ」
 その総二郎は、そこにいなかった。
「総二郎は?」
「家から呼び出し。あいつんちもいろいろ大変みたいだぜ」
「そうなの?」
 牧野の言葉に、あきらが肩を竦めた。
「ああ。俺たちもさすがにあの世界には入り込めねえよ。あいつは、ああ見えて結構我慢強いとこあるから・・・・・よくやってると思うぜ?俺が偉そうに言えた義理じゃねえけど」
「へえ・・・・・あ、もう行かなくちゃ。じゃあまた後でね」
 はっとしたように牧野は向きを変え、手を振りながら行ってしまった。

 「忙しい奴だな」
 くすくすと楽しそうに笑うあきら。
「・・・・・あきら。牧野で遊ぶのやめてよ」
 俺の言葉に、あきらはにやりと笑う。
「あいつで遊ぶのが一番楽しいんだって。良いよな、素直な奴ってのは」
「・・・・・総二郎のこと・・・・・たきつけようとしてない?」
「別に。お前と牧野の仲を邪魔しようなんて気はねえよ。ただ・・・・・総二郎も、友達だからな。あいつの力にもなってやりたいって思う。まあ無理だけど。それより・・・・・お前の方が気をつけてろよ。牧野は隙だらけだ。総二郎が本気出したら、どうなるかわからねえぜ」
 あきらの言葉に、俺は顔を顰めた。
「やめてよ、そういうこと言うの。縁起でもない・・・・・・。言われなくても、俺は牧野から目を離したりしない。牧野を、他の誰かに渡すつもりなんかないよ」
「そう言うと思ってたよ。ま、俺はどっちの味方でもねえから。暫くは楽しませてもらうよ。そのうち牧野が泣きついてくるかもな」
 そう言って笑うあきらの言葉がそのとおりになるなんて、このときの俺はまだ予想もしていなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 見切り発車的に始めてしまったお話ですが・・・・・
 一応、類つく基本です。
 どこかで路線変更があるか・・・・・?
 どうかは未定です。

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導火線 vol.3 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
 -soujirou-

 類に俺の牧野に対する気持ちを気付かれ、これからどうしようかと対策を立てようと思っていたとき、その話が舞い込んできた。

 「滋が婚約?」
「らしいぜ。相手はアラブの資産家だって」
「は~、さすがは大河原家。んじゃ国際結婚か。やるなあ滋も」
「ああ。で、その発表を旅行中にしたいらしい」
 あきらの言葉に、苦笑する。
「って・・・・・俺らは知ってるのに?類だってこのくらいの情報持ってるだろうに」
「まあな。けど、女性陣はみんな知らないだろ?桜子はもしかしたら気付いてるかも知れねえけど・・・・牧野は絶対気付いてねえし」
「だな」
「滋としちゃあ牧野に一番喜んで欲しいんだろ。何しろ、あいつにとって初めて本当の友達って呼べる存在に出会ったのは牧野らしいからな」
「ああ・・・・・・そっか」
 牧野と滋の出会いを思い出す。
 あのころは、まだ牧野と司の関係も微妙で・・・・・
 司のお袋さんがお膳立てした大河原家との見合い話。
 それが縁で、なぜか滋は牧野に懐いて・・・・・
 学校では苛められるのが常だったあいつだけど、良くも悪くも人を惹きつける魅力が、あいつにはきっとあるんだろうな・・・・・。


 「おはよう、西門さん」
 いつものように朝大学へ行き、いつものように牧野に会いに行く。
 牧野の笑顔を見ることで、俺の1日が始まる。
「よ。今日も朝から元気だな。お前、まだバイトやってんだろ?どっからそのパワーが出て来るんだよ」
 俺の言葉に、牧野がからからと笑う。
「西門さんこそ、まだ若いのにおじいちゃんみたいだよ、そのセリフ。そんなだから夜遊びする元気もなくなっちゃったんじゃないの?」
 ―――こいつは・・・・・人の気もしらねえで
 思わず顔が引き攣るのを、どうにか堪え笑顔を作る。
「じゃあね、あたしもういかなくちゃ」
「おお、あとでな」
 そう言って手を振り、牧野の後姿を見送っていたけれど・・・・・

 突然、牧野が足を止めた。

 不思議に思って見ていると、ふらりと牧野がよろけた。

 「牧野!?」
 慌てて駆け寄り、牧野の肩を掴む。
「おい、どうした!?」
「ご、ごめ・・・・なんか、急に、眩暈が・・・・・・」
 額を押さえる牧野。
 顔色が悪い。
 そっとその額に触れてみる。
「・・・・・お前、熱があるぞ」
「え・・・・・うそ」
「気付かなかったのか?帰ったほうが良いぞ」
「うーん、でも・・・・・今日の午後は、休みたくないし・・・・・」
 力のない声でぶつぶつ言う牧野に、俺は溜息をついた。
「そんな状態で、午後までもつかよ」
「だって・・・・・」
 熱っぽく、潤んだ瞳で俺を見上げる牧野。
 その途端、やばいくらいに煩く心臓が騒ぎ始める。
「あー・・・・・わかった。じゃあちょっと医務室でベッド借りて休んでろよ。午後になったら起こしに行ってやるから」
 俺の言葉に、牧野は目を瞬かせる。
「え・・・・・いいの?」
「良いって。どうせ俺は暇だし。ほら、行くぞ」
 そう言って俺は赤くなった顔を隠すように牧野の手を取り、先に立って歩き出す。
 その手がかなり熱くて・・・・・・
 思わず握る手に力が篭もる。

 ―――無理しやがって・・・・・。


 「・・・・・・誰もいないね」
 医務室には、なぜか誰もいなかった。
「ちょうどいいじゃん。ほら、ベッドも開いてることだし横になってろよ」
 俺の言葉に、牧野は遠慮がちにベッドに横になり、ふとんをかけた。
「午後、何時からだ?」
「えっと・・・・・1時から・・・・・」
「じゃ、12時半くらいになったら起こしに来てやるから、それまでおとなしく寝てろよ。あ、ちょっと待て。俺、アスピリン持ってっから飲んどけよ」
「えー・・・・・薬・・・・・?」
 熱が高いせいか、ぼんやりと閉じかけた目で俺を見る。
「ガキじゃねえんだから、薬はいやだとか言うなよ?今水持ってくるから待ってろ」
 俺は医務室の中にある水道で、そこにあった紙コップを1つ取ると水を入れまた牧野の元に戻った。
 牧野は既にうつらうつらしている。
「ほら、ちょっと体起こせ」
 そう言って牧野の体を起こしてやると、牧野はふらふらしながらもコップを受け取り、俺に渡された薬を飲んだ。
「飲んだか?よし、じゃあ横になって・・・・・・」
 が、牧野は、そのまま気を失ったように俺に寄りかかってきた。
 こつんと俺の胸に頭を当て、寝息をたて始める牧野。
「おい・・・・・」
 当たった額が熱い。
 そして牧野の吐く熱い息が俺の胸に当たり、俺の思考回路を止めた。

 ―――どうすんだ、これ・・・・・

 そのまま寝かせて、ここを出なければ。
 そう思うのに・・・・・動くことが出来ないでいた。

 牧野の額に張り付いた髪を指で救う。
 荒い呼吸を繰り返す牧野。
 そのたびに熱い吐息が俺の胸に当たり・・・・・

 気付くと、俺の手は牧野の頬に伸びていた。
 そっと顔を上向かせる。

 長い睫が揺れ、頬に影を作っている。
 荒い呼吸を繰り返す口元は軽く開いていて、まるで誘っているようにも見え・・・・・・

 俺は誘われるように、その唇に自分の唇を重ねた。

 やわらかなその感触を確かめるように・・・・・・・
 柔らかな髪に指を差し入れ、その頭をかき抱くように口づけを繰り返した。
 牧野の体からは完全に力が抜け、息が上がり、苦しそうに顔を歪める。

 その表情に気付き、俺は漸く熱い唇を開放し、ベッドに横たえた。

 「マジで・・・・・・このままじゃ、身がもたねえな・・・・・・」
 そう呟いたとき、医務室のドアががらりと開いた。
「あら、あなたは・・・・・・」
「すいません、先生。彼女、熱があって・・・・・ちょっとここで休ませてやってください。午後になったら迎えにきます」
 そう言って微笑むと、女医の頬が微かに染まる。
「あ、あらそう・・・・・わかったわ」
 俺はベッドから離れ、仕切りのカーテンを締めると、医務室を後にしたのだった・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ついに行動に移した総二郎。
 というか、我慢できなくなっちゃったって感じかな?
 もちろん類くんだって黙ってはいませんとも!

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導火線 vol.4 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
 -rui-

 大学へ行くと、すぐカフェテリアへ向かおうとして・・・・・その途中で総二郎に捕まった。

 「毎日ずいぶんゆっくりの登場だよな」
 呆れたような言い方に、俺は肩を竦めた。
「・・・・・用がないなら行くよ」
「まあ待てって。牧野なら、カフェテリアにはいないぜ」
 総二郎の言葉に、俺は足を止めた。
「・・・・どういうこと?」
「あいつ、熱出してさ。医務室で寝てる」
 総二郎の言葉に、俺は顔を顰めた。
「寝てる?熱があるなら帰ったほうが・・・・・」
「ああ、俺もそう言ったんだけどよ、あいつがどうしても午後の講義には出たいって言うもんだから・・・・・。後で起こしに行くことになってる」
 その話に、俺は溜息をついた。
「まったく・・・・・無理しすぎなんだよ。毎日のようにバイトして、大学にも真面目に来てるし。どこかで手を抜かないと、いつかこうなると思ってたんだ」
 そう言ってから俺は方向を変え、医務室へ行こうとしたけれど・・・・・

 「ちょっと待てよ。午後の講義は1時からだ。まだ寝かせといてやれよ」
 総二郎に腕を掴まれ、俺は仕方なく足を止める。
「・・・・・何か言いたいことでも?」
 俺の言葉に、総二郎がにやりと笑った。
「さすが、勘いいな。ちょっと付き合えよ。昼飯、一緒に食おうぜ、外で・・・・・」
 なんとなく、嫌な予感はしたんだ・・・・・。
 1つ溜息をつき・・・・・・

 俺は、総二郎の後について歩き出したのだった・・・・・。


 「あいつの無防備さには、参る」
 大学に程近いところにあるレストランで、食事を終えるとそう総二郎が言った。
「・・・・どういうこと?」
「いくら友達でも、2人きりでいるときにあんまり気をゆるさねえ方が良いってこと」
「・・・・・牧野に、何かしたの?」
 声が、自然と低くなる。
「さあ、どうかな」
 総二郎がにやりと笑う。
「―――総二郎」
「お前は、親友だ。隠し事はしたくねえ。もう気付いてると思うけど・・・・・ちゃんと、俺の口からはっきり言っておきたい」
 そう言って、総二郎は俺に真剣な目を向けた。
「・・・・・俺は、牧野が好きだ」
「・・・・・そう」
 そう一言だけ言って、総二郎を見返す俺に、ふっと笑みを浮かべた。
「気付いてたよな。そう思ったから行動する前に、ちゃんと言っておこうと思った」
「行動?」
「ああ。言っておくけど、俺は牧野とお前が付き合ってるからっておとなしく引き下がるつもりはねえぜ」
「・・・・・牧野は、渡さないよ」
「それはわかってる。けど、俺のほうもそう簡単には諦めらんねえところまで来ちまってるんだ。牧野を傷つけるつもりはねえけど・・・・・ちゃんと、自分の気持ちに向き合いたい」
 真っ直ぐに俺の目を見る総二郎。
 
 俺は、そんな総二郎に、何も言うことができなかった・・・・・。


 医務室に行くと、いるはずの先生の姿はなく・・・・・

 カーテンを開けると、牧野がベッドに横たわり静かな寝息をたてていた。
「・・・・・牧野」
 そっと声をかけると、牧野の睫が微かに震えた。
「牧野・・・・・・午後の講義始まるよ・・・・・」
 もう一度呼びかけると、ゆっくりと牧野の瞼が開いた・・・・・。

 「あれ・・・・・・類・・・・・・?」
「総二郎に聞いた。熱あるんだって?無理しないで、休めばいいのに・・・・・」
「だって・・・・・今日の午後の講義はどうしても休みたくなかったんだもん。今何時?行かなくちゃ・・・・・」
 ふらふらと起き上がる牧野を支える。
「大丈夫?やっぱり帰ったほうが・・・・・」
「だ、大丈夫、今のは・・・・・急に起き上がったからふらついただけ。ごめん、心配かけて」
 すまなそうに謝る牧野に、怒るわけにもいかない。
 俺は溜息を1つついて、牧野の髪を撫でた。
「わかった。じゃあ講義室まで俺が送って行くから・・・・・。終わったころに迎えに行くから。いい?無理はしないで」
 牧野の目をじっと見つめて言うと、牧野はこくりと頷いた。

 潤んだ瞳が熱の高さを伝えていて、このまま強引にでも連れて帰りたいところだったけど・・・・・・

 牧野の性格を考えると、諦めざるを得ない。
「・・・・・類?あの、もうそろそろ行かないと・・・・・」
「・・・・・本当は、行かせたくないんだけど・・・・・」
 俺の言葉に、牧野は目を見開いた。
 俺は、牧野の頬にそっと手を添えた。
「そんな潤んだ目で見られたら・・・・・男は誰でもぐらつくよ」
「な、何言って・・・・・」
 真っ赤になってうろたえ始める牧野の体を引き寄せ、その唇を塞いだ。
 牧野は驚いて固まっている。
 
 暫くしてその唇を開放して・・・・・・
「そろそろ行かないと、やばくない?」
 と言うと、牧野ははっとしたように俺を見た。
「こ、こんなことして、風邪、移っちゃうよ!」
「移せば早く直るよ」
「類!」
「ほら、行こう」
 真っ赤になって怒る牧野の手を引き、歩き出す。
 よろけながらも必死で俺について来る牧野。

 その姿をちらりと横目に見て・・・・・・

 ―――本当に・・・・・そんな顔でいられたら、こっちの方が持たないかも・・・・・

 そう思って、溜息をついたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 自分の気持ちを隠さなくなった類はきっと最強・・・・・・
 そして総二郎が本気を出したらもっととんでもないことになりそうだなあ。
 
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導火線 vol.5 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
 -tsukushi-

 熱のせいで、頭がボーっとする。
 だけど、どうしても休みたくなくて、類に我侭を言ってしまった。

 ―――そう言えば、西門さんにもお礼言わなきゃ・・・・・

 午後の講義が終わり、人ががやがやと動き始めるのにも、あたしは立ち上がることが出来ず座ったまま、額を手で押さえ、溜息をついた。

 「牧野、大丈夫か?」
 その声にはっと顔を上げると、いつの間にか、隣に座っていたのは西門さんだった。
「西門さん・・・・・」
 西門さんの手が、あたしの額に伸びる。
「・・・・・また、熱上がったんじゃねえか?無理すっから・・・・・」
「だって・・・・・。大丈夫だよ、今日はバイト休むし」
 あたしの言葉に、西門さんは溜息をついた。
「当たり前だろ、バカ。ったく・・・・・類が迎えに来るんだろ?」
「うん・・・・・。あの、西門さん」
「ん?」
「ありがとう、さっき・・・・医務室まで連れてってくれて」
 そう言うと、西門さんはちょっと目を丸くして・・・・・・その頬は微かに染まっているように見えた。

 ―――あれ?珍しい・・・・・西門さん、照れてる?

 なんだか貴重なものを見た気がして、思わずじっと見つめていると、西門さんがふいと目を逸らした。
「・・・・・あんまり見んなよ」
 照れたように、そんなことを言うもんだから、なんだかこっちまで照れてしまう。
「ご、ごめん。なんかその・・・・・西門さんのそんな顔、あんまり見たことなかったから」
「お前が、礼なんか言うからだろ?言われ慣れないこと言われると、どう答えていいかわからねんだよ」
「言われ慣れないって・・・・・・あたしだってお礼くらいちゃんと言えるよ」
 なんとなくむっとしてそう言うと、西門さんがちょっと苦笑してあたしを見た。
「わかってるよ。そういう意味じゃなくて・・・・・」
「何よ?」
「あー・・・・・参ったな・・・・・お前、さっきからやべえんだよ」
「は?何が?」
 落ち着きなく視線を彷徨わせる西門さんに、首を傾げる。
「・・・・・・そういう、熱っぽい目で見られると、くらくらしてくる」
「は?」
 口元を手で隠し、困ったように目を逸らす西門さん。
 あたしは、意味がわからずその横顔を見つめていた。
「どういう意味?」
 熱っぽいってか、熱あるし。
「・・・・・言ってもいいなら言っちまうんだけどな」
「は?だから何?」
 ちょっとイライラとして聞くと、突然西門さんがあたしに向き直り、真剣な目であたしを見つめてくるから、なんだか落ち着かなくなる。
「西門さん?な・・・・・」
 口を開こうとして、西門さんの手がすっと伸ばされて頬に触れたのに、言葉を止める。

 真剣にあたしを見つめる瞳が、いつもの西門さんらしくない。

 見惚れるくらいのきれいな顔に、こんな至近距離で見つめられたらさすがに緊張する。

 「西門、さん?あの・・・・・・」
「・・・・・今なら・・・・・類に殴られてもいいかなって、思えるよ」
「え・・・・・?」
「このまま、お前を―――」
 その瞳に吸い込まれるんじゃないかって馬鹿な錯覚を起こしそうになったとき―――

 「総二郎!!」
 上のほうから類の声が聞こえ、はっとする。
 西門さんの手が離れ、まるで夢から覚めたような感覚になる。
「・・・・・タイムリミット。惜しかったな」
 溜息とともに小声で囁かれた言葉。
 何か言おうとして―――
「・・・・・牧野、大丈夫?」
 ゆっくりとあたしの方へ歩いてきた類に言われ、そちらを向く。
「あ・・・・・うん」
「そう、良かった・・・・・」
 類はそう言うと、ちらりと西門さんに目を向けた。
 西門さんは、それに気付かないかのように顔を背けている。
「・・・・・帰ろう。立てる?」
 そっと手を引かれ、あたしは席を立った。
「ん、大丈夫。・・・・・じゃ、西門さん」
 あたしの声に、西門さんはちらりとあたしを見て・・・・・それから、類に視線を移した。
 一瞬、2人の視線が絡み合う。
「ああ・・・・・ゆっくり休めよ」
 軽く手を振り・・・・・
 あたしと類は、その場を後にしたのだった・・・・・。


 類の車に乗り込み、背もたれに寄りかかり、息をつく。
「辛い?寝てていいよ。ついたら起こしてあげる」
 優しい類の声に、あたしはちょっと笑った。
「寝るほど、時間かからないでしょ?大丈夫だよ。たいしたことないし・・・・・ごめんね、心配かけて」
「・・・・・家には、誰かいる?病院に先に行ったほうがいいかな」
 心配そうな類。
「うーん・・・・・保険証、うちに置いてきちゃってるし。進がいるかもしれないけど・・・・・とりあえず帰るよ。寝てれば治りそう」
 その言葉に、類が溜息をついた。
「またそういうこと・・・・・。なんか心配。そのまま帰したら、普通に家事とかやりそうだね」
 言われて、ぐっと詰まる。
 否定できないかも・・・・・なんて思ってたら、急に類は車をUターンさせた。
「どうしたの?」
「やっぱり俺の家に行こう」
「ええ?でも・・・・・」
「薬ならあるし、何もしなくていいからゆっくり寝て。夜になったら、家まで送るよ」
 そう言って、こっちを見ずに運転を続ける類。
 なんとなく、拒否できない雰囲気。
 あたしは仕方なく黙ってることにした。

 類は、こうと決めたら絶対曲げないところがあるから・・・・・

 それでも、まだ一緒にいられることが嬉しくて・・・・・
 そっと類の横顔を盗み見て、1人胸をときめかせていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類の家に行って・・・・・・果たしてそのまま帰ってこれるのか?
 お楽しみです♪

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