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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
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Smile for me ~花より男子・総つく~

Category : Smile for me ~花より男子・総つく~
 いつの間にか、目が追ってる。

 輝くような笑顔。

 その笑顔を自分のものに出来たら。

 そう思って見つめているのは俺だけじゃない。

 「どうしたの?西門さん。ボーっとして」

 俺を覗き込む黒い瞳が、俺の心に真っ直ぐ入り込んでくる。

 「・・・・・そろそろ、いいかなあと思ってさ」
 
 「何が?」

 「お前を、口説いても」

 Smile for me

 「ありえないよ」
 あたしの言葉に、優紀が目を瞬かせる。
「どうして?」
「だって、あの西門さんだよ?何であたし?絶対おかしいよ。冗談に決まってる」
「そうかなあ」
 首を傾げる優紀。
「あたしは、結構お似合いだと思うけど」
「ちょっと優紀・・・・・」
 思わず顔を引き攣らせるあたしに、優紀はにっこりと笑いかける。
「西門さん、最近つくしを見る目が優しくなったもん。つくしは、どうなの?」
「どうって?」
「西門さんのこと、どう思ってる?」
「あ、あたしは・・・・・」

 ―――そんなこと、考えたことなかった。

 3ヶ月前、あたしは道明寺と別れた。
 2年間、遠距離恋愛というものをしていたけれど、逢えないという現実は予想以上に辛く、あたしたちの心の距離は広がっていくばかりで、埋まることはなかった。

 以来、あたしは大学を辞めてペットショップで働き始めた。
 働きながら、トリマーの資格を取るために専門学校へも通う日々。
 ペットショップのお給料だけでは苦しいため、夜は居酒屋でもバイトをしていた。

 そんな中であたしは週に1度、F3と会う時間を作っていた。
 それは、大学を辞める時の約束。
 「大学を辞めても、俺たちと週に1度は会う時間を作って。1時間でもいい。一緒に食事をするだけでも。司と別れたからって、俺たちの関係は変わらないでしょ?」
 穏やかだけど、いやとは言えなくなってしまうような、花沢類の言葉。
 「俺と2人で、会ってくれてもいいけど」
 そうとも言われ、あたしは躊躇してしまった。

 花沢類を好きだけれど、それは恋愛感情とはやっぱり違う気がして。
 だから、会うときは4人で。

 そうして1年が経ったある日、西門さんに突然告白されたんだ。

 『・・・・・そろそろ、いいかなあと思ってさ』
 
 『お前を、口説いても』

 にっこりと、いつものように見惚れるくらいきれいな顔で、不敵な笑みを浮かべて。

 『気付かなかったのは、牧野くらいだよ』
 花沢類にそう言われてしまった。
『総二郎が牧野を口説くなら、俺も参戦しようかな。立場は同じだし』
 にっこりと微笑まれ、また固まってしまったあたし。

 ―――だって、急にそんなの、どうすりゃいいのよ?

 「つくしは、つくしの思ったとおりにすればいいよ。無理に答えを出すことはないんじゃない?今まで通りF3と会って、じっくり付き合っていけばそのうち自然に答えは出るよ」
「・・・・・なんか、優紀ってば落ち着いちゃって。彼氏とうまくいってるんだね」
「えへへ、まあね」
 ぺろりと舌を出し、照れ笑いをする優紀。
 幸せそうな優紀が、なんだか羨ましかった。

 
 道明寺との辛い恋が終わって。
 今その思い出が漸く笑って話せるようになった。
 そろそろ、次の恋をしてもいい時期なのかな・・・・・


 「牧野!!」
 後ろから声をかけられ、振り向くと西門さんが走ってくるところで。
「今日、休みだったって?何でいわねえんだよ」
「聞かれなかったし・・・・・。それに今日は、優紀と会う約束だったから」
「優紀ちゃんと?で、今帰り?」
「うん」
「じゃ、デートしようぜ」
 にやりと、いつもの笑顔。
「デート?これから?」
「ああ。うまい飯食わせてやるよ」
 そう言って、さりげなく車道側に立ってあたしの歩調に合わせてくれる。

 この人のこういう立ち居振る舞いはさすがで、類もそうだけどやっぱり育ちの良さは争えない、と思わせる。
 そして軽薄そうに見えて実は結構真面目なところが、きっと女性たちにとってはミステリアスで、魅力的に見えるんだろうな・・・・・。

 「牧野?なんだよボーっとして。行くのか行かないのかはっきりしろよ」
 あたしの顔を覗き込んでそう聞く西門さんに、あたしははっとして
「あ、ごめん。えっと・・・・・いいよ」
 そう答えると、西門さんが嬉しそうに笑った。
 少年のような笑顔に、なぜか胸が高鳴る。
「マジ?よし、じゃあ何食べたい?」
「何でもいいけど―――」
 そう言った時、バッグの中の携帯が着信を告げた。
「あ、待って」
 携帯を出して開くと、画面に表示された名前を見る。

 ―――花沢類

 とりあえず出ようと通話ボタンを押すと、横から手が伸びてきて、ひょいと携帯を取り上げた。
「あ、ちょっと!」
 止める間もなく、西門さんが携帯を耳に当て、口を開く。
「類か?俺。わりいけど、牧野は俺とデートだから、用事なら後にしろよ。じゃあな」
 そう言って、とっとと切ってしまう西門さんを、呆然と見る。
「―――な、何してるの?」
「あのな」
 突然、西門さんがずいっと顔を近づけてくるから、あたしは思わず後ずさる。
「な、なによ」
「類は、親友であっても今はライバルだ。お前といるときは特に。俺は、手え抜くつもりはねえからな。お前を手に入れるまで、あいつとはとことん戦うぜ」
 いつもはクールな瞳が、今は熱い情熱を秘めているようだった。
 じっと見つめたかと思うと、一瞬後にはふっと軽く微笑み、携帯をあたしの手に握らせると、もう片方の手を握った。
「さ、いこうぜ」
 強引なようで、その手は優しくて。

 あたしはそっと、携帯を開いてみた。

 いつの間にか電源を切られてる携帯。

 でも・・・・・・

 あたしはそのまま、携帯をバッグにしまった。

 何でだろう・・・・・

 今日はこのまま、西門さんについて行きたい気分だった。

 時折向けられる、彼の笑顔が、また見たくて。

 その笑顔が、自分だけに向けられるものだといいのにと、いつの間にか期待している自分がいた・・・・・。


                              fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以前拍手お礼用に書いた小話に、続きをつけてみました。
 完全に総つくというわけでもなく、もしかしたらそうなるかも・・・・という感じの微妙な雰囲気を楽しんでいただけたらと思います。

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Smile for me 2 ~花より男子・総つく~

Category : Smile for me ~花より男子・総つく~
 あいつの笑顔を独り占めしたくて。

 強引だって言われても良い。

 あいつの隣には、いつでも俺がいたかったんだ。


 Smile for me 2

 講義が休講となり、俺は類の姿を探して高等部の非常階段へ向かった。

 あいつが未だにあの非常階段へ通うにはわけがある。
 他でもない、牧野のため。
 今はもう大学も辞めてしまった牧野が、未だよく顔を出すのがその非常階段で・・・・・。

 非常階段を上がっていくと、案の定類の姿が見えた。
 珍しく、声を上げて笑っている。
 そしてその横には、やっぱり牧野が・・・・・・。

 「あ、西門さん」
 牧野が俺に気付き、そのはじけるような笑顔を俺に向けた。
「・・・・・類、今野教授が探してた。レポート提出してくれって」
 俺の言葉に、類がああ、と頭をかいた。
「やば、忘れてた。わざわざ探しに来てくれたの?携帯に連絡してくれれば良いのに」
 類の言葉に俺は肩を竦めた。
「お前、電源切ってるだろうが。たぶんここだろうって思ったから」
「ふーん。じゃあね、牧野、また」
「うん」
 牧野に手を振り、その場を後にする類。
 俺はそれを見送り・・・・・
 くるりと牧野に向き直った。
「な、なに?」
「何?お前は、何してんの?」
「え・・・・・。今日は休みだから、ここで休んでたんだけど」
 しれっとそんなことを言う牧野に、溜息が出る。
「休みのときは知らせろって、言っただろ?」
「だって、西門さんは今日大学でしょ?」
「お前は土曜も日曜も仕事だろうが!だから、俺がお前に合わせるって言ってんのに」
「・・・・・講義が終わるころ、メールしようかなって思ってたんだけど・・・・・・」
 意外な言葉に、俺は一瞬呆けた顔になる。
「俺に・・・・・・?」
「うん。その後、すぐに会えるかと思って、ここにいたんだけど・・・・・・。ダメだった?」

 ―――やられた。

 こいつは超がつくほど鈍感なくせに、時々こういうかわいいことを言い出したりするんだ。
 それも、無自覚なままその大きな瞳で俺を見上げて・・・・・。

 そのままうっかり、牧野のペースに嵌りそうになり、はっとする。
「お、お前な、それなら何で類と会ってたりするんだよ?」
「何でって・・・・・。ここで寝てたら、類がきたの。ここは、類もよく来る場所だし、別に珍しいことじゃ・・・・・」
「ちょっと待て。お前、ここで寝てたのか?」
「え?うん。本読んでたんだけど、気付いたら寝ちゃってて・・・・・。目が覚めたら、隣に類がいたの」
「・・・・・お前なあ、男の隣で無防備に寝たりすんなよ!」
「そんなこと言ったって・・・・・・。大体、そんなのいつものことだし、類だって気にしてないよ」
 牧野の言葉に、俺は再び溜息をつく。

 ―――やっぱりこいつは何もわかってない。類の気持ちも、俺の気持ちも・・・・・・

 「西門さん?」
 牧野が、不思議そうに俺の顔を覗き込む。
 突然牧野の顔が間近に迫り、俺は柄にもなくドキッとして目を逸らした。
「あ、あのな、これからはここに来る前にメールしろよ」
「どうして?」
「どうしても。心配しなくても、俺はちゃんと卒業できっから。俺は、もっとお前と会いたい」
 その言葉に、牧野の頬が見る間に染まる。
 そんな牧野がかわいくて、思わずその肩を引き寄せ、抱きしめる。
「そういう顔を、他のやつに見せたくないんだよ」
「そ、そういう顔って・・・・・?」
「かわいくて・・・・・抱きしめたくなるような顔」
「そんな顔、してない・・・・・・」
「してる」
 牧野の髪をそっと指に絡め、耳の後ろを掠めるように触れると、牧野の肩がぴくりと震え、耳まで真っ赤になった牧野がそろりと顔を上げる。
「・・・・・類の前で、寝たりするなよ。類と2人きりになったりするな。それから・・・・・・」
「まだあるの?」
 照れたように、呆れたように上目遣いで俺を見る。
「あんなふうに、類の隣で笑うなよ・・・・・・」

 牧野の頬に、そっと手を添える。

「お前の笑顔は・・・・・・俺だけのもんだ・・・・・」

 牧野が何か言うより前に、その唇を塞ぐ。

 長く、甘いキス。

 漸く唇を離すころには牧野の瞳は潤んでいて。

「・・・・・我侭」
「良いさ、そう言われても。お前を・・・・独り占めできるなら」
「・・・・・じゃあ、あたしも我侭言っていい・・・・・?」
「ん?」
「西門さんの笑顔も・・・・・・あたしだけに見せて?」

 恥ずかしそうにそう言った牧野にちょっと驚いて。

 だけど嬉しくて。

 もう一度、牧野の唇にキスをした。

「そんな我侭なら、いくらだって聞いてやる・・・・・」

 そうして俺は、牧野の体を抱きしめた・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 総ちゃんファンのリクエストに漸く答えることができて、わたしもうれしいです♪
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Smile for me 3 vol.1 ~花より男子・総つく~

Category : Smile for me ~花より男子・総つく~
 「ただのバイトだよ」

 「俺は認めない、そんなバイト。お前が他の男の横に座ってるって考えただけでも腹が立つ」

 「そんなこと言ったって・・・・・」

 「お前の横にいていいのは俺だけ。お前の笑顔も全部俺のもの。他の男に安売りすんなよ」

 「―――じゃあ、西門さんの笑顔は?」

 「おれ?」

 「バイト辞める代わりに―――西門さんの笑顔を、あたしだけに頂戴」

 Smile for me

 -tsukushi-

 バイト先の休憩室で。

 テレビ画面に知っている人の顔を見つけ、思わず固まる。

 「何あれ」

 ムーディーな雰囲気を醸し出している薄暗いホテルの一室のような場所。
 長い足を持て余すように組み、女性リポーターのインタビューに答えている男。
 あたしの良く知っているその人物は―――
「あ、この人知ってる!F4とかいうのの1人だよね?つくし、確か同じ学校じゃなかったっけ?」
 同僚に言われ、ぎくりとする。
「あ―――うん、まあ・・・・・」
「西門・・・・・そうだ、西門総二郎!茶道の時期家元でしょ?かっこいいよねえ」
 ほうっと溜め息をつく同僚を横目に、あたしは小さく溜め息をついた。

 その時期家元と、昨日もデートだったなんて言ったら大騒ぎになっちゃうな・・・・・・

 テレビ画面に大写しになった彼はなるほど、整った顔立ちをしていて女が見とれてしまうのも仕方ないと思える。
 そんなことは付き合う前から百も承知なんだけど・・・・・・

 女性リポーターに、とろけるような甘い微笑を見せる彼に隣の同僚も見惚れているけれど。
 彼女としては、心中穏やかではいられない。

 ―――その笑顔は、あたしだけのものなのに。

 ちくりと胸が痛む。
 再び溜め息をついたとき、携帯がバイブの振動で震えた。
 画面には『桜子』の文字。
「もしもし」
『先輩?今日、大丈夫ですか?』
「今日って?」
『やだ、忘れちゃったんですか?例のバイトですよ!超お得なんですから、忘れずに行って下さいよね!』
「ああ・・・・・でも、あたしああいうバイトってやったことないし・・・・・」
『先輩なら大丈夫ですって!あ、西門さんには黙っといてあげますから、心配しないでくださいね』
 それが一番心配・・・・・とは言えなかったが。

 桜子から紹介してもらったバイト。
 桜子がちょっとした興味から始めたバイトだけど、デートだ合コンだと相変わらずの桜子はバイトも休みがち。
 そこで、桜子が休みたいというときにピンチヒッターを頼まれたのがあたしだ。
 あまり気は進まないけれど、お給料は格段にいい・・・・・。

 「わかった。ちゃんと行くよ」
 あたしの言葉に、電話の向こうの桜子がほっとしたのがわかる。
『よかった!じゃ、時間に遅れないでくださいね!向こうにはちゃんと話してありますから。それじゃ!』
 さっさと切れてしまった携帯を手に、ちょっと息をつく。

 昼間のバイトは5時まで。
 桜子に頼まれたバイトは8時から。
 
 昼間のバイトを終え、あたしは一度花沢類に電話をかけた。
 以前類に借りた本を返さなくちゃいけないのを思い出したのだ。
「類?今どこ?前に借りた本、返したいんだけど」
『本?そんなの、いつでもいいのに』
「だって、せっかく思い出して持ってきてるから。どこにいる?」
『大学だよ。またいつもの非常階段で寝過ごしちゃって。教授のとこにレポート出したら帰るけど』
「あ、それなら今からあたしも大学に行くから、そこにいて。5分くらいでつくから」
『わかった』

 電話を終え、あたしは急いで大学に向かい、ちょうど構内から出てくるところだった類に会う。
「なんか急いでる?息切れてるけど」
 類が不思議そうに首を傾げる。
「あ、うん、ちょっと・・・・・。ごめんね。これ、忘れてた」
 そう言って借りていた本をバッグから出し、類に渡す。
「急がなくて良かったのに。何?これからデート?」
「ううん、バイトがあって・・・・・」
「また?相変わらず、あんたはよく働くね」
 感心したような、ちょっと呆れたような顔。
 それでもあたしを見守ってくれるその笑顔にちょっとくすぐったくなる。
「いくら働いても足りないくらいだよ。花沢類は?もう帰るの?」
「うん。途中まで一緒に帰ろうか」
「うん、いいけど―――」
 そう言って構内を出たとき。

 門の辺りで、数人の女の子たちに囲まれている西門さんを発見する。

 女の子たちに、いつものように魅惑の笑みを向ける西門さん。
 その笑顔に女の子たちはみんなぽーっと見惚れていて・・・・・

 あたしは思わずむっとして、裏口のほうへと足を向ける。
「こっちから行こう」
「何で?総二郎に声かけないの?」
「いいの!」
「俺、やだよ?後で怒られるの」
「何で花沢類が怒られるのよ。あたしがそうしたいって言ってるんだから、花沢類は悪くないでしょ?」
「それで、総二郎が納得してくれればいいけど・・・・・」
 溜め息をつきつつ着いて来てくれる花沢類とともに、あたしは裏口に向かい、正門よりも少し小さめの門から外に出た。
 そしてそのまま大学を後にしようとしたとき―――

 「彼氏に何も言わずに帰るってのはどういう了見かな?つくしちゃん」

 その声にぴたりと足を止め、恐る恐る振り返ると―――

 そこには、満面笑顔の。だけど目はまったく笑っていない西門さんが、腕を組んで立っていたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Smile for meも3作目です。
 今回はちょっと長めで。
 つくしのバイト。それが何なのか・・・・・大体は想像つくと思いますが、答えは次回です♪

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Smile for me 3 vol.2 ~花より男子・総つく~

Category : Smile for me ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-

 あ~あ、という感じで隣の類が溜め息をつく。

 一歩後ずさろうとしたあたしの手を、西門さんの骨ばった手が掴む。
「どういうことかな?彼氏の目を盗んでこそこそと。類とどこへ消えようとしてる?」
「消えようとなんて、してないよ。ちょうど出るとこだって言うから一緒に―――」
「へーえ?わざわざ俺を無視して裏門から?」
「ほ、本を返しに来ただけだから。変に誤解されたくなかっただけ!」
 必死の言い訳にも、西門さんの表情は変わらず・・・・・
 あたしの手を握る力もまったく緩まない。
「そういう、誤解されるような行動とってるのはお前だろ。疚しいことがないんだったら何で俺を避けるんだよ」
「避けてるわけじゃないってば。とにかく、この手離してよ。あたしこれからバイトなんだから」
 あたしの言葉に、西門さんの眉がピクリと上がる。
「バイト?今から?そんな話聞いてねえけど」
「今日だけ、なの。今度話すから・・・・・・とにかく今、急いでるから、この手離して」
 再びぐっと手に力を込めると、西門さんの手が緩みあたしの手を離した。
「何のバイト?」
「い・・・・飲食店・・・・・」
「飲食店~~~?」
 再び西門さんの眉がピクリと動く。

 ―――これ以上はやばい!

 そう思ったあたしは、ぱっと西門さんから離れると花沢類の後ろに隠れた。
「おいっ」
「あ、後でちゃんと連絡するから!じゃあね!」
 そう言って花沢類の背中を押し、くるりと向きを変えると一目散に駆け出したのだった・・・・・。


 「あら、似合うじゃない」
 ロッカーで着替えを済ませ、やや気後れしながらも店に顔を出すと、ママがそう言って微笑んだ。
 40代くらいか、派手な化粧とセクシーなドレスを着たママはまるで桜子の未来を見ているような雰囲気の女性だった・・・・・。
「さっきの、ちょっとボーイッシュなのもかわいいけど、こういうセクシーな格好も似合うわよ?」
「そ、そうですか・・・・・?」

 オフホワイトの胸の大きく開いたワンピース。
 ノースリーブで肩も腕も出てるし、ミニ丈なので太腿も露になっていてどうにも布地の少ない服で、あたしは落ち着かなかった。
「あなたみたいな子、意外と男受けがいいし早速お客がつくかも」
 うふふと怪しげな笑みを浮かべるママに、あたしは背中を冷や汗が伝うのを感じていた。

 ショッキングピンクのソファーとシルバーのテーブルが並ぶ店内はきらびやかでゴージャスだ。
 ホステスはみんな若い子ばっかりで、それでも上下関係はしっかりしているのかソファーで足を組んで寛いでいるのもいれば、忙しそうにテーブルを拭いたり氷やグラスを持ってきたりとせわしなく動いてるのもいる。
「あんたが、ユリアのピンチヒッター?なんかユリアとはタイプ違うのね」
 『ユリア』とは桜子の源氏名らしい。
 じろじろと遠慮なくあたしを見ているのは、茶髪のアゲ嬢。もう、見るからにそんな感じ。
 どうやらこの中では結構順位が上らしい。
「今日はあたしのバーターだから。あたしの言ったとおり動いて、余計なことはしないで。何か聞かれたら、とにかく笑顔で愛想振りまくこと。余計な質問とかしないでよね」
「はい」
 とにかく、今日1日のことだし。
 黙ってれば大丈夫。
 そんな風に思ってたんだけど・・・・・。

 「君、初めて?ここでは見ない顔だよね」
 さっきのアゲ嬢―――『あやか』というらしい―――の隣にいたここの常連らしい男が、あたしに話しかけてきた。
 ちょっと派手めなスーツのこの男、さっきからあたしの方をちらちらと見ていてなんとなくいやな予感はしてたんだけど・・・・・。
「この子、今日からなの。まだ慣れてないからゆうちゃん、苛めちゃだめよ~?」
 あやかが甘えるように『ゆうちゃん』の袖を掴む。
「へ~え。なんかすれてない感じが初々しくていいよね。マリちゃんていうの?次から俺、指名しちゃおうかな」
 ママが適当につけたあたしの源氏名が『マリちゃん』
 呼ばれることもないかなって思ってたんだけど・・・・・。
 それよりも、ちらりとあたしを睨んだあやかの視線がぞっとするほど冷たかったんだけど・・・・・
「え~、でもマリちゃん今日はピンチヒッターなの。今日だけだから・・・・・」
「え、そうなの?なんだ残念だなあ。じゃあ、ちょっとマリちゃんの横に行ってもいいかな」
 わざとらしい流し目を送ってくる『ゆうちゃん』にあたしはさっきから何とか作り続けていた愛想笑いが、ひきつってきたのを感じた。
 そしてまた、ちらりとあやかの鋭い視線が・・・・・。
「ね、あやかちゃんちょっと席、代わってよ。俺マリちゃんと話がしたいんだ」
「あ・・・・でも彼女、まだ接客は・・・・・」
「そんなの良いんだって。話するだけだから。ほら、代わって」
 ゆうちゃんがあやかの腕を引っ張り、強引に席を移動する。
 周りのキャバ嬢たちもはらはらしたように見ているが、ママはといえばちらりとこっちを見ただけで、何もする気配がなく。
 そうこうするうちにゆうちゃんはあたしの隣に座り、ハイとあたしにグラスを渡した。
「あ、あの、あたし・・・・・」
「あ、声もかわいいね。いいなあ、あやかちゃんみたいなきれいな子も好きだけど、君みたいな純情そうな子もそそられるよね。ね、お酒飲めるんでしょ?好きなの頼んであげるよ?」
 そう言うと、常連らしく手をさっと上げ、ボーイを呼ぶ。
「いえ、あの、あたしは・・・・・」
「そんなこと言わないで、一緒に飲もうよ。今日だけなんでしょ?それならなおさら、楽しんだほうが得じゃん」
 どんどん体を寄せてくるゆうちゃんに、あたしの愛想笑いもすっかり引っ込み、徐々にイライラが増して・・・・・・
「ね、マリちゃん。今日だけと言わず、ここに勤めちゃえば。そしたら俺が絶対君を指名して―――」
 そう言って、祐ちゃんがあたしの手を握ったその瞬間―――。

 「そのきたねえ手を離せよ」
 
 ぐいっと、握られているのとは逆の手を引っ張られる。
 驚いて顔を上げるとそこには―――

 「西門さん!!」

 めちゃくちゃ不機嫌な顔をした、西門さんが立っていたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 総ちゃんがどう出るか・・・・・・
 キャバクラの描写は、間違ってたらごめんなさい。
 何せ行った事ないし、キャバ嬢の友達もいないので、情報が・・・・・。
 参考までに、一度行ってみたいなあ。

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Smile for me 3 vol.3 ~花より男子・総つく~

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 -soujirou-

 大学を出ようとしたところで何人かの女の子に捕まって、何とか切り抜けようと愛想笑いを振りまいていたときだった。
 ふと見れば、牧野と類が裏門のほうへと歩いていくところ。

 ―――なんで牧野がここに?

 今日大学に来るなんて話は聞いてない。
 確か今日もバイトだったはずで・・・・・

 俺は適当に女の子たちをあしらい、2人のあとを追った。

 門を出たところで2人に追いつき、牧野を捕まえる。

 俺の質問にも、しどろもどろで明らかに何か隠してる様子が見え見えだ。

 それでも追及する俺を振り切り、行ってしまった牧野の後姿をいらいらする思いで見ていると・・・・・
「バイトって、なんだろう?総二郎聞いてなかったの?」
 類の言葉に肩をすくめる。
「何も。あいつ、何こそこそやってるんだ」
「・・・・・ちょっと心配だな。夜のバイトなんて、怪しいのじゃないのかな」
「変なこと言うなよ。大体・・・・なんでお前が牧野と一緒にいるんだよ」
 俺の言葉に、類はちょっと目を瞬かせた。
「さっき牧野が言ってただろ?前に牧野に貸した本、返しに来たんだよ。急がなくても良いって言ったんだけど、あいつ律儀だし。それよりバイトのこと、ちゃんと聞いておいたほうが良いんじゃないの?牧野のことだから、三条あたりにそそのかされて怪しいバイトに手ぇ出してるのかも」
 類に言われ・・・・・

 俺もなんとなくそんな気がしてきて、心配になってきた。

 大体、俺と付き合いだしてからも桜子のやつは牧野を合コンに連れ出したりするし、ろくなことをしねえ。

 俺は早速桜子を追及するべく、携帯を取り出したのだった・・・・・。


 ようやく桜子を捕まえ、事情を聞きだしたのはもう夜の8時近かった。
 類の予想通り、牧野は桜子が興味本位で始めたキャバクラのバイトのピンチヒッターに借り出されていることがわかった。

 まったく冗談じゃない。
 キャバクラなんて、あいつに似合わないことこの上ない。
 てか、そう言う問題じゃない。
 あいつが俺以外の男の隣に座って酒を注いだりするのなんか、想像するだけでむかむかしてくるっつーの!

 牧野との約束だからとなかなか口を割ろうとしなかった桜子を宥めたり脅したり(!)しながら、ようやく店の場所を聞き出した俺は、早速その店に乗り込んでいった。

 俺の気迫に押されてか、途中俺に気付いてながらもぎょっと目を見開き道を開けるように後ずさるやつらを横目に、俺は牧野がいるらしいそのテーブルへと突き進んだ。

 派手なスーツを着た、見るからに気障ったらしい男が馴れ馴れしく牧野の横にべったりと座っていた。
 牧野はセクシーな、胸の開いたオフホワイトのミニワンピースを着て座ってる。
 戸惑った様子が普通のキャバ嬢に慣れたやつには新鮮なのだろう、いやらしい目で牧野の全身を嘗め回すように見つめ、グラスを握らせたその手を掴み顔を寄せる。

 完全に頭にきてた。
 あんないやらしい野郎に、俺の牧野が・・・・・!

 「そのきたねえ手を離せよ」

 握られていないほうの牧野の手を握り、ぐいっと引っ張る。
 驚いて俺を見上げる牧野。
 隣に座っていた男も、ぎょっとしたように俺を見上げた。
「西門さん!」
「―――お前、何してんの」
「な、なんで・・・・・」
「俺のことはいい。とにかく、帰るぞ」
 そう言って立たせると、隣に座っていた男が慌てて立ち上がった。
「ちょ、ちょっと待てよ!なんだよあんた、勝手に入ってきて・・・・・!」
「ああ?」
 じろりと睨みつける。
 たぶん、このときの俺は相当不機嫌な顔をしていたと思う。
 男が、俺に睨まれるとさっと青ざめ、その場に座り込んでしまったのを見てもそれがわかるというもので―――

 結局、しんと静まり返ったその店から、俺は誰に咎められることなく牧野を連れ出すことができたのだった・・・・・。

 
 「に、西門さん!ちょっと待って!」
 牧野の腕を強く掴み、ひたすら歩き続けていた俺。
 早足で歩く俺に必死でついてこようと走るようにして引っ張られていた牧野が、とうとうついて来れなくなったように足をもつらせ、その場に立ち止まる。
「―――早過ぎ・・・・・。ついていけないってば」
 膝を押さえ、荒い息を繰り返す牧野。
 額からは汗が流れ、張り付いた前髪を鬱陶しそうにかき上げた。

 俺はただ黙って、大きく溜め息をついた。
「―――桜子に・・・・・聞いたの・・・・・?」
「・・・・・ああ。その前に、類が怪しんだんだ。で、桜子を捕まえて無理やり聞きだした。どういうことか、説明しろよ」
 低く抑えた声でそう聞くと、牧野は困ったように俺を見上げ・・・・・

 再び目を伏せ、溜め息をついたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つくしのことに関しては、類の勘は外れないって感じですね。
 さて、総ちゃんのお仕置きはどうなるかしら?

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