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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

スイッチ

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
☆このお話は「乙女的恋革命☆ラブレボ!」の二次創作小説になります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あと少し。ほんの3メートルほどで目的の場所に着こう、としたその瞬間、
「桜川!」
 という、自分を呼ぶ声にヒトミは足を止めた。
 振り向くと、そこには同じクラスの華原雅紀がいた。
「華原君?どうしたの?」
 はやる気持ちを抑え、華原に笑顔を向ける。
「あのさ、今日放課後時間あるかな?」
「え・・・」
「期末前で部活ないだろ?ちょっと買い物付き合って欲しいんだけど」
 にっこりとさわやかに微笑まれ、非常に断りづらい雰囲気だった。
 ヒトミは、ちらりと壁に目を向けた。
 壁の向こうーーー保健室で、ヒトミを待っているであろう人物の姿を頭に思い浮かべ・・・。
「えっとあの・・・」
「だめ?」
 眉を寄せ、少しさびしそうな表情。
 ――――うっ・・・こ、断りづらい・・・
 もともと、人に頼まれるといやとはいえない性格だ。
 買い物付き合って、早めに帰れば・・・
 なんてことを考えて口を開こうとした瞬間、後ろで扉の開く音がした。
「よお」
 ヒトミの胸が、大きく高鳴る。
 華原が、ちょっと目を見開く。
「若月先生」
「お前ら、今帰りか?」
 ゆっくり、近づいてくる気配。
 そしてぴたりとヒトミの後ろで止まる。
「はあ、まあ・・・」
 華原が答える。
「桜川」
 ヒトミの頭上で、龍太郎の声が響いた。
「は、はい?」
 名前を呼ばれ、そろそろと振り向く・・・と、にこやかに微笑む龍太郎と、目があった。
 にこやかに・・・でも見覚えのあるその笑顔に、ヒトミの背中を冷たいものが伝った。
「ちょっと頼みたいことがある。いいか?」
 と言って、あごで保健室を指す。
「あ・・・」
 華原が何か言おうと口を開く。と、龍太郎が華原にちらりと視線を投げ、
「悪いな、急ぎなんでちょっと借りるぜ」
 と言うと瞳の腕を取り、保健室の中へと引っ張って行ってしまった・・・・。


 保健室の扉を閉めると、龍太郎は無言でその場に立っていた。
 ヒトミが、不思議そうに顔を上げる。
「先生・・・?」
「しっ、少し黙ってろ」
 そう小声で言われ、その通りに黙り込むヒトミ。
 しばらくすると・・・廊下から、足音が聞こえた。
 おそらく華原の足音だろう。それは、ゆっくりと保健室の傍から遠ざかって行った・・・。


 足音が聞こえなくなると、龍太郎はゆっくりと息を吐いた。
「先生・・・?」
 ヒトミが、不思議そうに首を傾げる。と、龍太郎がヒトミに背を向けたまま、一言
「アホ」
 と、言い放った。
「は・・・?ア、アホって・・・ひど・・・!」
「アホだからアホッつったんだよ」
 くるりと振り返った龍太郎の顔は、明らかに不機嫌だった。
 その表情に、思わず言葉を飲み込むヒトミ。
 ―――わ、わたし、何かした・・・?
 わけがわからず戸惑うヒトミを見て、龍太郎は大きなため息をついた。
「お前、あいつの誘いにのろうとしたろ」
「あ・・・き、聞こえてた・・・」
「に決まってるだろ?」
「だって、なんか断りづらくって・・・」
「ほーお、で、俺様との約束はドタキャンってわけだ」
「そ、そんなこと!華原君の買い物に付き合ったらすぐに戻ろうと・・・」
「アホ」
 最後まで言い終えぬうちに一刀両断され、ヒトミは口をパクパクさせた。

 ―――ったく・・・なんでこいつはこう鈍いんだ・・・。
 龍太郎は更に深いため息をついた。

 ヒトミはかわいい。
 以前の100kgあったころから比べたら誰もが振り返るほどの美少女になった。
 だが、そんな見かけだけに惹かれるようなその辺の男子生徒なんかどうでも良かった。
 華原は・・・いや、華原だけではないが、あのマンションにいる男どもはみんな、ヒトミの内面の魅力を分かった上で、ヒトミになんとか近づこうとその隙を狙っているのだ。
 それをヒトミは、全くわかっていない。
 その連中を信頼し、その無邪気な笑顔を振りまく。
 そのたびに龍太郎の眉がピクリとつり上がるのにも気付かずに・・・。

 
 「えと・・・先生・・・?」
 急に黙り込んでしまった龍太郎の顔を、ヒトミが不安げに覗き込む。
 と―――――
「きゃっ??」
 突然すごい力で腕を引っ張られ、バランスを崩したヒトミは、そのままぽすんと龍太郎の胸の中に倒れこんでしまった。
「あ、あの・・・?」
 その近すぎる距離にどきどきしながら、なんとか言葉を紡ぎ出そうとするが、龍太郎の意外と繊細な手が伸びてきたかと思うとくいっと顎を上向かされ、あっという間に唇を奪われてしまった。
「!・・・・・んっ・・・・・」
 突然の乱暴なキスに息も出来ず、縋る様に龍太郎の白衣の裾を握る。
 ヒトミの苦しそうな表情に、漸くその唇を開放したころには龍太郎を見上げる瞳は潤んでいた。
「先生・・・」
「・・・・・あんまり、あせらせるな」
「え・・・?」
 普段あまり見ることのない、龍太郎の切なげな表情に、ヒトミの鼓動は早まる。
「自覚がないにも、ほどがあるっつーの・・・」
「自覚・・・?」
 まだ状況が理解できないヒトミは、きょとんと首を傾げる。
 そのあどけない、しかしまだ潤んだままの瞳が妙に色っぽい表情に天井を仰ぎ、そのまま再びヒトミを抱き寄せた。
「せんせ・・・」
「はなさねえから」
「!!」
「絶対・・・離れるなよ?俺から・・・」
 低く、甘い囁きに、ヒトミはその腕を龍太郎の背中に回し、ぎゅうっと抱きついた。
「離れませんよ」
「・・・・・その言葉、きっちり聞いたからな・・・・あとで訂正しても、きかねえぞ・・・?」
 疑り深い龍太郎の言葉に、ヒトミはくすくす笑う。
「もう、疑り深いなあ・・・。わたし、嘘なんかつきませんよ」
「よし、じゃあ・・・」
「?」
 急に口調の変わった龍太郎を不思議に思い、そっと顔を上げその表情を盗み見ようとすると・・・
「っきゃあ!?」
 突然抱きかかえられ、思わず龍太郎にしがみつく。
「せせせ、先生???」
「なにどもってんだよ?」
 見上げたその顔は、いつもの不敵な笑みを浮かべた表情。
 その足は、迷うことなくベッドのほうへ向けられていて・・・
「せ、先生、下ろしてください!」
「ああ?そりゃあ無理な相談だなあ」
「なななんで!?」
「そりゃあ、お前がスイッチを押しちまったからだろなあ」
「スイッチって、なんの?」
 ベッドまでたどり着くと、龍太郎はそこへヒトミを横たえ、逃げられないようにするかのようにその上に覆いかぶさった。
「俺様が、お前を味わうためのスイッチ、だよ」
 にっこりと悪魔のような、それでいてヒトミを捕らえて離さない妖しい笑みを浮かべ、ヒトミが何か言うよりも早くその唇を塞いだ。
 少し乱暴だけれど優しい熱を持ったその口づけはだんだんと深いものになっていき、もう逃げられないと諦めたヒトミは、龍太郎の首にそっと手を回したのだった・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 初・ラブレボ小説です。
 とにかく先生が大好き♪
 こんなゲームを待ってた!という感じ?
 時間はかかりますが、機会があればまた書いてみたいお話です♪


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有意義な時間の使い方。

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 日曜日。
 久しぶりに兄の鷹士は出かけていて、ヒトミの部屋に龍太郎が押しかけても誰も文句を言う人間はいない・・・はずだった。
 ソファに2人腰掛け、借りてきたDVDを鑑賞する。
 ヒトミは龍太郎の肩にもたれ、龍太郎の手がヒトミの髪をもてあそぶ。
 そんなゆったりとした時間を過ごしていた2人は、玄関のチャイムの音で現実に引き戻された。
「・・・・・・誰か来る予定でもあんのか?」
 おもしろくもなさそうに龍太郎が言うが、ヒトミは首を捻り
「さあ・・・そんな予定、なかったけど・・・。とりあえず出てきますね」
 パタパタと玄関に向かうヒトミの後姿を目で追っていた龍太郎だったが・・・。
「はい、どなた?」
 玄関に向かって声をかけるヒトミ。程なく扉の向こうから聞こえてきたのは・・・。
「あ、ヒトミちゃん、ボクだよ」
「透君?」
 声の主は、ヒトミの幼馴染、木野村透だった。
「どうしたの?」
「あの、お鍋を返しに来たんだけど・・・」
「あ!」
 何かに思い当たったように声を上げ、ヒトミが慌ててドアを開ける音が聞こえる。
 ――――鍋・・・?――――
 何の話だ・・・?
 わけが分からない龍太郎は眉間にしわを寄せ、耳をそばだてていたが・・・。
「返すのが遅くなっちゃってごめんね、ヒトミちゃん」
「ううん、そんなのいいけど。どう?具合は」
「うん、もうすっかりいいんだ。ヒトミちゃんのおかげだよ」
「そんなこと―――」
「おい」
 玄関先で話している2人の元へ、龍太郎が顔を出す。
「あ、先生」
 ヒトミが振り向き、にこりと笑う。
「あ、こ、こんにちは」
 透が驚いたように、ちょっと顔を赤らめながら言った。
「なんだ?その鍋」
 龍太郎が鍋を顎でさすと、ヒトミは鍋に目を移しながら口を開いた。
「あ、これ、うちのなんですよ」
「・・・・・お前んちの鍋を、どうして木野村が持ってるんだ?」
 ほんの少し、龍太郎の目が細められた・・・が、2人はまだ気付かない。
「先週の水曜日・・・だっけ?透君、風邪ひいて学校休んだんですよ。覚えてます?」
「・・・そうだったか?」
「うん。わたし、担任の先生に手紙を渡すように頼まれてたんで、夕方それを届けに透君の部屋に行ったんです。そしたら透君、熱出して寝込んでて・・・計ってみたら39度もあるんですよ!聞いたら病院にも行かずに寝てたって言うから・・・」
「・・・・で?」
「とりあえず風邪薬飲んだほうがいいと思って・・・。でも何か食べてからじゃないと、薬飲めないじゃないですか」
「・・・・・まあな」
「で、おかゆでも作ろうと思ったんですけど、透君ちのお鍋、穴が開いてて」
「最近、鍋を使った料理なんてしてなかったから」
 透が恥ずかしそうに頭をかきながら言うが・・・龍太郎は無言だった。
「で、うちからお鍋もって行っておかゆ作ったんですよ」
 にっこりと、無邪気に微笑むヒトミ。
 龍太郎は不機嫌そうに・・・それでも2人の関係を知っているので何も言わずにその話を聞いていたのだが、次の透の言葉に、耳を疑った。
「あの時は本当にありがとう。朝までついててもらったおかげで熱も引いたし、学校も1日休むだけですんだよ」
「いいってば。病気のときはお互いさま―――」
「おい、ちょっと待て」
「え?」
 突然龍太郎の声音が変わり、ヒトミは目をぱちくりとさせる。
「今・・・何つった?」
「え、病気のときは・・・」
「その前!木野村だよ。朝までって、言ったか・・・?」
 徐々に剣呑になっていく龍太郎の表情に、透はやばい空気を察したのか、開いたままの玄関から出て行こうと後ずさりし始めた。
「あ、あの・・・」
「だって、あのときの透君本当につらそうで、放って帰るなんてできなかったんですもん。お兄ちゃんだってわたしが熱出したときはいつもずっとついててくれてるし、具合悪い時って誰かにいてもらえると安心したりするじゃないですか」
 ニコニコとさも当たり前のことのように話すヒトミ。
 が、龍太郎の表情は更に険しくなり・・・
「あ、あの、ボク、これで・・・」
「あ、透君、帰るの?」
「う、うん、あの、ヒトミちゃん、本当にありがとう!それじゃ!」
 そそくさと逃げるように出て行ってしまった透を不思議に思って首を傾げるヒトミ。
「どうしたのかなあ?透君。ね、先生―――」
 と振り向いたところで―――龍太郎の、満面の笑みに出くわした。
「せ・・・先生・・・?」
 その満面の、しかしなぜか目は笑っていない龍太郎の笑顔に、ヒトミは一瞬固まった。
「なあ、ヒトミちゃん」
「は、はい?」
「1人暮らしの男の部屋に泊まるってことが、どういうことか、分かるか?」
「そ、それはあの、透君は男っていっても、お、幼馴染、だし・・・」
 距離がつまっているわけでもないのに龍太郎が迫ってくるような錯覚を感じ、ヒトミは後ずさった・・・が、後ろは玄関で、それ以上逃げようもなく・・・。
「幼馴染でも、男は男。その男の部屋に泊まって・・・まさか、眠りこけたりはしてねえよなあ・・・?」
「え・・・・・・」
 龍太郎の言葉に、ヒトミは思わずぎくりと体を震わせた。
 それを見た龍太郎の眉が、ピクリと吊り上る。
「おまえ・・・・・」
「で、でもあの、何もなかったし!だ、大体、透君がそんなことするわけ・・・!」
「ほお?お前さんの言う、そんなことってのはどんなことだろうなあ・・・?」
「へ・・・・・?」
「向こうでじっくり教えてもらおうか?なあ」
 そう言って、ずいっと近づいたかと思うと、あっという間にヒトミを横抱きに抱えあげてしまった。
「ちょ、先生!?」
「そんなにじたばたするな、落っことしちまうだろう。それともなんだ、ココで教えてくれんのか?」
 にやりと笑った、その意地の悪い笑みに、ヒトミは何も言い返すことができず・・・
「今日、確か鷹士は帰ってこないんだったよなあ?時間はたっぷりある。じっくり教えてもらうぜ、ヒトミちゃん?」
 龍太郎の足はまっすぐヒトミの部屋へと向かい・・・
 もはや、ヒトミは観念するほかなかったのである・・・・・。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そんなわけで。前作とあまり代わり映えしませんが、先生がヒトミちゃんにやきもちを焼く。
そんなパターンが大好きです♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 お楽しみいただけましたでしょうか。
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挑発

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 エレベーターから出ると、ヒトミの姿が目に飛び込んできた。  
 どうやらヒトミも郵便物を見に来たところらしい。
「あ、一ノ瀬さん」
 蓮に気付いてにっこりと微笑む。その無防備な笑顔は時に罪だということを、彼女は知らない。
「・・・久しぶりだな」
「そういえばそうですね~。一ノ瀬さんたちが卒業してから、もう1ヶ月ですもんね。前は学校でも会えましたけど、今は・・・神城先輩にもしばらく会ってないなあ」
 懐かしげに目を細めるヒトミを見つめる蓮。その瞳に、どこか切なさがにじんでいることに、ヒトミは気付かない。
「・・・先生も、元気そうだな」
「え?」
「若月先生だよ。昨日見かけた。お前は毎日会ってるだろう」
「あ、は、はい、まあ・・・。そ、そうですね、相変わらずですよ」
 顔を赤らめ、慌てたように視線をさまよわせながら答えるヒトミに、思わず苦笑いする。
 これでごまかしているつもりなんだろうか。全く分かりやすい・・・。
 ヒトミが、かの不良保険医、若月龍太郎と付き合っているということは、とっくに知っていた。当人達は隠しているつもりだろうが、龍太郎はともかく、ヒトミは思っていることが全て顔に出るタイプで、蓮には彼女の考えていることなど手に取るようにわかるのだった。
 分からなければ、きっとこんな苦々しい思いもしなくて済んだだろうに・・・。
 だが、その苦しい思いすら蓮には新鮮なもので・・・。高校を卒業した今でもこのマンションにとどまっているのは、このヒトミが原因という事実を認めざるをえないほど・・・。

 ふと、マンションの入り口のほうへ目を向けると、龍太郎がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
 いつも飄々として、蓮に対しても余裕のある態度を崩さない龍太郎。そんなところも癪に障るのだが、今は更に憎い恋敵という要素も加わって、彼の姿を見つけたとたん、蓮の眉間には深いしわが寄せられた。
「一ノ瀬さん?どうしました?」
 ヒトミが不思議そうに小首を傾げる。
 今のヒトミの位置はちょうど入り口に背を向けていて、彼女はまだ龍太郎の存在に気付いていなかった。
 それに気付いた蓮は、何かを思いつき、ほんの少し口の端を上げて微笑んだ。
 その怪しげな笑みに、ヒトミは一瞬どきりとするが・・・。
「桜川」
「はい?」
「お前、ずいぶんときれいになったな」
「―――――は?」
 空耳かと、疑うようなせりふだった。一ノ瀬蓮の口から、そんな言葉が出てこようとは、ヒトミは予想だにしなかったのだ。
「なんだ、褒めてやってるのにその顔は」
「だだ、だって、一ノ瀬さんがそんなこと・・・ど、どこか具合でも・・・」
「俺はいたって健康だ。失礼なこと言うな」
 むっと顔をしかめた蓮にヒトミは慌てて謝ろうとするが・・・。
「まあいい。しかし、本当にきれいになった。それじゃさぞかしもてるだろう」
「そ、そんなことはないですけども・・・」
 蓮に、言われなれないことを立て続けに言われ、ヒトミは明らかに慌て、しどろもどろになっていた。
「そういえば先日、鷹士さんに会ったときもこぼしていたぞ。お前宛に、ラブレターらしきものが届くようになって心配だと。あの人は相変わらずのシスコンだな」
 クックッとおかしそうに笑う蓮。ヒトミは思わず顔を赤らめた。
「お、お兄ちゃんてば・・・たまたま、なんですよ。別に、そんなにしょっちゅうもらってるわけじゃ・・・」
「・・・妬けるな」
 低く、少し甘さを含んだ蓮の声に驚き、顔を上げるとそこには見たこともないような、優しい笑みを浮かべた蓮の顔があり・・・。
「あ、あの・・・・・?」
 どぎまぎと騒ぐ心臓を静めるように、胸の前で手を合わせるヒトミ。
 そのヒトミの頬に、蓮の繊細な手が優しく触れ・・・
「―――――よお」
「!!」
 突然後ろからかけられた声に、それこそ飛び上がるほど驚き、はじかれたように振り向いたヒトミの目の前には、とてつもなく不機嫌な顔をした龍太郎が立っていたのだった。
「せ、先生!び、びっくりした!いつの間に?」
「・・・たった今、だよ。そんなにびっくりするほどやばい場面だったのか?」
 不機嫌そうに言い放つ龍太郎に、ヒトミはあわてて首を振ったが・・・。
 見ていた蓮は愉快そうにニヤニヤと笑っている。
「――――一ノ瀬、ずいぶん楽しそうだな」
 龍太郎の言葉に連は肩をすくめ、
「別に・・・。いつも余裕のある先生にしてはずいぶんと虫の居所が悪いようだと思っただけですよ」
 と言った。
 その言葉に、龍太郎の眉間にはますます深いしわが刻まれる。
「―――――じゃあ、僕はもう行きますよ。桜川、またな」
 蓮の声に、ヒトミはまたも赤くなり、
「あ、は、ハイ!おやすみなさい!」
 と言う声も上ずり・・・・
 龍太郎の不機嫌さは最高潮・・・。


「―――――何してたんだよ?」
 そのままエレベーターの前で、蓮の姿が見えなくなると龍太郎が口を開いた。
「え?何って、わたしは郵便物を取りに・・・」
「じゃなくて、一ノ瀬と何してたっつってんだよ?」
「べ、別に何も・・・」
 先ほどのことを思い出し顔を赤らめるヒトミに、龍太郎の眉はピクリと吊り上がり・・・
「何も?へーえ・・・じゃあ俺の見間違いか?あいつがこうして―――」
 と言って、龍太郎はヒトミの頬に手を添えた。
「お前に触れてたように見えたんだがなあ?」
「え、えーと、それは・・・・」
 ヒトミは何か言おうとしたが、どうしてそうなったのかヒトミ自身にもわからないため、言う言葉が見つからない。
 と、突然ダンッと鈍い音と共に龍太郎の拳がヒトミの顔のすぐ横の壁を叩いた。
「・・・・・・気にいらねえ・・・・・」
「へ・・・・・?」
 完全に目の据わってしまっている龍太郎に、ヒトミはいやな汗が背中を伝っていくのを感じていた。
「一ノ瀬のヤローの、あの人を小馬鹿にしたような態度も、おめえの、あいつと一緒にいるときの態度も・・・・気にいらねえっつってんだよ!」
「わ、わたし別に!あれは一ノ瀬さんが突然変なこと言うからびっくりして・・・!」
「変なこと?」
「あ・・・・」
「・・・・・なんだよ、言ってみろよ?あいつはなんて言ったんだ?」
「えと・・・・き、きれいになったって・・・」
「・・・・・ほーーーお・・・・」
「そ、そんなこと、言ったことないんですよ!いつもいやみばっかりで、ほめられたことなんて・・・。だから、びっくりしちゃって・・・」
「・・・・・ふん」
 不機嫌なオーラを出しまくってる龍太郎の顔を、下から恐る恐る覗き込むヒトミ。
 どきどきしながらも、先ほどから頭にある疑問を口に出してみる。
「あの・・・先生、もしかして・・・」
「ああ?」
「あの・・・・妬いてます・・・・?」
 ヒトミの言葉に、龍太郎は一瞬目を見開いたが、すぐにまた眉間に皺が寄ってしまった。
「おまえ・・・・・」
「は・・・?」
「遅い!!」
「へ・・・・・?」
「気付くのが、遅いっつってんだよっ!」
 龍太郎の剣幕に目をぱちくりさせるヒトミ。
 そんなあまりにも鈍いヒトミに、龍太郎は大きくため息をつき・・・
「!?んっ!!!」
 突然、噛み付くようなキスをした。
 当然ヒトミは事態が飲み込めずに目を白黒・・・。
 龍太郎を押し返すようにその胸を押したが、龍太郎はびくともせず、やがて深いキスにだんだんと体の力は抜け、立っていられなくなり・・・・ずるっと崩れそうになったところで漸く開放され、ヒトミの体は龍太郎の力強い腕に支えられた。
「は・・・・も・・・・こ、こんなとこで・・・!」
 息も絶え絶えに言葉を紡ぎ、龍太郎を睨み付けるヒトミ。が、龍太郎は平然とそれをかわし、肩を竦めて見せた。
「何か問題でもあるか?」
「だって、誰かに見られたら!」
「いいじゃねえか、見せ付けてやれば。ちょうどいい虫除けになる」
「む、虫・・・?」
「油断してると、すぐに一ノ瀬みてえな虫が寄ってきやがるからな。大体、隙だらけなんだよお前は」
「そ、そんなこと・・・」
「―――――まあいい。で?」
「え?で・・・って?」
「もちろん、俺んとこに寄ってくんだろ?ヒトミちゃん」
 にっこりと満面の笑みで、だが有無を言わせぬ雰囲気で龍太郎が迫り・・・
「え、え~と、この場合、わたしに選択肢は・・・?」
「ねえな」
 即答され、肩を抱かれる。
 ―――――ああ、やっぱり・・・
 半分あきらめつつも、その腕の力強さが、どこか暖かいことがなんだかうれしいヒトミだった・・・・。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

先生の次に、お気に入りの一ノ瀬さんです。
こんな人が身近にいたら、目の保養になるだろうなあ・・・。
クールビューティばんざいvv

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 そんなわけで、サイトにアップしていたのはここまで。
またラブレボネタも書きたいなあ。と思ってます。

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ルージュの伝言 1

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 ヒトミは、しばらくその光景を信じられない思いで見ていた。
 目の前には、ベッドにその身を投げ出し、ガーガーと大いびきをかく、恋人であり自身の高校の保険医でもある若月龍太郎。
 今日は飲み会だと言っていた。
 それは別に珍しい話ではなく、よく若い新任の教師を連れて飲みに行っているのだ。
 そして夜中に帰ってくる。それもいつものこと。
 この日、いつもと違っていたのはヒトミがまだ眠りについていなかったこと。それから、龍太郎が1人ではなかったことだった・・・。


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 ベッドに入ったものの、なかなか眠りにつけず、そのままベッドの枕もとのライトの下、マンガを読みふけっていたヒトミは、外で人の声がしたのに気づき、ふと顔を上げた。
 枕もとの目覚まし時計は深夜2時を指していた。
 ―――こんな時間に・・・もしかして、先生・・・?
 そう思ったヒトミはベッドから起き上がり、そっと窓を開け、ベランダから外を見た。
 と、そこにはやはり龍太郎が・・・しかし、龍太郎は1人ではなく、龍太郎に肩を貸し、寄り添うように歩く人がいたのだ。派手な服、派手な髪の明らかに水商売風の女性が・・・。
 ヒトミはショックのあまり、すぐに動くことが出来なかった。
 龍太郎とその女性が、マンションのエントランスに入り、ヒトミの視界から消えた瞬間、ヒトミははっと我に返り、すぐに踵を返すと部屋を飛び出した。


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 龍太郎の部屋の前に着いたとき、あの女性がエントランスから出て行くのがちらりと目に入った。
 強烈な香水の臭いが鼻をつく。
 ヒトミはその臭いに顔をしかめながら、龍太郎の部屋のドアに手をかけた・・・。


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 ベッドの上の龍太郎の服は乱れ、その頬には真っ赤な口紅の跡が。
 どのくらいその場にいたのか。いつ自分の部屋へ戻ったのか。
 ヒトミはまったく覚えていなかった。


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 久しぶりのラブレボです~。
 一応続き物です♪
 続きも読んでもらえたらうれしいです~(^^)

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12カ国語達人のバイリンガルマンガ




ルージュの伝言 2

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 翌日、いつものように兄と朝食をとり、洗濯物を干しに屋上へ上がる。
 兄に勘繰られないよう、いつもと同じように振舞う。
 うまくごまかせたかどうか自信はなかったが・・・
「ふう・・・」
 いつもとなんら変わらない朝。なのに気分は・・・・
「朝っぱらから何を1人で重い空気を作っているんだ」
 突然後から低い声で言われ、ヒトミは驚いて振り向いた。
「い、一ノ瀬さん!」
 一ノ瀬が全く似合わない洗濯カゴを手に、後ろに立っていた。
「・・・邪魔なんだが」
「あ・・・ご、ごめんなさい」
 ヒトミは慌ててそこを退き、一ノ瀬を通した。
 一ノ瀬はそこをすたすたと通り過ぎ、手早く洗濯物を干し始めた。
 ヒトミも慌ててそれにならう。
「・・・何かあったのか」
「え?」
 一ノ瀬が洗濯物を干しながら、ヒトミのほうは見ずに口を開いた。
「ずいぶん落ち込んでいるように見えるが。また成績でも落ちたか?」
「そ、そんなんじゃ・・・ないです・・・」
 否定しようとして・・・またあの光景を思い出し、落ち込む。
 ヒトミにはまだまだ到底似合わないだろう、真っ赤な口紅のあと・・・。
 ヒトミは小さくため息をつき、また洗濯物を干し始めた。
 そんなヒトミは、一ノ瀬は黙って見ていたが・・・


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「・・・いい天気だな」
 一ノ瀬の唐突なせりふに、ヒトミは目を瞬かせた。
「・・・そうですね」
「どこか行くか?」
「え・・・??」
 一ノ瀬の、珍しい言葉にヒトミは心底驚いて目をぱちくりさせていたが、一ノ瀬は半ば呆れ顔で続けた。
「なんて顔してるんだ。・・・どうせ暇なんだろう。俺もたまには息抜きしたい。どこか行きたいところがあれば、付き合うぞ。・・・無理にとは、言わんが」
 ふいと目をそらし、眉間にしわを寄せながらも頬には少し赤みがさしているようにも見え・・・
 落ち込んでいるヒトミを察して、一ノ瀬なりに気を使ってくれているんだと気づく。
「・・・ありがとうございます」
「・・・どこか、行きたいところでもあるか?」
「そうですね。じゃ・・・動物園でも行きませんか?」
「動物園・・・」
 あまり一ノ瀬が得意そうではない場所だったが・・・
 ひょいと肩をすくめると、意外にも優しい笑顔をヒトミに向け、頷いた。
「じゃあ決まりだ。これが終わったら支度して、エントランスに下りてこい」
「はい!」
 一ノ瀬の笑顔にほんの少し元気付けられ、ヒトミも笑顔で頷いたのだった・・・。


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 そういえば、ラブレボの裏のお話も一応考えていて、できたらB&Sのほうにアップ予定なんですが・・・こちらもいつになることやら(^^;)
 完全に行き詰ってま~す

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