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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
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*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

Dress vol.1 ~花より男子・類つく~

Category : Dress ~花より男子・類つく~
 類はすこぶる機嫌が悪かった。

 そんな類の顔を、恐る恐る覗き込むつくし。

 一向に機嫌のよくならない彼に、溜息が出る。

 事の発端は今朝つくしの元に届けられた1着のドレスだった・・・・・。

 送り主は『道明寺司』。

 もうそれだけでも類の機嫌を悪くするには十分なのだが・・・・・。

 「別に、プロム用とは書いてないし・・・・・。単なるプレゼント、じゃない?」
 つくしがそう言っても、類はまるで聞く耳持たず。
 類たち3年生の卒業式まであと1週間。
 つくしをパートナーに誘った類は、つくしのためにドレスも当然用意していたのだ。
 そこへ、絶妙なタイミングで司から届いたのは、淡いブルーのシフォンのドレス。
 シンプルだが、大きく胸と背中の開いたそれはかなり大人っぽく、さすがに着るのを躊躇してしまうようなデザインだった。
「単なるプレゼントを、何でこの時期に?誕生日でもないのに。プロム用に決まってるよ」
 むっとしたままそう言い放つ類。

 N.Y.で司と別れ、迎えに来てくれた類とそのまま付き合うようになったつくし。
 それから司もかなり忙しかったようでずっと音沙汰なかったのだが・・・・・

 「でも、道明寺からもらったドレスなんて着ないよ、あたし」
 つくしの言葉に、漸く類がつくしのほうを見る。
「・・・・・ほんとに?」
「当たり前でしょ?花沢類と付き合ってるのに・・・・・。道明寺がどういうつもりでこんなもの送ってきたのか知らないけど、あたしは、もう道明寺とは何の関係もないんだから」
 真っ直ぐに類を見つめながらそう言うつくしに、類はほっとしたように少し微笑み、その髪に手を伸ばした。

 そして、ゆっくり2人の顔が近づき、唇が触れ合おうとしたその瞬間・・・・・

 ブルブルブル、と2人の間で何かが振動し、つくしが慌てて飛びのいた。
「ひゃあ、何?」
「・・・・・携帯、牧野の」
「あ・・・・・」
 つくしが首からかけていた携帯のバイブの振動だった。
 学校にいる間は、マナーモードにしていたのをそのままにしていたのだった。
「ご、ごめん」
 そう言って、つくしは慌てて携帯を開いた。
 そしてその画面を見た瞬間、つくしの表情がさっと変わる。
「どうした?」
「・・・・・道明寺だ・・・・・」
 つくしの言葉に、類の顔色も変わる。
「ドレスのこと・・・・・じゃない?」
 つくしは躊躇しながらも、携帯のボタンを押した。
「・・・・・はい」
『牧野か、俺だ』
 聞こえてきたのは、確かに司の声だった。
『ドレス、届いたか』
「うん。どういうつもり?」
『・・・・・プロム用だ。着て来いよ』
「なんで・・・・・」
『俺が、プロムに行くからだ。お前が、パートナーだ』
「何言ってるの?もうあんたとあたしは終わったんだよ?あたしはもう―――」
『俺の中ではまだ終わっちゃいない。俺はまだ―――お前が好きだ』
「やめて・・・・・」
 つくしの声が震える。
 見ていた類が、堪らずつくしの手から携帯を奪う。
「司?俺」
『類か・・・・・。卒業式には間に合わないが、プロムには行く予定だ』
「どうして今更?今まで音沙汰なかったくせに・・・・・急に帰ってきて、牧野を返せって?」
『・・・・・帰るんじゃない。プロムに出るだけだ。そして―――牧野を連れて、N.Y.に連れてくる』
 司の言葉に、類が表情が固くなる。
「そんなこと、させない」
『悪いが、俺の気持ちは変わらない。牧野に―――ドレスを着て待ってろと言っておけ。必ず、俺が取り戻す』
 そう言って、一方的に切れた電話。
 類は溜め息をつき、携帯を閉じるとつくしに返した。
「道明寺、なんて・・・・・?」
「・・・・・牧野を、N.Y.へ連れて行くって」
「は?」
 つくしは目を丸くした。
「何よ、それ。そんなこと、できるわけない」
 つくしの言葉に類は頷き、堅い表情のまま、言った。
「させないよ、絶対に」
 そして、つくしを抱き寄せた。
「牧野は、誰にも渡さない」
「・・・・・誰のとこにも、行かないよ。あたしは、ここにいる・・・・・・」
 そっと体を離し、見詰め合う。
 
 司と別れてから、つくしがすぐに立ち直れたわけじゃない。
 今のつくしがあるのは、類の存在があってこそ。
 つくしはそう思っていた。
 今の自分に必要なのは、司ではなく、類だと・・・・・。

 そっと、口付けを交わす。
 何度も繰り返し、お互いの存在を確かめるように・・・・・。

 「愛してる・・・・・」
 類の甘い囁きが、心地良く耳に響いた・・・・・。


 このときの2人には、この後に訪れる出来事など想像することもできなかった・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 すいません。また、司がちょっと悪者風に(^^;)
 やっぱりね、どうしても二次小説では司以外とがいいかなあと思ってしまうんですよね。

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Dress vol.2 ~花より男子・類つく~

Category : Dress ~花より男子・類つく~
 「司から、ドレスが送られてきたって?」
 学校へ行くと、なぜか総二郎がつくしの教室へ来ていた。
「―――情報、早いね」
「昨日、類に電話したら様子が変だったから問い詰めた。あいつ、本当にプロムに来るのか」
 総二郎の言葉に、つくしは肩をすくめた。
「そう言ってたけど・・・・・。それより、西門さんがいるとかなり注目集めるんだけど」
 ちらりと周囲を見渡す。
 遠巻きに、総二郎を見つめる視線。と、自分を睨みつける視線。
「なら、ちょっと出ようぜ。詳しく話せよ」
「別に、話すことなんて・・・・・」
「いいから、来いって」
 そう言って、つくしの手を引き歩き出す総二郎。
 つくしは、クラスメイトたちの刺すような視線の中、総二郎に手を引かれ教室を出て行ったのだった・・・・・。


 「N.Y.へ連れて行く、か。あいつも諦めわりいな」
 2人で屋上の手すりにもたれ、話していた。
「だけど、今更そんなこと言われたってあたしが行くわけないのに」
「・・・・・何か、考えがあるのかもしれねえな」
「何かって?」
「さあ。てか、司だけで考えたのかな、それって」
 総二郎の言葉に、つくしは目を瞬かせる。
「どういう意味?」
「司のやつが、お前を諦めてなかったとしたって・・・・・あの母親がお前をN.Y.に連れて来る事なんて許すと思うか?」
 総二郎が、じっとつくしを見る。
「お前と司を引き離したのは、あの母親だ。その母親が、簡単にそんなこと許すわけない」
「母親は、知らないんじゃ・・・・・」
「プロムに出ることを、知らないわけないだろ?司の気持ちくらいあの母親なら気付いてるはずだし、それを知ってて司を好きにさせるはずない。何か、理由があるんだよ」
 そう断言する総二郎を、つくしは少し不安げな表情で見上げた。
「んな顔するな。あいつがなに企んでようと、お前がちゃんと類のことを思ってるなら何の心配もねえだろ?」
 ピンと、おでこを弾かれる。
「たっ」
 おでこを痛そうに抑えるつくしに、くすりと笑う総二郎。
「もう、未練はねえんだろ?司に」
「当たり前―――」

「牧野」

 屋上の入口に、類が立っていた。
「よお、類。よくここがわかったな」
 総二郎を軽く睨み、近づいてくる。
「牧野のクラスに行ったら、総二郎と一緒に出てったっていうから・・・・・。探したよ」
「何だよ、別に俺が攫ってきたわけじゃねえぜ。昨日の司の話をもっと詳しく聞きたかっただけだ」
 総二郎が、手を上げて少し後ろに下がる。
「・・・・・もう終わった?」
 類の言葉に、困ったように肩をすくめる。
「ああ。じゃあおれはもう行くよ。じゃあな、牧野」
「うん」
 つくしに軽く手を振り、プラプラと長い足を持て余すように歩いていく総二郎の後姿を見送って・・・・・
「―――油断できないな」
 ポツリと呟く。
 そんな類をつくしは不思議そうに見つめた。
「何のこと?」
 類はそんなつくしを見て、小さく溜息をつく。

 少しは自覚して欲しいものだと、思ってはいても口には出さないでおく。
 言っても無駄だとわかっているから・・・・・。

 つくしが司と別れてから。
 類はずっとつくしと一緒にいた。
 つくしを守りたい。
 つくしの傍にいたい。
 それだけを考えていた。
 
 総二郎とあきらは司のこともあり、最初は静観していた。
 だがそのうち2人を応援してくれるようになったのだが・・・・・
 つくしと付き合うことになって、類は気付いた。
 総二郎とあきらがつくしを見つめている瞳が、以前と違うことに・・・・・。

 「今日、放課後大丈夫?」
 類の言葉に、つくしはにっこりと微笑み頷いた。
「うん。ドレスドレスが届くんでしょ?」
「うん。気に入ってくれるといいんだけど」
「それは大丈夫。それよりも、あたしに似合うかが心配」
「それなら大丈夫。絶対に似合うから」
 そう言って自信ありげに微笑む類に、つくしは照れくさそうに、でも嬉しそうに微笑み返した。


 「お帰りなさいませ。届いておりますよ。例のもの」
 類がつくしを伴い家へ戻ると、いつもどおり家政婦の辻が出迎えた。
「部屋に?」
「はい、置いてございます」
「わかった。おいで、牧野」
「うん。辻さん、こんにちは」
「いらっしゃいませ」
 すっかり顔なじみになった辻と笑みを交わし、類について屋敷内を歩く。
 花沢家の使用人の名前は全て覚えられるほどここにも顔を出すようになった。
 皆好意的で、心配していた類の両親も、類からつくしの話を聞いて会うのを楽しみにしているということだった。

 類の部屋に入ると、ベッドに大きな箱が置いてあるのが目に入った。

 類が近づき、箱を開けた。
 中から出てきたのは、鮮やかな薄紫の光沢のあるシルクのドレスだった。
「うわ・・・・・すごい、きれいな色・・・・・・こんなの、初めて見る」
 つくしは頬を紅潮させ、目を丸くしてそのドレスに魅入っていた。
 その姿を見て、類が満足そうに微笑む。
「着てみてよ」
「あ・・・・・う、うん。じゃ、類後ろ向いてて」
「何で?」
「何でも!ほら早く!」
 つくしにぐいぐいと背中を押され、類は仕方なくつくしに背を向けた。

 ―――今更・・・・・。もう何度も見てるのに・・・・・

 そんなことを思って、類はふっと笑みを浮かべた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 プロムシリーズの基本?みたいになっちゃってますが、F4みんながつくしに惚れちゃってます。
 そんな話ばっかりで・・・・・

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Dress vol.3 ~花より男子・類つく~

Category : Dress ~花より男子・類つく~
 卒業式前日。

 登校したつくしを待っていたのはあきらと総二郎だった。

 「どうしたの?」
 2人の真剣な表情に、何かただならぬものを感じたつくし。
 あきらと総二郎は顔を見合わせ、あきらが口を開いた。
「牧野、落ち着いて聞けよ」
「だから、なに?」
「類が、いなくなった」
 あきらの言葉に、つくしの顔がサッと青くなる。
「なに、それ?」
「これ、見てみろ」
 そう言って総二郎が差し出した手紙のような紙を受け取り、開いて見る。

 その内容を見て、つくしは愕然とした。
 その内容とは―――


 ―――花沢類の身柄を拘束した。
 類を自由にして欲しければ次の条件をのむこと。

 1.牧野つくしが指定のドレスを着用し、プロムに出ること。
 2.牧野つくしが道明寺司と共にN.Y.に行くこと。
 3.牧野つくしは二度と花沢類に会わないこと。

   以上。

 守らなければ、花沢に未来はない。―――

 「めちゃくちゃだぜ」
 あきらが首を振って溜め息をついた。
「これ・・・・・花沢の家に?」
 つくしの言葉に総二郎が頷いた。
「大騒ぎになってる。田村さんに、類の両親に知らせるのは待ってもらってるけど・・・・・時間の問題だろう」
「牧野・・・・・どうする?」
「どうするって・・・・・」
 つくしは、突然の出来事に頭を抱えた。

 ―――まさか、道明寺がこんなことをするなんて・・・・・

 「だけど、何か変だと思わねえか」
 あきらの言葉に、つくしは顔を上げる。
「何が?」
「この文章だよ。あの司が、こんなもん書けると思うか?」
 その言葉に、総二郎とつくしは顔を見合わせる。
「そういやあそうだな。あの司がこんなもん・・・・・」
「それに、あいつらしくない。こんなこと考えるなんて・・・・・」
 そうだ。
 改めて見てみれば、文字はワープロの文字だから筆跡などはわからないが、どう考えてもあの司がこんな文章を考えられるはずがないと思えた。
「どういうこと・・・・・?」
 つくしの言葉に、総二郎とあきらは顔を見合わせた。
「やっぱり、母親か」
「だろ。ただ、何で母親がこんなことしてるのかだ。あれだけ司と牧野のことに反対しておいて、何で今更こんなこと・・・・・・」
「わかんないけど・・・・・・今更、あの魔女があたしのこと認めるとは思えないよ。何か別の理由があるような気がする」
「言えるな。けどとりあえず類をどうにかしないと。プロムは明日だぜ?どうするんだ」
 あきらに聞かれ、つくしは眉を顰めた。
「あたしが・・・・・道明寺に贈られたドレスを着なきゃいけないんだよね?」
「ああ。けど、それだけじゃすまないんだぜ。おそらくそのままN.Y.へ連れて行かれることになる。そうしたらたぶん、そう簡単には日本へ帰ってこれなくなっちまう」
 あきらの言葉に、つくしは困ったように首を振った。
「そんなこと、無理。そんなふうに向こうへ連れて行かれたって、あたしは道明寺とやり直すことなんて出来ない。あたしが道明寺について行くとしたら、それは類のため。そんなことで元に戻ったって・・・・・あいつが納得するとは思えない」
「・・・・・司の意思じゃないとしたら?」
 総二郎が、眉間に皺を寄せ、そう口を開いた。
「どういう意味だ?」
「全て、あの母親の企みってことは考えられないか?どうも司がこんなことするとは思えねえ。あいつは馬鹿だけど、親友や・・・・惚れた女を傷つけるようなこと、できるやつじゃねえ。母親に・・・・利用されてるんじゃねえのか?」
「・・・・・だとしたら、狙いは何だ?」
「調べてみようぜ。たぶん・・・・・花沢の家に関係あるんじゃねえか?田村さんは何も言ってなかったけど・・・・・もしかしたらもう、類の両親は知ってるのかもしれない。司の母親の方から、何か言ってきてる可能性がある」
「目的は・・・・・花沢の家ってこと・・・・・?」
 つくしの顔が強張る。
「そのために、お前を手に入れることを条件に司を利用してる・・・・・とは考えられないか?目的が達成されれば、お前は必要ない。あの母親のことだ、お前が司の元から去ることは計算済み。そうなったとしても司は道明寺から出ることはできないから、自分の思い通りに出来ると踏んでる・・・・・。だけどそんなことになったら、花沢の家だってもうお前を受け入れないだろう」
 総二郎の言葉に、あきらが悔しそうに舌を鳴らす。
「くそっ、なんてこった・・・・・。とにかく俺は類の行方を調べる。総二郎」
「ああ、俺も行く。牧野、お前は・・・・・家にいろ。何かわかったら知らせるから。いいか、下手に動くなよ?」
 そう言うと、2人はつくしを置いて行ってしまった・・・・・。


 つくしは家に戻ると、司から贈られてきたドレスを前に、じっと考え込んでいた。
 
 N.Y.まで司を追いかけていったつくしを、冷たく追い返した司。
 後でわかったことは、やはりあれは道明寺楓の指示だったということ。
 あそこでつくしを追い返し、1年間我慢すれば自由にしてやるという取り引きをしたのだという。
 だけど、それを聞いてももうつくしは司の元へ戻る気にはなれなかった。
 傷つき、魂が抜けてしまったかのようだったつくしを救ったのは類だ。
 その類の優しさに癒され、そしてつくしを強く思う心が、つくしの心を動かしたのだ。
 漸く立ち直ったつくしが、必要としたのは司ではなく、類だった・・・・・。

 「花沢類・・・・・。あたしはいつもあなたに助けられてた・・・・・・。今度は・・・・・あたしが、あなたを助ける番だよね・・・・・」

 そう呟き、つくしはドレスを手に取った・・・・・。


 翌日。
 卒業式に出席していない類の噂で、学校内は騒然としていた。
 そんななかあきらと総二郎は沈黙を守り、つくしとともに裏庭にいた。

 「類が道明寺の手の内にいることは確かだけど、その居場所まではわからねえ」
 悔しそうにあきらが唇を噛む。
「半端じゃねえよ、道明寺楓は」
 総二郎も溜息をつく。
「牧野、お前プロムどうするんだ?ドレス・・・・・」
 総二郎の言葉に、つくしは顔を上げ、にこりと笑った。
 その笑顔に、あきらと総二郎は顔を見合わせる。
「ちゃんと着るよ、ドレス」
「・・・・・何、考えてる?」
 つくしの落ち着いた様子に、逆に心配になるあきら。
「下手なことすんなよ?余計にこじれる」
 総二郎も不安な様子でつくしを見る。
 そんな2人を、相変わらず笑顔で見返すつくし。
「あたしが考えてるのは、1つだけ・・・・・。花沢類のことだけ、だよ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いろいろ難しいこと考えてたら、どうしたらいいかわからなくなってきてしまった。
 でもたぶん、それほどややこしくならずに単純に、終わると思います・・・・・。
 あたしの頭で、考えられる限界というものがありますので(^^;)

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Dress vol.4 ~花より男子・類つく~

Category : Dress ~花より男子・類つく~
 プロムの会場には、ぞくぞくと卒業生がパートナーとともに入場してきていた。

 その会場に、滋や和也とともにやってきていた桜子が、周りを見渡す。
「先輩、まだ来てませんね。道明寺さんも・・・・・一緒に来るんでしょうか」
「ニッシーやアッキーもいないよ。つくしと一緒かな」
「花沢類は?どこにいるかわかったのかな」
 心配する3人をよそに、会場がざわつき始める。

 「何事?」
 桜子の声に3人は顔を上げ、入り口の方へ視線を向ける。
 そこから入ってきたのは―――

 
 「道明寺さん!?」
 司が、シルバーグレーのスーツを身につけ、会場に現われたのだ。

 周りを圧倒するようなオーラを振りまきながら、会場の中央を割って近づいてくる司に、3人は声も出せず見惚れていた・・・・・。

 「牧野はどこだ?」
 険しい表情の司。
「先輩は、まだ来てません」
「司、一体どうしたの?類くんは?」

 そのときだった。
 再び会場内がざわつき、入口付近にいた人波がかき分けられる。

 「あれは―――」
 桜子が驚きに目を見開く。

 そこにいたのは、デザイナーズスーツで決めた総二郎とあきら。
 そしてその2人に挟まれるようにして立っていたのは、薄紫のシルクのドレスに身を包んだつくしだった・・・・・。

 「うわ、つくしキレー!」
 思わず滋が感嘆の声を上げる。
 桜子や和也もつくしに見惚れていた。

 そんな中、司が大股に3人の方へ歩いて行き、つくしの前に立った。

 「てめえ、どういうつもりだ」
 ジロリとつくしを睨みつけるのを、つくしはまっすぐに受け止めた。
「なんで俺が送ったドレスを着て来なかった?」
「花沢類との約束だから。あんたからもらったドレスは着ないって」
 つくしの言葉に、司の表情が一層険しくなる。
「花沢の家がどうなってもいいのか」
 司の言葉に、つくしはちょっと小首を傾げた。
「あたしには、わからない。もっとわからないのはあんたよ、道明寺。親友を人質にするなんて、あんたらしくない」
 その言葉に、司の肩がピクリと震える。
「あたしはただ、自分に正直でいたいだけ。花沢類が好きだから、花沢類にもらったドレスを着たかった。花沢の為にあんたがくれたドレスを着たって、花沢類は喜ばない」
 きっぱりと言いきったつくしを、司はじっと見つめた。
「あんたの家の事情はあたしにはわからないよ。でもそれは、こんなことをしなきゃいけないものなの?親友を傷つけてまでやらなきゃいけないことなの?」
 つくしの意思の強い瞳が、射るように司を見つめる。
「司」
 総二郎が口を開いた。
「悪いけどいろいろ調べさせてもらったぜ。今お前のとこが厳しい状況なのはわかった。花沢が今手掛けてるものから手を引かなければますますやばくなるってことも」
 その話に司がふっと下を向く。
「だけど花沢だって、同じような状況だ。ここで手を引いたら経営状態の悪化は目に見えてる。これはあくまでも想像だけど、お前はそれに反対したんじゃねえのか?親友を破滅させるようなこと、お前がするわけない。だけど、そこで条件を出された。それが、牧野のことだ。違うか?」
 司は押し黙ったままだ。
 あきらが後を続けた。
「花沢の撤退に協力するなら牧野との結婚を認める。おばさんにそう言われたんじゃねえのか?それでこんなことを」
「でも、間違ってるよ、道明寺」
 つくしの瞳が悲しげに揺れた。
「たとえ言う通りにあたしがあんたと一緒になったとしたって、心は言う通りになんかならない。あたしの気持ちまでは手に入れることはできないんだよ」
「おばさんはそこまで読んでると思うぜ?結局あの人は牧野を認める気なんかないんだ。お前だってわかってるんじゃねえのか?」
 あきらの言葉に司は溜め息をつき、ゆっくり顔を上げた。
「―――ああ、その通りだよ。けど俺は・・・・・それでも牧野とやり直したかった。あの時のことをずっと後悔してた。だから・・・・・できることならお前と・・・・・あのN.Y.で別れた時からやり直したかったんだ」
「道明寺・・・・・。だけどもう、時を戻すことはできないんだよ」
 つくしの言葉に、司は力なく笑った。
「そうだな。全く、何やってんだか、俺は。情けねえ」

 その時、いつの間にか司の後ろに立っていた秘書の西田が司に歩み寄った。
「司様」
 その声に司が振り向き、その耳に西田が何事か耳打ちする。

 司の表情が、どこか複雑なものに変わる。
 それはほっとしているようにも見えた。

 「―――類を、解放した」
 その言葉に、つくしたち3人は顔を見合わせた。
「どういうこと?」
「お袋が類の親父と話した。撤退せず、共同出資を申し出てきたって。その条件として出してきたのが類の解放と、牧野・・・・・お前から手を引くことだそうだ」
「あたしから・・・・・?」
「類の親父曰く、類は牧野以外の女と一緒になる気はないと言ってるから、牧野と別させるようなことがあれば、類が花沢を継ぐこともなくなってしまうだろうってさ。お前らの言う通り、お袋にとっちゃあビジネスさえうまくいけば牧野のことはどうでもいいんだ。あっさりO.K.してこの話はおしまいだ」
 司が両手を上げ、降参のポーズを作る。
「花沢類は・・・・・」
「うちの車で今、こっちに向かってる。30分以内には着くはずだ」
 司の言葉に、つくしはほっと胸を撫で下ろした。
「よかった・・・・・」
「司、お前はどうするんだ?」
 あきらの言葉に、司は肩をすくめた。
「俺は帰る。類に殴られたかねえからな」
 そう言って、司はつくしを見つめた。
「―――お前に会えてよかったよ。おかげですっきりした。これでもう迷いはねえ」
「道明寺・・・・・」
「類に、謝っといてくれ」
「自分で言いなよ」
「いや、もう時間がねえ。じゃあな」
 それだけ言うと、司は3人に背を向け、西田を従え歩いて行ってしまったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お仕事の話は苦手です・・・・・・
 妙な部分があるかと思いますが、ご容赦くださいませ。

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Dress vol.5 ~花より男子・類つく~

Category : Dress ~花より男子・類つく~
 30分後。
 ようやく会場に姿を現した類に、再び会場内がどよめいた。

 入り口からゆっくりと、つくしに向かって歩いて来る類。
 つくしの前に立つと、いつもと同じように穏やかに微笑んだ。
「最高に綺麗だ」
 つくしは少し涙ぐみながらも、ふわりと微笑んだ。
「ありがとう。類も、すっごくかっこいいよ」
 手を取り、見つめ合う2人。

 あきらと総二郎が、2人のそばに来た。
「おせえぞ、類」
 あきらがにやりと笑う。
「何処にいたんだ?」
「さあ。一昨日の帰り、家の前で拉致られて、車に乗せられたんだ。その後すぐ目隠しされて・・・・・あれはたぶんメイプルホテルだと思うけど、部屋に窓がなかったからよくわからなかった。食事だけ運ばれて、後は誰も来ないし、全く状況がわからなかった。ただ・・・・・司が絡んでるんだろうなとは思ったけど。手荒なことをするつもりはないみたいだったから、とりあえず何かわかるまで待つしかないと思ったんだ」
 淡々と話す類は、監禁されていたとは思えないほど冷静だった。
「で、事情は聞いたのか?」
 総二郎の言葉にも穏やかに頷く。
「ここに来るまでの車の中で聞いたよ。司の母親から直接電話があって。それから父親に電話した。大体の事情はわかったけど・・・・・俺にとっては仕事の話はどうでもよかった。司が・・・・・俺に手荒なことをするわけないと思ってたし、両親にも俺の気持ちは言ってたから、そうなるだろうって予想はついてた。こんな大袈裟なことをする前に、俺に相談してくればって思ったけどね」
 少し残念そうに。
 それでも優しい笑みをつくしに向ける類。
「それだけ、あいつのとこも切羽詰ってたんだろ。とにかくお前が無事でよかったよ」
 そう言ってあきらも笑った。
「だな。で、無事類が戻ったところで、でもお前確かダンスできねえんだよな」
 総二郎がにやりと笑い、類の肩を叩く。
「・・・・・それが、何?」
 なんとなく嫌そうな顔で、類が総二郎を見る。
「せっかくお前のために牧野がドレス着て来てんのに、壁の花じゃ勿体ねえじゃん。牧野、俺と踊ろうぜ」
 そう言って総二郎がぐいとつくしの腕を引っ張る。
「ええ?なんで?」
 つくしが驚いて腕を離そうとするが、ぐいぐいと引っ張られ、ドレスの裾を踏みそうになりながら着いて行くので精一杯だ。
「おい、総二郎!」
 類がその後を追おうとして、あきらに腕を掴まれる。
「まあ、いいじゃねえか。高校最後の思い出作り。総二郎の次は俺な」
「・・・・・もしかして、こういうの狙ってた?」
「まさか。いくらなんでもお前が拉致られるのなんて予想外だよ。俺たちはただ、牧野との思い出が欲しいだけ」
 そう言って静かに微笑むあきらを、類がじっと見つめた。
「・・・・・本気ってこと?」
「ああ」
 
 暫し、2人が睨み合う。

 「俺は、牧野を離すつもりはない」
 類の言葉に、あきらがふっと笑みを零す。
「わかってる。でも、俺たちにとっても牧野以上の存在なんてないんだよ。もし―――今回みたいにお前が牧野の前から姿を消すようなことがあれば・・・・・俺も総二郎も、ただそれを見てるだけじゃすまなくなる」
「俺は、牧野を残していなくなったりしない」
「わかってる。もしもの話だ」
 そう言って肩を竦めると、あきらは総二郎とつくしのほうへ目を向けた。
「さ、そろそろパートナーチェンジだ。じゃ、牧野借りるぜ」

 あきらが総二郎たちの元へ歩いていき、総二郎と交代する。

 総二郎はつくしに軽く手を振ると、類のほうへと戻ってきた。

 「んな、仏頂面するなよ。お前もそろそろダンスくらい覚えとけば。やる気になりゃあ何でもできるタイプのくせに」
「・・・・・相手が牧野なら、何でもするよ」
 類の言葉に苦笑する。
「はいはい。まったく嫌になるよな。どれだけあいつの傍にいたって、あいつはお前のことしか見てねえんだから。お前と牧野の間には、誰も入り込めねえよ」
「・・・・・入り込もうと思ってた?」
 じっと見つめる類の瞳を、総二郎はいつものようにポーカーフェイスで見返した。
「さあな。隙があればそういう気にもなるかもな。だから、油断するなよ。司がいなくても、俺とあきらはいつでもその隙を狙ってる」
「油断なんか、しない。隙なんて作らせないよ。牧野に何かあったら、たとえ総二郎やあきらでも、許さない」
 真剣にそう言う類に、総二郎はおどけたようにひょいと肩を竦めた。
「こえーな」
 いつものポーカーフェイス。
 でも、つくしを見つめる視線が今までに見たことがないくらい真剣なものだということは、隣にいる類には嫌と言うほど伝わってきたのだった・・・・・。


 「あきら、交代」
 いつの間にかあきらの後ろに立っていた類が、あきらの肩を叩く。
「お、類。お前踊れんのかよ」
「踊れないよ。でも、これ以上牧野は貸せない」
 そう言ってあきらをじろりと睨む類に、あきらも苦笑した。
「O.K.じゃ、牧野、またな。ダンス習いたきゃ、いつでも教えてやるから」
 そう言って軽く手を振ると、そのまま行ってしまうあきら。

 つくしは、類を見てほっと息をついた。
「やっぱり、あたしにはまだまだ優雅にダンスなんて無理みたい。そのうち本当に美作さんに習いに行こうかな」
「ダメ。ダンスなんて、出来なくてもいいよ」
「でも、せっかくこんなきれいなドレスもらったのに・・・・・」
 自分の姿を見下ろし、溜息をつくつくし。
 シンプルなデザインのベアトップのドレス。
 胸元を飾る真っ白なコサージュがポイントになっていて、ハイウェストで切り替えられたシルエットが細見のつくしにとても似合っていた。
「よく似合ってる。思ったとおり・・・・・。でも、きれいな牧野を他のやつに見られるのはちょっと悔しい」
 類の言葉に、つくしの頬が染まる。
「何言ってんの。誰もあたしのことなんて見てないよ」
「そんなことないよ。少なくとも―――」
 あの2人は、牧野のことしか見てないんだから―――。
 途中で言葉を切った類を、不思議そうに見つめるつくし。

 類はちらりとあきらと総二郎のほうに視線を走らせてから、再びつくしを見つめ―――

 そして、突然つくしの腰を引き寄せると、あっという間につくしの唇を塞いだのだった・・・・・。

 突然のことに目を閉じるのも忘れていたつくし。
 やがて会場中の視線が自分たちに集まっていることに漸く気付き―――

 慌てて類の胸を押し、名残惜しそうに唇を離した類を睨みつけたのだった。
「こんなとこで!!」
「だから。見せ付けてやらないと」
「わけわかんない」
 真っ赤になって怒るつくしに、類がやわらかな笑みを見せる。
「牧野つくしは、俺のもの。誰にも譲るつもりはないから―――覚悟しておいて」

 その言葉にまた頬を染めるつくし。


 そんな2人を遠くから眺めながら、あきらと総二郎もまた、穏やかに笑っていた・・・・・。


fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっと今回はイメージがあんまり膨らまず、中途半端な感じになっちゃいました。
 同じネタで、全然違う話をいつかまた書いてみたいです。

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