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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
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*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

ビターキャラメル vol.1 ~花より男子・類つく~

Category : ビターキャラメル ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 その日あたしは、家で少し早めの夕食の準備にとりかかっていた。
 明日は休日。
 久しぶりに類とゆっくり出来るはずだった。

 フランスで1年間生活し、また日本へ戻って来てから3ヶ月。
 慌ただしく過ぎていく毎日の中で、なかなか2人きりで過ごす時間も持てずにいた。
 午後の5時を回る頃、家の電話が鳴り出した。

 慌ててキッチンを飛び出し、受話器を取る。
「はい!」
『あ、牧野様、杉田です』
 既に結婚し、花沢姓になったあたしを『牧野』と呼ぶ人間は限られていた。
 これは―――
「杉田さん?どうかしました?」
 美作さんの秘書である杉田さんの慌てた声に、美作さんに何かあったんだろうかと、あたし心のに不安が広がる。
『実は、交通事故に遭われまして』
「交通事故!?」
 背筋に、冷や汗が流れる。
「それで、美作さんは!?」
『すいません、わたしも今別の場所にいまして、詳しいことは―――。これから病院に向かいますので、牧野さんも・・・・・』
「行きます!どこの病院ですか!?」
 おそらく電話の向こうで一瞬耳を離しただろうと思えるほどの大声で、あたしは怒鳴っていたのだった・・・・・。


 「美作さん!!」
 病室のドアを勢いよく開けて病室に飛び込んだあたしを、目を丸くして迎えたのは―――
「お前、ここ病院だって知ってる?」
 ベッドの隣に立って呆れ顔で言ったのは西門さん。
 そして―――
「個室にしておいてよかったぜ」
 と苦笑したのは、ベッドに横たわっていた美作さんだった・・・・・。
「美作さん・・・・・大丈夫なの!?」
「でかい声出すなって。杉田に聞いたのか?」
「うん。交通事故にあったって・・・・・」
 あたしの言葉に、美作さんは肩をすくめた。
「ああ、ドジっちまった。駐車場出るとこで、カーブを曲がってきた車に気付くのが遅れた。けど向こうもカーブでスピード落としてたし、かすっただけだから・・・・・打撲とかすり傷だけで済んだ。一応、検査のために1日入院だけどな」
 その話に、あたしはほっと息をついた。
「よかった・・・・・」
「まったく、杉田のやつもちゃんと確認しねえでお前に電話したな」
「あ、そういえばその杉田さんは?こっちに向かうって言ってたけど、まだ?」
「ああ、あいつにはさっき電話して社のほうに向かってもらった。急いでやってほしい用があったから」
「そっか・・・・・。でもよかった、たいしたことなくて・・・・・」
 再び息をつくあたしを、美作さんが見て笑う。
「悪かったな、心配かけて。杉田のやつ、俺に何かあったらまずおまえに知らせなくちゃいけないと思ってるみたいだから」
 そう言う美作さんの隣で、西門さんもにやりと笑う。
「そりゃあそうだろう。日本からフランス、フランスから日本と、まるで追っかけみたいにずっと牧野の傍にいて、毎週のように会ってればただならぬ関係だって思われても不思議じゃない」
 西門さんの言葉に、あたしは顔を顰めた。
「ちょっと、変な言い方しないでよ。たまたま仕事の都合で移動した場所が同じだっただけ。それに毎週会ってるのだって、類が一緒なんだから怪しまれるようなこと何もないよ」
 そう言うあたしを、横目で見つめる西門さん。
「たまたま、ね・・・・・」
「何よ、本当のことだもん。ね?美作さん」
「ああ」
 あたしの言葉に、笑顔で頷く美作さん。

 美作さんとあたしが付き合っていたのは、類と結婚する前のこと。
 今では、何でも話せる大切な親友の1人だ。
 もちろんそれは西門さんも一緒なんだけれど・・・・・

 「ったく、ずりぃよなあ。俺だけのけ者って感じ?」
 拗ねたように西門さんが言う。
「それは西門さんはずっと日本にいたから・・・・・別にのけ者になんかしてないし」
「へーえ、ほんとに?」
 ずいっと突然そのきれいな顔を近づけてくるから、思わず焦ってしまう。
 この年になっても相変わらずの美形だと、感心してしまうあたしもどうかと思うけど。
「ほ、ほんとに」
「じゃ、そこんところ確認する意味で、今夜あたり一緒に飲みにいかねえ?」
 にっこりと魅惑の笑みを向けられ、あたしは目を逸らすこともできずにどきどきしていた。
 と―――
 ぐいっと、西門さんの腕が引っ張られ、壁のほうに追いやられる。
「調子に乗んな、総二郎。2人きりで会うのはルール違反だろ?」
 じろりと美作さんに睨まれ、西門さんは溜息をついて肩をすくめた。
「わーかってるよ。冗談だって」
「油断ならねえやつ。あ、そういや牧野、類には言ってきたのか?」
「ああそうだ、さっき俺が電話したときは会議中だとかで話できなかったぜ。一応田村さんに伝言頼んどいたけど」
「あ・・・・・そうだ、慌てて出て来たから、あたし何も・・・・・」
 会議が終わったら、直帰すると今朝言っていたから、もうそろそろ―――

 「なんだ、元気そうだね」
 突然後ろから声がして振り向くと、扉を開けて立っていたのは・・・・・
「類、仕事終わったの?」
 あたしの言葉に、類は笑顔で頷く。
「うん。今日は早く帰れるって言っただろ?びっくりしたよ。会議終わって帰ろうとしたら、田村があきらが事故に遭ったなんて言うから」
「その割には、全然慌てた素振りがねえな」
 美作さんがからかうように言うと、類は穏やかに微笑み肩を竦めた。
「たいしたことないって聞いたから。でもほっとした。顔色も良いし、すぐ退院できるんだろ?」
「ああ、明日には」
「退院したらパーティーするか?久しぶりにみんな集まって」
 西門さんが楽しげに言う。
「そういえば、こないだ優紀とも話してたの。久しぶりに会いたいねって」
「いいな。じゃ、来週の日曜あたりどうだ?ダメならずらすけど」
 美作さんの言葉に、類が頷いた。
「俺はいいよ」
「俺も。じゃあ決まりな」
 
 日本に帰ってきてからというもの、忙しくて優紀たちとも電話で話すくらいでゆっくり会う時間がなかった。

 久しぶりに会えると思うと、なんだかとてもうきうきしているあたしだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 キャラメル・ボックスの続編です。
 今回は短めにまとめたいと思ってるんですが・・・・・。
 登場人物が多くなると、セリフが大目になってしまって読みにくいかもです。
 その点、大目に見ていただき楽しんでいただけると嬉しいです♪

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ビターキャラメル vol.2 ~花より男子・類つく~

Category : ビターキャラメル ~花より男子・類つく~
 病院を出て西門さんと別れ、車に乗る。

 あたしは、久しぶりに会える友人たちのことを考えて、ちょっと浮かれていた。

 「―――嬉しそうだね」
 類の声にはっとする。
「だって、久しぶりだし・・・・・。類は嬉しくないの?」
 あたしの言葉に、類は肩をすくめた。
「あきらたちにはしょっちゅう会ってるし、他は興味ない。俺は、牧野と2人きりで過ごしたかった」
 ちょっと、機嫌悪いかも・・・・・?
 あたしは類の横顔をちらりと盗み見た。
 まっすぐ前を見つめる瞳。
 でも、その表情はやっぱりちょっと怒ってるみたいだった。
「・・・・・明日、休みでしょ?久しぶりに2人で過ごせるよ」
「邪魔が入らなけりゃね」
 前を向いたまま、素気なく言う。
 やっぱり雲行きがあやしい・・・・・。
「邪魔って・・・・・」
「結婚してから今まで、2人きりでゆっくり出来たのってどのくらいある?仕事は忙しいし、たまの休みにはあきらが押しかけてきたり、日本に帰ってきてからも休む暇はないし、これからだってきっと休みになればあきらや総二郎が来るんだろ」
「それは・・・・・。でも2人とも大切な友達だし」
「もちろん俺だってそう思ってる。だけど・・・・・俺たち夫婦の時間だって、大切だよ」


 家に帰り、途中だった食事の支度を再開する。
 ここは花沢の家からは少し離れた高層マンションの最上階。
 花沢の家でも良かったのだけれど、2人きりの時間を大切にしたいと言う類の意見で、マンションを買うことになったのだ。
 そんな贅沢な・・・・とは思ったのだけれど、あたしも使用人たちに全て家事を任せきりにするよりも夫婦たちのことくらいは自分たちでやりたいと、賛成したのだった。

 だけど実際は仕事が忙しく、ここでゆっくり過ごせるのは、夜中に帰って寝るときくらい。
 たまには2人でどこかへ出かけたり、日の出てるうちに2人きりの休日を楽しみたいと思っていたのだ。
 そして、明日はその久しぶりの休日なのだけれど・・・・・。

 さっき、病院を出るときの会話を思い出す。
 明日が休みなら、これから飲みに行かないかという西門さんの誘いを、『疲れてるから』と言って素っ気無く断った類。
 よっぽど疲れているんだろうと思っていたのだけれど・・・・・。

 食事が終わり、ソファーで横になっている類の傍へ行く。
「お疲れ」
 あたしに気付いた類が、にっこりと微笑みあたしの腕を引く。
 漸く笑顔を見せてくれた類にほっとして、あたしは類の胸に頭をもたせ掛ける。
「類も」
「・・・・・さっきはごめん。ちょっとイライラしてた」
 ちらりと、類を見上げる。
「仕事で、何かあった?」
「いや、そうじゃないよ。あれは・・・・・ちょっと、妬いてただけ」
 照れくさそうに、あたしの髪を撫でながらはにかむ類。
「妬いてた?美作さんに?それとも西門さん?」
「どっちも、かな。あきらが事故に会ったって聞いて心配して駆けつけたけど・・・・・つくしが先にそこにいるのに、驚いた」
「それは、杉田さんが・・・・・」
「うん、わかってる。だけど俺に言っておいて欲しかった。慌ててたってことはわかってるけど・・・・・。それから総二郎のことも」
「西門さん?」
「口説かれてた」
 ちらりと拗ねた視線を向けられて、あたしは驚く。
「聞いてたの?」
「部屋に入ろうとしたら、聞こえたんだ。ああいうの、総二郎はつくしの反応見て楽しんでるんだってわかってるけど、やっぱりいい気はしないよ」
 類があたしの首に腕を回し、後ろから首筋にキスを落とす。
「つくしは、俺の奥さんなのに。あいつら、そういうの無視しすぎ」
 完全に、ふてくされてる。
「つくしも・・・・・。いちいち総二郎のああいうのに反応しないで」
「そんなつもりないんだけど・・・・・。急にああいうこと言い出すから、びっくりしちゃって」
「それがあいつらにはツボなんだって。顔なんか赤くしてるとこ見ると、余計にね。だから、安心できない。つくしを1人であいつらに会わせたくないんだ。隙がありすぎ」
 耳元でしゃべるから、類の息がくすぐったくて身を捩ろうとすると、類はあたしの腰に腕を回し、ぎゅっと抱きしめてきた。
「明日は、どこにも行かないでここでこうしてたい」
「お休みなのに、全然出かけないの?」
「2人きりを満喫したいんだ。来週はまた、邪魔が入るし」
「・・・・・嫌なの?」
「正直に言えば、俺はいつでもつくしと2人がいい。でも、友達も大切だとは思ってるし、つくしの気持ちもわかってるつもり・・・・・。だから、来週は我慢してあげる。その代わり、明日は俺の我侭聞いて・・・・・」
 そうして、あたしを抱きしめる腕に力をこめる類。

 気付けば、ソファーの上で類に組み敷かれていたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっと短い?
 いつまでも新婚気分を味わっていたい2人です。

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ビターキャラメル vol.3 ~花より男子・類つく~

Category : ビターキャラメル ~花より男子・類つく~
 「キャー!つくし!久しぶり!!」
 美作邸に着くなり、滋さんの抱擁を受け、倒れそうになるあたし。
「し、滋さん、久しぶり。相変わらず元気そうだね」
「あったりまえじゃない!つくしも、幸せそうだね!」
 ニコニコと、からかうような眼差しを向ける滋さんに、あたしもあることを思い出す。
「滋さんこそ。婚約したんだって?おめでとう」
 その言葉に、頬を赤らめながらも満面の笑みを浮かべる滋さん。
「ありがと!今度つくしにも紹介するね!結婚式には絶対呼ぶから!」
 幸せそうな滋さんを見ていると、あたしまで幸せな気分になってきた。
「はいはい、惚気大会はそれくらいにしてくださいよ。今日は美作さんの快気祝いのパーティーなんですから」
 そう言って割って入ってきたのは桜子だ。
 確か、美作さんのところの系列会社の重役秘書をしていると聞いた。
 すっかり貫禄のついた桜子は、緩やかなウェーブを巻いた髪を背中にかかるくらいまで延ばし、化粧もばっちりと決めていた。
「桜子、見違えた。キャリアウーマンっぽく見えるよ」
「っぽく、じゃなくてそうなんです。来年には社長婦人になってるかも、ですよ」
 うふふと意味深な笑みを浮かべる表情は相変わらずだ。
「つくし、いつまで入口にいるの。早く中に入ってきて」
 そう言ってひょっこり顔を出したのは、これまたすっかりOLが板に着いた優紀だった。
「あ、ごめん、今行く」
 慌てて言いながら、優紀の後を着いていく。
 ショートカットが気に入っているのか、短い髪は昔のまま変わらないのに、すっかり慣れた薄化粧とてきぱきとした立ち居振る舞いが、以前よりもずっと大人っぽく感じさせた。

 「お、来たな。類は?」
 広いリビングのソファーには西門さんが座っていて、もうすっかりくつろいでいた。
「すぐ来るよ。車降りたところで、田村さんから電話かかってきちゃって。美作さんは?」
「あきらも電話。そっちにいるよ」
 くいと顎で示された方を見れば、美作さんが窓の外、庭に面したテラスのベンチにもたれかかり、携帯で話している様子が見えた。
 
 仕事の話だろう、真面目な顔で話しこんでいる美作さんを見て、なんとなくドキッとしてしまった。
 ソフトで優しいイメージの強い美作さんだから、眉間に皺を寄せ、仕事の話をしている彼というのが見慣れなくて、つい目を離せないでいると、いつの間にか傍に来ていた西門さんにおでこを弾かれる。
「いたっ、何すんのよ」
「見惚れてんじゃねえよ。類に怒られるぞ」
「見惚れてなんか・・・・・」
「お前まさか、フランスであきらと何かあったんじゃねえだろうな」
 じろりと横目で睨まれ、あたしは目をむく。
「まさか!ありえないから、そういうの。やめてよね、変なこと言うの」
「油断ならねえから、お前は。何せ結婚したってのに隙だらけだし。『昔の男』がずっと傍にいるってどうなんだよ」
「だから、そういう言い方しないでよ。美作さんとはいい友達なんだから」
「へーえ?俺ともいい友達?」
 言いながら、顔を覗き込んでくる西門さん。
「あ、当たり前でしょ?あのね、そうやって急に顔近づけないでよ」
 慌てて身を引けば、にやりと余裕の笑みで。
「ん?何、どきどきしちゃった?」
 そう言ってまた顔を近づけるから、あたしはさらに後ろに下がろうとして―――

 ぽすんと、暖かいぬくもり。
「総二郎、つくしをからかわないで」
 あたしを腕の中に収め、むすっとしてそう言ったのは類だった。
「類、いつ入ってきたの?」
「さっき。つくし、話に夢中で気付かなかったろ」
 ちろりと睨まれ、うっと詰まる。
「ご、ごめん」
「まあまあ、しょうがねえだろ。こんないい男が目の前にいるんだから」
 そう言いながら一歩近づいた西門さんを、類が片手で押し戻す。
「それ以上近づくなよ」
「なんだよ、話すくらいいいだろうが」

 「何やってんの、お前ら」
 電話を終え、リビングに戻ってきた美作さんが呆れ顔で言う。
「おお、終わった?休みだってのに、仕事の電話かよ」
 西門さんの言葉に、苦笑して肩をすくめる。
「ああ、まあな。悪かったな。始めようぜ」
 美作さんの言葉にみんな集まり、西門さんが乾杯の音頭を取る。
 あたしの隣に立った美作さんが、ちらりとあたしを見る。
 何か言いたそうなその視線に首を傾げてみると、なんでもないというように少し微笑み、また西門さんのほうに向き直った。

 ―――なんだろう?

 なぜか、その様子に引っかかるものを感じていた・・・・・。
 
 それでも久しぶりに集まったメンバーとの会話が弾み、パーティーが盛り上がっていくにつれ、そんなことも気にならなくなっていた。

 まるで高校生のころに戻ったような感覚。
 そういえば1人足りないけれどと、時折道明寺の話題に触れながらもパーティーは和やかに進み―――

 気付けば、もう外は暗くなってきていた。
「あ、ごめん、あたしもう行かなくちゃ。この後、婚約者と会うことになってるの」
 時計を見た滋さんが、慌てて席を立つ。
「あ、あたしも失礼します。ちょっと用事が―――」
「優紀ちゃんもデート?」
 西門さんの言葉に、頬を染める優紀。
「いいですわね、羨ましい。わたしはそんな相手いませんけど、ちょっと用事があるのでお2人と一緒に失礼しますね。先輩、今度は女だけで飲みに行きましょうね!」
「あ、うん。またね」

 ぞろぞろと女性3人がいなくなり、急にリビングは静かになってしまった。

 「女のパワーはすげえな」
 西門さんが感心して言うと、美作さんもくすくす笑う。
「まったくだぜ。そういや桜子はこれから秘書仲間と合コンらしいぜ」
「合コン?あいつも相変わらずだな。どうりでメイクも気合入ってるはずだ」
 呆れたようにそう言う西門さんに、みんなが笑う。
 
 目の前に置かれたカクテルを手に持ち、口に運ぼうとしたそのとき。

 美作さんが、口を開いた。

 「俺、ドイツに行くことになったよ」

 ぴたりと、手が止まる。

 ゆっくりと美作さんのほうを見ると、美作さんもこちらに視線を向けていて。

 「たぶん、3年は向こうにいることになる」

 そう言って美作さんは、穏やかに微笑んでいた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 キャラメルボックスのときより、甘めになってる気が・・・・・。
 題名、変えようかな・・・・・。

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ビターキャラメル vol.4 ~花より男子・類つく~

Category : ビターキャラメル ~花より男子・類つく~
 「ドイツ・・・・・?」
 突然のことで、頭が回らない。
 美作さんは相変わらず穏やかな表情で、あたしを見つめている。

 「・・・・・さっきの電話?急に決まったの?」
 類の言葉に、美作さんは肩をすくめた。
「決定したのはついさっきだけど、話があったのは結構前。まだフランスにいた頃だよ」
「そんな前から?どうして・・・・・」
 言ってくれなかったのだろうと、少し悲しい気持ちになる。
「決定してから言おうと思ってたんだ。あんまり早くからわかっちまうと、うろたえ出すやつがいるから」
 にやりと笑ってあたしを見る。
「あ、あたしは、だって・・・・・日本に帰ってきてから3ヶ月しか・・・・・」
「だから、元々ドイツに行く準備のために戻ったんだ」
「ま、今まで偶然が重なっただけで、実際1年前にそうなる予定だったんだ。仕事じゃあしょうがねえだろ」
 西門さんがわざと明るい口調で言う。
 だけどその声はどこか遠くから聞こえてくるようで・・・・・
「・・・・・つくし?大丈夫?」
 類があたしの肩を抱く。
「あ・・・・・うん。ちょっとびっくりして・・・・・」

 類と西門さんがちらりと目を見交わす。
「・・・・・わりい、類。ちょっと牧野貸してくれるか」
 美作さんの言葉に類は溜め息をつき、口を開いた。
「わかった」
 その言葉に、美作さんは席を立ち、あたしを促し窓からテラスへと出た。
 あたしも、その後を着いていく。

 
 「悪い。そんな顔させるつもりはなかったんだ」
 溜息をつきつつ、優しくあたしを見つめる美作さんに、胸が苦しくなる。
「ううん・・・・・。考えてみれば、西門さんの言うとおりだよね。たまたま、仕事で行った先が同じだっただけで・・・・・でもなんだか、ずっと一緒で・・・・・・傍にいることが当たり前みたいになっちゃってて・・・・・実感、湧かない。いつ行くの?」
「・・・・・来週」
 美作さんの言葉に、あたしは目を丸くする。
「来週!?そんなに急に・・・・・」
「牧野、聞いてくれ」
 美作さんの顔が、急に真剣なものに変わる。
 そっとあたしの肩に置かれた彼の手に、力がこもる。
「美作さん・・・・・・?」
「俺が、お前たちの傍にいたのは、偶然じゃない」
「え・・・・・?」
 思いもしなかった話に、あたしは愕然とする。
「俺が、お前たちの傍にいられるよう、父親に言って仕事の場所を調整してもらってたんだ」
「なんで・・・・・・」
 あたしの言葉に、美作さんはふっとまた優しい笑みを浮かべた。
「お前が、心配だった。司と別れ、類とも別れた時のこと、今でも覚えてる。お前は辛いときもそれを全部自分の胸の内に閉まっちまうところがある。そうして結局爆発するまで放っといて・・・・・類が婚約した時のことだって覚えてるだろ?自暴自棄になって、俺と付き合うことになった時のこと。俺は、もうお前にそんな辛い思いをして欲しくなかった」
「でも、それは・・・・・」
「わかってる。今のお前には、類がついてる。だけど、心配だったんだ。もしまたお前が1人になったら・・・・・・。そう思うと、どうしても傍を離れられなかった。だけど、今度ばっかりは・・・・・・今まで、俺の我侭を通してきちまったからな。タイムリミット。どうしても、断りきれなかった」
 そう言って、苦笑する美作さんの瞳は、どこまでも優しくて・・・・・

 知らなかった。
 そんなふうにずっと傍にいてくれたこと。
 あたしは1年前、あたしを何より大事にしてくれていた美作さんを裏切ったのに・・・・・
 
 美作さんの優しさに、涙が止まらなかった。

 「牧野、泣くな」
 大きな手が、あたしの髪を撫でる。
「お前には、いつも笑っていて欲しいんだ。そうじゃないと、安心できねえ」
 あたしの顔を覗き込み、笑顔を見せる。
「笑っててくれ、いつも。離れても、俺はお前の幸せを願ってる。いつも見守ってるから。お前は、類の傍にいて幸せになるんだ。いいな?」
 美作さんの顔を見上げる。
「優しすぎるよ・・・・・。どうしていっつもそうなの・・・・・・。あたしは・・・・・美作さんの気持ちも知らないで・・・・・・」
「お前は、知らなくていいんだ。本当はずっと言わないでおこうと思ったんだけど・・・・・。類のやつは、もう気付いてる。類からそれを聞いたらきっと、お前はまた気にしそうだからな」
 そう言って美作さんがちらりと部屋の中に視線を向ける。
 中では、類と西門さんが心配そうにこちらの様子を伺っていた。
「これからは、俺は傍にいてやれない。だけど、1年以上お前らを見守ってきて・・・・・もう大丈夫だってことは、十分わかってたんだ。それでも傍にいたかったのは、やっぱり俺の我侭だな」
 あたしを見つめる瞳に、切なさが滲む。
「ここには総二郎もいる。俺がいなくても大丈夫だ。もしまた海外に行くことになっても・・・・・お前たちなら大丈夫だ。類がお前の傍にいれば、心配はない。あいつが、お前の傍から離れるなんてありえないからな。だから・・・・・安心しろ」
「そんな・・・・・永久に別れるみたいな言い方、しないで」
「ああ・・・・・。また、会える。俺はいつでもお前のこと思ってるから。お前に何かあれば必ず駆けつけるよ」

 もう決まってしまったこと。
 それはもう変えようがないんだと、言い聞かせられているようだった。
 永遠に会えないわけじゃない。
 
 何よりも、美作さんが今まであたしを思ってくれていたことが嬉しくて、切なくて・・・・・・
 あたしは、その思いに応えなくちゃいけないんだと、再認識させられたようだった・・・・・。

 「牧野。俺の思いに応えてくれようと思うなら、幸せになってくれ。類と・・・・・。それだけで、俺も幸せを感じられるから」
 そう言って微笑む美作さんに、あたしは頷いた。
 涙を堪えて・・・・・
 笑顔で見送ることが、今のあたしに出来ることなんだ・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つくしとあきらの繋がりは、もしかしたら付き合っていた頃よりもずっと深いものなのかもしれないです。

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ビターキャラメル vol.5 ~花より男子・類つく~

Category : ビターキャラメル ~花より男子・類つく~
 「ずいぶんいい雰囲気だったじゃねえか」

 テラスから戻ると、拗ねたように西門さんが言った。
「ほんと、ちょっと接近しすぎじゃないの?」
 じろりと横目で睨む類の視線も鋭い。
「う・・・・・そんなことないってば。ちょっと話してただけ。見てたでしょ?2人とも」
「だから、見たまんまを言ってるんだろうが。大体、モトカレとの不倫なんて良くありがちな話だし?」
「バーカ、俺たちはそんな安っぽい関係じゃねえんだよ」
 呆れたような美作さんの言葉に、西門さんの顔が引き攣る。
「すげーやな感じだな。安っぽくない関係ってどんなんだよ?心の恋人とか言うんじゃねえだろうな」
「ま、俺にとってはそんな感じか?」
 しれっと認める美作さんに、あたしは焦り、類も眉間に皺を寄せる。
「どういうこと、それ。つくし、まさか―――」
「違うってば!」
「あせんなよ、類。俺にとってはって言っただろうが。俺にとって牧野は今でも一番大事な女だからな。けど、見返りが欲しいわけじゃない。お前が、牧野を幸せにしてくれればそれでいい。もちろん、それが出来なかったときには俺も黙ってねえけど?」
 そう言って美作さんがにやりと笑えば、類はむっとしたように美作さんを見返す。
「変なこと言うな。つくしを幸せにするのは、俺の役目。あきらにも、他の誰にも譲る気はないよ」
「だってさ。良かったな、牧野」
 ぽんぽんとあたしの頭を軽く叩く美作さん。
 
 なんだか照れくさくて、頬が熱くなるのを感じる。

 「心配はしてねえよ。お前らが結婚してから今まで、ずっと見てきてるからな。牧野が幸せだってことはわかってる。だから、俺は安心してドイツへ行けるってわけだ」
「あきら・・・・・。いろいろ、感謝はしてるよ。フランスでは、あきらがいたからつくしに寂しい思いをさせなくて済んだと思ってるし。だから、つくしの気持ちもわかってるつもり。つくしのあきらを大切に思ってる気持ちも、寂しいと思う気持ちも・・・・・。だから、2人の絆の深さもわかってるつもりだし・・・・・認めてはいるけど」
「そうか、良かった。なら、俺の多少の我侭は許せるよな?」
 にんまりと笑い、あたしの肩をぐいと引き寄せた美作さん。

 次の瞬間には、美作さんの唇があたしの唇に重なっていた―――。

 「あきら!!」
 類が慌てて、あたしの体を引き寄せ美作さんから引き剥がす。
「何してんだよ!?」
 あたしは驚きのあまり固まり―――
 西門さんも呆然とその様子を眺めていた。
「最後の、我侭だよ。当分牧野には会えなくなるんだ。これくらいはいいだろ?」
「良くない!」
「けちけちすんなよ」
「そういう問題じゃないだろ!?」
 額に青筋を立てて怒っている類に、さすがにあたしもたじろぐ。
「る、類・・・・・」
 そんなあたしにまた優しい笑みを向けながら。
「これでドイツでもがんばれる。俺が1人でがんばるための、栄養補給だと思って大目に見ろよ」
 その言葉に、類が大きな溜息をついた。
「まったく・・・・・。いつからそんなにずうずうしくなったんだか。今回だけだからね。今度やったら、絶対に許さない」
「了解。―――ああ、空港には見送りに来なくていいからな。また泣かれちゃかなわねえ。湿っぽいのはごめんだ」
 そう言っておどけたように笑う美作さん。

 あたしに気を使ってくれてるんだと、わかるけれど。
 今は、美作さんの望むとおりにしたい。
 あたしはそう思って、笑顔で頷いたのだった・・・・・。


 飛行機が、大きな風を巻き起こしながら空にゆっくりと舞い上がっていく。

 あたしは頭上を通り過ぎていく飛行機を見上げながら、太陽の眩しさに目を細めた。

 今頃、美作さんもきっと飛行機の中だろう・・・・・。

「本当に良かったの?見送りに行かなくて」
 隣で、類が言う。
「約束、したから。それに、やっぱり顔見たら涙が出そうだもん」
「・・・・・寂しい?」
「そりゃあね・・・・・。でも、大丈夫。美作さんが、ずっと見守ってくれるって言ってたから・・・・・だから、あたしはいつも笑顔でいなくちゃ」
「・・・・・やっぱり、ちょっと妬けるな。遠く離れてもお互いを思ってるなんて、すごい強い絆だよね」
 ちらりと、あたしを横目で睨む。
「2人の間には、俺も入り込めないものを感じるよ」
「それは、だって、類と美作さんは違うから・・・・・・」
「それでも、悔しい。言っとくけど、不倫は絶対ダメだからね?」
「だから、不倫なんてしないってば!」
「じゃ、約束」

 風のように、あっという間に奪われる唇。

 驚く暇もないくらいの早業に、あたしは言葉も出てこない。

 「あきらの我侭は、あれが最後って言ってたから。もう、絶対他のやつとキスなんかさせないよ」
 そう言ってふわりと抱きしめられる。

 いつでもそうやってあたしを安心させてくれる人。
 類と一緒なら、あたしはどこでも幸せ。
 
 それが、美作さんにとっても幸せだというのなら。

 あたしはずっと類と一緒にいるよ。
 そうして、類と一緒に幸せになる。
 いつでも笑っていられるように。

 その笑顔を、いつでも美作さんに見守ってもらえるように・・・・・・


                              fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 というわけで。
 ちょっと総二郎、出番少なめでした。
 総つくに比べてあきつくは少ないので、ちょっとあきら贔屓のお話です(^^)

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