FC2ブログ

プロフィール

きらら

  • Author:きらら

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

さくら咲く

HeroRisa
HeroRisa

GIFアニメ
GIFアニメ
*Before it reads*


*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

火花 vol.1 ~花より男子・総つく~

Category : 火花 ~花より男子・総つく~
 「冗談じゃねえよ」
 イライラとした気持ちを抑えきれずに、俺は吐き捨てるようにそう言った。
 牧野が、困ったように俺を見上げる。
 向い側に座っていた類は、俺とは対照的にニコニコと楽しそうに笑っていた。

 大学のカフェテリアで、俺と牧野、類とあきらは講義の後に落ち合い、お茶していた。

 「まあまあ、そんなに怒るなよ、総二郎。別に本当に類と牧野が結婚するわけじゃねえんだから」
 あきらが苦笑して言うのを、俺はむっとして睨む。
「当たり前だろ?ってか、振りだけだっていやだっつーの」
 俺の言葉に、類は肩をすくめる。
「けど確か、前に俺と牧野が付き合ってたとき、総二郎に同じことで協力したことがあったよね」
 にやりと笑って俺を見る。
「それは―――!」
「今は確かに総二郎と付き合ってるけど、まだ結婚したわけじゃないし。俺の見合い断るのに、牧野に協力してもらうくらい、いいでしょ?」
 類の言葉に、牧野が溜息をついて俺を見る。
「西門さん、あたしなら、大丈夫だから・・・・・」
「大丈夫、だって?」
 牧野の言葉に、俺は思わず声を荒げる。
「何が大丈夫なんだよ?類の両親に、類の恋人だって紹介されるんだぞ?見合いを断る為の口実ったって、もしそこで類の両親に気に入られてすぐに結婚なんて話になったらどうすんだよ!?」
「そんなこと、あるわけないじゃん。大丈夫だってば、その日だけのことなんだし。類が困ってるなら、あたしは協力したい」
 そう言って、類の方を見る牧野。
 類が優しい笑みを牧野に向け、2人がしばし見詰め合う。
 その様子が、まるで本当の恋人同士のようにも見え―――

 そんな2人の姿を見ていられなくて、俺はがたんと音を立てて席を立った。
「勝手にしろよ。俺はもう帰る」
「西門さん!待ってよ!」
 後から慌てて牧野が追いかけてくる。
 俺は構わずそのままカフェテリアを後にした・・・・・。


 「ちょっと待ってってば!!」
 門を出たところで、牧野がぐいっと俺の腕を引っ張る。
「―――勝手にすればいいだろ?大事な類の頼みだもんな。お前が、断るわけねえよな」
「もう!何でそんな言い方するの?たった1日だけのことなんだから、協力してあげたっていいじゃない!」
「だから!そうすりゃあいいだろ?」
「何でそんなに怒ってるのよ!?」

 俺はその言葉にぴたりと足を止め、牧野のほうを振り返った。

 急に振り返り、牧野の顔をじっと見つめた俺を、牧野が目を見開いて見る。
「な、何?」
「・・・・・お前は、平気なのかよ?」
「え?」
「お前ら、言ってたよな。別れる時・・・・・お前らの気持ちが変わったわけじゃないって。お互いを好きな気持ちは変わらないんだって。それくらい好きな相手に・・・・・もしまた、本気でプロポーズされたら、どうする?」
「どうするって・・・・・何言ってんの?あたしはただ、類のお見合い断る口実のために、ご両親に会うだけだよ?プロポーズなんて・・・・・」
「類はまだ、お前を諦めてねえよ。前にも言ってただろ?両親に紹介したいって。そん時はまだお前ら付き合ってたからな。会えば確実に結婚の話になってただろ。今回だって、見合いを断るだけじゃない。お前らの結婚の話になるはずだ。もし両親の前で類にプロポーズされたら・・・・・お前はどうするんだ?」
 俺の言葉に、牧野は戸惑った表情を見せた。
 考えてもなかったんだろう。
 だけど、俺はこの話を聞いたときから、その可能性を考えていた。

 以前、俺が牧野に同じことを頼んだとき。
 俺は、遠まわしに牧野にプロポーズをしているつもりだった。
 もちろん、そんな遠まわしなやり方は牧野には通用しないけれど・・・・・。

 「そんなこと・・・・・断るに決まってるよ」
「両親の前でか?」
「それは・・・・・わからない。でも、後でちゃんと断るよ。当たり前でしょ?類だって、それは分かってくれるはず。たとえ類がまだあたしのことを思ってくれてたとしても・・・・・・あたしたちを嵌めるような事、するわけないよ」
 牧野の手が、俺の手にそっと触れた。

 牧野が、じっと俺を見上げる。

 「西門さん?何をそんなに心配してるの?あたしは、類と結婚するためにいくんじゃないよ?ただ、類にはたくさん感謝してるから・・・・・何か役に立てるなら、そうしたいと思ってるだけ」
 真っ直ぐに俺を見つめる瞳が、俺の気持ちを静めてくれるようだった。

 繋がれた手を引っ張り、牧野の体を抱きしめる。
「・・・・・ごめん」
「うん・・・・・」
「類には、俺も感謝してる・・・・・。ただ・・・・・お前のことに関しちゃ、黙って見てることが出来ねえんだ。お前たちの絆、いやってほど見て来てるから・・・・・」
 俺の言葉に、牧野がそろりと俺を見上げる。
「それでも、あたしが付き合ってるのは西門さんだよ?」
「・・・・・信じてるよ。お前のことも・・・・・類のことも」
 その言葉に、牧野が嬉しそうにふわりと微笑んだ。

 そっと触れるだけのキスをする。

 大丈夫。牧野は、ちゃんと戻ってくる。

 そう自分に言い聞かせるように・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 導火線(総つく編)の続編です。
 ここのところ、頂いたコメントにレス付けられなくてごめんなさい!
 1人1人にお礼をさせていただきたいところなのですが・・・・・
 非公開のコメントもあるので、こちらからで失礼します!
 皆さんの暖かいコメントにいつも励まされています!
 本当にありがとうございます♪
 
  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart
スポンサーサイト



火花 vol.2 ~花より男子・総つく~

Category : 火花 ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-

 アパートまで迎えに来てくれた類の車に乗る。
 演技とはいえ、類の恋人として両親に挨拶しなくてはいけないという大仕事に、嫌でも緊張が高まる。
「そんなに緊張するなよ」
 くすりと類が笑うのを、恨めしそうに見る。
「そんなの、無理。類の両親に会うのだって初めてだし・・・・・。ねえ、あたしの格好変じゃない?」
 シンプルな紺のワンピース姿の自分を見下ろす。
 類がちらりとあたしの全身に目を走らせる。
「変ではないよ。地味だけど・・・・・」
「だって、このくらいしかまともなのって持ってない。変じゃないなら、いいかな」
 ほっと息をつくと、類はちょっと考えるようにう~んと唸り・・・・・
「ちょっと、寄っていこうか」
「え?どこに?」
 不思議に思って聞くと、類はそれには答えず、急にハンドルを切ってぐるりと車をUターンさせた。
 突然のことに体を持っていかれるような感覚になり、あたしは目を白黒させる。
「うわあっ、何するの!」
「シートベルト、したほうがいいよ」
「早く言って!てか、どこ行くのよ?」
「ブティック」
「はあ!?」
 にこりと微笑む類。
 そうして呆気にとられるあたしをよそに、車はすごいスピードで、青山へと向かっていたのだった・・・・・。


 「―――信じらんない」
 鏡の前で、あたしは溜息とともに呟いた。
「似合ってるよ。これにしよう。あと、これに合うアクセサリーと靴をつけて」
「かしこまりました」
 ブティックの従業員が頭を下げ、その場を離れる。
 あたしは、もう一度鏡に映った自分を見た。

 薄いクリームイエローのさらりとしたシルクのワンピース。
 胸の下にアクセントになる黒い幅広のベルト。
 ふわりと広がった膝丈の裾からは品のいいレースが覗いていた。
 
 さすがと言うか、着るものが違うだけであたしでもお嬢様に見えるから不思議だ。
「かわいいよ」
 隣でにっこりと微笑む類にはっとする。
「ね、ねえ、これ―――」
「プレゼント」
 類の言葉に、さすがに慌てる。
「そんな!貰えないよこんな高い服!」
「でも、さっきの紺のやつよりずっと牧野に似合ってるよ」
「そういう問題じゃなくて!」
「いいじゃん。俺の両親に会ってもらうんだから、そのくらいさせてよ。自分のためじゃなくて、俺のためって思ってくれればいい」
 その言葉に、ぐっと詰まる。
 
 類の為。

 そう言われてしまえば、断れなくなるとわかってて言ってるんだから・・・・・
 
 お手上げ、と溜め息をつけば、類がくすくすと笑う。

 「今日だけは俺の恋人なんだから、よろしくね、つくし」
 あたしの名前を呼ぶ声に、なんとなく甘さを感じてドキッとしてしまう。
「わ、わかってる」
 そう言って、目を逸らすのが精一杯。
 ビー玉のような瞳で見つめられると、落ち着かない気分になってしまう。
 何も後ろめたいことはないはずなのに、この場に西門さんがいなくて良かったと、ほっとしている自分がいた・・・・・。


 店を出たところで、類がちらりと時計を見る。
「ちょっとギリギリ。急がないと」
 その言葉に、ぎくりとする。
「ねえ、安全運転してよ?」
「もちろん。俺の運転はいつだって安全だよ?」
 しれっと言われた言葉に、思わずぞっとする。
「あたし、まだ死にたくないし」
「何言ってんの。いいから早く乗れよ」
 促され、助手席に乗り込む。
 シートベルトを締めた瞬間、ぐんと勢いよく発射する車。
 思わず十字を切りたくなったことは、類にはないしょだけれど・・・・・。


 そのあたしたちの姿を、通りの向こうからじっと見つめている人物がいた。
「あれは確か・・・・・」
 眉間に皺を寄せ、記憶を手繰り寄せるようにじっと考え込む。
「どうかされましたか?」
 運転手の声に、ゆっくりと首を振る。
「いや・・・・・。良いんだ。行ってくれ」
 その言葉に、運転手が車をゆっくりと発進させたのだった・・・・・。


 「こちらが、牧野つくしさん。今、彼女と付き合ってる」
 類があたしの肩を抱いて言う。
「お話は伺ってます。あなたのような方が類の相手というのが意外ですが」
 厳格そうな類の父親がつくしをじっと見つめる。
 厳しく、一部の隙も見逃さないようなその視線に、つくしは小さく体を震わせた。
「彼女が、どんな人物だろうとそんなことはどうでもいいでしょう。とにかく、今俺は彼女と付き合っていて結婚なんてするつもりはないから」
 父親の目を真っ直ぐに見ながらそう告げる類。
 2人の間に、緊張が走る。
「わたしは素敵なお嬢さんだと思うわ」
 ふわりと、まるで緩やかな風のようにそう言ったのは類の母親だ。
 穏やかに微笑むその雰囲気は、類にとても似ていると思った。
「類は、そのお嬢さんと結婚したいと思っているの?」
 母親の言葉に、類はちらりとあたしを見て肩をすくめる。
「今はまだ、結婚は考えていません。はっきりと言えるのは、俺は彼女以外の女性と付き合うつもりも、結婚するつもりもないということです」
 そうはっきりと言い切った類を、少し驚いたように類の両親は見て、目を見交わしたのだった・・・・・。

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 このまま類と結婚?
 なんて思うほど類つくっぽい展開になってる気が・・・・・。
 総ちゃんの不安が、的中しないといいんですけどね~。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

火花 vol.3 ~花より男子・総つく~

Category : 火花 ~花より男子・総つく~
 -soujirou-

 パタン。

 パタン。

 さっきから何度も繰り返している動作。

 携帯電話を開いたり閉じたり。

 イライラと落ち着かない俺を、あきらが呆れた表情で見てる。

 「終わったら、電話来るんだろ?少しは落ち着けよ」
「・・・・・わかってる」
「少しは信用してやれって。類も牧野も、お前を裏切ったりしねえだろ?」
「わかってるって。信用はしてる。そういう問題じゃねえんだよ」
「じゃあどういう―――」
 そこまで言いかけて、言葉を切る。
 そして俺の顔をまじまじと見つめたかと思うと、ぷっと吹き出した。
「なんだよ」
「いや・・・・・。お前、マジで変わったよな」
「は?」
「類がどうとか、牧野の気持ちがどうとかじゃねえんだな。結局、牧野がお前以外のやつといるのが気にいらねえんだ。そうだろ?」
 にやりと笑いながら俺を見るあきらのからかうような視線に、俺は堪らず視線を逸らす。
「そこまで独占欲の強いやつだとは知らなかったぜ。牧野もこれから苦労すんな」
「うるせーな。苦労なんて―――」
 そう言いかけたとき、持っていた携帯が鳴り出し、着信を告げた。
「もしもし」
 慌てて電話に出ると、少し驚いたような、牧野の声。
『早いね、出るの』
「たまたま、だよ。終わったのか?」
 ニヤニヤと笑いながらこっちを見ているあきらに背を向け、そう聞く。
『えっと、それが・・・・・』
「何だよ?」
『夕食に、招待されちゃって・・・・・』
「はあ?断んなかったのか?」
『断り切れなくて・・・・・。帰りは、類に送ってもらうから』
 なんとなく、嫌な予感がした。
「・・・・・類は?なんて言ってる?」
『ごめんって。適当に話し合わせてくれればいいって。久しぶりに時間が取れたんだから、たまには親に付き合えって言われて・・・・・。お父さんのほうはともかく、お母さんには弱いみたいで、類も困ってた』
「見合いの話はどうなった?」
『あ、それは大丈夫みたい。今回は見送るって言ってたから』
「ってことは、お前の役目は果たしたってことだろ?何とか断れねえのかよ」
『そんなこと言ったって・・・・・・。あ、類。ごめん、とにかくそういうことだから、またね』
「あ、おい―――」
 気付けば、無機質なツーツーという音に、俺は舌打ちする。
「どうした?類と結納でもしてたか?」
 あきらのジョークに、笑う気にもなれない。
「・・・・・類の両親と食事だと」
「へえ。ってことは気に入られたんだな、類の親に。あの気難しい親父さんにしちゃあ珍しいな」
 それがまず気に入らなかった。
 類の父親が、厳しい人間だってことは俺もあきらも昔から知ってる。
 まだ小さかった俺らに対しても、甘い顔をしたことなんて一度もない。
 その父親が、牧野を気に入ったとしたら・・・・・?

 「・・・・・俺帰るわ」
 席を立つ俺を、あきらが心配そうに見上げる。
「おい、大丈夫か?別に食事するだけなら心配するほどのことでもねえだろ?」
「わかってる。ちょっと用事思い出したから、帰るだけだよ」
 そう言って手を振り、あきらの家を出る。

 もちろん用事なんてない。
 今日は牧野が来てから、一緒に食事にでも行こうと思っていたのだから。

 
 家に帰ってからも何も手につかず、ベッドに横になり、ぼんやりと過ごす。

 そのうちに、眠気が差してきてほんの少しウトウトとする。

 ―――コンコン

 ドアをノックする音に、はっとして起き上がる。
「―――総二郎、いるか?」
「―――ああ、ちょっと待って」
 体を起こし、ドアを開ける。

 目の前に立っていたのは、父親だった。
「珍しいね。俺の部屋に来るなんて」
「少し、聞きたいことがある」
 
 俺は部屋に父親を通し、自分はベッドに座った。
「何」
 自慢じゃないが、物心ついた頃から父親と1対1で話したことなどほとんどない。
 ましてや父親が俺の部屋に来たことなんて・・・・・。
「・・・・・お前がいつだったか、連れて来たお嬢さんがいただろう。なかなか礼儀正しい、気の強そうな―――」
「牧野のことか?」
「ああ、そんな名前だったか。その牧野さんとは・・・・・今でも付き合っているのか?」
「―――ああ」
 正確には、付き合いだしたのはあの後なのだけれど・・・・・
 今はそんなことはどうでもいいだろう。
「付き合ってるよ。それがどうかした?」
「今日・・・・・彼女を見かけたよ」
「は?」
「類くんと一緒だった。きれいにドレスアップして・・・・とてもお似合いのカップルに見えた。どういうことなんだ?」
 俺はその話に溜め息をつき・・・・・口を開いた。
「牧野と付き合ってるのは、俺だよ。類と牧野は・・・・友達だ。普通の友達とはちょっと違うかもしれないけど・・・・・なんて言うか・・・・・」
 言いよどんでいると、父親がそんな俺を見て苦笑した。
「モトカレ、とか言うやつか」
 そんな父親の言葉に目を丸くする。
「そんなに驚くな。わたしもだてに長く生きてない。そのくらいの言葉は聞いたことがある」
「へえ・・・・・そんなに若い彼女がいるとは知らなかったな」
 俺の言葉に、父親は口の端をあげて笑った。
「―――お前には関係のないことだ。それより、大丈夫なのか、お前たちは」
 その言葉に、俺は肩をすくめた。
「それこそ、あんたには関係ないことだろう」
 そう言って父親を睨みつける。
 父親も、俺の視線を受け止め・・・・・

 暫く俺たちはそうして、睨み合っていた・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 花男の話に、父親のことは出て来ても絵として出てこないんですよね。
 まあ、その方がこっちも妄想しやすいっていう利点はありますが・・・・・
 どういう人なんでしょうね。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

火花 vol.4 ~花より男子・総つく~

Category : 火花 ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-

 ―――こんなに緊張しながら食事をしたのは初めてかもしれない。

 足を踏み入れたことのない、超高級フレンチレストラン。

 そこの個室で、あたしと類は、類の両親と食事をしていた。

 時折類のお母さんが笑顔で声をかけてくれるけれど、それ以外は静かなもので・・・・・類と類のお父さんは向かい合って座ってるにもかかわらず、目も合わせない。
 仲が悪い、というわけではないようだけど・・・・・。
 たぶん、2人の性格なのだろう、と思えた。
 ただ、いつもテレビをつけてわいわい話しながら食事をするのが常だったあたしにとって、この静けさはとても居心地が悪くて・・・・・。

 「牧野さんが、困ってるわ。あなたたち、親子なんだから少しおしゃべりくらいしたらどうなの?」
 にっこりと、穏やかに微笑む類のお母さん。
 なんとなく人を安心させるような笑顔が、類に似ている、と思った。
「―――そんなの、いつも話してないのに何話せばいいんだか」
 類が肩を竦めると、類のお父さんがちらりとあたしを見た。
 その様子に、やっぱり類と重なるとこを見つけ、なんだかどきどきしていた。
「我が子ながら、ずいぶんぶっきらぼうなやつだと思うんだが・・・・・君は、類のどこにそんなに惹かれたんだい?」
「え・・・・・」
「君はとてもしっかりした女性のようだ。類の見た目にだけ惹かれたとは思えない」
「あなた・・・・・」
「ぜひ、聞かせて欲しい。君の気持ちを」
 真っ直ぐに、あたしを見つめる瞳。
 その瞳は、やはり類にどこか似ていて・・・・・
 あたしは、目を逸らすことができなかった。

 「わたしは・・・・・類さんに、とても感謝しているんです」
 あたしの言葉に、類があたしの方を見た。
「いろいろなことがあって、とても辛いときもありました。でもそのどんなときにも、類さんはあたしの傍にいてくれました。あたしは類さんの傍にいるだけで、安心できた。いつでも傍にいて・・・・・1人じゃないんだってこと、教えてくれる人です。だから、あたしも類さんのために何か出来るなら、喜んでそれをしたいって思ってます」
「―――それは、結婚でも、ということかい?」
 類のおとうさんの言葉に、あたしは目を見開いた。
「類は、君のことを真剣に愛している。いずれは結婚を、と思っているだろう。君はそこまで考えているかい?」
「あの、あたしは・・・・・」
 その時、類が口を開いた。
「牧野を困らせるようなこと、言わないでよ。まだ俺たちはそういうこと話し合ってないんだ。学生のうちは、そういうこと考えないで楽しめればいい。結婚についてはそのうち考えるから」
 類の言葉に、類のお父さんは肩をすくめ、苦笑した。
「―――分かった。悪かったね、牧野さん。老婆心で……つい、結婚と直結して考えてしまうんだよ。今の話は忘れてくれ」
「あ・・・・・はい」
 あたしはそっと安堵の息を吐き出し、類のほうを見た。
 類が、あたしに笑顔を向けてくれる。
 ちょっとからかうような、安心させてくれるような、そんな笑顔だ。
 そんな類にあたしも笑顔で返した時―――

 『Prrrrrrrr……』

 突然なりだした携帯の着信音に、その場の空気が一瞬止まる。
「ああ、すまない、私だ」
 そう言って類のお父さんは席を立ち、胸ポケットから携帯を取り出しながら、個室の扉を開けた。

 お父さんが出ていくと、あたしは思わず息を吐き出してしまった。
 それを見て、類と、類のお母さんがくすりと笑う。
 そのタイミングが、本当にそっくりで2人が親子なんだということに改めて気付かされた感じだった。
「ごめん、牧野。気を遣わせて」
 類の言葉に、あたしは慌てて首を振った。
「ううん、そんなこと。ちょっと緊張してしまって・・・・・」
「かわいらしい方ね。とても素直で・・・・・なんだか久しぶりに楽しい食事ができた気分よ」
 そう言ってにっこりとほほ笑んでくれた類のお母さんに―――
 あたしの胸が、ずきりと痛んだ。
 頼まれたとは言っても、あたしは、この優しい人をだましているんだ。
 そう思うと―――

 その時、個室の扉が開き、類のお父さんが戻ってきた。
「すまない、実は急な用事が入ってしまって・・・・・すぐに失礼しなくてはならない」
 その言葉に、類のお母さんが顔を顰める。
「まあ、あなた・・・・・せっかく牧野さんと食事をしているのに―――」
「あ、あの、私なら大丈夫ですから、どうぞ―――」
 あたしが手を振って言うと、類のお父さんがあたしを見て頭を下げた。
「本当にすまない。この埋め合わせは必ず―――」
「そんな、気にしないでください。こんな素敵なレストランに連れてきていただいて、それだけでとても感謝してるんです」
 あたしの言葉に、類のお父さんがふっと笑った。
 思わずドキッとしてしまうほど、やさしい笑みだった。
「ありがとう。あなたは、やさしいお嬢さんだ。またぜひ、お会いしたいな」
 その言葉に、またあたしの胸がずきりと痛む。
「それで、すまないんだが、類にも一緒に行ってほしいんだが」
「俺?」
 類が、目を瞬かせる。
「ああ、先方の希望で、ぜひお前も一緒に、とのことだ。顔見せ程度だが、大事な取引相手だ。断ることはできない」
「またそんな勝手な・・・・・牧野をここに1人で置いてけって言うの?」
「あ、あたしなら平気だから」
「けど・・・・・」
「車を1台呼んで、牧野さんを送らせよう」
 類のお父さんの言葉に、あたしは慌てて首を振る。
「そんな、大丈夫です、わたし。ここからなら電車で帰れますし―――」
「いや、しかし―――」
「本当に、大丈夫です。緊張してしまうので・・・・・どうかもう、気を使わないでください」
 そんなあたしをちらりと横目で見て、類が口を開いた。
「牧野がそう言うなら、そうするよ。ここは駅からも近いし、危ないことはないだろうし。ただ、気をつけて。タクシー呼んでもいいし」
 類の言葉に、ほっと息をつく。
「うん、ありがとう」
 類の両親は顔を見合わせると、ちょっと息をついた。
「わかった。君たちがそう言うなら・・・・・。だが、女性の1人歩きは危ない。くれぐれも、気をつけてくれよ」
「はい、ありがとうございます」
 そう言って、あたしは類の両親に頭を下げたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 思っていたより長い話になってしまいました。
 簡単に終わらせたかったんだけどな・・・・・。
 いつも本当にありがとうございます♪
 これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

火花 vol.5 ~花より男子・総つく~

Category : 火花 ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-

 「じゃあ、牧野、気をつけて」
 心配そうにあたしを見る類に、あたしはにっこりと笑って見せた。
「うん、ありがとう」
 それでも名残惜しそうにあたしを見て・・・・

 車の中にいた類のお母さんに促され、漸く車に乗り込む類。

 車の中からあたしに軽く頭を下げる類の両親に、あたしも慌てて深く頭を下げ・・・・・

 黒く光るリムジンが走り出し、やがて見えなくなるころに、漸くあたしは体の力を抜いたのだった・・・・・・。

 「超緊張した・・・・・。あ、そうだ、電話・・・・・」
 西門さんのことを思い出し、彼に電話しようとバッグから携帯を取り出そうとして―――

 「きゃああ―――!誰か!!」

 空気を切り裂くような女性の悲鳴に、あたしはびくっとして声のしたほうを見た。

 今あたしがいたフレンチレストランの少し先にある、これまたとても高級そうな料亭。
 その前に和服姿の女性がうずくまっていた。
 女性の前に止まっていたリムジンから、運転手らしき男性が慌てて飛び出してくるのが見えた。
 
 そして、こちらの方へ走ってくる若い男。
 その手には、その男には似つかわしくない、高級そうな女性もののハンドバッグが―――

 ―――ひったくりだ!

 気付いたときには、体が勝手に動いていた。

 横をすり抜けていこうとする男に、思い切り体当たりをする。
「うわあ!」
 叫び声とともに倒れる男。
 その手からバッグが放り出され―――
「くそっ」
 慌てて起き上がる男。
 男と一緒に倒れていたあたしも、慌てて起き上がろうとして―――
 足首に、鋭い痛みが走り顔を顰める。
 
 男はまた、飛ばされたバッグを拾い逃げようとしていて―――

 とっさのことだった。

 考える間もなく、あたしは自分が履いていたパンプスを脱ぐと、その男めがけて思い切り投げつけたのだった―――。



 「本当に、助かりましたわ。あのバッグの中には、大切なものが入っていたの」
 深々と頭を下げられ、あたしは慌てて手を振る。
「そんな、頭なんて下げないでください。あたしはただ、体が勝手に動いてしまっただけで・・・・・偶然ですから」
 和服姿のその女性が顔を上げる。

 本当に驚いた。

 もう周りは暗くなっていて、始めは気づかなかったのだ。

 運転手に助け起こされ、あたしの元へ駆けつけたその女性は・・・・・
「さあ、車にお乗りになって。急いで足の手当てをしなければ・・・・・。牧野さんに怪我をさせたなんて言ったら、総二郎さんに怒られてしまうわ」

 そう、ひったくりにあった和服の女性は、西門さんのお母さんだったのだ。

 あたしの投げつけたパンプスは見事引ったくりの男の頭に命中。
 男はそのままあっけなく伸びてしまい、駆けつけた警察によって連行されたのだった。

 足首を捻ってしまったあたしは、西門家の運転手の方に肩を貸してもらい漸く立ち上がり、西門さんのお母さんに頭を下げられていた・・・・・というわけだ。

 「あの、本当に大丈夫なので・・・・・」
 リムジンに乗るよう勧められたあたしだったが、突然あたしがお母さんと一緒に現われたら、きっと西門さんもびっくりするだろうと思って遠慮したのだけれど―――
「そんな、このまま帰らせるわけにはいきません。総二郎さんの大切な人ですもの。それに、わたくしにとっても大事な恩人ですわ。さあどうぞ、ご遠慮なさらずに」
 そう言って、半ば強引に車に押し込まれたあたし。

 そして西門さんのお母さんも後から乗り込み、車は出発したのだった・・・・・。


 「あら、珍しい。あなたも帰ってらしたの」
 西門邸に着き、客室へと続く廊下で西門さんのお父さんを見た西門さんのお母さんが驚いて声を上げた。
「お前こそ―――」
「牧野!?」
 お父さんがあたしを見て目を丸くしたのと同時に、お父さんの後ろにいた西門さんが声を上げた。
「何でお前が?」
「まあ総二郎さん、お前だなんて・・・・・!牧野さんは足を怪我してらっしゃるのよ、急いで手当てしないと」
「怪我?」
 西門さんの表情が変わる。
「あの、たいしたことないの。ちょっと捻っただけで・・・・・」
「・・・・・どういうことか、説明してもらえるか?」
 お父さんが、お母さんに向かって言うと、お母さんは静かに微笑んだ。
「わたくしを、助けてくださったのよ、このお嬢さんは」
 その言葉に、西門さんとお父さんは顔を見合わせたのだった・・・・・。


 「まったく、相変わらずお前ってやつは無茶ばっかりして」
 おでこをピンと弾かれ、あたしは痛さに顔を顰めた。

 あたしと西門さんは、あたしの足の手当てをしたあと、西門さんの部屋に来ていた。
 もう遅いからと帰ろうとしたのを、西門さんが強引に止めたのだ。
 帰りは送るから、と。
 言い方こそ穏やかだったけれど、そこには有無を言わせぬ迫力があって・・・・・
 あたしは、黙って言うことを聞くしかなかった。

 「いったい!やめてよ、痕になっちゃう」
「しかし・・・・・お前が、お袋を助けるなんてな」
「あたしもびっくりした。まさかあんなところで西門さんのお母さんに会うとは思わなかった」
「・・・・・類に送ってもらうのかと思ってた」
 西門さんの繊細な掌が、あたしの頬に触れた。
「類もそのつもりだったみたいだけど、お仕事みたいで・・・・・でもいいの。緊張しちゃって・・・・・漸く今日、ほっとできたみたい、今」
 あたしの言葉に、西門さんは小さく笑い・・・・・
 そっと、あたしの唇に口付けた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今回の火花は、思わぬところで散りそうです。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart