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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

Promise vol.1 ~花より男子・総つく~

Category : Promise ~花より男子・総つく~
*このお話は、「Fantasista」から続くお話になります。
 こちらのお話だけでもお読みいただけますが、より詳しい内容をお知りになりたい場合は、「Fantasista」からお読みくださいませ♪


 -tsukushi-

 「牧野さん、3番に電話入ってます」
「はーい」
 手近にあった電話に手を伸ばし、受話器を上げ3を押す。
「はい、牧野です」
 電話の向こうから聞こえて来たのは、聞き慣れた人の声。
「牧野?俺」
「美作さん?」
「ああ。仕事中に悪いな」
「ううん、良いけど。今日本?いつ帰って来たの?」
 3ヶ月前にインドへと出張のため旅立った美作さん。
 そろそろ帰って来る頃かなと思ってはいたけど、いつもなら帰って来る前にメールで連絡をくれるのだ。
「昨日だよ。急に決まったんだ。で、お前今日時間ある?」
「今日?うん、大丈夫だけど・・・・・」
 美作さんにしては珍しく、慌てた様子なのが気になった。
「じゃあ、そっちの仕事が終わる頃迎えに行くから待っててくれ」
「うん、わかった」
「じゃあな」
 そしてすぐに切れた電話。
「なんだろ・・・・・」
 なんだからしくない美作さんの様子に、胸騒ぎがした。
 一応西門さんに知らせようと思い、携帯を開いて見て、メールが来ていることに気付く。
「あれ?」
 送信者は美作さんだった。

 ―――「さっきの件、まだ総二郎には言うな」

 ますますわけがわからなかった。

 ―――いったい何があったんだろう・・・・・


 「困ったことになった」
 そう言って溜め息をついた美作さんは本当に困った顔をしていた。
 仕事が終わり、車で迎えに来た美作さんに連れて来られたのは、よく行くクラブだった。
「どうしたの?」
「お袋が、大変なことしてくれて」
「お母さんが?」
「―――俺の恋人だって言って、親父にお前の写真を見せたらしい」
「―――は?」
 思わず声が裏返る。
「なんで?」
「俺にも何がなんだか―――。親父が急に俺の縁談話を持ちかけてきたって。で、お袋はお前のことを思い出して―――。お袋もそうだけど、妹たちがお前のこと偉く気に入ってて。『おにいちゃまのお嫁さんはつくしおねえちゃまじゃないといや』何て言うもんだから、お袋もその気になって・・・・お前の写真を見せたらしい」
 美作さんの家には、何度かお邪魔したことがある。
 そのときに双子の妹さんや美作さんのお母さんとも会って話をして・・・・・。
 双子ちゃんが懐いてくれるのがあたしも嬉しくって、よくおしゃべりしたものだけど。
 まさかそんなことに・・・・・。
「で・・・・あたしはどうすればいいの?」
「俺も考えたんだけど・・・・・実は、明日親父も帰国することになってる」
「そうなの?」
「ああ。で・・・・親父に、一度会ってくれないか」
「ええ?」
 驚いて、美作さんの顔を見る。
「俺も、まだ結婚なんて考えてない。できれば縁談なんて遠慮したいんだけど・・・・・。親父に直接断るとなると、やっぱりそれなりの理由が要るだろ」
「って・・・・・正直に言えばいいじゃない。まだ結婚したくないって」
「何度も言ってるよ。けど、見合いくらいならいいだろうって言われるんだよ。すぐに結婚しなくてもいいからって。けど、すぐに結婚しなくても付き合うとしたら結婚を前提ってことになるだろ?それが煩わしい。俺はまだそんなこと考えたくねえ」
「で・・・・・」
「いっそのこと、これを利用してやろうかと思って」
 そう言って美作さんが真面目な顔をしてあたしを見るのに、あたしは呆気にとられた。
「今回だけでいいんだ。ちょっと協力してくれねえか?」
「無理だよ!そんなの・・・・・。本当に付き合ってるわけじゃないのに、そんな人を騙すような真似・・・・・」
「親父と会うのは、明日だけだから。で、家にお前を呼ぶことになってるんだ。そのときだけ、俺の恋人になってくれればいい」
「呼ぶことになってるって・・・・・もう、あたしの返事聞く前からそのつもりだったんじゃない」
 呆れて言うと、美作さんがふっといたずらっぽい笑みを浮かべた。
「ま、そういうことだ。頼むよ」
 人懐っこい笑みでそう言われて。
 美作さんにはいろいろお世話になってるし。
 そんなふうに頼まれれば、いやとは言えなくなってしまうあたし。
「本当に1日だけ、だからね」
「ああ、わかってる。それから、総二郎にはこのこと―――」
「黙ってたほうがいいかな」
「明日は何か約束あるのか?」
「ううん。明日は西門さん、お茶会の準備があるって言ってたから」
「なら、わざわざ言って心配させることもねえだろ」
 そう言って微笑む美作さんに、あたしも頷いた。
 
 西門さんは、最近忙しそうだった。
 茶道界という、あたしには無縁だと思っていた世界の人と付き合い始めて半年。
 何度か彼の家にも行っているけれど、未だに彼の母親とは折り合いが悪く―――って言うか、一方的に嫌われていて、まともに話したことすらない状況だった。

 何とかする、と西門さんは言っていたけれど・・・・・。

 「遅くなっちまったな。家まで送るから、乗ってけよ」
 店を出て、美作さんがあたしの肩を軽く押し、車へと歩いていく。
 そのとき―――

 「牧野?」
 突然後ろから聞こえてきた声に、あたしは驚いて振り向いた。

 あたしたちが出てきたクラブの、すぐ隣にあるホテル。
 その前で驚いてこっちを見ていたのは―――

 「西門さん?」

 ―――どうしてここに・・・・・

 西門さんの横には、髪の長いスレンダーな美女。
 その彼女が、呆然とあたしたちを見てる西門さんの腕に、自分の腕を絡めていた・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Fantasistaの続きです。
 ここではやっぱり、あきら君の活躍がないと!

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Promise vol.2 ~花より男子・総つく~

Category : Promise ~花より男子・総つく~
 -soujirou-

 雑誌の仕事で、ホテルを使った撮影を終えた俺は、1人でホテルを出ようと出口に向かった。

 「あ、西門さん、待って!一緒に帰りましょうよ」
 撮影に参加していたモデルが駆け寄ってきて、馴れ馴れしく俺の腕に自分の腕を絡ませてくる。
 牧野と付き合う前の俺なら、特に気にしたことなどなかったけれど。
 今は、こういうことも煩わしい。
「悪いけど、俺自分の車で来てるから」
 俺の言葉にも、モデルは特に気にしてるふうでもなく。
「どんな車ですかあ?わたしも乗せてくれません?」
 纏わりつくように腕にしがみつく女に、俺は顔を顰めながら足を緩めることなく外に出る。

 「悪いけど、彼女以外の女を乗せる気は―――」
 そう言ったとき、突然目に飛び込んできた光景。

 ホテルの隣にある、俺もよく行くクラブ。

 そこから出てきた男女のカップル―――。

 「牧野?」
 思わず声をかけていた。

 俺の声に弾かれるように振り向いたのは、間違えるはずもない、俺の彼女であるはずの牧野つくし。
 そしてその隣にいたのは、俺の親友のあきら。

 「西門さん?」
 驚く牧野。
 その横にいたあきらが、同じように目を見開く。
「総二郎。お前、何でここに?」
「それはこっちのセリフだろ?何でお前らがここにいる?あきら、いつ帰国したんだよ?」
 思わず声を荒げる俺。
 が、牧野の視線は俺ではなく、俺の腕にぴったりとくっついていたモデルに―――。
「仕事じゃ・・・・・なかったの・・・・・?」
 牧野の声が震え、俺ははっとして女の腕を引き剥がす。
「仕事だよ。彼女はモデルで―――」
「アユで~す!西門さんと一緒に撮影しました~」
 再びぴたっと腕にくっついてくる女。
 牧野のこめかみが、ぴくりと震えた。
「へえ。大変だね、茶道の次期家元ってそんな仕事もするんだ」
「しょうがねえだろ。本当に仕事なんだから。こんなモデルと一緒に撮影するなんて聞いてなかったよ」
「あ、そう」
 ぷいと顔を背ける牧野の態度に、俺もむっとする。
「お前こそ、何であきらといるんだよ。あきらが帰国したなんて話も、聞いてねえぞ」
 
 インドに行っていると聞いていたあきらが、何で今ここに、牧野といるのか。
 こんな夜に2人きりで、今まさにあきらの車に乗り込もうとしてる場面に鉢合わせて。
 もしかして、これまでにもこうやって俺に隠れて会っていたんじゃないかという疑念まで浮かんでくる。
 そのとき、あきらが口を開いた。
「昨日、帰国したんだよ。急に決まったことだし、俺も忙しかったから連絡できなくって、悪かったな」
「・・・・・その割には、牧野とはちゃっかり連絡取ってんのはどういうことだよ?俺に黙って2人で会って・・・・・まさか、今までもずっと俺に隠れて付き合ってたとかじゃねえだろうな?」
 思わず口から出てきた言葉に、牧野の表情がさっと強張る。
「なにそれ・・・・・あたしと美作さんのこと、疑ってるの?」
「疑いたくもなるだろ?こんなふうに隠し事されたら」
「自分だって、あたしに黙ってこんなきれいな女の子と―――」
「俺は仕事だって言ってんだろ!?」
「どうだか」
「おい!」
 頭に血が上り、ヒートアップしそうになったところで、あきらが牧野の前に出る。
「ちょっと待てよ、落ち着けって2人とも。総二郎、悪かったよ黙ってて。けどこれは、牧野のせいじゃない。俺が、総二郎には黙っててくれって頼んだんだ」
「いいよ、美作さん。何言ったっておんなじ。あたしと美作さん疑うなんて―――」
 そう言って牧野があきらの腕に手をかける。
「牧野。お前も落ち着けよ。こんなことで喧嘩してたら―――」
「いいってば。もう帰る。送ってくれるんでしょう?」
 そう言って上目遣いであきらを見て、腕をあきらの腕に絡める。
 もともと牧野には弱いあきらだ。
 そんなふうにお願いされればいやとも言えなくなる。
「牧野―――」
「いけよ、あきら」
 投げ捨てるようにそう言った俺を、あきらが呆れたように見る。
「総二郎、いい加減にしろって。お前が大人になれよ」
「余計なお世話だね。俺はお前とは違う。牧野みたいなお子様には、お前みたいな大人じゃなきゃつとまらねえってことじゃねえの。俺はあきらみたいにはなれねえよ」
 あきらの表情が、むっとしたものに変わりその声が低くなる。
「―――少し、頭冷やしたらどうだ。お前がそんな態度に出るなら、マジで牧野は俺がもらうぞ」
 あきらが、牧野の肩を引き寄せる。
 牧野が驚いた表情であきらを見上げている。
「勝手にしろよ」
 完全に頭に血が上っていた。
 俺の言葉に、ショックを受けたように牧野の体が震えるのにも、俺は気付かなかった。
「―――後悔すんなよ」
 助手席側のドアを開け牧野を押し込むように車へ乗せると、そのドアを閉め、再び俺を睨みつける。
「見損なったぜ。牧野のこと、泣かせるようなことはしねえんじゃなかったのか」
「・・・・・泣かせたことなんか、ない。牧野に嘘ついたことだってねえよ。裏切ったのは牧野だろ」
 俺の言葉に、あきらは溜息をつくと、何も言わずに車を回り込み、運転席側のドアをあけた。
「おい!」
「・・・・・前に言ったはずだぜ。おまえが牧野を悲しませるようなことをするなら、俺が牧野をもらうって。言っとくけど、一度手に入れたら俺はそう簡単には手離さねえからな」
 そう言うと、車に乗り込んだあきら。

 助手席に座らされた牧野があきらの方を見る。
 あきらが牧野に優しい笑みを向け・・・・・

 次の瞬間、あきらが牧野に素早くキスをするのが見えた。
 
 俺のほうからじゃ、牧野の表情はわからなかった。
 あきらが、にやりと勝ち誇ったような笑みを俺に向ける。
「―――のやろ」
 耐え切れず足を踏み出した瞬間、車が急発進し、あっという間に遠ざかってしまった・・・・・。

 「え~なんかすご~い!あの人、西門さんの彼女~?モテモテなんだ~、あの男の人もちょ~美形!いいなあ~~」
 隣の女が甲高い声で騒いでいる。
「ねえ、あの2人も消えたことだしい~、あたしたちも2人きりで、どっか行きません?」
 誘うように俺の体をなぞる女の手。
 俺は、その手を乱暴に振り払うようにすると、歩き出した。
「あ、ちょっと、西門さ~ん」
「悪いけど、これ以上俺に近づかないで。はっきり言ってあんたにはこれっぽっちも興味ねえから」
 俺の言葉に、さっと表情を強張らせる女。
「ひっど~い、あんな女よりアユの方がかわいいのに~」
「あんたと牧野じゃ勝負にならねえよ。わりいけど、俺は牧野以外の女じゃ立たねえんだ」


 すぐに、後悔していた。
 思わず頭に血が上って・・・・・。

 だけど、その後何度牧野の携帯にかけても、牧野が出ることはなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あきらとつくしの姿に切れる総ちゃん。
 お互い素直にならないと、本当にカップル変わっちゃうかも・・・・・?

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Promise vol.3 ~花より男子・総つく~

Category : Promise ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-

 突然、美作さんにキスされて。

 頭の中が真っ白になってしまった。

 何がどうなってるの?

 「悪かったな」
 頭上から聞こえてきた美作さんの声にはっとして顔を上げると、困ったような、照れたような顔をした美作さん。
「あそこまでするつもりじゃなかったんだけど・・・・・・。総二郎のやろうが、あまりにも熱くなってたもんだから、俺も頭に来ちまった」
 そう言って、小さな溜息をつく美作さん。
 あたしはなんて言っていいかわからず・・・・・。

 暫くすると、車があたしの家の前で停まった。

 「明日、昼ごろ迎えに来るから」
 そう言って微笑む美作さんはいつもの彼に戻っていて、あたしもほっと息を吐き出した。
「あ・・・・・うん。何着て行けばいいかな」
「ああ、そうだな。お前、あれ持ってたろ、クリームイエローのアンサンブルスーツ。あれに、小さめのイヤリングとネックレス。そんな感じでどうだ?」
「うん、わかった」
 センスのいい美作さんにアドバイスしてもらえると安心する。
 いつの間にか、あたしはずいぶん美作さんを頼るようになってた気がする・・・・・。
「美作さん」
 あたしの声に、美作さんがドアを開けようと動かした手を止める。
「ん?」
「さっきは、ごめんなさい。つい・・・・・興奮しちゃって」
 その言葉に、ふっと微笑む。
 優しく、クシャリとあたしの髪を撫でて。
「わかってるよ。けど、総二郎の態度見てわかったろ?あいつはマジでお前に惚れてる。あんなどこにでもいるようなモデルのことなんて、あいつは気にも留めてねえんだから。信じてやれよ」
「うん・・・・・」
「明日の件、済んだら俺が何とかとりなしてやるから、心配するな」
 そう言って、あたしの額に軽くチュッとキスをする美作さん。
 恥ずかしくなって赤くなるあたしを見てくすくす笑って・・・・・・。
 やっぱりこの人の傍は安心できると、あたしも漸く笑うことができた・・・・・・。

 
 翌日、朝からあたしは洗濯やら掃除やらで動き回り、バッグの中の携帯に何度も着信があったことなど、まるで気付いていなかった。
 仕事中はいつもマナーモードにしていて、昨日はマナー解除するのを忘れていたようだった。

 美作さんにアドバイスしてもらった服に着替え、バッグの中身をチェックしているとき、漸く着信に気付き・・・・・
「やだ、西門さんから何回も・・・・・・」
 西門さんのむっとした顔が頭に浮かび、あたしの背中を嫌な汗が伝う。

 電話した方がいいだろうか。
 だけど、美作さんに頼まれたことを説明して、納得してもらえるかどうか。
 昨日の今日じゃ、簡単にはわかってもらえないような気がした・・・・・。

 とりあえず、今日のことが終わってから。

 そう決めて、あたしは家を出た。
 アパートの前に、このアパートにはまったくそぐわない高級車が止まっていて、運転席に美作さんの姿が見えた。
 あたしに気付き、ドアを開けて出てくる美作さん。
「よお、今電話しようと思ってたとこだよ」
「時間ぴったりだね」
「ああ。うん、その服、やっぱりいいな。育ちがよく見える」
「ほんと?よかった。そういえば美作さんのお父さんに会うのって初めてだよね。なんか緊張する」
 あたしの言葉に、美作さんがくすりと笑う。
「大丈夫。俺が相手するから、お前は俺にあわせてくれればいいよ。じゃ、乗って―――」
 そう言って、美作さんが助手席のドアを開けたとき―――

 「牧野!!」
 突然呼ばれ、あたしは驚いて声のしたほうを見た。

 声の主は西門さん。
 アパートの前の通り、角に停まった車から降りてきた西門さんが、すごい形相でこちらを睨みつけていた・・・・・。

 「西門さん・・・・・」
 西門さんは、大股であたしの方に近づいてくると、美作さんの車に、バンと手をついた。
「・・・・・なんで電話に出ない?」
「あ・・・・・昨日からマナーモードにしてて・・・・・気付かなかったの」
「・・・・・で?そんなかしこまった格好して・・・・・あきらとどこへ行くんだ?」
「それは―――」
 
 どうしよう?
 
 あたしは隣にいた美作さんを見上げた。
「総二郎、悪いけど今は説明してる暇がねえんだ。後でちゃんと説明するから、今は黙って牧野貸してくれ」
 美作さんの言葉に、西門さんの眉間に皺が寄る。
「何だよ、それ。牧野は物じゃねえだろ?貸すってどういうことだよ。牧野をどうするつもりだ?」
「だから、後で説明するって。―――つーか、別にお前の所有物じゃねえんだから、俺が牧野をどうしようとお前にいちいち伺いたてる必要もないだろ」
「何?」
「とにかく、だ。今ここで言い争ってる暇はねえんだよ。牧野、乗って」
 助手席に押し込まれるようにして、乗り込む。
 ちらりと西門さんを見ると、これ以上ないくらいむっとした顔で、額に青筋を浮かべているのがわかった。
 そんな西門さんを、冷めた目で見る美作さん。
「じゃあな」
 そう言って自分も車に乗り込み、エンジンをかける。
「おい!あきら、待てよ!」
「車に手ぇかけんな、あぶねえぞ」
「こんなんで納得できるかよ!牧野!行くな!」
 窓を叩く西門さん。
 その真剣な表情に、あたしはドキッとして西門さんを見つめた。
「―――牧野、ここは我慢してくれ」
 美作さんの声にはっとする。
「わ、わかってるよ。早く出して」
 西門さんから目を逸らし、あたしはそう言った。

 車が一旦バックし、十字路になっているところまで行ってから方向を変える。

 西門さんが、こちらを睨みつけながら立ち尽くしている姿が目に入った。

 ずきんと、胸が嫌な音を立てる。

 ―――あたし、間違ってるんだろうか・・・・・。

 すぐに見えなくなってしまった西門さんの姿。
 でも、あたしを真剣な瞳で見つめる西門さんの姿が頭から離れなくて―――

 あたしは、両手を膝の上できゅっと握り合わせたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 意地っ張りで天邪鬼な2人。
 ここは大人なあきらの出番、だね。

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Promise vol.4 ~花より男子・総つく~

Category : Promise ~花より男子・総つく~
 -soujirou-

 牧野がこっちを振り返るのが見えた。

 何か言いたげな。

 そんな風に見えたのは気のせいだろうか。

 「くそっ」

 自分の車に戻ろうとして、携帯の着信音に気付く。

 一瞬牧野からかと思ったが、それは家からで。

 「はい。―――今いきます」
 思わず溜め息が漏れる。

 仕事をサボるわけにはいかない。

 俺は思いを振りきるように車に向かって歩き出したのだった・・・・・。


 「総二郎さんもそろそろ身を固める時期じゃありません?」
 親戚のうるさがたの叔母が愛想笑いを浮かべて言う。
「はあ」
 適当に誤魔化してしまおうかと、曖昧な相槌を打っていたが―――
「ええ、そろそろいい縁談がないかと思っているところですのよ」
 いつの間にか隣にいた母親が、口を挟んできてぎょっとする。
 寄りにも寄って、この叔母に―――
「まあ!それなら私に任せてくださいな。とってもいいお話があるのよ。早速来週あたり―――」
「ちょ、ちょっと待ってください。俺は―――」
「あら、ぜひお願いしたいわ。いつまでも学生気分で遊んでいてもらっては困るわ。襲名前に話がまとまれば・・・・・」
「だからそれは―――」
「やあ、話が盛り上がってますな」
 母親と叔母の勢いにのまれそうになったとき、ふらりとやってきて間に入ったのは父親だった。
「あら・・・・家元」
 叔母が、明らかに邪魔者を見るような目で親父を見上げる。
「総二郎、そういえばお前には恋人がいたんじゃないのか?いつだったか、話をしていただろう」
 予想外の助け舟に、俺は一瞬驚いて言葉が出なかったが。
「あ―――はい。実は、今度父さんと母さんに紹介しようかと・・・・・」
「あら、恋人がいらっしゃるの?」
 叔母が、がっかりしたように俺を見る。
「恋人?単なる遊び友達じゃないんですの?あのお嬢さんについてはいろいろ話を聞いてますけれど」
 母親が、鼻で笑うように口の端を上げ、俺と父親を交互に見た。
「・・・・・彼女について、どんな話を知っているのかは知りませんが、俺にとっては大事な女性です。彼女を侮辱するようなことは言わないでください」
 俺の言葉に、母親の顔色がさっと変わる。
「まあまあ、その話はまた今度ということで。総二郎」
 父親に促され、席を外す。

 隣の部屋に入り、戸を閉めると父親がくるりと振り向いた。
「あまり、ことを荒立てるようなことは言うな。親戚を敵に回すと厄介なことになるぞ」
 父親の言葉に、俺は肩をすくめた。
「事を荒立てるつもりはないよ。ただ、母さんは牧野のことを噂だけで判断してるから。あいつのこと、何にもわかってない」
「まあ・・・・・いろいろ調べてはいるようだな。それもお前のためだと本人は思っているんだから、わかってやれ。ところで、その牧野さんとやらだが、いつわたしたちに紹介してくれるんだ?」
 その言葉に、俺は一瞬答えを迷った。
「近いうちに、連れて来ようと思ってるよ。ただ・・・・・牧野に辛い思いはさせたくないんだ。母さんが牧野のことをどう思ってるかは、大体わかってる。あいつを―――傷つけることになるんじゃないかと思って」
「・・・・・・ふむ。そうだな。わたしも実のところその牧野さんというお嬢さんについては何も知らんし・・・・・。だが、会ってみないことには知りようがないし、お互いに距離は縮まらんだろう」
「わかってるよ」
 俺が頭をかくと、父親はふっと楽しそうに笑った。
「お前が、そんな顔をするのを見るのは初めてだな。まあ、焦ることはない。縁談については断るよう母さんに言っておこう。お前が、牧野さんを連れてきてくれる日を楽しみにしてるよ」

 楽しそうに高笑いしながら部屋を出て行く父親。
「ったく・・・・・」
 思わず溜息が漏れる。
 だが、父親のいうことも一理ある。
 とにかく、両親と牧野を一度会わせてみれば―――
 牧野つくしという人間を、わかってもらうには実際に会うのが一番だということは、誰よりも俺が知っている・・・・・。

 それにしても。
 俺は再び深い溜息をついた。

 あきらと牧野は、どこへ行ったんだろう。
 品のいいクリームイエローのアンサンブルスーツに身を包んだ牧野は、一瞬見惚れてしまうほどきれいで。
 俺とデートするときに、あんな格好したことなんて一度もなかったのに。
 何であきらと―――

 まさか、本当にあきらと・・・・・?

 
 -akira-
 家についても、牧野は心ここにあらずで。
 俺は、溜息をついた。
「牧野」
 俺の声に、はっと顔を上げる牧野。
「―――え、何?」
「大丈夫か?」
「う、うん、大丈夫。ごめん、ちょっとボーっとしちゃって・・・・・」
 無理して笑顔を作る牧野の髪を、そっと撫でる。
「悪いな、すぐに終わらせるようにするから・・・・・。終わったらすぐに総二郎のとこに―――」
 そう言いかけたとき、スーツの胸ポケットに入れていた携帯が着信を告げる。
 慌てて携帯を取り、画面を見ると、そこには見慣れない電話番号が。
 誰だろうと思いながらも、俺はボタンを押す。
「はい。―――はい、わたしですが、どなた―――え!?」
 相手の名前に俺は驚き、目を見開く。
 そんな俺を見て、首を傾げる牧野。
「あ―――はい。いえ、大丈夫です。―――はい―――はい―――わかりました。では、後で―――失礼します」
 電話を終え、息を吐き出す。
「電話、誰から?お仕事?」
「あ、いや・・・・・牧野」
 自然に、笑顔が浮かぶ。
「何?いい知らせ?」
 相変わらずきょとんとしている牧野を軽く抱き寄せ、その頬にキスをする。
「わっ、な、何?美作さん?」
「すげえ、いい知らせ。後で教えてやるから、お前も楽しみにしてな」
 笑いながらウィンクしてそう言う俺を、牧野は不思議そうに見つめていたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 誰からの電話?
 果たしてその電話が2人にとっていいものかどうか・・・・・。

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Promise vol.5 ~花より男子・総つく~

Category : Promise ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-

 西門さんを、傷つけてしまった。

 そんな想いがあたしの胸を締め付けて。

 美作さんの家で何をしていたのか、よく覚えていなかった。

 ロマンスグレーという言い方がぴったり来るような、美作さんの雰囲気をそのままに物腰のエレガントな紳士が現われ、あたしに向かって微笑んだ。
 
 美作さんのお父さんに挨拶し、美作さんの話しに合わせて相槌を打つ。

 たぶん、時間にして30分くらいだったと思う。
 気付けば、その部屋には美作さんのお父さんの姿はなくて、あたしと美作さんだけが残されていた。

 「さて、行くか。牧野、ボーっとすんなよ」
 美作さんの声に、はっとする。
「え?な、何?どこに行くの?」
 我に返ってそう聞くあたしに、美作さんは軽く溜息をついた。
「しっかりしろよ。飯でも食いに行こうっつってんの。もう昼だからさ」
「あ―――でも、あたし・・・・・」
「心配すんな。その後ちゃんと総二郎のところ連れて行くから。どうせあいつも仕事してるし、あせったってしょうがねえだろ?」
「・・・・・うん」
 わかってはいるんだけど・・・・・。
 俯くあたしに、美作さんは苦笑し、大きな手で優しくあたしの頭を撫でた。
「うまいもんでも食って、元気出せ。ほら、行くぞ」
「うん」
 気を取り直すようにあたしは頷き、美作さんの後についていった・・・・・・。


 -soujirou-
 「いったいここで何があるんですの?」
 母親が訝しげな顔で父親を見た。

 それはそうだろう。
 明日の茶会の準備に追われ奔走しているときに急に連れ出され、都内の高級料亭に来た俺たち。

 親父は穏やかに微笑み、『大事な客が来るから』と言うだけで、さっきから何も語ろうとしない。

 そうして待つこと20分。

 ようやく来た待ち人に、俺も母親も驚きを隠せなかった。

 「やあ、よくきてくれたね」
 そう言って父親が笑顔で迎えたのは―――

 「あきら!牧野!何で―――」
 呆気に取られる俺の前に現れたのは、あきらと牧野だった。
 あきらは涼しい顔をしているが、牧野は俺同様、俺たち3人がいることに驚いているようだった。
「美作さん、これは―――」
「牧野さん、とりあえずお座りください。私から説明しますから」
 俺の父親の言葉に、牧野は戸惑いを見せながらも素直に頷き、あきらに促されて俺の向かい側に座ったのだった。
 戸惑っているのは母親も同様で。
 きっと鋭い視線を父親に向け、口を開いた。
「あなた!これはどういうことですの?きちんと説明してくださいな」
 その言葉に父親は苦笑し、肩をすくめた。
「怖いな、そんな目で睨まないでくれよ」
「あなた!」
「ああ、わかった。今から説明するから―――。話は3ヶ月前にさかのぼるんだが」
「3ヶ月前?」
 思わず俺は声を上げる。
 3ヶ月前と言ったら、あきらがインドへ行くことになったころだ。
「ああ。私は、ある人物と会うためにホテルのバーにいた。もちろん仕事の付き合いだよ」
 ちらりと母親に視線を送るのを、母親はぷいと顔を背けた。
「そこでの話はすぐに終わったんだが・・・・・すぐに帰るのもつまらなくてね。しばらく1人で飲んでいたんだ。そこへ現れたのが―――あきら君だ」
 あきらが穏やかに微笑んでいた。
「あきら君も仕事で来ていたらしいが、それが終わり、1人で飲もうとバーに立ち寄ったところで私と会ったというわけだ。久しぶりに会ったからね。驚いたよ、立派になっていて・・・・・。少し一緒に飲まないかと、私から誘ったんだ。そこで、牧野さんの話をいろいろ聞いたよ」
 父親がその視線を牧野に向け、牧野ははっとしたように父親を見た。
「高校生のころからの話・・・・・司君との恋、別れ、それから類君とのことも・・・・・。ずいぶん辛い思いをしたようだね」
「いえ・・・・・わたしは・・・・・・」
「だが、君はその辛い出来事を乗り越え、前向きに生きている。誰でもができることじゃない。あきら君の話を聞いて・・・・・君がどれだけ素晴らしい女性かということを知ることができたよ」
 父親の言葉に、牧野が頬を赤らめ俯いた。
「あなた・・・・・そんなこと、今までわたしに一度もお話しにならなかったじゃないですか」
 母親が不本意そうに言うのを、父親が困ったように見て言った。
「君は、ずいぶん牧野さんを嫌っているようだからね。下手に話しても信じないだろうと思ったし、あきら君と彼女の仲を勘ぐるんじゃないかと思ったんだよ」
「当然でしょう。彼女の勤務先をご存知でしょう?大方、美作家に取り入って入り込んだに決まってますよ」
「それは違います」
 あきらが、静かに母の言葉を否定する。
「牧野は、俺の家とあのホテルの関係を知らなかった。それに、あのころ俺たちと牧野は疎遠になっていて・・・・・牧野が就職したことすら知らなかったんです。あそこに就職できたのは、彼女の実力です。うちとは何の関係もありませんよ」
「それは確かなようだよ。わたしもその件については総支配人に聞いてみたことがある。牧野さんに、何かコネがあったようなことは一切ないそうだ。彼女は、しっかりと自分の足で歩ける女性だ。誰かの後ろ盾など、必要としない。だからこそ―――総二郎は惹かれたんじゃないのかね?」
 父親の言葉に、俺は目の前の牧野をじっと見つめ―――
「ああ。そうだよ」
 と頷いたのだった。
「俺は、牧野に再会したとき、見合いの真っ最中だった。家のために結婚して、子供を作って。それが当たり前だという世界に何の疑問も持ってなかった。だけど・・・・・牧野に会って、俺の世界は変わった。いや、本当はずっとそれを求めていたのに、気づかないフリをしていたんだ。牧野はそれを・・・・気づかせてくれた」
「西門さん・・・・・」
「俺は、牧野が好きだ。一緒になるなら、その相手は牧野以外にはいない。たとえ反対されても・・・・・俺は、牧野以外の女性と結婚する気はないよ」
 俺の言葉に、牧野は目を潤ませ・・・・・
 母親の顔色は真っ青になった。
「けど、あきら、どういうことか説明してくれ。今まで牧野とどこで何をしてたんだ?」
 俺は今日ずっと気になって仕方がなかったことを、あきらにぶつけた。
 あきらはひょいと肩をすくめると、まるでなんでもないことのようにこう言ったのだ。

 「親父に、紹介したんだよ。俺の恋人ですってな」


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 総ちゃんの安息の日はまだ遠い・・・・・?

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