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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
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*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

Believe vol.1 ~花より男子・総つく~

Category : Believe ~花より男子・総つく~
 *こちらは「Fantasista」「Promise」から続くお話になります。


 「また喧嘩したのかよ」

 美作さんがうんざりしたように言うのに、あたしはむっと顔をしかめる。
「だって・・・・・」
「今度は何が原因だよ?」
「お義母様が、男の子を産めって言うから」
「って―――お前、妊娠したのか!?」

 美作さんが身を乗り出してくるのに、思わずのけぞる。

「そ、そうじゃなくて!これからのこと!」
「なんだよ、焦らせんなよ」
「―――とにかく、そう言われたから言ったの。そんなの、生まれる前からわかりませんって。そしたら、今は産み分けができるんだから、なんとかなるはずだって。それでつい、あたしもむきになっちゃって・・・・・産み分けなんて、絶対しないって―――」
「言ったのか?おまえなー・・・・・」
 美作さんが大きなため息をつく。
「だって・・・・・言っちゃってから、しまったとは思ったんだよ。でももう、お義母様の目がものすごい怖いことになっちゃってて・・・・・やばい、と思って逃げてきちゃった」
「―――で、これからどうするつもりだよ。ずっと俺のとこにいるわけにいかないだろ?どうせ総二郎にはすぐばれるんだし」


 西門総二郎という、茶道の次期家元という男に嫁いでもう3ヶ月が経とうとしていた。

 初めは反対していた彼の母親も、最終的にはあたしを認めてくれ、幸せな結婚生活を送る―――はずだったのだけれど。

 事あるごとに、お義母様と意見のぶつかるあたし。

 ただおとなしく従うということができない性分で、ついつい余計なことを言ってしまうのが原因なのだけれど。

 総二郎は忙しく、あたしとお義母様のそういう問題にもかまっていられないというのが現実で・・・・・

 あたしはそうやってお義母さまとぶつかるたびに、美作さんの家へ逃げ込んでいたのだった。

 「―――夕方には帰るよ。ごめん、いつも迷惑かけて」
 そう言ったあたしの頭を、優しく撫でる美作さんは。

 呆れたような、それでいて優しい笑みを浮かべていて、やっぱりこの人の傍は安心できると実感させられた・・・・・。

 
 「あれ、やばいとこに来ちゃった?」

 突然聞こえてきた懐かしい声に、はじかれたように振り向く。

 そこにはやっぱり懐かしい顔が。

「類!!」
「お前、いつ帰ってきたんだよ!?」

 笑顔を浮かべ、部屋に入ってくる花沢類。

「今朝、着いたんだ。連絡しようと思ったんだけど結構過密スケジュールでさ、会えるかどうかもわからなかったし。でも取引先の都合で予定変更。3日間、暇になったから遊びに来た。牧野―――じゃないんだっけ。つくしはどうしてここに?あきらと不倫でもしてるの?」
 自然に呼ばれた名前に、ちょっとドキッとする。
「変なこと言わないでよ、不倫なんてするわけないでしょ」
「ま、喧嘩するたびに俺んとこ来てたら、怪しまれても無理ねえけどな」
 美作さんがくすくす笑う。
「だって・・・・・実家には弟夫婦がいるし、優紀も結婚しちゃったし、桜子や滋さんは海外だし。美作さんのとこくらいしか―――」
「それだけじゃねえだろ?俺んとこにいれば総二郎の奴が絶対迎えに来るってわかってる。だから来るんだろうが」

 にやにやと笑って言う美作さんに、ちょっと悔しくてじろりと睨む。

「べ、別に―――。迎えに来てほしいと思ってるわけじゃないもん」
「お前のそういう意地っ張りな性格も喧嘩の原因の1つだろ?」
「う・・・・・」

 言い返す言葉もなく凹んでいると、類がちょっと考えるような素振りをして、口を開いた。

「じゃ、今回は俺のとこに来る?」
「は?」
 その言葉に目を丸くするあたし。
「少し、あの家を離れてみるのもいいんじゃない?総二郎は俺が帰ってきてることまだ知らないし」
 類の言葉に、美作さんの瞳が輝きだす。
「それ、おもしれーな。総二郎の泡食った顔が目に浮かぶわ」
「ええ?ちょっと、美作さんまで!」
「そのくらいしてみろって。総二郎にだって反省すべきとこがあんだし。お前が真剣に離婚でも考えてるってなったら慌てると思うぜ」
「離婚!?」

 その言葉に青くなり。

 対照的に楽しそうに笑っている2人の男を眺め見たのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 総つくなのに、総ちゃん出てないし。
 すでに夫婦となっている2人の邪魔?をする類とあきらが楽しそうです♪

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Believe vol.2 ~花より男子・総つく~

Category : Believe ~花より男子・総つく~
 「また喧嘩したのかよ」

 うんざりしたような俺の言葉に、母親がふんとそっぽを向く。
「私は悪くありませんよ。つくしさんがあんまり素直じゃないから―――」
「―――で、今度の原因はなんだよ?」
「そろそろ、子供でも作ったらどうかしらって言ったのよ」
「はあ?」
「当然のことでしょう?それで、やっぱり最初は男の子のほうがいいと言ったのよ」
「―――で」
「そうしたら、産み分けなんてとんでもないって怒ったのよ。私、そんなに怒らせるようなこと言ったかしら?」

 母親の言葉に、深いため息をつく。

 時期家元という立場上、そういうことも考えなければいけないということはわかってる。
 だけど、俺はまだそこまでは考えてないし、今つくしと夫婦になれたことを満喫したいと思っている。
 たぶん、俺よりもつくしのほうがそのことには敏感になってる気がする。

 ちょっとしたことでも母親と意見が食い違い、どちらも意見を曲げないものだから喧嘩もしょっちゅうだ。

 それでも、言いたいことを言えるということも大事だろうと、今まではそれを2人の間に入って宥めるようにしてきたが。

 「で?つくしは?」
 俺の言葉に、母親は肩をすくめる。
「さあ。出かけたみたいですけど」
 そう言うと、自室に引っ込んでしまった母親。

 俺はまた一つため息をつくと、自分の部屋に行って携帯を取り出した。

 つくしは、母親と喧嘩した後はあきらの家に行っていることが多い。

 この家にこもっているとストレスもたまるだろうし、あきらならいい相談相手になるからと、目を瞑ってはいるがこうしょっちゅうあきらのとこへ行かれるのはやっぱり面白くない。

 何度かコールした後、あきらが電話に出る。
「つくしは?」
『つくし?なんだよ、帰ってねえの?』
「帰ったのか?いつごろ?」
『1時間くらい前だよ。もうとっくに着いたかと思ってたけど』
「いや、まだ帰ってきてねえよ。買い物でもしてんのかな」
『―――もしかしたら』
「え?」
『いや―――』
 なんとなく、何かを含んでるようなあきらの声が気になった。
「なんだよ、言えよ。つくしの行き先に心当たりでもあんのか?」
『心当たりっつーか・・・・・今日、類が来たんだよ』
「は?類?あいつ、フランスじゃなかったのか?」
『仕事だって言ってたぜ。つくしが帰るって言うんで類が送っていくって一緒に出て行ったんだよ。だから、もしかしたら類と一緒かも―――』

 類と?

 ざわりと、胸騒ぎがする。

 類とは大学時代に3ヵ月間付き合ってたことがあるつくし。

 そのまま結婚、というところまでいった仲だ。

 もちろん今は俺の妻なわけだから、何かあるはずはない―――のだが。

 あきらとの会話を終え電話を切った俺は、すぐにつくしの携帯に電話をかけた。

 数回のコールの後、留守録サービスに切り替わってしまう。

 その後すぐに類の携帯にかけても同じ。
 
 ―――まさか、本当に類と―――?

 ここのところ俺も忙しくて、あいつの話をちゃんと聞いてやれなかったかもしれない。

 でも、あいつもそれはわかってくれていたし、2人の気持がちゃんと通じ合っていたはず・・・・・

 それとも、そう思っていたのは俺だけ・・・・・?

 どうしようもない不安が胸に押し迫ってくる気がするのは、相手があの類だからだろうか。

 もしかしたら、つくしが結婚していたかもしれない相手。

 つくしにとって、類は特別だ。

 もしつくしが俺との結婚に絶望して、類と再会して情が芽生えたとしたら?

 類がまだつくしのことを愛してるとしたら・・・・・?

 あいつの性格はよく知ってる。

 好きなものにはとことんこだわる性格だ。

 つくしが俺との結婚で悩んでると知ったら・・・・・?

 どこにいるかもわからないけれど、俺は家を飛び出した。

 ―――つくし!どこにもいくな・・・・・!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、類君とつくしはどこへ・・・・・?

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Believe vol.3 ~花より男子・総つく~

Category : Believe ~花より男子・総つく~
 「―――懐かしい」

 ここへ来るのは何年振りだろう。

 英徳高校の非常階段。

 ここへは本当によく来ていたから・・・・・。

 「でしょ?やっぱり牧野と来るならここだと思って」
 そう言って類が笑った。
「ごめんね、付き合わせて」
「別に。俺がそうしたいと思ったからそうしてるだけ。総二郎と結婚して、もう2人で出かけるのなんか無理だと思ってたからうれしいよ」
 いつものように話す類が、あたしの棘棘した心を癒してくれるみたいだった。
「忙しそうだね。ちゃんと休みとかとってる?」
「適当にね。俺、どこでも寝られるタイプだから、移動中の車の中とかでちゃんと睡眠はとってるよ」
「それだけじゃ心配だよ。働きすぎて、倒れたりしないでよね。フランスじゃ、すぐにお見舞いにも行けないし」
 あたしの言葉に、類がくすりと笑う。
「心配してくれるの?」
 小首を傾げ、あたしを見つめるビー玉のような瞳。

 どきんと胸が鳴る。

 昔から、類のこの目には弱いんだ。

 「そ、そりゃあ、友達だもん。当然でしょ?」
 赤くなった顔を隠すように、あたしはくるりと向きを変え、手すりにもたれてそこからの景色を見た。
「そうだね。俺も―――つくしのことはいつも心配してるよ」
 あたしの隣で、同じように手すりにもたれる類。
「総二郎は、今が忙しい時期なんでしょ?少し落ち着けば、きっと何とかしてくれるよ」
「ん―――大丈夫。仲悪いわけじゃないよ、お義母さまとだって。ただ、意見が合わないことが多いだけ。人物的には、嫌いじゃないの。今までの苦労とか、妻としての気持ちとか、母親としての気持ちとか、わからないでもないし。ただ―――何でも言う通りにできないのが、あたしの性格っていうか・・・・・もうちょっとあたしが素直になればいいんだろうけど」
「へえ、それはちゃんとわかってるんだね」
 冷やかすような類の言葉に、あたしは顔をしかめた。
「そりゃ、ね。あたしだってもう高校生とかじゃないし。でも、なかなか思うようにはいかないの」
「ん、それもわかる。2人の性格考えると。意外と、似てるのかもって気がするけどね」
「ええ!?」
 あたしが驚いて声を上げると、類がぷっと吹き出す。
「相変わらず、反応は素直だな」
「類!あたしで遊んでるでしょ」
「ごめん、楽しくって・・・・・」
 くすくすと笑い続ける類。
 そんな笑顔を見るのも久しぶりで。
 相変わらずのきれいな顔をじっと見つめてしまう。

 「類は―――恋人は、いないの?」
 あたしの言葉に、笑うのをピタリと止める類。
「―――いると、思う?俺に」
「だって・・・・・類みたいな人、周りの女の人が放って置くはずないもん。その中に、きっと素敵な人だって・・・・・」
「いないよ」
 きっぱりと否定する類の、強い口調にちょっとどきりとする。
「そんなの、いない。確かに顔だけならきれいな女はたくさんいると思うけど。でも、それだけじゃ好きにならない。付き合うなら・・・・・俺はやっぱり―――」

 そこまで言って言葉を切ると、類はあたしのほうに体を向け、じっと見つめてきた。

 まっすぐな視線から逃れることができなくて。

 あたしはそのまま固まってしまった。

 「―――おれはずっと、牧野だけを見てきた。例え牧野の相手が俺じゃなくても―――牧野が幸せならそれでいい。だから今回も、ただ手助けしたくて、それで連れ出してあげたつもりだけど」

 いつの間にか、呼び方が牧野に戻っている。

 類のひんやりした掌が、あたしの髪に触れる。

 「もしかしたら―――少しは期待してたのかもしれない。まだ、望みはあるって―――」
 目を、そらすことができない。
「望み、って・・・・・」
「このままあんたを連れ去ったら・・・・・どうなるかな」
「何、言ってるの―――」
「喧嘩ばっかりで、そのたびに家を飛び出してあきら頼って・・・・・それで、うまくやっていけるの?これからもずっと・・・・・俺のとこに来れば、もうそんな思いもしないですむよ」
「―――類・・・・・?」

 なんだか妙な気がしていた。

 類の瞳は相変わらずきれいに透き通っていて。

 その瞳に吸い込まれそうになる。

 類の顔が近づき、唇が触れそうになるところまで、あたしはその瞳に見惚れていて動けなかった。

 寸でのところで、はっとして離れようとするけれど。

 あたしの体はしっかりと類の腕に捕まえられていて。

 「ここで、俺が離すと思う・・・・・?」

 その言葉に、答えたのはあたしじゃなかった―――。

 「―――つくしを、離せよ」

 はっとして階段の方を見ると。

 そこには、不機嫌に顔を強張らせた総二郎が立っていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類の本心は・・・・・?

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Believe vol.4 ~花より男子・総つく~

Category : Believe ~花より男子・総つく~
 「―――これはどういうことだ?つくし。説明してもらおうか」

 完全に怒ってる、総二郎のその目が怖かった。

 「どういうことって―――美作さんのうちに行ったら、類と会って―――で、久しぶりだし、話してたら長くなっちゃって・・・・・」
「で、ここで抱き合ってた?どういう流れでそんな展開になるんだ?お前、俺の妻だって自覚ないわけ?」
「あ、あるわよ。別に、抱き合ってたわけじゃなくて―――」
「俺が、抱きしめてただけ」

 平然と、穏やかにそう言う類を、じろりと総二郎が睨みつける。

 「類、お前―――何のつもりだ?つくしを、どうするつもりだった?」
 総二郎の言葉に、肩をすくめる類。
「つくしが、ずいぶん凹んでるみたいだったから、慰めようとしただけ。本来なら夫の仕事だと思うけど、総二郎は忙しいみたいだし。俺なら、その役目ができると思った。牧野―――つくしが望むなら、俺は何でもするよ」
「てめ・・・・・」
 総二郎が、類につかみかかる。

 あたしははっとして、総二郎の腕をつかんだ。
「ちょっと!やめてよ!」
「何でもするって?このままつくしをかっさらってでも行くつもりかよ!」
「つくしがそれを望むならね。もし、つくしがそれを望んだとしたら、それは総二郎のせいでもあるんじゃないの?」

 類の言葉に、総二郎の瞳が一瞬揺らぐ。

 冷静な類の瞳。

 その奥で、何を考えてる・・・・・?

 「―――つくし」
 総二郎の声に、あたしははっとして総二郎の方を見る。
「お前は―――どうしようと思ってた?このまま・・・・・類に着いて行くつもりだったのか?」
「そんなこと・・・・・」
「俺は忙しくて・・・・・お前の話をちゃんと聞いてやれてなかったかもしれない。だけど、お前とおふくろのことを心配してなかったわけじゃない。仲良くしてほしいとは思ってたけど・・・・・放って置いたつもりはなかった。似た者同士、急に素直になれって言っても無駄だと思って・・・・・・。そう思ってた俺は、間違ってたのか?」
「総二郎・・・・・」
「お前が、類を頼るほど―――俺は頼りない夫だったのか・・・・・?類だけじゃない。いつも、あきらを頼るよな。俺に言えないことでも、あきらには言える。友達として―――それは認めてきたつもりだけど」
 類から手を離し、あたしを見つめる総二郎の瞳にドキッとする。
「でも―――俺は、お前に何でも言ってほしい。もっとちゃんと、俺にわがままを―――」
「―――わがまま?」
 
 ずっと、何かが引っ掛かっていた気がする。

 あたしは、総二郎に何を求めてた・・・・・?

 「あたしが、わがままを言えばよかったの?じゃあ総二郎は?」
 あたしの言葉に、総二郎が目を見開く。
「俺?」
「総二郎は、あたしに何でも言ってくれてた?仕事のこと―――あたしにはどうせわからないことだって、勝手にそう判断してあたしには何も言ってくれなかったじゃない。あたしはそんなに頼りにならない?そりゃあ、茶道の世界のこと、あたしにはまだ分からないことだらけだよ。だけど―――それでも、愚痴を言うこともできないような妻なの?あたしは、何のためにあの家にいるの?」
「つくし・・・・・」
「・・・・・お義母さまのこと、あたしは好きだよ。喧嘩したって、次の日の朝にはお互いちょっと反省して、歩み寄ろうとしてるのがわかるの。そのたびに、あたしは総二郎に嫁いでよかったって思えた。でも―――総二郎とは、結婚してからずっと、距離が離れていくような気がしてた。考えてること、悩んでること、何でも話してほしいのに、何も言ってくれない。あたしはそんなにダメな妻なのかって思ったら―――1日中あの家にいるのは息が詰まって」
「だからって、毎日のようにあきらの家へ行くのか?お前こそ、あきらに言うくらいなら俺に直接それを言えばいいじゃねえか!何でいつもあきらなんだよ?何で類に抱きしめられて抵抗もしねえんだよ?俺は、お前の夫じゃねえのかよ!?」

 あたしと総二郎が睨みあっている間で、類は退屈そうに大きなあくびをしていた。

 「―――眠くなってきたなあ。つくし、どうする?俺と一緒に来るなら待ってるけど?」
 その類を、総二郎がキッと睨む。
「誰が行くか!お前1人で行けよ!」
「決めるのは、つくしでしょ?夫婦なんて、紙切れ1枚の話だし。今の話だって、いまさら何言ってんだって話だよ。お前ら、毎日一緒にいて何話してたの?夫婦になって、距離が離れたって?そんなんで、一生やっていけるわけ?」
 いつになく厳しい類の言葉に、あたしと総二郎もすぐには言葉が出てこなかった。

 「―――一生、添い遂げるって、誓ったんじゃなかったの?俺はそれを聞いて、総二郎にならつくしを任せられるって思ったよ。2人がお互いを信じていれば、きっと大丈夫だろうって。茶道だろうがなんだろうが、つくしにはそんなこと関係ない。そんな狭い世界にとらわれる奴じゃないだろ?どうしてもっと言いたいこと総二郎に言わないのさ。何に気を使ってるの?総二郎だって。何のためにつくしと結婚したの?もっと、お互いを信じてぶつかって行きなよ」

 言う言葉がなかった。

 実際その通りで。

 何でこの人は、いつもなんでもわかってしまうんだろう。

 あたしたちが気付かなかった、本当に気持ちまで―――

 「類―――」
 総二郎が口を開くのに、類はそれを手で制した。
「付き合いきれないから、俺はもう行くけど―――。つくし」
「え?」
「本当に気が変わったら―――その時はいつでも、俺のところに来て。もちろん、そうなったら俺はつくしを離したりしないから、そのつもりでね」
 そう言ってにやりと笑う類を、複雑な表情で見る総二郎。
「―――お前、俺の味方なの、敵なの」
「俺は、つくしの味方。だから、つくしを悲しませるようなことをすれば俺の敵。幸せにしてくれるなら―――ずっと味方だよ」
 その言葉に総二郎はため息をついて。
「わかった―――。せいぜい、味方につけられるよう努力するよ」
「そうして。あ、それからつくし」
「何?」
「夫婦仲いいのもいいけど、あきらが寂しがるから、時々は遊びに行ってあげて」
「―――うん。ありがとう、類」

 笑顔で手を振り、そのまま行ってしまった類。

 「風みたいなやつだな」
 総二郎の言葉に、あたしも頷いた。
「でも、今日のは熱い風だった」
「ああ―――。あんな類、久しぶりに見たな。お前が絡むと・・・・・あいつは熱くなる奴なんだって、思い出したよ」
 
 総二郎の手が、あたしの手をつかむ。

 「―――つくし」
 
 総二郎の横顔を見上げる。

 「―――愛してる」

 ギュッと、握る手に力がこもる。

 「―――あたしも」

 「帰ろう」

 「うん・・・・・」

 大事なことは、いつでもあたしと総二郎の中にあるんだ。

 それを、時々は口にして、伝えなくちゃね・・・・・。

 「あきらのとこに行くのは、月1くらいにしとけ」

 「え―、少ない。せめて週一」

 「だめ。月2」

 「ケチ」

 「―――おれと一緒なら週一でもいい」

 きっと、うまくいく。

 そう言ってる類の姿が、見えた気がした―――。

                      
                               fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いろいろ考えながら、結局夫婦喧嘩の話に終始してしまいました。
 今度書く機会があったら、子供の話とか・・・・・?

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