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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
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夢のあと vol.1 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 「牧野先生は?」

 「あれ、さっきまでそこにいたのに」

 「あー、たぶんあそこじゃない?先生の癒しの場所―――」

 女子高生3人の視線は、非常階段へと続く廊下の先の扉へと注がれていた―――。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「う~ん、疲れた!」

 非常階段の手すりから乗り出すように、体を伸ばす。

 牧野つくし、24歳。

 今年の4月からここ、英徳学園高等部の国語教師として教鞭をとっている。

 相変わらずのセレブな生徒たちには閉口させられるが、それでも居心地は悪くなかった。

 と言うのも、この英徳学園では未だにF4は伝説の存在として語られ、それに加えそのF4を制した女というので牧野つくし自体が伝説となっていたのだ。

 そのおかげで、大方の生徒たちからは尊敬され、教師たちからも一目置かれる存在となっていた。

 だが、そんな安穏な生活に、やや腐れ気味のつくし。

 トラブルを求めているわけではないけれど、何の変化もない同じ毎日に退屈しきっているといったところか―――。

 司とは、大学卒業を前に別れていた。

 理由はいろいろあるけれど、2人の気持ちが離れてしまった、というのがやはり一番大きかったのだろう・・・・・。

 花沢類は去年大学の卒業と同時にフランスへ渡っていた。

 美作あきらも主に東南アジアの国を転々としているらしい。

 西門総二郎は家元襲名に向けて活躍が目覚ましく、そして女性との浮名も相変わらずで、マスコミをにぎわせていた。

 「―――なんだか、夢物語みたい」

 ぽつりと呟く。

 この学園での生活。
 ジェットコースターみたいだったあのころは、遠い昔のこと。
 自分というキャラクターが登場するロールプレイングゲームでもやっていたかのような感覚。
 懐かしいというよりは、あれは本当にあったことだったんだろうかと、自分の記憶さえ疑わしくなってきていた―――。

 
 ぼんやりと空を眺めていると、ジャケットのポケットに入れていた携帯のバイブが震え始める。

 画面を確認し、耳にあてる。
「―――はい―――はい、わかりました。―――5時ですね、はい―――じゃあ」

 電話を切り、小さく息をつく。

 電話の相手は同僚の先輩教師。

 同じ国語担当なので話をすることも多い。

 先月告白され、特に断る理由もなかったつくしはそのままその教師と交際することに。

 真面目で、たまに冗談も言うし明るく優しい男だった。

 だけど、2人でいてもそこにはときめきがなく・・・・・

 まだ1ヶ月しか経っていないというのに、つくしは彼と会うことが億劫になってきていた。

 高校時代と同じように、この非常階段はつくしにとって癒しの場所だった。

 だけど、ここにいてもやっぱり何か物足りなさを感じていた。

 それは、いつでもここに来ると思い浮かぶあの人物が、ここにはもういないから―――。

 携帯に表示された時間を見て、つくしはちょっと姿勢を正した。

 「さて、行くか!」

 そう言ってくるりと向きを変えた瞬間。

 いるはずのないその人物の姿が目に入り、つくしは動きを止めた。

 「―――相変わらず、ここにきてるんだ」

 穏やかに微笑む、長身の美青年。
 ビー玉のような瞳と、薄茶のさら髪は昔のまま、どこか少年の面影を残していて。

 見間違えるはずのない、ずっとここで思い浮かべていたその人―――

 「花沢―――類・・・・・・?」

 小さく震える声で呼べば、嬉しそうに笑みをこぼす。

 「よかった。忘れられてなくて」

 すっと、伸ばされるきれいな手。

 動くことのできないつくしの髪を優しく撫でる。

 「どうして―――」

 意味なく呟かれた言葉には答えずに。

 類は、つくしの体を抱きしめていた。

 「会いたかった―――」

 温かなぬくもりとともに、その言葉がつくしの心に染み込んできた―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 初心に戻って。
 少しだけ大人になった類つくをかいてみたくなりました。

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夢のあと vol.2 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 「総二郎に聞いたんだ。牧野がここに就職したって」

 類がつくしを抱きしめたまま言う。

 「―――帰ってきてたなんて、知らなかった」

 以前はメールなどのやり取りがあった総二郎とも、最近は疎遠になっている。

 だから、F4のことは新聞やテレビで報道されることくらいしか知らなかったのだ。

 「知らせようかと思ったんだけど―――携帯、変えたでしょ。番号も」
「あ―――前のが、壊れちゃって。新規の方が安かったから」
「総二郎も、連絡取れないってぼやいてたよ」
 そうか、番号変わったことも知らせてなかった・・・・・。

 「―――一緒に、食事でも行こうかと思ったんだけど」
 その言葉にドキッとして、つくしは類から離れてその顔を見上げた。
「今日は、約束ある?」
「―――聞いてたの?さっきの電話」
「声かけようと思ったらちょうどかかってきたから、待ってた。邪魔しちゃ悪いと思って」
 彼との約束。
 別に後ろめたいことなんてないはずなのに、つくしは何となく居心地が悪くなって類から目をそらす。
「あの―――同僚の先生と、食事することになってて―――」
「彼氏?」
 まっすぐに見つめる視線を感じて、つくしはごまかすこともできず小さく頷いた。
「先月から、付き合ってて・・・・・」
「―――そう。じゃ、そのあとでいいや」
「え?」
「その食事の後。迎えに行くから、会おうよ」
「や、でも―――」
「その後も予定ある?」
「ないけど―――」
「じゃ、いいじゃん」
 にっこりと、有無を言わせぬような微笑み。

 つくしは何と言っていいかわからず―――

 「じゃ、またね」
 呆然としているつくしをよそに、類はそう一言言い残すとその場を後にしたのだった・・・・・。


 その後のつくしは、授業にも身が入らず、入る教室を間違えたりと散々で・・・・・

 類が一体何を考えているのか。

 昔からわかりづらい男ではあったけれど。

 ただ一つわかることは、久しぶりに会った花沢類に、つくし自身とても動揺しているということだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっと短めです。
 あまり教師という職にこだわっているわけでもないので、仕事の描写はそれほどありません。
 基本、類つくの恋愛模様が描きたいだけの人なので、私(^^)

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夢のあと vol.3 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 「―――んせい、牧野先生?」

 顔を覗きこまれ、つくしは自分が呼ばれていたことに気づく。
「あ―――ご、ごめんなさい。ぼーっとしてて」
 慌てて謝ると、彼―――東野一樹はふっと微笑んだ。
「いや、謝ることないけど―――。なんか、疲れてるみたいだね。大丈夫?」
「え、ええ」
 彼に向ける笑顔が、どうしてもぎこちないものになってしまう。

 さっきからつくしの頭の中は花沢類のことでいっぱいで。

 東野の話など、これっぽっちも頭の中に入ってこないのだから―――。

 「そろそろ帰ろうか」
 食事を終え、食器がすべて片づけられてしまうと東野がそう言って席を立った。
「あ、はい」
 つくしもホッとして席を立つ。
「本当は、この後2人で飲みにでも行こうかと思ってたんだけど―――」
 東野が、意味深な笑顔でつくしを見つめる。
「え―――」
「でも今日は疲れてるみたいだし。また、次の機会にしようか」
 そう言って笑う東野の笑顔はさわやかで。

 つくしの胸がずきんと痛んだ。

 「―――ごめんなさい」
 再び謝るつくしに、東野ははは、と笑う。
「謝る必要ないよ。疲れてる時はお互い様だろ?週末、ゆっくりと休むといいよ。また月曜日、君らしい元気な笑顔を見せてくれよ」


 会計を済ませ、店を出る。
 東野と食事するときは、いつも割り勘にしてもらっていた。
 それは、つくしの意地のようなものでもあって、絶対に東野におごらせることはしなかった。

 同じ教師同士、自分が女だからって甘えた関係にはなりたくない―――

 そんな風に思うこと自体、東野に対しては何か一線を画したような気持ちだったのかもしれないけれど、この時のつくしはまだそれに気づいてはいなかった・・・・・。


 「あれ、すごい車が止まってるね」
 東野の言葉にはっとする。
 目の前を見ると、そこには見るからに高級そうな外車が止まっていて―――

 その運転席にいる人物が、ドアを開けて出てくるのに、つくしははっとする。

 ―――花沢類・・・・・

 スマートな仕草で車を降り、つくしの方へ向ってくる類。

 東野がそんな類を呆気に取られ見ている間に、類はつくしの目の前に立ち、にっこりと微笑んだ。
「牧野、迎えに来た」
「花沢類、あの―――」
「あんまりそこに止めておけないんだ、悪いけど早く乗って」
 そう言うと、類はつくしの手をつかみさっさと車に向かって歩き出す。
「え、ちょ、あ―――東野先生」
 慌てて東野を振りかえると、東野はまだ呆然と立ち尽くしていて。
「え―――?」
「ごめんなさい、あの、また来週!」
「あ、ああ、うん―――」

 そうしてつくしは助手席に押し込まれ、車はあっという間に走り去ってしまったのだった。

 残された東野はぽかんと口を開けたまま―――
「F4・・・・・?」
 と言う呟きが、風にかき消された―――。


 「もう、強引すぎるよ!せめて東野先生にちゃんと紹介させてくれたって―――」
 助手席でそう言って類を睨みつけるつくし。
 類は表情を変えることなく、ひょいと肩をすくめた。
「必要ない。別に彼に知ってほしいとも思わないし」
「あたしには必要だよ。あんな失礼な―――毎日顔合わせる人なのに」
「―――牧野、お酒飲めるよね」
「―――花沢類、聞いてる?」
 相変わらずマイペースな類に、つくしの顔が引きつる。
「総二郎に教えてもらったバーがこの辺にあるはずなんだ―――あ、あそこかな」
「やっぱり聞いてない―――って、類、車なのにお酒って」
「大丈夫。この車は引き取りに来てもらうから。帰りもちゃんと送っていくよ」
 そう言うと、類は車を路肩に寄せて止めた。

 促され、降りるといつの間にか黒服に身を包んだ男が傍で頭を下げていて。
「頼むよ」
「かしこまりました」
 類の言葉に軽く頷くと、そのまま車に乗り込み、あっという間に去って行ってしまった。

 つくしが呆然と車を見送っていると―――

 「牧野、行くよ」

 そう言って類はつくしの手をつかみ、バーの中へと引っ張って行ったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 すでに類のペース。
 そして総二郎たちの出番はあるのか・・・・・?
 それはきららにも謎(^^;)

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夢のあと vol.4 ~花より男子・類つく~

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 いかにも総二郎が好みそうな、ムーディーでおしゃれなバーだった。

 類はつくしの手を握ったままカウンターの席に着くと、つくしの分もカクテルをオーダーした。

 「牧野と2人で飲むのは初めてだね」
 そう言ってにっこりと微笑む類に、つくしの胸がどきんと音を立てる。
「そ、そうだっけ・・・・・。それにしても、どうして急に帰って来たの?仕事で?」
 
 しばらくは、仕事の拠点はフランスになる。

 フランスへ発つとき、確かそう言っていた。

 と、類はちらりとつくしを見てからふっと笑った。
「―――フランスでの修行は終わり」
「修行?だったの?」
「もう、当分は日本が拠点になるよ。出張でたまに海外に行くことはあるだろうけど、帰ってくるのはここになる」
「そうなんだ」
「―――もっと早く、帰ってきたかったな」

 そっと囁くような声。

 だけどつくしにだけはしっかりと届く、甘く切ない声―――

 「―――なんで、彼と付き合ってんの」
「なんでって―――」
「付き合おうって言われて、断る理由がなかった?」
 その言葉に、思わずぎょっとして類を見上げるつくし。
「あたり?そんな感じに見えた。特に好きでもないのに、何となく付き合ってるみたいな」
「な―――勝手に想像しないでよ、あたしは別に―――」
「違うの?」
「―――――」

 何も言えなくなるつくしの手を、両手で包みこみその指先にキスを落とす。

 突然の行為に驚き、固まるつくし。

 類の瞳が、つくしを真正面から見つめた。

 「司と別れたって聞いて―――すぐにでも飛んできたかった。心配で―――だけどどうしても帰ってこれなかった。それで、時々総二郎に牧野の様子聞いてた」
「な、なんであたしに直接聞かなかったの?」
「だから、携帯変えてただろ?」
「あ―――」
「教師になって、英徳に就職したって聞いて、少しは安心してたんだけど・・・・・まさか、あんな男と付き合うなんてね」
「あんなって―――東野先生は別に、悪い人じゃないよ」
「そう。別にどうでもいいんだ、相手のことは。ただ―――牧野が、好きでもない男と付き合うなんて、らしくないって思って」

 つくしを見る類の瞳が、厳しくなった気がした。

 特に断る理由がなかったからというのは本当だけれど。

 でも・・・・・・

 「そんなに―――辛かった?どうして―――俺を頼ってくれなかった?」
「―――だって、花沢類はいなかったじゃない。フランスになんて、いけるわけないし」
「だからって、あいつと?」
「だって、仕方ないじゃない!」

 突然大きな声を出したつくしに、類は目を見開いた。

 つくしの大きな瞳から、涙がこぼれおちた。

 「―――道明寺と別れたこと、後悔なんてしてない。でも―――その後、どうしていいかわからなかった。1人になって―――心にぽっかり、穴が開いたみたいで―――1人は―――嫌だった」
「牧野―――」
「誰かに、傍にいてほしかった―――。ただ、それだけだった―――」

 F4という存在が、どれだけ自分の中で大きかったかということを思い知らされた。

 4人が自分から遠ざかり、1人になった時。

 どうしたらいいかわからなかった。

 でもそこで、F4を―――花沢類を頼っちゃいけないと思った。

 1人で、生きていかなくちゃ。

 でもやっぱりさびしくて。

 心の隙間を埋めたくて―――

 目の前に現れた東野先生に、縋ってしまった―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 20代前半の、しかも社会人になりたての人間なんて、精神的にはまだまだ子供。
 いくらしっかりしてても、1人で生きていくのは難しいですよね。
 甘えたいときは、甘えないと!

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夢のあと vol.5 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 ―――花沢類に会いたかったよ。ずっと―――

 ―――でも、会えばきっと甘えてしまうから―――

 ―――弱いあたしを、見られたくなかった―――

 ―――ずっと―――会いたかったよ―――


 途中からはよく覚えてない。

 泣きじゃくってしまったあたしを落ち着かせようと、花沢類に勧められたカクテルを飲んだ。

 思いのほかおいしくて、飲みすぎてしまったかもしれない。

 

 ガンガンと痛む頭を抑えつつ、起き上がる。
「った・・・・・きもちわる・・・・・」
 ふらふらとベッドから出て、部屋を見渡して―――ようやく気付く。

 「―――ここ、どこ・・・・・?」

 自分の部屋じゃないことはすぐに分かった。

 こんな広くてきれいな部屋、自分の部屋のわけない。

 そして殺風景なほどもののないこの部屋は―――

 「おはよ。気分どう?」

 そう言って入ってきたのは、花沢類だった―――


 「だいぶべろべろに酔っぱらってたからね。うちに連れてきた。覚えてないでしょ?」
「―――全然。ほんっとごめん。迷惑かけて―――」
 つくしの言葉に、類は優しく笑った。
「俺は楽しかったよ。あんなにべろべろに酔っぱらう奴、初めて見たかも」
「意地悪な言い方」
 むっと口を尖らせるつくしに、類はますますおかしそうに笑った。
「牧野が変わってなくて嬉しいよ。綺麗になったと思ったけど―――中身が昔のまんまだ」
「化粧がうまいってこと?」
「ばか。そうじゃないよ」
 類が笑うのをやめ、つくしを見つめる。
 突然見つめられて、つくしの胸が高鳴る。
「な、なによ」
「―――変わってないのは中身。やっぱり牧野は牧野だ。昔の―――俺が好きだった牧野だ」

 まっすぐに見つめる、ビー玉のような瞳。

 変わっていないのは花沢類の方。

 そう言おうとしても声にならない。

 類の繊細な手が、つくしの頬に触れた。

 ピクリと震えるつくし。

 「花沢類、あたしは―――」

 「俺、まだあきらめてないよ」

 「―――え?」

 にっこりと、無邪気な笑み。
 昔と変わらないその笑みで、類は続けた。
「俺の気持ちは、少しも変わってない。昔のまま―――まだ、牧野が好きだよ」
 つくしの目が、驚きに見開かれる。
「―――ちょっと―――待って。あたし、付き合ってる人が―――」
「知ってる。でも、本当に好きなわけじゃない」
「―――好きじゃないわけじゃない。いい人だし、まじめだし・・・・・ちゃんと、大事にしてくれてる」
「じゃ、彼と結婚するつもり?」
「結婚て―――」
「真剣に付き合ってるなら、当然考えてるんじゃない?真面目な人ならなおさら。彼にプロポーズされたらどうするの?」
「どうするって―――」
「真剣に付き合ってるなら―――牧野だって、考えておかなくちゃいけないんじゃないの?」

 つくしは反論することもできず―――

 相変わらず自分を見つめる穏やかな瞳をじっと見返していた。

 「―――類って、そういう人だよね」
「俺が?どんな人?」
「人が答えにくいこと―――そうやってズバリ切り込んでくる。あたしがなんて答えるかも―――大体、わかってるんでしょ?」
「―――たぶん、牧野よりも牧野のことわかってるよ。ずっと、見てきたからね」
「1年以上離れてたのに?」
「それくらいで、中身まではなかなか変わらないものじゃない?―――答えにくいなら答えなくてもいいよ。昨日、ちゃんとその答えは聞いてるから」
「は?」
 目を丸くするつくしに、くすりと笑いながら。
「べろべろに酔っぱらってたけど、話してたのは本心でしょ?」
「あ、あたし、何を―――」
 さーっと青くなるつくし。

 そんなつくしを楽しそうに見つめながら。

 類は、その口を開いた。

 「―――花沢類が好きだって。ずっと―――忘れられなかったって―――」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 嘘か真か?
 類のペースにはまったら、そう簡単には抜けられないでしょう。

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