FC2ブログ

プロフィール

きらら

  • Author:きらら

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

さくら咲く

HeroRisa
HeroRisa

GIFアニメ
GIFアニメ
*Before it reads*


*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

Angel~出逢い~

Category : Angel (コナン・新蘭)
☆このお話はパラレルです。
新一の妹に志保、志保の同級生に園子と蘭がいます。快斗は蘭のいとこという設定になっています。



 高校生探偵工藤新一。
 その名を日本全国に轟かせて数ヶ月―――。忙しさのあまり、学校の出席日数が危うく足りなくなりそうだったのだが、どうにか無事に2年生に進級することが出来――― 
 久しぶりに事件も何もない日、新一は学校からまっすぐに家に帰ると、リビングでコーヒーを飲んでいた。
 有名な推理作家である父優作と、元人気美人女優の有希子はアメリカに滞在していて、今、この大きな家には新一と、妹の志保が2人で住んでいた。
 志保は中学3年生。中学生にしては容姿も大人っぽく、妙に冷めたところのある女の子だった。兄に対してもいたってクールで、
「高校生なんかに頼っているようじゃ、日本の警察も先が思いやられるわね」
 と言い放った。頭も良く美人なのに男が寄り付かないのは、クールすぎる性格に問題がある、と新一は思っていた。


 玄関が開く音がして、女の子の話し声が聞こえてくる。
 ―――また園子が来たのか?
 志保のクラスメート、鈴木園子は鈴木財閥のお嬢様なのだが、気さくで明るい性格のため、お嬢様という感じのしない普通の女の子だった。なぜか志保と馬が合うようで、良くこの家にも遊びに来ているのだった。
 ―――ん?もう1人いるのか・・・?
 志保と園子の声に混じって、聞きなれない声が聞こえてきた。
「―――あら、いたの?珍しいわね」
 リビングに入って来るなり、志保が新一を見て言った。
「あのなァ―――」
 文句を言おうとして、志保のほうを見て―――止まってしまった。志保と園子に挟まれるようにして立っている少女。その少女の姿を見た途端、他のものが見えなくなってしまったように・・・新一の目は、少女にくぎ付けになってしまった。
 長い髪は黒く艶やかで、大きな瞳は潤んだようにキラキラと輝き桜色の唇は軽く結ばれている。華奢だが均整の取れた体つきで制服の上からでもその凹凸がはっきりと分かるほどだ。
 新一がその少女に目を奪われ言葉を発せられないでいると、両隣にいた園子と志保が顔を見合わせ、にやりと笑った。真ん中の少女はきょとんとした表情で新一を見ている。
「ふーん・・・。新一さんでもそんな顔することあるんだ」
 と言う園子の言葉に、新一はハッと我に帰った。
「―――どういう意味だよ?」
 軽く横目で睨みつける。が、園子はそれをものともせず、
「べっつにー」
 と、横を向いて言った。志保は相変わらずニヤニヤしていたが、蘭が自分の方を見たのに気付き、今度は優しくにこっと笑った。
「お兄ちゃん、紹介するわね。彼女、4月にうちのクラスに転校して来た毛利蘭さんよ」
 蘭、と呼ばれたその少女はペコッと頭を下げた。
「はじめまして、毛利蘭です」
 はにかむような笑顔で、新一を見る。
「あ、はじめまして―――工藤新一です」
 新一は慌てて立ち上がると、蘭のほうに一歩近づいた。そして、さり気なく右手を出す。蘭はちょっと躊躇いながらも右手を出し、2人は握手を交わした。2人の視線が絡み合う。
「蘭、わたしの部屋へ案内するわ」
 と、志保が2人の邪魔をするように、蘭の腕にそっと手をかけた。新一はチラッと志保を睨んだが、蘭は気付かずに頷いた。
「あ、うん」
「じゃあね、お兄ちゃん」
 クスッと笑い、意味ありげな視線を投げ、志保は蘭を連れて行ってしまった。園子もその後に続いて行こうとしたが、ふと入り口のところで止まるとパッと振り返り、ニヤッと嫌味な笑い方をした。
「―――んだよ?」
 と、新一が顔を顰めると、園子はちょっと後ろを振り返って見て、蘭たちが行ってしまったのを確認してから口を開いた。
「―――新一さん、もしかして蘭に一目ぼれ?」
「―――そんなんじゃねーよ」
 内心図星を指され、動揺していたが表面には出さず、ポーカーフェイスで言った。
「ふーん・・・?ま、良いけど。蘭を好きになると苦労するわよ」
「なんだよ、それ?そんなにわがままな子なのか?」
 見た目、そんなふうには見えないが・・・
「違うわよ。蘭はすっごくいい子よ。素直で優しくて・・・。ホント、いまどき珍しいような純粋な女の子って感じ」
 今時の女の子、園子が言うのも妙な気はするが――ー
「おまけに可愛くってスタイルも良くって運動神経も抜群―――とくりゃ、もてないほうがおかしいでしょう?」
「そんなに・・・もてんのか?」
「そりゃもう!男子たちの間じゃ蘭のファンクラブを作ろうなんて話が出てるくらいよ」
「そりゃすげーな・・・」
「けど・・・蘭てちょっと・・・」
 と言って、園子は困ったような顔をした。
「なんだよ?何か問題あんのか?」
「問題って言うか・・・あの子、気付いてないのよね」
「何に?」
「自分がもてることに」
「・・・は?」
「ぜんっぜん気付かないのよ。かなり本気で、自分のこと可愛いって思ってないのよ」
「・・・そりゃ、珍しいな・・・」
「でしょ?あれはほとんど天然ね。―――だからなんか、危なっかしいのよね。ほっとけない感じ」
 ―――分かる気はするなあ。守ってやりたくなるよなあ、あの笑顔見ると。
 と、先ほどの蘭の笑顔を思い出していると、園子が見透かしたようにニヤッと笑い、
「―――新一さん、マジで惚れてない?」
 と言った。
「ま、ファンクラブだなんて騒いでる男どもはさておき、かなり強力なライバルがいるから、がんばってね」
「強力なライバル?誰だよ、それ」
 思わずむっとして聞くと、
「あら、やっぱり気になる?」
 と、にやりと笑う。
「―――オメーなァ、からかってるんなら―――」
「いや―ね、からかってなんかないわよ。―――前に話したことあるでしょ?新一さんにそっくりな男の子のこと」
「ああ、マジシャンの子供だとか言う・・・」
「そう。黒羽快斗くんって言うんだけどさ、彼、蘭のいとこなのよ」
「へェ、けど、いとこなら別に―――」
「だって、いとこ同士って結婚できるじゃない」
「そりゃそうだけど―――」
「蘭ね、今快斗くんちに居候してるのよ」
「は?」
 新一は思わず目を丸くした。居候って、つまり・・・
「実は、蘭のご両親、今別居中でね。蘭はお父さんと一緒に住んでたんだけど、彼女お母さんの代わりに家事を全部こなしてたらしいのよ。んで、今年は受験でしょ?それじゃゆっくり勉強できないからってことで、快斗くんちに来ることになったらしいわ」
「ふーん・・・。じゃ、受験が終わったらかえんのか?」
「そういうことね。でもさ、あの2人かなりイイ感じなのよね。今日は、快斗くん用事があるからって先帰っちゃったけど、いつも行き帰りずっと一緒だし。学校でも快斗くんがいつも側にいるから他の男どもは近付けないって感じだもの」
 新一は聞きながら、胸がムカムカしてくるのを感じていた。学校でも家でもいつも蘭の側にいるというその男―――黒羽快斗に嫉妬していた。
 新一に言い寄ってくる女性は、まさに吐いて捨てるほどいる。“高校生名探偵”というネームバリューもあり、顔良しスタイル良し、頭も良くてスポーツ万能となれば、もてないはずはないのだが・・・。
 どんな美人に言い寄られても、新一は女性に本気でのめりこむことはなかった。きれいな女性といるよりも、難解な事件を解いているほうが新一にとってはよっぽど充実していたし、新一らしく在れた。そしてまた、どの女性も1度でも優しくしようものならすぐに勘違いし、終いには事件にばかり夢中になる新一を責め、新一に冷たくされれば泣き喚く―――。そんな女性ばかり見てきたので、女性、というと警戒してしまう癖までついてしまった。
 だが―――蘭に対してはそういった警戒心というものが全く働かない。そればかりか、もっと蘭を知りたい、彼女と話がしたい、とまで思ってしまっていたのだ。こんな気持ちは初めてだった。
 初恋、と言ってもいいかもしれないこの恋。
 ―――最初からそんなライバルがいるなんてな・・・。
 新一はニヤッと笑って思った。
 ―――けど、まだ付き合ってるとか言うわけじゃなさそうだし―――振り向かせてやろうじゃねーか。彼女をよ。
 新一の不敵な笑みを見て、園子は背筋が寒くなったような気がした。
「ちょっと、いつまで話し込んでる気?」
 入り口に、志保が腕を組んで立っていた。
「あ、ごめーん」
 園子がぺろっと舌を出す。
「蘭が待ってるわよ。ね、お茶とお菓子持っていくから手伝って」
「オッケー。じゃね、新一さん。がんばってね」
 ニッと笑って、志保の後についてキッチンへ行く園子。
「何のこと?」
 と、志保が訝しげに聞く。
「おい!余計なこと言うなよ!」
 新一が慌てて怒鳴る。志保に知られたら、後で何を言われるか分からない!
「はーい」
 クスクス笑いながらの返事。信用して良いものかどうか・・・いまいち心配な新一だった・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 蘭ちゃん出番少なくなっちゃいました。きららの個人的趣味で、また快斗が出て来ますが、今回はあくまでも新蘭メインです。
 次も読んで頂けたら嬉しいです♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お楽しみいただけましたでしょうか。
 もしよろしければ、ランキングにもご協力いただけたらとってもうれしいです♪
↓こちらのバナーをクリックしてくださいね♪↓
 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ


スポンサーサイト



Angel~接近~

Category : Angel (コナン・新蘭)
 ―――振り向かせてやろうじゃねーか。彼女をよ。―――
 

 あれから2週間・・・。結局新一は事件に追われる毎日でろくに学校にも行けず、当然蘭との仲も何の進展もなく・・・。
 
―――ったくよォ。なんだってこの世の中事件ばっか起きるかね。
 その事件が起きれば食事も忘れるほど夢中になってしまう人間のセリフとは思えなかったが、そんなことは棚にあげて、新一は溜息をついた。
 ―――彼女、どうしてるかな・・・。あの日もろくに話が出来なかったし・・・。また会いてえな。などと考えながら、近くの本屋に行くべく道を歩いていると―――
「あれ?新一さん?」
 その声に一気に心臓の鼓動が早くなり、パッと振り向く新一。
「あ、やっぱり。こんにちは」
 と言ってニッコリ笑ったのは、今まさに会いたいと思っていた人物・・・毛利蘭だった。
「お久しぶりです。あの・・・覚えてます?わたしのこと」
 ぽかんと口を開けたままの新一を不思議に思ったのか、蘭が小首を傾げて聞く。
「あ、ああ、もちろん、覚えてるよ。毛利蘭さん、だよね」
 漸く口を開いた新一。蘭も安心したように笑った。
「はい!良かったァ。1回しか会ってないから忘れられちゃったかと思った」
 と言って微笑む蘭は、まさに天使のように新一には見え・・・
 ―――かわいいなあ。やっぱり・・・。ここで会えたのも何かの縁だよな。
「蘭さん、今時間ある?」
「え?ええ、ありますけど・・・」
「良かったら、一緒にお茶でもどう?もちろん俺のおごりで」
「ええ?で、でも・・・」
 突然誘われ、蘭は戸惑っているようだった。
「ダメかな。今日、久しぶりに暇なんだけどちょうど1人で退屈してたんだ。少し話し相手になってもらえると嬉しいんだけど」
 決して強引にならないように。でも少しくらい良いかなと思わせるような言い方で。
 蘭はクスッと笑うと、
「はい、良いですよ」
 と言った。
 ―――やった!
 新一は思わず心の中でガッツポーズを決めた。
 

 2人は駅前のケーキがおいしいと評判の喫茶店に入った。
「前に、志保と園子が言ってたんだ。自分が入るのは初めてなんだけど」
「すごく素敵なお店。わたし、ケーキ大好きなんです」
「それは良かった。好きなもの頼んで良いよ」
「はい、それじゃあ遠慮なく」
 蘭は小さ目のケーキを2種類と紅茶を頼み、新一は蘭に勧められて、あまり甘くなさそうなケーキを1つとコーヒーを頼んだ。
 ほどなく出されたケーキをおいしそうに食べる蘭に、思わず見惚れる新一。
「これ、すっごくおいしい!」
「そう?良かったらもっと食べても良いんだぜ」
 というと、蘭はちょっと頬を染め、
「そんなに食べたら太っちゃいますよォ」
 と言った。そんな照れた表情もとても可愛く、新一は顔が綻ぶのを止められなかった。
「大丈夫、蘭さんならちょっとくらい太ったって。きっと可愛いよ」
「え・・・やあだ、新一さんってば。わたしにそんなこと言っても何も出ませんよォ」
「嘘じゃないって。蘭さん、すごく可愛いし。もてるだろ?」
 と新一が言うと、蘭は真っ赤になって首を振った。
「もてませんよお、わたしなんて。志保ちゃんのほうがよっぽど・・・」
「志保ォ?あいつは性格に問題あるからなあ」
「そんなこと・・・とっても優しいですよ。最初は冷たい感じに見えたけど、今は全然・・・」
「そうかね・・・」
「はい!わたしのことより・・・新一さんってすごくもてるんでしょう?新一さんの誕生日とクリスマス、バレンタインデ―には、家中が贈り物でいっぱいになるって言ってましたよ」
「家中・・・は大げさだけど・・・。まあ、贈り物はくるけど。知らない人からがほとんどだしね」
「そうなんですか?」
「うん。―――蘭さんは・・・彼氏とかいないの?」
 と、新一はさり気なく聞いてみた。すると、蘭はちょっと赤くなり、
「いないですよォ。言ったでしょう?わたしもてないんですよ」
 と俯いて言った。
「新一さんは?今はいるんですか?」
「え?今はって・・・」
「あ、ごめんなさい・・・。志保ちゃんが、たまに家に来たり、街で見かけるけどその度に彼女が違うって・・・」
 ―――あいつは~~~、余計なこと言いやがって・・・。
「それは、彼女じゃないよ」
「え?」
「俺、彼女なんていないよ。その、志保が見たって言う彼女たちは・・・その、勝手に家まで来ちゃったり・・・たまたま暇な時に誘ってきたりする子とかで・・・。別に彼女ってわけじゃないんだ」
「そう、なんですか?」
「うん。だから、親密な関係とかじゃないよ。映画見に行ったりするくらいでさ」
 新一の説明に蘭は納得したのか、笑って頷き、紅茶を飲んだ。
 ―――ったく、志保の奴、ろくなこと言わねえんだからな。彼女に誤解されちまったらどうするんだ!
「でも、新一さんてすごいですよね。いろんな難事件を次々に解決して・・・」
「や、別に・・・」
「すごいですよォ。―――ホント、うちのお父さんにも見習わせたい・・・」
「え?今なんて?」
 最後のほうのセリフが良く聞き取れず、新一が聞き返すと、蘭はハッとしたように手で口を抑え、
「あ、いえ、なんでも・・・」
 と言って、残っていたケーキを一切れ、口の中へ持って行こうとしたが―――
「いただき!」
 と、突然男の手が伸びてきたかと思うと蘭の腕を掴み、そのままケーキはその男の口へ―――
「!!快斗!」
 蘭が驚いてその人物を見て言った。
 そこに立っていたのは、新一に良く似た男で・・・
 新一の顔が一気に歪んだ。
 ―――こいつが・・・黒羽快斗って奴か?・・・そんなに似てるか?俺に。いや、そんなことより、今こいつ蘭のケーキを食いやがったな。蘭の使ってたフォークから・・・ってことは、間接キスしたってことじゃねェか!やろー・・・
「何で快斗がここにいるの?」
「そりゃこっちのセリフだよ。買い物に行ったんじゃねえのかよ?蘭」
 快斗が仏頂面をして応える。
「うん、そうだけど・・・たまたま新一さんに会って・・・あ、ごめんなさい新一さん、この人わたしの従兄弟で。黒羽快斗っていうんです。志保ちゃんとかに聞いたことあります?」
「ああ、あるよ。俺に似てるって言われたけど・・・」
「そうなんです。わたしもビックリして・・・テレビとかで新一さん見た時も似てるなって思ってたんですけど、実際会ってみて・・・やっぱり似てますよね」
「そう・・・かな」
「そんなに似てるかね。俺も実際会うのは初めてだけどさ」
 と言いながら、快斗は蘭の隣に座った。
 それを見た瞬間、新一の眉がピンっと跳ねあがり・・・。新一の方をチラッと見た快斗がそれに気付き、微かに笑みを浮かべた。
「で?工藤さんに会ったからって、何でここにいるわけ?」
 と快斗が聞くと、蘭が口を開く前に新一が、
「俺が誘ったんだ。お茶でもどうかってね」
 と言った。快斗と新一の視線が絡み、一瞬火花が散る。
「へェ、名探偵工藤新一もナンパとかするんだ?」
「ちょ、ちょっと快斗!!新一さんに失礼じゃない!」
 蘭が慌てて言うが・・・。新一の額にはすでに青筋が浮かんでいた。
「ご、ごめんなさい、新一さん。快斗って口が悪くって・・・もう!快斗も謝ってよ!」
 と蘭が快斗を睨むと、快斗は肩を竦め、そっぽを向きながら
「すいません」
 と言ったが・・・、ちっとも悪いと思っていないと言うのは傍目にも分かり・・・
「もう!!新一さん、ごめんなさい、本当に・・・」
「いや、蘭さんが悪いわけじゃないからね」
「すいません・・・あの、じゃあわたしはこれで・・・。今日はありがとうございました」
 と言って、蘭が席を立った。新一はそれを見てちょっと慌てて、
「え、もう行くの?」
 と言った。
 ―――せっかく会えたのに・・・
「はい。ご馳走様でした。あの、今度お礼に何か、差し入れ持って行きますね。ご迷惑じゃなかったら、ですけど」
 と言って、蘭はニッコリと笑った。その笑顔に新一は一瞬見惚れ・・・
「―――全然、迷惑なんかじゃないよ。お礼なんか別に良いけど・・・いつでも遊びに来てくれよ」
 と言った。蘭はちょっと頬を染め、嬉しそうに頷くと
「はい!じゃ・・・ほら、快斗行こう」
 いつのまにかケーキを全て平らげてしまった快斗の腕をとり、促した。
「あいよ。そんなにひっぱんなって―――。じゃ、失礼します。工藤さん」
 快斗は新一を見て意味深な笑みを浮かべると、そのまま出口に向かった。
 蘭も新一に向かってぺこりと頭を下げると快斗と一緒に出口に向かって行った。

「ね、ここのケーキおいしいでしょ?おば様に買っていこうよ」
「ああ、そうだな」
 仲良く話しながら歩いていく2人を見送りながら―――
 ―――あのやろォ・・・。ゼッテ―蘭はわたさねえぞ。従兄弟だってことをいいことにやりたい放題しやがって・・・。

 見たところ、蘭にとっては快斗はただの従兄弟。別に恋愛感情はなさそうだった。だが、快斗の態度は・・・新一の気持ちを知って面白がっているだけなのか、本気で蘭のことが好きなのか・・・その真意は測りかねたが、どちらにしろ新一にとって面白くないことには変わりない。

 蘭に近付くには、あの黒羽快斗をどうにかしなければいけない・・・。

 新一はそう思って、事件を解くとき以外では初めて、頭を悩ましたのだった・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 喫茶店の場面だけで終わっちゃいました。
 ま、快斗が出せたから良いか。
 またがんばって続き考えますね。
 それでは♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 二次創作のランキングに参加中です♪
 下のバナーをクリックしていただけるととってもうれしいです!
 ぜひぜひご協力を~~~♪
 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ




Angel~それぞれの想い~

Category : Angel (コナン・新蘭)
 ケーキ屋を出た蘭と快斗は、快斗の家に向かって歩き出した。
「なあ、そのケーキ、1つ多くねえ?」
 快斗が、蘭が持っているケーキの箱を見て言った。
「え?そんなこと無いでしょ?おば様と、快斗と、わたしと・・・」
「あと1つは?」
 その言葉に、蘭はくすっと意味深な笑みを浮かべた。
「な、なんだよ?」
「もうひとつは青子ちゃんの分よ」
 蘭の言葉に、快斗の頬が赤く染まる。先ほどまで新一に見せていた意地の悪そうな顔とは別人のようだ。
「なんで、あいつの分なんか・・・」
「あら、青子ちゃんってケーキ好きでしょう?こういうものは大勢で食べたほうがおいしいし。それに・・・」
「それに?」
「快斗だって、一緒に食べたいでしょ?」
 その言葉に、快斗はじろりと蘭を睨む。蘭のほうは涼しい顔で前を向いている。
「あのなあ、俺は別にあいつとは・・・」
 顔を赤らめながら文句を言う快斗を、蘭は面白そうに眺め、
「ふーん、そう?」
 と言った。
 青子と言うのは、快斗の家の隣に住む同じ年の女の子だ。快斗の幼馴染で、蘭とも顔なじみ。高校が違うため、園子や志保たちとは面識がないのだ。その青子のことを、快斗は少なからず想っているのだが、その想いは青子に伝わってはいない。蘭のほうはそんな快斗の想いに気付いていて、いろいろ気を使ってくれているのだが・・・。

 快斗は、こっそりと溜息をついた。
 鈍感で、いまいち子供っぽいところのある青子。実は蘭が快斗の家に同居することになって、1番喜んでいるのは青子だったりするのだから、快斗としては複雑だ。少しは、ヤキモチを焼いてくれても良いのに・・・。

 そんなわけで、最近ちょっと不貞腐れ気味の快斗。自分と蘭を見て、やきもきしている新一についいやみを言ったりしてしまうのも、そのせいかもしれない。
 
 一方の蘭は、なんだか妙にうきうきしている自分を不思議に思ったりしていた。
 ―――新一さんと、本当はもうちょっとゆっくりお話したかったなあ。この間会ったばっかりなのにすごく親近感が沸くのはどうしてだろう?まるですごく昔から知っている人みたいに、一緒にいると落
ち着く感じがする・・・。今度、本当に何かお菓子を作って、持っていこうかな・・・。


 そして、こちらはすこぶる機嫌の悪い新一―――。
 喫茶店のテーブルでコーヒーのおかわりをがぶ飲みしているところだった。
 そこへ、ひょいと顔を出したのは・・・
「ちょっとォ、なあんで新一さんがこんなところにいるわけえ?」
 心底驚いた顔で新一の顔を覗き込んできたのは園子である。その後から顔を出したのは志保。
「・・・別に。コーヒー飲みに来ただけだよ」
 そっけなく答えた新一からテーブルに目を移すと、そこには食べ終えたケーキ皿とティーカップが1つ・・・。
「・・・もしかして、誰かとデートだった?」
 園子の言葉に、新一は肩をすくめた。
「んなんじゃねえよ」
「ご機嫌斜めね。誰かさんに振られたのかしら?」
 新一の向かい側に座って、クスリと笑う志保に、新一の眉がぴくりとつり上がる。
「おめえな・・・」
「あら、図星?」
「え――!うっそー、新一さん、振られたのお!?」
 志保の隣に座りながら大げさにびっくりして見せる園子に、新一の顔が引き攣る。
「そんなんじゃねえ!おめえら、勝手なこと言ってんじゃねえよ!」
「あら、こわい」
 まったくこたえていない顔で肩をすくめる志保ときょとんとした表情で新一を眺める園子。
 新一は溜息をついた。
 ―――こいつらに何言っても無駄、だよな・・・。
「―――おい、志保」
「何?」
「おめえ、蘭さんに妙なこと言うなよな」
「妙なことって?」
「俺が、女をとっかえひっかえ連れてるようなこと、言っただろ」
「あら、まずかった?」
「あたりめえだろ!?人のことプレーボーイみてえに・・・。彼女に誤解されたらどうしてくれるんだ」
 その新一のせりふに、志保と園子は顔を見合わせた。それを見て、新一はしまった!と思ったが、後の祭で・・・
「ふ―――ん、そういうことなんだァ」
 園子がニヤニヤしながら言うと、志保も意地の悪い笑みを浮かべ、
「それはそれは・・・。なんだったら協力して差し上げましょうか?お兄様」
 と言った。
 新一は引き攣った笑みを浮かべ、
「いや、結構・・・。俺、もう行くから」
 と言って、席を立ったのだが・・・
「あ、ねえ、新一さん。わたしたち、ここでケーキ食べて行きたいんだけどなあ」
「・・・食べてきゃいいだろ?」
「2人じゃ寂しいし、蘭でも呼びましょうか?」
「あ、それ名案vvじゃ、早速電話して・・・」
「・・・・・・これでいいだろ?」
 そう言って、溜息と共に新一がテーブルに置いたのは2枚の千円札・・・。
「あら、悪いわね、お兄様v」
「ほーんと。ご馳走さまァ、新一さんv」
「・・・・・・・・」
 
 喫茶店を出た新一がどっと疲れを感じたりしていたことは言うまでも無く・・・
 この恋を成就させるには、まだまだ苦難の道のりが続くであろうことは容易に想像できたのだった・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


またまた短いお話になってしまいましたが・・・。
楽しんでいただければ嬉しいです♪次回は、何とか2人をもう少し近付けてあげたいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 というわけで、ただいまランキングに参加中♪
 よろしければ下のバナーをクリックしてくださいませ~~~♪
 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ