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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

きみとちぇりーぱい~プロローグ~

Category : きみとちぇりーぱいーコナン(コナン・快蘭)
*このお話は「名探偵コナン」のパラレルです。
快斗と蘭が結婚してます。新一は蘭の幼馴染です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「蘭・・・」

「なあに?快斗」

「愛してるよ」

「わたしも」

「蘭」

「なあに?」

「結婚しよう」

「―――うん!!」


    ~プロローグ~


快斗は、その日も愛しい妻の声で目を覚ました。
「快斗、起きて。朝食できてるよ」
「ん―・・・蘭、キスして」
「はいはい」
 蘭はクスクス笑いながら、快斗の唇に優しくキスをした。と、突然腕を伸ばし蘭を抱き寄せる快斗。
「!」
 蘭が驚いて唇を離す前に、その体を抱きこみ、深く口付ける。
 散々その可愛い唇を味わい尽くした後、やっと快斗は腕を緩めた。
すっかり息の上がってしまった蘭が、潤んだ瞳で快斗を見る。
「もう・・・」
「へへ、おはよ、蘭。今日も可愛いぜ」
 しれっと言う快斗に、仕方なく蘭も苦笑いする。
「ありがと。ね、顔洗ってきて。ご飯食べよ?」
「OK」
 漸く快斗はベッドから出ると、顔を洗いに洗面所へ行った。蘭はキッチンへ行き、落としたばかりの
 コーヒーをカップに入れ2人分のカフェ・オ・レを作って食卓へ運んだ。快斗もやってきて、2人で席につく。
「お、今日もうまそー。俺、蘭の作るスクランブルエッグ、すげー好き」
「ふふ、ありがと。じゃ、いただきまーす」
「いただきまーす」
 2人でこのマンションに住むようになって、2ヶ月が経っている。帝丹高校3年生でプロのマジシャンを目指している快斗と、同じく2年生で空手部に所属し今年の都大会では見事優勝を果たした蘭は、今年6月、快斗が18歳の誕生日を迎えたその日にめでたく入籍した新婚ほやほやのカップルである。
 この事を知っているのはお互いの親とごく親しい友人。そして学校の校長、教頭とお互いの担任の教師だけ。もちろん一緒に住んでいることも秘密なので登下校も別々にしている。
「蘭、そろそろ時間じゃねーか?」
 と、快斗が壁にかけられた時計を見て言った。
「あ、ホント。じゃ、行ってくるね」
「おー、気をつけてな」
 と言って、快斗は蘭を玄関まで行って送り出した。
 蘭は、毎朝空手部の朝練で快斗よりも1時間くらい早く出ているのだ。


「さて、やるか」
 と、1人呟きリビングに戻ると、テーブルの上にある皿を片付け、それを洗った。家での役割分担は、自然に決まってきていた。食事を作るのは蘭、後片付けは快斗、洗濯は蘭、お風呂掃除は快斗、部屋の掃除は2人で・・・という感じ。
 もちろん若い2人の結婚、反対されないわけがない。特に蘭の父親、小五郎はなかなか許してくれず・・・。まあそれは最初に予測できたので、まず快斗は自分の母親に打ち明けた。一流のマジシャンだった父が死に女手一つで快斗を育ててくれた母。驚きはしたものの、笑顔で許してくれたときは、心底感謝した。
 そして蘭の母、英理。10年前から別居している蘭の両親は英理が弁護士、小五郎が探偵をしている。
 英理ももちろん驚き、心配もした。でも2人の決意が固いと知り、許してくれたのだ。そして問題の小五郎・・・これはもう、頭ごなしに反対された。いきなり水をぶっ掛けられ、放り出され・・・。話をする暇など皆無だった。何度も何度も足を運んだが、全く相手にされず・・・。それが、急に話を聞いてくれると言い出したのは、快斗の誕生日の1週間前だった。どうやら英理が蘭の為に一肌脱いだらしいのだが・・・詳しいことは、英理も小五郎も未だに教えてはくれないのだった。
 とにかく話を聞いてくれると言う小五郎のもとへ行き、快斗は真剣に話をした。そして漸く小五郎の許しを得ることが出来たのだった・・・。
 学校のほうにも報告した。校長、教頭、そしてそれぞれの担任に・・・。皆一様に驚き、反対したものの2人の親が認めており、しかも弁護士の英理が認めているのでは、渋々認めざるをえず・・・。そして、晴れて2人は結婚することが出来たのだった。
 しかし、最初2人は一緒に住む予定ではなく・・・。とりあえず籍を入れて、式を挙げたり新居に2人で住むのは高校を卒業してから、と言っていたのだが、快斗の母親が、「結婚したら一緒にいるべき」と言い、快斗の死んだ父が生前仕事のために購入し、ほとんど使われていなかったマンションに住めるようにしてくれたのだ。それが今の新居、というわけだ。生活費などはまだ親に援助してもらっていたが、受験が終わり、快斗が大学へ進んだらアルバイトを始めるつもりだった。
 快斗は愛する蘭のためならどんなことでもするつもりだった。一緒にいられるのなら、家事をするのもいやだと思ったことはなかった。いや、それさえも幸せに感じる―――まさに、今2人は幸せの絶頂期にいるのだった・・・。


 「らーん、おっはよー」
 空手部の朝練を終え、蘭が自分の教室へ行くと、親友である園子が笑顔で言った。
「おはよう、園子」
 蘭も笑顔で返し、園子のそばへ行った。園子は蘭と快斗の関係をしている人間の一人だった。
「今朝、快斗さんに会ったわよ」
「あ、ホント?」
「うん。わたしは挨拶しただけだけど。相変わらず人気者よね、快斗さん。心配じゃない?」
「え・・・全然心配じゃないって言えばうそになるけど・・・でも、信じてるもん」
 と、ニッコリ微笑む蘭を見て、園子は半ば呆れ顔で、
「はいはいごちそうさま」
 と言ったのだった。
「あ、そういえば、昨日1年にかなりイケメンの男の子が転校してきたらしいわよ」
「ふーん、1年生のことまで良く知ってるね、園子」
「そりゃあ、イイ男ゲットするためにはね。1年生だったら守備範囲だし」
 と笑う園子に、苦笑いする蘭だった。
 蘭が結婚すると言ったとき、園子は本当にビックリしていた。でも、反対したりはせず、ただ羨ましがり、そして応援してくれたのだ。
「もしみんなにばれて、蘭が辛い思いをすることがあっても、わたしは蘭の味方よ?だから困ったことがあったら言ってねっ、絶対力になるからっ」
 と真剣な目をして蘭に言ってくれた。それが蘭には本当に、涙が出るほど嬉しかったのだ・・・。
 結婚していることを隠しながら通う学校。一応付き合っていることにはなってはいるものの、必要以上にべたべたしたりすることは出来ない。それでも2人はそんな高校生活を楽しんでいた。学校内で目があったり、姿を見つけたりするだけで幸せになれる毎日・・・。そんな充実した生活に、影を落とす存在が現れることなど、このときの2人は想像もしていなかったのだ・・・。


 3時間目の終わり、快斗は自分の教室の、自分の席に座っていた。
「お、あれ毛利さんじゃん」
 と言ったのは、前の席に座っている山田。快斗と蘭が結婚していることは知らないが、付き合っていることは知っていた。 
 快斗がそっちを見ると、快斗の教室の窓から向かい側の校舎の廊下が見え、その2階、蘭のクラスの横の廊下を蘭が園子と歩いているところだった。
「やっぱかわいいよなあ、彼女・・・。あ―あ、な―んで可愛い子にはみんなもう相手がいんのかね」
 しみじみと言う山田を見て苦笑いし、蘭に視線を戻す。園子と楽しそうに話しながら歩く蘭。快斗は蘭の笑顔が大好きだった。
 ―――あの顔見てると癒されるんだよなあ・・・。ん・・・?
 ふと、蘭の歩く廊下の先に立っていた男子生徒に目が行く。
「あれえ?あいつ、なんだかおまえに似てねえか?あんなやつ、うちの高校にいたっけ?」
 と、山田もその男に気付いて言う。そう、その見慣れない男子生徒は快斗にそっくりだったのだ。そして、男がじっと見つめているのは―――蘭だった。
 蘭が、男に気付き足を止める。男が、蘭を見て微笑んだ。蘭の目が、驚きに見開かれ―――その唇が
 何かを呟く。と、それが合図になったかのように、男が蘭に駆け寄り・・・なんと、蘭の身体をぎゅっと抱きしめたのだ。
「な!!」
 ガタンッと大きな音を立てて、快斗が席を立つ。
「・・・んだよっ、あれ・・・!」
「お、おい、快斗、落ち着けって・・・」
 快斗の顔が怒りに歪んだのを見て、山田が慌ててなだめようとする。が、快斗に山田の声は聞こえない。
 蘭が真っ赤になって男から離れようとするが、男は離そうとせず、蘭の耳元で何か囁いた。蘭が驚いて、男の顔を見る。男はニヤッと笑いながら、蘭の頬に軽く自分の唇を触れたのだ。
「!!―――んのやろォ!」
 頭に血が上り、そのまま教室を飛び出そうとした快斗の腕を誰かががしっと掴む。
「!離せよ!」
 と言って、その手を振り解こうとする―――が、
「黒羽、4時間目が始まるぞ。席につけ」
 と、厳しい声で言ったのは快斗の担任であり、4時間目の古典の教師である河村だった。がっしりとした河村に腕をつかまれ、快斗は仕方なく席に戻る。チラッと向かい側の校舎を見ると、もう蘭も男の姿もなくなっていた・・・。
 ―――クソッ、誰なんだあいつは!蘭の知ってるやつなのか・・・?何であんな・・・熱い目で蘭を見るんだよ!?何で、蘭はもっとちゃんと拒絶しねーんだよ!?
 もう快斗の頭には、授業の内容など入ってこなかった。先ほどの蘭と男のシーンで埋め尽くされ、今すぐ蘭のもとへ行きたい衝動を抑えるだけで精一杯だった・・・。


 4時間目が終わるチャイムが鳴り終わる前に、快斗は教室を飛び出していた。それはまさに疾風のごとくー――目にもとまらぬ速さで、まだ教室にいた河村が、
「今、何か通ったか・・・?」
 と呟くほどだった・・・。
「蘭!!」
 その数秒後、快斗は蘭の教室の戸を勢いよく開け放った。クラス中の生徒たちの視線が快斗に集中する。
「か、快斗!?」
 蘭が目をぱちくりさせる。
 快斗はずんずんと教室の中に入り、蘭の腕を掴むと、そのまま教室の外へと連れ出した。
「ちょ、ちょっと快斗!?どうしたの!?」
 わけがわからない蘭は、快斗に引っ張られながらそう聞いたが、快斗はただ無言のまま蘭の腕を引っ張り、先に立って歩いていた。そのまま屋上まで蘭を連れて行き、そこでやっと蘭の腕を離した。
「―――どうしたの?快斗」
 いつもと様子の違う快斗に戸惑いながら、蘭が言った。
「―――誰だよっ?」
 低く、絞り出すような声で快斗が言った。
「え?」
「誰なんだよ、あいつ!?」
「あいつって―――」
「さっき!廊下でオメエのこと抱きしめて、キスしたやつだよ!」
 怒鳴るようにそう言った快斗に、蘭はハッとした。
「―――見て、たの・・・?」
「―――偶然、な」
 低い声で言う快斗。その顔には表情がなかった。本気で、怒っているのだ。
「あの―――」
 と蘭が口を開きかけた時―――
「俺から説明しようか?蘭」
 という声が、屋上の入り口から聞こえ・・・
「し、新一!」
 振り向いた蘭が、その人物―――さっき蘭を抱きしめた男に、驚いて言った。
 快斗は男を親しげに呼ぶ蘭に顔を顰め、その男を睨んだ。
「どうして―――」
「蘭に会いに行ったら、2人で教室出て行くのが見えたから、追っかけてきた―――。あんたが黒羽快斗?」
 その男はゆっくり近づいてくると、挑むような目で快斗を睨んだ。その視線を真っ直ぐに返しながら、快斗は言った。
「なんだよ、テメエは」
「俺は工藤新一。昨日、この学校に転校してきた」
「―――1年か」
「ああ」
「蘭とどういう関係だ?」
 快斗が聞くと、新一はニヤッと笑い、
「結婚の約束をした仲―――だよ」
と言ったのだった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以前、日記でちょっとだけ紹介した小説です。一昔(二昔?)前にドラマでやってた「だんな様は18歳」風になっちゃいました。自分で快蘭新の小説やってて、どうしてもワンパターンになってしまう
なあと思っているときに浮かんだお話です。
 「ああ、わたしが書きたかったのはこれなんだ」とか思って。
 そのときに題名も決まってしまいました。

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きみとちぇりーぱい~vol.1~

Category : きみとちぇりーぱいーコナン(コナン・快蘭)
「―――ただいま・・・」
「お帰り、蘭」
 その日、部活を終え、帰ってきた蘭を快斗が玄関で迎えた。
「快斗、あの・・・」
「とりあえず、飯にしよう。今日は、俺が作ったから」
「え、快斗が?ホント?」
「なんだよ、その顔。俺だって飯くらい作れるぜ?蘭みたいにうまくはねえけどさ」
 冗談めかして言う快斗に、蘭は安心したように笑顔になる。
「ありがと・・・。じゃ、わたし着替えてくるね」
「ああ」
 部屋に入っていく蘭を見送り、快斗は小さく溜息をついた。
 あれから・・・蘭は、新一のことを快斗に説明してくれた。
 新一とは幼馴染で、新一がアメリカへ渡る小学校6年生の頃まで、本当に毎日のように遊んでいたこと。「結婚の約束」というのがよくある小さな子供の頃の話だということ。
 蘭がそのことを一生懸命快斗に説明している間、新一は終始ニヤニヤと笑い聞いていた。
「蘭にとっては子供の頃の他愛のない約束だったとしても、俺は本気だった。ずっとな。だからこそ、日本に帰って来て、この高校に入ったんだ」
 新一はそう言い切って、快斗のことを睨みつけたのだ。
「俺は、必ずあんたから蘭を奪って見せる。必ず、な・・・」


 「うん、おいしい!!」
 蘭が、快斗の作った料理を食べて言った。
「マジ?」
「うん!すごくおいしいよ。快斗、料理上手なんだね?」
「あんまり褒めんなよ、俺、調子に乗るから」
「うふふ。だって本当においしいもん」
 花がほころぶように笑う蘭に、快斗は思わず見惚れていた。
 ―――あいつになんか、渡せるかよ・・・。
 そんなことを思いながらも、口には出さずに、夕食の時間は穏やかに過ぎていった・・・。
 夕食の後、居間に寝そべってテレビを見ていた快斗の隣に、蘭が紅茶を2人分入れて来て座った。
「はい、快斗」
「ああ、サンキュー」
 体を起こした快斗は、紅茶を一口飲んでから、蘭の肩を抱いた。蘭も、そのまま体を預けている。
「蘭・・・」
「ん?」
「俺・・・蘭のこと、信じてるから」
 蘭が、顔を上げて快斗を見た。
「快斗・・・」
「あいつのことは気にいらねえけど・・・。蘭の気持ちを、疑ったりはしねえから。だから、蘭も俺に隠し事はしねえでくれよな」
「うん。約束する。わたし・・・快斗が大好きだよ」
「蘭・・・」
 2人は見つめあい、自然に唇を合わせた。何度も角度を変えながら、次第に深くなっていく口付けに、蘭の息が上がってくる。
「んっ・・・ふ、んん・・・」
 切なげに眉を寄せる蘭の顔をそっと見つめ、漸くその唇を離す快斗。
 口を半ば開いて、荒い呼吸をしながら潤んだ瞳で、快斗を上目遣いで見つめる蘭。
 その表情に、快斗の体が熱くなる。
「蘭・・・」
 もう一度熱く囁いて、その唇を塞ごうとした、その時・・・

『Purrrrrrrrrrrrr・・・・・・・・』

 絶妙のタイミングで鳴り出す電話。
 ガクッと肩を落とした快斗を置いて、慌てて電話に出る蘭。
「はい、もしもし・・・あ、お母さん。うん、元気よ。・・・え?うん、知ってるけど・・・ええ?・・・でも・・・・うん・・・うん・・・分かった・・・うん。じゃあね」
 電話を置いた蘭の表情は、どことなく曇っていた。
「どうした?蘭。電話。お義母さんから?」
「うん、そうなんだけど・・・」
 どうも、歯切れが悪い。
「なんだよ?どうしたんだ?―――俺に言えないこと?」
 自然と低くなる声に、蘭ははっと顔を上げる。
「ち、違うの。あの・・・新一のことで・・・」
 その名前を聞いた途端、快斗の顔が不機嫌に歪む。
「あいつが・・・何?」
「今度の日曜日、新一のところに、レモンパイを作って持ってってあげて欲しいって・・・」
「はァ?レモンパイ?何で?」
「新一の大好物なのよ、レモンパイ」
「そうじゃなくってさ、なんでそれを蘭が持っていくんだよ?」
「詳しいことはよく分からないんだけど、お母さんの仕事を手伝ってもらったんだって、新一に。それで、お礼は何が良いかって聞いたら、新一がわたしの作ったレモンパイが食べたいって・・・」
「お義母さんの仕事を手伝ったって、どういうことだよ?」
「詳しいことは新一から聞いてくれって」
「で、OKしたのか?」
「うん。だって、お母さん、約束しちゃったって言うし・・・。ごめんね、快斗」
 上目遣いで謝る蘭。
 快斗は溜息をついた。
「んな目で見んなよ。怒れなくなんだろ?」
「快斗・・・」
「日曜日・・・俺も行って良いんだろ?」
「うん!もちろん。ありがとう、快斗」
 嬉しそうに微笑む蘭に見惚れながらも、快斗はちぇっと舌打ちしてそっぽを向いた。
 蘭が、快斗の隣に座り、ちょこんとその肩に頭を乗せた。
「快斗、大好き・・・」
 満足そうに紅茶を飲む蘭を、ちょっと恨めしそうに見ていた快斗だったが・・・。
「ら~ん」
 突然、何かを思いついたように満面の笑みを浮かべて蘭の肩を抱く。
 蘭は、快斗の何か企んでいるような声にはっとし、思わずあとずさる。
「な、何?快斗?」
「風呂、入ろう。一緒に」
「え・・・」
 蘭の顔が、一気に赤くなる。
 夫婦になってから、一緒にお風呂に入ったことはまだ1度しかない。とにかく蘭はそういうことを恥ずかしがってしたがらないのだ。快斗がいくら誘っても、なんだかんだとはぐらかされていた。だが、今日は・・・
「良いだろ?」
「で、でもわたし、その・・・」
 逃げ腰の蘭の体をしっかり捕まえ、迫る快斗。蘭も、今日は快斗に対して強く出れないので、本気で焦っていた。
「俺たち夫婦だぜ?良いじゃん、それくらい。それとも蘭は、俺のこと愛してないわけ?」
「そ、そんなわけないじゃない!」
「だったら、良いだろ?蘭v」
 有無を言わさぬ笑顔。蘭は、溜息をつき、囁くように呟いた。
「―――分かったわよ」
「ん。いい子だ」
 快斗は蘭の頬に軽くキスをすると、そのまま蘭を抱き上げ、風呂場に向かったのだった・・・。




 ―――日曜日。
「でけえ家・・・」
 新一の家についた快斗と蘭。邸宅という言い方が相応しいような新一の家を見上げ、快斗は目を丸くした。新一の家族についても蘭から聞いている。父親は有名な推理小説家で、母親は元女優。なるほど、と納得するような家だった。
 蘭が、門に付いている呼び鈴を鳴らすと、ほどなく新一の声が聞こえた。
「開いてるから、入れよ」
 2人は、そのまま玄関のドアを開け、中に入った。
「いらっしゃい」
 と、新一が出迎える。
「あの、新一、これ・・・」
 と、蘭が焼いてきたレモンパイを差し出すと、
「サンキュー。上がってくれよ。まさか、これだけ置いてさっさと帰るわけじゃねえだろ?」
 新一が蘭を見て、にやっと笑う。
「え、でも・・・」
「話したい事もあるしさ、とにかく中に入ってくれよ」
 そう言いながら、新一はさっさと入っていってしまう。蘭は戸惑ったように快斗を見上げた。
「―――ああ言ってんだから、上がってくか」
 快斗が肩を竦めて言うと、蘭も頷き、2人は新一のあとについて行った。
「何飲む?蘭は紅茶だろ?」
 リビングのテーブルにつき、新一が2人の顔を見比べて言う。快斗は、新一の言葉に挑戦的なものを感じ取りむっとしたが、表面上はポーカーフェイスを装っていた・・・。
「あ、お茶ならわたしが入れるよ」
「わりい。置いてあるところは昔と一緒だから」
「うん、分かった」
 蘭が行ってしまい、快斗と新一の2人だけになると、新一は快斗を見てにやりと笑った。
「なんだよ?」
「いや・・・親父さんと一緒でポーカーフェイスが得意なんだなと思ってな」
 新一の言葉に、快斗の表情が一瞬険しくなる。
「おめえ・・・俺の親父のことを・・・」
「ああ、知ってるよ。有名なマジシャンだろ?黒羽盗一って言ったか。あんたもマジシャン目指してるんだって?」
「・・・・・」
「後継ぎってわけか?―――ついでにあっちのほうも引き継ぐのか?」
「―――あっち?」
「そう、あっち・・・。あんたの親父のもうひとつの顔だ」
 新一の瞳が、きらりと光った。
「・・・何のことだ」
「とぼけても無駄だぜ?とっくに調べはついてんだ。あんたの親父が、あの怪盗キッドだったってことはな!」
 快斗が、椅子をけって立ち上がる。
 『がたん!!』という大きな音が鳴り、トレイに3人分のカップを乗せて入って来た蘭が、びくっと立ち止まった。
「快斗?どうしたの?」
「!蘭・・・。いや、何でもねえよ」
 快斗は、いつものポーカーフェイスに戻り穏やかに微笑むと、椅子に座りなおした。
 新一は、そんな快斗を見て面白そうにニヤニヤと笑っている。
 ―――こいつ・・・一体何者なんだ・・・。どうして、誰も知らないはずの親父のことを・・・?
 今すぐ問いただしたかった。だが、蘭にはまだ聞かれていない。蘭の前で、まだそれを言うわけにはいかなかった。いずれは、言わなければならないことと、わかってはいたが・・・

 3人にレモンパイを切り分ける蘭を挟み、2人の男の間に緊迫した空気が流れ始めたいた・・・。



************************************************

 予想以上に新一の意地悪さが目立ってますね(笑) 
 新一ファンの方ごめんなさい。
 楽しんでいただければうれしいです(^^)

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きみとちぇりーぱい~vol.2~

Category : きみとちぇりーぱいーコナン(コナン・快蘭)
「探偵?」
 蘭が、驚いて目を見開いた。新一は穏やかにコーヒーを飲んでいる。快斗も、蘭の入れてくれたカフェ・オレを飲みながら、新一の様子を伺っていた。テーブルには、蘭の焼いてきたレモンパイが皿にもってそれぞれの前に置かれていた。


 ―――探偵・・・なるほど、ね・・・
「ああ。俺は高校生になってから、アメリカで探偵をやってたんだ」
「へえ・・・。あ、それでお母さんのお手伝いを?」
「そういうこと。たいしたことじゃねえけどな。妃先生が弁護を担当した被疑者が、以前アメリカ留学してたことがあって、その時のことで調べたいことがあるって言うから協力したんだ」
「そうなんだ・・・。でも、探偵なんてすごいね、新一」
 蘭は素直に感動している。快斗は、黙って2人の会話を聞いていた。
「もともと、父さんがFBIから依頼を受けたのが始まりさ。小説の仕事が忙しくて、どうしても時間を作れなかった。そこで、俺に白羽の矢が立てられたってわけ」
「FBI!すごい!」
「最初はなめられたけどな・・・。その事件を無事に解決して、認めてもらった。本当は4月にはこっちに戻ってくる予定だったんだけど、新しい事件が起きて、協力して欲しいって言われて。世話になった人の頼みだったから、断れなかった」
 新一の話を、目をぱちくりさせながら夢中で聞いている蘭を、快斗はちょっと面白くない思いで見つめていた。
「ねえ、おば様とおじ様は?」
「ああ、あいつらはまだ向こうにいるよ。帰ってきたのは俺だけ」
「ええ?1人で大丈夫なの?」
「なに、心配してくれんの?蘭」
 にやりと笑う新一に、蘭は思わず顔を赤くする。
「だ、だって・・・」
「大丈夫だよ。向こうでもほとんど一人暮らしみたいなもんだったし。これでも、料理とか結構うまいんだぜ?」
「そっか・・・」
「心配なら、メシ、作りにきてくれよ」
 その言葉に、蘭はえっとつまり、快斗がむっとする。
「・・・調子に乗ってんなよ。蘭は、オレの嫁さんだ」
 快斗の言葉に蘭の頬がぽっと赤くなる。それを見て、新一が顔を顰める。
「・・・言っただろ?俺は諦めねえって。俺は、蘭のためだけに日本へ戻ってきたんだ」
「し、新一。でも・・・」
「結婚したってことは、母さんから聞いてたよ。けど、それで諦められるほど俺の気持ちは簡単なものじゃない。昔から、俺には蘭しかいなかったんだ」
 はっきりと言い切る新一に、蘭は真っ赤になる。
「ま、今すぐどうこうするつもりはねえよ。ゆっくり時間をかけて振り向かせて見せるさ」
 にやり、と不敵な笑みを浮かべる新一。快斗は、無言でそんな新一を睨みつけていた・・・。


 「あのレモンパイって、いつも蘭が作ってたのか?」
 帰り道、蘭と手をつないでいた快斗が言った。
「うん。新一って、甘いものが苦手なの。それでね、有希子おば様・・・新一のお母さんに相談して、作ったの。確かわたしが12歳の時・・・新一が11歳の誕生日のときだったかな」
「ふーん・・・。俺、食ったことなかったよな・・・」
「あ・・・快斗は、甘いもの好きだし、レモンパイよりもチョコレートとかのほうが好きだと思ってたから・・・」
 拗ねてるような快斗を見て、蘭が慌てて言う。と、快斗はそんな蘭を見て、ぷっと笑った。
「快斗・・・?」
「ごめん、ごめん。別に怒ってねえよ」
「もう・・・」
「・・・今度、俺にも作ってくれよな」
 快斗の優しい眼差しに、ほっとしながら、蘭が頷く。
「うん・・・」
「蘭・・・。帰ったら、話があるんだ・・・」
「話・・・?」
 蘭が、きょとんとしながら上目遣いで快斗を見つめる。
「何の話?」
 下から覗き込むように自分を見つめる蘭に見惚れながら、快斗は蘭の肩を優しく抱いて、言った。
「帰ったら、話すよ・・・」
 そして、蘭の肩を引き寄せて、素早くキスをした。
 途端に赤くなる蘭。そんな蘭が愛しくて、ますます腕に力を込める快斗。
「快斗・・・?」
 いつもと少し違う、快斗の様子に戸惑う蘭だったが、快斗は優しい笑みを浮かべるだけで、黙って歩きつづけたのだった・・・。


 マンションに着き、いつも通り夕飯を食べ、入浴後に2人揃ってお茶にする。その間、快斗の様子はいつもと変わりないようにも思えた。
 でも・・・蘭だけには分かる。快斗が、いつもの彼とはほんの少し違うことが・・・。
「快斗?」
 お茶を一口飲み、ひとつ息をついて蘭は声をかけた。
「ん?」
「話って、なに?」
 快斗は、蘭の入れてくれた紅茶をおいしそうに飲んでから、ティーカップを置いて、息をついた。
「・・・俺が、何を言っても、落ち着いて聞いてくれる?」
 快斗の真剣な瞳に、蘭は一瞬どきりとしたが、その目はそらさずにゆっくりと頷いた。
 快斗は一度深呼吸をすると、瞳を閉じ、心を落ち着かせてから口を開いた。
「俺の・・・親父が、どうして死んだのかってのは、前に話したよな?」
「うん。確か、マジックショーの最中に事故にあったって・・・」
「そう。マジックの失敗による事故・・・。そういうことになってる」
「そういうことに・・・?じゃあ、本当は違うの?」
 驚く蘭に、快斗はゆっくりと首を振った。
「・・・わからない。真相は・・・。けど、親父が、ただのマジシャンじゃなかったってことだけは、確かなんだ」
「それ・・・どういうこと・・・?」
「・・・蘭、怪盗キッドって名前を、聞いたことある?」
「怪盗、キッド・・・なんとなくだけど・・・」
「それが・・・俺の、親父のもうひとつの顔だった」
「!!」
 目を見開き、息を呑む蘭。
「・・・驚いた・・・?俺は・・・犯罪者の、息子なんだ」
「・・・・・快斗・・・」
「・・・俺と、別れる・・・?」
 快斗の言葉に、蘭は更に目を見開き、次の瞬間には、その大きな瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
「どうして、そんなこと言うの・・・!?」
「蘭・・・」
「そんなこと聞いて、わたしが快斗のことを嫌いになると思ったの?わたしのこと・・・信じられないの・・・?」
「蘭、それじゃ・・・」
「快斗のお父さんが、何者だって関係ない。快斗がたとえ怪盗キッドだったとしたって・・・わたしの気持ちは、変わったりしない・・・!わたしが好きなのは、快斗自身よ・・・?」
 涙を流しながらそう言い切った蘭を、快斗はその腕に抱きしめた。
 愛しくて、愛しくて、たまらなかった。
 ―――離せない。離れられない・・・。こんなに、愛してる・・・。
「愛してる、蘭・・・」
 快斗の甘い声が、耳元を掠め、蘭の体がぴくりと震える。
 そっと顔を上げ、潤んだ瞳で快斗を見つめる。
 快斗の両手が、そっと蘭の頬を包み込み、ゆっくりと唇を重ねた。
 優しい、触れ合うようなキスから、徐々に深いキスへ・・・。いつしか、蘭の体からは力が抜け、快斗の腕に支えられるように立っていた。
 そのまま、蘭を寝室へ連れて行き、ベッドに横たえる。
 2人は、無言だった。
 言葉は、必要なかった。
 瞳を見れば、お互いの気持ちが充分過ぎるほど伝わって来た。唇を重ね、体を重ねれば、もう、お互いのことしか考えられなかった。
 誰にも邪魔されることのない、2人だけのとき。
 この幸せのときを、誰にも邪魔させたりはしない・・・。
 お互いの想いが、触れ合う肌から熱く、溶けるように染み込んでいった・・・・・。


 「・・・快斗・・・」
 ベッドの中、まどろみながら蘭が口を開いた。
「ん?」
「わたしね・・・なんとなく、気付いてたの・・・。快斗が、わたしに秘密にしてることがあるって・・・」
 蘭の言葉に、快斗が驚いて、上半身を起こす。
「なんで・・・」
「なんとなく、よ。それにね・・・。結婚することが決まったときに、快斗のお母さんがわたしに言ってたの」
「母さんが?なんて?」
「快斗のお父さんのこと・・・そのうち、快斗から話すと思うけど、その時に何を聞いても快斗を好きな気持ちだけは忘れずにいてねって・・・」
 ふふ、と小さく笑いながら告げた蘭に、快斗は少し、不貞腐れたように目を細めた。
「・・・なんだよ・・・んなこと、言われてたのか・・・」
「ん・・・。でも、言われてなくても・・・わたしの気持ちは、変わらないよ?わたしが好きなのは、快斗だけ」
 どこまでも優しく、澄んだ瞳に吸い込まれそうな錯覚を覚えながら、快斗は蘭の頬に手を伸ばした。
 快斗の手の感触に、気持ち良さそうに目を閉じながら、蘭がまた口を開いた。
「・・・新一に、何か言われたの・・・?」
「・・・・・あいつ・・・知ってたんだ・・・」
「え?」
「俺のオヤジのことさ・・・。どうやって調べたのかはしらねえけどな」
「新一が・・・そうなんだ・・・」
「どうやら、頭は切れるやつらしいな。あの妃先生にあてにされるくらいだ。アメリカで探偵をやってたってのも、ただのお遊びってわけじゃなさそうだ」
 再び横になり、天井を見ながら話す快斗を、蘭がきょとんとしながら見つめている。
「なんだよ?」
「ん・・・快斗が、新一を褒めるなんて意外だなって」
「ほ、褒めてなんかねえよ」
「・・・褒めてるよ?」
「・・・・・」
 蘭に真顔で言われ、快斗は黙ってしまった。
 ―――褒めてたか?俺・・・
「・・・けど、あいつを認めたわけじゃねえからな?蘭だけは、絶対にわたさねえ」
 そう言って、蘭の細い首に唇を寄せた。
「ちょ、ちょっと・・・!」
 びっくりした蘭が身を引こうとするが、快斗の腕がいつの間にかその細い腰に巻きつき、すでに身動きが取れなかった。
「夜は、まだまだこれから・・・だぜ?」
 耳元で、低く甘い声で囁かれ、蘭はもう観念するしかなかった・・・。


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 後半、思っていたよりもずっと甘々になってしまったような・・・。 まいっか。

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