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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

ルージュの伝言 5

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 「先生・・・・?」
「あー・・・・ワリイ」
 龍太郎は心底嫌そうな顔をして頭をかいた。
 ヒトミは、そんなに話したくないことなのだろうかと、悲しい気持ちになったが・・・
「あのな、最初に言っとくが、誤解だぞ・・・ああ待て、今全部話すから」
 何か言おうと口を開きかけたヒトミを手で制し、龍太郎は頭をかきながら口を開いた。
「昨日・・・先生連中と飲みにいった。それはお前も知っての通りだ」
 龍太郎の言葉にヒトミも頷く。
「居酒屋で、12時ごろまでは俺も普通に飲んでたんだ。そのあと・・・もう1件行こうってことになった・・・が、俺は帰るつもりだったんだ」
「そうなんですか?」
「ああ。今日のこともあったし、またいつもみたいにお前を待たしちゃ悪いと思ったしな」
 意外だった。
 竜太郎が、自分のことを気にしてそんなこと考えるなんて・・・。
「けどそん時にめちゃくちゃ酔っ払っちまってるやつがいて・・・そいつにどうしてももう1件付き合ってほしいところがあるって言われて、仕方ねえからその店まで付いていってやったんだよ。そしたら・・・」
 そこまで話すと、龍太郎はまたいやなことでも思い出したように眉間にしわを寄せ、ため息をついた。
「その店がな、その・・・いわゆるゲイバーってやつだったんだよ」
「ええ!?」
「ったく・・・知ってたら行かなかったっつーの。けどそいつに無理やり引っ張られて・・・一杯だけ付き合うつもりで飲んだら、そこのホステス・・・いやホストか?何でもいいや、そこのオカマのやろーどもが次々に『こっちも飲め』だの『あたしの酒は飲めないの』だとか言って無理やり飲ませやがって・・・もう、途中からは記憶がねえ」
「・・・・・・・・じゃあ・・・・・」
「全く覚えてねえけどな・・・たぶんそのキスマークってのはそんときにいたオカマの1人につけられたもんで、ここまで送ってきたってのもオカマだよ」
 頭をかきむしりながら、イライラしたように言う龍太郎。
 ヒトミはなんと言っていいかわからず・・・
 龍太郎がオカマに囲まれて閉口している様子を頭に思い浮かべ、思わず吹き出してしまった・・・。
「おい・・・・・」
 吹き出してしまったヒトミを睨みつけ、文句を言おうとする龍太郎にヒトミは、
「ご、ごめんなさい・・・なんか安心したら思わず・・・・」
 と言って謝ったものの、笑いは止まらず・・・
「ったく・・・。大体、いくらなんでも酔った俺様を支えて歩けるような怪力女、そうそういるわけねえだろ」
「あは・・・ですよね」
「・・・・・で?」
「え?」
「落ち込んでた理由ってのは分かった。が、何でそれで一ノ瀬と出かけることになるんだよ?」
「あ・・・・・」
 途端、ヒトミの背中を嫌な汗が伝った。
「ちゃんと答えろよ?」
「・・・・あの・・・・屋上で洗濯物を干してたら、一ノ瀬さんが来て・・・先生のことを話したわけじゃなくって、わたしが落ち込んでるのを見て、一ノ瀬さんが・・・その、どこか行きたい所に付き合ってやるって・・・」
「ほお」
 龍太郎の目は完全に据わっていた。
「で、その、動物園に・・・でも、やっぱり先生のことが気になって・・・。それが、顔に出ちゃったんだと思います。一ノ瀬さんのほうからもう帰ろうって・・・」
「なるほど。つまり、そこで一ノ瀬がそう言わなかったら、お前はその後もずっと一ノ瀬と一緒にいたわけだな」
「え・・・・・」
 ・・・言い訳する言葉が見つからなかった。
 勝手に誤解して、約束破って一ノ瀬と出かけた。それだけで怒られるには十分だった。
「ご・・・ごめんなさい」
 ヒトミは今度こそ素直に、心から龍太郎に謝った。
 そして・・・・・

 次の瞬間、ヒトミの体はふわりと龍太郎の大きな腕に包まれた。
「・・・・・心配させやがって」
 耳元で低く囁く龍太郎の声に怒りは感じられず、その代わり、ドキッとするような切なさが伝わってきた。
「・・・今日のことは、もう謝らなくていい。誤解されるようなことをした俺も悪い。さっさとあんな店出て帰ってくりゃあよかったんだ」
「先生・・・」
 そんなこと、出来ないくせに・・・。
 ヒトミは知っている。
 なんだかんだ言って面倒見のいい龍太郎のこと。
 酔っ払った若い教師達を放って帰ることが出来なかったんだろう。
 そのくらいのこと、ヒトミだってわかっているのだ。
 でも、あの光景を見た途端、そんな理性はどこかに吹っ飛んでいってしまったのだ・・・。

「・・・今朝、お前達がここを出て行くのが見えたんだ」
「え?見てたの?」
「ああ。すぐに追いかけりゃあ、止められたのにな」
 そう言って、龍太郎は自嘲気味に苦笑いした。
「情けねえことに、俺はすぐに動くことが出来なかった。その後も・・・探しに行ってる間に帰ってくるかもしれないと思ったらあそこから動けなくなっちまった」
 ヒトミは驚いて龍太郎の顔を見上げた。
 そこには、ちょっと罰が悪そうに顔を赤らめた龍太郎がいた。
「ったく・・・お前達が2人揃って帰ってきたときには危うく一ノ瀬をぶん殴りそうになったぜ」
「ええ!!」
「さすがに、俺様も教師だからな。なんとか理性で押さえ込んだけどな・・・あぶねえところだった」
 驚いて口をぽかんと開けてる瞳を見て、龍太郎は少し困ったように笑うと、その耳元に囁いた。
「俺様をここまではまらせた責任、取ってくれるんだろうな。ヒトミちゃん?」
 低く、甘い声にヒトミの胸は高鳴り、体の心がカッと熱くなるのを感じた。
「せんせ・・・」
「何も言うなよ」
 開きかけた口を、龍太郎は指で軽く塞ぎ・・・
 そっとヒトミの顎を持ち上げると、ゆっくりと唇を重ねた。
 じっくり味わうように、唇から熱を送り込む。
 やがてヒトミがなんにも考えられなくなるほど長い口づけを交わしたあと、龍太郎はその体をゆっくりと横たえたのだった・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お、おわった・・・・。
 久しぶりのお話。今回はこの辺でご勘弁を。

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ルージュの伝言 4

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 全身から怒りのオーラを発している龍太郎。
 そのオーラを遮るようにヒトミの前に立つ一ノ瀬。
 ヒトミは・・・一ノ瀬の影からそっと龍太郎の様子を伺った。

 ―――完全に怒ってる・・・よね・・・。
 でも。わたしだって怒ってるもんっ。
 
 ヒトミは、自分を守ってくれるように立ちふさがっている一ノ瀬をちょっと見上げ、その腕に触れた。
 一ノ瀬が、それに気づいてちらりとヒトミを振り返る。
 ヒトミは一ノ瀬に少し笑って見せると、小さく頷いた。
「・・・大丈夫です」
「・・・そうか・・・」
 一ノ瀬はヒトミから離れると、龍太郎のほうに軽く一礼し、エレベーターに乗り込んで行ってしまった。

 一方、今の光景に2人のただならぬ雰囲気を勝手に感じ取り、ますます怒りのオーラを増強させている男が1人・・・。
「・・・説明しろよ」
 低い声には、明らかに怒りが含まれていたが。
 ヒトミはその龍太郎の目をまっすぐに見返し、答えた。
「分かりました。じゃ、先生の部屋に行ってもいいですか?」
 いつになく強気なヒトミの言葉に龍太郎は少し驚いたものの、すぐに肩をすくめてアゴで自分お部屋を指し示した。
「入れよ・・・」
 
 部屋に入り、テーブルを挟んで、2人向かい合って座る。
 龍太郎は腕を組み、相変わらず怒りのオーラを発していた。
 ヒトミはそんな龍太郎をまっすぐに見つめ・・・一つ、大きく息を吸い込むと意を決したように口を開いた。
「・・・ごめんなさい」
 ズル。
 まさか、いきなり謝られるとは思っていなかった龍太郎。文字通りずっこけた。
「・・・あのなあ・・・」
 頭を抱える龍太郎に、ヒトミは更に続けた。
「今日、先生との約束を破って一ノ瀬さんと出かけたことは悪かったと思ってます。それについて言い訳するつもりはないです。ただ・・・一ノ瀬さんはわたしのためについてきてくれただけですから、一ノ瀬さんは悪くないんです。それだけは、分かってください」
「ふん・・・それで?」
 謝りながらも一ノ瀬を庇う態度が、おもしろくなかった。が、一応その先を聞いてみる。
「一ノ瀬さんは・・・落ち込んでいたわたしを元気付けようとしてくれたんです」
「落ち込んでた・・・?」
「はい」
「・・・理由は?」
「・・・・・・理由は・・・・・・」
 そこで言いよどむヒトミに、龍太郎の眉がピクリと吊り上る。
「・・・俺には言えないことなのか?一ノ瀬には言えるのに?」
「一ノ瀬さんには言ってません」
「・・・・・どういうことだ?」
「先生・・・・・昨晩のこと、覚えてますか・・・?」
「昨晩?」
 聞かれて、龍太郎は顎に手をやり考えた。
 ―――昨晩・・・何人かの教師達と一緒に飲みに行ったよな・・・居酒屋行って・・・で・・・?
 12時をまわったころからの記憶があやふやなことに気づき、龍太郎は頭をかきながらヒトミを見た。
「いや・・・途中からはよく覚えてねえな。けど、朝起きたときにはちゃんとベッドで寝てたし・・・妙なことはしてないと・・・」
「・・・・覚えて、ないんですか」
 ヒトミの声は、明らかに怒っていた。
 形勢逆転。
 龍太郎が覚えていない、ヒトミが知っていることで、どうやらヒトミは怒っていて、今日のことにも関係しているらしい・・・ということは龍太郎にもわかった。が、それが分かっても肝心の原因を龍太郎が覚えていないのでは、どうしようもない。
「・・・・なにが、あった?」
 龍太郎の言葉に、ヒトミは目を伏せ、ぎゅっとこぶしを握った。
「・・・・・わたし、見ちゃったんです」
「だから、何を?」
「・・・・先生と、派手な女の人が一緒にいるの・・・先生、その人に送ってもらってた」
 ヒトミの言葉に、龍太郎は拍子抜けしたように、息をついた。
「なんだそりゃ・・・大方、飲み屋の姉ちゃんが酔っ払った俺を見かねて送ってくれたんだろうよ。んなことでおこんなよ」
 あきれたような物言いに、ヒトミがカチンときて龍太郎をキッと睨みつけた。
「んなことじゃないです!だって、飲み屋の女の人がどうしてわざわざこんなとこまで送ってくれるんですか?カギだって、先生がその人に渡したんでしょう?」
「まあそりゃ、たぶん・・・けど、俺のカギは俺に手元にちゃんとあるし、ここを開ける時だけ貸してやった・・・んだと思うぜ」
「・・・・じゃあ、どうして服が乱れてたんですか?」
「そりゃ、たぶんべろべろに酔っ払ってる俺を支えて歩いてるうちに俺の服が引っ張られて・・・ああ、そういやシャツのボタンが2つくらいぶっ飛んでたな」
「じゃあ、じゃあ、どうして先生のほっぺたにキスマークが付いてたんですか!?」
 最後はほとんど叫ぶように、こらえきれなくなった怒りが爆発してしまった。
「キ、キスマーク?んなのしらねえよ!」
「知らない、じゃないです!わたし、この目で見たんですから!」
「ちょ、ちょっと待て!今思い出すから!な、落ち着け!何かの勘違いだって!」
 真っ赤になってわなわなと震えている恋人の姿に、さすがに龍太郎もあせり、必死に思い出そうと頭を抱えた。
 そして・・・・・
「あ・・・・・・・思い出した・・・・・・・」
 龍太郎の言葉に、ヒトミは怒りもそのままに更に睨みつけた・・・が。
 龍太郎はなぜか、まるで怖い目にあったかのように真っ青な顔で口を押さえていたのだった・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 やっとここまできました~
 続きも読んでくださいね~(^^)

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ルージュの伝言 3

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 一ノ瀬と出かけることに、罪悪感がなかったといったら嘘になる。
 龍太郎の顔が一瞬脳裏を横切ったことも本当だ。
 でも・・・ヒトミは、今は龍太郎のことを考えたくなかったのだ・・・。


 「・・・・・・いい度胸じゃねーか・・・・・」
 マンションから、ヒトミと一ノ瀬が仲良く出かけていくところを、龍太郎がベランダから見ていたことに、2人は全く気づいていなかった・・・。
 龍太郎が目覚めたのはつい30分ほど前のことだ。
 強烈な頭痛に、またやっちまったかと思いながらも、かわいい恋人との約束を思い出す。
 確か今日は、先週封切りになった映画を見に行くことになっていた。
 ずっとヒトミが見たいと言っていた映画だ。
 朝、支度が出来たら部屋に来ると言っていたが・・・。
 時計を見てまだ余裕があることに気づき、龍太郎は痛む頭に顔をしかめながらも出かける準備を始めたのだった。
 そして30分後・・・
 そろそろ着てもいいころだ。
 というか、いつもだったらとっくに来て、龍太郎が準備を終えるのをニコニコしながら待っているころだ。
 ―――兄貴に見つかったか・・・?
 一抹の不安を感じ、部屋の外で待ってようかと立ち上がったとき・・・その声が、聞こえた。

「お待たせしました!」
「・・・・・・・・・」
 その声は、どう考えても龍太郎の部屋の前ではなく、マンションの外から聞こえたものだった。
 そしてベランダへ出て・・・・その光景を、見ることになったのだった・・・。


 一ノ瀬と動物園へ出かけたヒトミは、めいいっぱい楽しんでいた・・・いや、楽しんでいたつもりだった。
「そろそろ帰るか」
 動物園を一通り見終わったころ、一ノ瀬が口を開いた。
「え?」
 ヒトミが驚いて一ノ瀬を見る。
 一通り見終わったといっても、時間はまだ2時になったばかりだ。帰るには早い時間だと思ったが・・・。
「帰りたいんじゃないのか?・・・気になることがあるんだろう」
 ヒトミを見下ろす一ノ瀬の瞳は冷静で、ヒトミの心の中を全て見透かしているように見えた。
「そんなこと・・・ないです・・・」
 そう笑って言うものの、嘘のつけないヒトミの顔は、笑顔とは程遠いものだった。
「無理はするな。気になっていることがあるなら、ちゃんとそれを解決しろ。その結果が・・・お前の悲しむようなことだったら、そのときは遠慮なく俺のところへ来ればいい」
「・・・一ノ瀬さん・・・」
「・・・飯ぐらいは、おごってやってもいい」
 そっけないせりふも、一ノ瀬の優しさだ。
 ヒトミは、ともすれば零れ落ちそうになる涙をぐっと飲み込み、こくりと頷いた。
「ありがとうございます・・・・」
 下を向いて涙をこらえているヒトミの頭を優しくなで、一ノ瀬はその肩を抱き促した。
「・・・帰ろう・・・」
「はい・・・・」


 マンションに着くと、エントランスには腕組みをし、これ以上ない不機嫌な顔で立ち塞がる龍太郎がいた―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 さて、次回は先生に切れてもらいましょう♪
 いつもご覧頂きありがとうございます。


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ルージュの伝言 2

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 翌日、いつものように兄と朝食をとり、洗濯物を干しに屋上へ上がる。
 兄に勘繰られないよう、いつもと同じように振舞う。
 うまくごまかせたかどうか自信はなかったが・・・
「ふう・・・」
 いつもとなんら変わらない朝。なのに気分は・・・・
「朝っぱらから何を1人で重い空気を作っているんだ」
 突然後から低い声で言われ、ヒトミは驚いて振り向いた。
「い、一ノ瀬さん!」
 一ノ瀬が全く似合わない洗濯カゴを手に、後ろに立っていた。
「・・・邪魔なんだが」
「あ・・・ご、ごめんなさい」
 ヒトミは慌ててそこを退き、一ノ瀬を通した。
 一ノ瀬はそこをすたすたと通り過ぎ、手早く洗濯物を干し始めた。
 ヒトミも慌ててそれにならう。
「・・・何かあったのか」
「え?」
 一ノ瀬が洗濯物を干しながら、ヒトミのほうは見ずに口を開いた。
「ずいぶん落ち込んでいるように見えるが。また成績でも落ちたか?」
「そ、そんなんじゃ・・・ないです・・・」
 否定しようとして・・・またあの光景を思い出し、落ち込む。
 ヒトミにはまだまだ到底似合わないだろう、真っ赤な口紅のあと・・・。
 ヒトミは小さくため息をつき、また洗濯物を干し始めた。
 そんなヒトミは、一ノ瀬は黙って見ていたが・・・


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「・・・いい天気だな」
 一ノ瀬の唐突なせりふに、ヒトミは目を瞬かせた。
「・・・そうですね」
「どこか行くか?」
「え・・・??」
 一ノ瀬の、珍しい言葉にヒトミは心底驚いて目をぱちくりさせていたが、一ノ瀬は半ば呆れ顔で続けた。
「なんて顔してるんだ。・・・どうせ暇なんだろう。俺もたまには息抜きしたい。どこか行きたいところがあれば、付き合うぞ。・・・無理にとは、言わんが」
 ふいと目をそらし、眉間にしわを寄せながらも頬には少し赤みがさしているようにも見え・・・
 落ち込んでいるヒトミを察して、一ノ瀬なりに気を使ってくれているんだと気づく。
「・・・ありがとうございます」
「・・・どこか、行きたいところでもあるか?」
「そうですね。じゃ・・・動物園でも行きませんか?」
「動物園・・・」
 あまり一ノ瀬が得意そうではない場所だったが・・・
 ひょいと肩をすくめると、意外にも優しい笑顔をヒトミに向け、頷いた。
「じゃあ決まりだ。これが終わったら支度して、エントランスに下りてこい」
「はい!」
 一ノ瀬の笑顔にほんの少し元気付けられ、ヒトミも笑顔で頷いたのだった・・・。


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 そういえば、ラブレボの裏のお話も一応考えていて、できたらB&Sのほうにアップ予定なんですが・・・こちらもいつになることやら(^^;)
 完全に行き詰ってま~す

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ルージュの伝言 1

Category : 乙女的恋革命☆ラブレボ!(若月×ヒトミ)
 ヒトミは、しばらくその光景を信じられない思いで見ていた。
 目の前には、ベッドにその身を投げ出し、ガーガーと大いびきをかく、恋人であり自身の高校の保険医でもある若月龍太郎。
 今日は飲み会だと言っていた。
 それは別に珍しい話ではなく、よく若い新任の教師を連れて飲みに行っているのだ。
 そして夜中に帰ってくる。それもいつものこと。
 この日、いつもと違っていたのはヒトミがまだ眠りについていなかったこと。それから、龍太郎が1人ではなかったことだった・・・。


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 ベッドに入ったものの、なかなか眠りにつけず、そのままベッドの枕もとのライトの下、マンガを読みふけっていたヒトミは、外で人の声がしたのに気づき、ふと顔を上げた。
 枕もとの目覚まし時計は深夜2時を指していた。
 ―――こんな時間に・・・もしかして、先生・・・?
 そう思ったヒトミはベッドから起き上がり、そっと窓を開け、ベランダから外を見た。
 と、そこにはやはり龍太郎が・・・しかし、龍太郎は1人ではなく、龍太郎に肩を貸し、寄り添うように歩く人がいたのだ。派手な服、派手な髪の明らかに水商売風の女性が・・・。
 ヒトミはショックのあまり、すぐに動くことが出来なかった。
 龍太郎とその女性が、マンションのエントランスに入り、ヒトミの視界から消えた瞬間、ヒトミははっと我に返り、すぐに踵を返すと部屋を飛び出した。


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 龍太郎の部屋の前に着いたとき、あの女性がエントランスから出て行くのがちらりと目に入った。
 強烈な香水の臭いが鼻をつく。
 ヒトミはその臭いに顔をしかめながら、龍太郎の部屋のドアに手をかけた・・・。


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 ベッドの上の龍太郎の服は乱れ、その頬には真っ赤な口紅の跡が。
 どのくらいその場にいたのか。いつ自分の部屋へ戻ったのか。
 ヒトミはまったく覚えていなかった。


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 久しぶりのラブレボです~。
 一応続き物です♪
 続きも読んでもらえたらうれしいです~(^^)

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80000hit企画Ⅷ~園子編~ My Friend

Category : novels(コナン)
・・・もしも生まれ変わったなら、今度はこんな女の子になりたい。
 そんな思いを抱かせるのに充分な魅力を蘭は持ってる。
 本人がまったくそれに気づいてないってのも、まあ魅力の1つよね。


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 そんなことを考えながら、園子は自分の向かい側でせっせと宿題に取り組む愛すべき親友、蘭を見つめていた。
「・・・きれい」
 ぽそっと呟いた園子の声に、蘭はえ?と顔を上げた。
「何?なんか言った?園子」
「蘭の髪。きれいだなあと思って」
「え・・・そう?ありがと。でも園子だって・・・」
「だめだめ、わたしの髪なんて茶髪だし・・・」
「わたしは好きだよ?園子の髪。黒髪って、ちょっと重い感じがするけど園子の髪は明るくって、園子にぴったりだと思うけど?」
 にっこりと笑って言う蘭に、園子は思わず顔を赤らめた。
「蘭って・・・ほんっとに良い子よねえ。あやつにはもったいない・・・」
 という園子の言葉に、蘭の頬が赤く染まる。
「園子!」
「そういや、今日はあのがきいないのね?」
「コナン君?今日は博士のところよ。少年探偵団の子達と一緒だと思うわ」
「ふーん・・・」
 園子は、コナンの姿を頭に思い浮かべながら、ゆっくりと口を開いた。
「あの子ってさあ・・・絶対蘭のこと好きよね」
「な、何言ってるのよ、急に」
ぱっと赤くなった蘭にかまわず園子は続ける。
「だあって、あの子、蘭の前だとまるっきり態度違うじゃない?みえみえって感じ。蘭、あんた気づいてないの?」
 園子の言葉に、蘭は困ったように首を傾げた。
「違うと思うよ?だって、コナン君好きな子いるって言ってたもの。たぶん、同じクラスの子じゃない?」
 蘭の言葉に、園子は思いっきりじと目になって蘭を見た。
「好きな子ぉ?あのガキが、そう言ったの?同じ小学生だって?」
「小学生・・・とは言ってなかったかなあ?でも、たぶんそうじゃない?」
「ふーん・・・?」
 一応頷きながら・・・
 ぜっったい違うわよ!蘭ってば、わかってないんだから。あのガキの、あんたに対するあの態度。あれは・・・
 そう、あれは、新一君のあんたに対する態度とそっくりじゃない!一応ごまかしてはいるけど、自分以外の男は絶対近づけないっていう、あの俺様な態度!
 いっぱしの男みたいな目えしてさ。あれは、絶対蘭にほれてるのよ。
「―――よし、終わり!」
 不意に顔を上げた蘭に、園子ははっとする。
「え?え?終わったって、宿題?もう?」
「うん。園子ってば、どうしたの?ボーっとしちゃって。あ・・・もしかして、京極さんと何かあった?」
 蘭の言葉に、園子がウッと詰まる。
「べべべ、別に?な、何言ってんのよ、蘭ってば」
 しどろもどろで、それこそばればれな園子の態度に、蘭は苦笑いする。
「もう・・・また喧嘩でもした?」
「喧嘩なんて・・・喧嘩、出来ればまだいいわよ。真さんって・・・何考えてるんだかいまいちわかんないんだもん」
「そお?」
「うん。わたしのこと大切にしてくれてるのかなって思うけど、でも・・・もっと、思ってることはっきり言ってくれたっていいのに・・・」
 園子が、寂しげに表情を曇らせた。
 蘭は、こんなときながら、園子をきれいだ、と思っていた。好きな人のことで悩む姿は、憂いを含んでいてどことなく艶っぽく、園子をいい女に見せていた。
「・・・じゃあ、京極さんにそういってみたら?」
「そ、そんなこと・・・!言えないよ。言ったら真さん、気を悪くするかも・・・」
「ないない、そんなこと。逆に喜ぶと思うよ?」
「ええ?」
「園子が、そんな風に京極さんのこと思ってるって知ったら・・・わたしだったらうれしいな」
 にっこりと微笑む蘭を、上目遣いに見る園子。
「そう・・・?」
「うん、絶対!・・・電話、する?わたし、ちょっとのど乾いたからお茶入れてくるね」
 そう言って、蘭は部屋を出た。
 しばらくすると、部屋の中から園子の声が・・・
 蘭はほっとしたように微笑み、部屋を離れたのだった。
「ただいま!あれ、蘭姉ちゃん?ここで何してんの?」
 帰ってきたコナンが、冷蔵庫の前で突っ立っている蘭を見て言った。
「あ、お帰り、コナン君。ちょっとお茶飲みに・・・ね」
 そう答えた蘭は、どこかうれしそうだ。
「?玄関に園子姉ちゃんの靴があったみたいだけど・・・」
「うん、わたしの部屋にいるよ」
「??蘭姉ちゃんは行かないの?」
「今、電話中だから」
 うれしそうに言う蘭を見て、コナンはようやく気付いた。
 ああ、そういうことか・・・。
「ゆっくり、話させてあげたいの。時々しか、会えないからね・・・」
 その言葉に、コナンの胸がどきりとする。
「あ、そ、そうだね・・・」
「園子にはね、いつも元気でいてほしいの。恋に悩んでる園子も素敵だと思うけど・・・。でも、いつも元気で、憎まれ口言ってるくらいの園子じゃないと。わたしは、そんな園子に元気もらってるんだもん」
 うふふと笑う蘭の顔には、さびしそうな影はなかった。
「蘭姉ちゃんは・・・元気なの?」
「わたし?元気よ♪園子やコナン君に、いつも元気もらってるもん」
 にっこりと満面の笑みを向けられ、思わず赤面するコナン。
「あ・・・」
 何か言おうとしたとき、部屋のドアが開いた。
「あ、蘭、ごめん。わたしも何か飲み物もらっていい?」
 と、ひょっこりと顔を出した園子が言った。
「あ、うん。アイスティーで良い?」
「もち。サンキュー♪あれ、帰ってたの?」
 と、コナンを見て相変わらずの口調。
「まあね」
「わたしたち、まだ勉強中なんだから邪魔しないでよね?」
 いつもとなんら変わらない園子に、苦笑いするコナン。
 しかし、そんな園子を蘭はうれしそうに見つめている。
「・・・がんばってね。勉強」
コナンの言葉に蘭がうなずき、2人は出て行った。


サーバー・ホスティング




「・・・ま、今日のところは譲ってやるさ」
 蘭が、うれしそうに笑っていたから・・・。
 蘭が元気でいてくれるなら、それで良い。


フォーム




そう思いながらも、なんとなく悔しかったりするコナンだった・・・。


出会い無料!センター




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
園蘭です♪
いついかなるときでも園子は園子らしく、蘭ちゃんは蘭ちゃんらしくあって
ほしいなあという、そんなことを思いながら書きました♪

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80000hit企画Ⅶ ~高木編~ そばにいたい。

Category : novels(コナン)
「ふあ、あ、あ・・・」
 間の抜けた顔で、大欠伸をする男が1人。
 若者があふれる街中で、少々情けなくはあるが、これも夜勤明けとあっては仕方がない・・・のか?
 警視庁の刑事の姿としては、ちょっといただけない。
「あ~あ、眠いなあ・・・早く帰って寝よう」
 と、1人言を呟きながら歩く高木の目に、よく知っている人物の後姿が・・・
「あれは・・・蘭さん・・・?」
 道路を挟んだ向こう側の通りにいた蘭。2人の若い男に挟まれていたが・・・
 どう見ても、知り合いには見えない。おそらくナンパされているのだろう。
 明らかに困っている様子の蘭を見て、高木は通りを渡るべく走り出した。
「蘭さん!!」
 ちょっと手前で声をかけると蘭が振り返り、高木を見てほっとしたように微笑んだ。
「高木さん!」
 その横の男たちも高木を振り返る。
「なんだよ、あんた」
 胡散臭げに高木の前に立ちはだかる男。高木は、そんな男の目の前に、ずいと警察手帳を出した。
「僕はこういうものですが、蘭さんに何か?」
 手帳を見るなり、顔色を変えた男たち。
「あ、いやその・・・道を聞いてたんですよ」
「そうそう、あ、ありがとね、君。じゃ・・・」
 そそくさと去っていく男たちの後姿を見送り、蘭はほーっと息をついた。
「大丈夫かい?蘭さん」
「はい。ありがとうございます、高木さん」
 にっこりと微笑む蘭に、思わず照れる高木。
「あ、いや・・・」
「高木さん、今日はお休みですか?」
「ええ、まあ・・・。昨日、夜勤だったんですよ」
「あ、じゃあ今帰るところですか?ごめんなさい、お疲れなのに・・・」
 申し訳なさそうに頭を下げる蘭。
 高木はあわてて手を振った。
「いや、そんなこと!気にしないでください。蘭さんはどうしてここに?」
「あ、わたしは園子と・・・映画に行く予定だったんですけど、園子が風邪を引いてしまって。これか
らちょっと買い物をして、帰ろうと思ってるんです」
「へえ。ちなみに映画はなんの?」
「『青い雪』っていうんですけど・・・知ってます?」
「ああ!僕も見ようと思ってたんですよ。あれ?でもあれって確か今日までじゃ・・・」
 そう言うと、蘭がちょっと苦笑いした。
「ええ。でも、他に誘える人もいなくて・・・」
「そうですかあ。でも、もったいないなあ・・・」
 高木が心底残念そうに言うと、蘭は少し考えてから、にっこりと微笑んで言った。
「良かったら、見に行きます?」
「ええ?」
「今日、お休みなんでしょう?せっかくですから、どうぞ♪どなたか誘っていって来てください」
 すっと差し出された映画のチケット。
 だが、高木は慌てて首を振った。
「そ、そんな、悪いですよ!それに、僕夕べ寝てなくて、きっと映画館なんか行ったらすぐに寝ちゃい
ますから!蘭さん、行って来たらいいじゃないですか。ええと・・・そうだ、工藤君なんかどうなんです
か?」
 すぐに、失言だとわかった。工藤の名を出した途端、蘭の表情は悲しげなものに変わってしまった。
「あ・・・すいません。彼、今いないんですよね・・・」
 高木の言葉に、蘭は弱々しく微笑み、首を振った。
「いいんです・・・。じゃ、どうしようかなあ、これ・・・。1人で見てもつまらないし・・・。あ」
 ふと蘭の動きが止まり、何かを思いついたようにその大きな瞳を瞬かせた。
「誰かいい人思い付きました?」
 という高木の問いかけに、蘭は顔を上げると、うれしそうににっこりと笑った。まるで邪気のない、
眩しいほどの微笑みに、高木の胸が思わず高鳴る。
「あ、あの・・・」
「高木さん、一緒に行ってくれませんか?」
「え・・・ええ!?」
 思わず高木が目を丸くすると、蘭が悲しげな顔になる。
「やっぱりだめですか?」
「い、いや、その、だめっていうか・・・」
「寝ててもいいですよ?わたし、映画に集中してますから」
 こともなげに言う蘭に、戸惑う高木。
 ―――な、なんか変じゃないか?蘭さんって、こんなこと言う人だったか?
「ね、行きましょう?あ、わたしちょっと父に電話してきますね♪」
 そう言って携帯電話を出しつつ、高木から離れる蘭。
 高木はそこを離れるわけにもいかず、おろおろしながら蘭が戻るのを待っていた。
 ―――どうすりゃいいんだ?やっぱり断ったほうがいいよなあ・・・
 電話を終えた蘭が戻ってくると、高木は意を決して口を開いた。
「あ、あの、蘭さん!」
「さ、行きましょう、高木さんvv」
 高木の言葉をまるっきり無視するように、高木の腕を取り歩き出す蘭。
「ら、蘭さん??」
高木はますますわけがわからず、引きずられるようにして歩き出す。


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 そして2人は映画館の前へ・・・
 そこで漸く立ち止まった蘭は、にっこりと微笑み高木を振り返った。
「つきましたね♪」
「そ、そうだね。あ、あの、蘭さん、僕やっぱり・・・」
と言いかけた高木だが・・・
「蘭姉ちゃん!!」
 と、どこかで聞いた声がしたかと思うと、ものすごい形相で走ってくる子供が1人・・・。
「あれ?コナン君・・・?どうしてここに?」
 きょとんとしている蘭を、じろりとにらみつける。
「それはこっちのせりふ!今日は園子姉ちゃんと映画見に行くって言ってなかった?何で高木さんと一緒にいるの?」
 コナンに詰め寄られ、困った表情になる蘭。
「あ、あのね、園子が来れなくなっちゃって・・・」
「で?何で高木刑事がここにいるの?」
 コナンの鋭い視線が2人を捉える。
「あ、あの、蘭さん・・・」
 高木が心配そうに声をかけると、蘭が高木を振り返り、あいまいに微笑んだ。
「ごめんなさい、高木さん。もうすぐだと思うんだけど・・・」
「は・・・?」
 蘭の言葉に、高木もコナンも目を丸くする。
「蘭姉ちゃん・・・?」
「さっき電話したら、すぐ来れるって言ってたから・・・。あ!来た!」
 きょろきょろしていた蘭が、ぱっと顔を輝かせ、ある方向に手を振った。
 それにつられるようにそちらに視線を向けた2人・・・。
「さ、佐藤さん!?」
 そう、やってきたのは高木の恋人、佐藤美和子刑事だったのだ。
「ごめんなさい、蘭さん、出掛けに電話がかかってきちゃって・・・。高木君、おはよう」
 普通ににっこりと笑いかけられ、高木はわけがわからずあいまいに笑みを返した。
「はあ・・・あの、蘭さん、これは・・・」
「ごめんなさい、高木さん。ちょっとびっくりさせようと思って・・・」
 といって、ペロッと舌を出した蘭。
 コナンは事情がわかったのか、あきれたような表情で蘭を見上げている。
「実は昨日、偶然佐藤さんにお会いして、聞いてたんです。今日、佐藤さんが非番だって」
「ええ!?本当ですか?でも、僕には仕事だって・・・」
「それはね、高木さんに気を使ったんですよ」
「え・・・」
「高木さんのことだから、佐藤さんも非番だと知れば、きっと夜勤明けだっていうことも忘れて、どこ
かに連れて行ってくれようとするだろうって。でも、それじゃあ高木さんの体が休まらないし、寝不足
で車の運転は危ないから・・・。だから、知らないほうがいいって」
「佐藤さん・・・」
「・・・蘭さんが、映画を見るだけなら危ないこともないし、夜勤明けなんだから途中で寝てしまっても仕
方ないって。それでも、2人で過ごせるほうがいいって言うから・・・」
 蘭が、2人を見てにっこりと笑った。
「お二人とも、ゆっくりデートする時間なんてほとんどないでしょう?だったら・・・特にどこか遠くに行
かなくたって、ただ2人で一緒にいるだけだって、きっと楽しいと思います」
「蘭さん・・・」
「蘭さん、ありがとう。でもいいの?この映画、見たかったんじゃ・・・」
「いいんです。そのうちビデオで見れるし。さ、もう始まっちゃいますから、行ってください」
蘭が2人の背中を押すと、2人は顔を見合わせ、そのまま映画館に消えて行った・・・。


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「さ、コナンくんどうする?友達と一緒じゃないの?」
「あ、僕・・・さっきまで一緒だったけど・・・もう帰るところだったんだ」
「そうなの?ずいぶん早いのね」
「ま、まあね・・・」
 まさか、蘭と高木の姿を見て、元太たちを振り切って着けてきたとは言えなかった・・・。
「じゃ、一緒に帰ろうか」
「うん。・・・・あ、あのさ、蘭姉ちゃん、今日の映画・・・」
「ん?あ、今度ビデオ借りたら一緒に見ようか」
「うん・・・!」
コナンは、精一杯の笑顔を蘭に向け、頷いたのだった・・・。


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これは・・・ぜんっぜん駄目ですね。もうちょっと高木さんには蘭ちゃんにどきどきして欲しかったん
だけど・・・。やっぱり高木さんには佐藤さんってところですか。
 お粗末でした・・・。

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80000hit企画Ⅵ ~光彦編~ 小さな恋の始まり

Category : novels(コナン)
 病院は、あまり好きじゃありません・・・。
 なんだか、自分がすごく重い病気のような気がしてくるから・・・。


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 不覚にもかぜを引いてしまい、学校を休まなくてはならなくなってしまった。
 ああ、きっと今頃元太君たちは音楽の授業中・・・。歩美ちゃんのあのかわいい声・・・。灰原さん
のちょっと大人びた声が、聞きたいです・・・。


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 ぼんやりと、そんなことを考えていると、誰かが僕の前に立った。
「光彦君?」
「え?」
 驚いて顔を上げると、そこには蘭さんが立っていた。
「やっぱり光彦君!どうしたの?かぜ?」
 蘭さんは、心配そうに僕の顔を覗き込んだ。
「あ、は、はい」
 突然至近距離に蘭さんの顔が近づき、僕はどぎまぎして、思わずどもってしまった。
 ―――蘭さんて、きれいだなあ・・・
「1人で来たの?」
「あ、いえ、姉と・・・。今、携帯に友達から電話がかかってきてしまったので、外に出てるんです」
「そうなの。ね、隣に座っていい?」
 にっこりと微笑む蘭さんに、僕の頬が熱くなる。
「あ、はい、どうぞ・・・」
 ありがと、と言って隣に座る蘭さん。ふわり、といい匂いが漂ってきた。
「蘭さんも風邪ですか?」
「ううん、違うの。お父さんの薬をもらいに・・・。面倒くさがって、自分じゃ行かないもんだから」
 苦笑いする蘭さん。
 なるほど・・・。仕様がないですね、あのおじさんも。「眠りの小五郎」だなんて世間で騒がれてい
る割には、意外とだらしがないというか・・・。コナンくんも時々ぼやいてるし。
 そうだ、コナンくんと言えば・・・
「蘭さん」
「ん?なあに?」
「ずっと聞きたかったんですが・・・コナン君のご両親て外国にいるんですよね?」
「ええ、そうよ」
「日本に帰ってくる予定はあるんですか?」
「さあ・・・どうなのかしら。わたしもよくは知らないの。阿笠博士だったら知ってるかもしれないけ
ど・・・」
「帰ってきたら・・・コナン君はその両親のところへ行くんですよね?」
「そうね、たぶん・・・」
「そうしたら、転校、するんでしょうか・・・。それとも、もしかしてご両親と一緒に海外に、何てこ
とも・・・」
「光彦君・・・。・・・ごめんね。わたしは何も知らないの・・・コナン君も話してくれないし・・・」
「そうですか・・・すいません」
 がっかりしてしまった僕を、蘭さんが心配そうに見つめる。
「あ、僕は別に、その・・・。あ、歩美ちゃんや元太君も寂しがると思うので、ちょっと・・・」
「・・・そうね。コナン君がいなくなってしまったら、わたしもちょっと寂しいなあ・・・」
 蘭さんの声にドキッとしてふと顔を上げると、そこには寂しげに微笑む蘭さんの横顔があった。
 瞳が潤んで見えるのは、気のせいだろうか・・・?遠くを見つめるその表情は、まるで遠く離れてし
まう恋人のことを想っているような・・・。
 まさか!ありえないですよ、そんなことは。
 でも・・・・・
 僕は、蘭さんの横顔があまりにも儚げで、美しくて・・・。目が離せなかった・・・。心臓の音が、
すごく大きく聞こえていた。
 蘭さんが僕の視線に気付き、ちょっと恥ずかしそうに笑った。
「やだ、わたしったらぼーっとしちゃって・・・。あ、呼ばれたみたい」
 蘭さんは立ち上がって受付に行くと、薬の袋を受け取って戻ってきた。
「じゃ、わたしはもう行くね。光彦君、早く風邪治るといいね。お大事に」
 そう言って蘭さんが言ってしまうと、入れ替わりに姉が戻ってきた。
「ごめん、ごめん。まだ呼ばれてないのォ?病院ってこれだからやあよねえ。ほんとうざいったら・・・」
 ぶつぶつと文句を言う姉。でも、僕の耳には入ってこなかった。
 蘭さんの、あの表情が目に焼きついて離れなかった。
 切ないっていうのかな・・・あれと同じ顔を、どこかで見たような気がする・・・。
 どこで・・・
「・・・そうか・・・」
 コナンくんだ・・・。コナン君は、たまにあんな表情をする。大人びたような、近づきがたいような、
そんな顔・・・。
 そして、その視線の先には・・・蘭さんがいるんだ・・・。
 僕の思考は、そこで途切れた。名前を呼ばれたからだ。


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 2日後、風邪が完治し学校へ行くと、みんなが心配そうに声をかけてくれた。もちろんコナン君も・・・。
「病院で、蘭姉ちゃんに会ったって?」
「はい。・・・蘭さんって、きれいですよね」
「な、なんだよ、突然」
 なぜか顔を赤らめるコナン君。
 コナン君は、蘭さんの話になるとなぜかちょっと慌てることがあるんです。いつもの落ち着いた姿と
は違って、なんとなく愉快な気分になります。
「いえ、隣に座って、間近で顔を見てたら、気付いたんです。すごくきれいだなあって・・・」
「・・・ふうん・・・」
 目がすうっと細くなり、面白くなさそうにそっぽを向いてしまったコナン君。
 僕は愉快でたまらない。


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 コナン君、僕は知ってしまったんですよ。君の気持ちを・・・。
 でも、ちょっとハードすぎますよ、その恋は・・・。相手は10歳も年上なんですから、いくら君が大
人びていてもね・・・。
 でも・・・
 あの、蘭さんの表情はどういうことだろう?まさか、蘭さんもコナン君を・・・?
 まさか!蘭さんには、あの工藤新一がいるんですよ?まさか・・・
 ここ2日間、ずっと頭にある疑問。その答えはまだ出ていない。
 だけど、ありえないでしょう?そんなこと。でも、もしありえるのだったら・・・
 ここで、僕の頭に浮かぶ考えは、こんなこと・・・。


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 僕と、蘭さんの恋っていうのも、ありえるのでしょうか・・・?


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 光彦編です。初めての試みなんですが・・・いかがでした?
難しかったです。そんな小学生いるかい!って感じになってません?
でも、光彦ってそんなキャラですよね。

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80000hit企画Ⅴ ~白馬編~ 勝者は・・・

Category : novels(コナン)
「お話があるんです」
 そう言われて、柄にもなく胸をときめかせてしまった。
 この僕が、そんな気持ちになるなんて・・・。


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店の入り口に彼女を見つけ、思わず綻ぶ顔を引き締めて、さっと手を上げて見せる。
 彼女はすぐに気がつき、ほっとしたように微笑むと、こちらへやってきた。
「ごめんなさい、お忙しいのに呼び出したりして・・・」
 彼女は席に着くと、申し訳なさそうに僕を見つめた。
 僕の心臓は、さっきから落ち着きなく騒いでいたが、それに気づかれないようにわざとゆっくりと口
を開く。
「いえ、良いんですよ、蘭さん。久しぶりにあなたに会えて僕もうれしいですし」
 そう言って微笑むと、彼女の頬がほんのりとピンクに染まる。
 ―――なんて、かわいい・・・
 途端に跳ね上がる心臓を、どうにか理性で落ち着かせようとするが、なかなかうまくいかない。
「そ、それで、お話というのは?」
 赤くなったのを気づかれないように、1つ咳払いをしてそう聞いてみる。
「工藤君のこと、ですか・・・?」
 言われる前に、言ってみる。彼女の幼馴染であり、この僕同様高校生探偵として有名な人物。それが
工藤新一だ。今は、ある厄介な事件に巻き込まれたとかで姿を隠していた。一説には死んだとの噂もあったのだが・・・。
「あ、いえ、違うんです」
 工藤君の名前に頬を赤らめながらも、首を横に振る蘭さん。
 たったそれだけのことに、僕の心臓はぎゅっとわしづかみにされたように苦しくなる。
「実は、母のことで・・・」
「蘭さんのお母様、というと、あの妃弁護士ですね?」
「ええ。白馬君、確かちょっと前にお母さんと会ってるんですよね」
「ああ、先月のことですね。僕が調べていたある事件の関係者が妃弁護士と会ったことがあるというので、話を伺ったんですよ」
 そう僕が答えると、蘭さんは真面目な顔で頷き、それからちょっと黙ってしまった。
「どうしたんです?それが何か?」
「いえ、あの・・・」
 口を開いたものの、まだ何か考えあぐねているのかすぐに俯き、また黙ってしまった。
 こういう沈黙はあまり好きじゃないのだが・・・。しかし、その間に僕は誰にも遠慮することなく彼
女のきれいな顔を見つめていることができた。
 大きな瞳に、形のいい唇。とても整った顔立ちなのに、美人というよりは可愛らしい、無邪気な印象
を人に与える。芯はしっかりしているのに、どこか頼りなげで、守ってあげたくなってしまうのだ。
 どのくらいの間見惚れていたのか・・・
 突然蘭さんが顔を上げ、僕のほうをまっすぐに見たので、ずっと見つめていたことを悟られてしまっ
たのかと焦ってしまったが、そんなことはないようだ。
「あの、お母さん・・・母に、変わった様子はなかったかと・・・」
「は・・・?それは、どういう・・・?」
「えっと、あの・・・たとえばその、お、男の人と会ってたとか・・・」
 言い辛そうに視線を泳がせながら言う蘭さんを見て、なんとなくわかってきた。
「・・・それは、橘信二のことですか?」
「知ってるんですか?」
 驚いて僕を見つめる蘭さんに、微笑んで見せる。
「彼とは、ちょっとした知り合いでね。そう・・・彼に妃さんを紹介したのも僕なんですよ」
「白馬君が?」
 蘭さんはさらに驚き、目を見開く。こういう素直な反応もとても可愛らしい。


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 橘信二とは、今人気急上昇中の若手俳優だ。
「このことは妃さんと僕、それから当事者しか知らないことなんですが・・・。まあ、蘭さんならいい
でしょう」
「白馬君・・・ありがとう」
 ふわりと微笑んだその笑顔に、思わず赤くなる。
 ―――それは、不意打ちですよ・・・。
「えー・・・実は彼、結婚してまして」
「ええ!!」
「しーっ」
 驚いて声を上げた彼女を、人差し指を口に当て制止する。
「あ・・・ごめんなさい・・・」
「いえ、無理もないですよ。それで・・・彼は、離婚したがってたんです。結婚したのは3年前なんです
が、1年前からうまくいってなくて。しかし、彼女は離婚に応じなかった。そこで、裁判を起こそうとし
たのですが、今、彼は有名人だ。結婚していたことも秘密にしている。こんなことが公になったら・・・。
そこで、僕が相談を受けたわけです」
 僕の説明に、蘭さんはこくりと頷いた。
「そして、僕はちょうどそのとき関わっていた事件の件で会っていた妃さんに、そのことを相談したん
です。何とか内密にことを進められないか、とね。妃さんは快く引き受けてくださった」
「そう・・・だったんですか・・・」
「しかし、どうしてあなたがそのことを?絶対に2人でいるところを見られないようにするとのことだ
ったんですが・・・」
 怪訝そうな僕の問いに、彼女はちょっと顔を赤らめて恥ずかしそうに口を開いた。
「あ、あの、実はこの間、お母さんとお父さんが一緒に食事するようにセッティングしようとして・・
・いつもだったらお母さん、いやいやながらもわたしのお願い聞いてくれるのに、今回はまるっきり受
け付けてくれなくて・・・。それで、そのわけを調べようと、お母さんのあとをつけてみたんです。そ
こで・・・ホテルでこっそりあってる2人を見てしまって・・・」
「なるほど。それで・・・」
「お母さんに限って、絶対そんなことないはずって思ったんです。でも、お父さんとの食事を拒否して
まで会ってるのがどうしても気になってしまって・・・」
「わかります。確か、その日は橘君がロケでアメリカのほうへ行く前日だったと思いますよ。その日を
逃してしまうと、2週間、帰ってこないものですから、たぶんどうしてもその日に打ち合わせがしたか
ったんでしょう」
「そっか・・・そうですよね、忙しい人ですものね」
 と言って、蘭さんは漸く納得できたというように頷いた。
「しかし、僕のせいで蘭さんに心配をかけてしまったようですね。申し訳ない」
「そんなこと!わたしのほうこそ、こんなことで呼び出してしまって・・・ごめんなさい。でも、おか
げですっきりしました。ありがとうございます」
「いや、お役に立ててよかったですよ。また何かあったらいつでも声をかけてください」
 そう言って笑うと、蘭さんもにっこりと笑ってくれた。
「白馬君て、本当に親切ですよね。紳士的だし・・・」
 褒められることは別に珍しくはないのだが・・・彼女に言われると、なぜか照れてしまう。まっすぐ
なその瞳が、心の奥まで見透かしているようでどきどきしてしまう。今日、蘭さんと会えるということ
をとても楽しみにしていたこと。そして、これを機会にもっと親しくなりたいと思っていることまで、
すべて知られてしまうんじゃないかと言う思いに駆られてしまう。
「僕は、その・・・ただ、君の役に立ちたいと・・・あの、蘭さん、良かったら―――」
「え?」
 蘭さんがきょとんとした表情でかわいく小首を傾げる。
 と、そのとき・・・


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『♪~~~~~~~~~』

「あ、ごめんなさい!携帯が・・・」
 蘭さんが慌ててバッグから携帯電話を取り出し、耳に当てる。
「もしもし・・・・新一?どうしたの?・・・・え?今?えっと・・・ちょっと外に・・・どこって、
え~と、杯戸町の喫茶店で・・・・だ、誰とって、その・・・いいじゃない、別に!・・・そんなんじ
ゃないわよ!ちょっと用があって・・・」
 工藤君か・・・。
 僕は、困っている様子の蘭さんに声をかけてみた。
「代わりましょうか?僕が説明しますよ」
「え?でも・・・・」
「大丈夫。貸してください」
 そう言って手を出すと、蘭さんは戸惑いながらもそれを僕の手に乗せた。
「―――もしもし、白馬です。工藤君、ですね」
『白馬?・・・ってあの高校生探偵の?』
「ああ、覚えていてくれましたか。それは光栄ですね」
『・・・なんでおめえが蘭と一緒にいる?』
 あきらかに不機嫌な彼の声に、苦笑いする。
「ちょっと以前扱った僕の事件で、彼女のお母さんにお世話になりましてね。その時のお礼をと思った
んですが、妃先生は残念ながら来られないとのことだったので、代わりに蘭さんを招待したんですよ」
『・・・・・ふ~ん・・・・・』
 何か言いたげな彼の様子が目に浮かび、なんとなく愉快な気分になってくる。
「そう心配しなくても、そろそろ帰りますから大丈夫ですよ。ちゃんと家まで送り届け・・・」
『必要ねーよ。俺が―――いや、コナンに迎えに行かせっから』
「コナン・・・君、ですか・・・?」
 なぜ、あの子供に?そう聞こうとしたが、すぐに彼の声に遮られる。
『とにかく蘭に代わってくれよ』
 言われたとおりに蘭さんに携帯を返す。
「もしもし?・・・うん・・・コナン君が?駅まで来てくれるのね?・・・うん、わかった」
 驚いたのは、彼女があっさりとそれを受け入れたことにもあったが、その時の彼女の表情だ。
 とてもうれしそうな、安心したような笑顔・・・まるで、恋人が会いに来てくれると言ってくれたよ
うな・・・そんな表情をしていたのだ。
 相手は子供なのに、なぜ・・・?


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 「それじゃあ、白馬君、今日は本当にありがとう」
「いや・・・しかし、本当に大丈夫ですか?コナン君はまだ子供で・・・」
 と言うと、蘭さんはちょっと可笑しそうにくすりと笑った。
「大丈夫。コナン君て、とっても頼りになるから」
「そう・・・ですか・・・?」
 どうにも納得しかねるのだが・・・と、そのときパタパタと走ってくる子供の足音が・・・
「蘭姉ちゃん!!」
「コナン君!」
 まただ。蘭さんのうれしそうな笑顔。
 子供相手に、どうしてそんな顔をするんだろう?
 コナン君が蘭さんのそばに駆け寄ると、蘭さんはコナン君に手を伸ばし、2人は自然に手を繋いだ。
 その光景を不思議な気持ちで見ていると、コナン君が僕を振り返った。
「・・・じゃあね、白馬のおにいちゃん」
 すぐに言葉を発することができなかったのは、彼のその強い視線のせいだった。
 蘭さんを見つめるまなざし。やさしく、包み込むようなまなざし。それとは対照的な、僕を見つめる
まなざしは・・・とても6歳の子供のものとは思えない、強い想いを秘めたまなざし。嫉妬という想い
を・・・。
「白馬君、今日は本当にありがとう」
「あ、いえ・・・」
「それじゃ、これで・・・」
 蘭さんはそう言ってにっこり笑うと、軽く会釈をして、コナン君の手を引き、歩き出した。
 最後に、コナン君はちらりと僕を振り返り、ほんの少し口の端を上げ、笑みを作った。
 それは、勝者の笑み・・・恋に勝利したものの笑みのようだった・・・。


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 何で僕が、あんな子供に負けなきゃいけないんだ?

 2人の姿が見えなくなると、僕はふと我に帰り、肩を竦めた。
「馬鹿らしい、あの子がライバルだなんて・・・」
 そうさ。いくらなんでも、そんなことはありえない。
 あの工藤新一ならともかく、コナンくんだなんて・・・


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 そうして僕は納得し、その場を後にした。
 また、蘭さんと会える日を思い描きながら・・・


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 白馬君編です。
 彼のキャラを把握できていないのに話を作ろうとするわたしは、やっぱり無謀・・・かな。
 でも結構好きなキャラなので、また書きたいです。
 それでは♪

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80000hit企画Ⅳ ~灰原編~ ぬくもり

Category : novels(コナン)


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 「こんにちは!哀ちゃん」
 ドアを開けると、そこには彼女がいた・・・。
「・・・今、博士いないけど・・・」
「うん、知ってる。コナンくんや歩美ちゃんたちと出かけちゃったんでしょう?聞いてるわ。今日、み
んなとキャンプに行くはずだったって。残念だったね、風邪引いちゃって。ごめんね、寝てたんでしょ
う?」
 彼女・・・蘭さんはそう言いながら、ちょっと小首を傾げて優しく微笑んだ。
 ちょっとお姉ちゃんに似てる、その心配そうな微笑に、思わず目をそらしてしまう。
「・・・大丈夫。たいしたことないの。1日大人しく寝てればすぐに治るわ」
「そう言って、博士たちを納得させたのね。でも、すごく心配してたのよ?」
「・・・・・」
 わかってるわ、そんなこと。でも、工藤くんはともかく、あの子達は今日のこととっても楽しみにし
てたから・・・。わたしがその楽しみを奪ってしまうわけにはいかなかったのよ・・・。
 わたしが黙ってしまうと、蘭さんはちょっと困ったように微笑み、それからわたしの髪をそっと撫で
た。それが、あまりにも優しくて、思わずどきりとして顔を上げる。
「さ、部屋に戻ろう?こんなところで立ち話してたら体が冷えちゃうわ」
 蘭さんに促され、部屋に戻る。

「お薬飲んだ?―――まだ?じゃ、何か食べてから飲もうか。今、卵雑炊作るから」
「わざわざ、いいのに・・・。おかゆくらい、自分で出来るわ」
 我ながら、可愛げないと思う。でも、どうしても彼女の前ではこんな態度しか出来ない・・・。
「そうね、哀ちゃんしっかりしてるから。でも、風邪引いてるときくらい甘えていいんだよ?わたしじゃ
頼りないかもしれないけど・・・でも、今日はそばにいさせて?」
 そう言って、蘭さんは部屋を出て行った。
「・・・そばにいさせて、ね・・・。そんな台詞、誰かさんが聞いてたらヤキモチ妬くかも・・・」
 1人呟いて、苦笑いする。


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 今朝、起きてみたら体がだるかった。熱があることはすぐにわかったけど、どうにかごまかせると思
ってた。だけど、博士にはそんなことお見通しで・・・。ちょっと怒ったように、「無理しちゃいかん」
といわれた。本気でわたしのことを心配してくれている。そんな博士の気持ちが、嬉しくって、ちょっ
とくすぐったかった。
 今日は中止にしようと言う博士たちと、大丈夫だから行ってきてと言うわたしのやり取りは、30分
近く続いた。結局「行かないんだったら彼女にあなたのことばらすわよ」と言う、わたしの脅迫に負け、
彼らはキャンプに行くことになった。
 去り際に工藤くんが、「覚えてろよ」と言っていた。
「・・・最高の仕返しね、工藤くん・・・」


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 ―――誰もいない砂漠の真中で、わたしは蟻地獄に落ちようとしていた。熱い熱い砂が、わたしの体に絡み付いてくる。全身が、焼け付くようだ。
 ―――助けて・・・
 声にならない、声。誰も答えてくれるはずがなかった。だけど・・・
「―――ちゃん、哀ちゃん!大丈夫?」
 はっと目を覚ますと、目の前に蘭さんの心配そうな顔があった。
「哀ちゃん!大丈夫?怖い夢、見たの?」
「あ・・・わたし・・・寝てた・・・の」
 汗をびっしょりかいていた。額に張り付いた髪を、手でかきあげようとする。と、その手が小さく震
えていることに気付く。―――どうして・・・
 呆然としているわたしの手を、蘭さんのきれいな手がそっと包み込んだ。
「あ・・・・・」
「大丈夫・・・大丈夫よ。わたしが、そばにいるから・・・。ずっと、そばにいるから・・・」
「・・・ずっと・・・?」
 自分でも信じられないくらい、か細い声。顔を上げると、蘭さんはとても優しい笑顔でわたしのこと
を見ていた。
「うん、ずっと・・・。哀ちゃんが、良いって言ってくれるならいつまでもそばにいるわ・・・」
 そして、ふわりとわたしを包み込むように、そっと抱きしめてくれた。
 暖かいぬくもりが、わたしを包む。
 蘭さんの優しさが、まるで凍っていたわたしの心を溶かすように、じわじわと胸に染み込んできた。
 ―――お姉ちゃん・・・
 わたしの大好きな人を思い出させる、彼女のぬくもり。
 本当は、ずっとこうして欲しかった。でも、そんなこと出来ない・・・できっこないと思っていた・
・・。だけど、今日、彼女はこうしてわたしの元へやってきてくれた・・・。
「哀ちゃん・・・。わたしでよければ、もっと甘えて?哀ちゃんが抱えてるもの・・・わたしじゃ何も
してあげられないかも知れないけど・・・そばにいてあげることくらいしか出来ないけど・・・でもね、
わたし、哀ちゃんを守りたいの。哀ちゃんの事・・・守らせて・・・?」
 蘭さんの声が、優しいピアノの旋律みたいに、わたしの心に響いてくる。
 わたしは、そっと目を閉じた。
「・・・一緒に・・・わたしの隣に、寝て欲しいの・・・」
「・・・うん、いいよ」
 きゅっと、わたしを抱く腕に少しだけ力を入れて、蘭さんが答えてくれる。
「・・・ありがとう・・・」


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 汗で濡れたパジャマを着替え、蘭さんが作ってくれた卵雑炊を食べ、薬を飲んでから、わたしは再び
眠りについた。だけど、もううなされる事はなかった。
 隣には、蘭さんがいる。
 彼女のぬくもりを感じるだけで、わたしの心は穏やかになり、心地よい眠りへと誘ってくれた。


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 ―――工藤くん、悪いわね・・・。今日だけは、彼女はわたしのもの・・・今日だけは・・・。うう
ん・・・もうずっと、離れられないかもね・・・。そうしたら、わたしはあなたのライバルってことに
なるのかしら・・・?


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 深い眠りへと落ちながら、わたしはクスリと笑った。

 ―――ライバルも、いいかもね・・・。


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 哀ちゃん編です。いつもクールな彼女を、かわいく書いてみたかったんですが・・・
ちょっと失敗・・・?どうでしょう?

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80000hit企画Ⅲ ~平次編~ 難事件

Category : novels(コナン)
 「うわあ、かわいいvvね、服部くん、和葉ちゃんって昔からかわいかったんだねえ♪」
 平次の部屋で、アルバムを捲っていた蘭が言った。
「ああ?そーかあ?」
「うんvvね、このアルバムの半分くらいには和葉ちゃん写ってるんじゃない?仲良かったんだねえ、
昔から」
「ま、近所やしな・・・。腐れ縁っちゅうやつや」
「またあ、そんなこと言っちゃって・・・」
「ほんまやて。ねえちゃん変な勘ぐりせんといてえや」
 平次の言葉に、蘭はくすくす笑いながら「はあい」と答える。
 そんな蘭の様子に、なぜかイライラしてくる平次。
「―――くど・・・ぼうずとおっちゃん、何時ごろ帰ってくるんやったっけ?」
「んーと・・・あと1時間もしたら帰ってくると思うけど・・・」
「さよか。そしたら、すぐに東京戻るんか?」
「そうだね、遅くなると新幹線間に合わないし・・・」
「もう1日くらい、泊まってったらええやん」
「そういうわけにはいかないよお、明日学校だし」
 平時に向かって、にっこりと笑う蘭。
 その笑顔が眩しくって、思わず目を細める。
「・・・なあ、ねえちゃん」
「ん?なあに?」
「ねえちゃんて、工藤のこと、どう思ってんのや?」
 その言葉に、蘭の顔が一気に朱に染まる。
「ど、ど、どうって、な、な、なにが?」
 声まで裏返ってしまう、その素直な反応に、平次は苦笑いする。
 ―――全く素直っちゅうか、馬鹿正直っちゅうか・・・ばればれやな・・・
 呆れると同時に、胸に鈍い痛みを感じ、小さな溜息をつく。
 ―――俺もアホやなあ。分が悪すぎるっちゅうねん・・・
「服部くん?どうしたの?」
 溜息をついて黙り込んでしまった平次の顔を、心配そうに覗き込む蘭。
 手を伸ばせば届く距離。抱きしめることだって、出来る。
 だが、平次には出来ない。
「無防備やなあ・・・」
「え?何?」
 ぼそりと呟いた平次の声が聞き取れず、首を傾げる蘭。
 綺麗な黒髪が、さらりと流れる。大きな瞳は、今は平次だけを映していて・・・。
 突然、平次は蘭の腕を掴み、自分のほうへぐいと引き寄せた。
「え?何?どうしたの?」
 突然のことに、さすがに蘭も驚いている。が、逃げることはしない。
 友人として、平次のことを信用しているのだろう。
 平次は、ふと自嘲気味な笑みをこぼし・・・
「少し、このままでいさせてや・・・」
 蘭に顔を見られないよう、蘭の肩に顔を埋めるようにしてそう呟く。
「服部くん・・・?気分でも・・・」
 具合でも悪いのかと、気を遣う蘭。そんな優しい蘭に、どうしようもない愛しさを感じながらも、切
なさに胸を詰まらせる平次。
 平次はこの想いを、打ち明けるつもりはなかった。一生、自分の胸の中にだけ仕舞っておくつもりで
いた。蘭を・・・そして、今は小さなあの憎たらしいライバルを、悩ませたりするつもりはなかった。
 それは、2人の思いの丈を、知っているから・・・。と言えば格好は良いが、ようは、わかっている
からだ。お互いに幼馴染だなんて言い張っているこの2人の間に、入り込む余地などないということが
・・・。
 ただ、それをわかってはいてもそう簡単にあきらめられないことも事実で・・・
 時に、意地悪したくなるのだ・・・。
「ねえちゃん・・・」
「なあに?」
「・・・目ェん中に、ゴミが入ってしもうたみたいや・・・」
「え?大丈夫?」
「あかん・・・ちょっと見てくれへん?」
「うん、わかった。こっち向いて?」
 そう言うと、蘭は平次の顔を両手で挟み込むようにして、平時の目を覗きこんだ。
 その時・・・。
「蘭ねえちゃん、ここに―――」
 がちゃりという音とともにドアが開き、コナンが顔を出し・・・


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 蘭と平次が、今にもキスをしそうなほど接近しているのを見て、ぴたりと動きを止めた。
「あ、コナンくん、お帰り」
 蘭が、コナンを見てにっこりと笑う。が、コナンはすぐには動けず・・・そして、平次を見ると―――
 にやり、と不敵な笑み。
 それを見た途端、コナンは我に帰り、きっと眉を吊り上げた。
「何してんだよ!?」
「何って・・・服部くんが、目の中にゴミが入ったって言うから、見てあげてたのよ?」
 きょとんとして、事も無げに言う蘭。
「そうや。ありがとおな、ねえちゃん。もう取れたみたいや」
 すっと蘭から離れた平次を、心配そうに見つめる蘭。
「え、ホント?大丈夫なの?」
「ああ。今ぼうずが入って来た拍子に、取れたみたいや」
「そうなの?良かった♪」
 ホッとしたように微笑む蘭に、見惚れる平次。そんな平次を、穴が開きそうなほど睨みつけてる男が
1人・・・。
「お――――い、ら―――ん」
 と、部屋の外で小五郎が蘭を呼ぶ声が聞こえた。
「は―――いっ。じゃ、わたし行くね?服部くん、アルバム見せてくれてありがとう」
 そう言ってにっこり笑うと、蘭は部屋を出て行った。
 残された男2人、暫し無言・・・・・。
 沈黙を破ったのは、コナン。
「・・・おめえ、どういうつもりだ・・・?」
「ああ?何のことや?」
 明後日の方向に視線を向けながら、とぼける平次。
 コナンは、再び無言で平次を睨みつけた。
 犯人を追い詰める時でさえ、そんな迫力は無いだろうというほど鋭い視線。
 さすがに平次の頬を冷や汗が伝い、乾いた笑いが零れる。
「・・・冗談やって・・・おまえが来るのわかっとったから、わざとやってみてんて。本気でチューす
る気なんか、あるわけないやろー」
「・・・・・・・・・・」
 それでもなお、疑いの視線を向けるコナンだったが、
「コナンく―――ん」
 という蘭の声に、仕方がない、と言ったふうに息をつく。


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「・・・今回は見逃してやるよ。けど、今度蘭に変な真似しようとしやがったら・・・たとえおめえで
も、ゆるさねえからな」
 低い声でそう言い放ったコナンは、最後にギロリと平次をにらみつけ、部屋を出て行った・・・。
 それを見送った平次は、暫く黙って閉じられたドアを見つめていたが・・・
「・・・・・ま、努力してみるわ・・・・・俺の理性ってもんが、もっとる限りはな・・・」
 そう言うと、ふっと唇の端を上げて微笑んだ。


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 いつからこんな気持ちを持つようになったのか・・・。
 蘭に会うたび、嬉しくて、そのくせイライラするような感情が、平次の心を支配してきて・・・最初
は、そんなはずはないと否定していた気持ち。
 でも、その思いはだんだんと大きくなり、もう、自分で自分をごまかすことは出来なくなっていた・
・・。
 だが、友人としてあの2人を心配する気持ちも決して嘘ではない。
 だから、平次はこの気持ちを蘭に伝えるつもりはなかった。もちろんコナンにも。
 ただ、溢れる気持ちはどうしようもないから・・・時々、あんなふうにして、ふざけた振りして蘭に
触れるくらいは許されるんじゃないか・・・。その髪に、肌に触れて、潤んだ瞳を見つめて・・・それ
でも、最後には全て、冗談にしてしまうから・・・。


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「厄介やなあ、ほんま・・・。この難事件・・・長い付き合いになりそうや・・・」
 ため息と共に呟き、窓の外の夕焼けに目を細めたのだった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 平次編です~vv平次の場合、やっぱり片想いかなあ?蘭ちゃんは平次のことを友達としてとっても
信用していると思うので、接近しようと思えば出来そうなのに、そうしないのが平次って感じがします。
考えようによっちゃあ、快蘭よりも切ない感じがするかも?


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80000hit企画Ⅱ ~快斗編~ 俺の猫

Category : novels(コナン)


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「か~わいい~~vv」
 そう言って、蘭ちゃんは子猫を抱き上げるとその鼻面にチュッとキスをした。
 その光景を見て、俺の心臓が跳ねる。
「・・・いいなあ、猫・・・」
 ボソッと呟いた俺の声に、蘭ちゃんがそのかわいい笑顔を向ける。
「ね、可愛いよねvv首輪つけてるから、どこかで飼ってる猫だよね」
「・・・・・」
 彼女のまじボケに、小さく溜息をつく。
 ま、慣れてるけどさ・・・。
 子猫を降ろし、バイバイ、と小さく手を振るその仕草も、いとおしそうに子猫を見送るその瞳も、俺
には眩し過ぎる。
「俺も、猫になりたいなあ」
 思わず本音が零れる。と、蘭ちゃんはきょとんとした表情で俺を見る。
 その顔も、かわいいんだって・・・。
「猫になりたいの?何で??」
「そりゃあ、自由気ままだし?」
「うん?」
「蘭ちゃんに抱っこしてもらえるし?」
「え・・・・・」
「蘭ちゃんにキスしてもらえるし?」
「////////////」
 まさにゆでだこ状態。真っ赤になって口をパクパクさせてる蘭ちゃん。そんな彼女がまた可愛くって
、愛しくって・・・
「か~わいいvv蘭ちゃん」
 にっと笑って見せると、途端にぷうっと頬を膨らませる。
「もう!またからかったのね?」
「からかってなんかないって。俺はいつだって本気だぜ?」
「もう、また~・・・」
 拗ねたように横を向いてしまう蘭ちゃん。
 そんな顔もかわいいんだけどさ、やっぱ俺のほう向いて欲しいよなあ・・・
 俺は苦笑いして・・・ふと、悪戯心が芽生えてくる。
「なあ、蘭ちゃんって猫みたいだよね」
 と言った俺の言葉に、「え?」と振り向く蘭ちゃん。俺はすかさず彼女に近付き―――


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 ちゅっvv

 蘭ちゃんの、鼻の頭にキスをした。
「か、か、快斗くん~~~っ/////」
 真っ赤になって慌てる蘭ちゃんに、ぺろっと舌を出してみせ。
「さっきの蘭ちゃんの真似vv俺の猫は、蘭ちゃんなvv」
 そう言って、彼女の先に立って歩き出す。
 蘭ちゃんが、後でまだ何か言ってるが、俺は気にしない。
 気分は上々。
 今日はこれから、俺の猫と何して遊ぼうか・・・?


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 快斗編です~vv2人の関係?友達以上恋人未満・・・ってところでしょうか?
かわいい2人vvを目指してみました♪

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80000hit企画Ⅰ ずっとそばに・・・ ~新一編~

Category : novels(コナン)
 「・・・・・・・・・・・」
 ―――いつになったら起きるのかなあ・・・
 蘭は、ソファで眠っている新一の寝顔をじっと見つめていた。


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 「やっかいな事件」を解決し、漸く戻って来た新一。
 なのに、相変わらず急がしそうで、ゆっくり話をする暇もない。そんな新一に蘭も不満を募らせてい
たはずだが・・・
 学校帰り、配られたプリントを渡すために寄った新一の家で、思いがけず眠っている新一を見つけた。
 制服を着て、テーブルの前には飲みかけのコーヒー。
 学校で、新一がまた事件を解決したらしいと聞いたのはお昼頃。
 きっとそれから学校に来るつもりでいたのだろう。でも、昨日も、その前の日もろくに眠っていなか
ったに違いない。少し横になるだけのつもりがいつの間にやら・・・と言うところだろう。
 ―――疲れてるんだよね・・・。
 寝顔を見つめていた蘭は、そっと溜息をついた。
 ―――これからは、会おうと思えばいつでも会えるもの・・・。新一は、ここにいるんだから・・・
会えるだけで、良い。今は、それだけで・・・。


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 ♪~~~~~~~

 「!!」
 突然鳴り出した携帯の着信音に、蘭は慌てて自分の鞄を探る。
「しーっ、しーっ」
 そんなことを口走りながら、漸く携帯を手に取り、耳に当てる。
「は、はい」
 新一に背を向け、小声で話す。
「あ、小牧君?どうしたの?」
 相手はクラスメイトだった。
「―――え?明日?大丈夫だけど・・・うん。・・・3時に?うん、わかった。じゃ・・・!?え!?」
 その時、突然背後から伸びてきた手が、蘭の手から携帯を奪った。
 驚いて振り向くと、そこにはさっきまで寝ていたはずの新一が、これ以上ないというくらい不機嫌な
顔で起きていて、携帯を耳に当てていたのだ・・・。
「し、新一!?いつ起きてー――」
「・・・切れてる」
 ぼそり、と一言。そして、不機嫌な顔をそのままに、蘭に視線を移す。
「びっくりした・・・あ、ごめんね、起こしちゃって」
「・・・・・何、話してた?」
 新一は、まるで蘭の言葉など耳に入っていないかのようにそう質問した。
「え??何って、何が?」
 きょとんと首を傾げる蘭。
「電話だよっ。小牧と、何話してたっつってんの!」
 イライラと聞く新一に、蘭は目を瞬かせながら口を開いた。
「明日のこと、だけど?」
「・・・なんで、小牧と明日の約束なんかすんだよ?」
「約束・・・じゃないけど・・・」
「明日、3時にっつってたじゃねえか!おめえ、あいつと会ってどうすんだよ!?」
 声を荒げ、眉を吊り上げる新一に、蘭は目を丸くしている。
「だって・・・明日、委員会があるんだもの」
 その言葉に、新一の動きがぴたりと止まり、そのままたっぷり10秒間、固まっていた。
「・・・委員会・・・?」
「うん。小牧君とわたし、図書委員になったから。その委員会。本当は明後日の予定だったんだけど、
明日に変更になったって、知らせてくれたのよ」
「・・・・・・・・」
 ガクン、と一気に脱力してしまった新一を、不思議そうに見つめる蘭。
「新一ィ・・・?どうしたの?」
「はあーーーーーーーーっ」
「??」
「・・・・・ったく、紛らわしい・・・・・」
「何が?」
 一向に新一の言いたいことがわからない蘭。新一は、そんな蘭をちょっと恨めしそうな目で見てから、今度は少しばつが悪そうに視線をそらせて言った。
「・・・なんでもねえ・・・気にすんな」
「気になるわよ。何なの?あ、もしかして起こしちゃったの怒ってるの?ごめんね、このプリント置い
たらすぐに帰るつもりだったんだけど・・・。もう帰るから、ゆっくり寝て?あ、でも着替えた方がい
いわよ?制服しわになるから」
 そう言って、いそいそと帰ろうとする蘭の手を、新一の手が掴んだ。
「え?」
「・・・まだ帰るなよ・・・」
「え・・・でも、新一、疲れてるんじゃ・・・」
「だからだろ?」
「え??」
「疲れてるから、おめえに側にいて欲しいんだろ?」
「・・・ご飯、作って欲しいの?」
「ばっ、ちげーよっ!!」
 さすがにぶちきれた新一が、蘭の手をぐいっと引っ張る。
「きゃっ」
 バランスを崩した蘭が、新一の膝に乗っかるように倒れこむ。
「や、やだ//////何すんのよ、新一」
 真っ赤になって、離れようとする蘭の肩を、新一の手がぐいと抑える。
「新一・・・?」
「おめえに、側にいて欲しい。いつでも、おめえの隣にいるのは俺でありたいんだ」
 真剣に、蘭の瞳を見つめながらそう言う新一に、蘭の瞳が大きく見開かれる。
「好きだよ、蘭・・・・・」
「・・・・・!!」
「・・・おめえの気持ちは・・・?」
 新一の声が聞こえているのかいないのか、蘭は目を見開いて固まったままだ。
「おい、蘭・・・?おめえは、どう思ってんだよ?俺のこと・・・」
「・・・・・きっ・・・・」
「へ?」
「・・・・好き、よ、わたしだって・・・ずっと、好きだったんだから・・・」
 そう言った蘭の瞳からは、透明な涙がぽろぽろと流れていた。
 新一は嬉しそうに微笑むと、涙が溢れる蘭の瞳に、そっと唇を寄せた。
 途端に、蘭の頬が真っ赤に染まる。
「・・・ずっと、側にいてくれよ・・・疲れてたって、おめえが側にいてくれれば、それだけで癒されるんだから、さ・・・」
「・・・・うん・・・・」
 蘭が嬉しそうに微笑む。その笑顔に吸い込まれるように、新一は蘭の体を引き寄せ、今度はそっと唇を寄せた。
2人の唇がふれあい、そのシルエットが一つになる。
 その影はいつまでも離れることなく、寄り添っていたのだった・・・。


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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 以前のサイトの80000HIT記念の企画小説です♪
ちょっと懐かしい気持ちになっちゃいました。

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愛のカタチ ~快蘭~

Category : novels(コナン)


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 「ふう・・・」
 テーブルに頬杖をつき、蘭は今日何度目かの溜息をついた。
 目の前には、豪華な料理が綺麗にセッティングされワイングラスが2つ、そこに液体が注がれるのを今か今かと待ちわびているようだった。
「仕方ない、よね・・・。仕事、だもん・・・」
 蘭は、自分に言い聞かせるようにポツリと呟く。


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 今日は3月14日。ホワイトデーである。
 この日のために新一は、久しぶりに蘭と2人きりで過ごそうと、事件の呼び出しには応じないと約束してくれていたのだ。そしてその約束どおり、2人は久しぶりのデートを楽しんでいたのだ。つい先ほどまでは・・・。
 しかし、やはり新一は事件に愛されてしまっているのか、2人で行った映画館。そこで、殺人事件に遭遇してしまったのだ。蘭に気を使い、そのまま放って置こうとした新一に、蘭は・・・
「無理しないで。もう、今日は十分楽しんだから、行って良いよ。でも、もし早く解決できたら急いで帰ってきてね。御馳走作って待ってるから」
 そう言って、新一を送り出したのだ。
 本当はもっと一緒にいたかった。せめて今日1日、誰にも邪魔されずに2人の時間を過ごしたかった。でも・・・
「新一は探偵だもんね」
 探偵である新一を好きになった。探偵である新一が、好きなのだ。だから彼の邪魔はしたくなかった。
 でも、寂しいと思う気持ちに、うそはつけない・・・。
「無理しちゃって」
 突然背後から声がして、蘭は驚いて振り向いた。
「快斗くん!」
「よ!」
 にやりといたずらっ子のような笑みを浮かべて立っているのは、快斗だった。
 蘭は嬉しいような、それでいて落ち着かない気分になっていた。1ヶ月前、バレンタインデーの日に、蘭は快斗に告白されていた。そして、熱い口付けを交わし・・・
 あれ以来、蘭は快斗の顔をまともに見れない。快斗のほうはといえば、相変らず新一の家に通い、その人懐っこい笑顔で蘭に語りかけている。まるで、あのときのことなどなかったかのように・・・。
「すっげー御馳走!さっすが蘭ちゃん。これ、全部作ったんだろ?」
「う、うん。まあ・・・。あ、快斗くん、良かったら食べない?」
「え?俺?」
「うん。さっき、新一から電話があってね。今日は帰れそうもないって・・・。でも、こんなにたくさん1人で食べれないし。困ってたところなの」
 照れくさそうに、ちょっと寂しげに笑う蘭を、快斗は複雑な表情で見つめた。
「無理、すんなよ」
 落ち着いた、優しい声に、蘭ははっと顔を上げた。すぐ側に、優しく微笑む快斗の顔があった。
「快斗、くん・・・」
「俺の前でまで、無理しなくて良いよ。蘭ちゃんの気持ちは、わかってるから・・・」
 どこまでも優しく、包み込むような快斗の瞳。蘭の目からは知らず、涙が溢れ出していた。
 声もなく、ただ涙を流す蘭の肩を、快斗が優しく抱きしめた。
 蘭は、快斗の優しさに甘え、その胸に身をあずけた。
 いつからだろう。快斗の前で、蘭はとても素直になれる自分を感じていた。ここ1ヶ月は蘭のほうが一方的にぎこちない雰囲気になっていたが、新一の家で快斗と会うようになってから、その人懐っこい笑顔と気さくな人柄にふれるにつれ、快斗の前ではとてもリラックスできるようになっていたのだ。2人きりになっても、まったく気まずさを感じることなく、いつのまにか新一のいないこの家で快斗と2人でいることが自然になっていた。
 そして、あの時も・・・快斗に告白され、口付けを交わしたときも、嫌悪感などは全く感じることなく・・・それどころか、その出来事に胸をときめかせている自分がいたのだ・・・。


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「落ち着いた?」
「うん。ごめんね、快斗くん。わたしったら・・・」
 ソファに2人並んで座り、快斗に肩を抱かれたまま、蘭は恥ずかしそうに呟いた。
「気にすんなって。久しぶりのデートだったもんな」
 と言って、快斗はにっこりと笑った。
 それは、蘭が新一と何をしようと全く気にならないように見えて・・・。時々、蘭はあの出来事が夢だったんじゃないかとさえ思うことがある。快斗は蘭のことなど好きではなく、ただの友達としか思ってないんじゃないかと・・・。
 でも、あのときの快斗の柔らかい唇の感触は、今でも思い出すことが出来る。そして、あの胸のときめきも・・・。
「蘭ちゃん?どうかした?」
 ボーっと快斗の顔を見つめている蘭を、快斗が不思議そうに見る。
「あ、な、なんでもないの・・・」
「あんまり見つめられると、誤解しちゃいそうなんだけど」
「え・・・誤解・・・?」
「うん。蘭ちゃんが・・・俺のこと好きになってくれたのかなって、さ」
 先ほどまでとは違う、熱っぽい、少し甘い瞳で蘭を見つめる快斗。その眼差しにドキッとして慌てて目をそらす蘭。
「あ、あの、わたし・・・」
「ごめんな」
 突然真面目な声で謝る快斗を、蘭は驚いて見上げた。
「ごめんって・・・?」
「蘭ちゃん、困ってるだろ?困らせること・・・分かってたんだ・・・。でも、止められなくて・・・。だから、ごめん。」
「快斗くん・・・」
 辛そうに目を伏せ、低い声で呟く快斗を見て、蘭の胸は締め付けられるように痛んだ。
「そんな・・・そんな顔しないで?わたし、そりゃあすごくびっくりしたけど、いやだったわけじゃないの!」
 そんな蘭の言葉に、快斗は目を見開く。
「あの時はびっくりして・・・でも、いやな感じは全然しなかったの。なんて言ったら良いのかわからないけど・・・ドキドキして、胸が苦しくなって、何も考えられなかった。本当はもっと抵抗しなきゃいけなかったはずなのに、それが出来なかったの。わたし・・・」
「蘭ちゃん・・・」
「わたし、快斗くんにキスされて、嬉しかったのかも・・・」
 そこまで言ってから、蘭は自分の言葉にはっとして口を抑えた。
 ―――やだ、わたしってば何言ってんの!
 ふと、蘭の肩を抱く快斗の腕にぐっと力がこもった。
「え・・・」
 見上げると、口元に不敵な笑みをたたえた快斗の視線とぶつかる。
「嬉しかったんだ。俺と、キスできて」
 にやり、と笑うその顔は、どこか確信犯のようで・・・
「あ、あの、快斗くん」
 急いで何か言おうとする蘭の言葉を、快斗が遮る。
「俺も嬉しいよ。蘭ちゃんの気持ちが分かって・・・」
 そう言うと、蘭が何か言う間もなく、蘭の柔らかな唇を奪った。
 甘く、痺れるような口づけ。
「んっ・・・」
 思う存分、その甘い唇を味わってから、漸く唇を解放する。
 蘭はすっかり息が上がって、瞳を潤ませている。
 その表情が、なんとも言えず煽情的で・・・快斗は、蘭の頬に手を添え、その瞳を見つめた。
「ずっと、蘭ちゃんのことだけを考えてたよ。今日も・・・ずっと、新一といるのかと思ったら、嫉妬で気が狂いそうだった」
「快斗くん・・・」
「新一が呼び出されて、今日、蘭ちゃんと会うことが出来た―――。これって、運命だと思わない?」
 快斗の腕が蘭の腰に回り、ゆっくりとソファに横たえる。
「か、快斗くん!ちょっと・・・」
「神様が、俺に味方してくれた・・・。ホワイトデーに蘭ちゃんと2人きりになれる時間をくれた。俺は、そう思うんだけど?」
 甘い微笑を浮かべ、そっと顔を近づける。今にも唇が触れそうで、蘭はますます焦っていた。
 さっきまでの、あの辛そうな表情は、全部演技だった?
 蘭の頭の中はパニック寸前だった。
 そして、あっという間に快斗に組み敷かれ―――
「蘭ちゃん―――好きだよ」
 甘く、低い声で耳元に囁かれ、蘭の体がぴくりと震える。
「快斗く・・・っ」
 口を開いた蘭の唇に、快斗のそれが重ねられる。
 さっきのキスよりもより甘く、深い口付けに、蘭の体からは次第に力が抜けていった。
 暫くはその長く、甘い口付けに酔いしれていた快斗だが・・・。ふと気付くと、蘭の瞳からは涙が零れていた。
 ゆっくりと唇を離し、蘭を見つめる。
「・・・そんなに、いや?」
 その問いに、蘭はふるふると首を振った。
「・・・違うの・・・」
「蘭ちゃん・・・?」
「違うの。そうじゃなくて・・・」
 蘭は、涙を溜めた瞳で、快斗を見上げた。
「自分が・・・わからなくて・・・」
「自分が・・・?」
「わたしは、新一のことが好きなのに・・・ずっと昔から新一だけが好きだったはずなのに・・・。なのに、今快斗くんにされていることを、いやだって思えないの。拒まなくちゃいけないはずなのに・・・。拒めない。快斗くんにキスされても、いやだと感じない。わたし・・・自分の気持ちが、わからない・・・」
 快斗は、あとからあとから溢れてくる真珠のような涙に暫し見惚れていたが、やがて優しく微笑むと蘭の涙を唇ですくった。
「泣かないで・・・蘭ちゃんが、悪いんじゃないよ」
「快斗くん・・・」
「元はといえば、2人の間に俺がずかずか入り込んだのが原因なんだから。蘭ちゃんが、自分を攻めることはないんだ」
 快斗の指が、蘭の頬を優しくなぞった。
「今、俺すごく嬉しいんだよ?蘭ちゃんが・・・俺が思っていたよりもずっと、俺のことを思っててくれて・・・本当に嬉しいんだ」
「でも、わたしは・・・」
「わかってるよ。蘭ちゃんが、2股かけられるような子じゃないって。でも、自分に嘘をつくことも出来ない。だろ?」
 快斗に言われ、蘭は困ったように、小さく頷いた。
「それで、良いんだ。少なくとも、俺はそれで満足だよ。蘭ちゃんの1番が、たとえ新一でもね。俺のことも好きだって言ってくれるのなら、それで充分」
 にっこりと微笑む快斗を、それでもやはり困ったように見つめる蘭。
「もちろん、俺だって1番になりたいけどさ。でも、蘭ちゃんに会えなくなったりするよりはずっと良い。蘭ちゃんのそばにいられるなら、それで良いんだ。蘭ちゃんが、安心できる場所になりたいんだ、俺」
「快斗くん・・・」
「そういう、愛のカタチがあっても良いんじゃない?」
 パチンとウィンクを決める快斗に、蘭の頬がピンクに染まる。
 そんな蘭を楽しそうに見つめ、言葉を続ける。
「それに、新一がいない間にこうやっておいしい想いもできるしね?」
「な・・・!」
 真っ赤になって抗議しようとした蘭の唇を、快斗の唇が優しく塞いだ。
「ん・・・っ」
 優しく、啄ばむようなキスを何度もする。
 蘭の頬が上気してピンクに染まるのを、愛しそうに見つめる快斗。そんな快斗を困ったように見つめながらも、どこか安心感のようなものを感じる蘭。
「快斗くん・・・」
「ん?」
「わたし・・・快斗くんに会いたいと思ってもいいの・・・?側にいたいと思っても・・・」
 蘭の言葉に、快斗は一瞬目を見開き、それから嬉しそうに笑うと、蘭の頬にチュッとキスをした。
「もちろん!蘭ちゃんが会いたくなったら、俺、飛んでくるよ。どんなことがあってもね!」
 その言葉と笑顔に、漸く蘭の顔にも安堵の表情が浮かび、照れたように微笑んだ。
「・・・ありがとお・・・快斗くん」
 そして、今度はどちらからともなく、唇を重ねた。優しく、触れるだけのキス。


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 お互いを必要としている、2人の愛のカタチ。
 普通の恋人同士とは違うけれど・・・。
 それでも、幸せと感じることができるなら、そんな愛のカタチがあっても良いんじゃない?
 きっと、2人の間にはいつも優しい風が流れているはずだから・・・。



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                      End
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ホワイトデーのお話はこれでおしまいです♪
来年までには、また新しいお話ができるようにがんばりますね♪

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P r e s e n t ~新蘭~

Category : novels(コナン)
 「へーえ、じゃあ今日はずっと一緒にいてくれるって約束だったわけ?」
「うん、まあ・・・」
「じゃあ、もうちょっと怒っても良いんじゃないのお?」
 園子が呆れたように言うと、蘭は苦笑いした。
「うん、でも・・・放課後までには絶対に戻るって言ってたから」
 今日はホワイトデーだ。半分予想はしていたものの、朝、新一から電話がかかってきたときにはやっぱり溜息をついてしまった。
「わりい、蘭。放課後までにはゼッテー戻るから」
「ハイハイ。期待しないで待ってるわよ」
「バーロー、失礼な言い方すんな。俺は約束は守る!」
 との新一の言葉に、蘭は呆れてまた溜息をついた。
 ―――その“俺”が、何回約束破ったと思ってるのかしら・・・。


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「ほんっとあんたはあやつに甘いわね。そんなことだからあやつも懲りずに事件ばっかり追っかけてっちゃうんじゃないの?」
「かもね。・・・でも、園子だって人のこと言えないでしょ?」
「な、何よ、わたしは別に・・・」
「わたしといるときは強気なこと言ってるけど、京極さんには強く言えないくせに」
 蘭の言葉に、園子はうっと詰まる。
「・・・はァ・・・・わたしたちって、かなりかわいそうよねえ」
 溜息をつく園子に、蘭はクスクスと笑い
「でも、信じてるんでしょう?―――わたしも、信じてるよ」
「蘭・・・」
「だから、待ってられる・・・。結構幸せなことなのかもって、最近思うんだ」
 照れくさそうに、ぺろっと舌を出して笑う蘭に、園子は一瞬見惚れた。
「あやつは幸せものね」
「京極さんだって、幸せだと思うよ?」
 にっこりと笑う蘭に、園子は頬を染めるのだった・・・。


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「悪いねえ、工藤君、学校があるのに・・・」
 目暮警部がいささか申し訳なさそうに頭を掻く。
「いや、かまいませんよ。で、状況は?」
 新一は、早速事件を解決すべく捜査を始めた。
 ―――今日は、約束破るわけにはいかねえんだ。みてろよ、速攻で解決してやっから。
 ぐっと拳を握る新一。
「・・・工藤君は、今日何かあるのかね・・・」
「警部、今日はホワイトデーですから、きっと蘭さんと・・・」
「なるほど・・・。今日の犯人は運が悪かったなあ」
「そうですね・・・」
 凄まじいほどの気迫をみなぎらせている新一を見て、目暮警部と高木刑事はこそこそと話し合っていたのだった・・・。


フォーム





「毛利さん、これ、受け取ってくれないかな」
「え、あの・・・」
 目の前に差し出された小さな箱。蘭は戸惑って相手の顔を見た。
「ホワイトデーだからさ・・・」
「でも、わたし・・・」
「と、とにかくこれ、受け取って!」
 と言うと、その男子生徒は蘭の手に無理やり箱を押し付けると、さっさと走り去っていってしまった。
「あ!!まって、あの・・・」
 蘭が呼び止めても無駄だった。
 蘭は、渡された箱を見て、溜息をついた。
「ら~ん」
 後ろからひょいと顔を出したのは園子。
「あらら、やっぱり。これで3人目ね」
 と、蘭の手にある箱を見て言った。
「どうしよう、これ・・・」
「まさか、こういう事になるとはね~。新一君がしょっちゅういないから、きっと今日もそれを狙って来てたのね、みんな」
「園子ォ~」
「泣き言を言うのは早いわよ、蘭」
 困り顔の蘭を見て、園子がにやりと笑う。
「え?」
「教室、戻ろう。あんたの机の上、すごいことになってるんだから」
 なぜか楽しそうな園子に連れられて、教室に戻る蘭。
 そして―――


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「これ・・・」
「ね、すごいでしょう?」
 蘭は、呆然として、言葉が出てこなかった。
 蘭の机の上には、たくさんの小さな袋や包みが積み重ねられていたのだ。
「あんたがさっきの人に呼び出されていっちゃってから来る人来る人、みんなここに置いてっちゃったのよ」
「・・・・」
「たぶん、下駄箱も同じような状況じゃない?」
 ホワイトデーはバレンタインデーのお返しをする日。ということではなかったのか?と言いたくなるが、普段新一のガードが固くて普通に話すこともままならない男どもが、このときとばかりに蘭に想いを伝えようと行動を起こしたのだろう。幸い今日は、新一がいない。このチャンスを逃す手はない、というわけだ。
「蘭、どうするの?」
「どうするって・・・」
「このことを新一君が知ったら、きっと大激怒よ?」
「え・・・」
「絶対一人一人の首根っこ捕まえて、脅し文句の1つや2つお見舞いするに決まってるわよ」
「ま、まさか~・・・」
「あ・ま・い!あやつはそのくらいあんたに執着してるんだから!放課後までに、ばれないように処分する方法考えないと」
「処分って言ったって・・・」
 まさか、校内のごみ箱に捨てるわけにはいかない。くれた人に見つかったら大変だし、何より蘭の性格上、人に貰ったものを捨てるなどということはできるわけがなかった。
「どっかに隠しておいて、少しずつ持って帰るとか・・・」
 園子は顎に手を当て、いろいろ考えている。蘭の為、というのももちろん本心だろうが、半分くらいはこの状況を面白がっているようだった。
「あ、そうだ。あんたが持ってなきゃいいのよ。ね、ここは一旦わたしが持って帰るわよ。で、後日蘭の家まで届けてあげる。それならばれないんじゃない?」
「でも、これだけあると重そうだよ?いいの?」
「もちろん迎えにきてもらうわよ。この園子様に任せなさいって!ね?」
 いたずらっぽくウィンクする園子に、蘭も思わず笑みをこぼす。
「ありがと、園子」


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 その後園子はどこからか大きな紙袋を調達してきて、蘭の机の上にあったプレゼントの山を袋に入れた。
「さ、後は下駄箱ね。まだお昼休み、時間あるし。どうにかなりそうね」
「うん」
 2人は、早速玄関に向かった。
「あるある、やっぱりね」
 蘭の下駄箱の中には、やはり小さな包みがぎゅうぎゅうに詰められていた。
「じゃ、早速・・・」
 と、園子がそれらを袋に入れようと手を伸ばしたとき・・・
 さっと、横から手が出てきたかと思うと、中に入っていた包みを1つ取ってしまった。
「!ちょっと、何する―――」
 抗議しようと振り向いた園子の動きが止まる。
「なんだ?これ」
 思いっきり不機嫌そうな細い目でそれを眺める男・・・。
「し・・・新一・・・君」
 園子の顔色が、さ―っと青くなる。
「し、新一!もう事件、終わったの?」
 蘭は、今の状況も忘れて、目を見開いて新一を見ている。
「ああ、あんなもん、速攻だよ。―――で?なんだよ、これ?」
 と言われ、はっとして園子を見る。
「え、えーと・・・」
「あ、あのさ、そう!空手部の人たちよ!きっと後輩たちが普段お世話になってるお礼に、何かプレゼントを置いてったのよ!ね、蘭」
「う、うん」
「ふ~~~ん、そんなにたくさん?」
「け、結構いっぱいいるのよ、空手部って」
「じゃ、それは?」
 ちらりと新一が視線を投げたのは、園子が持っている紙袋。
「こ、これはわたしのよ!ほら、わたしバレンタインデーのとき、義理チョコ配りまくったからさ、そのお礼を貰ったのよ」
 冷や汗をかきつつ必死に説得しようとする園子をちろりと睨み、新一はその袋に手を伸ばすとあっという間に中の1つを手にとった。
「あ!ちょ、ちょっと新一君!」
 あせって奪い返そうとする園子をさっとかわし・・・
「これ、毛利蘭様って書いてあるけど?」
「へ?あ、そ、そう?名前間違えたのかしらねえ、あはは・・・」
「・・・・・・・・蘭」
「は、はい?」
 新一の低い声に、思わずビクッと反応する蘭。
「屋上、行こうぜ」
 にっこりと、しかし有無を言わせぬ笑顔で蘭に迫る新一。
「で、でも授業が・・・」
「大丈夫だよ、すぐ終わるからよ」
 ぐいっと腕をつかまれ、その強さに抵抗しても無駄なことを悟った蘭は、視線だけで園子と会話を交わし、黙って新一に連れられて行ってしまったのだった・・・。
「あ~あ・・・一番見られちゃいけない人に見られちゃったわね・・・。無事を祈るわ、蘭・・・」
 そう言って大きな溜息をついた園子は。もう、今日は2人が授業に出ないであろうことを確信したのだった・・・。


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 「ったく、俺に隠し事をしようなんて考えんじゃねえよ」
 屋上に行った新一は、蘭に背を向けたままそう言い放った。
「ご、ごめん・・・」
 蘭は他に言うことが見つからず、新一の背中を見つめた。
「・・・いやな予感はしてたんだよ。なんか回りの男どもの雰囲気がおかしいっつ―か・・・」
「え?そうなの?」
「ああ。あいつらのおめえを見る目がな、なんか企んでそうで・・・だから今日はゼッテーおめえから離れねえようにしようと思ってたのによ・・・。まあ、事件って聞いて飛んでっちまう俺も俺なんだけどさ・・・」
 頭を掻きながら最後の台詞をぼそぼそと言う新一を見て、蘭はちょっと安心したように微笑み、新一の背中におでこをくっつけた。
「ごめんね、新一・・・」
 新一は、くるりと向き直ると、蘭を優しく抱きしめた。
「俺のほうこそ、ごめん。今日はずっと一緒にいるって約束だったのに・・・」
「ううん。来てくれただけで嬉しいから」
 蘭の言葉に、新一は腕の力を強めた。
 その時、午後の授業の始まりを告げるチャイムが鳴り響いた。
「あ・・・教室、戻らなきゃ」
 と言って離れようとした蘭の腕を、新一がぐいっと引っ張り再び抱き寄せる。
「きゃっ、ちょっと新一―――」
「もうどうぜ間に合わねえんだし。サボっちまおうぜ」
「ええ!?で、でも・・・」
 驚いて顔を上げた蘭の唇を、新一のそれが素早く塞ぐ。
「!!」
 驚く蘭の顔を両手で包み込み、その甘い唇を味わう。
 漸く唇を解放されたときには、蘭の瞳は潤み、頬は上気し唇は濡れて光っていた。そんな蘭の艶っぽい表情に見惚れる新一。
「それとも、あの下駄箱とか、袋に入ってたものを本人たちに返しにでも行く?」
「それは・・・」
 蘭は困ったように眉を寄せた。
 新一は、不敵な笑みを浮かべて、蘭を見つめている。
「もう・・・ずるいんだから」
「今日は、もうずっと2人きりでいたい」
 そっと耳元で囁き抱きしめる新一に、蘭も何も言えなくなり、されるがままになっている。
「いろいろ、考えたんだ。ホワイトデーに、蘭に何あげるか」
「そんなの・・・」
「蘭は、いつもそう言うだろ?でも、俺は何かしたい。蘭のために何かしたいんだ」
「新一・・・」
「だから、今日は蘭の好きな店行って、蘭の好きなもの買って、蘭の好きなもの食べに行って・・・。全部、蘭にプレゼントしたい・・・。そうさせてくれないか?」
「でも・・・いいの?」
「言ったろ?俺がそうしたいんだ。な?」
 とろけそうな新一の笑みに、蘭は思わず見惚れながらこくんと頷いた。
「よし、決まり!でもその前に・・・」
「え?」
 不思議そうに新一を見上げた蘭の唇を、新一のそれが再び塞いだ。
「!!」
「もうちょっと、ここにいようか」
 いたずらっ子のようにウィンクをして微笑む新一に、呆れながらもその体を預け、新一のぬくもりを感じる蘭だった・・・。


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                                 End.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ホワイトデーの話は、当日までにアップ終わりそうです(^^;)

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kiss kiss kiss ~キ蘭~

Category : novels(コナン)
―――今日はキッドに会える。
 そう思うと、蘭の表情も知らずに明るいものになる。
 学校でも園子に
「何か良いことでもあったの?」
 と聞かれたほどだ。
 ―――だめだめ。いつもと同じようにしなきゃ・・・
 そう思っても、浮き立つ心はとめられない。


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 いつもの待ち合わせ場所。人気のない小さな公園で、キッドを待つ。
 ―――ホワイトデーは、ずっと一緒にいよう。
 そう言ってくれたキッド。今日は、今日だけは、キッドはわたしだけのもの・・・
 まだ外は寒かったが、蘭の心の中だけはぽかぽかと春のように暖かかった。
「蘭!!」
 後ろから、聞き覚えのある声が聞こえ、蘭は振り向く。
「キッド!」
 嬉しさに、顔がほころぶ。
 キッドも笑顔で近づいてきたが・・・
 蘭の目の前、1メートルのところまで来たとき、急にぴたっと足を止めると、蘭の顔を訝しげに見つめた。
「??キッド・・・?どうしたの・・・?」
 蘭が首を捻って聞くと、キッドは突然腕を伸ばし、蘭の体を引き寄せた。
「え?」
「蘭、おめえ・・・」
 そのまま顔を近付けたかと思うと、キッドは蘭の額に自分の額をぴたっとくっつけた。
「やっぱり!!」
 顔を顰めるキッドに、蘭はわけがわからずきょとんとするばかり。
「え?なに?」
「なにじゃねえよ!!熱があんじゃねえか!」
「へ・・・?熱・・・?」
 目をぱちくりさせている蘭を見て、キッドは呆れたような顔をして
「自分で気付いてなかったのか?」
 と言った。
「だって・・・全然そんな感じしないよ?だるくもないし・・・」
「でも」
 と、キッドは掌を蘭の額に当て、
「8度以上はあるぜ、きっと」
「え・・・ホントに?」
「ホント」
 キッドは苦笑いすると、そっと蘭の肩を抱き、
「そんな状態で外にいたらますますひどくなっちまう。―――行こう」
「行こうって、どこに・・・?」
「俺たちの部屋」
 パチンと見事なウィンクを決め、キッドが蘭を促し歩き始めた。


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 やって来たのは、バレンタインデーのときに連れてきてもらった、キッドのマンションだった。
 部屋についた途端、蘭がよろけた。
「危ない!大丈夫か?」
 とっさにキッドが蘭を支え、ソファに座らせる。
「あ・・・りがと・・・。ちょっと、めまいして・・・」
「だから言ったろ?まってな。今、あったかいもの入れてやるから」
「うん・・・」
 キッドがキッチンへ姿を消すのを見送り、蘭はそっと瞳を閉じた。
 さっきまでは、本当に何ともなかったのだ。キッドに会えることが嬉しくて・・・ただ、それだけだったのに、会えた途端に安心してしまったのか、一気にだるさが蘭を襲ってきたのだ。
 ―――情けないなあ・・・。せっかく今日はキッドとずっと一緒にいられるっていうのに・・・
 蘭は、自分の情けなさにため息をついた。
「溜息を1つつくと、幸せが1つ逃げていくんだぜ?」
 いつの間にか戻ってきていたキッドが優しく言った。
「ほら、ココア。あったまるぜ。それからこれ―――」
 と言って、キッドが差し出したのはリボンのかけられた小さな包み。
「これ・・・」
「クッキーとマシュマロ。ホワイトデーだからな。でも、ここには食いモン置いてないから・・・これ食べたら薬のもう」
「薬?あるの?」
「一応常備薬として置いとこうと思って、持ってきてたんだ」
「すごい。タイミング良いね」
 と言って蘭が笑うと、キッドは蘭の額を指でちょんとつついた。
「笑ってる場合じゃねえだろ?―――大丈夫か?」
「うん。少しだるいけど・・・。平気だよ。キッドがいてくれるし」
 ふわり、と微笑む蘭に思わず見惚れ、キッドはそっと蘭に唇を近付けたが・・・
 キッドの唇が触れたのは、蘭の掌だった。
「おい・・・」
「だって・・・風邪移っちゃうよ」
「移せば治るだろ?」
「だめ!キッドが具合悪くなったりしたらいやだもの」
 頑固に首を振る蘭に、キッドは苦笑いして仕方なく顔を離した。
「分かったよ・・・。んじゃ、今日はずっと看病してやるから、おとなしくしてろよ?」
「うん・・・」
 蘭は素直に頷くと、渡された包みを開け、中のクッキーをつまみながらココアを飲んだ。
「おいしい・・・」
 嬉しそうに微笑む蘭を見て・・・キッドは心の中で溜息をつく。
 ―――ったく・・・。せっかく2人きりだっていうのに、これじゃ何にも出来ねえな。仕方ねえけどさ・・・
 熱のせいか、潤んだ瞳と上気した頬が妙に色っぽく見え・・・
 ―――俺、ちゃんと看病できるかな・・・
 と、少し不安になってくるキッドだった。


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 クッキーとマシュマロを食べ、ココアを飲んだ蘭は、キッドの用意した風邪薬を飲んだ。
 そして寝室へ行き、キッドに促されるままベッドに横になった。
「少し寝ろよ。俺はここにいるから」
「うん・・・。ごめんね、キッド・・・」
「なにが?」
「だって・・・せっかく会えたのに・・・」
 蘭が、俯いてそう言うと、キッドはふっと笑って蘭の髪を優しく撫でた。
「また、いつでも会えるさ。俺が会いたくなったらいつでも会いに行くし、蘭が会いたいと思ったら・・・」
「思ったら?」
「俺が会いに行く。蘭が、そう願ってくれればな・・・」
 そう言って、キッドは蘭の額に優しく唇を落とした。
「・・・まだ、熱いな・・・。おとなしく寝てろよ?」
「うん・・・ねえ、キッド・・・」
「ん?」
「ずっと・・・側にいてくれる・・・?」
 恥ずかしそうに、頬を染めながら小声で言う蘭。
「・・・そんなこと言われると、離れられなくなるだろ?」
「え・・・」
 キッドは、立ち上がると、さっと手をあげ・・・たかと思ったら、あっという間にセーターにジーパンという軽装に着替えてしまっていた。
「これで良し」
 にっと笑うと、吃驚している蘭の横に、するっと滑り込んだ。
「え?え?キッド?」
「この方が、あったかいだろ?」
 キッドはいたずらっぽくウィンクするとその腕の中に蘭を封じ込めてしまった。
 体が密着して、キッドのぬくもりが蘭に伝わってくる。
「・・・風邪、移らないかな・・・」
「大丈夫だよ。もし移ったら・・・蘭が看病してくれよ・・・」
「うん・・・」
 照れたように笑う蘭の頬に、キスをして・・・
「・・・本当はもっと密着したほうがあったまるんだけど・・・」
「もっと密着って・・・?」
「何にも着てないほうが、さ・・・」
 にやりと笑って言うキッド。
 蘭の顔が見る間に真っ赤になっていく。
「な、何言ってんのよお、キッドってば・・・!」
「蘭こそ、何恥ずかしがってんだよ?もう俺、蘭の裸見たことあんだからさ」
「で、でも、でも、恥ずかしいのっ」
 ぷうっと膨れて顔を背けようとする蘭の頬を、キッドの掌がやさしく包み込み、またキッドのほうを向かせる。
「ごめんごめん。もういわねえから・・・。こっち、見ててくれよ」
 間近にキッドの顔が迫り、蘭の胸がドキドキと音を立てる。
「今日は・・・こうやって一緒にいられるだけでいいよ・・・」
 キッドは、自分の額を蘭の額にくっつけ、優しく微笑む。
「風邪が治ったら・・・好きなだけ味あわせてもらうから」
「もう・・・」
「だから、早く治せよ・・・?」
「ん・・・」
 蘭はゆっくりと目を閉じた。


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 やがて、蘭は規則正しい寝息を立て始めた。
 キッドは蘭を抱きしめたまま、額や頬、瞼に優しくキスを繰り返した。
 ―――これくらいは、良いだろ・・・?
 本当はもっと・・・普段会えない分、もっと蘭を愛して、愛されたかったが・・・。これ以上無理をさせるわけにはいかないし、自分が風邪をひいて蘭に心配させるわけにもいかなかった。
 キッドは愛しい人の寝顔を見つめながら、そのつややかな髪に指を通した。
 ―――あどけない顔してやがる・・・。今度会ったら、容赦しねえからな・・・。
 そんなことを思いながら・・・キッドはまた、優しいキスを落としていったのだった・・・。


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                         End.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ホワイトデーのお話って、ある意味バレンタインデーよりも楽しいかも♪

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サーバー・ホスティング



俺だけの天使 ~新ちび蘭~

Category : novels(コナン)
 「蘭、どこに行きたい?」
「トロピカルランド!!」
 ホワイトデー前日。新一の質問に嬉々として答える蘭。
「え?けどあそこは・・・」
 蘭が謎の組織の男に毒薬を飲まされ、体が小さくなってしまった場所。蘭にとっては恐怖の記憶が残る場所だろう。
「だって、ずっと行ってないでしょう?たまには行きたいなあと思って」
 新一の心配をよそに、蘭が微笑む。
「大丈夫。今度は新一から離れたりしないから」
 にっこりと笑う蘭に、新一もつられて微笑む。
「分かった。じゃあ、明日はそこに決まりな」


 そして当日。赤いワンピースの上に真っ白なケープを羽織った蘭。お揃いの真っ白な帽子がとてもかわいらしく、まるで天使のように新一の目には映った。
「蘭、それすげえ可愛いな」
「ほんと?えへへ。お母さんが買ってくれたの。今日のこと話したら、だったらめいいっぱいおしゃれしなきゃねって」
 にこにこと嬉しそうに話す蘭。新一も優しい笑みを浮かべ、2人はトロピカルランドの中を歩いた。
 傍から見たら、きっと仲のいい兄弟のように見えることだろう。
「次、何に乗りたい?」
「え~とね・・・じゃ、あれが良いな」
 といって蘭が指差したのは象の乗物に乗って空を飛ぶというもの。ちょっと子供っぽい気もするが・・・
「あれかァ?」
 新一がちょっと呆れたように言ったので、一瞬蘭が悲しそうな顔をする。
「だめ・・・?」
 潤んだ瞳で見上げられ、新一ははっとする。
「だ、だめじゃねえよ。良いよ、あれに乗ろう」
「うん!」
 蘭の手をひき、それに乗り込むべく入り口に向かう。
「はい、お2人様ですね~。どうぞ~♪」
 係員の女の子の笑顔に迎えられ、象の乗り物に向かう新一と蘭。と、後ろから女の子が、
「あ、すいません、お帽子のほうは外してくださいね~、飛んでいってしまいますので♪」
 と言ったので、蘭は慌てて帽子を脱いだ。
「あ、はい」
 その様子がとてもかわいらしかったので、その女の子もくすくすと笑い、
「可愛いですね~vv楽しんできてね♪」
 と言って、蘭に手を振った。
「・・・・・わたしって、完全に子供と思われてるのかな?」
 と、ちょっと複雑な表情で言う蘭に、新一はくすくすと笑い、
「ああ、完璧な子供だよ。いいじゃねえか、そう思われなかったら困るんだしさ」
 と言った。
「うん、そうだね」
「で、どれに乗る?」
 象の乗り物はそれぞれ着ている服の色が違うのだ。
「えっとね、あ、あの赤い象さんがいいな」
「んじゃ、あれに乗ろう」
 2人は赤い服の象に乗り込んだ。
 暫くするとベルが鳴り響き、ゆっくりと象が動き出した。
 徐々に高度が上がり、回るスピードが速くなっていく。
「蘭、だいじょぶか?ちゃんとつかまってろよ?」
 心配そうに声をかける新一に、にっこりと笑う蘭。
「大丈夫!これ、気持ちいいね!」
 風邪に髪をなびかせ、微笑む蘭がとても可愛くて、新一の胸の鼓動が早くなる。
「蘭・・・」
「え?」
 新一の声に振り向いた蘭の頬に、新一がすばやくキスをした。
 途端に真っ赤になる蘭。
「し、しんいちい~~~~」
「ほら、前向いてろよ。終わっちまうぜ」
 高度をあげたり下げたりしながら、結構なスピードで回転していた乗り物が、徐々に速度を落とし、高度を下げていった。
 暫くして、ゆっくりと止まったそれから乗っていた人たちが降りてくる。新一と蘭も手を繋ぎながら、係員の女の子に手を振りつつ、その場を後にした。
「蘭、楽しかったか?」
「うん、とっても!次、どれに乗ろうかなあ」
 楽しそうに歩く蘭に見惚れていた新一だが・・・
「ん?おめえ、あの帽子は?」
「え?帽子ならここに・・・」
 と言ってバッグを開けようとしていた蘭の手が止まった。
「あ!わたし、乗り物に乗ったとき、自分の背中のほうに置いたんだ!やだ、忘れてきちゃったよ」
「ここで待ってろ!俺がとってきてやるから」
 そう言うと、新一はさっと身を翻して、今来た道を戻って行った。蘭は、じっとそこに立っていたのだが・・・
「きゃっ」
 横から、突然女の人がぶつかってきて、思わずしりもちをつく。
「あ!ごめんなさい!ごめんね、大丈夫?」
 女の人は、慌てて蘭を助け起こしてくれる。
「ごめんね、怪我はない?急いでたものだから、よく見てなくって・・・」
 青い服を着た、髪の短い綺麗な女の人だった。心配そうに蘭の顔を覗き込むその人に、蘭はにっこり笑って見せた。
「大丈夫です」
「ほんと?よかった・・・。ほんとごめんなさいね、じゃあ・・・」
 女の人が、また走っていってしまうのを蘭は見送っていたが・・・
「あれ?」
 ふと、足元を見るとキーホルダーのついた鍵がひとつ、そこに落ちていた。
「これ・・・もしかして、あの人の・・・?」
 ぶつかったときにでも落としたのだろう。蘭は、女の人を呼び止めようと顔をあげたが・・・そこにはすでに、その人の姿はなかった。
「もういない・・・。どうしよう。新一も戻ってこないし・・・。でも、きっとそんな遠くには行ってないよね。すぐに戻ってくれば・・・」
 そう言うと、蘭は女の人が走り去ったほうへ駆け出した。

 その頃新一は・・・
「すいません、さっきそれに乗ったんですけど、帽子を忘れてきてしまって・・・」
 と、係りの男に人に声をかけた。
「は?忘れ物ですか?ちょっと待ってくださいね」
 一度中に入り、再び出てきた係員。
「え―と、どんな感じの帽子ですか?」
「白いやつです。丸くて、ふわふわした・・・」
「名前とか、書いてありますか?」
「いや・・・たぶん書いてないです」
「では、どの色の象に忘れたか覚えてますか?」
「え―と、たしか・・・赤いやつです」
「ちょっと待っててください」
 と言って、係員はまた中に入っていってしまった。
 新一は、係員が出てくるのをイライラと待っていた。
 ―――早くしろよなあ、蘭を待たせてるんだから・・・
「あら、どうしたんですか?」
 と、さっきの女の子の係員が新一に気付いて声をかけた。
「ちょっと、帽子を忘れてしまって・・・」
「あ、そうなんですか。あのお帽子可愛いですよね。お揃いのケープもとっても可愛くって、まるで天使みたいでしたよ?」
「はあ」
「ご兄弟で遊びに来るなんて、仲が良いんですね」
「・・・兄弟じゃないですよ」
「え?そうなんですか?」
 女の子が不思議そうに言った所へ、さっきの男の係員が、蘭の帽子を手にやってきた。
「お待たせしてすいません。こちらでよろしいですか?」
「はい、それです。ありがとうございました」
 新一はそれを受け取るとさっさとその場を後にし、蘭の元へと急いだ。

 その頃蘭は・・・
「あ、あれ?どこ行っちゃったんだろう・・・?」
 あの女の人の後を追って駆け出したものの、その姿は見つからず、きょろきょろとあたりを見回した。
「お嬢ちゃんどうしたの?お母さんとはぐれちゃった?」
 近くにいた、ここの従業員らしい女の子がにこにこと聞いてくる。
「あの、青い服を着た、髪の短い女の人を探してるんですけど、見ませんでした?」
「青い服?う~ん・・・、あ、そういえばさっき青い服を着た綺麗な人が向こうへ走っていくのを見た
けど・・・あ、ちょっと?」
 女の子が止める間もなく蘭は駆け出していた。
 ―――早く、これを渡して戻んなきゃ!新一が心配しちゃう・・・
 蘭は、あの女の人の姿を探して、必死に走っていったのだった・・・。

「あれ?蘭?」
 蘭がいた場所へ戻った新一は、その場に蘭がいないのを見ると、顔を顰めた。
「どこいったんだ?あいつ・・・」
 トイレにでも行ったのかと思い、暫くそこで待っていたが、一向に戻ってくる気配がない。
 痺れを切らした新一は、近くの売店に行くと、そこにいた男女の店員に声をかけた。
「すいません、そこにいた白いケープを着た6歳くらいの女の子、どこに行ったか分かりませんか?」
 すると男の店員のほうは首を捻り、
「ケープゥ?・・・って?」
 と言った。と、隣にいた女の子が、
「マントみたいなやつよ。ほら、あの子じゃない?武田君が“あの子すげえ可愛いなあ”って言ってたじゃない。“10年後が楽しみだ”とか言って鼻の下伸ばしてた・・・」
「だ、誰が鼻の下・・・ああ、あの子かァ。可愛かったよなあ、あの子」
 と、思い出したのかその武田と呼ばれた男がにやけながら言う。新一はイライラしながらその男を軽く睨み、
「で、その子はどこに!?」
 と聞いた。
「え―と・・・確か、女の人とぶつかったよねえ?」
「ああ、あの人もきれいだったなあ」
「もう、武田君そればっかり。で、その人が行っちゃってから・・・ちょっとしてあの子もどっか行っちゃったのよね」
「うん。なんか拾ってたんだよなあ、あの子。どこ行ったかはわかんねえけど、あの女の人のこと追っかけていったみたいだったけど」
「どっちへ?」
「あっちのほうですよ」
 新一は、その女の子の指差したほうへと駆け出した。
 ―――ったく、蘭のやつ・・・。おそらくその女の人が落とした何かを届けようとして追いかけていったんだろうけど・・・。俺から離れないって言ってたのによお・・・。
 とにかく探すしかない。蘭は方向音痴だ。無事にその女の人に追いついて拾った何かを渡せたとしても今度は元いたところに戻れるかどうか、怪しいものだった。としたら新一のほうで探したほうが早いだろう。そう思って探していたのだが・・・

「あの!」
 蘭は、必死になってその人に声をかけた。
「え?」
 青い服を着た、髪の短い女性が振り向く。
「あら、あなたさっきの・・・どうしたの?」
 蘭は、走って来たせいで乱れていた呼吸を整えながら、言葉を紡いだ。
「あの、これ・・・お、落としませんでした、か?・・・」
「え・・・あ!これ、わたしの鍵だわ!やだ、いつ落としたのかしら」
「さっき・・・わたしとぶつかったとき、だと思います」
「まあ・・・じゃあ、あなたわたしを追いかけてきてくれたの?そんなに息切らして・・・ごめんなさ
いね、わたしも急いでたから気付かなくて・・・」
 と、その女性はすまなそうに蘭の目線に合わせて屈むと、そう言った。
「きみ、大丈夫?ごめんな。俺が彼女との約束の場所、間違えちゃったもんだから、彼女にメールして、急いで来てくれるように言ったんだよ。何しろこの中、何がなんだかさっぱりで・・・」
「ホント、方向音痴なんだから」
 女の人が、隣にいた男の人を軽く睨む。
 蘭は、彼女がこの男の人と立ち話しているのを見つけ、漸く声をかけることが出来たのだ。
「わるかったよ」
 ちょっとばつが悪そうに頭を掻くその姿がなんとなく憎めなくて、蘭はちょっと笑った。
「本当にありがとう。ね、ところで1人で来たの?お父さんとお母さんは?」
 という女の人の言葉に、蘭ははっとする。
「あ・・・だ、大丈夫です。今から戻れば」
「平気かい?なんだったら送っていくよ?」
 男の人も心配そうに言う。蘭は首を横に振り、にっこり笑うと、
「ほんとに、大丈夫です。鍵、渡せて良かったです。じゃあ」
 と言って、くるりと後ろを向き、駆け出した。
 残された2人は暫しその後姿を見つめていた。
「しっかりした女の子ねえ」
「ああ。そうだな、それに可愛いし」
「あら・・・聞き捨てならないわね。ひょっとしてあの子に一目惚れ?」
「ば、馬鹿言うなよ、まだ子供だぜ?あの子」
「でも、10年後にはすごい美人になってるかもよ?」
「おい・・・」
「ふふ、冗談よ。でも、ほんと可愛い子だったわね。お礼に何かしてあげたかったけど・・・何か急いでるみたいだったわよね・・・」
 

 「どうしよう・・・もとの場所がわかんないよ・・・」
 あのカップルからは目の届かないところまで走ってきた蘭だったが、ふと立ち止まり途方に暮れていた。来た道を戻っているつもりだったのに・・・。蘭は、まるで知らない場所に出ていた。
 ―――トロピカルランドの中にこんな場所あったっけ・・・?
 いくら方向音痴とはいえ・・・まさか遊園地の中で迷子になるなんて。さすがに本当は高校生である蘭が、迷子の呼び出しをしてもらうと言うのは恥ずかしすぎて出来なかった。
 ―――どうしよう・・・。新一から離れないって、約束したのに・・・。新一、怒ってるかな・・・。
 蘭の瞳に、涙が溢れてきた。
 ―――泣いちゃだめ!こんな所で泣いてたら、きっと迷子だと思われて連れてかれちゃう・・・。
 実際迷子になっているのだが・・・。蘭はきゅっと唇をかみ締めると涙を堪えるように首を振った。
 と、そこへ・・・
「どうしたのお?お嬢ちゃん、迷子ォ?」
 大学生くらいの、3人組の男が蘭の顔を覗き込んでいた。蘭は、はっとしてあとずさる。
「か~わいい。ねえ、お兄ちゃんたちと遊ばない?一緒にお母さん探してあげようか?」
 蘭は後ずさりながら黙って首を振った。
「遠慮しなくて良いんだよ?お兄さんたち悪い人じゃないからねえ」
 そう言いながら近づいて来る3人の男たちは。どう見ても良い人には見えなかった。
 ―――ど、どうしよう、新一~~~
 泣き出してしまいそうになったその時、後ろからふわりと暖かいものに包まれた。
「―――やっと見つけた~~~」
「し、しんい・・・」
「・・・わりいな、こいつは俺の連れなんだ。変なちょっかい出すのはやめてくれよな」
「お、俺たちは別に・・・」
「そ、そうだよ、迷子だと思ったから親切に・・・」
 口々に言い訳めいたことを言っていた男たちだったが、新一の刺すような鋭い視線に、逃げるように立ち去ったのだった・・・。
「新一・・・ごめんなさい、約束破って・・・」
 蘭が、ぺこりと頭を下げる。
「まったくだぜ。俺がどんなに焦ったか・・・」
「ごめんなさい・・・」
「ま・・・大体事情はわかったから・・・」
「え、そうなの?」
 蘭が驚いて顔を上げる。新一が苦笑いして頷く。
「落し物、届けてたんだろう?さっき、その人にも会った」
「ほんと?」
「ああ。まったく、目印がそのまま歩いてるようなもんだな」
 溜息と共に新一が言った言葉に、蘭は首を捻る。
「どういう意味?」
「・・・内緒」
「え―――っ、何でえ?教えてよお!」
「俺に黙っていなくなった罰。自分で考えてみろよ」
 そう言うと、新一はさっさと蘭に背を向けて歩き出した。蘭は慌てて新一の後を追う。
「もう、待ってよおっ」
 追いかけてくる蘭をちらりと見ながら・・・
 ―――だってよお、聞く人聞く人、みんなおめえのこと覚えてるんだぜ?“白いケープを着た、可愛い女の子”のことをさ。みんなが口々に“ああ、あの可愛い子”って言うんだぜ?ある親子連れなんか、自分の息子を見ながら“あんな可愛い子がうちの子のお嫁さんになってくれたら・・・”なんて言うんだぜ?だーれがそんなガキンチョなんかに蘭を渡すかっつ―の。蘭は俺のもなんだからな。ゼッテー他のやつになんかわたさねえよ。
「もうっ、新一ってばあ!!」
 やっと追いついて新一の服を掴んだ蘭。
 その手を引き寄せ、あっという間に蘭を抱き上げる新一。
「もう、ゼッテーはぐれねえように、これからはずっとこうしてようか?」
「え・・・」
 蘭の頬がか―っと赤く染まる。新一は楽しそうにそんな蘭を見つめ、素早くチュッと、その頬にキスをした。
「もう・・・」
 真っ赤になって膨れる蘭を見つめ、くすくす笑う新一。
「蘭、次はどれに乗りたい?」
「・・・観覧車・・・」
 照れくさそうに、新一の肩に顔を埋め、蘭が小さな声で呟く。
「OK。そこなら、ゼッテーはぐれねえもんな」
 そう言って、新一は蘭を抱きかかえたまま、観覧車に向かって歩き出したのだった。

 そして、その観覧車の中で何をしていたのか・・・?
 それは、2人だけのひ・み・つ・・・v


                 End..

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 どこかに消えてしまっていたホワイトデー企画のお話。
漸く見つけることができました。
またわからなくなってしまう前に、アップしちゃいましょう♪

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ときめきをおしえて ~快蘭~

Category : novels(コナン)
 その日、工藤家のリビングでは、蘭が1人ソファに座り、物思いに耽っていた。
 目の前のテーブルの上には、可愛らしくラッピングされた包みが2つ。それをじっと見つめながら、1つ溜息をつく。時計を見ると、すでに夜の十一時を過ぎている。
「―――あと少しで、日付が変わっちゃう・・・。今年は、渡せないのかなあ・・・」
 そんな1人ごとを漏らしたとき、玄関でチャイムの音がした。
 はっとして、慌てて玄関に向かい、ドアを開ける。
 そこには、見慣れた人物が1人、ちょっと驚いたような顔をして立っていた。
「快斗くん!」
 蘭の顔が、ぱあっと喜びに輝く。
 それを見た快斗の頬がほんのりと染まる。が、次の瞬間、快斗は少し慌てたように、
「蘭ちゃん、1人?新一は?」
「いないよ。今朝早く、目暮警部に呼び出されて行っちゃったから。快斗くん、上がって?寒かったでしょう?今、カフェ・オ・レ入れるから」
 にこにこと笑いながら先に立って歩く蘭のあとを慌てて歩きながら、快斗は言葉を続ける。
「あ、あのさ、相手が俺だったからいいようなものの、あんなふうに相手も確かめずにドア開けたりしたら危ないぜ?」
「あ、そうだね。でも、こんな時間にチャイムを鳴らすのって、たぶん快斗くんだけだと思うよ?」
「そうかもしんないけどさー・・・」
「座っててね?今、入れてくるから」
 もう一度にっこりと微笑まれ、快斗はそれ以上何も言えずに、言われたとおりに座った。
 敵わない。敵いっこないのだ。これが、惚れた弱みというやつだろう。
 ソファに座り、軽く溜息をつく。と、目の前のそれが目に付き、動きが止まる。
 ―――これって、もしかして―――
「お待たせ。今日は、遅かったんだね」
 蘭が快斗の前にカフェ・オ・レの入ったカップを置き、自分も紅茶の入ったカップを持って向かい側に座る。
「あ、うん、まあ・・・。あのさ、蘭ちゃん、これって・・・」
 と、快斗が目の前の包みに視線を向けながら言うと、蘭が「あっ」と小さく呟き、手で口を抑える。頬が、ほんのりピンクに染まっている。
「これって・・・もしかして、チョコレート?」
 快斗の言葉に、蘭はますます赤くなり、俯きながらも小さく頷いた。
「何で2つあんの?」
「・・・・・」
「もしかして・・・1つは俺の分?」
 快斗の問いに、蘭は恥ずかしそうに視線を泳がしていたが、やがて観念したように頷くと、口を開いた。
「あの・・・快斗くん、もてるだろうし、いらないかなって思ったんだけど・・・。いつも、話し相手になってもらってお世話になってるし・・・その、これからもよろしくねっていう意味で・・・って、何言ってるんだろう、わたし。ご、ごめんね。なんかうまく言えなくて・・・」
 しどろもどろになって、赤くなっている蘭がかわいくて、快斗は蘭を愛しそうに見つめた。
「・・・お世話なんて、してないよ。俺のほうが、蘭ちゃんに元気貰ってるくらいだし」
 快斗の優しい言葉に、蘭はようやく顔を上げ、快斗の顔を見て微笑んだ。
「快斗くん・・・。じゃあ、これ、貰ってくれる?」
 そう言って、蘭がチョコレートを差し出すと、快斗はチョコレートではなく、蘭の腕を掴み、そのまま自分の方へと引き寄せた。
「きゃっ」
 途端にバランスを崩し、快斗の胸へと倒れこむような体制になった蘭。慌てて離れようとするが、快斗の腕にしっかりと抱きしめられ、抜け出すことは出来ない。
「か、快斗くんっ」
 真っ赤になって慌てている蘭の額に、素早くキスをすると、ぴたりと動きが止まり、次の瞬間には顔から湯気が出そうなほど真っ赤になってしまった。
 それがおかしくて、クックッと喉の奥で笑う快斗を、恨めしそうに上目遣いに睨む蘭。そんな表情もかわいくて仕方ないのだが・・・。
「もうっ、快斗くんってば、またわたしのこと、からかって・・・」
「ごめん、ごめん。嬉しくって、つい・・・。蘭ちゃんからチョコレートもらえるなんて、思ってなかったからさ・・・。今日中に来れて良かったよ」
その言葉に、蘭も微笑む。
「わたしも、今日中に渡せて良かった。今年は、誰にも渡せないかと思った。お父さんは、お母さんと旅行中だから渡せなかったし」
「あれ?新一には?」
「新一には、渡す暇なかったの。ここに来た途端、慌てて出てっちゃったから・・・。たぶん、今日が何の日かも分かってないと思うし」
「じゃ・・・蘭ちゃんからチョコレート貰ってるのって、俺だけ?」
「うん。でも、快斗くん、もう誰かから貰ってるでしょう?」
「まさか!」
 即答した快斗に、蘭が驚いて「そうなの?」と首を傾げる。
 蘭は、何も気付いていない。快斗の心は、すでに蘭への思いで溢れているという事。蘭以外の女性がくれるものなど、何の意味も持たないということ。本当なら、今日はキッドとしての仕事があり、ここに来るつもりはなかった。でも、どうしても会いたくなってしまった。バレンタインデーという特別な日。当然新一と2人で過ごしているだろうと思っていたが、それでも・・・顔だけでも見れれば・・・。そう思って、仕事が終わってから、急いでここまで来たのだ。
 しかし、そんな快斗の思いに蘭は気付かない。
 それでもいいと、思っているが・・・
「蘭ちゃん・・・。俺、少しは自惚れてもいいかな?」
「え?」
「少しは、蘭ちゃんの特別な存在になれたって思ってもいいかな?」
 蘭は、きょとんとした顔で快斗を見つめていたが、やがて、ふわりと微笑むと
「快斗くんは、特別だよ?わたしに、いつも元気をくれる。快斗くんがいると、それだけで安心できるの。今日も・・・来てくれて、ありがとう。すごくうれしかっ―――」
 その台詞を、最後まで言うことは出来なかった。なぜなら、蘭の唇は快斗のそれによって塞がれてしまったから・・・。
 突然の口付けに、蘭は目を見開き、固まってしまった。それをいいことに、快斗は何度も角度を変え、啄ばむようなキスを続けた。
 ようやくその唇を解放したときには、蘭の瞳は潤み、頬は上気していて、なんともいえない艶っぽい表情の蘭に快斗の理性の糸は、まさに切れる寸前だった。
「蘭ちゃん・・・」
 快斗の熱っぽい瞳に、蘭はようやく我に帰り、慌てて視線をそらす。
「あ、あの、わたし・・・」
「俺、蘭ちゃんが、好きだ」
「快斗くん・・・」
 蘭は、驚き、困ったような表情で快斗を見つめる。そんな蘭に、快斗は優しく微笑むと、蘭の耳元に囁いた。
「良いんだ。わかってるから・・・。気にしなくて良い。俺が、勝手に好きになったんだから。蘭ちゃんの気持ちを、無理やり俺に向けさせようなんて思ってないよ。ただ・・・側にいたいだけだから」
 低く、甘い声で囁かれ、蘭の心臓は破裂しそうだった。
 今まで、感じたことのない不思議なときめきが胸に広がり、その想いに自分で戸惑っていた。
「蘭ちゃん・・・」
 快斗の顔が、息が触れ合うくらいの距離に迫り、蘭の胸が、どきんと音を立てる。
「もう1度だけ・・・キスしていい・・・?」
「あ・・・わたし・・・」
 真剣な瞳に見つめられ、蘭は目をそらすことができなかった。
「蘭ちゃん?」
 今まで聞いたことのない、熱い声で名前を呼ばれ、蘭の頭はポ―っとしてしまい、無意識のうちに頷いてしまっていた。
 快斗は嬉しそうに微笑むと、蘭の顎に手を添え、ゆっくりと唇を重ねた。
 さっきよりも熱く、深い口付け。僅かな歯列の隙間から、ゆっくりと浸入してくる舌に、蘭の体がぴくりと震える。逃げ腰になる蘭の腰をしっかりと支え、快斗の舌が蘭の舌を絡めとる。
「ふ・・・・・んっ・・・」
 合間に漏れる声に煽られるように、快斗の腕が更に深く抱きこもうとする。
 蘭の体から力が抜け、そのまま快斗に身を任せそうになったとき―――
 不意に、快斗が蘭の唇を解放した。
 はあっと大きく息をする蘭。
「―――新一が、帰ってきた」
「え!」
 驚く蘭に、先ほどまでとは違う、いつものいたずらっぽい笑みを向け、
「残念。もう少し楽しみたかったのに」
 と言う快斗に、蘭は真っ赤になる。
「大丈夫。新一にはばれないようにするよ」
 悪びれた様子もなく、ウィンクする快斗に、少し呆れたような顔をする蘭。快斗は何も言えないでいる蘭の耳元に唇を寄せ、
「続きはまた今度、ね」
 と囁くと、玄関へ向かった。
後には、呆然と快斗を見送る蘭。
 あらためて、先ほどまでのことを思い出し、かあっと体中が熱くなるのを感じる。
 どうして、あんなことになってしまったのか・・・。快斗は友達で、恋愛感情など、なかったはずなのに・・・。しかし、快斗に抱きしめられ、キスをされても、嫌悪感などは一切なかった。それよりも、むしろ何か安心感のようなものを感じていたような気さえする。


新一とは違う、でも確かに大切と思える存在。
それが、快斗だ。
そして今、蘭の胸を駆け巡るときめきは、まぎれもなく快斗に与えられたもの・・・。
これから、どうなるのか・・・。それは、蘭にはとても想像することが出来なかった。新一に対する気持ちは変わらないのに、快斗に対して芽生えたこの想いが、これからどんな波紋を広げるのか・・・。
快斗と何か話しながらやってくる新一の気配を感じながら、蘭は思わず胸に手を当て、ごくりと息を飲んだのだった・・・。



                      Fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 なんか、続くっぽい終わり方(^^;)
 続き・・・・そうですね。そのうち書けたら良いなあ。

 というわけで。
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Theenvy by the princess ~キ蘭~

Category : novels(コナン)
 「どうしようかな・・・」
 蘭は、今日何度目かわからない呟きを口にした。
 人気のない公園。あたりはもうすっかり暗くなり、肌を刺すような北風に、体もすっかり冷え切ってしまっていた。
「・・・やっぱり帰ろうかな・・・」
 そう呟いたものの、足はなかなか動かない。
 今日はバレンタインデーだ。蘭は、キッドにチョコレートを渡すため、ここから1キロほど離れたところにある公園で待ち合わせをしていた。
 そう、おとなしくそこで待っていればよかったのだ。なのに・・・
 蘭は、キッドを吃驚させようと思い、彼の家まで行ってみたのだ。
 素顔の彼と会うのは久しぶり。どんな顔をするだろう?ドキドキしながら彼の家の前まで行っ時・・・その光景が目に飛び込んできた。

 キッドの家の前。彼にチョコレートを差し出す女の子。それは、彼の幼馴染。頬を染め、リボンのついたそれを差し出す彼女と、吃驚したように彼女を見るキッド・・・。
 蘭は、その場面を見ていることが出来なくて、その場から逃げ出すようにして走り出していた。
 ―――分かっていたことじゃない・・・。素顔の彼には、彼女がいるってこと・・・。それでも良い。
せめてキッドでいるときだけでも彼の側にいられれば。そう思っていたはずなのに・・・
 蘭の中の、独占欲という黒い悪魔が頭をもたげる・・・。
 蘭は、ぶるぶるとその黒い想いを振り払うかのように頭を振った。
 ―――もう、約束の時間も過ぎてしまってる。きっともう帰っちゃってるよ。そう、それに今日は彼女と過ごすかもしれないから・・・来ていないかも・・・。やっぱり、帰ろう。
 そう決心し、その公園を出ようと歩き出す。その時―――
「―――綺麗なお嬢さん、どちらへ行かれるのかな?」
 囁くような甘い声―――。その声に、蘭の足が止まる。
「―――キッド!どうして・・・」
 振り向いた蘭は、キッドを見て言った。
 キッドは不貞腐れたような顔で蘭を見ていた。
「それはこっちの台詞。どうして来ないんだよ?呼び出したのはそっちだろ?」
 怒りを含んだその言葉に、蘭は俯く。
「ごめん・・・わたし・・・」
「ごめんって、なんだよ?ちゃんと説明してくれよ、蘭」
 言いながら、近づいて来る気配に蘭は思わずあとずさる。
「このまま、帰るつもりだったのか?」
「だって・・・」
「だって、なんだよ!?・・・帰って、あいつと2人でバレンタインデーを過ごそうと思ってたわけ?」
 その強い言い方に、蘭がはっと顔を上げる。もう、キッドは目の前に迫っていた。
 さらに後ろに下がろうとした蘭の肩を、キッドが掴む。
「・・・結局、蘭はあいつを選ぶのか?・・・少しでも、俺のことを想ってくれてると思ってたのは、俺だけだったのかよ!?」
「そんな―――っ」
 蘭の言葉は、キッドの唇によって塞がれてしまった。
 甘く、激しい口付けに、蘭の体から力が抜ける。
 キッドは蘭の体を、身動きがとれないほど強く抱きしめ、その耳元に囁いた。
「・・・にがさねえよ・・・。このまま、あいつのところへ返したりなんかしねえ。俺は・・・もう、蘭を離す気なんか・・・」
 そう言って、キッドは再び蘭に口付けた。
 蘭の頬を、一筋の涙が伝った。
「蘭・・・」
 キッドが、蘭を見つめる。
「キッド、わたし・・・」
「・・・そんなにあいつのところへ行きたい?」
「違うっ、そうじゃなくって、わたしはキッドが・・・!」
「・・・キッドが、何・・・?」
「・・・・・」
「なんだよ?ちゃんと言えよ!俺が、なんだよ?・・・俺は、蘭にとってなんなんだよ・・・?」
 切なげに自分を見つめるキッドの視線が、胸に突き刺さる。
「だって・・・キッドには、待ってる人がいるじゃない・・・」
 そう呟き、顔を伏せた蘭を、キッドは驚いた顔で見つめる。
「なんだよ?それ」
「・・・この後、彼女のところへ行くんでしょう?バレンタインデーだもん。彼女と過ごすのが当たり前だよね」
 笑って言おうと思うのに、なぜか声は震えてしまう。
「彼女って・・・」
「貰ったんでしょう?バレンタインのチョコレート・・・。良かったね。・・・もう、わたしのチョコレートなんて、いらないでしょう?」
「蘭・・・」
 沈黙が、2人を襲う。しかしキッドの腕の力が緩むことはなく、蘭はその腕から逃れることは出来なかった。
「蘭・・・おめえ、もしかして、今日俺の家に来た?」
 その言葉に、蘭の体がぴくっと反応する。
「・・・一瞬だけど、気配を感じたんだ。すぐに消えたから気のせいだと思ってたんだけど・・・」
「気配?わたしの?」
「ああ」
「そんなの・・・わかるの?」
 首を傾げる蘭に、キッドはクスリと笑う。
「当たり前だろ?蘭のことなら、わかるさ」
 キッドの言葉に、蘭の頬が染まる。
 ―――でも・・・
「んで、あいつといるとこ見て・・・帰っちまったんだな」
「だって・・・」
「ったく・・・どうせならちゃんと見てってくれよな」
「え・・・?」
「とんだ勘違い」
「勘違い・・・?」
「そ。・・・俺は、あいつのチョコレート、受け取ってないぜ?」
 蘭が、驚いてキッドの顔を見る。キッドは、優しく蘭を見つめていた。
「どうして・・・?」
「受け取れなかった・・・。あいつにチョコレートを差し出された瞬間、蘭の顔が頭に浮かんで・・・受け取れなかったんだ」
 蘭の瞳が、大きく見開かれる。
「俺が、欲しいと思ってるのは・・・蘭がくれるチョコレートだけだって分かったんだ。それなのに・・・おめえはこねえし」
 キッドは目を細め、蘭をじろりと睨んだ。
「だ・・・って・・・」
「すげえショックだったんだぜ・・・?」
「ご、ごめ・・・」
「で・・・?」
「え・・・」
「ヤキモチ妬きのお姫様?俺に渡したいものとか、ねえの?」
 ニヤニヤと笑いながら、蘭の顔を覗き込むキッド。そのいたずらっ子のような表情に、蘭の顔はますます赤くなり・・・
「それとも、やっぱり俺にはくれねえの?」
「そ、そんなことないよっ。一生懸命作ったんだから!」
 言ってしまってから、はっとして手で口を押える。見上げると、キッドがくすくすと笑っていた。
「もう・・・いじわるっ」
「ふふん、これでおあいこだろ?」
「・・・ごめん、ね・・・」
「もう良いけどさ」
「・・・これ・・・」
 蘭は、持っていたバッグから赤いリボンのついた箱を取り出した。
「サンキュー」
 キッドはそれを受け取ると、丁寧にその包みを開けた。
 中には、ココアパウダーやチョコレートスプレーのかけられたトリュフチョコが入っていた。
「すげ、うまそう。蘭ってこういうのうまいよな」
「そんなことないけど・・・」
 真っ赤になって俯く蘭を、愛しそうに見つめながら、キッドはチョコレートをひとつ口の中に入れた。
「うん、うまい・・・。ありがとう、蘭」
 そう言って、キッドは優しく蘭を抱きしめた。
「お礼、何が良い?」
「お礼なんて・・・」
「いらないなんて言うなよ?俺が何かしたいんだから」
「でも・・・思いつかないよ。わたしは、物じゃなくって・・・」
「ん?」
「キッドが・・・こうして側にいてくれるなら、何も要らないよ・・・?」
 真っ赤になって呟く蘭を、キッドが驚いたように見つめる。
「・・・んなこと言われたら、もう離せなくなるって・・・。じゃあ、ホワイトデーはずっと蘭と一緒にいるよ」
「ホント?」
「ああ、約束する。でも・・・ひとつ困ったことがあるんだけど」
「え?」
 蘭の瞳に、不安げな影が走る。
 キッドは、そんな蘭の不安をはらうようにくすくす笑うと、
「今日も、ずっと一緒にいたいんだけどな?」
 と言った。
 蘭は、瞳を瞬かせると、ふわりと微笑んで、
「わたしも・・・ずっと一緒にいたい・・・」
 と言って、キッドの背中に腕を回した。
「蘭・・・」
 蘭が静かに目を閉じ、その唇にキッドが唇を寄せた。

 2つの影が1つになり、再び沈黙が訪れる。
 今度の沈黙は、優しく甘い沈黙・・・。
 それはまるで、最初から1つのものだったように影は離れることなく、いつまでも寄り添っていたのだった・・・。


                      Fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 このお話は自分でもお気に入り♪
 これのキッドバージョンもかいてみたいなあ。

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とっておきのバレンタインデーv ~新ちび蘭~

Category : novels(コナン)
 その日、新一は学校が早く終わったので、蘭の通う帝丹小学校までいくことにした。
 ―――この時間に行けば、ちょうど帰るところだろう。
 新一は、傍目にも分かるほど上機嫌で小学校に向かった。小学校の校門が見えるところまで来て、足を止めた。ランドセルを背負った小学生が、門からわいわいと楽しそうにおしゃべりをしながら出てくる。新一はその中に蘭の姿を探していたが・・・。
「?おかしいな。もう出て来てもいい頃なのに」
 なかなか出て来ない蘭。不思議に思った新一は、門の近くまで行き、中を覗き込んだ。
「もう行っちまったのかな・・・」
 と、新一が呟いたときだった。
「ホント!?どうもありがとう!!」
 と言う、女の子の嬉しそうな声が後ろから聞こえ・・・
 ―――今の、蘭?
 新一は、急いで声のしたほうに行き、細いわき道を覗き込んだ。
 そこには、嬉しそうに微笑む蘭と、見たことのない男の子・・・。
 ―――誰だ?あれ・・・
 蘭と同じ1年生らしいその男の子は、目がパッチリと大きく、なかなかかわいらしい顔立ちの子だった。蘭に微笑まれ、照れたように頬を染めている男の子・・・。新一は、その光景に思わずむっと顔を顰めた。
「いつでもきていいよ?」
 と、その男の子が言うと、蘭はにっこり笑って、
「うん。じゃあ、明日行くね。あ、わたし、柚木くんのお家分からないから、一緒に行ってくれる?」
「うん、良いよ。じゃあ、明日の帰り、門のところで待ってるね」
「うん!ありがとう!」
「へへ、じゃあね、沙羅ちゃん」
「バイバイ、柚木くん。また明日ね!」
 蘭が手を振り、柚木と呼ばれたその男の子は、新一がいるほうとは逆方向にかけていってしまった。
 蘭が、くるりと向きを変え、新一のほうへ向かって歩いてきた。角を曲がったところで、新一が蘭の前に立った。
「よお、沙羅」
「!!新一・・・お兄ちゃん!どうしたの?こんなところで」
「・・・学校が早く終わって、な」
「え・・・もしかして、迎えに来てくれたの?」
「―――まあな」
 新一の言葉に、蘭の顔が、パッと輝く。
「ホント?うれしいv じゃあ一緒に帰れるね」
 素直ににこにこと笑っている蘭に対し、新一はどこか不機嫌そうで。
「?どうしたの?」
「いや、別に・・・行くか」
「うん」
 2人並んで歩き出す。蘭はいつになくご機嫌だ。
「・・・ら・・・沙羅」
「ん?」
「おめえ、明日・・・」
「明日?何?」
「その・・・何か予定あんのか?」
 新一の言葉に、蘭は一瞬ドキッとしたような表情になる。
「ど、どうして?」
「いや・・・久しぶりに2人で買い物にでも行こうかと思ってよ。おめえの服とか、買ってやろうかと思ってんだけど」
「え・・・あ、え―と・・・ご、ごめんね。明日はちょっと、友達と約束しちゃって・・・」
 蘭は、しどろもどろになって言い訳する。その顔は赤く染まっていて、新一の胸に鈍い痛みが走る。
「―――そっか。分かった」
「ごめんね、新一・・・お兄ちゃん」
「別に・・・」
 それ以上何も聞かれないことに安心したのか、蘭は新一の様子がおかしいことには気付かなかった。
 ―――なんだよ?おめえは本当は高校生なんだぞ?何であんな小学生のガキと遊ぶ約束なんかしてんだよ?しかも顔赤くしたりして・・・。あいつと話してるときもやけに楽しそうだったし・・・。まさか蘭の奴、あのガキのことが好きなんじゃあ・・・!まさか・・・まさか・・・な。
 新一の心に、ぬぐう事の出来ない暗雲が立ち込めていた・・・。


 「何でこんな日に限って・・・」
 新一はすっかり暗くなってしまった道を、一人歩いていた。
 昨日の蘭の様子がどうしても気になり、学校を早退してまた小学校まで行こうと思っていた新一。
 だが、昼休みの最中に警部から電話があり、事件現場へ直行することになってしまった。早く終わらせて蘭の元へ行こうと思っていたのに、結局解決したのは夜の8時を回った頃だった。
 さすがに、蘭ももう博士のところに帰っちまってるだろう。
 新一は溜息をついた。
 ―――情けねえ・・・。小学生のガキにやきもち妬くなんて・・。けど、どうしても気になっちまう。蘭のあの嬉しそうな笑顔・・・。あの笑顔が、たとえ小学生でも他の奴に向けられるなんて、許せねえんだ・・・。

 暗い気持ちのまま、玄関の鍵を開け、中に入る。と、
「お帰り、新一」
 パタパタと、走って出迎えてくれたのは、蘭その人だった。
「蘭!?おめえ何してんだよ?」
「何って・・・。ご飯作って待ってたんだよ?」
 ぷうっと頬を膨らませる蘭。
「博士は!?」
「博士なら、会合で遅くなるからご飯はいらないって、昨日言ってたでしょ?だから今日は2人でご飯食べようって言ってたのに」
 忘れちゃったの?と拗ねたような表情で軽く新一を睨みつける。
 ―――そういやそんなこと言ってたような・・・。昨日の蘭とあのガキのことが気になって、ちゃんと聞いてなかったから・・・
「あ―――ごめん、蘭。俺、連絡もしねえで・・・」
 と新一が言いかけると、蘭はにっこりと笑い、
「事件だったんでしょ?そんなことだろうと思ってた。ご飯、今温めなおすから、着替えてきて?」
 と言った。
 新一は言われたとおり、部屋に行って着替えてくると手を洗って席についた。
「じゃ、食べよう。いただきまあす」
 蘭が元気に言って、箸を取る。新一も同じように食べ始めたが・・・。やはり、蘭の様子が気になる。今日も、妙にご機嫌だ。あの男の子と会っていたからなのか・・・。そう思うと、新一はあまり食事が進まなくなってしまった。
「新一、どうしたの?おなかすいてない?」
 蘭が、新一の様子に気付いて声をかける。
「いや、べつに・・・」
「そう?具合とか、悪いんじゃない?」
「平気だよ、何でもねえ」
「ならいいけど・・・。あ、そうだ、新一、明日何か用事ある?」
 蘭が、何か思い付いたように聞く。頬をうっすら染めて上目遣いに新一を見ている蘭に、新一は気付かない。
「明日・・・?別に予定はねえけど・・・」
 と、気のない返事。
「ホント?じゃあ、学校が終わったら、まっすぐ帰って来てくれる?わたし、ここで待ってるから」
「ここで?博士の家じゃねえのか?」
「うん。ここが良いの。・・・ダメ?」
「いや、かまわねえけど」
 少し疑問を感じたが、今、新一の心の中はそれどころではなかった。蘭が、嬉しそうに頬を染めている様子にも気付かない。そして、蘭もまた明日のことを考え胸を膨らませ、新一の様子に気付かなかったのだ・・・。


 次の日、学校へ行こうとした新一の元へ、目暮警部から電話がかかってきた。
「―――もしもし。・・・あ、警部・・・はい・・・はい・・・分かりました。すぐにそちらへ向かいます」
 電話を切ると、蘭がひょいと新一の前に顔を出した。
「事件?学校、いかないの?」
「ああ。早く解決できれば行くけど・・・。ちょっとわかんねえな」
 新一の言葉に、蘭の顔がしゅんとなる。新一は、そんな蘭の頭に手を乗せると、
「・・・なるべく早く終わらせて、帰ってくるよ」
 と言った。その言葉に、蘭は少し微笑み、
「ん・・・。待ってるね」
 と言ったのだった・・・。
 新一が行ってしまうのを見送っていると、いつの間にか後ろに立っていた阿笠博士が、蘭の頭を優しくなでた。
「博士・・・」
「早く帰ってこられるといいのう・・・」
「うん」
「新一君のことじゃから、今日が何の日かということをわかっとるかどうかも疑問じゃが・・・。せっかく蘭君が一生懸命作ったんじゃ。今日中に渡せるといいのう」
 博士の言葉に、蘭はただ微笑むだけだった・・・。


 「あ―あ、結局こんな時間になっちまったぜ」
 新一は、昨日と同じ道を、昨日よりも遅い時間に歩いていた。時計の針はすでに10時を回っている。
 ―――さすがに、蘭の奴帰っちまったかな・・・。
 もっと早く終わらせるつもりだったのに、予想以上に時間がかかってしまったのは、やはり蘭のことが気になるからか・・・。
 ―――ほんっと情けねえな・・・。
 溜息をつきながら、玄関のドアを開ける。
「あれ・・・灯りがついてる・・・?蘭、いるのか?」
 明かりの漏れているリビングに入り、声をかけるが、返事はない。
 そっと様子を伺ってみると・・・。
 テーブルには、2人分の夕食が手付かずでラップをかけられていた。そして、ソファで丸くなっている蘭・・・。
「蘭・・・待っててくれたのか・・・」
 新一は蘭の側に行き、膝を付いた。少しだけ開かれた唇からは、規則正しい寝息。長く、きれいな睫毛が微かに揺れている。
「蘭・・・。ただいま・・・」
 新一は、蘭の柔らかそうな頬に、そっと唇を寄せた。
「ん・・・」
 まだ完全に眠ったわけではなかったのか、蘭が微かに身動きし、うっすらと目を開けた。
「新・・・一・・・?」
「ただいま・・・。ごめんな、遅くなっちまって」
 新一の言葉に、蘭はふわりと微笑むと、ゆっくり体を起こした。
「お帰りなさい、新一。おなか、すいてない?」
「ん、すいてる。蘭もだろ?」
「うん。今あっためるね」
「ああ」
 遅めの夕食を、2人で食べる。その間、新一は疑問に思っていたことを口にした。
「なあ、今日も博士、会合だったっけ?」
「ううん。今日はね、お友達とマージャン大会だって」
「ふーん・・・?」
 不思議顔の新一に、なぜか楽しそうな顔の蘭。

 食事の後皿を片付けた蘭は、紅茶と一緒になにやらリボンをかけられた白い箱を持ってきた。
「?何だ?それ」
「開けてみて」
 蘭に言われ、箱を開ける。
 と、中から出てきたのは、ハートの形のチョコレートケーキ・・・。
「これ・・・?」
「ふふ・・・やっぱり忘れてたんだ。今日はバレンタインデーだよ?新一」
「バレンタインデー・・・」
「うん。・・・受け取ってくれる?」
 恥ずかしそうに、頬を染めて新一を見つめる蘭。新一もやっと我に帰り、頬を赤く染めながら、
「あ、ああ・・・。サンキュー、蘭・・・」
 と言った。その言葉に、蘭は嬉しそうに笑みを浮かべる。
「これ、蘭が作ったのか?」
「うん。ね、ちょっと食べてみて?」
 言われて、新一は一口それを口に入れる。程よい甘味と、ほんのりビターな味は甘いものの苦手な新一好みで・・・。
「あれ、これ酒が入ってんのか?」
「分かった?ちょっとね、ブランデー入れてみたの」
「ブランデー?わざわざ買ったのか?」
「うん。同じクラスの子でお家が酒屋さんやってる子がいるの。その子のお家に行ってね、チョコレートに合うやつを選んでもらったの。普通のところじゃ、聞きにくいから」
 その蘭の言葉に、新一ははっとする。
「その酒屋さんの子って・・・柚木って子か?」
「え?何で新一、柚木くん知ってるの?」
「あ、いや、ちょっとな、そういう酒屋さん見たことあるなあと」
「ふーん?良く分かったね。そうだよ、柚木くん。昨日、その子の家に買いに行って、帰ってから作ったの」
 にこにこしながら説明する蘭を見て。
 ―――そっか・・・。じゃ、全部俺のため、だったのか・・・。
 そう思うと、今度はうれしさに顔が緩む。げんきんなものである。
「―――蘭」
「え?」
 新一は、小首を傾げて見上げる蘭をいきなり抱き上げ、自分の膝に乗せた。
「!!な、何?新一?」
 途端に赤面し、慌てる蘭を面白そうに見つめ、微笑んだ。
「蘭、ありがとう。すげー嬉しいよ」
「新一・・・」
「なんか、お返ししねえとな」
「え、別に良いよ。新一忙しいし」
「じゃ、今やるよ」
「え?」
 蘭が目を瞬かせているうちに、新一はチュッと蘭の唇に優しく触れるだけのキスをした。
「///////!!」
 真っ赤になっている蘭を見て、満足そうに微笑む新一。蘭は拗ねたような表情になり、
「もう・・・これって、お礼?」
 と言った。
「ああ。嫌だった?」
「・・・いやじゃ、ないけどっ・・・」
 なんかずるい、とこぼす蘭を優しく抱きしめて。
「・・・じゃ、これはホントのお礼。3月14日は、蘭と一緒にいれるようにするよ」
「・・・ホント?」
「ああ、約束する・・・。忘れんなよ?」
「忘れるわけ、ないでしょ?」
「そうだな」
 くすくす笑いながら、新一はもう一度蘭の顔を優しく手で包み込み、唇を重ねた。
「―――好きだよ、蘭」
 言って、また口付ける。何度も、何度も・・・。

 ―――何度口付けても、足りない・・・。蘭、俺がどれだけおめえのことを好きか、おめえはしらねえだろ。あんな小学生にまで嫉妬してしまうほど・・・。きっと、おめえに近づく全てのものに嫉妬してしまう。好きで好きで、このまま好きになり続けたら、気が狂ってしまいそうなほど、どうしようもないくらい惚れちまってるんだぜ・・・?こんな俺の気持ちを知ったら、おめえは逃げちまうかも知れねえな・・・。けど、はなさねえ。おめえだけは、絶対にはなさねえよ。


 その日、蘭は新一の隣で眠った。博士がまだ帰っていないからというのもあったが、それよりも、新一が蘭を離そうとしなかったのだった・・・。
 そして3月14日、本当に新一は蘭と一緒にいることが出来たのか・・・?それはまた、別の話・・・v



                  Fin.
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