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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
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どくせん・2 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 上杉がいつものように学食で昼食をとり、その後取り巻きから離れて飲み物を自販機まで買いに行ったとき・・・・・
「よお」
 聞いたことのある声に顔を上げると、そこには慎が立っていた。
 上杉は、その顔に笑みを浮かべると自分の買った飲み物を持って慎に向き直った。
「珍しいな。お前から声をかけてくるなんて」
「・・・・・聞きたいことがある」
「へえ、オレに?」
 答えてから、上杉はちらりと周りを見渡した。
 上杉と慎は、1年生ながらこの東大内でもかなり目立つ存在だった。
 今も、傍を通り過ぎる学生達が、ちらちらと2人のことを伺っているのがわかる。
「・・・・場所、変えるか」
「ああ」
 2人は、騒がしい食堂を後にした。


 「弟のことだけど」
 広い公園のような大学の裏庭で、ベンチに座った慎が口を開いた。
 少し離れて座った上杉がその言葉にちらりと慎の方を見、にやりと笑った。
「ああ。岳のことか」
「岳・・・・って言うのか。白金に入ったのか」
「ああ。全く何を考えてるんだか・・・。あいつはちょっと変わったやつでね。頭は良いんだが、わざと人と違ったことをしたがって昔から親を困らせてた。高校も・・・・青玉確実って言われてたのに、直前になって急に進路を変えた。しかもあの白金に、だ。おかげで母親はぶっ倒れちまった」
 くすくすと、楽しそうに笑う上杉。
 ―――お前も相当変わってるよ。
 慎はそう思ったが、あえて口には出さない。
「まあ、あいつの考えてることはなんとなくわかるよ。前に一度、俺があの・・・山口のことを話したことがあったんだ。変わってる教師が白金にいるってね。それで、興味を持ったんだろう」
「それだけで?」
「ああ。もちろん両親はあいつを説得したが、聞き入れるようなやつじゃない。結局親の反対を押し切って白金に入っちまった。まあ、大学は必ず行くと言ってるし、何か問題を起こしているわけでもない。今のところ、親もあきらめて静観してるよ」
「ふーん・・・・・」
 上杉は、相変わらずいやみな笑みを浮かべたまま、慎の方を見た。
「山口から、何か聞いたのか?」
「いや・・・。偶然白金から出てくるところを見た。そっくりだったし、名前が同じだからすぐに分かった」
 慎の言葉に、上杉は初めて少し眉をひそめた。
「そっくり・・・・?ふん。よく言われるけどな・・・・俺はそう思ったことないけど」
 上杉の表情に、初めて素直な反応を見て、慎は意外そうな顔をする。
「で・・・・オレに何の用?岳を、山口に近づけるなって?」
 そう言って、上杉はまた横目で慎を見てにやりと笑った。
「・・・・・・そんなこと、言ってない。ただ、どういうつもりであいつに近づいてるのかと思っただけだ」
「さーあね。俺は知らない。でも、最近のあいつは楽しそうだよ。中学のときなんか毎日退屈そうで、あいつの笑顔なんかめったに見なかったけど・・・・。最近のあいつは良く笑う。特に、学校の・・・・山口のことを話すときはすごく楽しそうに笑うよ」
 ニヤニヤと笑いながら、何もかも見透かしてるような顔で話す姿がどうにも癇に障った。
 ―――やっぱこいつとは友達になれねえ。
「・・・・・わかった。じゃあな」
 慎はそれだけ言うと、その場を後にした。
「ふーん・・・・なかなかおもしろいことになってきたみたいだな・・・・・」
 上杉はそう呟くと、また楽しそうにくすくすと笑ったのだった・・・・。


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どくせん・1 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 慎が白金学園の側を通ったのは偶然だった。
 珍しく大学も早く終わり、必要な参考書を買いに来たのだ。
 そしてちょうど校門から出て来た久美子を見つけた。
 声をかけようとしたとき、一瞬早く後ろから久美子に声をかけた男がいた。
「山口!」
 その声に久美子が振り向く。
「上杉?どうした」
 上杉と呼ばれたその男。
 黒いさらさらヘアと切れ長の瞳。美形だがどこか冷たい印象を与えるその少年には、どこか見覚えがあった。
「お前こそ、今日は車じゃねえのかよ」
「ああ、今車検に出してるんだ」
「車検?代車とかねえの?」
「ああ。たまには歩くのもいいもんだよ」
「だっせー。せっかく送ってもらおうかと思ったのによ」
 上杉の言葉に、久美子は苦笑いする。
「お前なー、仮にも教師を足代わりにするな」
「いいじゃん、けちけちすんなよ」
 2人はそのまま、しゃべりながら一緒に歩き出した。
 一方その光景をずっと見ていた慎は・・・・・
「・・・・・・・あのやろう・・・・・・」
 ぼそっと呟き、2人の後姿をじっと見つめるのだった・・・・・。


「あ、お嬢、おかえんなすぁいやし!」
 門をくぐるとすぐに、工藤が久美子に気付き頭を下げる。
「ただいま」
「慎のやつが来てやすゼ」
「え?沢田が?」
 久美子は目を見開き、意外そうな顔をした。
 ―――今日は、大学早く終わったのか?
 
 「よお」
 慎が久美子に気付き、短く声をかけた。
「今日はずいぶん早いんだな」
 東大に入ってからというもの毎日のように帰りが遅い慎だが、それでもこの黒田一家に顔を出すことを忘れないあたり、慎らしいといえば慎らしい。
 まあ、それも久美子に会いたいという恋心のなせる技か・・・・・。
「・・・・・たまたまな。お前は・・・・いつもこんなもんか?」
「ん?おお。なんだよ、お前だってそれくらい知ってんだろう」
「・・・・・まあな」
「?」
 なんとなく奥歯に物が挟まったような、歯切れの悪い慎を不思議に思いつつ、久美子はいったん自室に戻った。
 学校から持ち帰った書類などを整理していると、
「入るぞ」
 と、慎の声。
「ああ、いいぞ」
 久美子が答えると、戸が開き、慎が入ってきた。
 慎は戸を閉めると、しばらく黙ってその場に立っていた。
「なんだよ、どうしたんだ?何か言いたいことがあるんじゃないのかよ?」
 久美子が首を傾げて聞く。
 元々そんなにおしゃべりな方ではないが、言いたいことは言う方だ。
 らしくない慎の態度に、久美子も内心戸惑っていた。
「・・・・・上杉に、弟がいるなんて知らなかったよ」
 慎の言葉に、久美子は意外そうな顔をした。
「あれ?言わなかったっけ?そうなんだよ、それが偶然うちのクラスで・・・・あたしも全然知らなかったけどさ、とにかくそっくりだからすぐに分かったよ。お前、上杉から聞いてなかったのか?」
「全然。大体、そんなに仲良くねえし」
 慎の言葉に、久美子はからからと笑った。
「そりゃそうだよな」
「・・・・・で?」
「え?」
 久美子が慎の方を見る。
 どことなく不機嫌そうな表情。
「・・・・・いつから一緒に帰るほど仲良くなったんだ?そいつと」
「・・・・見てたのか?今日?」
「・・・・偶然、白金の前を通ったんだよ」
「マジで?何で声かけなかったんだよ」
「・・・・・かけそびれた」
 上杉律は、慎と同じ東大に通う男だ。バリバリの優等生だが、それだけではない。冷酷で残忍な一面も持ち合わせる危険な男だ。いい意味でも悪い意味でも慎とは対照的なその男が、なぜか久美子に興味を持っていることは慎も知っていたが、そこに他意はなく、単なる興味だけだと思っていたので特に気にも留めていなかった。
 あの白金の生徒を見て、あれが律の弟だということはすぐに分かった。とにかく顔がよく似ていたから。
 そして、その弟が久美子に興味を持っていること・・・・それも、ただ単に教師として見ているわけではないということに、慎は気付いてしまった。
 もちろん、久美子は全く気付いていないだろうが・・・・・。
「仲良いって・・・・別に、偶然校門の前で会っただけだぜ。今日は歩きだったから。途中まで道が一緒なんだよ。お前も知ってるだろう」
 こともなげに話す久美子に、慎は軽く溜息をついた。
 どうしてこうも、男の心理というものに鈍感なのか・・・・・。
「車で、送ったりしたことは?」
「上杉をか?いや、ないよ。特に理由もなく、生徒を車に乗せたりはしない」
「そうか」
 慎はちょっと安心して息を吐いた。
 祖父がやくざの大親分という血筋の久美子だが、今は教師が天職と信じ、それに関しては妙に生真面目なところがあったりするのだ。
「しかし、あいつ顔は兄貴にそっくりだが性格はぜんぜん似てないぜ。一見、兄貴と同じ冷血漢みたいだけどさ。なんつーの?素直?元気?とにかくまだまだ子供って感じでさ。かーわいいったらないよ」
 くすくすと、楽しそうに思い出し笑いしながら話す久美子。
 その、あまりにも楽しそうな表情に、慎の片方の眉がピクリと釣りあがる。
「へえ・・・・そりゃあ良かったな」
「ああ、本当に。あんな冷血漢が2人も家の中にいたんじゃ親も大変だもんなぁ。しかし、頭の出来は良く似てるぜ。何で白金に来たんだろうなあ。青玉にだって余裕で行けただろうに」
 久美子が不思議そうに頭をひねる。
 慎にとってはそんなことはどうでも良かったが、今後、少し早めに帰って来るようにしようと心に決めたのだった・・・・。



 初めての「ごくせん」です。
 これはあくまでもコミックのストーリーに基づいてます。先に見たのはドラマですけどね。
 コミック読んだら、「こっちの方が面白いじゃん」と思ってしまいまして。はまっちゃいました。
 今度、ドラマの第1作から順番にDVD借りてみようと思ってます♪

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