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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
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*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

スキャンダル おまけ ~花より男子・類つく~

Category : スキャンダル ~花より男子・類つく~
 -soujirou-

 「なんかお前、感じ変わったな」
 例の写真週刊誌を眺めながら、あきらが言った。
「は?何が?」
「この写真のお前、やたら甘い顔してんじゃん。牧野と2人になると、こんな顔するわけ?」
 にやりと笑みを浮かべて。
 俺は知らん顔してあさっての方を見る。
「・・・・・牧野も、一応女だし。その日は振袖なんか着てたから、女の扱いしてやってただけだよ」
「ふ~ん?ま、良いけど。あれ、類?」
 大学構内の芝生で話し込んでた俺たち。
 そこへ、類がやってきた。
「何だよ、牧野と一緒じゃねえの?」
 俺の言葉に、ちらりと視線を向けて、同じようにそこに座る類。
「・・・・・ここで、待ち合わせ」
「へえ。うまくいったんだな、良かったじゃん」
 あきらがにやりと笑う。
「空港まで俺が行ってやった甲斐があったってことか?」
 俺が言うと、類はまた俺に視線を向けた。
 その視線が・・・・・さっきから微妙に鋭いよな。
「別に・・・・・。それに俺、まだ気を許したわけじゃないよ」
「なんだよそれ。説明しただろ?あきらと3人で行ったんだぜ、何も怪しまれるようなことねえよ」
「・・・・・それは事実だと思ってるけど、でも総二郎の気持ちは?」
 類が、真っ直ぐに俺を見てくる。
「は?俺の気持ち?」
「少なからず・・・・・牧野に対して友情以上のものを持ってるんじゃないかってこと。100%ただの友達だって言い切れる?」
 鋭い視線を俺に向けながら、そう聞いてくる類に、俺は目を逸らすことができず・・・・・
「・・・・・牧野は、仲間だろ。友達以上の感情を持っていたとしたって、そんなの一時のことだ。最後には、仲間に戻るよ。一生・・・・大切な仲間として傍にいる」
 
 その気持ちに、嘘はない。
 牧野は友達であり、仲間であり・・・・・
 そして、俺にとっては大事な女・・・・・。

 正月に、振袖を着付けてやった。
 遠慮するあいつを無理やり家に連れて行き、着付けからヘアーセットまでやらせて、出来上がりを見て・・・・・不覚にも見惚れてた俺。
 自分のものに出来たらと、思わなかったわけじゃない。
 だけど、あいつが思ってるのは俺じゃない。

 類がどれほど牧野に惚れてるかってこともわかってる。
 類は大事な親友だ。

 『それでもし・・・・・玉砕しちまったら、俺のとこに来いよ。ちゃんと待っててやるから』

 あの言葉を、牧野は友達として受け止めた。
 その時点で、俺の立場は確定してるんだ。
 今更、勝負に出ようなんて思わない。

 「・・・・・俺は、もう牧野から離れるつもりはないよ。誰にも・・・・・渡すつもりはない」
 真剣な類の目に、俺は苦笑した。
「んなこと、わかってるよ。2人の間に入り込もうなんて、命知らずなこと考えてねえから安心しろ。俺はただ、牧野の力になりたかっただけだ。それは、これからだって変わらない。あいつが助けを必要としたときは、どんなところへだって駆けつけるよ」
「・・・・・じゃあ、そんなことにならないように気をつければいいのかな、俺は」
 ふっと、肩の力を抜くように微笑む類。
 俺もつられて笑った。
「そういうことだな。あいつを・・・・・牧野を、幸せにしてやれよ」
 返事をする代わりに、類は笑みを深くして俺を見返した。
 言葉にしなくても、伝わる思いがある・・・・・・。
 俺たちは、親友だからな。

 「牧野、来たぜ」
 あきらの声に、俺たちは顔を上げた。
 牧野が、ちょっと息を切らしながらこちらへ駆けて来るところだった。

 「おはよう、牧野」
 類がにっこりと微笑む。
 それを見て、牧野がほんのりと頬を染める。
 牧野がこんな反応をするのは、類にだけだ・・・・・。
「よお、俺たちもいるんだけど。しかとかよ?」
 にやりと笑ってそう声をかけると、はっとしたように俺を見る牧野。
「そ、そんなんじゃないよ。あ・・・・・西門さん、昨日はありがとう・・・・・」
 少し照れながらも、そんなふうに言ってもらえるのは素直に嬉しい。
「いーや?あのくらいお安い御用。また、ピンチのときはいつでも呼びな、お友達料金で出向いてやるよ」
「友達からお金とるの?」
 渋い顔の牧野。
 そんな表情さえかわいく見えるんだから、俺も相当イカレてる。
「だから、お安くしといてやるよ。1回につきデート1回。どう?」
「それはいや」
 顔を顰めて即答。
 まったく・・・・・俺って結構かわいそう。

 類が無表情のまますっと立ち上がると、牧野の腕を取った。
「牧野、行こう」
「あ、うん。じゃあね、西門さん、美作さん、また」
「おう、またな」
「類、今度飲みに行こうぜ」
「ああ」
 そう言って、類は俺たちに背を向けたけれど・・・・・
 目が合った瞬間、類の瞳に嫉妬の影が見えた気がした。

 穏やかそうに見えて、実は情熱を秘めてる奴、だよな。
 牧野限定だろうけど・・・・・・。

 「・・・・・暇だな。遊びに行くか?総二郎」
 あきらが空を見上げて言う。
 
 こいつは、いつも何も言わなくても何かを感じ取り、さりげなく気を使うんだよな・・・・・

 「・・・・・ああ」
 
 俺たちは立ち上がり、そのままキャンバスを後にしたのだった・・・・・。


                                fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 テーマは男の友情?ってとこでしょうか。
 あまり得意な分野ではありませんが・・・・・・
 楽しんでいただければ嬉しいです♪

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スキャンダル vol.3 ~花より男子・類つく~

Category : スキャンダル ~花より男子・類つく~
 「なんだよ、それ」
 類の顔が、珍しく怒りの表情を浮かべていた。
 手首を掴む手に、力がこもる。
「だって・・・・・」
「俺は、婚約なんかしてない。そう言っただろ?それとも俺の気持ちわかってて・・・・・からかってんの?」
 その言葉に、慌てて首を振る。
「そんなんじゃ・・・・・!」
「俺は、ずっと牧野のことしか思ってない」
 はっきりと言われた言葉に、あたしは思わず目を見開いた。
「この1年、俺がどんな思いでいたか。牧野のことを忘れようとして・・・・・でも忘れられなくて・・・・・・好きで、好きで、どうしようもなくて・・・・・会いたくて仕方なかった。でも、仕事を途中で放り出して帰ることは許されなくて・・・・・。もう、限界だった。あんたのいない毎日は。それで、何とか両親を説得して・・・・・漸く帰国できることになった。帰国したら、一番にあんたに会いたいって。会って、もう一度想いを告げたいって、それだけを考えてた。なのに・・・・・飛行機の中で見つけたあの週刊誌を見て・・・・・俺がどんな気持ちになったか、あんたにわかる?」
 突き刺さるような、その熱い瞳に捕らえられて。
 あたしは、何も言うことができなかった。
「俺のいない間・・・・・あんたの傍に総二郎が、他の男がずっとついてたことに、むかついてしょうがなかった。俺の知らないあんたを知ってる奴がいると思っただけで、冷静でなんかいられない」
「花沢類、あたしは・・・・・」
「俺の思いは変わらない・・・・・・。あんたがたとえ誰のものになっても・・・・・・」
「花沢類、あたしの話、聞いて」
 あたしは必死で力を振り絞り、あたしの手首を掴んでいた類の手に、自分の手を重ねた。

 ―――今、言わなきゃ。

 そう意思を決めて。
 あたしは、真っ直ぐに類を見つめた。
「あたしが好きなのは、西門さんでも、他の誰でもない。あたしが好きなのは・・・・・・花沢類だよ」
 その言葉に・・・・・・・
 類の瞳が、驚きに見開かれた。
「ごめん・・・・・。本当は、1年前に言いたかった。だけど、あの頃のあたしはまだ道明寺と別れて間もなくて・・・・・すぐに告白するのは、軽薄すぎるような気がしたの。もうずっと、類のことしか見てなかったのに・・・・・素直にそれを、言うことができなかった。それで、類を傷つけて・・・・・本当にごめんなさい。今度帰ってきたら、言わなきゃって思ってた。もし、もう花沢類の気持ちが変わってしまっていても・・・・・ちゃんと言わなきゃって―――」
 
 手首を掴まれてた手の力が緩み、次の瞬間には、あたしは類の腕の中に抱きしめられていた・・・・・。


 -rui-
 むかついてしょうがなかった。

 真正面から向き合うことなんて今までなかった両親に何度も会い、説得を続けて・・・・・

 漸く牧野に会えると、そう思ったのに。

 飛行機の中で何気なく手に撮った写真週刊誌の記事に、俺の心が凍りついた。

 ―――総二郎と、牧野―――?

 
 空港で、約束どおり俺を待っていた牧野。
 だけど、俺は喜ぶことなんか出来なくて。
 そして現われた総二郎。
 殴ってやりたかった。
 
 週刊誌の記事が間違いだと。あきらも一緒にいたのだと聞いても、100%信じきることが出来なかった。写真の中の牧野と総二郎は、本当の恋人同士のようで、間違いだったと言われても嫉妬してしまうほど親密そうに見えたから。
 何よりも牧野を見つめる総二郎の目が、1年前とは違っているように見えた。
 とても大切なものを見るような、優しい眼差し・・・・・。
 総二郎という男は、あんな瞳をする奴だったか・・・・・・?

 思わず自分の想いを吐露した俺に、牧野が告げてくれた言葉。

 『あたしが好きなのは、西門さんでも、他の誰でもない。あたしが好きなのは・・・・・・花沢類だよ』

 俺は、それを信じてもいい?
 もうずっと、離さなくてもいい・・・・・・?
 気がついたら、牧野を抱きしめていた。

 「牧野・・・・・もう1回、言って」
「え・・・・・?」
「俺のことを好きって、もう1回・・・・・」
 俺の言葉に慌てだす、腕の中の牧野。
 無駄だよ。離す気なんかないから。
「もう1回言ってくれたら・・・・・信じられる気がするから」
「・・・・・ほんと・・・・・?」
「うん」

 それでも恥ずかしいのか、暫く躊躇した後に・・・・・
 漸く牧野が口を開いた。

 「好き、だよ・・・・・・。あたしは、類が好き・・・・・大好き・・・・・」
 背中に腕を回し、きゅっとしがみついて来る牧野。
 かわいくて、愛しくて・・・・・。
「俺も・・・・・牧野が好きだ」
 そう言ってまた牧野を抱きしめる腕に力をこめた。
「もう、離さないから、覚悟しといて。一生、捕まえておくから・・・・・」
「・・・・・うん・・・・・・花沢類・・・・・?」
「ん?」
 牧野が、少し俺から体を離すと、そっと俺を見上げてくる。
「誕生日、おめでとう」
 にっこりと微笑む牧野。
 そうか・・・・・牧野に会えるって、それだけでいっぱいいっぱいで・・・・・忘れていた。
「忘れてた?」
 くすくすと笑う牧野。
 ちょっと悔しくて、再び牧野を腕の中に閉じ込める。
「・・・・・ありがとう」
「あのね、プレゼント・・・・・・」
「いらない」
「え?」
「牧野が一緒にいてくれれば良い」
「そんな!せっかく用意したのに・・・・・」
「・・・・・じゃ、1つリクエストしてもいい?」
 牧野の顔をそっと覗き込む。
 少し警戒するような表情。
「・・・・・何?」
「キス、してもいい?」
 耳元に囁けば。
 予想通り、真っ赤に頬を染め上げる牧野。
 それでも逃げられる前に。
 牧野の、柔らかい唇を奪う。
 自分の誕生日プレゼント。
 このくらいの我侭は、許されるよね?

 そうして俺は、思う存分、その唇の甘さを堪能した・・・・・・。


 唇を離したときには、俺たちの回りには人垣ができていて。
 
 気付いた牧野が真っ赤になって逃げ出すのをまた捕まえる。
 そうやって、何度でも捕まえるんだ。
 牧野だけは、何があっても逃がさないよ・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 終わりで~す。
 ちょっと思いつきで、このお話のオマケを考えてます。
 間に合えば、明日にでもアップしますので、そちらもご覧くださいね~♪

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スキャンダル vol.2 ~花より男子・類つく~

Category : スキャンダル ~花より男子・類つく~
 唇を噛み締め俯いてしまったあたしに、西門さんは小さく溜息をつくと、軽くあたしの頭を叩いた。
「んな死にそうな顔すんなよ。いいか、1年前類がフランスへ行くことになって・・・・・お前を連れて行きたいって言ったあいつの申し出を断ったのはお前だぜ?」
「・・・・・わかってるよ・・・・・」
「そのとき言えなかった気持ちを、帰って来たら言うんだって言ってただろ?今度言わなかったら、また後悔することになるぞ」
「・・・・・・うん」
 西門さんの言葉に、あたしは渋々頷いた。
「だったら・・・・・ちゃんと言ってこいよ。それで、ちゃんと聞きたいこと聞いて来い。この写真が何なのかって」
 トン、と西門さんが類の記事を指で弾く。
「それでもし・・・・・玉砕しちまったら、俺のとこに来いよ。ちゃんと待っててやるから」
 にやりと笑う西門さん。
「何言ってんの、もう・・・・・。それよりも、こっちの写真はどうすんの?」
 そう言ってあたしは、あたしと西門さんの写真が写っているページを開いて見せた。
 西門さんが、目を丸くする。
「なんだこりゃ。いつの間に・・・・・どうせならもっとかっこ良く写ってるやつ使って欲しいな」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ?」
「心配すんなよ。こんな記事の1つや2つ、どうにでもなる。お前は、類のことだけ考えてな」
 そう言って、あたしの髪をぐちゃぐちゃに掻きまわす西門さん。
「ぎゃあっ、やめてよ、もお!」
 そう言って西門さんを睨みながらも。
 いつもこんなふうにあたしの背中を押してくれる彼に、心の中で感謝していた・・・・・。


 空港に現われた花沢類。
 1年前と変わらぬその姿に、あたしは見惚れてしまってすぐに声をかけることが出来なかった・・・・・。

 ゆっくりと歩き、行ってしまおうとする花沢類に、あたしは慌てて駆け寄った。
「花沢類!待って!」
 あたしに気付き、足を止めた花沢類。
 少し意外そうな顔をして、あたしを見つめていた。
「牧野・・・・・・。来ないかと思った」
 その言葉に、あたしは驚いた。
「だって、空港まで来て欲しいって言ったの、花沢類でしょ?」
「そうだけど・・・・・・。これ、見たから」
 そう言って類があたしに見せたのは、それまで類の手に丸められていたせいで気付かなかったが、あの写真週刊誌だった・・・・・。
「それ・・・・・」
「・・・・・知らなかったから。言ってくれれば良かったのに。総二郎のこと・・・・・・」
 あたしから目を逸らしてそう言う類に、あたしは慌てて首を振る。
「ち、違うの、これは―――」

 そのときだった。
「よお、類。お帰り」
 突然聞こえてきた声に、驚いて振り向く。
「総二郎・・・・・」
「西門さん!何でここに!?」
 にっこりと、いつものように余裕の笑みを浮かべて立っていた西門さん。
 来るなんて、言ってなかったのに・・・・・。
「親友の出迎えに来ちゃわりいかよ?あれ、類、その雑誌見たのか?」
 西門さんが、類の手に握られた雑誌を見る。
「なかなかうまいこと撮れてるけどよ、一緒にいたあきらが入ってないってのはひでえよな。あいつ、透明人間かよ」
「・・・・・あきら?」
「ああ。この時一緒にいたんだよ。一瞬はぐれちまって・・・・・この写真はちょうどそのときに撮ったやつだろ。な?牧野」
 西門さんの言葉に、あたしはほっとする。
「う、うん」
「それにしても、お前はいつの間に婚約なんかしたんだよ」
 西門さんの言葉に、あたしは自分のコートの袖をぎゅっと掴んだ。
「婚約?何のこと?俺、婚約なんかしてないよ」
 類が訝しげな顔で言うのに、西門さんは類の手から雑誌を取り上げた。
「ふーん、じゃあこれは?」
 そう言って開いて見せたのは、あの類と女性が写っているページだ。
 それを見て、類が目を瞬かせる。
「何だ?これ。俺、知らないけど・・・・・・」
「知らない?この女もか?」
「いや、この人は・・・・・ああ、そうだ、静の依頼人だ」
「は?静?」
 類の答えに、西門さんが目を見開く。
「うん。この日、急に静から連絡があって、空港までこの人を迎えに行ってほしいって。本当は静が行くはずだったんだけど、前の仕事が押してて、どうしても間に合わないからって頼まれたんだ」
「なるほど、静のね・・・・・。だってさ、牧野。良かったな」
 そう言ってにやりと笑うと、西門さんはあたしの頭をぐりぐりと撫でた。
「ちょっと!」
「じゃ、俺は行くわ。大事な話があるんだろ?またな、類」
 そう言って手を振ると、西門さんはさっさと行ってしまったのだった・・・・・。

 「もう・・・・・」
 あたしは髪を手で直しながら・・・・・
 なんとなく気恥ずかしくて、類の顔を見れないでいた。
「・・・・・牧野」
 呼ばれて、顔を上げる。
 薄茶色のビー玉のような瞳に、あたしが映っている。
 胸の鼓動が、早くなる。
「・・・・・ほんとに・・・・・総二郎とは何もない?」
 聞かれたことに、あたしは目を瞬かせた。
「な、何もないよ。言ったでしょ?その時だって、美作さんも一緒で・・・・・たまたま少しだけはぐれちゃっただけなんだから」
「・・・・・・だけど、ずいぶん親密そうに見えるから。さっきのだって・・・・・ずいぶん、総二郎に大事にされてるみたいだった」
 大事?どこが?
「そんなこと、ないよ。いつも憎まれ口ばっかりで・・・・・西門さんとは喧嘩友達みたいなもんだもの。西門さんのこと、そんな風に見たことないし、西門さんだってあたしのことなんて女として見てないよ」
 そういうと、類はちょっとあたしから目を逸らし、小さな溜息をついた。
「・・・・・どうだか。1年もあれば、人の気持ちなんて変わるでしょ。牧野の気持ちだって・・・・・俺にはわからないよ」
 冷たく言われた言葉に、あたしの胸がずきんと音を立てた。

 ―――1年もあれば、人の気持ちなんて変わる・・・・・。

 類の気持ちも、変わっちゃった・・・・・・・?

 涙が溢れそうになり、慌ててごまかすように下を向く。
 次にあたしの口から出てきたのは、自分でも驚くような言葉だった。
 「あ・・・・・あたしに話って何?あたしてっきり、その雑誌にでてる婚約のことかと思って・・・・・だったら、お祝いしなきゃって―――」
 そんなの嫌だ。
 そう思ってるのに、何でこんなこと言っちゃうの。

 その瞬間。
 類の手が、あたしの手首を思い切り掴んだのだった。

 「何だよ、それ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 明日がクライマックスです~♪
 
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スキャンダル vol.1 ~花より男子・類つく~

Category : スキャンダル ~花より男子・類つく~
 彼が帰ってくる。

 約1年ぶり。

 ずっとずっと待ってた。

 この想いを伝えたくて・・・・・


 「ちょっと先輩!」
 大学のカフェテリアでランチをとっていると、突然後ろからどんと背中を叩かれ、あたしは思わず口の中のものを吹き出しそうになる。
「グッ・・・・・ちょっと、桜子!何すんの!」
 振り向き、文句を言ってやると、後ろにいた桜子が、持っていた写真週刊誌をあたしの目の前に突きつけてきた。
「何よ、これ?」
「見ればわかります!」
 そう言って、あたしの目の前にページを開いて見せる桜子。
 そのページを見て・・・・・・
 文字通り、あたしは固まった。
「何、これ」
 そこに映っていたのは、今年のお正月のときに撮ったらしい写真。
 有名なお寺を背景に、初詣に訪れる人並み。
 その中で一際目立つ長身の、着物姿も様になる目元の涼しげなイケメン、西門総二郎。
 そしてその隣にいるのは、艶やかな赤い牡丹の柄の振袖を着て、髪をアップにした女の子・・・・・それは、牧野つくし、あたしだった・・・・・。

 見出しには、「茶道界のプリンスに恋人発覚!」となっていた・・・・・。
「どういうことですか?いつの間に西門さんと?」
 じっとりとあたしを睨む桜子。
 そう言われても・・・・・
「待ってよ、誤解だってば。確かに初詣は一緒に行ったけど・・・・・これ、美作さんも一緒だったんだよ。けど、途中ではぐれちゃったから・・・・・たぶんそのときに撮られたんだと思う。あたしと西門さんが、付き合うわけないじゃん」
 あたしの言葉に、桜子もう~んと考えつつ頷いた。
「そりゃそうですよね。あの西門さんが、先輩なんか相手にするわけ・・・・あ、いえいえこっちの話で。でも、先輩には花沢さんがいますもんね」
 そう言ってにやりとする桜子に、あたしは頬が熱くなるのを感じた。
「な、何言ってんのよ、花沢類とだって別に付き合ってなんか・・・・・」
「帰ってらっしゃるんですよね?いつでしたっけ?」
「・・・・・明日・・・・・・」
「明日!?うわあ、楽しみ!空港まで迎えに行かれるとか?」
「う・・・・・・ま、まあ、一応・・・・・」
「いいですねえ!もしみんなで集まられたりするんでしたらわたしも呼んでくださいね!」
 そう言うと、さっさとカフェテリアを後にして行ってしまった桜子。
「何あれ・・・・・」
 呟き、テーブルに向き直ると、写真週刊誌が置かれたままになっていて・・・・・
「置いてっちゃった、桜子。こんなのあたしも要らないのに・・・・・」
 言いながら、それをぱらぱらと捲ってみる。

 その途中。
 ふと、手が止まる。

 信じられないものを見てしまった気がした。

 ―――何、これ・・・・・

 そこには、小さいながらもはっきりと写された写真。
 薄茶色のサラ髪に、ビー玉のような瞳。
 背の高いその人は、洗練されたスタイルで高級そうなスーツを身につけていた。
「花沢、類・・・・・?」
 見間違えるはずもない。
 今はフランスにいるはずの、あたしの大切な人。
 ずっと帰ってくるのを待っていた、大好きな人・・・・・。

 雑誌に写っていたのは、確かに花沢類だった。
 そしてその隣にいるのは、凛とした感じの美女で、花沢類と微笑み、見詰め合っていた。
 見出しは、『花沢物産子息、フランスで婚約か?』というもので・・・・・・

 ―――まさか・・・・・

 あたしは、手が震えだすのにも気付かずその写真に見入っていた。
 そのとき・・・・・
「牧野、何してんだ?」
 突然名前を呼ばれ、ビクリと震える。
 振り向くと、そこには西門さんが立っていた・・・・・。
「何ビビッてんだよ?顔色悪いぜ。何見てるんだ?」
 そう言って、あたしが見ていた雑誌をひょいと持ち上げる。
「あ、ちょっと・・・・・」
 取り返そうとするあたしの手の届かない高さに掲げながら、それを見る西門さん。
 そしてその写真を見つけたのか、顔を顰めた。
「なんだこりゃ。類が婚約?そんなわけねえじゃん」
「・・・・・でも、そこに写ってる人・・・・・」
「仕事の相手とかじゃねえの?何かの間違いだろ。大体、類は明日帰ってくるんだろ?お前に、迎えに来て欲しいってメールが来たって言ってたじゃねえか」
「うん・・・・・・そうだけど・・・・・」
 そのメールが来たのは先週のこと。
 
 突然帰国できることになったから、空港まで来て欲しいというものだった。あたしに、大事な話があるのだと・・・・・。
 類にしては強引な内容に、西門さんと美作さんは『いよいよプロポーズか?』なんて言ってあたしを冷やかしたけれど・・・・・

 その話がなんなのか、聞いていない。
 もしかしたら、婚約が決まったことを話そうとしてる・・・・・?
 だとしたら、あたし・・・・・・・

 「―――まさか、この期に及んで迎えに行かないとか、いわねえだろうな?」
 西門さんの視線に、ぎくりとする。
「お前な・・・・・。明日は、何の日だか知ってるだろうが」
「・・・・・花沢類の、誕生日」
「そうだ。その誕生日に帰ってくる類に、1年前に言えなかったことを言うんじゃなかったのかよ?」
「そう、だけど・・・・・」
 ずっと待ってた。
 この想いを伝えたくて。
 でも、もし花沢類の話というのが、この女性との婚約のことだとしたら・・・・・

 とてもじゃないけど、あたしは自分の気持ちを伝えることなんて出来ない・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 バースデーシリーズの類編です。
 という割には、まだ類が出てこない(^^;)
 明日は出てくると思いますので、しばしお待ちを!

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Sweet Angel vol.28 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -akira-

 「じゃ、行って来るね」
 そう言って笑うと、つくしは吉野教授の待つ研究室へと消えた。

 俺は行ったとおり、その研究室の前で壁にもたれてつくしが出てくるのを待つ。

 学科が違うので、俺は吉野教授という人物のことをほとんど知らない。
 なので、今回の件もつくしの言ってる話が本当なのかどうか・・・・・
 つくしを疑っているわけじゃなく、つくしにそこまで自分のことを話す教授のことをそのまま信じていいものかどうか、俺はまだ判断しかねていた・・・・・。

 「あきら!」
 呼ばれて振り返ると、総二郎がこちらへ向かって歩いてくるところだった。
「よぉ、今来たのか?」
「ああ、桜子に聞いて・・・・・。あいつ、怪しんでたぜ」
 総二郎の言葉に、俺は苦笑した。
「ああ、知ってる。けどあいつにはまだ話すわけにいかねえだろ。仕方ねえよ」
「まあな。で、つくしは中か?」
「ああ、さっき入って行ったばっかりだからまだ出てこねえと思うぜ」
「そっか・・・・・」
 そう言って総二郎は、俺の隣で壁にもたれた。
 暫く無言で、研究室の扉を見つめる。

 「・・・・・なあ、どう思う?」
 総二郎が、その扉を見つめたまま口を開いた。
「何が?」
「吉野教授のことだよ。つくしは信用してるみたいだし、あの白井先生の婚約者だ。悪い人じゃないとは思うけど・・・・・」
「ああ。けど、つくしの信頼してる人間だ。俺たちは、つくしを信じるしかねえよ。もちろん、つくしが裏切られたりしたら・・・・そんときゃ容赦ねえけどな」
「ああ」
 俺たちの役目は、つくしを守ること。
 あいつを傷つける奴は、許さない・・・・・。


 暫くすると、研究室からつくしが出てきた。
「あれ、西門さん来てたの?」
「ああ。で・・・・・教授は何だって?」
 総二郎の言葉に、つくしはちらりと後ろを振り返り、それから小声で言った。
「・・・・・後で、話す。もう午後の講義始まるでしょ?」
 その言葉に俺たちはちらりと顔を見合わせ―――
「・・・・・分かった。後でな」
 そう言って俺は頷き、総二郎も同じように頷いたのだった・・・・・。


 「会ってほしいって言われたの、見合いの相手に」
 講義が全て終わり、3人で外のカフェに行く。
「って・・・・・例の、学部長の孫娘?」
 総二郎の言葉に、つくしは頷く。
「彼女に、あたしのことを話したんだって。妊娠してることも・・・・。そうしたら、ぜひ会ってみたいって言ってたんだって」
「へえ。で?会うのか?」
 俺の言葉に、つくしは頷いた。
「うん。断る理由もないし・・・・・。 それに、あたしも会ってみたいと思ってたし」
「いつ?」
「明日」
「明日!そりゃまた急だな」
 総二郎が目を丸くする。
「それ・・・・・どこで会うんだ?俺たちが一緒にいるとまずいよな」
 俺の言葉に、つくしは首を傾げる。
「うーん・・・・・誰にも話してないとは言ってるけど、でも、美作さんたちなら・・・・・あたしが信用してる人だって言えば、わかってくれるかもしれない。でも、明日は1人で行くよ。場所はホテルで会うことになってるの。教授も来ないし、2人だけで会うことになってるから、あたしが他の人を連れて行ったら向こうも警戒するでしょ」
 牧野の話に、俺たちは顔を見合わせた。
「まあ、相手が女なら危ないこともないだろうけど・・・・・。気をつけろよ?何かあったらすぐに連絡しろ」
 心配して俺が言うのに、つくしはちょっと笑った。
「大丈夫だよ。向こうも妊婦さんだよ。危ないことなんか何もないよ」
「だといいけどな」
 そう言って、総二郎も心配そうにつくしを見つめた。

 トラブルを引き寄せる女。
 だけど本人にその自覚がないから、困るんだ。
 俺たちがちゃんと守ってやらなきゃ・・・・・
 そんな気にさせられる・・・・・。


 「どうする?」
 つくしを花沢邸まで送り届けた後、車の中で総二郎と話した。
「明日か?もちろん行くだろ」
 総二郎が当たり前のように言う。
「ああ。けど、気付かれたら・・・・・」
「気付かれないようにするさ。それに・・・・・教授の話が全部本当だと信じるなら、学部長の孫娘のこともちゃんと見ておいた方がいいだろ。教授の縁談の話は、本人たち以外のいろんな思惑が絡み合ってる。用心するに越したことはない」
 総二郎の言葉に、俺も頷いた。

 吉野教授の縁談。
 それによって損をするもの、得をするものも出てくる。
 でもそんなことは俺たちにとって重要じゃない。
 重要なのは、それに巻き込まれて牧野が傷つかないようにすること。
 牧野を守ること・・・・・・
 俺たちの役目は、それだけだ・・・・・

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ゆるゆると進んでます。
 トラブルばっかりでも疲れちゃうんですけど、何も問題が起こらないというのもストーリーにメリハリがなくて・・・・・
 ちょっと小休憩って感じでしょうか。
 2人の結婚式まで、うまく繋げていけたらいいなと思ってます。

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導火線 vol.5 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
 -tsukushi-

 熱のせいで、頭がボーっとする。
 だけど、どうしても休みたくなくて、類に我侭を言ってしまった。

 ―――そう言えば、西門さんにもお礼言わなきゃ・・・・・

 午後の講義が終わり、人ががやがやと動き始めるのにも、あたしは立ち上がることが出来ず座ったまま、額を手で押さえ、溜息をついた。

 「牧野、大丈夫か?」
 その声にはっと顔を上げると、いつの間にか、隣に座っていたのは西門さんだった。
「西門さん・・・・・」
 西門さんの手が、あたしの額に伸びる。
「・・・・・また、熱上がったんじゃねえか?無理すっから・・・・・」
「だって・・・・・。大丈夫だよ、今日はバイト休むし」
 あたしの言葉に、西門さんは溜息をついた。
「当たり前だろ、バカ。ったく・・・・・類が迎えに来るんだろ?」
「うん・・・・・。あの、西門さん」
「ん?」
「ありがとう、さっき・・・・医務室まで連れてってくれて」
 そう言うと、西門さんはちょっと目を丸くして・・・・・・その頬は微かに染まっているように見えた。

 ―――あれ?珍しい・・・・・西門さん、照れてる?

 なんだか貴重なものを見た気がして、思わずじっと見つめていると、西門さんがふいと目を逸らした。
「・・・・・あんまり見んなよ」
 照れたように、そんなことを言うもんだから、なんだかこっちまで照れてしまう。
「ご、ごめん。なんかその・・・・・西門さんのそんな顔、あんまり見たことなかったから」
「お前が、礼なんか言うからだろ?言われ慣れないこと言われると、どう答えていいかわからねんだよ」
「言われ慣れないって・・・・・・あたしだってお礼くらいちゃんと言えるよ」
 なんとなくむっとしてそう言うと、西門さんがちょっと苦笑してあたしを見た。
「わかってるよ。そういう意味じゃなくて・・・・・」
「何よ?」
「あー・・・・・参ったな・・・・・お前、さっきからやべえんだよ」
「は?何が?」
 落ち着きなく視線を彷徨わせる西門さんに、首を傾げる。
「・・・・・・そういう、熱っぽい目で見られると、くらくらしてくる」
「は?」
 口元を手で隠し、困ったように目を逸らす西門さん。
 あたしは、意味がわからずその横顔を見つめていた。
「どういう意味?」
 熱っぽいってか、熱あるし。
「・・・・・言ってもいいなら言っちまうんだけどな」
「は?だから何?」
 ちょっとイライラとして聞くと、突然西門さんがあたしに向き直り、真剣な目であたしを見つめてくるから、なんだか落ち着かなくなる。
「西門さん?な・・・・・」
 口を開こうとして、西門さんの手がすっと伸ばされて頬に触れたのに、言葉を止める。

 真剣にあたしを見つめる瞳が、いつもの西門さんらしくない。

 見惚れるくらいのきれいな顔に、こんな至近距離で見つめられたらさすがに緊張する。

 「西門、さん?あの・・・・・・」
「・・・・・今なら・・・・・類に殴られてもいいかなって、思えるよ」
「え・・・・・?」
「このまま、お前を―――」
 その瞳に吸い込まれるんじゃないかって馬鹿な錯覚を起こしそうになったとき―――

 「総二郎!!」
 上のほうから類の声が聞こえ、はっとする。
 西門さんの手が離れ、まるで夢から覚めたような感覚になる。
「・・・・・タイムリミット。惜しかったな」
 溜息とともに小声で囁かれた言葉。
 何か言おうとして―――
「・・・・・牧野、大丈夫?」
 ゆっくりとあたしの方へ歩いてきた類に言われ、そちらを向く。
「あ・・・・・うん」
「そう、良かった・・・・・」
 類はそう言うと、ちらりと西門さんに目を向けた。
 西門さんは、それに気付かないかのように顔を背けている。
「・・・・・帰ろう。立てる?」
 そっと手を引かれ、あたしは席を立った。
「ん、大丈夫。・・・・・じゃ、西門さん」
 あたしの声に、西門さんはちらりとあたしを見て・・・・・それから、類に視線を移した。
 一瞬、2人の視線が絡み合う。
「ああ・・・・・ゆっくり休めよ」
 軽く手を振り・・・・・
 あたしと類は、その場を後にしたのだった・・・・・。


 類の車に乗り込み、背もたれに寄りかかり、息をつく。
「辛い?寝てていいよ。ついたら起こしてあげる」
 優しい類の声に、あたしはちょっと笑った。
「寝るほど、時間かからないでしょ?大丈夫だよ。たいしたことないし・・・・・ごめんね、心配かけて」
「・・・・・家には、誰かいる?病院に先に行ったほうがいいかな」
 心配そうな類。
「うーん・・・・・保険証、うちに置いてきちゃってるし。進がいるかもしれないけど・・・・・とりあえず帰るよ。寝てれば治りそう」
 その言葉に、類が溜息をついた。
「またそういうこと・・・・・。なんか心配。そのまま帰したら、普通に家事とかやりそうだね」
 言われて、ぐっと詰まる。
 否定できないかも・・・・・なんて思ってたら、急に類は車をUターンさせた。
「どうしたの?」
「やっぱり俺の家に行こう」
「ええ?でも・・・・・」
「薬ならあるし、何もしなくていいからゆっくり寝て。夜になったら、家まで送るよ」
 そう言って、こっちを見ずに運転を続ける類。
 なんとなく、拒否できない雰囲気。
 あたしは仕方なく黙ってることにした。

 類は、こうと決めたら絶対曲げないところがあるから・・・・・

 それでも、まだ一緒にいられることが嬉しくて・・・・・
 そっと類の横顔を盗み見て、1人胸をときめかせていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類の家に行って・・・・・・果たしてそのまま帰ってこれるのか?
 お楽しみです♪

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Sweet Angel vol.27 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 西門さんと美作さんが帰り、あたしと類はリビングへ向かった。
「貧血起こしたこと、雪乃さんには伝えてあるから」
「あ、うん・・・・・。ごめんね、心配かけて」
 あたしが言うと、類はちょっとあたしを見て微笑んだ。
「ほんと、目が離せなくて困る」
「ご、ごめん・・・・・」
「良いよ、いつものことでしょ。もっといろいろ話して欲しいけど・・・・俺も忙しくてなかなか時間もないのが現実だし。だから、あきらや総二郎に先に話してることがあってもやきもちも妬けない」
 ちょっと寂しそうに。でもなんとなく楽しそうに話す類。
 なんだか不思議な感じだった。
「教授のこと・・・・・こっちでもいい方法考えてみるよ。俺たちの式のこともあるし・・・・・もしかしたらうまくいくかもしれない」
「ほんと?」
「ん。だから、つくしはあまり深く考えず、自分の体のことちゃんと大事にして」
 そう言って微笑んでくれる類に、あたしはほっと胸をなでおろした。
「うん・・・・・。ありがとう、類」

 いつもちゃんと真剣に向き合ってくれる類だから、一緒にいられる。
 だから、この人と一緒になりたいと思ったんだ・・・・・。

 「類・・・・・」
「ん?」
「ごめん・・・・・。これからはちゃんと、何でも話すね」
 あたしの言葉に、黙って微笑んでくれる類。
 自然に繋がれた手から、類の優しさが伝ってくるようだった・・・・・。


 「うまくいくかもしれないって?類がそう言ったのか?」
 翌日、大学のカフェテリアで。
 類はまた仕事で午後から、西門さんも午後の講義からの出席だった。
 あたしは美作さんと2人、ランチをとっていた。
「うん。もう少し考えがまとまってから話すって」
「へえ・・・・。あいつ、ああ見えて策士なところあるからな。類がそう言うんならうまくいくかもな」
「策士?そうかなあ」
「ああ。ぼんやりしてるように見えて、結構考えてるっていうか・・・・・。特に、お前が絡むときはな」
 美作さんがにやりと笑ってこちらを見るのに、思わず赤くなる。
「な、なによ、それ」
「あいつは、もともと他人には興味のない奴だったから。それがつくしと関わるようになってから変わった。つくしのことを考えるようになって・・・・・自然とつくしと関わる人間のことも考えるようになった。つくしと関わる前のあいつとは、別人だもんな」
 楽しそうにくすくすと笑う美作さん。
「他人に興味ない・・・・・って、確かに類はそれが分かりやすかったけど、美作さんも西門さんも・・・・・それに道明寺も、そうだった気がするけど」
 なんとなく、昔を思い出す。
 
 高校生だったころのF4。
 4人でつるんでるように見えて、実は個人主義だった4人。
 神経を尖らせて、喧嘩―――というよりは一方的に暴力を振るってた道明寺。
 他人に無関心で、干渉されることを拒否していた類。
 複数の女性と遊びながらも、誰にも心を開くことなくポーカーフェイスに徹していた西門さん。
 10以上も年上の女性としか付き合わず、仲間のことや家族のことを気遣いながらも、線を引かれればそこから先には決して踏み込もうとしなかった美作さん。

 4人とも・・・・・あのころとは何かが変わった。

 「かもな。だとすれば、それを変えたのは・・・・・つくし、お前だよ」
「お、大袈裟なんだから・・・・・。あたしだって・・・・・4人のおかげで、ずいぶん世界が広がったし、自分でも考え方が変わったかもって思うときあるよ」
「まあ、お前の場合は司が強烈だったしな。いい意味で正反対だった類の影響も大きいだろ。俺はそれを見守ってただけだけどな」
「そんなこと、ないよ」
「気ィ使うなよ」
「そうじゃないよ。美作さんといると、冷静になれるの。周りが見えてくるっていうか・・・・・。美作さんが、人に気を使ってるの見てると、自分のことを客観的に見ることが出来る気がするの。たぶん、美作さんが大人だからなのかもね」
 いつもあたしを優しく見守ってくれてる美作さん。
 
 あたしが間違った判断をしたときにも、優しく軌道修正してくれる・・・・・・そんな人だ。

 「・・・・・お前らの結婚式、6月だっけ?あと2ヶ月か・・・・・。早いな」
「うん・・・・・」
 少し前まで、結婚することによって、2人が離れていってしまう気がして寂しかった。
 子供が生まれたら、もっと寂しくなるんじゃないかって・・・・・そんな気がしてた。

 でも今は・・・・・
「楽しみだな」
「うん」
 美作さんが微笑み、その笑顔から彼の優しさが伝わってくる。
 それが嬉しくて・・・・・

 「2人で見詰め合っちゃったりして、花沢さんが見たら殺されそうですよ」
 突然横から声をかけられ、驚いてそっちを見る。
「桜子!いたの?」
「私が来たことにも気付かなかったんですか?ラブラブですね」
 横目でちらりとあたしを見る桜子。
「ラ、ラブラブって何よ」
「その通りの意味ですよ。まったく、羨ましいったらないですよ。F4全員を虜にしちゃうなんて・・・・どこがそんなにいいんだか」
 呆れた口ぶりの桜子に、顔が引き攣る。
「桜子、あんたね・・・・・」
「おい、そんなことよりなんか用事だったんじゃねえのか?」
 美作さんの言葉に、桜子がはっとしたように目を見開いた。
「あ、そうでした。先輩、吉野教授が呼んでましたよ」
「え・・・・・教授が?」
「研究室で待ってるって言ってました。最近ほんと、仲いいですよね~」
 にやりといやらしい笑みを浮かべる桜子。
「バカ、そんなんじゃないの!」
 そう言いながら席を立つあたしを見て、美作さんも席を立った。
「俺もいく」
「え、でも・・・・・」
「心配すんな。俺は研究室の前で待ってるだけ。話は聞かない」
 そう言ってくれる美作さんに、ほっとする。
「・・・・・なんか怪しげ。どうなってるんですか?」
 首を傾げる桜子にちょっと手を振る。
「気にしないで。レポートの提出しにいくだけだから」
 そう言って美作さんと2人、カフェテリアを後にするあたしの後姿を見ながら・・・・・

 「・・・・・レポートなんて、言ってなかったけどなあ・・・・・」
 と、1人桜子が呟いていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ここからは比較的平和に・・・・・・
 穏やかに進んでいく、はずです。

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導火線 vol.4 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
 -rui-

 大学へ行くと、すぐカフェテリアへ向かおうとして・・・・・その途中で総二郎に捕まった。

 「毎日ずいぶんゆっくりの登場だよな」
 呆れたような言い方に、俺は肩を竦めた。
「・・・・・用がないなら行くよ」
「まあ待てって。牧野なら、カフェテリアにはいないぜ」
 総二郎の言葉に、俺は足を止めた。
「・・・・どういうこと?」
「あいつ、熱出してさ。医務室で寝てる」
 総二郎の言葉に、俺は顔を顰めた。
「寝てる?熱があるなら帰ったほうが・・・・・」
「ああ、俺もそう言ったんだけどよ、あいつがどうしても午後の講義には出たいって言うもんだから・・・・・。後で起こしに行くことになってる」
 その話に、俺は溜息をついた。
「まったく・・・・・無理しすぎなんだよ。毎日のようにバイトして、大学にも真面目に来てるし。どこかで手を抜かないと、いつかこうなると思ってたんだ」
 そう言ってから俺は方向を変え、医務室へ行こうとしたけれど・・・・・

 「ちょっと待てよ。午後の講義は1時からだ。まだ寝かせといてやれよ」
 総二郎に腕を掴まれ、俺は仕方なく足を止める。
「・・・・・何か言いたいことでも?」
 俺の言葉に、総二郎がにやりと笑った。
「さすが、勘いいな。ちょっと付き合えよ。昼飯、一緒に食おうぜ、外で・・・・・」
 なんとなく、嫌な予感はしたんだ・・・・・。
 1つ溜息をつき・・・・・・

 俺は、総二郎の後について歩き出したのだった・・・・・。


 「あいつの無防備さには、参る」
 大学に程近いところにあるレストランで、食事を終えるとそう総二郎が言った。
「・・・・どういうこと?」
「いくら友達でも、2人きりでいるときにあんまり気をゆるさねえ方が良いってこと」
「・・・・・牧野に、何かしたの?」
 声が、自然と低くなる。
「さあ、どうかな」
 総二郎がにやりと笑う。
「―――総二郎」
「お前は、親友だ。隠し事はしたくねえ。もう気付いてると思うけど・・・・・ちゃんと、俺の口からはっきり言っておきたい」
 そう言って、総二郎は俺に真剣な目を向けた。
「・・・・・俺は、牧野が好きだ」
「・・・・・そう」
 そう一言だけ言って、総二郎を見返す俺に、ふっと笑みを浮かべた。
「気付いてたよな。そう思ったから行動する前に、ちゃんと言っておこうと思った」
「行動?」
「ああ。言っておくけど、俺は牧野とお前が付き合ってるからっておとなしく引き下がるつもりはねえぜ」
「・・・・・牧野は、渡さないよ」
「それはわかってる。けど、俺のほうもそう簡単には諦めらんねえところまで来ちまってるんだ。牧野を傷つけるつもりはねえけど・・・・・ちゃんと、自分の気持ちに向き合いたい」
 真っ直ぐに俺の目を見る総二郎。
 
 俺は、そんな総二郎に、何も言うことができなかった・・・・・。


 医務室に行くと、いるはずの先生の姿はなく・・・・・

 カーテンを開けると、牧野がベッドに横たわり静かな寝息をたてていた。
「・・・・・牧野」
 そっと声をかけると、牧野の睫が微かに震えた。
「牧野・・・・・・午後の講義始まるよ・・・・・」
 もう一度呼びかけると、ゆっくりと牧野の瞼が開いた・・・・・。

 「あれ・・・・・・類・・・・・・?」
「総二郎に聞いた。熱あるんだって?無理しないで、休めばいいのに・・・・・」
「だって・・・・・今日の午後の講義はどうしても休みたくなかったんだもん。今何時?行かなくちゃ・・・・・」
 ふらふらと起き上がる牧野を支える。
「大丈夫?やっぱり帰ったほうが・・・・・」
「だ、大丈夫、今のは・・・・・急に起き上がったからふらついただけ。ごめん、心配かけて」
 すまなそうに謝る牧野に、怒るわけにもいかない。
 俺は溜息を1つついて、牧野の髪を撫でた。
「わかった。じゃあ講義室まで俺が送って行くから・・・・・。終わったころに迎えに行くから。いい?無理はしないで」
 牧野の目をじっと見つめて言うと、牧野はこくりと頷いた。

 潤んだ瞳が熱の高さを伝えていて、このまま強引にでも連れて帰りたいところだったけど・・・・・・

 牧野の性格を考えると、諦めざるを得ない。
「・・・・・類?あの、もうそろそろ行かないと・・・・・」
「・・・・・本当は、行かせたくないんだけど・・・・・」
 俺の言葉に、牧野は目を見開いた。
 俺は、牧野の頬にそっと手を添えた。
「そんな潤んだ目で見られたら・・・・・男は誰でもぐらつくよ」
「な、何言って・・・・・」
 真っ赤になってうろたえ始める牧野の体を引き寄せ、その唇を塞いだ。
 牧野は驚いて固まっている。
 
 暫くしてその唇を開放して・・・・・・
「そろそろ行かないと、やばくない?」
 と言うと、牧野ははっとしたように俺を見た。
「こ、こんなことして、風邪、移っちゃうよ!」
「移せば早く直るよ」
「類!」
「ほら、行こう」
 真っ赤になって怒る牧野の手を引き、歩き出す。
 よろけながらも必死で俺について来る牧野。

 その姿をちらりと横目に見て・・・・・・

 ―――本当に・・・・・そんな顔でいられたら、こっちの方が持たないかも・・・・・

 そう思って、溜息をついたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 自分の気持ちを隠さなくなった類はきっと最強・・・・・・
 そして総二郎が本気を出したらもっととんでもないことになりそうだなあ。
 
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Sweet Angel vol.26 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -rui-

 落ち着きなく視線を彷徨わせるつくしに、俺は不安を募らせる。
 つくしが俺に隠し事をしているのかと思ったら、とてもじゃないが落ち着いてはいられない。

 「つくし・・・・・ちゃんと話して」
 俺の言葉に、つくしは溜息をつき・・・・・・
 ぽつぽつと、話し始めた。

 「怪しまれるようなことじゃ、ないの」
「じゃ、何で隠すんだよ?」
 と、総二郎。
「教授に・・・・・まだ話さないでほしいって言われて・・・・・」
「まだ?まだってどういうことだよ?」
 あきらが怪訝な顔をする。
「だから・・・・・それを言わないでくれって言われてるから困ってるんでしょ」
 困ったようにそう言うつくしに、俺たちは顔を見合わせる。

 つくしとその教授が、どんな話をしているのかはわからない。
 ただ、それを言わないで欲しいと頼まれて、つくしが俺たちに黙ってたことだけはわかるし、きっとその教授を信頼しているつくしにとって、それを言ってしまうのは教授を裏切ることになってしまう。
 そう思って困っているのだろうということもわかった。
 だけど、やっぱりこのまま放っておくことはできなかった。

 「つくし。俺たちを、信用できない?」
 俺の言葉に、つくしは俺の顔を見る。
「俺たちだって、つくしがそう言うならその話は誰にもしないよ」
「類・・・・・」
「つくしの気持ちはわかるけど・・・・・でもやっぱり隠し事はして欲しくない。言ったでしょ?俺たちは牧野の一部。どんなことでも、話して」
「俺たちにお前が話したってことも、その教授にはいわねえよ」
 そう総二郎が言えば、あきらも横で頷く。
「大体、俺らがその教授と関わることもないだろうしな」
 そのあきらの言葉に、つくしは迷いながらも仕方ないといったように口を開いたのだった・・・・・。

 「白井先生の、婚約者なのよ、吉野教授は」
 その言葉に、俺たちは暫く固まっていた。
 白井先生は、つくしの主治医の産婦人科医だ。その婚約者が、吉野教授ということなのか・・・・・。
 一番先に口を開いたのは、総二郎だった。
「マジで!?俺、まったくしらねえぞ」
「だから・・・・・まだ内緒なんだって」
「何で?秘密にしておかなくちゃいけない理由でもあんのかよ」
 あきらが至極もっともなことを言う。
「それがね・・・・・白井先生のお母様にはもうご挨拶もしてるし、結婚の許しももらってるらしいんだけど・・・・・」
「問題は、吉野教授の方?」
 俺の言葉に、つくしは頷いた。
「吉野教授の家は、すごく厳しいらしくてお父様もお母様も大学教授で、お爺様はあの大学の学部長でもあった人なんだって。それで・・・・・実は3年前にも一度、吉野教授はある女性とお付き合いしてて、結婚の約束までしてたらしいの。でも、家族中の反対にあって・・・・・・結局、その女性の方が諦めて、吉野教授の元を去ってしまったんですって。吉野教授も諦めざるをえなくって・・・・・それで、1年前に出会ったのが白井先生。同じことを繰り返したくないと思った吉野教授は、全てのことをやってしまってから、ご両親に報告しようと思ってるらしいの」
「全てのことってのは、つまり、結婚してからってことか?」
 総二郎が聞く。
「うん。入籍も済ませて・・・・・で、結婚式の日取りが決まったら、それにご両親を招待して、告白しようと思ってるって」
 つくしの言葉に、あきらが眉を顰めた。
「それ、うまく行くのか?そこで教授の両親が切れたりしたら・・・・・」
「親戚も、学校関係者も全て招待してやってしまえば、まさかそんな大勢を目の前に反対も出来ないだろうって思ってるみたい」
「けど・・・・・白井先生だって立派な医者だぜ?亡くなったけど、彼女の父親はかなり権威のある産婦人科医だったって話だ。教授の結婚相手として、特に問題ないような気がするけどな」
 総二郎の話しに、つくしも頷いた。
「うん、あたしもそう思ってそう言ったんだけど・・・・・」
「他にも何か問題があるの?」
 俺の言葉に、つくしが少し困ったような顔をした。
「うん・・・・・。実はね、今の学部長の孫娘との縁談の話が持ち上がってるらしくって・・・・・・」
「ああ、そういやそんな話聞いた気がするな」
 そう言ってあきらが手を打った。
「吉野教授のご両親はそれにすごい乗り気らしいの。今、吉野教授は学部長に気に入られてるから、このままいけば次期学部長決定だって・・・・・」
「なるほどね、狙うは息子の次期学部長の座・・・・・・か。それならなおさら難しいな。下手したら、この大学を追い出されることにもなりかねない」
 あきらが難しい顔で言う。
「だよな。もう少し、ちゃんと計画練った方が良いんじゃねえの?学部長のほうから手を回すとか・・・・・」
「うん。そっちもいろいろ考えてはいるみたいなんだけど・・・・・実はもう1つ問題があってね」
「まだあんのかよ?」
 あきらがうんざりしたように言う。
「その学部長の孫娘っていうのが、今23歳の女性らしいんだけど・・・・・。彼女にも、実は結婚したい男性がいてね」
「マジで?で・・・・・」
「その男性の子を・・・・・妊娠してるらしいの」
 つくしの言葉に、俺たちは顔を見合わせた。
 
 つくしと親しげだったという吉野教授。
 どんな話をしているかの詳細はわからないが・・・・・

 俺の子を妊娠しているつくしと、同じく妊娠しているという自分の縁談の相手と重ねているのかもしれない・・・・・。
 そして、いずれ自分の子を産むことになるであろう白井先生とも・・・・・・

 「計画としては、両家の家族には最後まで学部長の孫と吉野教授がうまくいっているように見せかけて、式当日、お互いの本当の相手との結婚を強引に認めさせてしまおう・・・・・ってことみたい」
「それ・・・・・うまくいくのか・・・・・?」
 そのあきらの言葉に、俺たち3人は同様に頷いたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 こんな行き当たりばったりの話で大丈夫なのか?
 オリキャラ同士の結婚の話なんて、書く予定じゃなかったんだけど・・・・・
 そこに、どうやってつくしたちの話しを絡めて行くか・・・・う~ん、悩みます・・・・・。
 わざわざ話をややこしくしてどうすんだ、私!
 不調ついでにやけになっちゃったか?

 「Bitter&Sweet」のメールフォームのお知らせを見ていただき、多数のメール頂きありがとうございます。たくさんの方からの応援メッセージや体調をお気遣いいただくメッセージなど、本当に嬉しく拝見させていただきました。
 これからも励みにさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 体調の方は大丈夫です。
 熱もないし、単なる風邪のようなので、風邪薬飲んで早く直したいと思います。

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導火線 vol.3 ~花より男子・類総つく~

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 -soujirou-

 類に俺の牧野に対する気持ちを気付かれ、これからどうしようかと対策を立てようと思っていたとき、その話が舞い込んできた。

 「滋が婚約?」
「らしいぜ。相手はアラブの資産家だって」
「は~、さすがは大河原家。んじゃ国際結婚か。やるなあ滋も」
「ああ。で、その発表を旅行中にしたいらしい」
 あきらの言葉に、苦笑する。
「って・・・・・俺らは知ってるのに?類だってこのくらいの情報持ってるだろうに」
「まあな。けど、女性陣はみんな知らないだろ?桜子はもしかしたら気付いてるかも知れねえけど・・・・牧野は絶対気付いてねえし」
「だな」
「滋としちゃあ牧野に一番喜んで欲しいんだろ。何しろ、あいつにとって初めて本当の友達って呼べる存在に出会ったのは牧野らしいからな」
「ああ・・・・・・そっか」
 牧野と滋の出会いを思い出す。
 あのころは、まだ牧野と司の関係も微妙で・・・・・
 司のお袋さんがお膳立てした大河原家との見合い話。
 それが縁で、なぜか滋は牧野に懐いて・・・・・
 学校では苛められるのが常だったあいつだけど、良くも悪くも人を惹きつける魅力が、あいつにはきっとあるんだろうな・・・・・。


 「おはよう、西門さん」
 いつものように朝大学へ行き、いつものように牧野に会いに行く。
 牧野の笑顔を見ることで、俺の1日が始まる。
「よ。今日も朝から元気だな。お前、まだバイトやってんだろ?どっからそのパワーが出て来るんだよ」
 俺の言葉に、牧野がからからと笑う。
「西門さんこそ、まだ若いのにおじいちゃんみたいだよ、そのセリフ。そんなだから夜遊びする元気もなくなっちゃったんじゃないの?」
 ―――こいつは・・・・・人の気もしらねえで
 思わず顔が引き攣るのを、どうにか堪え笑顔を作る。
「じゃあね、あたしもういかなくちゃ」
「おお、あとでな」
 そう言って手を振り、牧野の後姿を見送っていたけれど・・・・・

 突然、牧野が足を止めた。

 不思議に思って見ていると、ふらりと牧野がよろけた。

 「牧野!?」
 慌てて駆け寄り、牧野の肩を掴む。
「おい、どうした!?」
「ご、ごめ・・・・なんか、急に、眩暈が・・・・・・」
 額を押さえる牧野。
 顔色が悪い。
 そっとその額に触れてみる。
「・・・・・お前、熱があるぞ」
「え・・・・・うそ」
「気付かなかったのか?帰ったほうが良いぞ」
「うーん、でも・・・・・今日の午後は、休みたくないし・・・・・」
 力のない声でぶつぶつ言う牧野に、俺は溜息をついた。
「そんな状態で、午後までもつかよ」
「だって・・・・・」
 熱っぽく、潤んだ瞳で俺を見上げる牧野。
 その途端、やばいくらいに煩く心臓が騒ぎ始める。
「あー・・・・・わかった。じゃあちょっと医務室でベッド借りて休んでろよ。午後になったら起こしに行ってやるから」
 俺の言葉に、牧野は目を瞬かせる。
「え・・・・・いいの?」
「良いって。どうせ俺は暇だし。ほら、行くぞ」
 そう言って俺は赤くなった顔を隠すように牧野の手を取り、先に立って歩き出す。
 その手がかなり熱くて・・・・・・
 思わず握る手に力が篭もる。

 ―――無理しやがって・・・・・。


 「・・・・・・誰もいないね」
 医務室には、なぜか誰もいなかった。
「ちょうどいいじゃん。ほら、ベッドも開いてることだし横になってろよ」
 俺の言葉に、牧野は遠慮がちにベッドに横になり、ふとんをかけた。
「午後、何時からだ?」
「えっと・・・・・1時から・・・・・」
「じゃ、12時半くらいになったら起こしに来てやるから、それまでおとなしく寝てろよ。あ、ちょっと待て。俺、アスピリン持ってっから飲んどけよ」
「えー・・・・・薬・・・・・?」
 熱が高いせいか、ぼんやりと閉じかけた目で俺を見る。
「ガキじゃねえんだから、薬はいやだとか言うなよ?今水持ってくるから待ってろ」
 俺は医務室の中にある水道で、そこにあった紙コップを1つ取ると水を入れまた牧野の元に戻った。
 牧野は既にうつらうつらしている。
「ほら、ちょっと体起こせ」
 そう言って牧野の体を起こしてやると、牧野はふらふらしながらもコップを受け取り、俺に渡された薬を飲んだ。
「飲んだか?よし、じゃあ横になって・・・・・・」
 が、牧野は、そのまま気を失ったように俺に寄りかかってきた。
 こつんと俺の胸に頭を当て、寝息をたて始める牧野。
「おい・・・・・」
 当たった額が熱い。
 そして牧野の吐く熱い息が俺の胸に当たり、俺の思考回路を止めた。

 ―――どうすんだ、これ・・・・・

 そのまま寝かせて、ここを出なければ。
 そう思うのに・・・・・動くことが出来ないでいた。

 牧野の額に張り付いた髪を指で救う。
 荒い呼吸を繰り返す牧野。
 そのたびに熱い吐息が俺の胸に当たり・・・・・

 気付くと、俺の手は牧野の頬に伸びていた。
 そっと顔を上向かせる。

 長い睫が揺れ、頬に影を作っている。
 荒い呼吸を繰り返す口元は軽く開いていて、まるで誘っているようにも見え・・・・・・

 俺は誘われるように、その唇に自分の唇を重ねた。

 やわらかなその感触を確かめるように・・・・・・・
 柔らかな髪に指を差し入れ、その頭をかき抱くように口づけを繰り返した。
 牧野の体からは完全に力が抜け、息が上がり、苦しそうに顔を歪める。

 その表情に気付き、俺は漸く熱い唇を開放し、ベッドに横たえた。

 「マジで・・・・・・このままじゃ、身がもたねえな・・・・・・」
 そう呟いたとき、医務室のドアががらりと開いた。
「あら、あなたは・・・・・・」
「すいません、先生。彼女、熱があって・・・・・ちょっとここで休ませてやってください。午後になったら迎えにきます」
 そう言って微笑むと、女医の頬が微かに染まる。
「あ、あらそう・・・・・わかったわ」
 俺はベッドから離れ、仕切りのカーテンを締めると、医務室を後にしたのだった・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ついに行動に移した総二郎。
 というか、我慢できなくなっちゃったって感じかな?
 もちろん類くんだって黙ってはいませんとも!

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Sweet Angel vol.25 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -soujirou-

 「ボタンを外してた・・・・・って、どういうことだよ?それ!?」
 思わず声がでかくなる。 
 あきらに手で制止され、慌ててまた声を抑える。
「・・・・・どういうことだ?」
 吉野教授というのは、まだ30歳の若い教授で、先日の北條の事件のときつくしがレポートを提出しに来た教授だった。
「いや、俺も見たときにはびっくりしたんだけどよ。本人は全然悪びれた様子もなくて・・・・・。ただ、息苦しいだろうと思って上のボタンだけ外してやってたらしいんだけど」
 あきらの言葉に、俺はほっと息をついた。
「なんだ、それなら・・・・・」
「ああ。心配ないと思う。それ自体は・・・・・。ただ・・・・・」
「ただ、何だよ?さっきから歯切れわりいな」
 俺はちょっとイライラとしてあきらの顔を見た。
「桜子が言ってたことが気になるんだよ」
「桜子?」
「吉野教授てのは若いし、意外にフランクで学生たちにも人気がある。けど、やっぱり学生との間には一線を引いてるって言うか・・・・・必要以上に学生と親しくしたり、大学の外で学生と会ったりする様なことは決してしない人なんだって」
「へえ」
「だけど・・・・・なんでだかしらねえけど、ここのところつくしに対しては妙に親しげにしてて、講義の後にも2人で話してる姿をよく見るって。俺らは学科が違うからそこまで知らなかったけど・・・・・。同じ学科内では、吉野教授はつくしに気があるんじゃねえかってもっぱらの噂らしい」
「マジかよ」
「もちろんただの噂だけど・・・・・。総二郎、つくしから吉野教授の話なんか聞いたことあったか?」
 あきらの言葉に、俺は首を振った。
「いや・・・・・ねえな」
 いやな感じだ。
 俺たちの知らないところで、つくしに近づくやつがいる。
 牧野は無防備だから、相手に下心があってもそれに気付かず心を許してしまうところがある。
「学科が違うのに、俺たちがつくしのあとをのこのこくっついてくわけにもいかねえ。かといって桜子あたりに頼むのにも限界がある。つくしが・・・・・もう少し用心してくれると良いんだけどな・・・・・」
 あきらが溜息をつくのに、俺も頷く。
「同感。それにしても、どういうつもりなんだ、その吉野教授・・・・・」
「ん・・・・・・」
 そのとき、身じろぎをしてつくしがゆっくりと目を開いた。
「つくし、大丈夫か?」
 俺の声に、ゆっくりとこちらに頭を動かす。
「・・・・・西門さん、美作さんも・・・・・ここは・・・・・」
「大学の医務室だよ。お前、講義中に貧血起こして倒れたんだって。ちゃんと飯食ってんのか?」
 俺の言葉に、つくしはちょっと眉を顰めた。
「食べてるけど・・・・・いつも途中で気持ち悪くなっちゃって。一度にたくさんは食べられないの。気をつけてるつもりだったんだけど・・・・・」
「病院、行くか?」
 あきらの言葉に、つくしは首を振った。
「大丈夫。貧血のお薬はもらってるから。・・・・・雪乃さんに相談して、食事の方法を考えてみる」
「分かった。類は、今日6時ごろまでには帰るってさ。それまでは、俺たちがついてるから」
「え・・・・・大丈夫だよ。もう・・・・・送ってもらえるなら、家でおとなしくしてるし・・・・・」
 そう言うつくしに、俺たちは首を横に振った。
「ダメだ」
「お前がよくても、俺たちの気がすまねえし」
「それに、お前に聞きたいこともあるし。ゆっくり休めると思うなよ?つくしちゃん」
 にっこりと微笑んでそう言えば、つくしの顔が、心なしか引きつったのだった・・・・・。


 「吉野教授が・・・・・?」
 花沢邸までつくしを送り、つくしの部屋でソファーでつくしを休ませ、俺たちはその傍へ椅子を持ってきて座った。
「そ。お前を医務室まで運んでくれたんだと」
「そうなんだ・・・・・。じゃ、明日お会いしたらお礼言わなきゃ」
「で・・・・・その吉野教授のことだけど」
 俺がじっとつくしを見つめると、つくしはきょとんとしながら俺を見返す。
「何?」
「お前・・・・・吉野教授と仲いいの?」
「へ・・・・・?仲・・・・・悪くはないけど・・・・・それ何?」
 わけがわからないというふうに呆けた顔をするつくし。
「お前・・・・・その顔馬鹿っぽいぞ」
 俺の言葉に、むっと顔を顰める。
「何よそれ」
「総二郎、つくしに遠まわしな言い方しても無駄だぜ」
「らしいな」
「だから何!!」
 つくしが声を荒げるのに、俺とあきらは顔を見合わせた。
「・・・・・じゃあ聞くけど」
「何よ」
「吉野教授がお前に気があるって噂、聞いたんだけど」
 あきらの言葉に、つくしが目を瞬かせる。
 そして口を開こうとしたとき―――

 「それ、ほんと?」
 声の主は、類だった。
「類?ずいぶん早かったね」
 つくしが目を丸くする。
 まだ5時になったばかりだ。
「早めに終わらせたから。そんなことより、吉野教授って・・・・・」
「こないだ、類も会っただろ。北條の事件のとき、つくしがレポート出しに行った教授」
「ああ・・・・・。それで、何であの教授が?」
「それを、つくしに聞きたい。お前から、あの教授の話を聞いたことってねえよな。どういうことか説明してくんねえ?」
 俺の言葉に、つくしは首を傾げる。
「どういうことって言われても・・・・・・別に、何も怪しまれるようなこと・・・・・」
「噂になってるってほんと?それは何で?」
 類の目が厳しい。
「噂なんて、あたしは・・・・・」
「桜子に聞いた。講義の後、よく2人で話し込んでるって。それが、他の奴が入っていきにくいほど親しげな感じで、どう見ても怪しいって」
 あきらの言葉に、つくしがぎょっと目をむく。
「そんなことないってば!桜子が大袈裟に言ってるだけだよ。別に、普通に話してるだけだし・・・・・」
「何を?」
 類が、相変わらず厳しい目でつくしを見つめる。
「教授と、いつも何話してるの?」
「え、それは・・・・・」
 そこで、言いよどむつくし。
 
 困ったように眉を寄せるつくしを見て。

 聞かれたら困るような内容なのだろうかと、勘ぐってしまうのは仕方のないことのような気がした・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっと不調です。
 インフルエンザかも・・・・・。
 ワクチン、打ってないんですよね。
 もし、お休みすることになってしまったらごめんなさい。
 できる限りお休みせずにがんばりますね。

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導火線 vol.2 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
 -soujirou-

 昼ごろになって、漸くあきらが来た。

 最近、あきらのやつも忙しいらしい。

 「仕方ねえよ。ジュニアの宿命だろ」
 そう言って肩を竦めるあきら。
 なんだかんだ言っても、あきらは一番ジュニアの立場ってものをわかってるやつだと思う。
 良く言えば、大人だってことなんだろうな。
「類は?」
「さあ。牧野と一緒なんじゃねえの」
 さっき、牧野の手を握っているところを見られて・・・・・
 警戒したのか、昼になってもカフェテリアに現われないってことは、牧野を外に連れ出したんだろう。
「ふーん?で、お前はふてくされてるってわけ?」
 にやりと笑うあきら。
 俺の心まで見透かしたような言葉にカチンと来て、あきらを睨みつける。
「何だよそれ。ふてくされてなんかねえよ、俺は」
「ごまかすなよ。知ってるんだぜ?最近のお前はらしくねえ。夜遊びに誘ってもこねえし、朝っぱらから真面目に大学に来てる。その理由に、牧野が関係してるってことくらい俺にもわかるぜ」
「・・・・・お前、やな奴だな」
 俺の嫌味にも、楽しそうに笑うあきら。
 まったく、本当にやな奴だぜ。
「けど・・・・・それはまずいんじゃねえの?類だって気付いてるだろ」
 少し心配そうに俺を見るあきら。
 俺は肩を竦める。
「わかってるよ。けど、どうにも出来ねえんだ。深入りするつもりはなかったんだけど・・・・・」
「言っとくけど、俺はどっちの味方もしねえからな。強いて言えば・・・・・牧野の味方だ。類と取り合って、あいつを傷つけるようなことだけはするなよ」
 真剣なあきらの顔。
 牧野は、あきらにとっても大事な存在だ。
 そこに、恋愛感情はないけれど。


 -rui-
 「今日は、外に食べに行こう」
 そう言って俺は牧野を外に連れ出した。

 さっき見た光景が、俺の感情を揺さぶっていた。

 牧野の手を握る総二郎。
 頬を染める牧野。
 甘く、切なげな視線で牧野を見つめる総二郎の姿に、俺はやっぱりとそれまでの疑惑を確信に変えた。

 総二郎は、牧野に惚れてるんだ・・・・・・

 遊びなんかじゃない。
 あの総二郎が、本気で牧野に惚れてる。
 その事実が、俺に警告を鳴らす。

 かっとなりやすいところは司と似たところもあるけれど、総二郎のほうが頭がいいし、何より女性にも慣れている。
 
 牧野を信じていないわけじゃない。
 けれど、牧野は優し過ぎるところがあるから・・・・・心配になる。
 友達として、総二郎のことを信頼している牧野。
 その友達というボーダーラインを超えなければいいのだけれど・・・・・

 「そういえば、春休みにまたみんなでどこか遊びに行きたいねって、滋さんと桜子が言ってた」
 大学の近くのレストランで、パスタを食べながら牧野が言った。
「みんなで?」
「うん。F3と、優紀と・・・・・・もしかしたら、優紀の彼氏も」
 牧野の言葉に、俺は溜息をついた。
「なんか、うるさそう」
「賑やかで良いんじゃない?なんかね、そこで滋さんが、みんなに知らせたいことがあるって言ってた」
「ふうん・・・・・」
 大河原のことについては、ちょっと思い当たる節がある。
 たぶん、話を聞けばあきらや総二郎も気付くんじゃないだろうか・・・・・。
 だとすると、その大河原の『計画』に、俺はともかく牧野が行かないというわけにもいかないか・・・・・。
「・・・・・まあ、いいけど」
 俺が言うと、牧野が嬉しそうに微笑んだ。
「ほんと?よかった!類と一緒に行けるほうがやっぱり良いもん」
 その言葉に、俺はちらりと牧野を見る。
「・・・・・俺が行かなくても、行くつもりだったの?」
「だって、滋さんがあたしには絶対来て欲しいって・・・・・・そう言われたら、断れないよ」
 困ったように眉を顰める牧野。
 俺はまた、溜息をつく。
 だから、放っておけないんだ・・・・・。


 「よお、類」
 大学に戻ると、あきらがいた。
「あきら、来てたの」
「おお。何だよ、2人で外行ってたのか?総二郎が1人でふてくされてたぜ」
 その総二郎は、そこにいなかった。
「総二郎は?」
「家から呼び出し。あいつんちもいろいろ大変みたいだぜ」
「そうなの?」
 牧野の言葉に、あきらが肩を竦めた。
「ああ。俺たちもさすがにあの世界には入り込めねえよ。あいつは、ああ見えて結構我慢強いとこあるから・・・・・よくやってると思うぜ?俺が偉そうに言えた義理じゃねえけど」
「へえ・・・・・あ、もう行かなくちゃ。じゃあまた後でね」
 はっとしたように牧野は向きを変え、手を振りながら行ってしまった。

 「忙しい奴だな」
 くすくすと楽しそうに笑うあきら。
「・・・・・あきら。牧野で遊ぶのやめてよ」
 俺の言葉に、あきらはにやりと笑う。
「あいつで遊ぶのが一番楽しいんだって。良いよな、素直な奴ってのは」
「・・・・・総二郎のこと・・・・・たきつけようとしてない?」
「別に。お前と牧野の仲を邪魔しようなんて気はねえよ。ただ・・・・・総二郎も、友達だからな。あいつの力にもなってやりたいって思う。まあ無理だけど。それより・・・・・お前の方が気をつけてろよ。牧野は隙だらけだ。総二郎が本気出したら、どうなるかわからねえぜ」
 あきらの言葉に、俺は顔を顰めた。
「やめてよ、そういうこと言うの。縁起でもない・・・・・・。言われなくても、俺は牧野から目を離したりしない。牧野を、他の誰かに渡すつもりなんかないよ」
「そう言うと思ってたよ。ま、俺はどっちの味方でもねえから。暫くは楽しませてもらうよ。そのうち牧野が泣きついてくるかもな」
 そう言って笑うあきらの言葉がそのとおりになるなんて、このときの俺はまだ予想もしていなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 見切り発車的に始めてしまったお話ですが・・・・・
 一応、類つく基本です。
 どこかで路線変更があるか・・・・・?
 どうかは未定です。

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Sweet Angel vol.24 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -rui-

 「・・・・・ごちそう様」
 そう言って、つくしが箸を置いた。
 皿には、まだ料理が残っていた。
「つくし?もう終わり?」
 俺の言葉に、つくしは頷く。
「うん・・・・・あんまり食欲なくて」
「つくし様、具合がお悪いんでしたらお医者様をお呼びしますが・・・・・」
 雪乃さんが心配そうにつくしの顔を覗き込む。
 顔色が、あまり良くない気がした。
「あ、大丈夫。ただのつわりだから・・・・・たぶん、後でまたおなか空いちゃうからこのままとって置いてもらえます?」
「はい、かしこまりました」
 そう言って、雪乃さんはつくしの残したものを片付けたのだった。
「・・・・・つくし、大丈夫?無理はしないで、ちゃんときついときは言ってよ?」
 つくしはすぐに無理をするから・・・・・
 つい、こっちも心配になる。
「大丈夫だよ、本当に。ときどき、つわりがきついときがあるだけ。少し治まれば、またお腹が空くの。これって、普通でしょ?こないだの検診でも、心配ないって言われたもの」
 にっこりと微笑むつくし。
 あの先生を完全に信用している牧野。
 精神的にも助けられている部分があるようで、俺も信頼していた。
「大丈夫なら良いけど・・・・・無理だけはしないでね」
 俺の言葉に、つくしはにっこりと頷いたのだった・・・・・。


 翌日。
 俺は午前中の講義だけ受け、その後はまた仕事のため会社に行かなくてはならなかった。
 ここのところそんなことが多く、つくしとずっと一緒にいることが出来ない。
 それが不満ではあるのだけれど、今後の生活のためにも仕方のないところはあって・・・・・

 俺がいない間は、あきらと総二郎の2人が絶えずつくしの傍にいる。
 北條のことがあってから、つくしを1人にすることが出来ない俺たちは、過保護すぎるとつくしに言われるのにも構わずその傍を離れることがなかった・・・・・。


 会社に行き、何件か取引先の役員たちと会って仕事をしていた俺の元に、あきらから電話があったのは午後4時過ぎのことだった。
『類か?今大丈夫か?』
「ああ、ちょうど一段落したとこ。どうかした?」
 電話の向こうで、ちょっと間が空く。
「あきら?」
『あのな、たいしたことじゃねえから落ち着いて聞けよ』
「・・・・・つくしに何かあったの?」
 前もってたいしたことじゃないと念押しされたことが気になる。
『つくしが、貧血を起こしたんだよ』
「倒れたの?」
 一瞬、緊張が走る。
『ああ。午後の講義の最中な。そのとき講義やってた教授が医務室に運んでくれて・・・・・今、ちょうど眠ってるところだよ』
「そう・・・・・。迎えに行ったほうがいい?」
『いや、今日は俺、車で来てるからそのまま送るよ。お前、今日は遅くなんのか?』
「いや・・・・・そういうことなら早めに終わらせて帰る。6時ごろには帰れるようにするよ」
『わかった。じゃあ、それまでは俺らもつくしについてるから』
「ん・・・・・あきら?」
『ああ?』
「なんか・・・・他にも気になることがあるんじゃないの?さっきから、何か引っかかるんだけど」
『いや・・・・・別に』
 そう言って否定するあきら。
 けど、何か変だ。
 いつもと違う気がする。

 「類様、次のお約束が」
 傍に控えていた田村が遠慮がちに言う。
 俺は溜息をつき、田村に目配せして頷いて見せた。
「・・・・・あきら、つくしを頼むよ」
『O.K。じゃ、後でな』
 とにかく仕事を早く終わらせて、早く帰るしかない。
 あきらの歯切れの悪さも気になるし、つくしの体調も気になる。
 本当は、今すぐにでも帰りたいくらいだった・・・・・。


 -akira-
 「・・・・・さすがに気付くか」
 俺は携帯をきり、小さく息をついた。
 隣で静かな寝息を洩らすつくしを見つめる。
 今は呼吸も落ち着いて、穏やかに眠っているつくし・・・・・。

 「あきら!つくしは!?」
 医務室のドアを勢いよくガラッと開けて、総二郎が飛び込んできた。
「総二郎、静かにしろよ」
 俺が顔を顰めると、総二郎ははっとしたように手を口に当てた。
「あ、わり・・・・・。で、どうなんだよ?つくしは」
「今は落ち着いてるよ。単なる貧血だ。暫く休ませたら、車で送っていこうと思ってる」
 俺の言葉に、総二郎はほっと息をついた。
「ああ。じゃあ俺も付き合うよ。しかし・・・・びびらせるよな、こいつは」
「ああ。俺も桜子から聞いたときはびびった」
「で・・・・・類には?」
「さっき知らせたよ。6時ごろには帰れるようにするってさ」
 総二郎が俺の隣に椅子を持って来て座る。
 眠っているつくしの髪をそっと撫でる総二郎。
「・・・・・吉野って教授が、運んでくれたらしい」
 俺の言葉に、総二郎が顔を上げた。
「吉野?ああ、あの人か」
「・・・・・俺がここに来たときには、まだいたんだよ」
「ふうん」
「・・・・・深い意味はないと思うけど・・・・・」
 俺が言いよどむのに、総二郎の眉がピクリと動く。
「・・・・・なんだよ、気になることでも?」
「・・・・・その教授、つくしのブラウスのボタンを、外してた」
 総二郎の目が、驚きに見開かれた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 新たなライバルの登場?
 かどうかは、今後のお楽しみということで・・・・・。

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導火線 vol.1 ~花より男子・類総つく~

Category : 導火線 (完結)~花より男子・類総つく~
*このお話は、「2009 Valentine 類編」と「2009 White day Special 類編」の続きのお話です。

 -soujirou-

 ただ見てるだけでよかった。

 なんて、らしくもねえこと考えてた。

 ただ、あいつの傍にいたくて・・・・・

 「牧野」
 後ろから声をかけると、はじかれたように振り向く牧野。
「西門さん!びっくりした。いつの間にいたの?」
 まだざわざわとしている講義堂で、後ろに立つ俺を見て驚いたように目を瞬かせる牧野。
「ボーっとしてっからだよ。類は?」
「まだ来てないと思う。西門さん、最近早いんだね。でもなんでここに?」
「ちょっと寄ってみただけ。お前がいるかと思ってさ」
「あたし?」
 不思議そうに首を傾げる牧野。
 俺が、牧野に会うために早く来てるんだなんてこと、考えてもないんだろうな、こいつは・・・・・
「これ終わったら、お茶しねえ?この後ちょっと暇だろ?」
「良く知ってるね。そうなの、この次の講義が休講になっちゃって・・・・その後の講義まで暇になっちゃった」
「ちょっと小耳に挟んだ。カフェテリアにいるから、こいよ」
「うん、わかった」
 そう言って微笑む牧野。
 俺はちょっと手を振り、そこを後にした・・・・・。

 カフェテリアで、コーヒーを飲みながら時間を潰す。
 まだあきらも来てねえし、当然類も来てない。
 朝一のこの時間、俺はここのところ毎日確実に大学へ来ていた。
 類よりも早く、牧野に会う為。
 そうしてあいつと2人でいられる時間を手に入れるため・・・・・・

 いつからか、俺の心の中に真っ直ぐ入り込み、そこに住むようになってしまった牧野。
 あいつが類と付き合ってることも知ってる。
 だけど、想いを止めることは出来なくて。
 類との友情を、壊すつもりはないけれど・・・・・・
 でも、それ以上に、俺の思いはもう歯止めがきかないものになりつつあった・・・・・。


 「そういや、こないだ優紀ちゃんに会ったよ」
 牧野がカフェテリアに顔を出し、紅茶を手に俺の向い側に座った。
「え、そうなの?」
「ああ。彼氏と一緒だった。元気そうだな」
「うん、あたしもこないだ会ったよ。一緒にお茶して・・・・惚気話いっぱい聞いちゃった」
 くすくすと楽しそうに笑う牧野。
 その笑顔がまぶしくて、思わず目を細める。
「西門さんは、最近忙しいの?」
「は?俺?何で?」
「だって、類がこないだ『総二郎が最近夜遊びをやめた』なんて言ってたから」
「ああ・・・・・あの、ホワイトデーのとき?」
 そう俺が言うと、牧野の頬が微かに染まる。

 ちょっとしたいたずらのつもりだった。
 前日に類の家にあきらと遊びに行き、そのときベッドに忍ばせた女性もののパンティー。
 しかもかなり派手などぎつい奴だ。
 そしてセットのブラジャーを当日牧野のバッグにこっそりと入れた。
 案の定・・・・というか、予想以上の効果で、嵌ったいたずら。

 慌てふためく牧野の声。
 むっとしてイライラと俺を追及する類の声。
 そのどっちも作戦の成功を俺に告げていて、1人で大笑いしてた。
 だけど、類に言われたことが耳から離れなかった。
 
 『・・・・・最近、一緒にいること多いから。夜遊びもやめたって聞いたよ』

 特に、意識してたわけじゃなかった。
 ただ、家にいるより大学に行った方が気が楽だし。
 女に愛想振りまくのにも飽きてきただけ。

 そう思ってたのに、類に言われて、気付いた。
 大学に行けば、牧野に会える。
 夜遊びしてても、牧野の顔を思い出す。
 俺はいつの間にか、気付くと牧野のことを考えていたんだって・・・・・。

 1人の女のことを、そこまで考えたことなんてなかった。
 そんな恋を、俺がするはずないって、そう思ってた・・・・・。


 「大変だったんだから、類って、一度不機嫌になるとなかなか機嫌直してくれないんだもん。やめてよね、ああいういたずら」
 ぷっと頬を膨らませる牧野がかわいかった。
「親切のつもりだったんだけどな。お陰であの後、楽しい時間を過ごせただろ?つくしちゃん」
 にやりと笑って言えば、牧野は顔を真っ赤に染め上げて。
 自分で言ったことなのに、俺の胸がちくりと痛む。
「へ、変なこと言わないで!西門さんのせいなんだからね!」
「じゃ、責任取ってやろうか?」
「は・・・・・?」
 俺の言葉に、目が点になる牧野。
 そんな表情がおもしろくて、ついと手を伸ばし、牧野の手を掴む。
「な、何よ?」
「類と別れたら・・・・・俺が引き取ってやるよ」
「な!何言って・・・・・・!」
 牧野が真っ赤になってその手を離そうとした時―――

 「その手、離して」
 後ろから、殺気を含んだ類の低い声が聞こえてきて、俺の背筋をぞっとしたものが這い上がる。
「類!今日は早いんだね」
 牧野が嬉しそうな声を上げる。
 だけど類の視線は、未だ繋がれた俺たちの手元へ。
「総二郎、手・・・・・」
「はいはい、んな怖い顔すんなって。ちょっとしたしゃれだろうが」
 ぱっとその手を離し、万歳のようなポーズでおどけて見せる。
 類のことだ、そんなもんでごまかせるわけはないだろうが・・・・・
「総二郎、今日は午後からなのにずいぶん早いんだね」
「ああ、家にいてもおもしろくねえし。ここに来て、牧野からかってる方がおもしれえんだ」
 そう言って笑う俺を、横目で睨む牧野。
「もう、やめてよね。西門さんほんとにからかってばっかりなんだもん。周りの視線だっていたいしさ」
 口を尖らし、拗ねたように顔を顰める牧野。
 そんな表情を、以前だったらきっとなんとも思わなかっただろうと思うのに、今は愛しいとさえ思えてしまう。

 ―――重症だな、俺・・・・・

 そう思いながらも牧野のことを見つめてしまう俺を、類がじっと見ていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類つく基本の三角関係です。
 本気になったら、やっぱりこの人が一番手強そう。

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Sweet Angel vol.23 ~花より男子・類つく~

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 -akira-

 マジで参った。

 俺の選んだ純白のウェディングドレスを着て試着室を出てきたつくし。

 似合うとは思っていたけれど・・・・・

 予想以上にきれいなその姿に、俺たちはつくしを直視できないでいた。

 「もう、何か言ってよ!」
 ついには怒り出すつくしに、俺たちは慌てて口を開く。
「あ、ああ、わりいわりい。思わず見惚れてた」
 そう総二郎が言えば、途端につくしが赤くなる。
「ほ、ほんと?」
「ああ、マジで。すげえ似合ってるよ」
 俺の言葉に、嬉しそうに微笑むつくし。
 その顔はやべえ。
 かわいすぎる・・・・・。
「他のも、着てみれば」
 総二郎が言うと、つくしはそうだねと頷いて、また試着室のカーテンを閉めた。
 
 俺たちは、ほぼ同時に溜息をついた・・・・・。

 「・・・・参ったな」
 総二郎が手で口を押さえ、溜息とともに呟く。
 その頬は赤く染まっていて・・・・・
 ポーカーフェイスが得意な総二郎には珍しいことだったが・・・・・
 こと、つくしに関わるとそう珍しいことじゃないことを、俺は知ってる。
「あいつ・・・・・ずいぶんきれいになったな」
 俺も溜息をつきながら言った。
 きっと、俺の顔も赤くなってる。
 
 惚れてる女が、他のやつのために着るウェディングドレスを選ぶのを手伝うなんて・・・・・
 普通だったら御免蒙るところなんだろうけど。
 俺たちは、普通じゃないんだろうな。
 こうしてつくしのウェディングドレス姿を見ることに、喜びを感じている。
 一緒にドレスを選んで、一緒に結婚を祝って・・・・・・
 どんな形でも、つくしと同じ空間にいられるということが、嬉しかった。

 「・・・・・なあ、あきら」
「ん?」
「俺たちも・・・・・白いタキシード、用意しとくか?」
 総二郎の言葉に、俺は目を丸くした・・・・・


 「それもいいな」
「うん。けど、さっきのベビーピンクの方がつくしの黒髪が映えてる気がするぜ」
 6着目、最後の試着。
 さすがに俺たちも照れはなくなってきたが、つくしはちょっと疲れてきているようだ。
 何せ妊娠中の体だ。
 無理は禁物。
「つくし、お前はどれがよかった?」
 俺が聞くと、つくしはちょっと小首をかしげた。
「うーん、どれも素敵で・・・・・。でも、さっきのピンクのはかわいかったな。篠原さんもかわいいって言ってくれたし」
「篠原?」
「あ、さっきから試着を手伝ってくれてるスタッフさん。あのピンクのが、一番似合うって言ってくれたの」
 にっこりと満足そうに微笑むつくし。
 後ろのほうで、試着の終わったドレスを整理しながら微笑む女性が目に入る。
 この短時間で、ずいぶん仲良くなったようだ。
「そうだな。さっきのが一番似合ってたかも。じゃ、1着はそれにするか?」
 総二郎の言葉に、つくしは目を丸くする。
「え、まだ選ぶの?」
「当然。基本、式で着るドレスは白だろ?ピンクのは、披露宴用にしとけよ」
「あ、そうか・・・・・。えと、じゃあ・・・・・一番最初の白いのは?」
「・・・・俺が選んだやつ?お前、気ィ使ってんの?」
 さっき選んだベビーピンクのドレスは、総二郎の見立てだ。
 俺が選んだやつからも1つ、と思っているのかと思った。
「まさか。そんなこと考えてないよ。本当に気に入ったの。シンプルだけど、すごく素敵だった」
 そう言ってふわりと微笑むつくし。
 俺たちはその笑顔を見て、頷いた。
「じゃ、決まりだな」
「お疲れ。お茶でもして、帰ろう」
 そうして俺たちは、椅子から立ち上がったのだった・・・・・。


 「あ、類?」
 店を出ると、目の前に車が止まり、中から類が出てきた。
「つくし・・・・・・なんであきらたちと?」
 途端に顔を顰める類につくしは困ったような顔をし、俺たちは顔を見合わせ肩を竦めた。
「えと・・・・・優紀がこれなくなっちゃって、それで・・・・・」
「言っとくけど、俺たちは頼まれたわけじゃねえぜ。優紀ちゃんに話を聞いて、つくしにくっついてきただけ」
「そういうこと。怒るなよ。大体、こんな大切な日のこと俺たちに黙ってるなんて、お前も人が悪いぜ?」
 俺の言葉に、類は肩を竦めた。
 特に悪びれた様子もなく、さっさと俺たちの間に割って入り、つくしの肩を抱く。
「別に、言う必要ないかなと思っただけ。―――で、決まったの?ドレス」
 類の問いにつくしは満面の笑みで頷く。
「うん!すっごく素敵なの!」
「ああ、きれいだったぜ。当日、楽しみにしてろよ」
 にやりと笑って言う総二郎に、類はおもしろくなさそうな視線を送る。
「・・・・・あ、そう」
「んな顔すんなよ。俺らが先に見たからって減るもんじゃねえし。当日の相手はお前だからな。それまで、ちょっと代わってくれてもいんじゃね?」
 俺の言葉に、類は呆れたような顔をした。
「何それ。当日だけじゃなくって、つくしの相手はいつも俺だよ。譲る気はないからね」
「わかってるって。けど、つくしにとっては俺らだって大切だろ?」
 総二郎が、つくしに甘い視線を送れば。
 途端につくしの頬が染まる。
 類のこめかみに、ピクリと血管が浮き出るが・・・・・
「花嫁1人に、花婿が3人手のも悪くないんじゃねえの?」
 そう言って俺が笑って見せれば、類は目を丸くして
「冗談じゃないよ!」
 と、珍しく大きな声で否定し、天を仰ぐように溜息をついたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 F3と、4人で結婚式・・・・・なんてことになったらすごいなあなんて思いつつ。
 さすがにそれはないかと、いろいろ思いを馳せながら書いてます♪

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Sweet Angel vol.22 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 「・・・・・なんで2人がいるの?」
 目の前の2人を見て、あたしの顔が引き攣る。
「何だよ、そりゃねえだろ、つくしちゃん」
 不本意そうに顔を顰める西門さん。
「だよなあ。せっかく俺らが駆けつけたってのに」
 美作さんも横目であたしを見る。

 そう言われても・・・・・

 「・・・・・今日は、優紀に付き合ってもらおうと思ってたのに・・・・・」
「そうそれ。さっき、そこで優紀ちゃんに会ってさ。どうしても外せない用事が出来たからって言ってたぜ。で、俺らがピンチヒッター」
 にこやかに言う西門さん。
 だけど、なんだかその目が怖い・・・・・。
「水臭いよなあ、つくしちゃんは」
 美作さんも相変わらず横目であたしを睨んでる。
「だ、だって・・・・・」
「今日がウェディングドレスを選びに行く日だって、何で俺らに言わなかったわけ?」
「だから、それは、類が・・・・・」
 つい、逃げ腰になり後ずさるあたしの手を、2人の手ががしっと掴む。
「その類は今日も仕事。だろ?」
「さ、早速選びに行こうぜ、つくしちゃん」

 そうしてあたしは2人に引きづられるようにして、車に乗り込んだのだった・・・・・。

 「類に言われたんだろ?俺らには言うなって」
 隣で、西門さんがにやりとして言う。
 今日は花沢家のリムジンで、指定された店へ向かう。
「優紀ちゃんに聞いてよかったぜ。この機会を見逃す手はねえよなあ」
 美作さんも楽しそうに笑う。
 さっきまでの不機嫌な顔はどこへやら。
 完全に遊ばれてるんだ・・・・・。
「本気で、そんなこと怒るわけねえだろ?大体、類の考えそうなことだし?お前のウェディングドレス姿、自分より先に俺らに見せたくなかったんだろ」
「お前を譲ってやるんだ。このくらいの役得は許されると思うぜ?」
「役得って・・・・・別に、ドレス選ぶだけだよ?本番にだって見せるわけだし・・・・・」
 そうあたしが言うと、2人は顔を見合わせて笑った。
「わかってねえなあ、つくしは」
「な、なによ」
「ま、あとのお楽しみってやつ?」
 その2人の笑みに・・・・・
 なぜかあたしの背筋に、嫌な汗が流れるのだった・・・・・。


 「すごい・・・・・」
 案内された店内には、数え切れないくらいのウェディングドレスが。
 どれも高級ブランドのものばかりで、煌びやかなことこの上ない。
 なんだか見ているだけで気後れしてしまって・・・・・
「この中からなんて・・・・・どうやって選べばいいの・・・・・?」
 途方にくれているあたしを見て、西門さんと美作さんが顔を見合わせて笑う。
「な?俺たち連れてきて正解だったろ」
「優紀ちゃんじゃ、お前と一緒に途方にくれておしまいだぜ」
 得意満面な2人に、ちょっとカチンと来る。
「・・・・・じゃ、あんたたちならどれを選ぶの?」
 そう振ってみると、2人は途端にまじめな顔つきになり、無数に並んだウェディングドレスの列を両端から見はじめる。

 その顔つきは真剣そのもので・・・・・・
 あたしは何も言うことが出来ず、ただその場に突っ立っていたのだが、それを見ていたスタッフの女性がさりげなく椅子に座るよう勧めてくれたので、あたしは遠慮なく座らせてもらうことにした。

 そして待つこと20分。
 2人がそれぞれ3着ずつのウェディングドレスを持ち、あたしの前に並べて見せた。
「どうよ?」
「なんだったら全部着る?」
「や・・・・・・てか、これ、あたしに似合う・・・・・?」
 持って来てくれたドレスはどれも本当に素敵だった。
 純白のドレスやオフホワイトのドレス、ベビーピンクのドレス。
 そしてデザインもかわいいものからセクシーなものまでいろいろで、そのどれもがセンスよく、さすが2人のお見立て・・・・といった感じだった。
 だけど、これをあたしみたいな人間が着て、果たしていいんだろうか・・・・・・?
「お前な、俺たちを舐めんなよ」
 西門さんが呆れたように言う。
「俺たちが、自分の好みだけでこれ選んでると思ったら大間違いだぜ。ちゃんとお前に似合うと思ったものを選んで持ってきてるんだからな」
「え・・・・・そうなの?」
「そ。よし、百聞は一見にしかずだ」
「着てみろよ」
「ええ!?これ全部!?」
「そんな驚くことでもねえだろ」
「たった6着だぜ。着てみて、自分でも鏡見てから決めたほうがいいだろ?」
 そう言われれば、そうだ・・・・・。

 あたしは試着室に入り、渡されるウェディングドレスを1着ずつ試着していくことにした。
 こんなドレスを着るのはもちろん初めてで、1人で着るのは難しい。
 スタッフの女性に手伝ってもらい、何とか1着目を着る。

 「とても素敵ですわ。どうぞ、お連れの方にお披露目してきてください」
 にこやかに言われ、あたしはおずおずと試着室のカーテンを開けた。
 
 椅子に座っていた2人が、あたしの方を見る。
 なんとなく気恥ずかしくって、何も言えないまま佇むあたし。

 でも、2人ともいつまでたっても何も言ってくれなくて・・・・・
「ちょっと・・・・・何か言ってよ。ぽかんとしてないでさ」
 見ると、2人ともあんぐりと口を開けたまま固まっているのだ。
 そして、あたしの言葉にはっとしたように顔を見合わせ・・・・・
「・・・・・参った・・・・・」
「・・・・・予想以上・・・・・」
 そう言って溜息とともに俯いたその顔は、ほのかに赤く染まっていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お腹の大きな花嫁姿もかわいいと思いますが、やっぱり目立たないうちにウェディングドレスを着たい、ですよね。

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Sweet Angel vol.21 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 北條君の部屋の前に立ち、1つ深呼吸をする。
「・・・・・つくし、大丈夫?」
 類が、心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「うん。皆一緒だから・・・・・大丈夫」
 ちょっと笑って見せてから、あたしはインターホンを押した。

 暫く間があってから、インターホンのスピーカーから声が聞こえた。
『・・・・・はい。どなた?』
「北條君?あたし、牧野です」
 正確にはもう花沢なんだけれど・・・・・
 話がややこしくなるので、とりあえず牧野で通すことにした。

 向こうで、息を呑むのがわかる。
「少し、話がしたいんだけど・・・・・・開けてくれる?」
『・・・・・・わかりました』
 そう言ってぷつりとインターホンが切れ、暫く間があった後、扉の鍵が外れる音がした。

 扉を少しだけ開け、顔を覗かせる北條君。
 相変わらず血走った目をぎょろりとさせ、あたしを見た。
 そしてF3が揃っているのを見て、戸惑ったような表情を見る。

 あたしは、北條君の顔を見た途端、体が震えだすのを感じていた。
 足ががくがくと震える。
 そのあたしの肩をしっかりと抱き、支えてくれているのは類だった。
「・・・・・・話って?」
「とりあえず、入れろよ。落ち着いて話せねえだろ」
 そう言って扉をぐいと開けたのは、西門さん。
 扉に手をかけていた北條君が、よろけるように出てくる。
「そ、そう言われても、今荷造りしてるから・・・・・」
「・・・・・いつ、帰るの?」
「明日だよ。母親が、早い方がいいからって」
 そう言って、北條君は俯いた。
 あたしとは、目を合わせようとしない。
「・・・・・あたしに、何か言うことないの?」
 その問いに、北條君は落ち着きなく手を握り合わせ、まるで誰かに聞かれでもしないかと心配するようにきょろきょろと周りを見回した。
「誰かに聞かれるのが心配なら、中に入れろよ」
 美作さんにそう言われ、北條君は仕方ないといったように肩を竦め、あたしたちを中に通した。


 部屋に散乱したダンボールと洋服や日用品、本など。
 雑然とした部屋で、あたしたちは思い思いの場所に立ったまま話をすることにした。
 とてもじゃないが、座ってくつろぐような場所じゃないし、状況でもなかった。

 「それで・・・・・僕にどうしろと?」
 北條君が口を開いた。
 その言葉に、西門さんの眉がピクリと動いた。
「どうしろ、だって・・・・・?」
 そして、つかつかと北條君に近づき、その胸倉を掴んだ。
「てめえ!つくしは死ぬとこだったんだぞ!お前のせいで、2人の人間が死んじまうとこだったってのに、どうしろってのはどういうことだこら!!」
「ちょ、ちょっと西門さん!!」
 あたしが西門さんを止めに行こうとするのを、隣にいた類があたしの手をやんわりと引いて止めた。
「つくし、いいよ」
「だって・・・・・」
「あれくらい、やられたほうがいい。俺だって、殴りたいくらいだから」
 そう言って北條君を見た類の目は、激しい怒りを含んでいるようだった。
「同感」
 美作さんも北條君を睨みながら言う。
「お前に何かあったら・・・・・・殴るくらいじゃ済まさないところだぜ」
「美作さん・・・・・」
「く・・・・苦しい・・・・・」
 北條君が苦しそうに顔を歪めるのにも、西門さんはその手を緩めようとしない。
「ああ、苦しいだろうな。あの時のつくしも、お前以上に苦しかったはずだぜ。お前って男がどんなにサイテーな奴かも知らずにのこのこ着いてって、そしてサイテーな形で裏切られたんだ。もしもつくしに、つくしと類の子に何かあったら、今お前はこの世にいなかったかも知れねえぜ」
「ぐっ・・・・・」
 北條君の顔色が、どんどん青くなっていく。
「やめて!」
 あたしは2人に駆け寄り、西門さんの腕を押さえた。
 西門さんがぱっと北條君を離し、北條君はその場に崩れ、げほげほと苦しそうに咳き込んだ。
「・・・・・なんだよ・・・・・そんな子供なんて・・・・・・誰の子か、分かったもんじゃない・・・・・」
 咳込みながら、そんなことを言い出した北條君。
 これに、F3の顔色が変わった。
「てめえ・・・・・」
「死にてえらしいな・・・・・・」
 3人が一歩踏み出した瞬間。

 あたしは、北條君の頬を平手で打っていた。

 パンッ!!

 という乾いた音が響き、部屋にいた全員が固まった。

 「・・・・・あんたなんか、大っキライ」
 その言葉に、北條君は目を見開いた。
「あんたなんかに、あたしは負けない。自分の体も、お腹の子の命も、あたしが守って見せる。自分の勝手な思いだけで、人の気持ちも考えない、命の大切さもわからないあんたなんかに、絶対負けない!」
 そう言って睨みつけるあたしに、何も言い返さず、ただ固まっている北條君。
「・・・・・もっと・・・・・ちゃんと、相手を見なよ。あんたは、あたしのことを好きだって言ったけど、本当に好きだったらその人を傷つけるようなこと、出来ないはずだよ。本当に好きだったら、相手の気持ちを1番に考えてあげてるはずだよ。あなたは、ただあたしを好きになったと思い込んで、あたしを自分のものにしようとしただけ。そんなの・・・・・・愛情じゃない」
 真っ直ぐに北條君を見つめてそう言うあたしから目を逸らし、俯く北條君。
「もう会うこともないだろうから、ここで全部言いたいこと言っておこうと思って、来たの。本当は、絶対謝らせてやろうと思ってたんだけど・・・・・それは、もういい。無理やり謝らせてもしょうがないし。だけど、これだけは言っておく。・・・・・あたしと、彼らとの関係をあんたにとやかく言われる覚えなんかない。あたしにとって、彼らは特別で・・・・・とても大切なの。その大切な人たちを馬鹿にするようなこと・・・・・二度と言わないで!」
「僕は・・・・・・誰かのことを、そんなふうに思ったことはない。僕にとって、特別は君だけだった・・・・・」
「あなたの事、大切に思ってくれてる人だっているはずだよ」
「そんなの・・・・・」
「・・・・・あなたの両親があなたを英徳大に入れたのは何のため?あんなバカ高い学費を払って、あなたに1人暮らしをさせてまで入れたのは?あなたのためを思ってのことでしょ?そんな両親の思いを・・・・・・無駄にしないで。ご両親には・・・・・ちゃんと謝ってよね」
 あたしはそこまで言うと、北條君に背中を向けた。
「つくし・・・・・」
 類が、あたしの肩を抱く。
「帰るか」
 西門さんが先に立って歩き出す。
「じゃあな。もう二度と俺たちの前に姿現すなよ」
 美作さんが一瞥し、最後に部屋を出た・・・・・


 全員でマンションを出て、ほぼ同時にそのマンションを見上げる。
 こぎれいな、まだ新しいマンション。
 きっと家賃だって安くないだろうこのマンションに彼を住まわして、憧れの大学に通っていると思っていた彼の両親は、今何を思っているだろう。

 だけど・・・・・
 北條君が望んでいた生活は、そんなものじゃなかった。
 それに両親が気付いてたら・・・・・・
 北條君が、自分の望む道を進んでいたら・・・・・・

 それは、北條君とその両親がこれから解決していくことだ。

 もう、あたしは・・・・・・

 「・・・・・つくし。行こう」
 類に促され、あたしは車に乗り込んだのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一応、これでひと段落です。
 次からは新しい展開に持って行く予定です♪

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2009 Whiteday Special 類編 vol.2~花より男子・類つく~

Category : 2009 Whiteday Special ~花より男子~
 -tsukushi-

 しびれるような甘いキスに酔いそうになり、思わずふらつくあたしを、類の腕が支える。
「・・・・・そんなによかった?」
「ばか」
「バッグ、落ちたよ」
 いつの間にか足元に落ちていたバッグを類が拾ってくれる。
「あ、ありがと」
 その瞬間、バッグから何かが落ちる。
「何か落ちたよ」
 類が拾い上げてくれたのはピンクの紙袋。
 あたしには見覚えのないものだった。
「なんだろう?そんなのあたし、入れた覚えない」
「・・・・・誰かからのプレゼント、じゃないの?」
 類が横目でちらりとあたしを見る。
「まさか・・・・誰かが間違って入れちゃったんじゃないかなあ。開けちゃまずいかな」
「いいんじゃない?開けなきゃ誰のかわかんないし」
「そうだよね。じゃ・・・・・」
 そう言ってその袋の口を開けてみる。
「あれ・・・・・?これって・・・・・・」
 入っていたものを出してみる。
「・・・・・ブラジャー?」
 類も目を丸くしてみてる。
 そう。入っていたのはブラジャーだった。しかも・・・・・
 さっき、類のベッドから見つけたものとお揃い・・・・・というか、セットだろう、これは。
「・・・・・やっぱり、総二郎のいたずらだよ。あ、ほら、手紙が入ってる」
 そう言って、類が紙袋の中から四ツ折にされた紙を取り出した。
「どれ?・・・・あ、ほんとだ。総二郎って書いてある」
 あたしはその紙を覗き込み、その下の方に描いてある名前を目に留めて言った。
「もう!人騒がせなんだから。今度会ったらぶん殴ってやんなくちゃ」
 そう言ってる傍で、なぜか類はその紙をじっと見つめている。
「類?どうかした?」
 あたしが類の顔を覗き込んでも、類はあたしを見ないでじっと紙を見つめたまま。
「類ってば、どうしたの?何か―――」
 そう言った途端、類がぱっと顔を上げた。
「―――これ、どういうこと?」
 そう言って、紙を突きつけられる。
 珍しく、怒った類の顔。
「へ?これ・・・・・・?」
 その紙を受け取り、書いてある内容を読んでみる。

 『ホワイトデーはこれであま~いひと時を

  牧野にぴったりのサイズ選んどいてやったからがんばれよ!!』

 「これが・・・・・何か・・・・・?」
「何で、総二郎が牧野のサイズ知ってんの?」
「え・・・・・」
「胸のサイズ、分からなかったらこんなもの買えないよね。何でそれを総二郎が知ってるの?」

 ―――そういえば・・・・・

 そう思ってブラジャーのサイズを確認する。
「やだ、本当にぴったり・・・・・なんで?」
「聞いてるのは俺だよ。これどういうこと?」
 類の瞳に、嫉妬の炎が見え隠れしているようだった。
「し、知らないよ、そんなの」
 慌てて首を振る。
「・・・・・服の上からなんて、普通見たってわからない。それがわかるのは・・・・・・直に触れてるから?」
「な!何言ってんの!?そんなわけ・・・・・!!」
 その瞬間、類がすごい力であたしの手首を掴んだ。
「いたっ」
「・・・・・何もなかったって、確かめさせて」
「え・・・・・・?」
 次の瞬間、あたしの体はベッドに横たえられ、類が上から覆いかぶさる様にしてあたしを見つめていた。
「総二郎と・・・・・何もなかったって、言い切れる?」
「あ、当たり前じゃない。何であたしと西門さんが・・・・・!大体、西門さんはあたしのことなんて女として見てないんだから!」
「・・・・・それはどうかな。最近、よく一緒にいるとこ見るし。総二郎、最近夜遊びとかしてないみたいだし」
「そ、そんなの知らないよ。あたしとは関係ないじゃない。一緒にいるのは、西門さんが最近まじめに講義受けてることが多いからで・・・・・・」
「牧野の存在が・・・・・そうさせてるんじゃない?」
 相変わらず類の目は怒っていて・・・・・・
 どう言ったらいいか頭をフル回転させていると、突然携帯の着信音が鳴り響いた。
 ベッドの横に落ちていたバッグから、類が携帯を出す。
 液晶画面にちらりと視線を走らせ、むっと顔を顰める。
「ほら、出れば?」
 ぽんと枕元に投げられ、そっとそれをとってみて見ると、液晶画面に『西門』の文字・・・・・。
「もしもし、西門さん!?これ、どういうこと!?」
 電話に出て、開口一番怒鳴ってやると、向こうでげらげらと笑う西門さんの声。
「ちょっと!笑い事じゃないんだから!ちゃんと説明してよ!あたしにも、類にも!」
『なんだよ、せっかくプレゼントしてやったのに』
「それが問題なの!大体あんなもの使わないし!何で西門さんがあたしのサイズなんか知ってんのよ!」
『ふーん・・・・・もしかしてそれでもめてた?』
 おそらく電話の向こうでニヤニヤしているであろう西門さんに、頭に来る。
「ちょっと――――あっ」
 突然、類があたしの手から携帯を取り上げた。
「総二郎。説明して」
 その声音は、あたしでもぞっとするほどの怒りを含んでいた・・・・・・。


 -rui-
 『よぉ、類。なんだよ、んな怒る事でもねえだろ?』
 能天気な総二郎の声に、さらにイライラが募る。
「いいから、答えてよ」
『わーかったよ。サイズはあれだ、こないだあきらと一緒に遊んでたとき、ちょうど牧野の弟に会ってさ、そんときに聞いた』
「何でそんなこと・・・・・」
『お前、牧野の家族とも仲良いんだろ?その話聞いて・・・・・な~んかほのぼのしちまってるし、たまには変わった刺激があってもいいんじゃねえかと思って、思いついたんだわ。心配しなくても、俺と牧野の間にはなんにもねえよ』
「・・・・・それ、ほんと?」
『なんだよ、疑ってんの?』
「・・・・・最近、一緒にいること多いから。夜遊びもやめたって聞いたよ」
 俺の言葉に、総二郎が沈黙する。
 それは本当に最近感じてたこと。
 大学のカフェテリアで、牧野と総二郎が一緒にいるところによく遭遇するようになった。
 あきらも一緒にいることもあるけれど、総二郎と2人の確率が多いような気がして、気になっていたところだった・・・・・。
『へえ、さすが、牧野のことには目ざといな。ま・・・・・深く考えるなよ。今んとこ、特に意味はねえから』
「今のところ?」
『そういうことだ。今日はせっかくのホワイトデーだぜ?ちゃんと牧野に奉仕してやれよ。今度牧野に話聞くからな』
「・・・・・余計なお世話だよ」
 電話を切り、バッグに戻すとそれをベッドの横に置いた。
「あの・・・・・類?西門さん、なんだって?」
 牧野が心配そうな顔で俺を見上げる。
「・・・・・弟に聞いたって」
「進に?いつ・・・・・てか、あいつ、そんなこと勝手に教えて!」
 ベッドに横になった状態で怒り出す牧野。
 その牧野の頬に、そっと手を添えると途端に牧野の顔が赤く染まる。
「・・・・・すごく、心配なんだけど」
「な、何が?」
「総二郎のこと・・・・・あんまり、気を許さないで。2人きりに、ならないで」
「そんなこと言われても・・・・・・」
「牧野は、俺のものだから・・・・・他のやつには、触れさせたくない」
 そう言ってキスを落とせば、瞳が潤み、熱を持ち始める。
「・・・・・ホワイトデーのプレゼント、用意してたんだけど・・・・・・今は、こっちが先」
「こっちって・・・・・」
「牧野に、触れたい」
 そうしてもう一度キスを落とす。
 今度は深く、熱い口付けを・・・・・・


 気の済むまで牧野を愛して。
 そのまま眠ってしまった俺たち。
 翌日、目を覚ました牧野の左手の薬指には、ブルートパーズの石がはめ込まれた指輪が輝いていた・・・・・。


                                 fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっと長くなってしまいました。
 バレンタインデーが淡白だったような気がしたので、ホワイトデーは濃厚に・・・・・・
 楽しんでいただければ嬉しいです♪
 ちなみに、R版をBitter&Sweetに乗せる予定です♪

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2009 Whiteday Special 類編 vol.1~花より男子・類つく~

Category : 2009 Whiteday Special ~花より男子~
 -tsukushi-

 「今日、うちに来て」
 そういつものようににっこり笑顔で誘われて
 
 やっぱりいつものように緊張してしまうあたし。

 思いが通じて、恋人として付き合うようになってまだ1ヶ月。

 関係が変わっても、相変わらず非常階段で他愛のない会話をする日常は続いていて、友達だったころとあまり変わらない感じなんだけど・・・・・・

 3月に入ってから、花沢類は急に家をでてマンションで1人暮らしを始めた。
 それからたびたび家に招待されているあたしだけど・・・・・。
 家に2人きりだと思うと、どうしても緊張してしまうのだった・・・・・。

 
 「適当に座ってて。紅茶入れてくる」
「あ、いいよ、あたしが・・・・・」
「いいよ。今日はホワイトデーでしょ。俺が全部やるから」
 優しい類の笑顔に、どきんと胸が鳴る。
「あ、ありがと・・・・・」
 類が部屋を出て行き、あたしは小さく息をつくとベッドに腰掛けた。
 引っ越しても花沢類の部屋は相変わらずシンプルで、部屋の中央に置かれた大きなダブルベッドはソファー代わりにもなっていた。
「うーん・・・・・相変わらずふかふか。気持ちいい・・・・・」
 ソファーに寝転がり、シーツに顔を埋める。
 ふわりと類の匂いがして、それだけでどきどきとときめいてるあたし。
 このときめきが、なんだかくすぐったい・・・・・

 「ん・・・・?なにこれ・・・・・?」
 ふとんの間に、布のようなものが見え、あたしはそれを引っ張ってみた。
 そこから出て来たのは・・・・・・・
「これ・・・・・どういうこと・・・・・?」

 
 「お待たせ、牧野―――どうしたの?ボーっとして」
 きょとんとした表情の類。
 小さなテーブルの上に2人分のカップを置き、あたしの方へ・・・・・

 あたしは、そんな類に思い切りそれを投げつけた。
「!?なに?」
「こっちのセリフよ!それ何!?」
 キッと睨みつけながら怒鳴る。
 怒鳴りでもしなければ、涙が出そうだった。
「何って・・・・・」
 類が、あたしが投げつけた物を床から拾い上げる。

 それは、女性物の下着だった。
 派手なショッキングピンクのそれは、果たして下着の役目を果たすのかと不思議になるほど布の分量が少なく、大事な部分はすけすけのレースだけで、サイドも細いリボンだけ・・・・・。

 ―――どうしてこんなものがあるの!?

 とてもじゃないけど、冷静でなんかいられない。
 類が、あたし以外の誰かとこのベッドで過ごしたのかと思ったら・・・・・・

 気がついたら、涙がぽろぽろと流れていた。
 「何?これ」
 類が怪訝な顔をして首を傾げる。
「とぼけないでよ!何でそんなものがここにあるの!?あたし以外の女の人と・・・・・!」
 言葉が、続かない。
 流れ続ける涙で目が霞む。
「ひどいよ・・・・・!」
 そこにいるのに耐えられなくなって、部屋を飛び出そうと駆け出したあたしの腕を、類の力強い手が掴んだ。
「待てよ!」
「離してよ!」
「離せるわけ、ないだろ!?」
 そう言ってぐいっと引っ張られ・・・・・

 次の瞬間、あたしの唇は類に奪われていた。

 離れようとしても、類の腕がしっかりとあたしの腰に回り、離そうとしない。
 
 漸く開放され、きっと類を見上げて見れば、そこには真剣な類の瞳。
「・・・・離さないって、言ったでしょ。ちゃんと話を聞いて」
「だって・・・・・」
「あんなもの、俺は知らない。牧野以外の女なんてここに入れてないし、ここを知ってるのは牧野以外には総二郎とあきらだけだから」
「だって・・・・・じゃあ何で・・・・・」
 あたしの言葉に、類は怒ったようにぷいと横を向いた。
「知らないよ。大方、総二郎かあきらのいたずらでしょ。あの2人の考えそうなことだよ。そんないたずらに引っかかるのなんて、牧野くらいだろうけど」
 その言葉に、カッと顔が赤くなるのを感じた。
 
 ―――あいつら~~~

 あたしが怒りにわなわなと震えていると、類がちらりとあたしに視線を投げた。
「・・・・・そんなに俺って信用ないの?」
「え・・・・・」
 拗ねたような表情の類に、あたしははっとして首を振る。
「ち、違うよ、びっくりして、思わず・・・・・。ごめん、あの、あたし・・・・・」
 ぷいっとまた顔を背ける類。

 ―――うあ~~~、やばい

 「類ってば!ねえ、ごめんね?怒らないでよ、ね?」
 類の前に回りこみ、必死で頭を下げ、両手をすり合わせる。
「許してあげてもいいけど・・・・・・」
「ほ、ほんと?」
「その代わり、お願い聞いて」
 いたずらっぽくにこりと微笑む類に、なんとなく嫌な予感・・・・・。
「う・・・・・な、何?」
 一歩、近づく類。
「牧野から、キスして?」
「へ・・・・・・」
「そしたら許してあげるよ」
 ニコニコと笑っている類だけど・・・・・絶対に断れない雰囲気・・・・・・。

 暫くの沈黙の後、あたしは覚悟を決めた。
「わ、わかった・・・・・。じゃ、目、瞑って・・・・・?」
「ん」
 と一言、目を瞑る類。
 きれいな長い睫に、どきりとする。

 あたしは類に近づき、エイッと背伸びをし・・・・・・
 
 ちゅ、と、一瞬だけ触れる唇。
 もう、これが限界。
 目を開けた類と目を合わせるのが恥ずかしくって、俯いてしまう。

 類の指が、すっと伸びてきてあたしの頬に触れる。
「嬉しいけど・・・・・ちょっと足りない」
 そう言って上を向かされ・・・・・
 ゆっくりと捕らえられるあたしの唇。
 柔らかい口付けに、どきどきが止まらなくなる・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ホワイトデーファイナルはやっぱり類で。
 あま~いひと時をどうぞ♪

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2009 Whiteday Special 総二郎編 vol.3~花より男子・総つく~

Category : 2009 Whiteday Special ~花より男子~
 「無事でよかった・・・・・」
「西門さん・・・・・」
 牧野のぬくもりに俺は漸く安堵の溜め息をついた。
「ごめんな、また、俺のせいで・・・・・」
「西門さんのせいじゃないよ」
「だけど・・・・・ごめん」
「謝らないで。西門さんのせいじゃないって・・・・・」
「そうじゃなくて」
「え?」
 牧野が不思議そうに俺を見上げる。
「お前をこんな目に合わせて、申し訳ないって思ってる。でも、それでも俺は、お前を離せない。お前が傍にいなきゃダメなんだ。だから・・・・・ごめん」
 傷ついた牧野を見て、守ってやれなかった自分に怒りを覚えた。
 俺のせいじゃないと言われても、それで納得できるわけがない。
 それでも・・・・・俺には、牧野が必要なんだ・・・・・。

 「・・・・・よかった」
 牧野の言葉に、俺は思わずその顔を見る。
 すると、牧野は俺を見上げてにっこりと微笑んだ。
「責任感じて、別れるなんて言い出したら、殴ってやるとこだった」
「お前な・・・・・それだけはやめてくれ。その後、絶対類にも殴られることになるんだから。この俺を傷物にするつもりかよ」
「だから、別れるなんて、言わなきゃいいでしょ?あたしのことが・・・・・嫌いになったって言うんなら仕方ないけど」
「アホ。それこそありえねえっつーの」
 俺の言葉に、牧野が嬉しそうに笑う。
「・・・・・絶対、はなさねえから・・・・・。それから、これからは何か行動する前に必ず連絡しろよ。もう・・・・・こんな思いはしたくねえ」
 そっと、牧野の顔の擦り傷に指で触れる。
 こんな擦り傷はすぐに消えるだろう。
 それでも・・・・・こんな風に傷だらけになった牧野を見るのは、辛かった。
「ん・・・・・わかった」
 素直に頷く牧野の髪を撫でる。
 そして牧野の手を取り・・・・・
 不思議そうに俺の顔を見上げる牧野をよそに、俺はポケットからあるものを取り出し、それを牧野の指に嵌めた。
 それを見て、牧野の瞳が驚きに見開かれる。
「西門さん、これ・・・・・・」
「今日、ホワイトデーだろ?これを・・・・・お前に渡したかったんだ。お前が類と一緒だって聞いたときはほんとにショックだったんだぜ・・・・・」
「ご、ごめん、だって・・・・・」
「ん、わかってる。だから・・・・余計にこれ、渡さなくちゃいけないと思った」
「へ?」
「お前と、もう離れてるのは嫌だ。ずっと、いつも一緒にいたい・・・・・・。つくし」
 名前を呼ぶと、牧野は頬を染めて俺を見つめた。
「俺と・・・・・結婚してくれ」
「で・・・・・も・・・・・あたし・・・・・」
「いや、か?」
 俺の言葉に、慌てて首を振る牧野。
「そうじゃ、なくて。だって、家のこと、とか・・・・・」
「それは、俺がどうにかする。大丈夫。絶対、お前を幸せにして見せるから・・・・・。だから、俺についてきてくれ・・・・・」
 牧野の大きな瞳から、涙が零れた。
「つくし・・・・・・?返事は・・・・・?」
 流れる涙を指で救いながら、耳元に囁く。
「O.K・・・・・?」
「・・・・・O.K」
 その言葉に漸くほっとして・・・・・
 俺は牧野の唇に、キスを落とした。

 何度も、何度も確かめるようにキスをして・・・・・・
 
 いつの間にか、ドアのところであきらと類がこちらを眺めているのに気付いたときの牧野の顔は、いつまでも忘れられないものとなった・・・・・。


 「ご、ごめんなさい・・・・・・わ、私、彼女を傷つけるつもりは・・・・・・」
 F3に行く手を塞がれた田村礼子は、壁に追い詰められていた。
「へ~え?聞いた話とずいぶん違うな。けど、そんなことはどうでもいい。いいか、もう二度と牧野に近づくな。今度あいつに何かあったら・・・・・おれはあんたをゆるさねえ。あんたも、あんたの一族も、ただじゃすまねえと思え」
 俺の言葉に、礼子は真っ青になって震えた。
 俺も、これほど女に怒ったことはないと思う。
「もし牧野がこの世からいなくなったとしても、俺があんたを好きになることは絶対にない。俺が惚れる女は、どんなことがあっても牧野以外にはいねえ。・・・・・・わかったか」
 じろりと睨みつけ、低い声で脅してやると、礼子は声も出せずにただこくこくと頷いたのだった・・・・・。


 「・・・・・またこんなこと、あるんじゃないの」
 3人で歩きながら、類がポツリと呟いた。
「・・・・・だから、結婚するんだよ。もうこんなのは冗談じゃねえ」
 俺の言葉に、あきらも頷く。
「ま、そのほうがいいだろうけど・・・・・・。それで、あの牧野がおとなしくなるとも思えねえけどな」
「やめてくれ。それが1番の悩みの種なんだ。あのやろう、俺の気もしらねえで勝手に飛び回るから・・・・・」
 と、類がくすくすと笑い出す。
「それでこそ牧野だよ。大丈夫。総二郎が無理なら、俺がいるし。今回みたいなことにならないように俺もなるべく傍にいる」
「・・・・・・いや、お前はいい」
「って言われると思ったけど。でも、牧野を心配する気持ちは俺も一緒だからね。たとえ総二郎と結婚しても、俺と牧野の関係は変わらないから、そのつもりでいて」
 にやりと笑う類に・・・・・・・顔が引き攣るのは仕方のないところだろう。
 横では、あきらがげらげら笑ってる。

 まあいいか。
 牧野を捕まえとくには、俺だけじゃ無理かもしれない。
 一生離すつもりはないけれど。
 あいつが勝手に飛び回るのを止めるのはたぶん無理だろうから・・・・・・
 こいつらにも、協力してもらうしかねえよな・・・・・・

 そんなことを思って、苦笑するしかない俺だった・・・・・・。


                               fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちゃんと終われた。
 〆は類くんです♪
 どんな話にしようかな~(^^)

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2009 Whiteday Special 総二郎編 vol.2~花より男子・総つく~

Category : 2009 Whiteday Special ~花より男子~
 牧野の睫毛が微かに揺れ、ゆっくりとその瞳が開いた。
「牧野・・・・・大丈夫か?」
「西門さん?」
 ゆっくりと視線をめぐらし、その瞳が俺を捕らえる。
「ここ・・・・・」
「病院。よくよく、お前は病院に縁があるよな、頑丈な割に」
 そう言って軽く笑って見せると、牧野は少し顔を顰めた。
「何よ、あたしだって好きで・・・・・って言うか、いつ病院に?」
「覚えてねえか?何があったか・・・・・」
 俺の言葉に、牧野は少しの間考え・・・・・・
「・・・・・思い出した。じゃ、あれ、夢じゃなかったんだ・・・・・」
 そう呟くと、牧野は俺の方を見た。
「・・・・・西門さんは、もう知ってるの?何があったか」
「大体はな。けど、お前の口から聞きたい。何があった?」
 牧野は、天井の方に目を向け、ゆっくりと話し始めた・・・・・。


 -tsukushi-
 『花沢さんが、仕事中に事故に遭われて、怪我をされたんです!うわ言の様に牧野さんのお名前を呼んでらして・・・・すぐに来てください!場所は―――』
 あたしは、電話を切るとすぐに家を飛び出した。
 呼び止める母親に、なんて言ったかもよく覚えていない。
 とにかく急がなくちゃ。

 そうして向かった先は大きな大学病院。
 あと少しでそこに着こうという時だった。
 突然後ろから羽交い絞めにされ、車の中へ押し込まれた。

 車に乗っていたのは運転手も含めて4人の男たち。
 あっという間に目隠しをされ、猿轡をかまされ、手首と足首を紐のようなもので縛られ、身動きもできず、叫ぶことも出来なかった。
 どこへ連れて行かれるのかわからない恐怖に震えながら、車の音を聞いていた。

 着いた先は、高級そうなマンション。
 その1室に連れて行かれ、あたしを迎えたのは長い髪の毛をカールさせ、派手な化粧をしたブランド物で身を固めた女だった。
 
 女はあたしに平手打ちを浴びせると、あたしの胸倉を掴み、鬼のような形相で睨みつけた。
「誰、あんた」
 あたしの言葉に、フンと鼻を鳴らすと、あたしの体を思い切り壁に叩きつけた。
「あんたに名前を教えてやる義理はないわ。―――いい?この女を顔が見られなくなるくらい痛めつけて。もちろんその体もあんたたちの好きにしていいわ。二度と西門さんと会うことが出来ないくらい・・・・・かわいがってやんな」
 そう言うと出て行ってしまった。

 ―――西門さん

 確かにあの女はそう言った。
 そうか。あの女は、西門さんのことが好きで・・・・・それで、あたしを嵌めたんだ・・・・・。

 簡単にまた騙されてしまったことで、あたしは自分に腹が立ってしょうがなかった。
 『類が怪我をした』
 そんな言葉を聞いて、冷静さを失ってしまった。
 これじゃあ、西門さんだけじゃなくって、類にも怒られちゃう・・・・・。

 そんなことを考えていたら、突然腕を引っ張られ、床に投げつけられた。
「イタッ!!」
「こんな女のどこがいいんだか・・・・・F4も、噂ほどたいしたことねえんじゃねえの?」
「まったくだぜ。礼子さんの方がよっぽど―――」
「おいっ、礼子さんの名前出すなよ!」
「やべ、ってか、おまえだって・・・・・」
 ふーん。『礼子』っていうのか、あの女・・・・・
 てか、こいつら馬鹿?
「・・・・・あたしに触んないで」
 あたしを取り囲む男たちを睨みつける。
 4人の間をすり抜けていくのは難しい。
 どうしたらいい?
 こんなところで・・・・・やられてたまるかっつーの!
 明日は、西門さんと約束があるのに・・・・・!

「そうはいかねえよ。なあ?」
 男の1人が、厭らしい目であたしの体を嘗め回すように見る。
「ああ。あの方のご命令だからな。存分に痛みつけて・・・・・」
「まあ待てよ。その前に楽しませてもらおうぜ。好きにしていいってお許しが出てるんだし」
「そうだよな。こんなんでも、一応女だしよ。あのF4を手玉に取るようなやつだ。さぞかしいいもん持ってんだろうぜ」
 クックッといやらしく笑う男たち。
 じりじりとあたしに近づいてくるのを睨みつけながら・・・・・あたしは、必死に考えていた。逃げる方法を・・・・・


 「それで?」
「・・・・・それからは、よく覚えてない」
「覚えてないって、お前!」
「だって、仕方ないじゃない。必死だったんだもん。とりあえず近くの男の足引っ張って立ち上がって、そのまま近くの男ぶん殴って、襲いかかってきた男ぶっ飛ばしてってやってたんだけど、さすがに4人はきついよ。傍にあったクッションやら雑誌やらを投げたり電話投げつけたり、ゴミ箱振り回したり、散々暴れてやったけど、あたしも殴られちゃった。殴ったやつの顔覚えてないけど、4人とも絶対やり返してやる!!」
 あたしの言葉に、西門さんはがっくりと肩を落として溜息をついた。
「・・・・・そんだけ暴れりゃ十分だ・・・・・で、その・・・・・大丈夫なのか?」
 西門さんの言葉に、首を傾げる。
「何が?」
「だから・・・・・・やばいことはされてねえのかっての!!」

 暫くの沈黙の後・・・・・
 あたしは、漸く西門さんの言わんとしていることを理解し、慌てて首を振った。
「さ、されるわけ、ないでしょ!!変なこと言わないでよ!!」
 真っ赤になってそう叫んだ途端―――

 あたしは、西門さんの腕にぎゅうっと抱きしめられていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ああ、ここで終わりにする予定が・・・・・・
 たぶん、次回で終わり・・・・・・です。
 っつーか、これ、ホワイトデーのお話か?

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2009 Whiteday Special 総二郎編 vol.1~花より男子・総つく~

Category : 2009 Whiteday Special ~花より男子~
 「いない?」
 思わず聞き返していた。
 待ち合わせの場所になかなか現れない牧野。携帯に電話しても繋がらないし、また寝過ごしたのかと思って家の方へかけてみれば本人はいないと言う。
「いないって、どういうことですか?いつから?」
 電話口の向こうの牧野の母親が戸惑ったように答える。
「それが昨日から帰ってなくて・・・・・。花沢さんと一緒だと思うんですけどね」
 その言葉に、俺は愕然とした。
「・・・・・類と・・・・・?」
 電話口の向こうで、牧野の母親が何か言ってる。
 だけど、俺の耳には入ってこなかった。

 ―――どうして類と?昨日から帰ってないってどういうことだ?

 ざわざわと、俺の胸が騒いでいた。
 
 すぐには動くことが出来ず・・・・・
 いつの間にか電話が切れていることに気付き、俺はとにかく類に連絡しようと短縮ボタンを押した。

 暫くして、電話が繋がる。
『――――あい』
 眠そうな、類の声。
 俺は思わずカッとなって叫んだ。
「てめえ!牧野をどうした!!」
『・・・・・・は?総二郎?何言ってんの?』
「何じゃねえよ!牧野は!?今、どこにいる!?」
『って・・・・・うちだけど。ちょっと待って。牧野がどうかしたの?』
 類の口調が変ったのが分かった。
 俺も、漸くそこで少し冷静になる。
「おい・・・・・お前、牧野と一緒じゃねえのかよ?昨日、牧野と会ったんじゃ・・・・・」
『俺、今週は牧野に会ってないよ。ずっと家の仕事で忙しかったんだ。大学にも行ってないの、総二郎だって知ってるでしょ』
「・・・・・じゃあ、牧野とは会ってないのか?」
『そう言ってるでしょ。牧野がどうしたの?どういうこと?』
「・・・・・昨日から、家に帰ってないって・・・・・お前と一緒にいるって言うから・・・・・・」
 そこまで言って、俺ははっとした。
 牧野が類と一緒だと聞いて動揺し、その後の話をほとんど聞いていなかったけれど。
 あの後、母親はなんて言ってた?
 切れ切れになって、頭に蘇る言葉。
 
 『夕べ電話があって』

 『類が大変だって』

 『急いでいかなきゃって、慌てて・・・・・』

 『総二郎?』
「お前・・・・・昨日は、仕事だった・・・・・?」
『うん。家に帰ったのは、夜中の1時ごろだったかな。牧野と連絡は?』
「いや・・・・・携帯が繋がらなくて・・・・・・」
『・・・・・牧野に、何かあったってこと?』
 ドクン、ドクンと、さっきよりも強く、心臓が嫌な音を立てる。
 喫茶店にいた俺は、ふと店の入口に目を向けた。
 それは無意識だったけれど・・・・・・

 その俺の目に飛び込んできたのは、息を切らしながら店に飛び込んできた牧野だった。
「牧野!!」
『え?牧野?』
「類、悪い、後でかけなおす!」
 そう言って俺は乱暴に電話を切ると、牧野のそばへ駆け寄った。
 牧野が俺に気付き、笑顔になる。
 だけどその顔は、無数の擦り傷で傷つき、唇も切れて血が垂れていた。

 店の人間が、驚いて牧野を見ている。
「牧野!何があった?」
「西門さん、ごめん、遅れ・・・・・・」
 そう言ったかと思うと、牧野はまるで緊張の糸が切れたかのように、その場に崩れ落ちた・・・・・。
「牧野!!」
 周りがざわざわと騒ぎ出す中、俺は牧野を抱きかかえ、その名前を呼んだ。

 ―――何があった?誰にやられた?お前を、こんな目に合わせたのは誰だ・・・・・?

 
 「総二郎!」
「あきら、ここ病院だよ、静かに」
 あきらと類が、牧野の眠る病室に入ってくる。
「よお、来たか。大丈夫だよ、よく眠ってる」
 2人がベッドに横になる牧野の顔を見て、ほっと息をつく。
 傷だらけの顔だが、頬には赤みが差し、大分呼吸も楽そうだった。
「・・・・・何かわかったか?」
 あきらを見て聞くと、あきらはちらりと牧野を見てから、俺に視線を移した。
「ああ・・・・・。お前の言った通りだったよ。先月のバレンタインデーに、告白されただろ。隣の女子大に通う、田村礼子って女だ」
「田村・・・・・ああ、あれか。俺の家の前で待ち伏せしてた、煩そうな女」
「その女が、結構なお嬢で・・・・っつってもたいしたことはねえけど。田村興産の社長の姪っ子だとさ。で、その女がお前に振られた腹いせに、自分の取り巻き使って牧野呼び出して、拉致ったらしい。取り巻きの1人を捕まえて吐かせた。牧野を探して走り回ってたよ。呼び出す口実に使ったのは類。類が、仕事中に事故にあったから、すぐに来て欲しいって呼び出したらしい。類が会いたいって言ってるって言えば、牧野が慌てて駆けつけるってことは計算済み。で、牧野を自分のマンションに監禁して、男たちに、痛めつけろと命じた。だけど、そんな男たちに黙ってやられるような女じゃねえからな、牧野は。抵抗して暴れまくったらしい。手に余ると思った男たちは牧野を部屋に閉じ込めて鍵をかけた。部屋にはトイレもあるし、牧野も仕方なくその部屋でおとなしくしてたらしい・・・・けど、今日の昼過ぎになって急に騒ぎ始めたって」
「・・・・・俺との約束が、昼の1時だったからな」
「ああ。で、腹減ったとか、いろいろ騒ぎ始めたから男の1人が食いもんを買いに行って、それを部屋に持って行こうとしたとき・・・・あいつが、隙を見て逃げ出したったわけだ」
「それで牧野は、そのまま総二郎との待ち合わせ場所に向かったんだね」
 類が牧野の傍へ行くと、そっとその髪を撫でた。
 微かに、牧野の睫が揺れる。
「・・・・・ぜってーゆるさねえ。田村礼子も、その取り巻きとやらも・・・・・もう二度と俺の前に姿を見せられねえようにしてやる」
「男たちのことは俺らに任せろよ。お前は・・・・・田村礼子に、話つけろ」
 あきらが落ち着いた口調でそう言った。
 いつもと同じように見えるが、俺にはわかる。 
 あきらも類も、相当頭に来てるってことが。
 俺たちを怒らせたら、ただじゃ済まないってこと、嫌って程思い知らせてやる・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いろんな話を考えて・・・・・結局総二郎の話は、いつも長くなってるような気が(^^;)
 書いてて楽しいお話っていうのは、長くなってしまいます。
 ホワイトデースペシャル、総二郎編です♪

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2009 Whiteday Special あきら編 ~花より男子・あきつく~

Category : 2009 Whiteday Special ~花より男子~
 「結婚しようか」
 突然美作さんがそう言ったのは、2人で美作邸の庭を散歩していた時だった。
「え?」
 あたしが驚いて足を止めて美作さんを見ると、美作さんがにっこりと笑った。
「卒業したら」
 まるで、明日の約束でもするかのように普通に言われ、逆に戸惑ってしまう。
「あの、結婚て、でも・・・・・」
「いやか?」
「い、いやじゃない!いやじゃないけど、でも、そんな急に・・・・・」
「急じゃねえよ」
 美作さんは笑って答えた。
「俺はずっと考えてた。きっと、卒業したら俺は海外に行くことになる。なかなか帰ってくることもできなくなるだろうし・・・・・そしたらお前と会える時間も・・・・・お前はそれでも平気?」
 立ち止まり、真剣な眼差しであたしを見つめる美作さん。
「それは・・・・・平気じゃ、ないけど・・・・・」
「俺は、耐えらんねえ。お前がいない毎日なんて。その間にもし、お前を他の男にかっさらわれたら?」
「そんなこと・・・・・!」
「絶対ないって言いきれるもんじゃねえだろ?俺は・・・・・そんな心配をしながら、お前と離れて暮らすのは嫌だ。だから・・・・・俺の我が侭かもしれないけど、俺についてきて欲しい」
 まっすぐにあたしを見つめる美作さんの瞳。
 突然の話であたしの頭の中はパニック状態だ。
 でも・・・・・

 「あたしで、いいの?」
 あたしの言葉に美作さんは満面の笑みを浮かべた。
「お前がいいんだ」
 涙が溢れて頬を滑り落ちた。
「結婚しよう」
「―――はい」
 自然に抱き合い、その胸に顔を埋める。
「―――よかった・・・・・」
「え・・・・・」
「断られたら、どうしようかと思ってた。これ―――」
 そう言うと、美作さんはポケットから小さな箱を出してあたしの手のひらに乗せた。
「これ・・・・・」
「開けてみ」
 美作さんに促され、震える手でそれを開ける。

 中から出てきたのは、かわいらしいピンク色の石が乗ったプラチナのリングで・・・・・

 あたしが何も言えずそれを見つめていると、美作さんがそのリングを取り上げ、あたしの左手をとった。
「まだ、正式なもんじゃねえから・・・・・これは予約、な」
「予約・・・・・?」
「そ。ちゃんと俺自身が稼いだ金で、買いたいと思ってる。だから、今はこんなもんしかやれねえけど・・・・・」
 そう言って、美作さんはあたしの左手の小指に、そのリングをはめた。
「ホワイトデーのプレゼントだと思って、妙な遠慮はするなよ」
「ホワイトデーって・・・・・高価過ぎるよ、こんなの・・・・・」
 プラチナの台だけだってかなりしそうだ。
「じゃ、やめるか?」
 美作さんがにやりと笑う。
「え?」
「お前がやめるなら、他のやつ探すけど?」
 その言葉に、冗談だってわかってても、悲しい気持ちになってしまう。
「・・・・・ひどい」
 涙がまた溢れそうになった時、美作さんの腕があたしを包み込んだ。
「・・・・・うそ。俺にはお前しかいない。だから・・・・・それ、受け取って」
「・・・・・うん」
 あたしが頷くと、美作さんがほっと息をついたのがわかった。

 その瞬間、漸く気付いた。
 美作さんも緊張してたんだってことに・・・・・。

 そう思ったら、なんだか嬉しくて、美作さんがすごく愛しくて・・・・・

 あたしは美作さんの背中に腕を回し、ぎゅっとしがみついた。
「大好きだよ・・・・・。ずっと、美作さんと一緒にいたい・・・・・」
「うん・・・・・」
 そう言ってまたぎゅっと抱きしめてくれた。

 ずっと抱きしめていて。

 ずっとずっと、離さないで・・・・・

 2人で一緒に、幸せになりたい。

 だから・・・・・どこまでも、あなたについて行くよ・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ホワイトデーって、なかなか難しい・・・・・。
 単なるお返しっていうのもなんだかって感じだし。
 F4のお返しって言ったらそれだけですごそうだなあと、
 思いを馳せながら書いてみました♪

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2009 Whiteday Special 司編 ~花より男子・つかつく~

Category : 2009 Whiteday Special ~花より男子~
 -tsukushi-

 「司が、帰って来てるって知ってた?」
 
 類のその声に、あたしは思わず足を止める。
「え・・・・・?何それ・・・・・?知らないよ、あたし・・・・・」
「やっぱり・・・・・知らなかったんだ」
 類の言葉に、あたしの胸がどきどきと騒ぎ出す。
「どういうこと?何であたしに言ってこないの?」
 不安に掻き立てられて類の袖口を掴むと、類があたしを見てふっと微笑む。
 優しい、包み込むような笑顔。
「・・・・・たぶん、これのせいじゃないかな・・・・・」
「え・・・・・?」
 何のことかわからず首を傾げる。
 と、類は持っていたバッグからリボンのかかった小さな包みを取り出した。
「はい、これ」
「へ・・・・・?」
 差し出されたものを思わず素直に受け取ってから、戸惑う。
「えっと・・・・・花沢類?これは・・・・・」
 あたしの反応を、くすくすとおかしそうに笑う類。
「今日、ホワイトでーでしょ?」
「あ・・・・・」
「やっぱり忘れてたんだ」
「だって・・・・・・花沢類からもらえるなんて思ってなかったから、全然・・・・・」
 確かにバレンタインデーに日ごろの感謝の気持ちをこめて、チョコレートはあげたけれど・・・・・。

 道明寺にあげるために何度も失敗したチョコレートケーキ。
 その失敗作の、それでもおいしく焼けてた部分をくっつけて、無理やり小さなチョコレートケーキを作ったあたし。あまりに不恰好なケーキに、これはあまりにもひどいと思ってもう一度作り直そうと思ったとき、類が言ったのだ。
「それでいい。そのほうが牧野らしい」
 にっこりと、いつものように穏やかに笑う類。
 その笑顔に癒されて、あのチョコレートケーキを渡したけれど・・・・・・

 「こ、こんなのもらえないよ!あんな、失敗作のチョコレートケーキだったのに!」
 あたしが慌ててもらったその包みを類に返そうとすると、類がやんわりとあたしの手を押し戻した。
「いいんだ。気持ちが嬉しかったから。それよりも・・・・・早くこれ、しまったほうがいいと思うけど」
「へ?なん・・・・・・」
「牧野!!てめえ、何やってやがる!!」
 突然響いて来た怒鳴り声に、あたしは驚いて目を見開いた。
「道明寺!?」
 肩で息をし、これ以上ないくらい不機嫌な顔であたしと類を睨みつけて立っていたのは、紛れもなく道明寺だった・・・・・。


 「友チョコだあ~~~?」
 道明寺のリムジンに乗せられて、どこかへ向かいながら。
 あたしは、さっきまでの状況を説明していた。
「だって、類には日ごろからお世話になってるから・・・・・。まさか、御礼もらえるなんて思ってなかったけど。あんなへんてこなチョコレートケーキ・・・・」
「お前が作ったものなら、何でもいいんだろ」
 道明寺が肩を竦めて言った。
「類のお前に対する気持ちは知ってるだろ。たとえへんてこなものだって、それが食べられないものだとしたってあいつには関係ねえんだ」
「道明寺・・・・・・」
「わりい・・・・・。離れてると、どうも不安になっちまうもんだな。類が、俺を裏切るわけないって信じてるつもりなんだが・・・・・」
「・・・・・そうだよ。信じてよ、類のことも・・・・・あたしのことも・・・・・」
 そう言ってやると、道明寺はあたしを見てにやりと笑った。
「ああ・・・・・」
 道明寺の手が伸びてきて、あたしの肩を引き寄せる。
 されるがままに道明寺抱き寄せられ・・・・・
 唇が、重なった。

 先月のバレンタインデー以来、1ヶ月ぶりのキスだ・・・・・。

 
 道明寺の屋敷に着くと、たま先輩やメイドさんたちに挨拶をして道明寺の部屋へ行く。

 「まだ、たまの話し相手に来てんのか?」
「うん。たま先輩と話してるの、楽しいもん。あたしの楽しみでもあるんだから、やめろとか言わないでよね」
「いわねえよ。言っても無駄だろうしな。ただ、あのババアがこれからも幅きかせやがんのかと思ったらウンザリしただけだ」
「またそういうこと言って・・・・・本当は好きなくせに。素直じゃないんだから。大体、道明寺は恩知らずなのよ。いつだってたま先輩がいなかったら―――」
 突然、腕を引っ張られ、道明寺の正面を向かされたかと思ったら、あっという間に唇が重なる。

 乱暴な口調や素振りとは正反対の、優しいキス。
 いつもこのキスに酔わされながら・・・・・ほんの少し、不安な気持ちが首をもたげる。

 昔、あたしと出会う前に遊んでた時期があったって言ってた。
 もう、そんな昔のことをとやかく言うつもりはないけれど・・・・・

 ―――今は、あたしだけ、だよね・・・・・・?

 「・・・・・何考えてる?」
「え・・・・・?」
 唇を離し、至近距離で含み笑いであたしに聞く道明寺。
「べ、別に・・・・・」
「・・・・・安心しろよ。お前以外の女に、触れたりしてねえから」
「―――むかつくっ、その言い方」
 何もかもわかったような顔しちゃって。
 あたしがむっとして言い返しても、楽しそうに笑ってる道明寺が憎たらしい。
「・・・・・お前こそ」
 急に、まじめな顔になってあたしの腕を掴む道明寺。
 至近距離に、きれいな顔。
 いつ見ても、どきどきする・・・・・。
「な、なによ」
「俺以外のやつに・・・・・触れさせるなよ」
 そう言って、あたしを抱きしめる力強い腕。
「道明寺・・・・・・?」
「お前には・・・・・逃げられないように、首輪が必要だな」
「え・・・・・?きゃっ」
 突然、首に冷たい感触。
 驚いて道明寺から離れようとするのを、道明寺が止める。
「だから、逃げるなよ」
 にやりと笑う道明寺。
 あたしは、自分の胸元を見下ろした。
「これ・・・・・」
 小さな赤い石が付いた、ハートのネックレス。
「お前にやる。ホワイトデーだからな。チョコレートのお礼だ」
「な・・・・・何言ってんのよ、全然違うじゃん!これ、ルビーかなんかでしょ?こんな高いもの・・・・・」
「俺は、お前からそれ以上のものもらってると思ってる。俺からやれるのは、こんなものくらいだ」
「こんなものって・・・・・」
「一番大事なものは、金じゃ買えない。俺にとって、おまえ以上に価値のあるものなんかねえ。その俺がお前にやれるものは、こんなものくらいだ。だけど・・・・・形じゃないものなら、いくらでもやれる」
「道明寺・・・・・」
 道明寺の瞳が、やさしくあたしを見つめる。
「俺が、愛してるのはお前だけだ・・・・・。俺の心を全部、お前にやるよ・・・・・」
 涙が溢れ、あたしの頬を濡らす。
「もう、十分だよ・・・・・・。一番、欲しかったもの、もらったもの・・・・・・」
 そうしてまた、口づけを交わす。

 何度も口付けを交わし、抱き合い・・・・・

 やっぱり、あたしにはこの人しかいないと。
 心からそう思った瞬間だった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ホワイトデー、司編でした♪
 司の場合、どう描こうかいつも悩みながら試行錯誤してしまいます。
 結果はこんな感じで・・・・・
 司に違和感がないといいんですけども・・・・・(^^;)

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きらら☆みるくの小説

 

Sweet Angel vol.20 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 大学に着くころ・・・・・
 あたしは、ふと思いついて言った。
「ね・・・・・今日は、レッスンもお稽古も、ない日だよね」
 その言葉に、西門さんが頷く。
「ああ。けど、家まではちゃんと送っていくぜ」
「うん。でも、その前に、行きたいところがあるんだけど・・・・・できれば、2人と一緒に」
「俺たちと?」
 2人が、バックミラー越しに顔を見合わせる。
「うん。北條君のところに・・・・・・」


 「正気の沙汰じゃねえ。なんだってまたあいつのところになんか!」
 大学での講義が終わり、再び西門さんの車の中で。
 車の運転をしながら西門さんが文句を言うのに、美作さんも頷く。
「まったくだぜ。類から聞いてるだろ?北條は、昨日の内にもう退学届けを出してる。たぶん実家のある四国の方へ帰るはずだ。そうなればもうこっちへ来ることもない。会うことだってないはずだ。このまま、あいつとは関わらない方がいいんじゃないのか?」
「うん・・・・・類にも言われたし・・・・・そのときはあたしもそう思ったよ。あの時は本当に死ぬかと思ったし、すごく怖かった。だから・・・・・もう2度と顔も見たくないって」
「なら・・・・・」
 西門さんが何か言おうとするのを、あたしは遮った。
「待って。でも、あの時傷ついたのは、あたしだけじゃない・・・・・。きっと、北條君も傷ついた・・・・・」
「その傷を、えぐることになるかもしれないぜ?」
 西門さんがバックミラー越しにあたしを見る。
「もう、お前に会わないほうが・・・・・あいつのためかも知れねえぜ?」
「うん、そうかも・・・・・・。でも、それでもあたし、けじめをつけたいの。ちゃんと北條君に会って、話をして・・・・・けじめをつけないと、あたしは前に進めない。類と結婚して、赤ちゃんを産んで・・・・・・でも、きっと今回のことを忘れることはない。きっと・・・・・夢に見る・・・・・ずっと」
 西門さんと、美作さんがちらりと視線を交わした。

 昨日、夢を見た。

 ぎょろりと見開かれた目。
 その目に捉えられ、あたしは動くことが出来ない。
 やがて彼の骨ばった手が、あたしの首にかかる。
 喉に食い込む指。
 息が出来ない・・・・・・。
 苦しくて、もがいて・・・・・目が覚めた。

 隣には、愛しい人の穏やかな寝顔。
 それを見ただけで、少し落ち着くことが出来た。
 だけど・・・・・

 そんな悪夢にまたうなされる事があるのかと思ったら、ぞっとした。
 類の傍に、ずっといたい。
 そこがずっと、安心出来る場所であるように・・・・・・

 そのために、あたしはけじめをつけたいと、そう思ったんだ・・・・・
 もう、あんな夢を見ないで済むように・・・・・。


 「つくし・・・・・」
 美作さんの声に、はっとする。
 知らないうちに、あたしの目からは涙が零れていた。
「・・・・・泣きたいときは泣け。あんだけつらい目にあったんだ。泣きたくなったって当然」
「ちが・・・・・あたし、何で涙・・・・・」
 慌てて涙を拭おうとして、その体を引き寄せられる。
 美作さんの腕の中に収まったあたしは、抗うことが出来なくて、結局そのまま身を任せていた。
 その場所が、あまりにあったかくて、また涙が出てきた・・・・・。
「お前は、なんでも自分の中に溜め込みすぎるんだ。泣くほど辛かったことに・・・・・自分でも気付いてなかったんだろ」
 西門さんが、優しい声音でそう言った。
「だけど・・・・・お前の傍には、こんなにいい男が3人もいるんだぜ?もっと甘えろよ」
「・・・・・できないよ・・・・・慣れてないから、甘えるの・・・・・」
「けど、類だってきっと・・・・・・俺たちと同じこと考えてる。お前の気持ちにも、気付いてるよ」
「え・・・・・?」
 美作さんの言葉に、顔を上げる。
 車が静かに路肩に寄って止まる。
 窓の外を、顎で指し示す美作さん。
 視線を外に向けると、そこにはちょっとむっとした表情をした類が、立っていた・・・・・。


 「泣くのは、俺の腕の中にしてよ」
 車に乗り込んできた類が、あたしを抱き寄せる。
 美作さんは助手席に移動させられていた。
「ご、ごめん・・・・・でも何で?仕事は?」
「早めに終わらせてきた。気になって・・・・・昨日、うなされてたみたいだから」
「・・・・・・気付いてたの?」
「半分寝てたよ。でも・・・・・・つくしが怯えてるの、気配でわかった。すぐに抱きしめてあげたかった。でも・・・・・つくしが俺のほうをじっと見ているのを感じて・・・・・なんとなく目が開けられないでいたら、そのうちまた俺に擦り寄るようにして、寝ただろ?きっと、そのまま寝かせてあげた方がいいんだろうと思って・・・・・」
「類・・・・・・」
 類の優しさに、また涙がこみ上げる。
 いつも、そうだ。
 あたしの気持ちを優先してくれる。
 あたしはそれに気づかなくて・・・・・
「もっと、甘えて欲しいと思うよ。だけど、つくしの性格はわかってるから・・・・・無理にとは言わない。ただ、ちゃんと覚えておいて。俺はいつだって、つくしのこと考えてるから・・・・・・これから先も、ずっとね。俺たち、もう夫婦なんだから・・・・・」
「うん・・・・・」
 優しく見つめる類の視線を受け止めて・・・・・
 あたしは、今度は涙を隠さずに笑った。
 隠したって、無駄だから・・・・・

 「着いたぜ」
 北條君のマンションに着くと、西門さんがそう言って車を止めた。
 類は先に車を降りると、あたしに手を差し伸べてくれた。
 あたしはその手を握り、車から降りた。
 西門さんと美作さんも、続いて車を降りてくる。

 学生向けのこぎれいなマンション。
 その最上階に住んでいる北條君。

 あたしは、1つ深呼吸をして・・・・・
 1歩、足を踏み出したのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 悪夢を断ち切るための決断。
 きっと、つくしだったらそうするんじゃないかと思って、書いてみました。
 でも1人じゃやっぱり心細い。
 つくしちゃんは女の子ですからね。
 やっぱりナイトたちについててもらわないと!

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Sweet Angel vol.19 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 「それにしても、よくあの場所わかったね。滅多に人が行かないところなのに・・・・・」
 帰りの車の中で、あたしは類に聞いてみた。
 古いあの第一資料室は、生徒はおろか、教授たちも滅多に行かない場所だった。
「うん。皆ばらばらに探してて・・・・・あきらがそっちの方に行って、中から声がするのに気付いたんだ。で、すぐにメールが来た。1人で踏み込んだんじゃ、かえって牧野を危険に晒すかも知れないと思ってその場で待っててもらったんだ」
「そうなんだ・・・・・」
「でも、後もう少し遅かったら、本当に危なかったかもしれないと思うとぞっとする。ごめん・・・・・」
「類が謝ることないよ」
「いや、何かあってからじゃ遅い。これからは、もっと気をつけるよ。牧野も・・・・・なるべく1人にならないで」
 言われて、あたしは下腹部に手を添えた。
 そう。もう1人の体じゃないんだ・・・・・。
 何かあってから後悔しても、もう取り返しがつかない・・・・・・。
 今回のことで、そのことを思い知らされた気がした。
 自分のためだけじゃない。
 類のために。
 そしてこの子のために・・・・・。
「うん。ちゃんと、この子を守れるように・・・・・。あたし、強いお母さんになるよ」
 その言葉に、類も頷き、微笑んでくれた・・・・・・・。


 翌日。
 あたしと類は今度こそちゃんと入籍をしに、役所へ行くことが出来た。
 始めのときよりも少し緊張気味で。
 でも今度は、誰かと入籍していることもなく。
 そして誰かに邪魔されることもなく。
 その届けは、受理されることになったのだった・・・・・。

 「おめでとうございます」
 受付の人に声をかけてもらい、あたしと類は自然に見つめあい、手を繋いだ。

 役所を出て、駐車場へ行くと、そこには・・・・・・・
「よお、お2人さん」
「入籍おめでと」
 車の前に立っていたのは、美作さんと西門さんの2人だった・・・・・。
「類、これから仕事だろ?牧野のことは俺らに任せて、行ってこいよ」
 美作さんの言葉に、類が苦笑した。
「なんだ、来てたの」
「この瞬間、見逃すわけに行かないだろ?牧野が、花沢つくしになる瞬間だ。それでも、俺らにとっては『牧野つくし』だけどな」
 そう言って西門さんがにやりと笑った。
「今日は忙しいみたいだから、2人の入籍祝いはまた日を改めてやろうぜ。公表された後になっちまうから、騒がしくなるかも知れねえけど」
 その美作さんの言葉に、あたしはちらりと類を見上げた。
 類がそれに気づき、あたしに微笑んでくれる。
「大丈夫。その辺の段取りはもう田村がしてくれてるし・・・・・大学にも言ってある。牧野は何も心配しなくていいよ」
 その言葉にほっとする。
「なあ、俺らはともかく、類はいつまで牧野って呼ぶつもりだよ」
 美作さんがくすくすと笑って言う。
「だよな。もう花沢だろ?名前で呼んでやれば」
 西門さんもニヤニヤ笑いながら言う。
 と、類は特に照れるでもなく・・・・・
「そうだね。じゃ、つくし。大学、気をつけて行ってね」
 そう言ってにっこり極上の笑みをくれるから・・・・・・
 あたしの方が、恥ずかしくなって顔が熱くなる。
「な、なんか急に言われると、恥ずかしい」
 見つめられて、見つめ返すことが出来なくて俯いてしまうと、すっと類の手が伸びてきてあたしの顎を捕え、チュッと口付けられた。
 あたしはもちろん、目の前の2人も呆気にとられてる。
「恥ずかしいことなんかないよ。もう、花沢つくしになったんだ。これからは誰に遠慮する必要もない。堂々としてればいいんだ」
 にっこりと、自信の笑み。
 それを見た途端、あたしの心がスーッと軽くなる。
 
 不思議。

 何度も見てるのに。

 見るたび、また好きになる。

 やっぱりこの人が好き。

 結婚して、よかった・・・・・。


 「参るよなあ、マジで。類には一生敵わないって気がするよ」
 車を運転しながら、西門さんが楽しそうに言う。
「同感。でも、そういうやつだから牧野を任せられるんだろ?普通のやつじゃ、牧野と結婚なんか出来ないって」
 美作さんも楽しそうに笑う。
 馬鹿にされてるんだか、呆れられてるんだか・・・・・。
「ところで、俺らはなんて呼べばいい?つくしちゃん?」
 運転しながら、器用にあたしを横目で見る西門さん。
「なんてって・・・・・」
「もう牧野じゃねえもんなあ。だけどつくしって・・・・・類に怒られねえ?」
 美作さんが頭をかきながら言う。
「・・・・・牧野でいいよ。なんか恥ずかしい」
「だって、類にはつくしって呼ばれんだろ?」
「そうだけど・・・・・。でもなんか、西門さんと美作さんに呼ばれるのは、ちょっと違うもん。2人だってそうじゃない?」
 あたしの言葉に、2人は顔を見合わせ・・・・そして、にやりと笑った。
「俺らは別に平気だぜ?お前が早く慣れるように、これからずっとつくしって呼んでやるよ」
 西門さんがそう言えば、美作さんもあたしの肩に腕を回し
「だな。慣れちまえばどうってことねえよ。俺らはいつでもお前の夫になる準備はできてるから」
「な!」
 驚いて声を出そうとしたとき、美作さんの唇があたしの頬に触れた。
 さらにびっくりして、今度は口をパクパクさせていると西門さんがまたちらりと視線を寄越す。
「俺も、後でな」
「な、何で・・・・・!」
「俺らに名前を呼ばれるのが恥ずかしいって言うのは・・・・・・そういう意味だろ?」
「そういう意味って・・・・・」
「男として、意識してるってこと」
 そう言って笑う2人。
 優しい瞳で。
 あたしを、そのまま受け入れて、包んでくれる人たち。
 ずっと・・・・・変わらない思いで、いてくれる人たち・・・・・。
「そう・・・・・かもね」
 そう答えれば、満足そうにあたしを見つめる瞳。
「素直でよろしい・・・・・つくし。これからも、ずっと守ってやるよ」
「そういうこと。だから・・・・・幸せになれよ、つくし」
 2人の笑顔に答えるように、あたしはしっかり頷いたのだった・・・・・。
 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類にとってつくしは最強。もちろん総二郎やあきらにとっても。
 微妙だけど、強い絆で結ばれてる4人を見守っていただけると嬉しいです♪

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Sweet Angel vol.18 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -rui-

 総二郎に紹介された産婦人科に連れて行き、まだ若いその女の先生に診てもらう。
 てきぱきと看護婦に指示を出し、牧野の体を隅々まで調べる先生。

 俺はただその横で見守るしかなかった。

 暫くして、先生が俺を振り返る。
「大丈夫。今のところどこにも異常は見当たらないわ」
 にっこりと微笑んでくれるその笑顔にほっと胸をなでおろした。
「ただ、少し貧血気味みたいだから、ちょっと点滴していくといいわ。妊婦にとって貧血は危険信号の1つなの。食事には気をつけるようにしてね」
「はい。ありがとうございます」
 俺が頭を下げると、先生はくすりと笑った。
「あまり、心配しすぎも良くないわよ?心配性が妊婦さんに移っちゃうわ。大丈夫。つくしさんはきっと無事に赤ちゃんを産んでくれるわよ」
「・・・・・ありがとうございます」
 総二郎が、この先生を牧野に紹介した理由がわかったような気がした。
「それにしても・・・・・つくしさんはよっぽどいい子なのね。総二郎君も、こないだ一緒に来てたもう1人のきれいな男の子も、それからあなたも・・・・・・彼女のことをとても大切にしているのが、見ていてわかるわ」
 先生の言葉に、俺は頷いた。
「彼女は・・・・・俺たちにとって特別なんです。彼女をなくすことは、考えられない」
「そんな人に巡り会えるなんて、幸せね。生まれてくる子も、同じくらい大切にしてあげてね」
「はい、もちろん」


 点滴をしてもらっている間、個室へと移される。
 暫くすると、総二郎とあきらがやってきた。
「異常はないって。貧血気味らしいから、点滴してもらってる」
 そう説明すると、2人ともほっと息をついた。
「そうか、良かった」
「北條のやつは、とりあえず警備の方に引き渡してきた。1発ぶん殴ってやったけど・・・・・あんなひょろっとしたやつ、力入れたら死んじまいそうでやる気もうせた」
 そう言って総二郎が肩を竦めた。
「俺らじゃ、あいつは手に余る。育った環境とか、あいつの性格とか、いろんな問題がありそうだとは思うけどその問題を解決してやれるのは俺らじゃない」
 そう言ってあきらも息をついた。
「・・・・・とにかく、牧野にはもう近づけさせたくない」
 俺の言葉に、2人とも頷いた。
「そりゃ、当然」
「とにかく、牧野を1人にさせちゃダメだな。何でだかこいつは本当にトラブルを引き寄せてくるから」
 苦笑するあきら。

 なんとなく3人が黙り込み、自然と視線が牧野の寝顔に集中する。
 点滴の効果か、顔色がだいぶ良くなって、穏やかな呼吸を繰り返していた。

 まだあどけなさの残るその寝顔。
 もしかしたらそれも失っていたかもしれないと思うと、ぞっとするなんてもんじゃなかった。
 どうしてあの時俺も着いていかなかったのか。
 そんな思いが俺自身を責めていた。
 牧野が遠慮したって無理やりにでも一緒にいなきゃダメだったのに・・・・・。

 北條が牧野に危険な男だってこと、俺だって気付いてはいたんだ。
 最近、毎日大学に来ているようだと、牧野から聞いていた。
 勝手に婚姻届を出してしまうようなやつなんだ。
 牧野に危害を加えないと、言い切れるような保証はどこにもなかったのに・・・・・

 「類。あんまり自分を責めるな」
 あきらが、俺の考えていたことを読んだようにそう言った。
「お前が自分を責めたところでこうなっちまったもんはしょうがねえだろ」
「・・・・・わかってるよ。でも、あの時俺が牧野に着いて行ってたら、こんなことにはならなかった・・・・・。責めるなって言われても、責めるよ、やっぱり」
 俺の言葉に、総二郎が肩を竦めた。
「ま、気持ちはわかるけどな。でも、まさかこんなことが起こるなんて誰も予想できなかったし・・・・・・」
「でも、これからはそうもいかない。予想できなかった、なんていいわけにもならないよ。牧野に・・・・・・お腹の子に何かあってからじゃ遅いんだ」
 自分に言い聞かせるように言う。
 もう、牧野1人の体じゃない。
 これからはもっと、気をつけなくちゃいけないんだ・・・・・。

 「俺たちも、気をつけるよ」
 あきらが言い、総二郎も頷いた。
「ああ、牧野が嫌だっつっても、1人にさせたりしねえから。類、だからお前も遠慮なく俺たちを使えよ」
 総二郎の言葉に、俺は笑って頷いた。
「ああ、頼むよ。本当は俺がずっとついてたいけど・・・・・」
「1人じゃ、難しいだろ。なにせ相手が牧野だからな」
 総二郎がにやりと笑う。
「何・・・・・あたしの悪口・・・・・・?」
 急にベッドの牧野が口を開き、俺たちは驚いて目を見開いた。
「牧野!?」
「お前、いつから気付いてたんだよ!?」
 総二郎の声に顔を顰めつつも、目を瞬かせる。
「西門さん、うるさ・・・・・。ここ、どこ・・・・・?」
「病院だよ」
 俺の声に、牧野がゆっくり俺のほうを見た。
「病院・・・・・?赤ちゃんに、何か・・・・・・」
「いや、大丈夫。気を失ったから念のため連れて来たんだ。貧血気味だったから点滴を打ってもらってるけど、赤ちゃんには何も異常ないって」
 俺の言葉に、牧野はほっと息をついた。
「よかった・・・・・。北條くんは・・・・・?」
「あいつのことは、とりあえず大学へ任せてきたよ」
 あきらが言った。
「お前が望むなら、警察に突き出すことも出来るし、大学を辞めさせることだって出来るぜ」
 あきらの言葉に、牧野は首を振った。
「そんな必要ない。けど・・・・・・あんなふうに思いつめてるなんて、考えもしなかった・・・・・・。あたしって、やっぱり隙があるのかな・・・・・」
 落ち込んだ声に、今日の会話が蘇る。
「牧野・・・・・。今日俺が言ったのは、そういう意味じゃないよ。北條の行動は、牧野の責任じゃない」
「類・・・・・」
「とにかく、今日はゆっくり休んだ方がいい。役所に行くのは、明日にしよう」
「明日は、でも、仕事があるんじゃ・・・・・」
 心配そうに俺を見る牧野に、俺は笑って見せた。
「仕事は、午後からだから。午前中に役所に行こう、2人で。いいね?」
 艶やかな黒髪をそっと撫でる。
 牧野の瞳は、まだ不安に揺れていた。
「明日こそ、入籍しよう」
「できるかな・・・・・」
 らしくなく弱気になっているのは、今日のショックがあるからだろう。
「もう、お前らの入籍を邪魔するやつはいねえよ」
 あきらがわざと明るく言う。
「そ。けど、そんなに不安だったらやめとくか?なんだったら代わりに俺と入籍してもいいけど?」
「は?」
 総二郎の言葉に牧野が目を丸くする。
「総二郎、冗談やめて」
 俺が顔を顰めると、牧野がぷっと吹き出した。
「笑い事じゃない」
「ごめん・・・・・ありがとう。西門さんも、美作さんも・・・・・。あたし、大丈夫だよ。明日・・・・・類と一緒に届けを出しにいくよ」
 牧野の顔に、明るい笑顔が浮かび・・・・・
 漸く俺たちも胸をなでおろしたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 婚姻届って、意外なほどあっさり事務処理されてしまって、結婚てこんなもんかと思ったのを覚えてます。
 これだけいろいろあったらかえって忘れないよな~と思いながら・・・・
 ちょっとだけ昔を懐かしみながら書いてました。

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Sweet Angel vol.17 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 「北條くん・・・・・お願い、やめて・・・・・」
 肩に食い込む手のその痛みを堪えながら、あたしは必死に言葉を紡いだ。
「ね・・・・・あたしの話を、聞いて・・・・・。こんなことしちゃ、ダメだよ・・・・・」
「・・・・・君の話・・・・・?」
「そうよ。ちゃんと、話し合おうよ・・・・・」
 何とかして、この人を説得しなくちゃ。
 そう思ってあたしは必死に考えていた。

 力づくでここを振り切るのは無理。
 お腹の子のこともあるし、どうにか平和的に解決しなくちゃ・・・・・・。
 きっと今頃、あたしがなかなか戻らないことを類も不審に思い始めてる・・・・・・。

 だけど北條君は、そんなあたしの心を見透かすように、その青白い顔に気味の悪い笑みを浮かべた。
「そんなことして、僕を説得しようと思っても無駄だよ。知ってるんだよ・・・・君が、花沢類の子供を身篭ってるってこと」
 その言葉にあたしは驚き、無意識に下腹部を手で押さえた。
「どうして・・・・・・」
 このことは、まだ公にはしていない。
 正式に入籍を済ませてから発表しようと考えていたからだ。
 結果的に公表するのは変わらないとしても、やはり入籍する前とした後とでは世間体が違う。
「君のことなら何でも知ってるよ。君の家族のことも・・・・・弟のことも知ってる。君のお父さんは、花沢物産にお勤めなんだってね。もしこの結婚がダメになったら・・・・・きっと君の家族も困ることになるんだろうね・・・・・」
「・・・・・あたしは、家族のために結婚したわけじゃない。花沢類が好きだから・・・・・彼の傍にいたいと思ったから、だから結婚するの。北條君にだって、きっとそういう風に思える人が現われるはずだよ」
「僕には君だけだ」
「違うよ」
 あたしは北條君の言葉に首を振った。
「北條君は、あたしのことなら何でも知ってるって言ったけど、それは調べてわかることだけ。あたしの心の中のこととか、類の心の中のこととか・・・・・西門さんや美作さんの気持ちとか、そういうものは何もわかってない。あたしたちが出会ってから今までの間に、どんな思いで過ごしてきたか・・・・・・どうして道明寺と別れたのかとか、どうしてあたしが類を好きになったのかとか、どうして西門さんと美作さんがあたしにとって特別なのか・・・・・・それは、いくら調べたってわからないことだよ。あたしや、あたしの仲間のこと・・・・・その人の近くにいなきゃ、わからない。その人の近くにいて、話をして、触れ合って・・・・・・お互いのことを思いやって、初めてわかることなの。自分の殻に閉じこもって、高いところから見てるだけじゃ、決してその人の本当のことは分からないんだよ」
「何を・・・・・えらそうに!」
 北條君の目がカッと見開かれ、その手が肩から首へと移動した。

 骨ばった指が、あたしの首に食い込んでくる。

「くっ・・・・・・・!」
「僕は・・・・・君と結婚するんだ・・・・・・君は・・・・・僕のものなんだ・・・・・・」
 そう呟きながら、北條君の手に徐々に力が加わる。

 ―――く・・・・・るし・・・・・・類・・・・・・・!

 息が出来なくなって、意識が飛びそうになったとき・・・・・・・


 “バキッ!!”

 扉が蹴破られる音が、朦朧となる意識の中で聞こえた。
 北條君がはっとして、その手が緩む。

 「牧野!!」
 類の声が、聞こえた。
「北條!てめえ!!」
 西門さんの声も・・・・・
「その手を離せ!!」
 美作さん・・・・・

 ―――ああ、皆、来てくれたんだ・・・・・
 
 みんなの存在を確認したその瞬間・・・・・

 あたしは、その場に崩れ落ちた・・・・・。


 -rui-

 「牧野!!」
 扉を蹴破った瞬間、牧野が北條に首を絞められている姿が目に入り、頭に血が上る。

 総二郎とあきらが北條に飛び掛り、牧野から引き離す。

 牧野が、その場に崩れ落ちる。
「牧野!!」
 床に頭を打ち付けそうになり、寸でのところで抱きかかえる。
「牧野!しっかり!」
 ぐったりと気を失っている牧野。
 頬を軽く叩いても、反応がない。
「類!牧野は!?」
 北條を総二郎が押さえつけ、あきらが牧野のほうに駆け寄ってくる。
「気を失ってるだけだと思うけど・・・・・」
「とにかく、病院に連れて行けよ」
 総二郎の声に俺は頷き、牧野を抱え上げた。
「こいつのことは、俺らに任せて、早く行け」
「分かった」
 そう言って資料室を出て、車へと急ぐ。
 途中、三条にあって声をかけられたが、答える余裕もない。
 目を閉じたままの牧野が心配で仕方なかった。

 牧野の中には、俺と牧野の大切な命がある。
 もしお腹の子に何かあったら・・・・・・・
 牧野に何かあったら・・・・・!

 俺の心臓が、嫌な音を立てて震えていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いつも応援ありがとうございます。
 メールを頂く中で、とても嬉しいのは「イメージどおりのキャラクター」と言っていただくこと。
 もちろん、原作のイメージを壊さないよう、花男の世界を描きたいと思って二次を続けていますが、時にはやっぱり読んでいる方のイメージとは違ってきてしまうこともあるかと思います。
 それはきっと人によって感じ方が違うものだと思うのですが・・・・・。
 できれば皆様のイメージを壊さないよう、二次の世界を堪能していただけるような作品を作っていけたらと思っています♪

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Sweet Angel vol.16 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -rui-

 「・・・・おそいな」
 なかなか戻ってこない牧野。
 いくら走れないからといって、もう20分は経ってるのに・・・・・

 なんとなく胸騒ぎがして、俺は車から出た。

 「類じゃねえか」
 その声に振り向くと、ちょうど門から出てきた総二郎が目に入った。
「総二郎」
「もう役所行って来たのか?」
「いや。これから・・・・・。牧野がレポート出してから行きたいって言うから・・・・・」
「へえ」
「けど、なかなか戻ってこなくて・・・・・ちょっと様子見てくる」
 そう言って俺は総二郎の横を通り過ぎようとしたが・・・・・
「おい、ちょっと待てって。だったら俺も一緒に探してやるよ。どこに行ったかわかるのか?」
「確か・・・・・早乙女教授とか言ってた気がするけど」
「早乙女?ああ、あの若い教授か。だったらいるとこわかるから行こうぜ」

 そう言って総二郎が先に立って歩き出す。
 俺はその後について歩き出したのだった・・・・・。

 「牧野さん?彼女ならさっき僕にレポート渡しに来て、すぐに行ってしまったけど・・・・・」
 メガネをかけた、まじめそうな早乙女教授は俺たちにそう言った。
「・・・・・どのくらい前ですか?それ」
 俺が聞くと、教授はちょっと考えるような素振りを見せ・・・・・
「15分くらい前だったと思うよ。急いでいたみたいで、あっという間にいなくなってしまったけど」
「・・・・・そうですか。どうも・・・・・」

 「どういうことだ?15分も前に別れたって・・・・あいつ、何してるんだ。まさか、この中で迷子になったってこともねえだろう?」
「わからない。けど・・・・・なんだか、いやな予感がする」
「いやな予感って、なんだよ」
「だから、わからないよ。とにかく、牧野を探さないと」
「・・・・・わかった。あきらにも連絡しとくわ」
 そう言って総二郎は携帯を取り出した。


 「先輩?いいえ、今日は見てませんけど・・・・・」
 途中、カフェテリアにいた三条に聞いても、首を傾げるだけだった。
「類、牧野いたか?」
「あきら・・・・・。いや、まだ・・・・・」
「そうか・・・・・・」
 そう言ってあきらは顎に手を当て、考え込んだ。
「あきら・・・・・?」
「ああ、いや・・・・・これは、関係ないと思うんだけど・・・・・・」
「何が?気になることでもあるの?」
 俺の言葉に、あきらは難しい顔で俺を見た。
「あいつ・・・・・北條だよ。類は仕事で今週ずっと大学に来れない日が多かったから知らなかったかもしれないけど、あれから、毎日大学に出てきてる」
「そうなんだ。けど・・・・・それが何か?」
「確かに、あいつに牧野との婚姻届を出すよう仕向けたのはあの女たちだけど・・・・・。実際婚姻届けを出しに行ったのは北條だ。あいつはそこまで牧野に入れ込んでた。そんなやつが、そう簡単に牧野を諦めると思うか?」
「・・・・・どういうこと?」
「北條の、牧野を見る目は異常だぜ。あいつが出てきてからずっと、気になってたんだ。牧野といると、必ずどこからか視線を感じてそっちを見ると北條がいる」
「それ、俺も気付いてたぜ」
 いつの間にか、総二郎が傍に来ていた。
「牧野は気付いてなかったみたいだけどな。北條には、俺も気をつけてたつもりなんだけど・・・・・今日はまだ見てねえな」
「わたし、見ましたよ」
 そう言ったのは、三条だ。
「マジか?」
 総二郎の言葉に頷く。
「ええ。朝、1度見たきりですけど、確かにあの人でしたよ。あんな気味の悪い人、見間違えたりしませんから」
「・・・・・お前の言い方って、フォローのしようもねえよな」
 あきらが呆れたように苦笑した。
 総二郎が、表情を硬くして言った。
「なあ、とにかく探そうぜ。類じゃねえけど・・・・・すげえ嫌な予感がしてきたわ。牧野は今、普通の体じゃねえ。何かあってからじゃ遅いぜ」
「だな」
「俺、向こうの校舎探してくる」
「私も探します」
 そう言って三条も頷き、俺たちはそれぞれ別れて牧野を探し始めたのだった・・・・・。


 -tsukushi-

 「北條君・・・・・。悪いけど、あたしあなたとは結婚できないよ」
「そんなことはないよ。一緒にいれば、きっと牧野さんだって僕のことを好きになってくれるはずだよ」
 北條君の口元に、薄気味の悪い笑みが浮かぶ。
 こんなひょろっとした男に、普段なら負けない自信がある。
 
 だけど今は・・・・・

 あたしは、そっと下腹部に触れた。

 「・・・・・こんなことしたって、あたしは北條君のものにはならないよ。人の心は、力づくでは変わらないの。あたしが好きなのは・・・・・花沢類なんだよ」
「・・・・・それでも、いつまでもその気持ちが変わらないとは言い切れないんじゃない?確か、花沢さんと付き合う前はあの道明寺財閥の道明寺司と婚約してたんだよね?それに・・・・・美作あきらや西門総二郎とも、単なる友達っていう関係じゃないんでしょ?」
 いやらしい笑みを浮かべ、あたしを見つめる北條くん。
「・・・・・だったら、なんだって言うの?あたしたちの関係を、あなたにとやかく言われる覚えは無い。言っておくけど、たとえ無理やりあたしと花沢類を別れさせたとしたって、あたしはあんたのこと好きになったりしないよ」
 その言葉に、北条君の顔が醜く歪む。
「・・・・・君は、僕のことをわかってない・・・・・・!君にふさわしいのは、僕なのに・・・・・!」
 突然、北条君があたしに飛び掛ってきた。
「いや!」
 狭い資料室で、あたしは避ける間もなく北條くんに肩を掴まれ、そのまま膨大な資料が詰め込まれているスツールへと押し付けられた。
「イタッ!」
 スツールに肩をぶつけ、その痛みに顔を顰める。
 ぶつかった衝撃で、詰め込まれていた資料がばさばさと落ちて来て、顔や体に当たる。
 だけど、そんなものまるで見えていないかのように、北條くんはあたしの顔をその見開いた瞳で見つめていたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、この非常事態にいち早く駆けつけてくれるのは誰でしょう・・・・・?

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Sweet Angel vol.15 ~花より男子・類つく~

Category : Sweet Angel (完結) ~花より男子・類つく~
 -tsukushi-

 あれから1週間。

 思いの他手続きに時間がかかってしまったけれど、漸く北條との婚姻を無効にすることが出来た。

 これで漸く類と入籍できる。

 あたしと類は、朝大学へ行く前に区役所へ届けを出しに行こうと車に乗り込んだのだった。

 「なってるよ。メール?」
「あ、ほんとだ」
 バッグに入れていた携帯から聞こえる着信音。
 あたしは携帯を取り出し、広げてみた。
「あれ?教授・・・・・あ!」
「何?」
「忘れてた・・・・・レポートの提出日、昨日だったのに・・・・・。ね、いったん戻ってもらってもいいかな?レポート、家に置いてきちゃったの」
「いいけど・・・・・」
 そう言って類は、車をUターンさせ、元来た道を戻った。
「間に合うの?昨日だったんでしょ?」
「うん。朝の内に持って来れば大目に見てくれるって。区役所行く前に、それだけ出してきていい?」
 あたしの言葉に、類は苦笑して肩を竦めた。
「仕方ないな。そういうことじゃ・・・・・でも、早くね」
「うん、もちろんわかってる。ありがと、類」
「どういたしまして」

 家に戻り、レポートを持って再び車に乗り込み、大学へ向かう。
「メール、教授から?メールアドレスなんか知ってるの?」
「あ、うん。この教授はね、必要なことはメールで伝えるからって、最初に全員のメールアドレス聞いてて。もちろん、個人情報は守るからって、ロックかけてたけどね」
「そりゃそうだよ。ていうか・・・・・その教授って男?若い?」
「え?う~ん・・・・30歳くらいかな?男の人だよ。桜子なんかよくくっついてるよ。『イケメン教授』とか言って」
「イケメン・・・・・なの?」
 類の言葉に、首を傾げる。
「まあ・・・・・そこそこには。メガネかけた、まじめそうな人だけどね」
「・・・・・牧野は、あんまり近寄らないでね」
 ふと見てみれば、心配そうな顔で、類があたしを見ていた。
「なんか、牧野は隙だらけで心配。油断してるとすぐに変なの引っ掛けてくる」
「引っ掛けてって・・・・・そんなことないってば!」
 慌ててそう言うけど、それでも類はまだ心配そうで。
「・・・・・ま、いいや。とにかく、俺以外の男には近寄らないでね」 
 そう言って釘を指され・・・・・あたしは黙って頷くしかなかった。


 「一緒に行こうか?」
 大学に着き、車から降りると類がそう言った。
「大丈夫だよ。すぐ戻ってくるから、待ってて」
 そう言って笑い、キャンパスに向かって走り出そうとすると、類の声が後ろから追いかけてくる。
「走っちゃダメだよ!」
 言われて、はっとする。
 下腹部にそっと手をおいて・・・・・・
「・・・・・気をつけて」
「はーい・・・・・」
 そう言って、あたしは今度は早足で、キャンパスに向かったのだった・・・・・。


 「すいません、遅れてしまって」
 吉野教授を見つけると、あたしはレポートを渡した。
「いやいや、ご苦労さん。僕も昨日のうちに言っておこうと思って忘れてしまってたから・・・・・。じゃ、確かに受け取ったよ」
「はい。じゃ、失礼します」
 そう言うと、あたしはまたくるりと向きを変えその場を後にした。
 もちろん、早歩きで・・・・・。

 
 それを見ていた教授が目を丸くして、
「忙しい子だなあ・・・・・」
 と言っていたことなど、知る由もなかった。


 走れないことにじりじりしながら、それでも早足で廊下を歩いていると、突然男子トイレから出てきた人とぶつかりそうになった。
「きゃっ」
「わっ、ご、ごめんなさい・・・・・あ・・・・・牧野さん」
「え・・・・・あ、北條君」
 トイレから出て来たのは、あの北條君だった。
 あれから、大学へもちゃんと出てきているようで、引きこもり気味だったのが改善しているみたいで、それはそれで良かったかもと思っていた。
「ごめん、急いでたもんだから・・・・・」
 そう言って謝ると、北條君はちょっと笑って首を振った。
「いや、大丈夫。そんなに急いで、どこかへ行くの?」
「あ、うん。ちょっと区役所へ・・・・・」
 その言葉に、北条君の顔が微妙に強張ったことに、あたしは気づかなかった。
「・・・・・もしかして、入籍しに行くの?」
「うん、そう。じゃ、またね」
 そう言ってまた歩き出そうとしたあたしだったけど・・・・・
「牧野さん」
 北条君の声に、あたしは足を止めて振り向いた。
「何?」
「あの・・・・・第一資料室ってどこにあるのかな」
「え・・・・・?」
 唐突な質問に、あたしは戸惑う。
「第一資料室は・・・・・」
「ぼ、僕、まだこの大学の中、よくわからなくて。案内してくれないかな」
「え?でもあたし、急いでるんだけど・・・・・」
「僕も急いでるんだ、教授に頼まれて・・・・・・。僕、友達もいないし、頼むよ」
「・・・・・わかった」
 
 ―――まあ、そんなに遠いわけじゃないし・・・・・ただ案内するだけなら、すぐ終わるもんね。

 そう思い、あたしは北条君の先に立って歩き出したのだった・・・・・。

 「ここだよ」
 第一資料室まで行くと、あたしは扉を指してそう言った。
「・・・・・ありがとう。扉、開けてもらっていいかな。僕、こういう暗くて狭い場所って苦手で・・・・・明かりをつけて欲しいんだけど」
「・・・・・いいけど」
 あたしは、呆れながらも言われたとおり扉を開け、中に入って明かりをつけた。
 ちかちかと音を立てて電灯がつく。
「じゃ、あたしはこれで・・・・・・」
 そう言って振り向こうとしたそのとき、突然肩を押され、前につんのめった。

 危うく転びそうになり、慌てて体勢を立て直すと、あたしは後ろを振り向いた。
「何すんの!」
 そう言って北條君を睨みつける―――と、北条君はあたしに背を向け扉を閉めると、中から扉の鍵をガチャリと回した。

 「―――何、してるの?」
 突然緊張感が走り、あたしは後ずさった。
「大丈夫。何もしないよ。ただ、君と一緒にいたいだけだから」
 振り向きながら、北条君は笑顔でそう言ったけど・・・・・見開いたその目は、さっきまでとは別人のように血走っていて・・・・・あたしはぞっとして、また後ずさった。
「・・・・・ねえ、あたし、急いでるんだけど・・・・・」
「わかってるよ。婚姻届を出しに行くんでしょ?でも・・・・・そんなことさせないよ」
「なんで・・・・・・」
「君は、僕と結婚するんだ。知ってる・・・・・?一度無効になった婚姻届けを、有効にすることだってできるんだよ・・・・・」 
 そう言ってにやりと笑った北条君の顔はまるで能面のように青白く、瞬きもせず・・・・・・
 
 背筋が凍るかと思うほどぞっとするものだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 こういう、危ない人に好かれたらきっと大変だろうな~
 つくしって、そういう人にももてそうだな、と思ってしまいました。

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