FC2ブログ

プロフィール

きらら

  • Author:きらら

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

さくら咲く

HeroRisa
HeroRisa

GIFアニメ
GIFアニメ
*Before it reads*


*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

どくせん・5 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 *最初から読みたい方はこちらからどうぞ♪


 喫茶店に入った慎と岳は、4人がけのテーブルに向かい合って座った。

 「で?話って?」
 慎のぶっきらぼうな言葉に、岳はちょっと笑った。
「あんたっていつもそんなしゃべり方?顔はきれいなのにすげークール。兄貴と似てるような気もするけど、やっぱり正反対な気もするし」
「―――無駄なおしゃべりをしに来たんじゃねえよ」
「はいはい、わかったよ」
 そう言って悪びれる様子もなく肩をすくめる岳。
 オーダーしていたクリームソーダに口をつけ、ようやく口を開いた。
「―――おれさ、山口が好きなんだよね」
 唐突に、ストレートに言われた言葉に慎は眼を瞬かせた。
「みんなにヤンクミなんて慕われてる姿ははっきり言ってちょっと興醒めな部分もあるんだけどさ、でもそう言われて張り切ってる姿とか、馬鹿正直なとことか、すげえ強いとことか・・・・・最初は兄貴に話聞いて興味持ってただけなのに、気が付いたら惚れてた。あんな女、他にいないって思ったらどんどんハマっていっちまって。今じゃ他の生徒と話してるとこみただけでも嫉妬してるよ」
 そう言って笑う岳を見て。
 慎は、久美子の言葉を思い出していた。

 『―――あいつ顔は兄貴にそっくりだが性格はぜんぜん似てないぜ。一見、兄貴と同じ冷血漢みたいだけどさ。なんつーの?素直?元気?とにかくまだまだ子供って感じでさ。かーわいいったらないよ』

 確かに、兄の律とは顔はそっくりなのに全く逆の印象を抱くのは不思議な感じだった。

 「―――で、それを俺に言って、どうするつもりだ?」
 慎の言葉に岳はくすりと笑い、からかうような視線を慎に向けた。
「あんたも、山口が好きなんだろ?そのために弁護士目指してる。すげえ、健気だよな」

 ―――前言撤回。やっぱりこいつは上杉に似てる。

 「わざわざからかいに来たのか?」
「まさか。そうじゃなくて―――兄貴のこと、忠告しとこうと思って」
「上杉のこと?」
「ああ。兄貴のやつも、山口を狙ってっから」
「は?」
 思わず顔をしかめる慎。
 岳はぽりぽりと頭を掻いた。
「まあ、俺が挑発したせいもあるんだけど・・・・・。いきなりやる気出しちゃって、山口をモノにするなんて言い出しやがった」
「―――あいつが、山口を?」
「そ。兄貴のやつ、あれでも一応あんたのこと意識してんだよな。あんたには負けたくないって思ってるんだ。それから、弟の俺に馬鹿にされたってのも癪にさわったんだろうけど・・・・・。とにかく、兄貴には気をつけた方がいい。あいつ、結構過激な性格してっから、何するかわかんねえぜ」
 その言葉に。

 慎は妙な胸騒ぎを覚えたのだった・・・・・。


 そのころ久美子の方は。

 岳がどこにもいないので、仕方なく帰ろうと校門に向って歩いていた。
 そんな久美子の目の前に現れたのは―――
「どうも」
「上杉?お前、こんなとこで何してんだ?」
 不思議そうに首を傾げる久美子に、にこりと微笑んで見せたのは上杉律だ。
「授業が早く終わったから、岳を迎えに来たんだ」
「へえ、優しいとこもあるんだな。けど、上杉―――弟なら、もう帰っちまったぞ」
「帰った?1人で?」
「ああ。帰りも送って行くって言ったのに、あいつ・・・・・。照れてんのかね」
 首を傾げる久美子。
 律はそんな久美子を見つめながら何やら考え込んでいたが―――
「―――折角迎えに来たけど、それなら仕方ないな。あんた、時間ある?」
「は?あたし?」
「ああ。せっかくここまできてただ帰るのもなんだし。お茶でも付き合わないか?もちろん俺のおごりで」
 優しい笑顔で久美子を見つめる律。
 一方の久美子は、突然自分に優しくなった上杉に眉を顰めた。
「気持ちわりいな。どういう風の吹きまわしだ?言っとくけどあたしはおまえにあげられるようなもの何も持ってねえぞ?」
 久美子の言葉に、律はぷっと吹き出した。
「そんなこと、あんたに期待してないよ。相変わらず面白い人だよな」
 くすくすと笑う律。
 久美子はそんな律を物珍しそうに眺めた。
「お前も、人並みに笑えるんだな」
 その言葉に、律がぴたりと笑うのをやめる。
「その方がいいよ。笑ってるといくらか普通の若者に見える。もともと顔はいいんだし、もっとそうやって笑えばいいんだよ」
 にこにこと、無邪気に笑いながら律の肩を叩く久美子。

 律は何も言わず―――

 ただ黙って、久美子を見つめていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 冷血漢の律が、久美子のせいで変わっていく・・・・・?

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説
スポンサーサイト



恋心 6 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「類の肌って、きれいだよね」

あたしの言葉に、類がそのビー玉のような目をぱちくりとさせた。

「何、突然」

「ほら、あたしこの夏外でバイトとかしたもんだから焼けちゃって。すっかり小麦色でしょ?類の肌は白くてきれいだなって。日焼けとか、したことある?」

「うーん、確かにあんまり覚えがないな。夏は暑くて・・・・・家の中のが涼しくて気持ちいい」

「・・・・・完全にもやしっ子って感じがするけど。でもスポーツなんかすごいできるし、憎たらしいよね」

「何拗ねてんの」

くすくすと笑う類。

それがまた憎たらしい。

「だって、どうしたって類には敵わないんだもん」

「―――そんなことないよ」

「そんなことあるよ」

「少なくとも―――俺は、牧野には敵わないと思ってるから」

「え―――」

にっこりと、天使の笑顔。

そんな不意打ちをするから、あたしは何も言えなくて。

やっぱりこの人には敵わないって思ってしまう。

きっとずっと敵わない。

だけど。

そんな類だから、あたしはずっと一緒にいたいって、思うんだ・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 恋心シリーズ。
 やっぱり一番書きやすいのは類つくかな。
 お互いを大事にする気持ちが、一番しっくり来るカップルなんですよね。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.28 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
お城の中にある図書室へ入ろうとして。

窓際で本をめくる西門さんの姿が目に入り、そのままくるりと向きを変えるが

「何で逃げるわけ?」

後ろからかけられた声に、ぴたりと足が止まる。

「冷たいよなあ、つくしちゃんは」

溜め息とともに呟かれた言葉に、思わず振り返る。

「に、逃げてるわけじゃないよ。ただ、読書の邪魔しちゃ悪いかなって―――」

「ただの暇つぶしだよ」

そう言った西門さんは、いつの間にかあたしのすぐ傍まで来ていた。

「ここって、遊ぶとこもねえし、退屈なんだよな」

「そう、だね・・・・・」

「何か面白いもんでもないかと思って、さっき屋上から望遠鏡で外眺めてたんだけど―――」

あたしの後ろにある、図書室の扉をさりげなく閉める西門さん。

逃げ場をなくされたような気がしてくる。

「面白いもんが、見えたよ」

「え・・・・・何?」

「類が、昼寝してた」

壁に両手をつき、あたしの体を囲うようにしてしまう。

「あ、あたしもさっき、散歩してて会ったよ、類に」

「知ってる」

「え?」

「見てた。―――2人が、キスしてるとこもな」

声も、その表情も穏やかだけれど。

その瞳には、燃え盛る炎が見え隠れしているようで。

あたしは、息をのんだ。

「あれは―――」

「それから―――お前の体に触れるとこも」

西門さんの顔が、あと数センチのところまで近づき、思わずぎゅっと目を閉じる。

「お前の意思は尊重するつもりだけど」

耳元に息がかかるのに、ぞくぞくする。

「けど―――あんな場面見せられたら、俺も黙っちゃいられねえ」

そして次の瞬間には

西門さん唇が、あたしのそれを塞いでいた―――。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おう、どした?」

キッチンに駆け込むと、そこにはコーヒーをいれてる美作さんがいた。

「あ―――あれ?みんなリビングいるんじゃないの?お昼ごはんだって・・・・・」

「ああ。ちょっとコーヒーの味が納得いかなくて。入れなおしてるとこ」

「へえ・・・・・」

「お前は?こんなとこに何しに来たの」

「あたしは・・・・・」

どう言おうか迷っていると、あたしの顔をじっと見ていた美作さんが口を開いた。

「総二郎か、類に迫られた?」

「え・・・・・なんで・・・・・」

驚いて美作さんを見つめると、くすりと笑みを零す。

「そんなことじゃねえかと思った。お前は、迫られると弱いタイプだよな」

「そんなこと・・・・・」

「いつも自分からガンガン攻めてくタイプだからか、攻められることに慣れてねえんだ。けど・・・・・戸惑ってばっかりいたって答えは見つからねえぜ」

「―――分かってるよ」

「自分と、じっくり向き合ってみな。1人じゃ難しかったら俺が手伝ってやるよ」

そう言って、美作さんがあたしのそばへ歩いてくる。

それに合わせて、あたしは扉へと後ずさる。

「俺が選ばれなくっても、それは仕方ねえことだと思ってる。けど・・・・・」

「けど?」

「ちゃんと、俺が納得のいく答えを出せよな」

そう言って間近であたしを見つめる美作さんの瞳は

怖いくらいに真剣そのものだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっと煮詰まってるなあ(^^;)
 あんまり結婚にばっかり拘ってもつまんなくなっちゃう気が。
 新しい展開に、何とか持って行けないかなあ。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.27 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
部屋の窓から、星空を見上げる。

東京の空とは違う、満天の星空。

瞬く、なんてもんじゃない。

まるで数え切れない数の宝石をぶちまけたみたいだった。

これが見れただけでも、ここまで来た甲斐があったのかな。

なんて、暢気に構えている場合じゃないんだけれど。

正直に言えば、まだ結婚なんて考えられない。

でも、それぞれの家のジュニアである彼らには、間近に迫った問題なのだ。

そして、何でだか4人ともあたしのことを想ってくれている。

だからやっぱり、あたしも彼らの思いを受け止めなくちゃいけないんだと思う。

だけど、4人の中から誰か1人を選ぶなんて・・・・・・

そんなこと、できるだろうか。

「5人で結婚、なんてわけにもいかないしね」

自分の気持ちに正直に。

だけど・・・・・・

4人とも、あたしにとってはかけがいのない仲間なのだ。

4人とも失いたくない。

それがあたしの、正直な気持ちだった・・・・・

「どうすればいいんだろう・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふと窓の外を見ると、広い庭の片隅で海を眺めている道明寺の姿があった。

1人きりで、じっと動かない道明寺。

何をしているんだろう?

気になって、あたしは外に出て道明寺の元へ行ってみた。

「何してるの?」

「お前か・・・・・。ちょっと、考え事だ」

ちらりと、あたしを見て道明寺はまた視線を海へ戻した。

「何かあった?」

「いや・・・・・。これから、どうなるのかと思ってよ」

「どうなるって・・・・・」

「この状況を作り出したのは俺たち、それから俺たちの親どもだ。お前には悪いことしたと思ってるよ」

らしくない言葉に、あたしは戸惑った。

「何、それ。気持ち悪いよ」

道明寺は、あたしの言葉にふっと笑った。

「こういうとき、お前は人を責めないんだよな。自分が本当に苦しいとき、お前は1人で乗り切ろうとするんだ。そういうとこ、すげえ好きだし・・・・・もっと頼って欲しいと思ったりもする。だけど実際は俺なんかの手には負えねえ女なんだよ」

「なんか、ずいぶんなこと言われてる気がするけど」

「本当のことだ。お前にかかったらF4も形無しだ。けど・・・・・1人じゃ無理でも、4人一緒なら何とかなるかも知れねえと思った」

「あたしはモンスターか」

「モンスターのほうがまだ勝ち目ありそうだぜ」

「あのね」

「とにかく」

突然、道明寺の手があたしの肩を掴んだ。

「これからお前が誰を選んでも―――誰と結婚することになっても、俺の―――俺たちの気持ちはかわらねえ。ずっと、お前のことが好きだ」

そう言ったかと思うと、道明寺の唇があたしの唇を塞いだ。

何がどうなってるんだか―――

誰を選んでも変わらないって、どういうこと・・・・・?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お城の敷地内にある広い森の中を1人で散歩する。

これが、ここへ着てからのあたしの毎日の日課になりつつあった。

鳥がさえずり、リスが木の上を走り回っている。

こんな状況ではあっても、自然に触れるとやはり落ち着くものだった。

やがて、森を抜けて原っぱのような開けた場所に出る。

そこでう~んと伸びをし、更に歩こうとしたそのとき―――

「うわっ」

「きゃあっ!?」

何かにつまずき、あたしは見事にすっころんでしまった。

「いたあ・・・・・」

と、そんなあたしの腕をぐいっと引っ張り助け起こしてくれたのは・・・・・

「大丈夫?牧野」

「花沢類・・・・・なんでここに」

「昼寝してた。散歩してたら眠くなっちゃって」

そう言って微笑む類は相変わらずマイペースで。

「・・・・・あたしも、散歩してたの。ごめんね、痛かったでしょ?」

「大丈夫。それよりも、牧野が来てくれて嬉しい」

優しく見つめられて、ドキッとする。

「あ・・・・・・でも、昼寝の邪魔しちゃ悪いから、もう行くよ」

そう言って立ち上がろうとして、逆にその腕を引っ張られ、思わずよろける。

「わっ、ちょっ、類っ」

「もうとっくに邪魔してるよ」

「だから、もう行くって・・・・・」

「だめ。ここにいて」

気付けば、あたしは草の上に横たえられていて。

花沢類の腕が、あたしを腕の中に閉じ込めていた。

心臓の音が、うるさいくらいに激しく鳴り出す。

「せっかく、2人きりになれたんだし」

にっこりと、天使の笑顔。

「だ、だから―――?」

あたしの顔は、たぶん引きつってる。

「いっぱい、キスしよう」

そう言って。

あたしが何か言うより先に、その唇を、類の唇が塞いだ・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 F4に迫られまくりのつくし。
 最終的にだれと結ばれるかは・・・・・・
 わからないままっていうのもありか・・・・・?
 なんてね

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

あなたのとなりで vol.3 ~花より男子・総つく~

Category : あなたのとなりで ~花より男子・総つく~
 扉が開く、と思った瞬間だった。

 突然手をつかまれ、ぐいっと引き寄せられた。
「わっ!?」
 思わずよろけ、気づけば丈三君に抱きしめられているような格好に。

 「つくし?お前何して―――」
 入ってきた西門さんの動きが、ぴたりと止まる。
「丈三―――てめえどういうつもりだ」
 西門さんの凄味の利いた言葉にも、丈三君はにやにやと笑みを崩さない。
「つくしさんが今朝のこと気にしてたみたいだから、心配ないって話してただけ」
「だったら、そこまで密着する必要ねえだろ」
 そう言って、西門さんがあたしの腕をぐっと引っ張った。
「つくしに触るな」
「こえーな。言われなくっても兄貴の嫁さんに手ぇ出したりしないって。けど兄貴もよく見てた方がいいぜ。つくしさん、俺に対する警戒心ってないみたいだから。少なくとも間違って俺の部屋に入ったりすると今度は何があるかわからないぜ」
 その不敵な笑みに。
 西門さんは今にもブチ切れそうだ。
「た、丈三君!」
「つくしさんも、これでわかったでしょ?こんなにつくしさんに惚れてんのに、俺の彼女なんかに手ぇ出すわけないって」
 その言葉に、思わず頬が熱くなり・・・・・
 西門さんを見上げてみれば、こちらもなんとなくバツが悪そうな顔であたしを見つめていたのだった・・・・・。


 「ったく・・・・・丈三のやつにしてやられるとはな」
 夜、家への帰り道を2人並んで歩きながら、西門さんが溜め息とともに呟いた。
「ごめん、ついぼーっとして・・・・・あたしが部屋を間違えたから」
「それだ。あいつは俺よりも女に手ぇ早いからな、気をつけろ」
「西門さんより・・・・・って相当だね」
「お前、それどういう意味」
 じろりと睨まれ。
 思わずぶっと吹き出す。
 それを見て、西門さんも苦笑する。
「俺も、悪かった。普段ならちょっとした物音でも目が覚める方なんだけど・・・・・」
「しょうがないよ。本当に忙しいから。結婚がこんなに大変だって思わなかった」
「ああ、けど…・・それでも俺はお前と結婚できるならどんなことでもできるって思えるよ」
「西門さん・・・・・」
 そこで、ふっと息を吐く西門さん。
「お前、そろそろそれやめろよ。来週には夫婦になるのに『西門さん』って」
「あ・・・・・」
「総でいいって言ってんのに」
「だって、慣れないし・・・・・」
「これから慣れればいいだろ?丈三の事は名前で呼ぶくせに」
 見上げれば、微かに拗ねたような瞳。
「・・・・・じゃあ、今度からそうって呼べるように頑張る。その代わり、約束して?」
「なにを?」
「・・・・・浮気、しないって」
 あたしの言葉に、目を丸くする西門さん・・・・・じゃなくて、総。
「今朝のこと、すごくショックだった。結婚は大変だなって、これから先やってけるのかなってすごく不安はあったけど、それでもあたしは総と一緒なら頑張れるって、だから早く一緒になりたいって思ってたのに。やっぱりあたしじゃ認めてもらえないのかって、そう思ったら悲しくて・・・・・。それに、丈三君の彼女の話も、疑うわけじゃないけど、やっぱり嫌だよ。たとえ間違いでも・・・・・総の隣には、いつでもあたしがいたい。他の人に・・・・・その場所だけは、譲れないの。だから総も、約束して。総の隣を、あたしにとっといてくれるって」
 一気にそう言ってしまってから、あたしは総の目が見れずに俯いた。

 恥ずかしくて、顔から火が出そうだった。

 普段なら、思っていてもなかなか言えないこと。

 きっと、これから先も面と向かって言うことなんかないだろう。

 でも、結婚前の今だからこそ、言っておきたかった・・・・・。

 「こっち向けよ、つくし」
 優しい声が降ってくる。
「やだ、無理。あたし今真赤だよ」
「かまわない」
「あたしがかまうの。恥ずかしいんだから」
 
 その瞬間。
 
 繋いでいた手をぐいっと引っ張られ、あたしは転びそうになる。
「わっ、ちょっと!」
 その拍子に、パッと顔をあげると目の前には優しい笑みを浮かべた総。
「よかった」
「―――何が」
「お前も、やきもちとか妬いたりするんだと思って」
「何よそれ」
「いつも俺ばっかり妬いてる気がしてたから。ちょっとホッとした。けど、そんな心配いらねえよ。おれにはお前だけ。ずっと・・・・・・。じゃなかったら、結婚したいなんて思わない」
「うん・・・・・」
「それから、お前のこともちゃんと信じてる。だけど、お前とおんなじで、俺もお前と他の奴が一緒にいるとこは見たくねえ。だから・・・・・もう部屋間違えたりすんなよ」
 その言葉に、思わず笑みが浮かぶ。
「うん」
「約束・・・・・俺は絶対、守るから」
「うん、あたしも」

 そうして、自然に唇が重なる。

 約束のキス。

 いつでも、あなたの隣には、あたしがいられますように・・・・・


                               fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そんなわけで。あんまりどろどろした展開にはなりませんでした。
 なんとな~く、結婚後も大変そうだなあと、いう声が・・・・・。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説


あなたのとなりで vol.2 ~花より男子・総つく~

Category : あなたのとなりで ~花より男子・総つく~
 なんとなく気まずい空気のまま、それでも来週の祝言に向けての準備のために、西門邸へ向かったあたしたち。


 家に着くと、お義母さんがあたしに頭を下げた。
「本当にごめんなさいね、私の早合点で・・・・・。こんな家だけど、お嫁さんに来てくれるかしら?」
「そんな、頭を上げてください!全然気にしてませんから―――」
 そんなやり取りを、お義母さんの後ろでおかしそうに笑って見ていたのが丈三君だ。
「丈三さん、あなたも総二郎さんやつくしさんにお謝りなさい」
 きっとお義母さんに睨まれ、丈三君はひょいと肩をすくめた。
「はいはい。悪かったよ。まさか彼女が兄貴のベッドに潜り込むなんて大胆なことすると思ってなかったんだよ。まあでも、兄貴まで寝ぼけてつくしさんと間違える、なんてことにならなくてよかったじゃん」
 そう言って悪びれもせずにやりと笑う。
「丈三さん!」
 お義母さんの言葉に、「おおこわ」と首をすぼめ、そのまま自分の部屋へと戻っていく丈三君。
 その飄々とした様子に、あたしと西門さんも溜め息をつくしかなかった・・・・・。

 
 その日は、式の時に着る衣装合わせなど最終的な打ち合わせを進めた。
 もう決まっていることがほとんどなので、あとは細かいことばかり、話し合いで決められていくのを聞いていることのほうが多かった。

 「ちょっと、トイレに」
 そう言って席を立ち、あたしは1人部屋を出た。
 もうだいぶ慣れてはきたけれど、それでも西門流という茶道の名門に嫁ぐということが、思った以上に大変なことなのだということを結婚が決まってからというもの毎日のように実感させられるのだった・・・・・。

 トイレを出て、少しぼーっとしながら歩いていた。
 今朝のショックも少し尾を引いていたかもしれないと思う。
 ここ数日の疲れもあったかもしれない。
 
 そんな風に言い訳しようと思えばいくらでもできるけれど。
 とにかく、気づいた時にはあたしは目の前の扉を開けていたのだ。

 「あれ?つくしさん?」
 だけどそこにいたのは西門さんでもお義母さんでもなくて。
「え?丈三君?」
 目の前のソファーで雑誌を手に寛いでいたのは西門さんの弟、丈三君だった。
「あれ?ここ、丈三君の部屋?やだ、あたし間違えちゃった?」
「ていうか・・・・・今兄貴もお袋も、居間の方にいるんだろ?つくしさん、兄貴の部屋に行こうとしてなかった?」
「あ・・・・・」

 そうだった。ついぼんやりしてて・・・・・
 やっちまったとばかりに肩を落とすあたしを見て、丈三君がクックッと喉を鳴らして笑いだす。
「おもしれー。つくしさんってかわいいよね。そういうところに兄貴も惹かれたのかな」
 丈三君の言葉に、あたしはバツが悪くなり目をそらした。
「からかわないで」
「からかってないよ。本当にかわいいと思ったんだから。けど、これでおあいこかな」
「え?」
「俺の彼女は寝ぼけて兄貴の部屋に入った。つくしさんも―――寝ぼけてはないけど、ぼんやりしてて俺の部屋に入った。ね、おんなじ。これでおあいこ。恨みっこなしだろ?」
 にやりと笑う。
 その笑顔は、人懐っこくて憎めないものがあった。
「そう・・・・・だね」
「もしかして、つくしさん、兄貴のこと疑ったりした?」
「え・・・・・?」
 ドキッとして、丈三君の顔を見上げる。
「俺の彼女と、何かあったんじゃないかって・・・・・」
「そ、そんなことないよ」
「そう?にしては、今日うちに来たときちょっと微妙な雰囲気じゃなかった?兄貴と」
 まるで何もかも見透かしているような瞳。
 そんなところまで兄弟そっくりだと思ってしまう。
「そんなこと、ないよ」
「そうかなあ?俺の彼女も何もなかったって言ってたし、大丈夫だと思うけどね。でも、ここまで来たら同じような思いを兄貴にさせてみる?」
「は?」
「たぶん、つくしさんが戻らなかったら兄貴が心配して探しに来るんじゃない?その時につくしさんが俺の部屋にいたらどんな顔するかな?」
「え・・・・・」

 その時だった。

 まるで計ったようなタイミングで、部屋の扉が音を立てて開いたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 勝手に作ってしまった総ちゃん弟。あえて、昔の総二郎風にしてみました♪

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

あなたのとなりで vol.1 ~花より男子・総つく~

Category : あなたのとなりで ~花より男子・総つく~
 *このお話は「まどろみ」の続きになります。

 「婚約解消?」
 美作さんが目を丸くした。
「どういうこと?」
 花沢類も驚いたようにあたしの顔を見た。
「あたしだって、知らないよ!結局あたしなんかとは結婚できないってことじゃないの?」
 あたしはソファーに座ると、目の前に出された熱い紅茶をぐっと飲み込み、その熱さに目を白黒させた。
「落ちつけよ。一体何があったんだ?もう来週だったろ?祝言は。いまさら婚約解消ってなんだよ」
「―――本当に、あたしにもわからないの。今朝西門さんの家に行ったら、家の前でお義母さんが待ってて・・・・・この結婚はなかったことにしてほしいって、そう言われて・・・・・」
「総二郎には?会ってないの?」
 類の言葉に、あたしは頷いた。
「お義母さんにそう言われて、家の中に入ることもできなくて。とにかく、わけわかんないの」

 大学を卒業して、西門さんと付き合い始めてから5年。

 ようやく向こうの両親にも認めてもらい、来週には結婚するはずだった。

 また、あたしが何か怒らせるようなことをしてしまったのかとも思ったけれど。

 いくら考えても思い当たる節がないのだ。

 いったいどうして―――

 その時、あたしのバッグの中から携帯の着信音が鳴り響いた。
「総二郎じゃねえのか?」
 美作さんが取り出した携帯を覗き込んでくる。
「あ・・・・・そうみたい」
「ここに呼べば?」
「え・・・・・」
「そうだな。俺たちも総二郎の話を聞きたいし」
 2人に促され、あたしは電話に出た。
「―――もしもし」
『牧野か?今どこにいる?』
「・・・・・美作さんの家。花沢類もいる・・・・・」
『わかった、今から行くから、動くなよ』
 そう言ったかと思うと、あたしの返事も待たずに電話は切れてしまった・・・・・。


 「勘違いなんだよ」
 来るなり、西門さんはソファーにどっかりと身を沈め、そう切り出した。
「勘違い?」
「ああ。勘違いっつーか・・・・・丈三のやつが」
 丈三(たけみ)、というのは西門さんの4つ年下の弟のことだ。
 西門さんに似て、というか、西門家の血筋なのか、とにかくとんでもない遊び人で会うたびに違う彼女を連れているのだから、まるで昔の西門さんを見ているようだといつも思っていたけれど。
「丈三君がどうかした?」
「夕べ、彼女を家に泊めたらしいんだ。おれも気づかなかったけど、こっそり自分の部屋に上げてた」
 その言葉に美作さんが「やるな」と口笛を吹いた。
「で、その彼女が夜中にトイレに起きて―――何を寝ぼけたのか間違えて俺の部屋に入ってきたんだ」
「部屋に―――って」
 と、西門さんが慌てたように手を振る。
「言っとくけど俺は何もしてねえからな!大体、丈三のやつが俺をたたき起こすまで部屋にいたことも気づかなかったんだから」
「本当に気付かなかったの?」
 類が聞くと、西門さんは肩をすくめた。
「熟睡してたんだよ。ここのところ結婚準備で忙しかったし」
 そう言って溜め息をつく西門さんを、さすがに責める気にはなれなかった。
「で・・・・・気付いたらおれの隣でその彼女が熟睡してて。丈三のやつは呆れてただけだけど、問題はお袋だ。祝言のことで話があったとかで朝っぱらから勝手に俺の部屋に入ってきて、その彼女と俺がベッドにいるとこ見つけちまって」

 その時の光景が目に浮かび、思わずあたしたちは顔を見合わせた。

 「早合点したお袋がおれの女遊びが再発したっつって、これじゃあお前と結婚させるわけにいかねえって、勝手にお前に婚約解消だなんて言ったんだよ」
「なるほどね。で、その誤解は解けたわけ?」
 美作さんの言葉に西門さんが頷いた。
「その彼女が、部屋間違えたって。丈三も正直に白状したし。お前に謝りたいって」
「別に、そういう間違いだったならいいけど・・・・・」

 まさか結婚する1週間前に浮気なんかするわけない。
 いくらあの西門さんだって・・・・・
 そうは思っても、どこか釈然としなかった。

 そんな気持ちが顔に出てたのかもしれない。
「おい―――まさかお前、俺のこと疑ってるんじゃねえだろうな」
 西門さんが眉を顰める。
「そうじゃないけど・・・・・。なんで一緒に寝てるのに気づかないの?」

 部屋に入ってきたのに気づかなかった。

 それは納得したけれど。
 
 ベッドに入ってきたのに、気づかないことなんてある?

 ついつい疑いの目を向けてしまうのも、いたしかたない気がするのはあたしだけだろうか・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いつも総二郎のやきもちばかりなので、たまには逆も・・・・・・
 でも、このままでは終わりませんよ~

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.26 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
「いい景色だな」

突然後ろから声をかけられ、あたしははじかれたように振り向いた。

「西門さん。びっくりした」

ここは、城の一番上にある屋根裏部屋のような場所だった。

むき出しの石の壁に囲まれた小さな部屋で、城内を探索しているときに見つけたのだ。

四方に小さな窓があるその部屋には蝋燭が1本置かれているだけで、他には明かりもなく殺風景な部屋だった。

でも、とにかく広すぎるこの城内で狭い空間と言えばトイレくらいのものだったので、シンプルなこの狭い部屋はあたしにとってなんとなく落ち着ける空間だった。

窓からは白い波がきらきらと光る海が見えた。

「まさか、ここにもカメラが仕掛けられてたりするの?」

あたしの言葉に西門さんは肩をすくめた。

「さあな。俺も詳しくはしらねえよ。あの道明寺家の城だからな。何か仕掛けがあってもおかしかねえけど」

そう言いながら、あたしの隣に並ぶ西門さん。

「俺は、どんなとこでもお前が隣にいてくれれば良いけどな」

甘さを含んだ瞳を向けられて、どきりとする。

「な、何言って・・・・・」

思わず目をそらすと、西門さんの繊細な掌があたしの頬に触れる。

「俺は、本気だから。お前も・・・・・ちゃんと俺を男として見ろよ」

その手から逃げようとした瞬間。

あたしの体は壁に押し付けられ、そのまま唇が重ねられたのだった・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「こんなとこにいたのか」

キッチンで紅茶を入れていたあたしのところへ顔を出したのは、美作さんだった。

「紅茶くらい、入れてもらえば」

「逆だよ。紅茶くらい、自分で入れられる。あんたたちと違って、あたしは使用人なんか使ったことないんだから」

あたしの言葉に苦笑し、美作さんがあたしに近づく。

「じゃ、俺の分も入れてくれよ」

「良いよ。なんかいろんなのあるけど、あたしと同じでいい?アプリコットティー」

「ん」

頷きながら突然身をかがめ、触れるだけのキスをしてくるからあたしの頭が一瞬真っ白になる。

「―――ちょっと!」

「隙あり。油断するなってことだよ」

にやりと不敵な笑みを浮かべる美作さん。

「どうも俺は、お前にとって危険な男とは認識されてないらしいからな。それはそれでおいしい部分もあるけど。俺もやっぱり男だってこと、忘れんなよ」

言いながら、キッチンを出て行く美作さんを。

あたしは金魚みたいに口をパクパクとさせながら見送ったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 拍手のほうのお話は消えなくてよかったなあとすごく思う。
 ちょっとここのところ調子でなくて、新しいお話が思いつかないので・・・・・。
 スランプに入ると、長くなってしまうこともあるので、何とか嵌らないようにしたいですね~

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.25 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
 「お、きたな」

 道明寺がにやりと笑った。

 「すげえなその服」

 西門さんが目を丸くする。

 「うひゃあ、うちの母親が見たら喜びそうだな」

 美作さんが複雑そうな顔をして肩をすくめる。

 「かわいいよ、牧野」

 類がにっこりとほほ笑んで。

 あたしは大きくため息をついた。

 「なんでこんなドレスしかないわけ?しかもあたしだけ!」

 見れば、F4はみんないつもと同じラフな服装だった。

 「さあな。違う部屋にあるんじゃねえの?お前用の部屋、5つくらいあるはずだから」

 道明寺の言葉に、あたしはがっくりと肩を落とした。

 「なんで5つも・・・・・」

 「それくらい女なら必要だろ?」

 「いらん!あーもう、いいや。後で他の部屋探すから。もうお腹すいた。食べる!」

 そう言って席に座ると、次々に目の前に現れる豪華な食事の数々。

 それを一心不乱に食べ始めるあたしを見て。

 「やっぱり牧野はこうだろ」

 「うまそうに食べるよな、ほんと」

 「見てて飽きねえよ」

 「イキイキしてるよね」

 そんな風に言いながら。

 F4があたしのことを優しく見つめていたことなど、このときのあたしは気づく余裕すらなかった・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「あ、この部屋がいいかも」

 扉を開けて覗いてみると、白とピンクを基調にしているのに変わりはないが、シンプルで飽きの来ないデザインの家具で統一されたその部屋はあたしにもしっくり来るものがあった。

 「ああ、いいね。牧野にぴったり」

 後ろにいた類も頷いた。

 「ここにも衣裳部屋があるのかな?」

 「たぶん・・・・・ここじゃない?」

 さっさと先にたって行き、白塗りの扉を開けると、なるほどそこは衣裳部屋になっていた。

 さっきのドレスばかりの部屋とは違い、ここにはあたしの普段着ているのに近い服がたくさん置いてあった。

 もちろんブランドのものばかりで、あたしが持っている服とは値段が格段に違うのだろうけど。

 中にあったシンプルなワンピースを取って着替えると、あたしはようやくほっとすることができた。

 「安心した。ここにいる間中、あんなドレス着なきゃいけないのかと思った」

 あたしが溜め息をつくと、類がおかしそうにくすくすと笑った。

 「あれも似合ってたよ。動きづらそうだけどね」

 「やだ、あんなゾロゾロしたの・・・・・。ね、ここって電気来てるの?」

 「ああ、自家発電だって。電話はないけど携帯は使えるし、意外と便利だよね」

 「暢気なんだから・・・・・」

 「―――俺は牧野といられればいいから」

 そう言って、類があたしの髪をそっと撫でた。

 どきんと胸が鳴る。

 「牧野といられるなら・・・・・どこだって俺にとっては天国だよ」

 にっこりと天使の微笑。

 気付けば、類の唇があたしの唇に重なっていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 数日前、うちのPCがダウンしちゃいまして。
 これの前半のお話が、なくなってしまいました。
 思い出しながら書いたんですが、ちょっと違うものになっちゃってます(^^;)

 そしてそんなわけで「kira kira heart」のほうの更新はしばらくできません。
 できるだけ早く復活できれば…・・とは思ってますので、しばらくお待ちくださいね♪

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

恋心 5 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
 好きで好きでたまんないって気持ちを形にできたら、それを牧野に見せてやれるのに。

 そうしたら、きっと牧野を不安にさせることもないのにな。

 そんなことを思いながら、さっきから上の空で紅茶をすする目の前の牧野を見つめる。

 「牧野、こぼれてるよ」
「へ・・・・・わっ、やだ」
 慌ててテーブルの上に零れた紅茶をナプキンで拭く牧野。
 その様子がおかしくて、思わず吹き出す。
「さっきから、何ぼーっとしてんの」
 おれの言葉に、ちょっと困ったように俺のほうを見る。
 
 なんでだかなんて、大体わかってることなんだけどね・・・・・。

 「べ、別に何でもない。類のほうこそ、フランスはどうだったの?向こうでどんなことしたの?何も話してくれないじゃない」
 牧野の言葉に、俺は肩をすくめた。
「牧野が、聞きたくなさそうだったから」
「そんなことないよ、なんであたしが―――」
「俺、向こうで静には会ってないよ」
 牧野の目が、驚きに見開かれる。
「なんで―――」
「向こうも忙しかったみたいだし、俺も、遊びに行ったわけじゃないからね。何度かメールでやり取りはしたけど、結局お互いのスケジュールが合わなくて。またいずれってことで最後に電話で話して帰ってきたんだ」
「そう―――なんだ」
 ほっとしたような、気が抜けたような表情。

 先月、仕事でフランスへ行くと言ったときからどこか落ち着かない、何か言いたげな様子を見せていた牧野。
 きっと静のことを気にしているんだろうということは聞かなくてもわかったけれど、それを口にしようとはしないので、こちらから言うのもどうかと思って黙っていたのだ。
 だけどフランスから帰ってきてからもう1週間だ。
 
 いつまでもこのままじゃ、まともにデートもできない。
「俺のこと、信用してなかったの?向こうで、こっそり静に会うとでも思ってた?」
 おれの言葉に、牧野はバツが悪そうに視線をそらせる。
「そういうわけじゃ・・・・・」
「じゃ、どういうわけ?俺が帰ってきてからずっと、ろくに目も合わせようとしないんだもんな。さすがに俺も我慢の限界」
 そう言って溜め息をつくと、途端に慌てだす。
「ご、ごめん。信用してなかったわけじゃなくて・・・・・ただ、やっぱり静さんは特別な人だし、向こうに行けば知り合いって言えば静さんくらいなんだし、当然会ったりするかなって―――」
「俺って信用ないんだ」
「だから、そうじゃないってば」
 一生懸命釈明しようとする牧野がかわいくて。
 わざと拗ねてる振りをしてみた。
「心配なら、おれに聞けばいいのに」
「だって・・・・・嫉妬深いって思われそうで。静さんのことはあたしも好きだし、疑いたくないっていう気持ちもあったし」
 それはきっと本心だろう。
 静の話になると、ちょっと複雑そうな顔をする牧野。
 きっと気にしているんだろうなとわかってはいたけど。
「俺は向こうにいる間もずっと、牧野のことばっかり考えてたよ」
 そう言って見つめれば、牧野の頬がみるみる赤く染まっていく。
「そ、それは、あたしだって・・・・・」
「ほんとに?」
 頬を染めて照れる牧野をじっと見つめる。

 本当は、俺にとってはそっちのほうが重要だったりする。

 たとえ1ヶ月でも、牧野と離れることに不安を感じていた。

 その理由が―――

 「あきらの妹の家庭教師、まだ続けるの?」
 牧野があきらに頼まれて始めたバイト。
 双子の妹の家庭教師を週に2日。
 おれの知らない間に勝手に決められていた話に、最初はかなり面白くなかった。
「だってお給料もいいし、美作さんの家なら安心だし」
 という牧野の言葉に、盛大な溜息をついたものだけど。
「美作さんはほとんど家にいないよ。デートで忙しいみたい。双子ちゃんはおしゃまでちょっと生意気だけどすごくかわいいの。やっぱり凄く頭いいしね。家庭教師っていうより遊び相手に行ってるみたいな感じ」
 そう言って楽しそうに笑う牧野の姿に、ちょっとホッとしていた。
 だけど、俺がいない間に何か問題が起こってないとも限らない。
 それだけが心配だったんだけれど。
「うん。美作さんのお母さんも気に入ってくれたみたいで・・・・・。それでね、そのお母さんの好意で、ダンスを習いに来たらどうかって・・・・・」
「ダンス?誰に?まさか―――」
「その・・・・・美作さんに・・・・・」
「なんでそんな話になったの?」
 ついきつい口調になってしまうのは仕方のないところだろう。
「来年、類たちは大学卒業でしょ?その時のプロムは、高校生の頃のと違って本格的なものだから、ダンスもちゃんと踊れたほうがいいだろうって」
「だからってなんであきらに習うんだよ」
「だって、類もダンスは苦手だって」
「そうだけど、でもあきらに習うのはダメ」
「なんで?美作さん教えるのうまいよ?」
「って・・・・・もしかしてもう習ってるってこと?」
 おれの言葉に、ぎくりと肩を震わせる牧野。
「あ・・・・・いや、試しに1度やってみようって言われて・・・・・」
「・・・・・・」
 無言で牧野を見つめる。
「―――おれも行く」
「へ?」
「俺も一緒に行くから、あきらの家。だから―――あきらとは踊っちゃダメ」
 
 そのおれの言葉に。

 牧野の顔は青くなったり赤くなったり。

 まるで信号のように落ち着きなく変わったのだった・・・・・。


                                fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 昨日、初めて韓国版の花男のDVDをレンタルしてみました。
 まだ1話と2話しか見てませんが、台湾版よりはイメージに合ってる気がしました。
 特に司は。
 あとはね、まあまあそんな感じ?ていう感じで。でもやっぱりつくし役は井上真央ちゃんに勝る人はいないって気がする。
 まあ文化の違いっていうのは仕方ないと思いますが。
 やっぱり日本版が一番好きです。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

いつも一緒に vol.2 ~花より男子・あきつく~

Category : いつも一緒に ~花より男子・あきつく~
 右腕に微かな重みを感じ、目を覚ます。

 横になるだけのつもりが、いつの間にか本当に眠ってしまっていた。

 ゆっくりと頭を巡らし、ベッドに突っ伏すようにして寝ているその人物を目に入れ、あたしは思わずがばっと体を起こした。

 あたしの右腕にちょうど頭を乗せるようにして寝ていた美作さん。

 あたしが体を起こすと、その瞼を開いた。

 「ん・・・・・なんだ、起きたのか?」
 目をこすりつつ体を起こす美作さん。
 あたしはドキドキと早鐘を打つ胸を押さえるように、布団を引っ張り上げた。
「な・・・・・なんで美作さんがここで寝てんの?」
「なんでって・・・・・。お前が、1人じゃ心細いって言ってたから」
「ずっと・・・・・ついててくれたの?」
「ああ。寝ちまったけどな。安心しろ、何もしてねえから」
 にやりと笑ってあたしを見る目は、ちょっと意地悪で。
 それが余計にあたしの胸を締め付ける。
「どうせ・・・・・」
「は?」
「どうせ、あたしなんか相手に変な気なんか起きないって言うんでしょ?美作さんは」
 あたしの言葉に、美作さんが目を丸くする。
「何言ってんだよ?」
「美作さんにとっては、あたしなんか女じゃないもんね」

 なんでだかわからない。

 急に熱いものが胸に込み上げてきて、止めることができなかった。

 布団を握る手に、ギュッと力を込める。
「あたしがすぐ傍で寝てたって、何も感じないんでしょ?妹みたいだって、そう言ってたし。でも、あたしは美作さんのことお兄ちゃんみたいだなんて思ったこと一度もない。あたしは―――」
「おい、牧野?」
「あたしは―――美作さんが、好きなのに―――」

 気付いたら、涙が頬を伝っていた。

 美作さんが、驚いた顔であたしを見てる。

 「お前・・・・・だって、お前には総二郎と類が・・・・・」
 戸惑ったように美作さんが言うのに、あたしは首を横に振る。
「あの2人のことは、友達以上には思えないの。すごく大事な人たちだけど・・・・・。あたしは、美作さんが好きなの」
 じっとあたしを見つめる美作さん。
 どうやって断ろうか考えているみたいで、なんだか胸が苦しくなる。
「・・・・・ごめん、急に。美作さんがあたしのことそんな風に見てないってわかってるのに―――」
「なんで?」
「え?」
「なんでそうやって決めつける?俺がお前を女として見てないって、誰が言った?」
 あたしは驚いて美作さんの顔を見た。
「だって・・・・・」
「お前が、あの2人に挟まれて困ってるみたいだったから」
 なんとなくバツが悪そうに顔をしかめる美作さん。
「言えないだろ、俺も牧野が好きだなんて」

 言われた言葉が信じられなくて。

 ぽかんと、馬鹿みたいに口を開けていた。

 「ずっと・・・・・好きだったよ、おれだって。でも、お前を困らせたくなかった。お前が俺のとこに来て安心するんならおれはそれでいいと思ったんだ。お前の兄貴役でいいって。まさか―――おまえがそんな風に思っててくれてたなんて知らなかった。ごめんな、俺が言った言葉で傷つけて」
 優しく、あたしの頭をなでる美作さんの温かい手。

 涙が、止まらなかった。

 「泣くなよ・・・・・。お前の涙には、弱いんだ」
 困ったように苦笑する美作さん。
 あたしは慌てて手の甲で涙を拭った。
「ごめ・・・・・だって、うれしくて・・・・・」
 そんなあたしを見つめる瞳が、甘く潤む。
「俺も・・・・・うれしいよ」

 そっと、頬に添えられる掌。

 ドキッとして顔を上げれば、すぐ間近に美作さんのきれいな顔。

 心臓の音が、聞こえちゃうんじゃないかと思うくらいあたしは緊張してしまって。

 そんなあたしを優しく包み込むように、美作さんの手が優しくあたしの髪をなで、唇が重ねられた。

 優しく、甘く。

 何度も繰り返されるキスに、酔いしれそうになった時―――

 「お前ら、何してんだよ!?」
 突然割って入ってきた声に驚き、美作さんから離れようとして、逆に抱き寄せられてしまった。

 部屋の入り口を見ると、そこにはいつの間にか入ってきていた西門さんと花沢類。
「あきら、これどういうこと?」
 2人の鋭い視線が突き刺さる。
 だけど美作さんは相変わらず落ち着いていて。
「どういうことって、こういうことだよ」
 そう言って肩をすくめる。
「俺も、牧野に惚れてる」
「んなことは知ってる。だから、牧野が最近お前の家に入り浸ってるって聞いて心配で」
「牧野も俺が好き。おれたちは晴れて恋人同士ってわけだ」
 にやりと不敵な笑みを浮かべる美作さんに、西門さんは体をわなわなと震わせ、花沢類は眉間に皺を寄せ、あたしたちを睨みつけた。
「ふざけんなよ!」
「俺たちはいたって真剣だぜ?なあ、牧野」
 その言葉にあたしは頷き―――
 そろそろとベッドから離れようとする美作さんの動きに合わせ、ゆっくりとベッドを下りる。
「ずっと自分の気持ちかくして牧野の兄貴役気取ってたくせに、いまさら―――」

 あたしがベッドから降りたと見ると、美作さんは突然あたしの手を握ったまま全速力で走りだした。

 呆気にとられている2人の横をすり抜け、廊下を駆けていく。

 「おい!待てよ!」
 「牧野!!」

 「悪いな、後で埋め合わせはしてやるよ!こいつだけは、譲れねえんだ!」
 晴れやかな笑顔とともに響き渡る美作さんの声。

 うれしくて。

 知らずに、笑顔が浮かんでた。

 「ごめん!あたし―――美作さんが大好きなの!」
 そう2人に向かって叫び。

 そのまま2人、光の煌く夜の街へと駆けて行ったのだった・・・・・。


                               fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今日はUPが遅くなりました。
 ちょっと連休中はお休みすることもあるかもしれませんのでご了承を・・・・・

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

いつも一緒に vol.1 ~花より男子・あきつく~

Category : いつも一緒に ~花より男子・あきつく~
 「で?類と2人でいるところを総二郎に見られて、総二郎に怒られたと」
 美作さんが、半ば呆れたように言う。
「怒られたっていうか・・・・・オーラがね、怖いんだよあの人。笑いながら青筋立ててるみたいな」
 あたしの言葉に、ぷっと吹き出す。
「あーわかるわかる。あいつってそうかもな。あいつ自分が惚れられることのが多いから、お前が自分に惚れないってことがまず頭に来るんだろうな。マジで口説いてんのに」
「笑い事じゃないよ。それで、花沢類は相変わらずだし。西門さんの前で平気でキスしてきたりするから、余計に怒らせてるのに・・・・・あれってわざとかな?」
「さあな。あいつもお前に関しちゃ感情的になるとこあるし。外野は見てておもろいけどな」
 肩をすくめて気のない様子でそう言う美作さん。
 なんとなく、その様子が憎たらしかった・・・・・。


 道明寺がN.Yへ行き、結局別れることを選択したあたしたち。

 最近になって、滋さんと婚約したと聞いた。

 ショックじゃなかったと言えば嘘になるけど、今は素直に2人を祝福したい気持ちのほうが大きかった。
 2人とも、あたしにとっては大事な人たちだから……。

 あたしの身の回りにも変化があり、高校を卒業したあたしのそばにはいつも花沢類がいて、そこへいつの間にか西門さんまで加わるようになった。
 2人の思いはうれしいのだけれど、あたしはどちらも選ぶことができなかった。
 2人とも、大事な仲間。
 失いたくはないけれど、それと恋愛感情は違うような気がして・・・・・

 そんなあたしが最近通っているのがここ、美作さんの家だった。

 上流階級には違いないけれど、他の家のような堅苦しさはなくて、かわいい双子の妹さんとおしゃべりしたり、可愛い美作さんのお母さんの手作りお菓子をいただいたり。
 賑やかであったかいこの家の雰囲気が好きだった。
 それでいてどこか現実離れしているこの家が、殺伐とした現実を忘れさせてくれていた。

 そしてそんなあたしをいつも呆れながらも温かく見守ってくれる人、美作あきら。
 ちょっと前に年上のマダムと別れたとかで、最近は家にいることが多かった。
 だから自然に、美作さんと2人でいることも多くなって・・・・・
 大人な彼といるのは何となく安心できた。
 何でも話せる人。
 そう思ってたんだけど・・・・・。
 
 『もう1人妹ができたみたいだな』

 美作さんが何気なくそう言った言葉が、なぜかあたしの胸を締め付けた。

 お兄ちゃんがいたらこんな感じ?

 そりゃあこんな兄弟がいたら理想だけど。

 ふと、弟の進の姿が脳裏に浮かぶ。

 やっぱり違う。

 とてもそんなふうには思えない。

 あたしは、美作さんのことが・・・・・

 「牧野?どうした?」
 美作さんの声にはっとする。
「な、何でもない」
「顔、赤いぞ。熱があるんじゃねえのか?」 
 スッと、美作さんのきれいな手があたしの額に触れた。

 ドキンと心臓が高鳴り、顔が熱くなる。
「やっぱり、ちょっと熱いんじゃねえか?ベッド貸してやるから少し横になれば」
「え、でも・・・・・」
「それとももう帰るか?それなら送ってくけど」
 反射的に首を横に振っていた。

 ―――まだ、離れたくない・・・・・


 連れて行かれたのは客間の1つだった。

 高級ホテル並にきれいなその部屋の、天蓋付きのベッドにちょっと躊躇する。

 「横になってろよ。あとで起こしに来てやるから」
 そう言って部屋を出て行こうとする美作さんの腕を、思わず引っ張る。
「行っちゃうの?」
「は?」
 目を丸くしてあたしを見る美作さんに、あたしは慌てて手を離した。
「あ、その―――この部屋広すぎて、1人じゃちょっと心細いかなって」
「何しおらしいこと言ってんだよ。そんな玉じゃねえだろ?」
 こつんと頭を小突かれ、ふらりとよろける。
「ほら、とりあえず寝てろよ、いいな」
「・・・・・うん」
 素直に頷き、ベッドに向かう。
 あたしが横になったのを見届けると、美作さんはちょっと笑って見せ、部屋を出て行ってしまった・・・・・。

 布団を引き上げ、ギュッと目を閉じる。
 
 美作さんは、あたしのことをただの友達としてしか見ていない。

 そんな当たり前の現実が、無性に悲しかった。

 何も考えたくなくて―――

 いつの間にか、あたしは眠りに落ちていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 総つくを書いていたら、無性にあきつくが書きたくなってしまいました。
 短めで終わると思いますが、次回に続きます♪

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます

ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Only one. 2 vol.3 ~花より男子・総つく~

Category : Only one. ~花より男子・総つく~
 美作さんに渡されたシャンパングラスを手に、息をつく。

 さすがに慣れないドレスを着てダンスを1時間も踊っていれば疲れるというもの。

 『これくらいは必要だろ』と言われ、しぶしぶ美作さんの教わったとおり踊っていたけれど・・・・・。

 「さすがに疲れたか?がんばったな」
 黒のタキシードで決めた美作さんが、グラスを手ににっこりと微笑む。
 さすがF4。
 こういう姿はかっこよくて思わず見とれてしまう。
「かっこいい俺に惚れちゃったりした?」
「何言ってんの、もう・・・・・。でも、美作さんって教え方うまいよね。すごい上達した気がする」
「だろ?なんだったらちゃんと教えてやろうか?美作あきらダンス教室。生徒はお前1人だけど」
 美作さんの言葉にぷっと吹き出す。
「何それ。そんなの、本当にやったら生徒が殺到しそうだよ」
「そりゃそうだ。そんなこと面倒くせえからやらねえよ。お前にだけなら教えてやってもいいけど」
 そう言って優しい瞳で見つめるから、なんだか緊張してしまう。
 急にアルコールが回ってきたみたいに、頬が火照るのを感じる。

 ふと、グラスを持っていないほうの手が冷たい感触に包まれ、ドキッとする。

 美作さんが、あたしの手を握っていた。

 「―――このまま、お前を掻っ攫えたらいいんだけどな」
 耳元で囁かれるその声はいつもよりも甘く、背中をぞくりとさせた。
「な―――に言ってるの・・・・・」
 声が震える。
 美作さんの顔が見れなかった。
「総二郎から・・・・・お前を奪い取れるわけねえってわかってる。それでもやっぱり、俺は―――」
「やめて・・・・・」
「俺は、あいつには・・・・・あいつらにはかなわねえんだ、昔っから。だから、張り合おうとも思わなかった。けど・・・・・お前に関しちゃ、それで諦めることができねえ。自分でも驚いてるよ」
 穏やかな声。
 いつもの美作さんの・・・・・
 あたしはそっと、美作さんの顔を見上げた。
「美作さんが・・・・・他の3人に敵わないなんて、思ったことないよ」
 あたしの言葉に、美作さんがふっと笑った。
「慰めてくれんの?」
「そんなんじゃなくて。張り合うとこなんかないでしょ?それぞれが、まったく違う人なのに。美作さんは、美作さんだもの。あたしは、西門さんが好きだけど・・・・・でも、恋愛感情とは別の部分で、美作さんのことが、すごく好きだよ。美作さんの傍にいるとほっとする。何でも、言ってみたくなる。それは、類とも道明寺とも違う何か・・・・・おにいちゃんがいたら、こんな感じかもって思う」
「俺は、お前の兄ちゃん?」
 くすりと笑うその笑顔は、やっぱり優しくて。
「うん。他の3人じゃ、そんな風に思わない。ね・・・・・おにいちゃんだったら、家族だからずっと一緒でしょ?」
「―――ずっと?」
「うん、ずっと」
 そう言ってにっこりと笑って見せると、美作さんはあたしの顔をじっと見つめ―――
 そして、やわらかく微笑んでくれた。
「そうだな・・・・・。兄貴なら、総二郎とは別れることがあっても、俺とは別れないってわけだ」
「それはちょっと不吉だけど。でも、そういう事でしょ?」

 2人で、手を繋いで顔を寄せ合いながらくすくすと笑う。

 他の誰といるのとも違う感じ。
 そう。この人の傍は安心するんだ・・・・・。

 「―――お取り込み中悪いけど、ちょっと離れてくんねえ?」

 突然聞こえてきたその低い声に、あたしと美作さんは驚いてぱっと離れ、振り向いた。
「西門さん!」
「総二郎!何でここに?」
 目の前には不機嫌に顔を顰めた西門さんが立っていた。
 美作さんの問いには答えず、無言であたしの手を取り引き寄せる。
 だけどもう一方の手はまだ美作さんと繋がれていて。
「おい、待てって。今日は牧野は俺のパートナーだぜ」
 美作さんの言葉に、西門さんが足を止めて振り返る。
「まず説明しろって。何でお前がここにいる?」
 その問いに、西門さんはちらりとホールのほうを見渡し、ある方向に視線を止めるとそちらを顎でくいっと指し示した。
「お前の両親に会ったんだよ、このホテルのロビーで」
 言われてあたしもそちらを見ると、ロマンスグレーの髭を生やした貫禄のある男性と、隣にいるのは間違いなく美作さんのお母さんで、仕事の相手らしい中年夫婦と挨拶を交わしていたのだった。
「え、でも確か美作さんのお父さんは来れないって・・・・・」
 だから、代わりに美作さんが行くんだって、そう聞いたのに。
「―――ああ、来れない予定だったんだ。けど予定が変わって、時間は遅れるけど途中からなら出られそうだってことになった。ただ、いつ来れるかは仕事の都合でわからないから俺が先に来てるってことは変わらない。だから特に言わなかったんだよ」
「あ、そうなんだ」
 美作さんの言葉に、そのまま納得して頷くあたし。
「下で声かけられて、良かったら一緒にって言われたんだよ。どうやって入ろうかと思って悩んでたとこだったから助かったけどな。―――お前は、何をやってるわけ?」
 声は落ち着いているけれど、あたしを見る西門さんの目は鋭かった。
「何って―――」
「あきらと手ぇ繋いで、顔くっつけてこそこそ話して、はたから見たらいちゃついてるカップルにしか見えねえよ。パーティーに行っていいとは言ったけど、そこまで接近していいとは言ってねえ。どういうつもりだよ?」
「いちゃついてなんか・・・・・ちょっと話してただけだよ」
「総二郎、そう目くじら立てんなよ。今日は、牧野のパートナーは俺なんだ。手ぇ繋ぐくらい大目に見ろって」
「パーティーに2人で行くってだけで充分大目に見たつもりだぜ。悪いけど、こいつを貸すのはここまで。お前の親父さんたちも来てるんだし、こいつはもう返してもらうぜ」
 そう言って西門さんがあたしの手をぐいっと引っ張ると、美作さんの手が緩み、諦めたように手を放した。
 振り向くと、苦笑を浮かべ、肩をすくめる美作さんがあたしを見つめていた。
「しょうがねえな。これ以上やったらぶん殴られそうだから諦めるよ。悪かったな、牧野」
 美作さんの言葉に、あたしは首を振った。
「ううん。楽しかったよ。今度―――本当にダンス教えて」
 笑顔でそう答えると、美作さんは嬉しそうに笑った。
「喜んで。お前専属コーチ、やってやるよ」


 「気にいらねえ」
 ホテルを出て2人で歩きながら。
 眉間に皺を寄せたまま、西門さんが呟いた。
「まだ言ってるの」
「当たり前だ。何がダンスの専属コーチだよ。絶対させねえからな」
「だって、西門さんだって言ってたじゃない。ダンスくらいできないとこれからは困ることもあるって。美作さんならそういうの慣れてるし、教え方もうまいし」
「俺が教えるからいい」
「だって、西門さん忙しいじゃん」
「あきらに任せるくらいなら俺がやるっつってんの。いいか、これからは絶対あきらと―――類とも、2人きりにはなるなよ?」
 人差し指をつきたてられて、思わず詰まるけれど。
「無茶だよ。明日も花沢類の家でバイトなのに」
「家政婦のバイトだろ?類と2人きりになる必要ねえだろうが」
「だってあたしは類様係―――」
 思わず言ってしまってから、しまったと口を押さえる。
 が、時すでに遅く・・・・・
「類様・・・・・係だと・・・・・?」
「いや、違うの、これは―――」
「―――どういうことか、ちゃんと説明してもらおうか?つくしちゃん。ことと次第によっちゃあ、今日は帰れないと思えよ―――?」

 満面の笑みを浮かべた西門さんの、冷たい炎が燃え盛るその瞳に、あたしの背中を嫌な汗が流れていったのだった・・・・・。


                             fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 終わりです。
 中途半端ですが、終わりです。
 たぶんこれ書いてると終わりがないような気がしたので・・・・・(^^;)
 それくらい、書いててどんどん楽しくなっていくお話でした。
 いずれまた、続きをかけたらと思いま~す♪

 いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Only one. 2 vol.2 ~花より男子・総つく~

Category : Only one. ~花より男子・総つく~
 夜9時。

 花沢邸から出てきた牧野を、俺は黙って車に乗せた。

 「―――ありがと。迎えに来てくれて」
 しばらくして、牧野がちょっとき気まずそうに口を開いた。
「それから―――勝手にバイトのこと決めて、ごめんね」
「・・・・・ああ」
「相談すればよかったって思ったんだけど・・・・・類に、急ぎだって言われてあせっちゃって。それに、類の家なら安心だと思ったんだけど」
 牧野の言葉に、俺は肩をすくめた。
「それが間違いなんだって。前にも言っただろ?友達だとは思ってるけど、男としては信用できねえんだって。特にお前に関しては・・・・・。他の男の家に、たとえ仕事でも通い詰めるなんてこと笑って許せるわけねえっつーの」
「ん・・・・・」
「けど・・・・・昼間は俺も言い過ぎた。ごめん」
 そう言うと、牧野がちょっと驚いたように俺のほうを見た。
「なんだよ、その顔」
「だって、西門さんが謝るなんて・・・・・」
「お前な」
 思わず顔を顰めると、それを見て牧野がぷっと吹き出した。
「ごめん、つい・・・・・」
 俺は溜め息をつき―――

 車を路肩に寄せると、そのまま停車した。

 牧野の家にはまだ着いていない。

 隣を見れば、微かに頬を染めた牧野の顔。

 艶やかな黒髪に手を伸ばし、そっと撫でるように引き寄せる。

 触れるだけのキスから、深く、甘い口付けを交わす・・・・・。

 唇を離す頃には牧野の瞳が甘く潤んでいて・・・・・

 「このまま、連れて帰りてえな・・・・・」
 俺の言葉に、牧野がくすりと笑った。
「明日、茶会があるって言ってなかった?」
 その言葉に、がっくりと肩を落とす。
「ったく・・・・・。お前は、あきらとパーティーだっけ」
「ん・・・・・。ドレスとかメイクとか、支度しなきゃいけないから昼ごろには迎えに来てくれるって。パーティーって苦手だから、早く終わってくれるといいんだけど」
「断わりゃ良かっただろ」
「だって、美作さんの頼みだもん、断れないよ」
「甘いよな、お前は」
 溜め息をつくと、牧野が苦笑する。
「西門さんも、そうでしょ?だからね、美作さんも花沢類もわかってて甘えてるんだと思うよ?西門さんに」
「性質がわりいな、あいつらは」
「友達だから、だよ。あたしにとっても2人は大切な友達だよ。だから、心配しないで」
「そう言われちゃあ、何も言えねえだろ。しょうがねえから今回だけは我慢してやるよ。ただし・・・・・わかってるだろうな、つくしちゃん」
 じっと見つめて言えば、牧野の頬が赤く染まる。
「な、何?」
「あいつらには・・・・・触れさせるなよ」
 そう耳元で囁いて。
 牧野が何か言う前に、その唇を塞ぐ。

 早く自分だけのものにできれば。

 その思いが俺の胸を焦がす。

 恋人であっても、自分だけのものじゃないという気がして切なさが募る。

 離れがたくて。

 このままさらってしまうことができたらいいのにと、俺がいつも思っていることなどこいつは気付いていないんだろう・・・・・。


 翌日の茶会は、気乗りはしなかったもののサボるわけにも、手を抜くわけにもいかず。

 何とか集中力をかき合わせて時間が過ぎていくのを待った。

 ようやく茶会が終わった頃にはすっかり日も暮れていて。

 俺は母親の小言が始まる前に家を飛び出し、車を走らせたのだった。


 パーティーの会場は都内の高級ホテルの最上階にあるホールだった。
 もちろん招待客しか入れなかったしパートナー同伴が原則だ。
 
 どうやってそのパーティーに入り込むか。
 急なことだったから桜子や優紀ちゃんに頼もうにも2人とも連絡がつかないときてる。
 滋は今海外だって話だし、他の女に頼むのはそれこそ後が面倒だ。

 ホテルに着いたものの、どうしようか考えあぐねていると、突然後ろから肩を叩かれた。

 驚いて振り返ると、そこには見知った顔の2人が立っていたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、現われたのは総ちゃんにとって救世主か、それとも・・・・・?

 いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Only one. 2 vol.1 ~花より男子・総つく~

Category : Only one. ~花より男子・総つく~
 *このお話は「Only one.」の続きになります。
 最初からお読みになりたい方はこちらからどうぞ♪



 「は?今なんつった?」
 あきらの言葉に、俺は思わずそう聞き返した。
「だから、明日1日牧野を貸してくれって言ってんの」
「なんだよそれ、どういうことだ」
「その顔こええから止めろ。パーティーがあるんだよ。親父の代わりに出席することになってるんだけど、パートナーがいねえんだ。だから牧野に―――」
「何で牧野なんだよ?」
「だって俺今彼女いねえし。どうでもいい女にこんなこと頼めねえだろ?勘違いして結婚する気にでもなられたらたまんねえし」
 肩をすくめるあきらを、それでも俺はじろりと睨みつける。
 何だかんだ言ってまだ牧野に思いを残してるあきら。
 牧野も、あきらには気を許しているところがあるし。
 そんなあきらと牧野を2人きりにするのは危険な気がして仕方ない。
 何とか俺も着いていけないかと考えをめぐらしていると―――
「お前、自分の用事を忘れてるだろ」
 とあきらに言われ、はたと考える。
 
 ―――明日?明日は・・・・・

 「・・・・・そうか、茶会が・・・・・」
 ようやく思い出して言えば、あきらがにやりと笑う。
「諦めるんだな。もう牧野には了解もらってるし。きっちりエスコートさせてもらうから安心してお前は仕事しろよ」
 にやりと不敵な笑みを浮かべるあきらに。
 それがすべて計算されていたことだと瞬時に理解する。
「お前!だから前日の今日になって―――!」
「そりゃそうだろ。もっと前に言ってたらお前のことだ、何とかして邪魔してただろうが」
 しれっと言うその態度に頭に来てわなわなと体を震わせる。
「俺は絶対ゆるさねえぞ!」
「だーかーら、もう牧野には了解もらってるし、ドレスなんかもオーダー済みなんだよ。今更中止になんかできねえって」
 そう言って立ち上がり、さっさとカフェテリアをあとにしようとするあきら。
「おい、待てよ!」
「明日は昼ごろには牧野迎えに行く予定だから。よろしく言っといてくれよ」
 ひらひらと手を振り、言ってしまうあきら。
 俺は怒りの矛先を向ける先を失い、その場に呆然と立ち尽くしていると―――

 「あれ、西門さん、そんなとこで立ってどうしたの?」
 カフェテリアに入ってきた牧野が俺に気付いて歩いてくる。
「牧野、お前・・・・・あきらとパーティーに行くって」
「え?ああ、あれ・・・・・」
 なんでもないことのように頷く牧野に、またカチンと来る。
「ああ、あれじゃねえだろ?何で勝手にそんなこと引き受けたりするんだよ?」
「だって・・・・・美作さんが、もう西門さんには了解もらってるからって言ってたから」
 その言葉に、開いた口が塞がらない。
 再び、怒りがふつふつと蘇る。
「あんのやろ・・・・・」
「だから・・・・西門さんは知ってるんだと思ってたんだけど・・・・・・もしかして知らなかった?」
「まったくな。あきらのやろう、まんまと俺をはめやがって」
「えっと・・・・・それで、今日の放課後のことなんだけど」
 怒りに体を震わせる俺に、牧野が言いづらそうに口を開く。
「2人で、食事に行こうって言ってたけど」
「ああ、今日はバイトないって言ってただろ?」
「それがね・・・・・急にバイトが入っちゃって」
 牧野の言葉に、俺は思い切り顔を顰める。
「なんだよそれ、断れねえの?」
 毎日バイトに明け暮れる牧野は、土日ももちろんバイトで。
 だから、週1回の休みは俺にとっても貴重な日なのに。
「ごめん。実は、花沢類に頼まれて・・・・・」
「はあ?類?どういうことだよ、それ?」
「花沢類の家の家政婦さんが、急に1人辞めちゃって・・・・・。新しい家政婦さんを雇わなくちゃいけないんだけど、いろいろ雇うのに条件が厳しいらしくて、決まるまでに時間がかかりそうなんだって。だから、決まるまでの臨時で来てくれないかって・・・・・」
「おい・・・・・ちょっとまてよ。それはつまり、類の家でバイトするってことか?」
「うん。たぶん、2週間くらいで決まるだろうから、その間だけって言われたの」
「その間だけって・・・・・お前、それを簡単に承諾しちまったのか?」
「だって時給1500円くれるって言うし、2週間だけなら他のバイトも辞めずに済むからいいかなって」
「いいかなって!」

 頭にきた。
 何でこいつはこうお人好しで鈍いんだろう。
 大体、類が牧野をバイトに雇うなんて、牧野を自分の傍に置いておきたいからに決まってるんだ。

 「何怒ってるの?花沢類の家なら心配ないでしょ?」
 きょとんと首を傾げながらそう言う牧野に、俺は頭を抱える。
「類の家だから心配なんだろうが!いいか、俺は絶対認めねえぞ!あいつの家でバイトだなんて!」
 声を荒げる俺に、牧野はむっと顔を顰めた。
「何で西門さんにそんなこと言われなきゃならないわけ?大体、もうやるって言っちゃったもん。いまさら断れないよ」
「俺が断る!」
「やめてよ、勝手にそんなこと!」

 「何2人で大きな声出してんの?」

 突然類の声がわって入り、俺たちはそっちを見る。
「類!お前ふざけんなよ!」
「何のこと?」
「バイトだよ!何で牧野がお前の家の家政婦しなきゃいけないんだよ!」
「ああ、そのこと」
 類が眠たそうに1つ欠伸をすると、肩をすくめた。
「だって、本当に困ってたから。それに牧野なら安心だし、牧野だってやる気だから別にいいでしょ」
「何が―――」
「とにかく、もう時間だから。牧野、行こう」
 そう言って、類がさっさと牧野の手を引いていく。

 俺は呆気にとられ―――

 気付けば、2人の姿はカフェテリアから消えていたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 どんなお話にしようか散々悩みましたが、結局前回と同じく、総ちゃんの苦悩のお話に(^^;)
 がんばれ総ちゃん!

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.24 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
 *このお話を最初から読みたい場合はこちらからどうぞ♪

冷たい石造りの塀に囲まれた堂々としたお城。

一見ファンタジーの世界に迷い込んだようで、しっかりと作られたその城はまるで大昔からそこに立っていたかのような風格さえ感じさせた。

「まったく、道明寺財閥ってのは半端ねえよな。あっという間にこんな城建てちまうんだから」

美作さんの呟きに、あたしもただただ頷いた。

「ここでの生活のために、使用人が50人いるってさ」

花沢類の言葉に、「げっ」と顔を顰める。

「ここまできたら無人島っていわねえよな。孤島の城ツアー?」

西門さんもさすがに呆れた顔をしている。

その中でただ1人いつもと変わらないのはやっぱり道明寺で・・・・・

「腹減った!おい、お前らぼーっと突っ立てないで早く来いよ!飯にしよう!」

「―――あいつ、こんなとこにいていいの?仕事は?」

あたしの言葉に、3人が肩をすくめた。

「俺たち3人に負けるわけにはいかねえって、何でだか司のお袋がむきになってるって話。この嫁とり合戦に決着つくまでは戻ってくるなって言われたらしい」

美作さんの話に、思わずげんなりする。

「誰を選んでも、結局あの魔女とはうまくいかない気がするんだけど」

肩を落とすあたしの肩を西門さんがぽんぽんと叩き、花沢類があたしの手を引く。

そうしてお城に入って行くあたしたち。

こうして今度は、孤島のお城での生活が始まったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


部屋はどこでもいい、と言われたけれど、とりあえず着替えなどが一式揃えてあるという部屋へ案内してもらう。

美作さんのお母さんの趣味か、と思うほどメルヘンチックな白とピンクを基調にした部屋の内装。

レースやフリルがふんだんに使われたカーテンやベッドカバーなど、圧倒されるほどの少女趣味。

極めつけは天蓋つきのベッド。

「ここで生活するわけ・・・・・・?」

1人では広すぎるそのゴージャスな部屋に、ただただ圧倒されるばかりだったが・・・・・・

「そうだ、着替えなきゃ。すぐ食事にするって言われてたっけ」

部屋の中をきょろきょろと見回し、洋服ダンスと思しき大きな箪笥の扉に手をかけ開けてみると―――

「―――何これ」

それは箪笥ではなく、もうひとつの部屋へ続く扉で、中はあたしのアパートよりも広い衣裳部屋になっていた・・・・・・。

「―――どれを着れば良いわけ?」

そこにあるのは、どれもマリーアントワネットが着ているような華やかなドレスばかりで―――

膨大なドレスを前に、あたしは頭を抱えたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 女の子なら、きっと1度は憧れるおとぎ話の中のお姫様の生活。
 それが、もし現実のものとなったら?
 そんなことを考えながら書いてみました。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.23 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
 *このお話を最初から読みたい場合はこちらからどうぞ♪


「お前のために、一生結婚しないっていえたら良いんだけどな」

美作さんが苦笑して言った。

「そうもいかない。俺たちの世界は・・・・・。だから、これが最後だと思ってる」

「最後?」

「親との約束だからな。お前が誰かを選んだら、その時点で選ばれたやつ以外は縁談を受けるんだよ」

「みんなが・・・・・?」

「そ。だから、牧野が誰か1人を選ぶまでは、俺たちの好きにさせてくれっていったんだ」

美作さんの優しい手が、あたしの髪をそっと撫でた。

「たぶん、俺たち4人がお前と過ごせるのはこれが最後だ。だから、悔いの残らないようにしたい」

「あたしは・・・・・どうしたら良いの?」

「お前は、自分の気持ちに正直になれば良い。俺たちは、お前の気持ちをちゃんと受け止める覚悟を最初からしてるから」

額に、そっと優しいキスを落ちてくる。

ほっとするような、安心感を与えてくれるキスだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


たどり着いたのは、最初に来たときと同じところとは思えないような、大豪邸が目の前に見える海岸で。

「―――最初に漂着したのとは、反対側になるんだよ」

類の説明に、かろうじて頷くことができたあたし。

道明寺って、どんだけすごいんだろうって感心するやら呆れるやら。

まるで、昔憧れたシンデレラ城の様な白亜の城。

いったい部屋はいくつあるんだろう?

船を下りると、目の前に現われたそれにまた驚かされる。

真っ白な馬が2頭、これまた真っ白な馬車に繋がれていて。

パステルピンクの燕尾服を来た男の人が、その前で恭しく頭を下げた。

「皆様、お待ちしておりました。どうぞ、お乗りください」

その言葉に、当たり前のように馬車に乗り込んでいくF4。

あたしは慌ててその後をついていった。


がたがたと小刻みに揺れながら進む馬車の中。

「部屋はたくさんあるから、好きな部屋選べよ。日替わりでも良いぞ」

との道明寺の言葉に、引きつった笑いしか返せない。

「最初のサバイバルと違って、着替えも食べ物も充分用意されてるから、ちょっとした旅行だと思って楽しめば」

あたしを気遣うような西門さんの言葉に、それでも納得しきれないあたし。

「牧野には、笑ってて欲しいんだ」

類の言葉に、はっとする。

「こうなったのは、俺たちの家のせいだけど。でも、そうそうできない経験だしね」

にっこりと無邪気な微笑みをあたしに向ける。

「そういうこと。牧野は、ただ楽しめば良い」

美作さんの言葉に。

なんとなく、悩んでるのが馬鹿らしくなってくる。

「―――わかった。もう、夢の中のことだと思って思いっきり楽しんでやる」

そう言ってぐっと拳を握るあたしを見て、4人は楽しそうに笑ったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 イメージとしては、やっぱりシンデレラ城?
 大きなお城に、おてんばなお姫様と、姫をめぐる4人の王子が住んでるって感じかな?

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

どくせん・4 ~ごくせん二次小説~

Category : ごくせん・慎久美
 *とっても久しぶりの『どくせん』です。
 わからない方も多いと思いますので、最初から読みたい方はこちらからどうぞ♪



 「おう、おはよう!」
 玄関を開けると、そこには久美子が立っていた。
「・・・・・本当に来たの」
 半分呆れ顔の律に、久美子は肩をすくめる。
「当たり前だろう。教え子との約束、あたしが破るわけない」
「ふーん?まあ良いや。岳、山口が来てるぞ」
「ああ、いいよ、あたしが部屋まで行く。お前も車まで送ってくれよ」
 そう言ってさっさと家に上がりこむ久美子。
 溜息をつきつつ、律もその後を追った。

 「どうだ?歩けるか?」
 久美子の言葉に、岳はにやりと笑う。
「そんなに軟じゃねえよ。大丈夫、1人で歩ける」
「無理すんなよ?あたしが肩を・・・・・」
 久美子がそう言って岳の腕を取ろうとするのを、律が間に入って止める。
「俺がやるよ。あんたは先に行って車の扉を開けてくれ」
「お、おお。サンキュ」
 律の言葉に素直に頷き、久美子が先にたって部屋を出る。

 久美子の姿が見えなくなると、岳がちらりと律を見た。
「―――どういう風の吹き回しだよ?」
「別に。面白そうだから俺もゲームに参加しようと思っただけだ」
「ゲーム・・・・・?」
「ああ。山口久美子をものにする、っていうゲームにな」
 そう言ってにやりと笑った律の瞳は、怪しい光を湛えていた―――。


 「明日からは、もう迎えに来なくていいから」
 学校に向かう車中、そう言った岳の顔を、久美子は驚いて見た。
「何言ってるんだ。遠慮すんなよ、足が良くなるまでの間だけなんだから」
「いいから、俺の家にはもうくんな。帰りも送ってくれなくていいから」
 頑なに拒む岳を、久美子は不思議そうに見つめた。
「どうしたんだよ?急に。何かあったのか?家で」
「―――お前さ、兄貴のこと、どう思う?」
「お前の兄貴を、か?どうって―――頭のいいやつだよな。ちょっと変わってるけど―――兄貴がどうかしたのか?」
「・・・・・兄貴には、気をつけたほうがいい」
「どういう意味だ?」
「言葉通りの意味だよ。あいつは・・・・弟の俺でもたまに不気味に思うときがある。何を考えてるのか―――とにかく、気をつけろ」
 そう言った岳の横顔は、真剣そのものだった・・・・・。


 「え・・・・・上杉のやつ、もう帰ったのか?」
 放課後、岳を送って行こうと、帰り支度をしてから教室に戻ると、すでに岳の姿はなかった。
「ああ、足大丈夫なのかって言ったらもう平気だっつってたぜ。その割にはびっこひいてたけどな」
「そりゃそうだろう。ったく、あいつ・・・・・」
 そう言って久美子は溜め息をつき、教室を後にしたのだった。


 一方、大学での授業を終え帰ろうとしていた慎の前に現れたのは―――
「こんちは。沢田慎、だろ?」
 上杉律の弟、上杉岳。
 見れば見るほどそっくりだったが、持ってる雰囲気はまるで違う―――正反対のようにも見えた。
「―――何か用か」
「あれ、俺が誰だかきかねえの?」
 岳の言葉に、慎は肩をすくめた。
「上杉の弟だろ?見りゃわかる。あいつだったら俺はしらねえぜ」
「だろうな。あんたと兄貴じゃ絶対気が合いそうもねえ」
「―――で、何の用だ」
「・・・・・ちょっと、付き合ってくれねえか。あんたに話したいことがあるんだ」
「俺に?」
「ああ。その辺のサテンでいいや。割り勘だけどな」
 そう言いながら岳はさっさと歩き出す。
 慎は岳に声をかけようとして―――
 岳がびっこをひいていることに気づく。
「何突っ立ってんの?早く来いよ」
 振り向いてそう言う岳に、慎は溜め息をつきつつ、着いて行ったのだった・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 すんごい久しぶりのごくせんです。
 ドラマもいいけど、わたしはやっぱりコミックのほうの慎と久美子が好きかな~。
 だからドラマも最初のが一番しっくり来るなあ。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.22 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
「しょうがねえだろ?あんな騒ぎになったんじゃ、お前と会うのもままならねえ」

開き直ったような道明寺の態度に、怒るのも忘れて呆れる。

「だからって、何であの島に・・・・・」

「あそこは俺んちの庭も同然。マスコミもあそこには入ってこれねえからな。ちょうど良いだろ」

「―――広い庭だこと」

確かに、あのまま家にいたらきっと夏休み中家から出られないだろうし、休みが明けても大学にいけるかどうか・・・・・。

大学と、4人の争奪戦という問題さえなければ無人島生活も悪くはない気がしてくるけれど・・・・・。

「またサバイバル、するのか」

と呟くと、道明寺がにやりと笑った。

「サバイバルなんかしねえよ」

「え?だって・・・・・」

「あそこには俺んちの別荘があるんだよ。これからはそこで5人で生活する」

「ええ?」

「サバイバルは、やむを得ず無人島に漂着したってことをお前に信じさせるため」

「はあ?」

「今度は、必要なものは何でもあるから、安心しろ」

その言葉に。

あたしは深い溜め息をついたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ある意味お前にとっちゃラッキーだろ?今度は1人1人にちゃんと部屋があって、鍵もついてる」

西門さんの言葉に、あたしはあいまいに頷いた。

「それはそうだけど。でも、いつまであそこにいるの?」

再び無人島に向かう船の上。

どこまでも続く青い海を、西門さんと2人眺めていた。

「だから、お前が誰かを選ぶまで」

「誰かって言ったって・・・・・」

F4は大切な仲間。

友達とか、ボーイフレンドなんていう言葉では片付けられない、大事な存在だ。

その4人の中から、誰か1人を選ばなくちゃならないなんて・・・・・。

「お前の気持ちは、わかってるよ」

西門さんの優しい声に、顔を上げる。

いつになく優しい瞳が、あたしを見つめてた。

「だけど、このままだと俺らは4人とも、親の用意した縁談を受けて、お前以外の好きでもない女と結婚しなくちゃならない」

その言葉に、あたしははっとした。

「それは、ジュニアだったら仕方がないこと。ずっとそう思ってきたけどな」

「西門さん・・・・・」

「けど、家や会社のために身を固める前に。俺たちは、お前に賭けてみたかったんだ」

その真剣な眼差しから。

あたしは目をそらすことができなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 1番好きな人と結婚するってこと、普通でも意外と難しかったりしますよね。
 どんな形でも好きな人と一緒にいられるってことはとっても幸せなことだと思います。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.21 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
「司との婚約を解消したってとこが、気に入られたみたいだな」

そう言って西門さんがにやりと笑った。

「そうそう。あの道明寺家相手に、たいした女性だってうちの親父も感心してた」

おかしそうに笑いながら、美作さんが続けた。

「あの女性なら、花沢家の嫁として申し分ないって」

嬉しそうに話す類。

ちょっと待って。

そんなの聞いてないんですけど!?

「ど、道明寺は?だって、あの魔女、あたしのこと徹底的に嫌ってたじゃ・・・・・」

「それが、3人の家がそう言い始めたとたん、ころっと態度変えやがって」

そう言って道明寺は溜め息をついた。

「道明寺家の嫁になるのは牧野つくししかいない、ときやがった」

あたしはあんぐりと口を開けたまま、暫し固まっていた。

寝耳に水。

あたしの知らないところで、なんだってそんな話になってるの!?

いっそのこと、もう一度1人で無人島に逃げ出したい気分だった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『牧野つくし争奪戦!F4を手玉に取る女の全貌!』

女性週刊誌の表紙に踊るその文字に、あたしはくらりと眩暈を感じた。

あの無人島が実は道明寺家の所有している島で、最初から船はあそこに着くことになっていたこと。

島のあちこちにカメラがセットされていて、あたしたちのやり取りの一部始終が撮影されていたこと。

その映像がネットの動画サイトで毎日生中継されていたこと。

あたしが4人の中から誰を選ぶのか、予想サイトまであった事―――。

ここへ帰ってきてから知らされたことは、あたしの想像をはるかに超えていた。

今が夏休み中でよかったと、安心している場合じゃない。

家の外には、マスコミに混じって一般の人たちまでカメラ片手にあたしが出てくるのを待っていた。

「もう、どうすりゃいいのよ・・・・・・」

溜め息とともに呟いたとき。

「牧野」

小さくあたしを呼ぶ声に驚いて振り向けば。

なぜか窓の外に、花沢類の笑顔。

「花沢類!?何してんの!こんなとこ見つかったら―――」

慌てて窓を開け、類を中に入れる。

「大丈夫。連中は表のほうに引きつけてるから」

にやりと笑って言う類。

「どういうこと?」

「説明はあと。準備して」

「は?なんの?」

「出かけるんだよ」

「どこへ?」

そう聞くあたしに。

花沢類は、無邪気な笑顔でこう、答えた。

「あの島に、戻るんだよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つくしに平和は訪れない・・・・・・のか?
 まだまだ、バトルは続きます。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.20 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
久しぶりの我が家。

あの無人島生活からようやく開放されて。

まるで何年もあそこにいたみたい。

今、部屋に1人でいるのがなぜかとても不思議な気分だった・・・・・。

「それで、どうすんの?」

弟の進がりんごを持ってきてくれた。

「どうするって?」

「F4の中から1人を選ぶんでしょ?」

「何であんたがそれ知ってるの?」

「だって、有名な話だよ?F4の牧野つくし争奪戦って。姉ちゃんが誰かを選ぶまで、島から戻ってこないんだと思ってた」

「・・・・・有名って・・・・・いったいどういうことよ?」

「ネットの動画サイトで、無人島実況中継って、やってたんだ」

進の言葉に。

あたしは文字通り、開いた口が塞がらなかったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「要するに、どういうことなの?」

あたしの問いに、F4は顔を見合わせた。

「俺たち4人のところに、同時期に縁談の話があったんだよ」

始めに口を開いたのは美作さんだった。

「同時期に?」

「そ。どうやら俺たちが4人とも牧野つくしに惚れてるらしいって知って、親同士密かに連絡取り合ってたらしいぜ」

そう言ったのは西門さんだ。

「で、その縁談の話を当然俺たちは断った」

類がいつものように穏やかに言う。

「それで・・・・・」

次に口を開いたのは道明寺だった。

「断られることを予測してたらしい親共は、こう言った。牧野つくしと結婚できるのは一人だけだ。他の3人は縁談を進めたって問題ないはずだってな」

「問題大ありだっつーの」

西門さんがボソッと呟いたのはこの際無視して。

「ちょっと待って、その前に、あたしが4人の中の誰かと結婚なんて、誰が決めたのよ!だいたいあんたたちの親がそう簡単にあたしのこと認めるはず―――」

あたしの言葉に4人は再び顔を見合わせ・・・・・

「それが、今回は簡単に許したみたいだよ?」

そう言って、類がにっこりと微笑んだのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 コメディですから。
 このお話では親も寛大なのです(^^;)

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

君だけに 2 vol.2 ~花より男子・類つく~

Category : 君だけに ~花より男子・類つく~
 「何で類まで来るんだよ」
 
 ぼろアパートの前、なんとも似つかわしくないぴかぴかのリムジンが停車していた。

 その後部座席には、道明寺。

 そしてそこへ類と2人、乗り込んできたのを顔を顰めて睨みつける。

 「司と2人きりにはさせられないよ」
 そう言って類が肩をすくめると、道明寺が溜め息をついた。
「お前、いつからそんな独占欲強くなったんだよ」
「前からだよ。俺が、好きになったものにはとことん執着すること、司だって知ってるだろ」
 類の言葉に、道明寺はちょっと決まり悪そうにちらりと類を横目で見た。
「―――時間がねえんだ」
「わかってるよ。何を話せばいいの?」
 
 リムジンは、静かに走り出していた。

 「あの時・・・・・類、お前言ったよな。俺ががんばってたのは、牧野のためだけじゃない、道明寺のため―――自分のためでもあるはずだって」
「ああ。正直・・・・俺、司には適わないって思ってたよ。その若さで、世界のトップに立つってことがどんなに大変か―――俺には想像もつかない。やれって言われて簡単にできるもんじゃない。それが・・・・・牧野と一緒になるために始めたって事はわかってる。だけど、それだけじゃない。司は、道明寺の跡継ぎとしてそうなることを決めたんだ。そうだろ?」
「―――ああ。俺も、あの時は頭に血が上って、お前たちを憎む気持ちしかなかったけどな・・・・・あとで冷静になって考えたよ。たとえば、牧野があの時、俺が傍にいてくれれば俺とやり直すって言ったらそうしたのかってな。答えは―――ノーだった」
 道明寺が、あたしを見た。
 その目は、以前の道明寺と同じようで、やっぱり違うものだった。
「俺は道明寺司だ。その名前を捨てることはできねえ。たとえ牧野がどんなに泣きついてきたとしても―――俺は、俺の名前を捨てることはできねえ」
「道明寺―――」

 まっすぐに、あたしを見つめる瞳。
 その瞳には、一点の迷いもなかった。
 自分の将来を、しっかりと見据えた瞳。

 男として、人間として大きく成長した道明寺。
 その姿は頼もしくて―――

 同時に、昔の道明寺にはもう戻らないのだという寂しさも感じていた。

 「―――あたし、あんたと付き合ってよかったと思ってるよ」
 あたしの言葉に、道明寺はちょっと笑った。
「ああ」
「あんたと一緒にいるのは、ジェットコースターに乗ってるみたいにスリルがあって・・・・・大変だったけど、楽しかった。あたしにとって必要な経験だったと思うし、あのときのあたしがいるから今のあたしがいると思う。だから―――感謝してるよ、すごく」
「―――だけど、今お前が必要としてるのは類なんだな」
「―――うん」
「もし―――お前が類を好きにならなくても、俺たちは一緒になれなかったかもしれねえって思ったよ。今の俺は、はっきりいって仕事でいっぱいいっぱいだ。好きな女を幸せにする自信も、パワーも残ってねえと思う。もともと不器用だからな。どっちもうまくやってけるかって聞かれたら自信ねえんだ」
「道明寺・・・・・・」
「それでも―――俺がお前を好きな気持ちはかわらねえ。だから、幸せにしたいと思ってた」
 道明寺の瞳が揺らぎ、一瞬元の道明寺に戻った気がした。
 高校生の頃の、道明寺に―――
「だけど―――その役目は類に譲ってやるよ。類は、きっと俺よりもお前を幸せにできるやつだ」
 道明寺が類に視線を移し、類も黙ってその視線を受け止めた。
「―――幸せにするよ、必ず」
「当たり前だ。お前が牧野を不幸にしたら俺は絶対お前をゆるさねえ」
 2人の視線が静かに絡み合い、あたしには入り込めない空気を作り出す。

 しばらくすると、リムジンは静かに止まり後部座席のドアが開けられた。

 道明寺に促され、外に出るとそこは小さな教会の目の前だった。

 「司、これは―――」
 さすがの類も驚いている。
「予行演習だと思えよ。ここで・・・・・俺の前で・・・・・必ず幸せにすると、誓ってくれ」
 にやりと笑う道明寺に、あたしも呆気に取られた。
「それを見届けたら俺は、お前をすっぱり諦める。そう決めてきたんだ」
「ちょっと待って。じゃあ・・・・・最初から類も来るってわかってたの?」
「当たり前だろ?俺たちは幼馴染だぜ。類が好きなものにはとことん執着する性格だってことは昔から知ってる。俺と牧野が2人きりで会うのなんか、黙ってられるわけねえって思ってたよ」
 道明寺の言葉に。
 あたしと類は顔を見合わせた。
「―――ひょっとして、あきらと総二郎も1枚噛んでる?」
 類の言葉に道明寺は一瞬目を見開き―――

 「やっぱりばれたか」
 その言葉とともに、教会から出てきたのは美作さんと西門さんの2人だった・・・・・。
「やっぱり・・・・・。司がこんなこと、1人で考えられるわけないって思ったよ」
 類の言葉に不本意そうに顔を顰めながらも、道明寺が口を開いた。
「うるせーよ。婚約のこと聞いて・・・・・あきらに連絡したんだよ。俺はもう、お前たちを認めてるって伝えてくれって。そしたらあきらが、簡単に認めたんじゃつまんねえとか言い出しやがって」
「あきらから話を聞いた俺が、今回のことを計画したってわけだ」
 と、得意げに言ったのは西門さんだった。

 まったく、呆れるやら感心するやら・・・・・・

 「とにかく、2人がちゃんと幸せになるって俺の前で誓うまでは俺も安心できねえ。けど、ゆっくり結婚式を見届ける暇はねえからな。さっさとやってくれ」
「ちょっと道明寺、あんたね―――」
 さすがにあたしが道明寺に文句を言おうとしたけれど、そのあたしの腕を、類がやんわりと掴んだ。
「いいよ、牧野。それで司が納得するなら―――俺は何度でも誓うよ」
「類・・・・・」
「俺の気持ちは、これからも、いつでも変わらない。ずっと―――牧野を愛してるから」

 類の言葉に、一瞬その場が静まり返った。

 「ずっと牧野だけを、愛してる・・・・・。必ず、幸せにするよ」

 ビー玉のように透き通ったきれいな薄茶色の瞳があたしを見つめる。

 「だから・・・・・ずっと俺の傍にいて欲しい。牧野が傍にいてくれれば、俺はそれだけで幸せになれる。そうして、2人で一緒に幸せになろう」

 涙が、頬を伝った。

 「あたしも・・・・・愛してるよ。類と2人で、幸せになりたい」

 あたしの言葉に、類が嬉しそうに微笑む。

 ゆっくりとそのシルエットが重なり、類の唇があたしの唇に落ちてくる。

 見ていた3人は穏やかに微笑み・・・・・・

 やがて道明寺が静かに口を開いた。

 「―――サンキュー。これで俺も、仕事に集中できる」
「道明寺・・・・・ありがとう」
「礼なんか言うな。時間がねえから、俺はもう行く。結婚式には出れるかわかんねえけど、なるべく時間取れるようにすっから」
 そう言うと、道明寺はさっさとリムジンのほうへ歩き出した。
「もう、未練がましいことはいわねえ。だから―――牧野、お前も俺のことは気にしねえで、ちゃんと類を大事にしろよ」
 にやりと笑い、あたしを見つめるその表情は、晴れ晴れとしていた。
「言われなくっても、あたしはちゃんと幸せになるよ。道明寺も・・・・・幸せに、なってね」
「ああ、じゃあな」
 軽く手を振り、リムジンに乗り込む。

 そしてあっという間にその姿は見えなくなり・・・・・・

 「ようやく、区切りがついただろ。お前らも」
 美作さんの声に、あたしと類は自然に手を繋ぎ、見詰め合った。
「司のことを引きずったままじゃ、俺らもすっきりしねえし」
 西門さんが言い、2人があたしたちの傍に来た。
「―――幸せになれよ」
 そう言って軽く類の肩を叩き、そのままあたしたちを通り過ぎていく。

 残されたあたしたちは、微笑み合い、その場を後にした。

 後ろの教会からは、2人を祝福するような鐘の音が鳴り響いていた・・・・・。


                              fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あのままではやっぱり後味悪いですよね。
 道明寺にはちゃんと去り際を決めて欲しいと思いまして・・・・・。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

君だけに 2 vol.1 ~花より男子・類つく~

Category : 君だけに ~花より男子・類つく~
*このお話は、「君だけに」から続くお話になります。


 「よお、牧野」
 大学へ行くと、キャンパスの芝生で寛いでいた美作さんに声をかけられる。
「おはよ、美作さん。今日は1人?」
「ああ、総二郎は家の用事で遅刻するって。類は―――たぶん、まだ寝てんじゃねえか?」
 その言葉に、あたしも苦笑する。

 
 「いい気なもんよね、道明寺さんを裏切ったくせに」
 講義室に入り、筆記用具なんかを出していると後ろのほうから聞こえよがしな声が聞こえてくる。
「聞いた?花沢さんと婚約したんですって」
「この大学に通えるのだって、花沢さんのおかげでしょ?どこまで寄生するのかしら」
「だから貧乏人は嫌よね~」

 もういい加減、言われ慣れてしまっているので怒る気にもならない。
 あんなのは無視するに限る。
 それでも、ひとつだけ心に引っかかるのはやっぱり道明寺のこと。
 自分の気持ちに嘘はつけない。 だからこそ道明寺には自分の気持ちを正直に伝えたのだ。
 
 だけど・・・・・。

 持っていたバッグから小さな振動が伝わってきて、あたしは慌ててバッグから携帯を取り出した。

 着信の名前を見て、思わず固まる。
 類からかと思ったのだけれど、その名前は『道明寺』となっていたのだ・・・・・。

 あたしは一瞬迷い、それでもバッグと携帯を手に外へと飛び出した。

 「―――もしもし」
 廊下で声を潜めて電話に出る。
『―――牧野か』
 聞こえてきたのは、懐かしさよりも、切なくなる道明寺の低い声―――。
「うん。何?」
 できるだけ、平常心を保つようにわざとゆっくりと話す。
『類と婚約したって話、聞いた』
「・・・・・そう。類が、道明寺には自分から話したいって言ってたんだけど・・・・・」
『何度か電話よこしたよ。けど、忙しくて話す時間がなかった。発表の少し前、西田から聞いたんだ』
「・・・・・そう」
 あたしも、何度か道明寺には連絡しようかと思った。
 だけど、実際何から話せばいいのかわからない。

 道明寺と離れている間に、類があたしの心の支えとなり、かけがえのない存在となった。

 心の葛藤はたくさんあったけれど、結局あたしが道明寺を裏切ったことに変わりはない。

 それを、どう話したところできっと言い訳にしか聞こえないだろう。

 そう思うと、自分から連絡をする勇気を出すことができなかった・・・・・。

 『お前らのことを、納得できたわけじゃない』
「道明寺、あたし―――」
『良いから聞け。俺は明日、日本に帰る』
「―――え?」
『時間は3時間。すぐにまたN.Yに戻る。その前に―――お前に会いたい』

 どくんと、胸が鳴った。

 『明日、家まで迎えに行くから―――逃げるなよ』

 それだけ言うと、道明寺はあたしの返事を待つことなく電話を切ってしまった。

 ツー、ツー、という無機質な音だけが耳に残っていた。


 ―――道明寺が帰ってくる。

 ―――あたしに会いに来る。

 どれくらいそうしていたのか。
 気付けば周りには誰もいなくなっていて。

 聞き覚えのある足音にはっとして振り返ると、花沢類があたしの方に向かって歩いてくるところだった。

 「牧野?そんなとこで何してるの?」
 類の声に、あたしはどう答えようか一瞬迷った。

 ―――道明寺のこと、話したほうが良いんだろうか・・・・・

 「牧野?」
 隠し事は、したくなかった。
 つい先週婚約したばかり。
 変に隠して、誤解されるのは嫌だった。
「―――今、道明寺から電話が」
「司から?」
 類が目を見開く。
「うん。明日・・・・・帰ってくるって」
「明日?そんな話、聞いてないけど」
「すぐにまた戻るって。その前に、あたしに会いたいって・・・・・」
「・・・・・会うの?」
 類の言葉に、あたしは一瞬ためらった。
「明日、あたしの家まで来るって。あたしが何も言う前に電話切られちゃったから・・・・・会わないわけに行かないよ。あたしも、ちゃんと話さなくちゃって思ってたし」
「そっか・・・・・。じゃあ、俺もいくよ」
「え・・・・・」
「俺も司と話したいし・・・・・それに」
 言葉を止め、類があたしをじっと見つめてくるから、なんとなく緊張する。
「何?」
「そのまま、牧野が攫われたら困るから」
 冗談とも本気ともつかない穏やかな表情で、類はそう言って笑ったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 携帯からだと、以前にUPした話とか、見づらいですよね。
 もっと見やすくできると良いんですけど・・・・・

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.19 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
「熱がある」

類の掌が、あたしの額に乗せられている。

冷たいその感触が心地よくて、思わず目を閉じる。

熱く、気だるい体は、どこか宙に浮いているような感覚だった。

4人の、心配そうな視線があたしを見つめているのがわかる。

「薬、あるのか?」

美作さんの言葉に、道明寺が首を振る。

「いや。あの船に置いておいたはずなんだけど、船のやつどっか行っちまってるからな」

あたしたち5人を乗せてきた船は、ここにたどり着いて3日ほど経ったころ、忽然と姿を消していた。

「どうする?病院に連れて行ったほうがいいかも知れねえぜ」

西門さんの言葉に、4人は顔を見合わせる。

「仕方ねえな・・・・・」

道明寺が息をつき。

4人が頷き、その場に立ち上がった。

こうして、5人での無人島生活は、ピリオドを打つことになる・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


心地よい揺れに、ゆっくりと瞼を開ける。

広い部屋にはあたし以外誰もいなかった。

波の音に、ここが海の上だと気付く。

ここはどこだろうと考えていると、小さなノックの音と共に扉が開いた。

「あ、牧野、起きた?」

「花沢類。いつの間に船に?」

あたしの問いに花沢類はふっと微笑んだ。

「司が呼んだんだ。もうすぐ港につくよ」

「―――やっぱり、連絡出来たのね」

「ん・・・・・そのことはまた今度ちゃんと説明するよ。今はとにかく休んで」

類の言葉にあたしは頷き、再びベッドに横になった。

そっと目を閉じると、扉が閉じる音がして、足音が静かに遠ざかった。

体がだるかった。

F4に聞きたいことはたくさんあったけど、今はそれよりも眠りたかった。

何も考えず、ただ波に体を預けるように・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いろいろ、矛盾点があるかとは思いますが、ちょっと目を瞑っていただいて・・・・・(^^;)
 無人島ばかりでもネタがなくなってくるので、チョコチョコ舞台が変わります。
 超短編を繋ぎ合わせてるので、読みづらい部分もあるかとは思いますが・・・・
 拍手のお礼用小話とあわせて楽しんでいただけると嬉しいです。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

わがままな愛 ~花より男子・つかつく~

Category : わがままな愛 ~花より男子・つかつく~
 足元に広がる黄色の絨毯。

 踏みしめる度、かさかさと乾いた音が鳴り、秋が濃くなってきたとこを伝えているようだった。

 つくしは銀杏並木を歩きながら、小さく溜め息をついた。

 司が日本を離れ、2度目の秋。

 司は相変わらず忙しいようで最近はまた電話で会話する回数も減ってきていた。

 あと2年半。

 自分は、本当に司を待っていていいんだろうかと、時折悩むことがあったが―――


 「ねえねえ、君一人?」
 突然後ろから肩を叩かれ、驚いて振り向く。
 そこに立っていたのはいかにも軟派な感じの茶髪の男2人組。
 つくしはそのまま2人を無視して行こうとしたが―――
「あ、ちょっと待ってよ」
「一緒にお茶しない?俺たち暇なんだよね~」
 甘ったるい誘い文句にぞっとして、つくしは顔を顰めた。
「悪いけど、急いでるから」
「え~、そんな風に見えなかったけどな~」
「そうそう、ぶらぶら暇持て余してるみたいに見えたよ。お茶くらい付き合ってよ」
 ずうずうしいその言い方にカチンときて、声を上げようとしたとき―――

 「きたねえ手で触るんじゃねえよ」

 お腹に響くような、低い迫力のある声。
 驚いて振り向けば、そこに立っていたのは―――

 「こいつは、お前らには落とせねえよ。さっさと消えな」
 ぎろりと高いところから睨まれ、軟派男2人は慌ててその場から立ち去ったのだった・・・・・。

 「道明寺―――なんでここに?」
 目の前の司は幻ではなく、周りを圧倒するようなその存在感で道行く人たちの注目を集めていた。
「仕事で、1日だけ来れることになったんだ」
「何で連絡してくれないのよ!」
 思わずきっと睨みつけながら言うと、司はむっとしたように顔を顰めた。
「携帯に電話したけど、お前出なかっただろうが!着信見てねえのかよ?」
「え・・・・・」
 言われて、慌てて携帯を取り出すと、確かに着信が・・・・・
「バイト中だったんだよ。マナーモードにしたままだったから・・・・・」
 その言葉に、司は肩をすくめた。
「ああ、そんなこったろうと思ったよ。まったくお前は、相変わらずバイト漬けだな」
「だって・・・・・」
 思わず反論しようとして。
 司がストップをかけるようにつくしの前に手をかざした。
「喧嘩しに来たんじゃねえよ」

 ―――あんたが仕掛けてるんじゃない。

 と言いそうになって、その言葉を飲み込む。

 せっかく会いに来てくれたのに、喧嘩なんて。

 そう思い直し、改めて久しぶりに見る司の姿を見直す。

 「―――また、背が伸びた気がする」
 つくしの言葉に、ふっと司が笑みを零す。
「まさか、ガキじゃあるまいし、もう成長期じゃねえよ」
「それほど、久しぶりだってことよ。あんたみたいに無駄にでかいやつ、そういないんだから」
「無駄って言うな。総二郎も類もでかいだろ?」
「あの2人はまた雰囲気違うし・・・・・。なんていうの?圧倒されるって言うか、思わず後ずさりしたくなるような雰囲気があるのよ」
「ふん?よくわかんねえけど、まあいいや。それより腹減ったんだけど、飯食いにいかねえか?」
「ちょっと、久しぶりに会ったっていうのにいきなり飯?相変わらずデリカシーないんだから」
 呆れたように溜め息をつくつくし。
 
 そんなつくしを見て、司は怒るよりも笑い出す。
「相変わらずは、お前だろ。久しぶりに会ってってのにさっきから眉間にずっと皺が寄ってるぜ」
「げっ」
 思わず額に手を当てるつくし。
 その姿を見て、更に司がおかしそうに笑う。
「まあでも、お前が変わってなくてほっとしたっつーか。これで涙でも流されたらぞっとするしな」
「何よそれ!失礼ね」
 言いながら、つくしもおかしくなってきた。

 久しぶりに会っても、相変わらずの2人。

 確かに、ここで泣きながら抱きしめあったりしたら帰って気持ち悪いかも、と我ながら考えてしまったのだ。

 「―――久しぶりに、お前んちの変な飯が食いてえな」
 懐かしそうに目を細める司。
「変って何よ。あんたんちの食事のほうがよっぽど変だっつーの。言っとくけど、まずいと思ってもちゃんと残さず食べてよね。あたしが作るんだから」
「は?お前が?」
 ちらりとつくしを見る。
「な、何よその目。おいしいんだから、あたしの料理!なんてったって愛情が―――」
 思わず勢いで口走り、はっと手で口を押さえる。
 が、時すでに遅し。
「愛情が、なんだって?」
 にやりと、不敵な笑み。
「それは、もちろん俺に対する愛情だろうな?」
 
 司の大きな手がつくしの細い手首を掴み、そっと体を引き寄せる。

 「どういう意味よ?」

 「今更、他のやつのためだなんて、言わせねえって事だよ」

 腰に回された手がつくしの体をしっかりと抱きしめる。

 「そんなこと、言わない」

 「類にも、だぞ?」

 「類は友達。信用しなさいよ」

 「信用はしてる。ただ―――」

 司の唇が、つくしの唇を塞ぐ。

 「お前を他のやつに、触れさせたくないだけだ」

 「―――わがまま」

 ふわりと微笑むつくしに、もう一度口付けて。

 その体をきつくきつく、抱きしめたのだった・・・・・。


                         fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 久しぶりのつかつくです。
 どうしてもつかつくは少なめになってしまうので、たまにこうして短編を書けたらいいなと思います。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.18 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
「隙だらけなんだよ、お前は」

じろりと西門さんに睨まれ、あたしは何も言えなくなる。

「俺があそこに現われなかったら、お前今頃類にやられてたぞ」

「って!何でそういう言い方するのよ!」

「事実だろうが!大体―――」

西門さんの手があたし胸元に伸び、シャツをぐいっと引っ張る。

「きゃあっ、ちょっと!」

「こんなとこにキスマークつけられやがって!」

「だ、だって、気付かなかったんだもん!」

「それが問題なんだよ!何で男の横で平気で熟睡できるんだっつーの!」

「だって―――」

「相手が類だから―――とか、いわねえだろうな、まさか」

その言葉にあたしは思わず固まり―――

次の瞬間。

西門さんの殺気を帯びた笑顔に、また逃げ場を失ってしまうのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「それで?」

美作さんの、珍しく冷たい視線が突き刺さる。

「結局、総二郎にもキスマークつけられたわけだ」

美作さんの視線の先は、あたしの首筋。

はっきりとつけられた赤い花弁のような痕は、どうにも隠しようがなくて・・・・・

「まったく。相変わらず警戒心の薄いやつだな」

「そんなことないよ。大体、あたしが西門さんに敵うわけ―――」

「へえ。総二郎には敵わないわけ?」

ぴりぴりとした空気が美作さんを包んでる。

なんだかとってもやばいような気がしてきた・・・・・

「だったら俺とも、勝負してみる?」

そう言って掴まれた手首は、簡単には振りほどけそうにもなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あきらが怒るところって、あんまり書かないというか・・・・・
 大人な彼の場合、怒ったとしてもそれはポーズだったりするので本気できれたら相当怖そうですよね。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.17 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
「お前、それ虫刺され?」

「へ?」

道明寺の視線の先、自分の胸元を見ると、そこに赤い花弁のような痕。

「気をつけろよ、そこ、意外と目立つぜ」

「そお?気づかなかったよ、あたし」

自分の胸元なんて、そんなじっくり見るもんじゃないし。

こんな無人島じゃ姿見なんてないし。

道明寺が、1歩あたしに近づく。

「人から見たら、最初に目に付く―――」

ぴたりと足を止める。

その視線は徐々に険しくなっていって・・・・・

「お前それ・・・・・キスマークか・・・・・?」

「は?何言ってんの?そんなわけ―――」

「誰だ!?」

道明寺の両手があたしの肩を掴み、その強い力にあたしは顔をしかめた。

「痛いってば!」

「お前いったい誰と!!」

「違うって言ってんでしょうが!!離してよ!!」

冗談じゃない。

キスマークなんて、つけられるようなことした覚えないっつーの!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あ、それ、おれ」

にっこりと、無邪気に微笑む類に、思わず固まる。

「―――って、いつの間に!?」

道明寺に指摘された、胸元のキスマーク。

まるっきり身に覚えのないあたしは、絶対に虫刺されだと言い張ったのだけれど。

道明寺はまったく信じてくれなくて・・・・・。

「昨日の夜、2人で砂浜にいたとき、牧野俺に寄りかかったままうとうとしただろ」

「そう―――だっけ?」

「うん。その寝顔があまりにもかわいくって、我慢できなかった」

「我慢できなかったって・・・・・!まさか、それ以上のことはしてないでしょうね?」

「それ以上のことって?」

「え・・・・・」

類が一歩、あたしに近づく。

「たとえば、どんなこと?」

「や、だから・・・・・」

後ろ向きに逃げようとしたあたしは、すぐに類の腕の中に捉えられてしまう。

すぐ間近に、魅惑の笑みを浮かべた花沢類。

「・・・・・これから、実践してみようか・・・・・?」

近づいてくるそのビー玉のような瞳に。

あたしは思わず、目を閉じた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 終わりのないバトル。
 ってわけにもいかないかな。
 でもできることならみんなに幸せが訪れると良いんだけど。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

恋心 4 ~花より男子・総つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
見上げた空に、大きな花火。

真っ暗だった空に大輪の花を咲かせている。

「すげえな」

西門さんの呟きが、かろうじて聞こえた。

次々に打ち上げられる花火が、お腹に響くような音が、

なぜかあたしの涙腺を刺激する。

気づいたら、涙が頬を伝ってた。

「おい、どうした?」

気づいた西門さんが、慌ててあたしの顔を覗き込む。

「あ・・・・・なんでもない」

「なんでもなくねえだろ?俺、何かしたか?」

「なにも」

嘘じゃない。

西門さんは、何もしてないよ。

ただあたしが・・・・・

「・・・・・ごめん、もう会わない」

「―――どういう意味だよ?」

西門さんの声音が、低くなる。

「もう会わない。会いたくないの」

「何でだよ?俺が納得できるように言ってみろよ」

「もう無理なんだってば」

「だから何で!」

「もう、友達でいられないもん!」

搾り出すように吐き出された言葉に、西門さんが目を丸くする。

「―――友達でいたかった。友達だったらずっと傍にいられる。でも、もう・・・・・」

涙が溢れてきて、言葉にならなくなる。

あたしは西門さんに背を向け、走り出した。

だけどすぐに追いつかれて。

「待てよ!」

抱きすくめられて、あたしは動けなくなる。

「―――俺は、もうずっと前からお前を友達としてなんか見てねえよ」

すぐ耳元で囁かれる言葉。

「―――好きだ―――」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 これは、もっと長いお話にしようかと最後まで悩みました。
 個人的にもお気に入りのお話です。
 この前後に広がるお話は、皆さんに想像していただけたら嬉しいです。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

Miracle Girl vol.16 ~花より男子・F4×つくし~

Category : Miracle Girl ~花より男子・F4×つくし~
「逃げるなよ」

西門さんに腕を掴まれ、あたしはそれ以上離れられなくなる。

「だって、無理だよ。F4の中から誰か1人を選ぶなんて」

「無理じゃねえよ。お前が俺らの中の誰が好きか、はっきりさせればいいだけだ」

「簡単に言わないで」

「簡単なことだ。自分の胸に聞いてみりゃいい。そうじゃなきゃ・・・・・」

一瞬、怪しげな笑みを浮かべた後、あたしを抱きしめる西門さん。

「ちょ・・・・・、離して!」

慌てるあたしの耳元に、西門さんの甘い声が響く。

「俺が、お前の体に聞いてみてもいいけど・・・・・?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あせんなくてもいいんじゃね?ここの生活もそこそこ楽しいし」

「何のんきなこと言ってんのよ!」

「それじゃあ俺にしとけば?」

にやりと妖しげな笑みを浮かべる美作さん。

「そんなこと、できないってば」

「だからさ、ゆっくり考えればいいじゃん」

肩をすくめる美作さんに、あたしはため息をついた。

そんなのんびり構えてらんない。

あたしのことを好きだと言っているF4とこの無人島に流れ着いて。

4人のうち1人を選ばないとここから脱出できないなんて。

罰ゲームじゃないんだから!

「俺は、お前の気持ちを素直に聞くつもりだけど?」

「え?」

「選ばれるのが俺でも、そうじゃなくても。お前が幸せになるならそれでいい」

そう言って微笑む美作さんの笑顔にどきんとする。

「こんな優しい俺に、惚れちゃいそうだろ?」

にっこりと微笑む美作さんに。

思いっきり蹴りを入れてやったのは、言うまでもない・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 F4それぞれにおいしい場面を、と思っているのですが、なかなか難しいですね。
 このお話の中では結論を急がず、5人のどたばたを楽しんでもらえたら良いなと思ってます♪

 *こちらを読んでくださってる方からご質問をいただいたのですが、携帯からご覧いただいたとき、「kira kira heart」のほうがうまく見られない、ということです。わたしの携帯からだと問題なく見られるのですが、たぶん機種によって違うのかな?と思うのです。エンターが開かない、ということなのですが、もし同じような状況で、解決方法をご存知の方がいらっしゃいましたらこちらのコメント欄に書き込みしていただけると嬉しいです。せっかく見ていただいているのに、うまく見られないというのはとても残念なので・・・・・。わたしのほうでうまい解決方法があればいいんですけど、なにぶんPCにはあまり詳しくないもので(^^;)
 どうぞよろしくお願いいたします!


 いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説

ルージュ 2 ~花より男子・あきつく~

Category : ルージュ(完結) ~花より男子・あきつく~
 可憐な桜草のような、かわいらしいピンクの口紅。

 前に美作さんからプレゼントされたその口紅は、彼と会うとき専用のもの。

 2人だけの秘密だったそれは、いつの間にか花沢類や西門さんにも知られていて、あたしがその口紅をしているときの彼らは決まってあたしたちをからかうのだ。

 でも、それでもいい。
 美作さんと付き合ってるんだと実感できるのが嬉しいから・・・・・・。


 「今日、映画見に行く前にちょっと寄って行きたいところがあるんだけど・・・・・」
 映画館へと向かう道で、美作さんがそう切り出した。
「良いけど・・・・・時間大丈夫?」
「ああ、そんなに時間はとらない。母親から頼まれたものを受け取りに行くだけだから。その店が6時までで閉まっちまうから、映画見終わってからだと間に合わないと思ってさ」
「そうなんだ。どういう店?」
「それは―――ああ、見えてきた。あそこ、ピンクの壁の店、見えるだろ?」
 言われてそっちのほうを見れば、鮮やかなピンク色の壁が、目に入ってきた。


 「あらあ、あきら君久しぶり。元気だった?」
 中に入ると、まるで美作さんのお母さんのお部屋そのものの店内に、あたしは呆気に取られた。
 店主らしい髪の長い美しいマダムが美作さんを見て嬉しそうに微笑む。
「お久しぶりです。母が注文したものを受け取りに伺ったんですが」
 そう言って微笑む美作さんと、マダムの視線が一瞬絡み合う。
 なんとなく、2人の間にただならぬものを感じてしまうのは、あたしの気のせいだろうか・・・・・。
「ああ、そうだったわね。こちらに来てくださる?奥にあるのよ」
 そう言ってマダムが店の奥に美作さんを促す。
 美作さんはあたしをちらりと見ると
「ここで待ってろよ」
 と言ってマダムの後について行った。

 美作さんを待ってる間、あたしは店内をぶらぶらと見て回っていた。
 美作さんのお母さんが好きそうな、少女マンガの世界から出てきたような雑貨が所狭しと並べられた店内は、なんだか異世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥りそうだった。

 と、店員らしい2人の女性の会話が、すぐ横で聞こえてきた。
「―――きれいな男の子よね」
「お得意様のご子息ですって」
「ほら、彼でしょう?店長がご執心で・・・・・」
「ああ!あれが―――確かに美形だけど―――一緒にいたの、彼女じゃないの?」
「でもたいしたことないじゃない。店長のほうが美人だし、彼にはお似合いだわ」
「そうね。ね、奥の部屋で何してると思う?あそこは、特別な顧客しか入れない部屋よ」
「あら、あなたもそれ考えてたの?きっと今頃店長と彼・・・・・」
 
 あたしは、迷わず店の奥へと足を向けた。
 
 まさか、美作さんに限って。

 だけど、胸がざわつく。

 美しいマダム。
 
 あたしと付き合う前の美作さんは、そんなマダムとばかり付き合っていた・・・・・・。

 「美作さん!」
 プライベートルームと書かれた部屋のドアを乱暴に開ける。
 
 美作さんの首に腕を回してしなだれかかっていた店長が、はっとして振り向く。
「牧野!」
 美作さんが、あたしの姿を見て慌てて店長の体をぐいっと押しやった。
「嫌だわ、勝手に・・・・・あきら君、彼女はお友達?」
 店長が余裕の笑みでくすりと笑い、あたしを見る。
 その人を見下したような笑顔に、カチンとくる。
 美作さんが、肩をすくめて口を開いた。
「彼女は、僕の恋人ですよ」
 その言葉に、目を見開く店長。
「恋人?この子が?まあ、あきら君たら、いつからこんな子供と付き合うようになったの?」
 心底馬鹿にしたようなその言葉に、あたしはぶちきれた。
「子供で悪かったわね!おばさん!」
「お―――おばさんですって!!」
 真っ赤になって、きっと目を吊り上げる店長。
 あたしはくるりと2人に背を向けると、そのまま駆け出し、店を飛び出したのだった―――

 
 「牧野!!待てよ!!」
 後ろから、美作さんの声が追いかけてくる。
 だけどあたしは足を止めなかった。
 こんな顔で、振り向けない。
 あたしきっと今、ひどい顔してる。
 嫉妬でぐちゃぐちゃの―――

 「待てってば!!」
 美作さんに腕をつかまれ、ぐいっと引っ張られる。
「離してよ!」
 振りほどこうとするけど、男の人の力に敵うわけなくて。
「離すわけねえだろ?誤解すんなって!彼女とはなんでもない!」
「抱き合ってたじゃない!」
「抱きつかれてただけだよ」
「美作さん、ああいうマダムが好きなんでしょ?どうせあたしは子供だもん!」
「そういう事言うから子供なんだろ?俺の話聞けよ!」
「いや!」
「牧野!!」
 両肩を掴まれ、はっと顔を上げる。
 怒った表情の美作さん。
 
 ―――ぶたれる!

 そう思って咄嗟に目を瞑る。

 その瞬間―――
 柔らかい感触が、あたしの唇に重なった。
 
 思わず目を開けると、目の前にきれいな美作さんの顔。

 人目を気にする余裕もない。

 驚きに固まっていると、美作さんがそっとあたしを抱きしめた。
「―――逃げるなよ。ちゃんと俺の話を聞けって」
「だって・・・・・」
「品物を店長から受け取って中身を確かめてたら、突然抱きつかれて身動きできなかったんだ。彼女とは本当になんでもない」
「―――本当に?」
「当たり前。確かにお前と付き合う前までマダムとばっかり付き合ってきたけど。彼女は、うちの母親の友達なんだ。いくら俺でも母親の友達には手ぇださねえよ」
 そう言って、あたしの顔を覗き込み、にやりと笑う。
「やきもち、妬いたんだ?」
 その言葉に、あたしの顔がかっと熱くなる。
「そ、そんなんじゃ・・・・・だって、いきなりあんなとこ見て、びっくりして―――」
「妬いてたんだろ?」
 じっと見つめられて。
 あたしは、降参したように頷いた。
 そんなあたしを見て、美作さんがやわらかく微笑む。
「そういうの、嬉しいよ。けど・・・・・もうちょっと信用してくれよ、俺のこと」
 その言葉にちょっと気まずくなって視線を下げたとき―――。
 美作さんの真っ白なシャツに、鮮やかなピンクの口紅の痕がついているのが目に入った。
 まるで、ピンクの花弁のようなそれは
 それは明らかにあたしの―――
「わっ、やだ、どうしよう」
「は?―――ああ、さっき俺が抱きしめたときについたんだな」
「落ち着いてる場合じゃないよ!口紅って落ちないのに!しかもこんな真っ白なシャツに―――」
 柔らかな肌触りの、いかにも高級そうな白いシャツ。
 美作さんにぴったりのその純白のシャツは彼のお気に入りで、デートのときにも何度か着てきたことがある。
「これくらい、どうってことない」
「だって!」
「お前が、俺のためにつけてきてくれた口紅だろ?」
 そう言って、人差し指でそっとあたしの唇をなぞる。
 その仕草にドキッとして、あたしは美作さんを見上げた。
「お前につけられたものなら、ずっと落ちなくてもいい。お前がやきもち妬いてくれたんだってこと、いつでも思い出せるし。浮気の心配もないだろ?」
 そう言っていたずらっ子のように無邪気に微笑む美作さんが。
 いつもの大人っぽい彼の表情とはまた違う表情で、あたしをどきどきさせた。
「―――浮気なんて、やだよ。ずっと、あたしだけを見てて」
 思わず告白したあたしを、ちょっと驚いて見つめて。
 それから、嬉しそうに微笑んでくれた。
「―――もちろん。俺はいつでも、お前だけを見てるよ」

 そう言ってまた抱きしめるから。

 彼のシャツに、もうひとつピンクの花弁が。

 それでも美作さんが嬉しそうに笑うから。

 あたしは彼の肩口に、またピンクの花弁を散らしたのだった・・・・・。


                                fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 口紅だらけのあきらのシャツ。
 きっと染み抜きなんかせずにずっとそのまま残ってるんだろうなあ。

  いつもご覧頂きありがとうございます。
↓こちらのランキングにもご協力いただけたらうれしいです♪
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ 0574

お気に召していただけましたらこちらをクリックしてくださいませ♪
いつも励みにさせていただいてます


ブログの小説をUPしているサイトです♪
kira kira heart

オリジナル小説、始めました。こちらもよろしければ見てみてくださいませ♪
きらら☆みるくの小説