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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
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もっと酔わせて vol.6 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 -tsukushi-

 「るーい、もう起きないと、遅刻するよ」
 
 引越しの翌日。

 大学に行くために起きたあたしは、『起きれないから起こして』と言っていた類の部屋に入り、ベッドでぐっすり眠っている類に声をかけた。
「ねえってば、今日は朝から行かなきゃいけないんだって言ってたじゃん。早く起きて」
 いつも遅刻気味の類だけれど、今日は用事があるんだって。
 そう言っていたからあたしは何とか起きてもらおうと声をかける。

 それでもなかなか起きない類を前に、どうしようかと悩み―――

 「類ってば!いい加減起きないとあたし先に行っちゃうよ?」

 そう言って布団をひきはがしその肩に手を伸ばそうとして―――

 逆に、布団の中から伸びて来た腕にグイと腕を掴まれ、そのまま引きずりこまれてしまう。

 「きゃあっ!?」

 あっという間に類の腕に抱きこまれ―――

 目の前に、いたずらっぽい笑みを浮かべた類の顔。
「類!起きてたのね?」
「ん、おはよ」
 チュッと額にキスをされ。
 あたしは慌てて類から離れようとするけれど―――
「逃げちゃだめ」
 そう言って、しっかりと腰を引き寄せられてしまう。
「ちょっと、類!ふざけないで」
「せっかく一緒に住んでるんだから、こういうのも楽しませてよ」
「そんなこと言って、西門さんに見られたら―――」

 「―――そりゃあ、おおごとになりそうだよなあ、つくしちゃん」

 聞こえてきた声に、あたしはぴたりと動きを止めて―――

 恐る恐る振り向いたあたしの目に飛び込んできたのは―――

 額に青筋を浮かべ、絶対零度の瞳であたしたちを見下ろす西門さんの姿だった―――


 -soujirou-

 嫌な予感はしたんだ。

 朝が弱い類に頼まれ、類を起こすことを約束していた牧野。

 類の部屋は俺の部屋のすぐ隣だし。

 それほど薄い壁でもないが、牧野が部屋を出て、類の部屋に入って行ったのは扉の音でわかった。

 もちろん話し声までは聞こえなかったが、やっぱり心配で―――

 自分の部屋を出て、そっと隣の部屋の扉を開けてみれば―――

 「ちょっと、類!ふざけないで」

 牧野の慌てる声が聞こえてくる。

 「せっかく一緒に住んでるんだから、こういうのも楽しませてよ」

 くすくすと笑いながら、類の楽しそうな声。

 「そんなこと言って、西門さんに見られたら―――」

 まるで恋人の浮気現場に踏みこんだ気分だ。

 現れた俺に青い顔で振り向く牧野と、俺が来たことにとっくに気付いていたんだろう、余裕の笑みを浮かべる類と。

 俺は勢いに任せ牧野の腕を引っ張りそのまま部屋を出ると、俺の部屋へと牧野を連れて行った。

 「何してんだよ!?」
 俺の怒鳴り声に、牧野は一瞬顔を顰める。
「怒鳴らないでよ。仕方ないじゃない、類がなかなか起きてくれないから―――
「ガキじゃねえんだから、ほっときゃあいいんだよ!そんなに大事な用があるなら自分で起きられるっつーの!」
「だって―――」
「あんなの、お前を部屋に入れるための口実に決まってるだろうが!」
 俺の言葉に、牧野は眉をひそめ―――
「そんなこと、わかんないじゃん。類が寝起き悪いのはほんとだし―――。起こしてって言われれば、起こしに行くしかないでしょ」
「とにかく!これからは類の部屋行く前に俺んとこに来い!」
「なんで?」
 きょとんと首を傾げる牧野。
 大きなくりっとした目を瞬かせるその表情は可愛いけれど。
 今はそんなこと言ってる場合じゃなくて。
「お前を1人で類の部屋に行かせないため!いいか、今度からは俺が類を起こすから、類を起こす前に俺を起こせ!」
 そう言ってびしっと牧野の顔に指を突き立てる俺に。

 牧野は不本意そうに顔を顰め。
「めんどくさ・・・・・」
 と言ったけれど。
 その言葉に眉をピクリとつりあげる俺の顔を見ると一歩後ずさり。
「あ、嘘。ちゃんと起こすよ、大丈夫。―――あ、あたし、朝食作るね」
 と言って、そそくさと部屋を出て行ったのだった―――。

 「おはよ」
 牧野と入れ違いに部屋に入ってきたのは、類だ。
「てめ、ぬけぬけと―――。いいか、今度あんなことしたらぶん殴るからな」
 その言葉に、類が苦笑する。
「怖いね。なんか司に似て来たんじゃない?総二郎」
「うるせーよ。お前がそうさせてるんだろうが」
「そう?でも、牧野で遊ぶのは俺の趣味だし。唯一の楽しみなんだから奪ってほしくないなあ」
「知るか。とにかく、あいつにあんまりさわんじゃねえよ!」

 はいはいと軽く手を振りながら部屋を出て行く類に。

 これからはゆっくり寝ていられないと、溜め息をついたのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類の楽しみ。
 つくしをからかって遊ぶことと、総二郎を怒らせること?
 わかっていても総ちゃんはむかつくんだよね。

 今年も今日でおしまいです。
 何とかほぼ毎日更新し続けることができたのも、皆様の励ましの言葉があったからだと思っています。
 本当に1年間ありがとうございました!
 たくさんのコメントをいただいたにもかかわらず、1つ1つにレスつけることができず申し訳ありませんでした。
 来年も、毎日更新を目標に頑張りたいと思っていますので、どうぞお暇なときに覗きに来てくださいませ♪

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恋心 19 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
だから、そういう目で見ないでほしい。

あたしを見つめる、ビー玉のような瞳。

その視線から逃れる術を、あたしは知らない。

「牧野?聞いてる?」

「―――聞いてるよ」

「じゃ、答えて。何があったの?」

「―――何も」

「嘘はなし」

「―――」

「じゃ、俺が言おうか?」

「え―――」

「司と別れたんでしょ?」

「どうして―――」

「さっき、司から電話があった。牧野を、よろしくってさ」

思わず、顔を背ける。

「あいつ、余計なこと―――」

「余計なこと?司が俺に言わなかったら、ずっと言わないつもりだったの?それで、俺から逃げられると思う?」

いつになく、厳しくなる類の瞳に、あたしは戸惑う。

「逃がさないよ。俺はもう、決めたから」

「決めたって―――」

何を?

そう聞こうとして。

言葉にする前に、抱きしめられてた。

「牧野をずっと、離さないって・・・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 短いです。
 恋心シリーズ、それぞれ続編とかは考えてないのですが、意外とあれとこれを繋げたら続編ぽいかも、というのはあるかもです。
 いろいろ、想像を膨らませて楽しんでくださいね♪

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もっと酔わせて vol.5 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
-tsukushi-

「意味がわかんねえ」

じろりとあたしを睨む西門さんの目に。

思わず逃げたくなるあたし。

3人で一緒に住もうと類に持ちかけられて。

そんなややこしいことになるくらいだったら、いっそ同棲という話を無しにしよう、と西門さんに提案したのだけれど。

「だ、だから、同棲っていう話をこの際なしにすれば―――」

「いやだね」

「だって、大学で毎日会えるんだし―――」

「足りない」

「え―――」

「俺は、それじゃ足りないって言ってんの。お前は、それでいいわけ?」

「あ、あたしは―――」

「俺はいつでもお前と一緒にいたいと思うのに、お前は違うの?」

「ち―――違わない、よ」

その言葉に、満足そうに微笑む西門さん。

その笑顔はまるで少年のようで。

やっぱり好きだな、なんて改めて思ってしまうほど。

「じゃあ、一緒にいよう」

優しい声でそう言われてしまえば。

もう、頷くしかないじゃない―――。


 「で、結局3人で一緒に住むんか」
 美作さんの言葉に、あたしは頷いた。
「部屋数は十分にあるの。西門さんは実家の方でやらなきゃいけないこともあるし、あたしもバイトがあるし―――類は寝てるだけだって言ってるけど、3人の生活時間帯がばらばらだから、同棲って言うより同居生活になるかなって思ってるんだけど」
「同居ねえ・・・・・お前、そんな甘いこと言ってて大丈夫なの」
「何よ、それ」
「類の気持ちだってわかってるだろうが」
「類は―――あたしの気持ち、ちゃんとわかってくれてるから」
「お前らと一緒に住みたいって言いだしたのは類だろ?それを忘れんなよ」

 美作さんに念を押され、あたしはもちろんと頷いたけれど。

 でも、本当にはわかってなかったのかもしれない。

 3人で同居することの大変さなんて―――


 「姉ちゃん、すごいとこに住むんだね」
 引っ越しを手伝ってくれている進が、そのマンションを見上げて言った。

 超のつく高級マンション。

 自分とは無縁だと思っていたそこに、あたしは今日から西門さんと、類と一緒に暮らす。

 「言わないでよ。なるべく考えないようにしてるんだから―――」
 進の隣で、溜め息をつくあたし。
 その横を、引っ越し業者の人がどんどん荷物を運んでいく。
 あたしのではなく、類のだ。
 あたしの荷物なんて業者を使うほどのこともなかったので、類にも手伝ってもらって車で運んでしまえば1回で済んでしまうのだから。

 「新しい家具なら、揃ってるから」
 と類に言われたとおり、あたしに与えられた部屋には一通りの家具が揃っていて、これまであたしが使っていた壊れかけた家具なんて、持ってくる必要が全くなかった。
 必要だったのは洋服と、参考書など大学で使うものくらい。
 逆に、他の2人の荷物はなんであんなに多いのか、首を傾げるばかりだった。

 美作さんも手伝いに来てくれ、一通りの荷物を運びいれそれぞれの引っ越しが終わったのはもう日もとっぷりと暮れたころだった。

 「まだごちゃごちゃしてるし、外で飯食おうぜ」
 その西門さんに促され、あたしたちはすぐ近くのファミレスへ入った。

 「ま、今日のところは牧野に合わせるよ。ファミレスなんて、滅多入んねえけど」
 美作さんの言葉にちょっとムッとするけれど。
 悪気があるわけじゃないのはわかってる。
 こういう人たちなのだ。

 「でも、広過ぎて当分落ち着かないよ。あのあたしの部屋に、家族全員で住めそうだもの」
 あたしの言葉に、西門さんが顔を顰めた。
「おい、それだけはやめろよな。類だけでもう十分だっつーの」
 その言葉に、美作さんがくすくす笑う。
「まあでも、問題ねえだろ?類なんていてもほとんど寝てるんだから、2人の邪魔にはならねえし」
「ま、そういうことだ。楽しみだな、牧野」
 にやりと笑う西門さんに。

 なんだか嫌な予感がして―――

 やっぱり、3人で同居なんてしなきゃ良かったかも―――

 と思ったのは、口には出せないけれど―――


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 どんな同居生活になるのやら―――
 ゆっくり考えていきたいと思ってます。

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My Girl ~花より男子・類つく~

Category : My Girl ~花より男子・類つく~
 今日はつくしの誕生日。

 そんな特別な日に、まずは朝食にホットケーキでも焼こうかと、類はキッチンに立っていた。

 そんな爽やかな朝に似つかわしくない、耳をつんざくような悲鳴が―――

 「ぎゃああああああっっ!!」

 ボールに入れようとしていた卵を思わず落とし、床で見事にぐしゃっとつぶれた卵にかまうことなく、類はキッチンを飛び出した。

 「つくし!?どうした?」
 そして寝室に飛び込んだ類の目に飛び込んできたのは―――
「あたし―――どうしちゃったの―――?」
 頭を抱え、途方に暮れるつくし。

 ベッドに起き上がったつくしの正面には、大きな姿見。
 そしてそこに映っているのは、おかっぱ頭に幼さの残る少女の顔―――。
 それは、どこか懐かしさを感じる顔で―――
 類の記憶が間違っていなければ、高校生の頃のつくし、そのものだった―――。


 ―――大学在学中につくしは司と別れ、卒業後に類と付き合いだし、今は類の両親にも認められ、都内のマンションに新居を構え仲睦まじく新婚生活を送っていたのだが―――

 結婚してから初めて迎えるクリスマスも2人きりでロマンティックなホテルでの夜を過ごし、そして今日はまだ仕事があるのだけれど、帰って来てから2人でつくしの誕生日パーティーをするはずだったのだ。
 幸せいっぱいのつくしの体に何が起きたのか?
 これはひょっとして夢だろうかと、類はしばし呆然と目の前で固まっているつくしの姿を見つめていた・・・・・。

 「何か変なもの食べたっけ?これって現実?夢?」
 目の前の鏡に映る自分は明らかに昨日までの27歳の花沢つくしではなく、おそらく10年くらい前―――高校生の頃の牧野つくしだ。
「仕事どうしよう?化粧したらごまかせるかな?」
「今日はやめた方がいいんじゃない?」
 パニックになって意味もなくパジャマ姿でウロウロし始めるつくしに、類は落ち着いた様子でそう言う。
「でも!今日は仕事納め前日でみんな忙しいのに!あたしが休んだらみんなに迷惑が―――」
 某雑誌の編集部に勤めるつくしは、社員になって今年で4年目。
 弱小編集部は人数も少なく、つくしのようなしっかり者の女性社員は上司からも頼りにされていて、なかなか休むことができない。
 しかも年末の忙しい時期に―――。
「しょうがないじゃん。その姿で行ったらみんなびっくりするよ。特に編集長、かなりの年だったと思うけど心臓は大丈夫?」
 類の言葉に、つくしはぴたりと動きを止める。
 
 そして大きく溜め息をつくと―――
「―――わかった。電話してくる」
 と言って、部屋を出て行ったのだった―――。


 何とか鼻声を出し、インフルエンザにかかってしまったようだと嘘をつき、休むことを伝えたつくし。

 そして電話を終え振り向くと、今焼きあがったばかりのホットケーキを皿に乗せ、類がテーブルにそれを並べたところだった。
「うわ、おいしそう。類が作ってくれたの?」
「ん。今日は、つくしの誕生日だから―――」
「あ―――そうだった。今日で28歳―――でも、なんでこんな姿―――」
 つくしが、情けない顔で自分の姿を見下ろした。
「でも、そう変わらないよ?ちょっと若返ったなってくらいじゃない?だいたい、つくしはもともと童顔だし」
「―――てか、なんで類はそんなに落ち着いてるの?あたし一人ぱにくって、馬鹿みたいじゃない」
「そう?俺は感情が表に出ないだけ。十分驚いてるよ」
 そう言われても、ちっとも驚いているように見えないところが憎たらしいのだけれど―――
「とにかく、今日は俺も休むから2人でゆっくりしようよ。せっかくの誕生日なんだし」
 と言う類の言葉につくしは溜め息をつき―――
「―――そうだね。もうこうなったら慌てても仕方ないし。そのうち戻るよね」
 と言って笑ったのだったが―――。

 
 結局、その日の夕方になってもつくしの姿が戻ることはなく。

 「どうしよう?明日もこのままなのかな」
 さすがにまた不安の表情を浮かべるつくし。
「うーん・・・・・」
 類も頭をかき―――
 それでもどこか楽しそうにつくしを見つめ、その手を引き寄せた。
「大丈夫だよ」
「でも―――」
「つくしに何があっても―――俺がつくしを守るから」
 そう言って、その唇に優しいキスをして。
「―――本当は28歳の姿に戻ってから渡そうと思ってたんだけど」
 そう言って、類はポケットの中をごそごそと探った。
「何?」
 不思議そうに首を傾げるつくしの首に、そっと手に持っていたそれをかけた。

 小さなハートの形に削られた、とてもきれいなピンク色の石と、3連に連なるダイヤが揺れるネックレスだった。

 「これ―――」
「誕生日プレゼント。ロードクロサイト―――インカローズともいうけど、それが12月28日の誕生石だって聞いて。つくしに似合うと思ったんだ」
 胸元にきらきらと輝くダイヤモンドと、ロマンティックなピンクのインカローズが揺れて―――

 つくしは、すぐには言葉を発することができなかった。

 「つくし?気に入らない?」
 類の言葉に、つくしはフルフルと首を振る。
「すごく、素敵。ありがとう、類―――。あたし―――もし元の姿に戻れなくても、いい。類が傍にいてくれるなら―――それだけで、すごく幸せ」
 そう言って微笑むつくしの目には涙が光っていて。

 類はつくしの頬を撫で、再び口付けをした。

 「俺も―――このままつくしが元に戻らなくても―――ずっと傍にいるよ。誰にも渡さない。いまさら―――離すつもりなんかないから」

 そのまま何度も口付けをして。

 そのまま熱い波に流されそうになった時―――

 「あ・・・・・れ・・・・・?」
 
 類の目が、点になっている。
「え?どうしたの?類」
「―――つくし、元に戻ってる」
 その言葉につくしは驚き、すぐに体を翻し寝室へと飛び込む。

 壁の姿見に自分の姿を映して。
「―――ホントだ―――戻ってる・・・・・」
 後から部屋に入ってきた類はまだ呆然としていて―――
 どこか残念そうに見えるのは、気のせいだろうか・・・・・?
「―――類。まさか、若いころのあたしの方が良かったなんて、言わないでしょうね?」
 じろりと睨まれ、視線をそらせる類。
「ちょっと!」
「うそだよ、冗談だって。俺がそんなこと考えるわけないだろ?」
「どうだか」
 つーんと横を向いてしまうつくしの腰に手を回し、後ろから抱き締める類。

 「―――戻ってよかった―――。どっちでも良かったけど―――つくしが俺の傍にいてくれるなら、ね」
 そんな風に甘い言葉を囁かれれば、許さないわけにはいかなくて。
 つくしは苦笑して、類の手に自分の手を重ねる。
「じゃあ、ずっと傍にいて―――あたしがおばあちゃんになっても、ね」
「もちろん。―――誕生日、おめでとう。つくし」

 そうしてまた口付けを交わして。

 2人きりの夜がまた、更けていった―――。


                          fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つくしのお誕生日小説です♪
 やっぱり1回目は類つくで。
 もし2回目があるならお相手は―――かな?

 ぽっかりと空いた日中は何をしていたのか?
 すいません、『Bitter&Sweet』の方でもう1つのお話をUPしてます。
 18禁の話になりますので、お読みになりたい方はカテゴリーの中の『Bitter&Sweet』の内容をよくお読みいただき、パス請求してくださいね。

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恋心 18 ~花より男子・総つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
何でこんなことになってるんだろう。

人気のない教室で。

なぜかあたしは西門さんと2人きりで。

そしてなぜかキスをしていて。

「―――わけわかんないんだけど」

「ん?そう?つまり、こういうことだろ?」

「こういうことって?」

「俺が、お前のことを好きだってこと」

「―――なんの冗談?」

「なんで冗談だと思うわけ?」

「だって、ありえない」

「そうでもないぜ。俺、今めちゃくちゃ緊張してるし」

「西門さんが?」

「うん。ほら」

そう言って抱きすくめられて。

耳元に押しつけられた西門さんの胸から、心臓の鼓動が聞こえた。

とても速いリズムで、波打ってるその音に。

なんだか嬉しくなってるあたしがいて。

「―――やっぱり、ありえない」

「たまには素直になってみろって」

くすりと笑う西門さんの笑顔が、間近にある。

「お前も、俺が好きだって思ってるだろ?」

「どっから来るの、その自信」

「だって、お前の心臓の鼓動すげえはええし」

「―――やなやつ」

「なんて言われてもいいよ、お前になら」

「いつからそんな、甘やかすようになったの」

「お前を好きだって、気付いたときからだよ」

そして、また触れるだけのキスをして。

2人の鼓動が、重なった―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 放課後の教室って、なんかときめくシチュエーションだったなあ。なんて

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もっと酔わせて vol.4 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
-tsukushi-

「いいじゃん、一緒に住んじゃえば」

類の言葉に、あたしは溜め息をつく。

「簡単に言わないでよ。あの西門さんだよ?あたしがあの家に住むの?」

「いやなら、マンションでも借りれば。楽しそうじゃん」

そりゃあね、あたしだって。

ようやく実ったこの恋を大切にしたいし。

西門さんといつも一緒にいたいという気持ちはあるけれど。

でもいきなり同棲なんて。

「いいなあ、同棲。もしマンション借りるなら、俺遊びに行くから」

完全に面白がってる類を恨めしげに見て。

「人ごとだと思って・・・・・」

「人ごとだし。だいたい、何を迷ってるんだかわからない。一緒にいたいなら、一緒にいればいい。そうできない理由もないでしょ?」

類の言葉に思わず詰まる。

「そりゃ、まあ―――」

「もしかして、総二郎と同棲っていうのが怖いとか?」

あの総二郎だし?

と、にやりとする類に。

ぎくりとするあたし。

「じゃ、こうすれば?」

「な、何?」

「俺も一緒に住むとか」

意味のわからない提案に。

あたしは目が点になったのだった・・・・・。


-soujirou side-

「却下」

俺は一言、そう言った。

ようやく気持ちの通じ合った牧野と、いつも一緒にいたくて。

『一緒に住もう』と牧野に言ったのは昨日のこと。

それに対して、なぜか今日類が『俺も一緒に住みたい』と言って来た。

冗談じゃない。

同棲なんて、2人でするもんだ。

どうしてそこに類が入ってくるんだっつーの。

「いきなり同棲っていうのが、抵抗あるんでしょ?牧野は。なら、3人で住むとかならいいんじゃないの?」

にこにこと楽しそうな類に。

俺は額に青筋を浮かべて。

「だから、なんでお前も一緒に住むんだよ?俺は牧野と一緒に住みたいって言ってんのに!」

「けど、牧野は迷ってる。このままだとその企画も流れると思うんだけど」

「なんで」

「牧野の性格からして、親にもらった金でマンション借りて同棲なんて、納得するとは思えない」

その言葉に、俺もぐっと詰まる。

確かに、それは俺もそう思っていたけれど―――。

「だから、それなら俺のマンション使えば」

「―――は?」

「大学の傍に、あるんだよ。通学に便利だからとか言って、親が買ったマンションが。自炊するのが面倒で、たまにしか使ってないけど」

「なんだそりゃ。初耳だぞ」

「言ってなかったからね。だいたい、何にも置いてないから行っても寝るくらいだし。だから、そこ使ってもいいよ。ただし、俺も一緒に住むっていう条件付きならってこと」

確信めいた類の笑顔に。

俺は、白旗を上げるしかなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 拍手お礼用としてちょこっとずつアップしていたお話ですが、そろそろこれはこれで確立させて連載しようかなと思ってます。
 ただ、長いお話を続けるには今ちょっときついものがあるので、カメ更新になるかもですが。
 短編を挟みながら、少しずつ更新していきたいと思いま~す。

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夢のあと vol.42 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 「牧野さん」

 その声に、つくしが振り向く。
 そこに立っていたのは岳三だった。

 学校の帰り、こうして後ろから声をかけられるのも3日連続だ。
「今度は岳三くんか・・・」
「え?何?」
「ううん、なんでも。どうかした?」
 つくしの言葉に、岳三はちょっと照れくさそうに頭をかき―――
「あのさ、彼女のこと―――お礼を言おうと思って」
「彼女って―――さやかさんのこと?」
「うん。漸く、彼女とちゃんと付き合えることになって―――牧野さんのおかげだって、さやかが」
 岳三の言葉に、つくしは笑った。
「あたしは何もしてないよ。彼女の中で、もう答えは出てたから。背中を押してくれる人が必要だっただけ」
「それが、牧野さんでしょ?正直言って―――本気の恋愛なんてしたことなかったから、どうしたらいいかわからなかった。マジで、感謝してるんだ」
「そんなの、いいよ。良かったね、うまくいって」
「ありがと」
 照れくさそうに、それでいてとてもうれしそうに微笑む岳三は今までとは全く違う表情で―――
 漸く年相応の、大学生らしく見えた気がした。
「―――そういう岳三くんの顔が見れただけで、あたしも嬉しいよ。西門さん―――お兄さんにもそういう人が現れるといいんだけどね」
 その言葉に、岳三は目を瞬かせ―――
「って、牧野さん―――気付いてないの?」
 と言った。
 その言葉につくしは首を傾げ、口を開こうとした時―――
「牧野」
 また後ろから声をかけられ―――

 その声に驚いて振り向けば、そこには類が立っていたのだった―――


 「びっくりした!こんな時間に帰れるなんて珍しいね」
 驚くつくしに、ちらりと視線を向ける類。
 その顔は、どこか不機嫌そうで。
「―――たまたま、会議が延期になったから。それより―――岳三と何してたの」
「あ、さやかさんのことでね、お礼が言いたいって・・・・・うまくいったみたい」
 そう言って嬉しそうに笑うつくしに。
 類は溜め息をついた。
「ふーん・・・・・。総二郎がどうとか、聞こえたけど」
「うん?岳三くんが、あんまり嬉しそうだったから―――西門さんにもそういう人が現れるといいのにって話をしてたの」
「なるほど―――。良かった、声かけて」
 類がほっと息をつく。

 岳三もおそらく気付いているだろう、総二郎の気持ち。
 
 だけどそれを岳三の口から聞いたら、つくしはどう思うか―――。

 おそらく本気にはしないまでも、今までよりも総二郎のことを意識するようになるに違いないと、類は思ったのだ。

 「―――ね、どこに向かってるの?」
 会ってすぐにリムジンに乗せられたつくし。
 窓の外を見ると、あまり見慣れない風景が流れていて。
「―――牧野に、見てほしいものがあって」
 類の言葉に、つくしは首を傾げた。
「何?」
「ついてからのお楽しみ」
「え―――」
 不満げに口を尖らせるつくしに、類はぷっと吹き出す。
 それを見て、またむっと顔を顰めるつくし。

 そしてやがて着いた場所は―――

 「ここは―――」

 そこは、眼下に海の広がる岬で。

 白壁の小さな教会が、ぽつんと佇むどこかの絵ハガキにでもありそうな場所だった。

 「実際、本当の結婚式まで待ち切れそうもなくて」
 照れくさそうにそう言う類を、驚いて見上げるつくし。
「ここで―――2人きりで、結婚式挙げちゃおうと思って」
「ええ!?今?ここで!?」
「うん。何か不満?」
 しれっとそう聞く類に。
 つくしは開いた口が塞がらない。
「だって、式は来年だって―――」
「それまで待てないよ。牧野は無防備過ぎて、目が離せないけどいつも見張ってるわけにいかないし―――ま、だからと言って結婚したからって安心できるわけじゃないけど―――予防線にはなるでしょ」
 その言葉に、つくしは上目遣いに類を睨む。
「そんなにあたしが信用できないの?」
「ん―、微妙なところ」
「ちょっと―――」
「だから、俺が一番安心したいんだ」
 そう言って、ふわりとつくしを抱き込み、その髪に軽く口付ける。

 「牧野―――つくしが、俺だけのものだって」

 次の瞬間、ふわりと横抱きに抱えられ、つくしは慌てて類の首にしがみつく。
「る、類、ちょ―――」
「暴れたら落とすよ」
「げ―――」
「―――ウェディングドレスも何も用意してないけど―――一つだけ、用意したものがあるから」
 
 首をひねるつくしに優しい笑みを向け、そのまま教会に入っていく類。

 そして進んだ先には―――

 誰もいない教会の中、類がつくしを下ろすと、そこには小さな箱が2つ並んでいて。

 「これ―――」
 類が箱を開けると、中から銀色に輝く指輪が姿を現したのだ。
「指輪の交換して、あとで婚姻届け出しに行って―――そのまま新婚旅行に出発」
 にっこりと満面の笑みの類。
 つくしは呆気にとられ、言葉も出てこない。
「来年の3月には、ちゃんと披露宴やるよ。その時にはみんな招待してね。でも―――式は2人きりでもいいと思って」
「って―――ご両親は?話してあるの?そんな急に―――」
「俺に任せるってさ。結婚は決まってる話だし、その時期が少し早くなっただけ」
「少しって―――!」
「牧野は俺と結婚したくないの?」
 じっと見つめられ。

 ぐっと詰まるつくし。

 「―――そんなわけ、ないじゃない」
「なら、問題ないよ。大丈夫。これから先何があっても―――絶対俺が牧野を守るから」
「―――そんなの、嫌」
 つくしの言葉に、類がちょっと目を見開く。
「守ってもらうだけじゃ嫌。あたしも―――類を守りたい。類とずっと一緒にいたいから―――あたしが、類を幸せにする」
 その言葉に、類がふっと破顔する。
「宣戦布告?―――なら、受けて立つよ。俺が、牧野を幸せにする」

 2人が見つめあい―――ようやくつくしも笑顔になる。

 「幸せになろう、2人で」

 「ずっと、一緒にいてね」

 2人の距離が近づき、唇が重なる―――

 教会の鐘が鳴り響き―――

 飛び立った白い鳩たちが、2人の愛を祝福していた―――。


                         fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 なんだか急に終わり?みたいな。
 でもこれ以上の波乱?を思い付かなかったので―――
 長いお話にお付き合いいただきありがとうございました!
 みなさまからの感想が何よりの励みになってました。
 次回からはまた、別のお話を楽しみにしていただけたらと思います。

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ずっとずっと ~花より男子・類つく~

Category : ずっとずっと ~花より男子・類つく~
 『ごめん、クリスマス、帰れそうもない』

 携帯電話の向こう側。
 今頃N.Yにいるだろう花沢類の声に、あたしは気持ちが凹んでいくのを止めることができなくて。

 だけど、それを声には出さないようわざと明るい声を出した。

 「しょうがないよ。あたしもちょうどバイト入ってたし。お仕事、頑張ってね」

 本当は、バイトなんてない。
 その日は、1ヶ月も前から休みを取ると宣言していた。

 『クリスマスは彼と過ごすから』
 なんて言っちゃって。
 今さら、それを取り消すことなんてできない・・・・・。


 結局クリスマスの朝はいつものように6時には起きて、家族の朝食をつくり、進を学校へ送り出し、両親を仕事へ送り出し・・・・・。

 残ったあたしは洗濯、掃除、それから店が開くまでの時間をTVを見てぼんやり過ごしてた。

 TVもクリスマス一色だ。
 
 ―――早く、今日1日が過ぎてしまえばいいのに。

 不貞腐れ気味にそんなことを思った時。

 “ピンポーン”

 インターホンの音に、あたしはだるい足を引きずり、玄関へ。
「どなた?」
「―――田村と申します。牧野つくし様に、花沢類さまよりご伝言が―――」

 すべて聞き終える前に、あたしは慌ててドアを開けていた。

 そこに立っていたのは、類の秘書の田村さんで―――
「類の伝言て―――」
 あたしの言葉に、田村さんがにっこりと微笑む。
「すぐに、来てほしいとのことです」
 その言葉に、あたしは目を瞬かせた。
「は―――?すぐって、どこへ―――」
 戸惑うあたしをよそに、田村さんは後ろに控えていたもう1人のスーツ姿の男の人から大きな箱を受け取り、あたしにそれを差し出した。
「こちらへ、お召し替えいただけますか?」
「え―――」
 言われるままにあたしはそれを受け取ると、一度扉を閉め、その箱を開けてみた―――。


 着替えを終えたあたしは、外で待っていたリムジンに乗り込み、そのまま空港へ―――。

 そして花沢家の自家用ジェットに乗せられ、あっという間に日本脱出―――。

 「あの―――花沢類は―――」
 どうにも現実にまだついていけないあたしの言葉に、田村さんは相変わらず穏やかな笑顔を見せた。
「向こうでお待ちです」
「向こうって―――」
「もちろん、N.Yです」

 ―――やっぱり。

 わかってはいたけれど―――
 せめて事前に連絡してくるとか―――しないか。
 花沢類だもんね・・・・・。

 F4と関わってからというもの、こういう全く予想もつかない展開にはずいぶん慣れてきたつもりだったけれど―――

 
 そしてようやくN.Yに着いた時にはあたしはすっかり熟睡していて。
 田村さんに笑顔で起こされたのだった・・・・・。

 下り立ったところにはまたリムジンが停まっていて。

 今度はそれに乗り込み、またどこかへ連れて行かれる。

 一体どこへ連れて行かれるのか。
 もう聞いても仕方ないと思い、あたしはどこかで待ってくれている類の姿を思い浮かべ、また瞼を閉じた。


 「―――でか」
 目の前に、突然現れた巨大なクリスマスツリー。
 眩いばかりの光にあふれ、あたしを見下ろしているそれを、あたしは呆然と見上げていた。
 すっかり暗くなった周りを一気に明るくするほどのそのツリーの下に、誰かが立っているのが見えた。

 穏やかな笑みを浮かべ、あたしを見つめているその人に向かって、あたしは迷うことなく駆け出していた―――。

 「類!!」
 胸に飛び込んだあたしを、ぎゅうっと抱きしめてくれた類。
「牧野―――会いたかった」
 いつもよりも甘く響く声が、耳をくすぐった。
「びっくりした―――」
「驚かせようと思って―――でも、俺の方が驚かされた」
 その言葉に、あたしは類の顔を見上げる。
「なんで?」
「その格好―――すごく似合ってる。思ってたよりもずっと―――きれいだ」

 言われたセリフに、思わず赤くなる。

 サーモンピンクのシフォンドレス。
 何重にも重なった裾はアシメントリーなデザインになっている。
 胸元には濃いピンクの薔薇のコサージュと、首にはベルベットのリボンチョーカー。
 肩には大判の同系色のピンクのストール。
 ふわりとした印象のドレスは花の妖精みたいなかわいらしい感じ。
 すごく素敵なドレスだけどあたしに似合うのかなって、自信がなかったのに。

 類の言葉に、あたしは嬉しくて―――でも素直になれなくて、上目遣いに類を見つめる。
「ここに来るまで―――ずっと不安だったんだから。本当に類が、あたしを待っててくれてるのかって。何も言ってくれないんだもん」
「ごめん。本当は俺が日本に行きたかったけど―――どうしても間に合わなくて。田村に無理言って、迎えに行ってもらった。今日は―――やっぱりどうしても会いたかったから」
「―――わがまま」

 でも、そんなわがままも嬉しい。

 いたずらっ子みたいに笑って、あたしを抱きしめてくれる類。

 そのぬくもりを離したくなくて、あたしも類に抱きついて。

 「―――その格好じゃ、冷えちゃうね。もう行こう」
 あたしの体を抱きしめながら、類がくすりと笑う。
「どこへ?」
「俺のうち―――。そこで、2人だけでクリスマスパーティーしよう」

 そう言ったかと思ったら、類が突然あたしの体を横抱きに抱えるからあたしは驚いてその首にしがみつく。

 「わっ!?ちょっと、あたし歩けるよ!」
 それでも類はしれっとして。
「知ってる。でも、こうしたいんだ。今日はもう、絶対離さない―――」
 
 そうして、唇に触れるだけのキス。

 それだけで、あたしは何も言えなくなる。

 だって、あたしも類と同じ気持ちだから。

 ずっとずっと、朝まで離さないで。

 2人きりで、クリスマスを迎えたいから―――

 ―――Merry Christmas&I Love you.....

 耳元で、囁いて―――


                      fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 多少強引なことでも、類だったらスマートにやってくれそうな、そんな気がします。

 Merry Christmas!!

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朝までずっと ~花より男子・つかつく~

Category : 朝までずっと ~花より男子・つかつく~
 『牧野つくしに、クリスマスは関係ねーな』

 西門さんの、冷やかすようなセリフがよみがえり、あたしは思わず思い切り地面を蹴飛ばした。
 「ふん!どーせね!」
 何人もの女の人とともに夜の街へ消えて行った西門&美作。
 『女と遊べるのもあと少しだから』と、彼らは彼らなりの大学生活をエンジョイ(古っ)してる。

 あたしは相変わらず、バイトに明け暮れる日々。
 婚約までした道明寺は今頃N.Yで頑張っているはずだから。
 あたしだけ、遊んでるわけにいかないもん。

 だけど今日はクリスマス。
 せめて今日だけは。
 声だけじゃなくって、その姿が見たいと。
 そう思うのは、罪じゃないよね・・・・・?

 すっかり部屋の隅に追いやられているTV電話を、帰ったらつけてみようとあたしは夜の道を急いだ。

 暗がりの中、いつものぼろアパートの姿が見えてきて、ようやくほっとする。

 そして。

 あたしは、足を止めた。

 目の前にいる人物に、言葉が出てこない。

 「おせーぞ。どこほっつき歩いてんだ」
 ふてぶてしい態度はいつものこと。
 だけど、声だけじゃない。
 映像だけじゃない、その姿が。
 今、目の前に―――

 「おい、何ぼーっとしてんだよ。せっかく会いに来てやってんのに、もっと嬉しそうな顔しろよ」
 ずんずんと近づいて来て、あたしの頭にその大きな掌を乗せる。

 ―――あったかい―――

 そしてようやく。

 あたしは、目の前の光景を受け止めて―――
 道明寺に抱きついた。
「お、おい」
 焦る道明寺の声。
 いつも偉そうなくせに、こういうときは可愛いんだから。
 ちょっとおかしくなって、くすりと笑う。
「―――メリークリスマス。プレゼント、ないよ」
 道明寺に抱きついたままそう言うあたし。
 道明寺の腕が、そっとあたしの背中を抱きしめた。
「いらねえよ。お前に会えたのが―――何よりのプレゼントだ。ずっと―――会いたかった」
「あたしも―――。離れてるのが、こんなに辛いって―――今日ほど思ったこと、ない。会いに来てくれて―――ありがとう」
「殊勝なこと言うなよ。調子狂う」

 そう言いながらも、あたしの背中をそっと撫でる道明寺の手は優しくて。

 いつまでもこのままでいたいと思ってしまう。

 だけど、さすがにそれは風邪をひきそう。
「ね―――うち、入る?暖房壊れてて寒いけど」
 と言うあたしの言葉に、道明寺はぷっと吹き出して。
「知ってる。さっき行ってみたら―――お前の家族が3人、震えながら飯食ってた。しょうがねえからメイプルのビュッフェに連れてって、部屋もとっといた。今頃楽しんでるはずだぜ」
「ええ!?本当に?」
 
 ―――いつの間に。

 「せっかくのクリスマスだろ?俺たちだけ幸せになったんじゃ悪いからな」
 いたずらっぽくウィンクを決めて。
 それがあまりにもかっこよく見えて、見惚れてしまった。
「―――おれたちも、行こう」
「え―――どこへ?」
「2人きりになれるところ行って―――2人だけで、クリスマスパーティーするんだよ。まさか、他の予定入れてねえだろうな」
 途端に心配そうな顔をする道明寺。
「当たり前、でしょ。こんな時間に―――盛り上がってるところに水差しに行くほど、あたしも空気読めなくないっての」
「じゃあ、行こう。そこでケーキ食って、シャンパン飲んで、それから―――」
「それから?」
「それから―――朝までずっと、一緒にいよう。ずっと―――お前を、感じてたい」

 切ない瞳で、見つめるから。

 あたしも、意地を張れなくなる。

 ずっと一緒に。

 ずっと、あなただけを感じてたいよ―――。

 ―――メリークリスマス。

 こんなに切なくて、幸せなクリスマスは、初めて―――


                       fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つかつくバージョンは、ちょっと短めで。
 かっこいい司を描くの、好きなんですが。
 うまくいったかな?

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Fall in Love. ~花より男子・総つく~

Category : Fall in Love. ~花より男子・総つく~
 手がかじかむのを、両手をこすり合わせ、は―っと息を吐いて温める。

 そんな仕草を何十回と繰り返しているうち、すでに指の感覚もなくなって来ていた。

 それでもそこから動くことができなくて。

 あんな約束、きっと彼は忘れてる。

 だけどもしかしたらって。

 そんな期待を捨てることができなくて。


 かじかむ手でバッグの中から携帯を取り出し時間を確認する。

 ―――11時30分。

 もうすぐ、日付が変わる。

 きっと、もう来ない。

 そう思ってもう帰ろうと足を踏み出し―――

 一瞬考え、もう一度バッグを開けて、中から小さなプレゼントの包みを取り出す。

 それを門の前に置いて。

 今度こそ帰ろうと踵を返した時―――

 「牧野?」
 目の前に、派手な化粧の女の人と腕を組んで現れたのは―――西門総二郎。
「お前―――ここで何してんの?」
「だれ―?この女」
 じろりと、無遠慮にあたしを眺める女の視線を無視して、あたしは一歩彼に近づいた。
「―――メリークリスマス」
「は―――?」
「それだけ、言いにきた。ごめんね、急に。―――ばいばい」
 精いっぱいの笑顔を向けて。

 あたしは2人の横を通り抜け、足早にその場を後にした。

 あんまり寒過ぎて。

 涙も、出てこなかった―――。


 ―――『クリスマスに、一緒に過ごすやつがいなくて寂しいんだったら、俺が一緒にしてやるよ』

 そう言われたのは、1ヶ月前。
 仕事帰り、偶然会った西門さんと近くのバーで飲むことになって。
「お前、今1人?彼氏くらい作れよ。もうすぐクリスマスだぜ?」
「別に、平気。どうせ仕事忙しくってクリスマスどころじゃないし」
「色気ねえなあ。司と別れて、類もフランス行っちまって―――寂しいんじゃねえの?」
 そう言ってあたしの顔を覗き込む西門さんの目は、冷やかすようで、その奥に優しい光が潜んでた。
「―――1人なんて、いつものことだし」
「そんなのに慣れるわけねえだろ?寂しいときは寂しいって言えよ。こんないい男が傍にいてやるって言ってんのに」
「何言ってんのよ、そんな風にたくさんの彼女に同じこと言って、西門さんの体はいくつあんの」
 なんだかドキドキして、そんな憎まれ口をきくあたしに。
 西門さんは、楽しそうに笑った。
「女の数だけ、増えりゃあいいのにな。けど、俺は約束は守るぜ。―――クリスマスに、一緒に過ごすやつがいなくて寂しいんだったら、俺が一緒にしてやるよ」

 西門さんと2人でいて、こんなに甘い雰囲気になることがあるなんて思わなかった。

 自然に寄り添って。

 帰り際に抱きしめられて、優しいキスをされた。

 「―――約束、忘れんなよ。待ってるから―――」

 そう耳元に甘い約束を囁いて。

 だけど、その約束を忘れたのは彼の方だった―――。

 
 零れそうになる涙を止めようと、暗い空を見上げた。

 「―――何してんだよ、お前」

 突然背中を温かいぬくもりに包まれた。
「―――なんで―――」
「それはこっちのセリフ―――。あれからずっと、連絡寄越さなかったくせに―――さすがの俺も振られたって思うだろうが」
「だって―――本気であんなこと言われると思わなくて―――でも、気になって―――気がついたら足が向かってたんだもん―――」

 そう言った瞬間、くるりと体の向きを変えられて、正面を向かされる。
 一瞬目に入った西門さんのその瞳を見つめる間もなく、唇が重ねられて。

 唇から、そのぬくもりが伝わってくる。

 「―――こんなに冷えて。俺に手袋なんて買う前に、自分の手袋買えよ」
 西門さんの手には、あたしが門の前に置いてきたプレゼントの黒い手袋―――。
「自分の買いに行ったんだよ。でも、気がついたら―――西門さんに似合いそうなの、探してた」
「ばかだな」
「何よ―――いらないんだったら返して」
 強がってそう言うあたしに。
「んなこと言ってねえ。だいたい、お前がこれ持っててどうすんだよ。メンズの手袋なんて」
「他の人にあげるもん」

 その瞬間、体を離され―――
 じろりと冷たい視線。
「誰に」
「誰って―――」
「ここまで来て、他に男がいるとか、ふざけんなよ?」
 ぐいと掴まれた手が、痛かった。
「―――そんな人、いない」
「当然。いまさら、他の奴にやる気はねえからな」
 そう言って不敵に笑う西門さんが、ちょっと憎たらしくて。
「何よ―――自分だって、彼女と会ってたくせに」
「あれは彼女なんかじゃねえよ。クラブで会って、ここまで勝手にくっついてきただけ」
「クラブって―――1人で?」
「ああ。クリスマスの誘いは、全部断ってたからな。誰かさんからの連絡待って―――当日、もう8時過ぎたらさすがに無理だと思って、クリスマスパーティーやるから来いって言われてたクラブに顔出して。すげえ盛り上がってたけど全然面白くなくて、もう帰ろうと思ったら酔っぱらった女に絡まれて―――心配しなくても、家に入れるつもりなんかなかったよ。ここまできたらタクシー呼んで帰らせるつもりだった」
「し、心配なんか―――やっぱりって思ったし」
「あほか。お前、俺の話聞いてたか?俺は、ずっとお前からの連絡待ってたんだよ」
 急に真剣な顔で言うから、あたしは思わず後ずさる。
「だって―――西門さんだって言ってたじゃない。彼氏作れって」
「ああ言ったよ。けど―――気になってしょうがなかった。お前から連絡してくるのを、期待してる俺がいて。だから、今日どれだけ俺ががっかりしたか―――本気で、お前に惚れちまったんだって、嫌ってほど思い知らされたよ」
 そっと頬に触れる掌は、優しくて、あったかくて。

 あたしの頬を、涙が伝い、西門さんの手を濡らした。

 「お前が、好きだ。つきあってほしい」

 まっすぐな瞳にとらえられて、あたしは身動きもできなかった。

 「なんか、言えよ」

 照れくさそうにあたしのおでこを小突く西門さん。

 あたしは、その瞬間思いっきり背伸びして。
 
 背の高い彼の首に手を回して。

 精いっぱいの気持ちを伝えた―――。

 「―――メリークリスマス―――大好きだよっ!」


                      fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 総二郎編でした♪
 やっぱり総つくはこんな感じ?
 意地っ張り同士のクリスマスです。

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Love love Illumination! ~花より男子・あきつく~

Category : Love love Illumination! ~花より男子・あきつく~
 クリスマスだから傍にいてほしいなんて、甘えたことを言うつもりはなかった。

 彼は仕事で忙しいんだし。

 実際、今は仕事でエジプトに行ってる。

 もう、かれこれ半年は会っていないだろうか。

 美作あきらという人と付き合い始めて、1年がたとうとしていた―――。


 去年のクリスマス。
「好きだ」
 そう言ってくれた美作さん。
 道明寺と別れてからはずっと1人で。
 仕事だけが生きがいだなんて強がっていたあたしは、23歳だった。
 貿易関連の会社に勤めたこともあって、美作さんとは何かと会う機会もあり2人で飲みに行くこともあった。
 だけどあたしは恋愛に臆病になってて。
 美作さんとも一定の距離を保とうと、そう思っていたのに。

 いとも簡単にその距離を飛び越えてきてしまった美作さんに、
 あたしは白旗を上げるしかなかったんだ・・・・・。

 
 この半年。
 寂しくなかったかと言われれば嘘になるけど、道明寺をずっと待ち続けたあの時に比べれば、まだまだ―――
 なんて思ってたんだけど。

 街中に溢れるクリスマスのイルミネーションと、幸せそうに肩を寄せ合って歩く恋人たちの姿を見ていたら、やっぱり思い浮かぶのは美作さんの優しい笑顔で―――。

 「―――早く帰ってこないと、浮気しちゃうんだから」
 なんて、心にもないことを呟いた瞬間。
「それは聞き捨てならねえな」
 すぐ後ろで聞こえた、聞き覚えのある柔らかい声。

 すぐには振り向けなくて、あたしはその場に固まった。

 「せっかくクリスマスに一緒に過ごしたくて帰って来たってのに、浮気宣言ってどういうことだよ?」

 ふわりと、背中から抱きすくめられ。

 彼の甘い香りに包まれる。

 「―――帰って、来るなんて―――」
「早く、会いたくて―――帰ってこない方が良かったか?」
 耳をくすぐる甘い声に、あたしは首を振る。
 涙が、溢れてくる。
「嘘、だよ、浮気なんて―――」
「うん、知ってる」

 優しい声に振り向けば、ずっと思い描いてた、彼の笑顔―――

 「―――メリークリスマス。会いたかったよ、つくし―――」

 「あたしも―――会いたかった―――あきら」

 今度はあたしから。
 首に腕を回し、ぎゅうっと抱きついて。

 その耳元に、そっと囁いた。

 「メリークリスマス―――愛してるっ」

 街のイルミネーションが、2人を祝福しているみたいだった・・・・・。

            
                             fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 2009' X'mas.まずはあきつくから。
 優しいクリスマスのお話で。

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恋心 17 ~花より男子・つかつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「ね、ねえ」

「ああ?」

「手―――」

道明寺と繋がれた手が、熱い。

「そろそろ、離して―――」

「なんで?いいだろ、手ぇ繋いで歩くくらい」

「だって―――さっきから注目の的、だよ」

渋谷の人込みで、一際目立つこの男。

なんであんな子が、というようにさっきから睨まれてるあたし。

「その注目の的の中―――自分からキスしたのはどこの誰だよ」

「そ、それは―――!」

だって、悔しかったから。

待ち合わせの場所で、かわいい女の子に逆ナンされてた道明寺。

気のなさそうな瞳を向けて、冷たい言葉で彼女を追い払っていたけれど。

それでも女の子たちの視線を集める道明寺に。

悔しくてつい、勢いのまま自分からキスをしてしまった。

驚き、一瞬固まる道明寺が、次の瞬間には最高に幸せそうに微笑んで。

見惚れてる間に抱きしめられて、我に返った。

だって、しょうがないよ。

めちゃくちゃ、好きなんだもん。

その目に、あたし以外の人を映してほしくないの。

「―――お前にそんなことされたら、俺だって普通じゃいられないって、わかってねえだろ」

微かに頬を染めて。

それでも、その手は離さずに。

あたしたちは、歩き続けた―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 たまには、こんな甘々なつかつくも。

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恋心 16 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「俺の、妹になってよ」

俺の言葉に、牧野が目を瞬かせた。

「妹なら、ずっと傍にいられる。離れないで済む」

「類―――」

「牧野と、ずっと一緒にいたいんだ。司のところに行っても―――離れたくない」

「そういうの、我儘っていうんだよ」

「知ってる。でも、嫌なんだ。牧野と離れるなんて、考えられない」

「―――じゃ、あたしの気持ちも知ってる?」

牧野が潤んだ瞳で俺を見つめる。

「え?」

「あたしだって―――類の傍にいたいと思ってるよ」

その言葉が、甘い誘惑となって俺を引き寄せる。

「でも、妹じゃ嫌」

「―――どうしたらいい?」

「あたしをさらって―――。それで、ずっと一緒にいて―――離さないで―――」

「それ、本気にとっていいの?あとで取り消しても、受け付けないよ?」

「うん」

ふわりと微笑む牧野を、腕の中に包み込んだ。

艶やかな黒髪に口付けて。

もう二度と離さないように。

ぎゅっと抱きしめた―――



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 毎日寒いですね。
 もうすぐクリスマス。
 何かいいことがあるといいな~

 『Bitter&Sweet』のお問い合わせを何度もいただいている方がいるのですが、こちらからの返事が届いていないということで、わたしも困ってます;お返事は必ずしてますので、迷惑メールフォルダなどもご確認くださいね。

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恋心 15 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「何もなかったよ」

「2人きりで一晩過ごして?しかも、手ぇ繋いでたのに?」

類はすっかり疑りの目だ。

お酒というものは恐ろしい。

バイト帰りにバイト仲間と飲みに行って。

そこで偶然西門さんに会った。

そこまでは覚えてるけれど。

その先のことは、まったく思い出せない。

気づいた時にはあたしのアパートで、西門さんと2人手を繋いで寝ていたのだ。

同じ布団に入り、しかも悪いことに西門さんはパンツ一丁。

あたしもなぜかキャミソールにパンツという格好で―――

だけど、何もなかった、はず。

いくらあたしが鈍くっても、何かあればわかるはずで―――

それを何とか類に納得してもらおうと必死になっているときに、この男は。

「牧野って、いい匂いするんだな。結構出るとこ出てるし」

―――絶対わざとだ!

あたしは口をパクパクさせながら、西門さんを睨みつけたのだった―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 恋心シリーズはすべて短編です。
 なので、このお話もこれで終わり・・・・・・。
 私自身、続きが気になるところですが。
 類つくか、総つくか、お好きな方向でご想像くださいませ。

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お礼用小話、小話と言えないくらいちょっと長めのをアップしてしまいました・・・・・。
ランダム表示ですが、それに当たってしまった方、どうぞ最後までお付き合いくださいね(^^;)

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夢のあと vol.41 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
 「あの、すいません」

 昨日と全く同じシチュエーション。

 つくしは、くるりと振り返った。

 そこに立っていたのも、やっぱり昨日と同じ女の子で―――
「えーと・・・・・さやか、さん?」
 つくしの言葉に、さやかはぺこりと頭を下げた。
「昨日は、すいませんでした」
「別に、そんなの―――で、今日は―――岳三くんに会いに来たの?」
「いえ、その―――」
 もじもじと胸の前で手を握り合わせ、視線を泳がせるさやかに、つくしは首を傾げた。
「その―――牧野さんに―――相談が」
「あたしに?」
「はい―――あ、あの、もしお忙しいなら別に―――」
「あ、大丈夫だけど。じゃ、中に入ろうか」
 そう言ってつくしは、さやかを西門邸に招き入れたのだった・・・・・。


 「自信が、ないんです」
 さやかの言葉に、つくしは目を瞬かせた。
 とりあえずつくしの部屋へ通し、リラックスしてもらおうと自分で紅茶をいれ、さやかをもてなしてみた。
 そしてようやく緊張がほぐれだした頃―――
 そう言って、さやかは視線を落としたのだ。
「自信がないっていうのは―――岳三くんに対して?」
 つくしの言葉に、こくんと頷くさやか。
「同じ大学で、同じ学部で―――あたし、最初は大嫌いだったんです。いつもたくさんの女の子と一緒で、外でもいつも違う女の子連れて。なんて人だろうって思ってて・・・・・でもある日、デパートで見かけた時―――彼、迷子になった小さな女の子と一緒で。デートの最中だったらしいんですけど、女の子に泣きつかれてしまって―――でも、うんざりしたような顔しながらも、彼、ちゃんとその女の子の面倒見てあげてて。一緒にいた彼女の方が嫌がって帰っちゃったんです。その光景をあたしずっと見てて・・・・・彼のこと、誤解してたなって思ったんです。上辺だけ見て判断してたんだって」
 さやかの話を、つくしは黙って聞いていた。
「それで、その女の子がデパートの迷子係に行っても彼から離れなくて、仕方なくそこに彼も残ってるの見て、あたし黙ってられなくて―――その女の子のお母さんを、一緒に探したんです。それで無事に見つかって―――その時の彼が、すごい嬉しそうで、その笑顔が忘れられなくて―――。でも、彼にはきれいな彼女がたくさんいて。あたしなんて、とても太刀打ちできないって―――」
「でも、岳三くんはあなたのこと―――」
 つくしの言葉に、さやかは戸惑いながらも頷いた。
「好きだって、言ってくれました。嬉しくて―――でも、信じられなくて・・・・・彼の誕生日に一緒に過ごすことができて、すごく幸せだったのに、あたし、彼のこと疑ってしまって―――それで、喧嘩してしまったんです」
「そうだったの」
「この間―――彼と牧野さんが、2人で彼の家へ入って行くのを見て―――すごくショックで。だけど、どうしても諦めきれなくて、それで・・・・・」
 
 ―――そっか。だからあたしに―――

 「彼に―――聞きました。牧野さんは、お兄さんの親友の婚約者だって。それで、その時またあらためて告白されたんです。あたしのことが好きだって。将来のことも、ちゃんと考えてるって」
「よかったじゃない。それなら何も―――」
「だけど、不安なんです!」
 さやかの顔がくしゃりと歪み、その瞳には涙がにじんでいた。
「あたしなんて、本当に普通の家庭の、普通の女で、何の取り柄もないのに―――彼の隣にいてもいいんだろうかって。お茶の世界のことだって全然わからない。興味もないし、それなのに―――」

 意外とはっきり言う子だな、とつくしは思い。

 「大丈夫だと思うよ」
 そう言ってにっこりと微笑むつくしを、さやかは戸惑って見つめた。
「岳三くんは、本気であなたのことを思ってると思うし―――。あなたも彼が好きなら、なんの問題もないんじゃない?」
「でも―――」
「あなたはあなたの思った通りにすればいいと思う。岳三くんもそれを望んでるし―――。あのね、あたしだって一般家庭の人間だよ?それこそ、英徳に行けるような経済状態じゃなかった。西門さんとこもそうだけど、あの学校に通う人たちとは違う世界の人間だと思ってた。だけど、今は―――そういう壁を作ってたのはあたし自身だったって気付いたの。気付かせてくれたのは―――仲間たち。西門さんも、そう。岳三くんがあなたを好きだっていうのなら―――その気持ちを信じてあげるだけで、いいと思うけど」
 その言葉に、さやかはつくしをじっと見つめていた―――


 「で、結局彼女は納得したわけ?」
 さやかが帰った後、ちょうどで先から帰って来た総二郎を玄関で迎える形になり、そのままつくしは総二郎の部屋へ。
 総二郎の入れてくれたコーヒーを飲みながら、つくしは首を傾げた。
「さあ。でも、たぶん大丈夫じゃないかな。岳三くんの気持ちはちゃんと受け止めてるみたいだし。後はあの2人次第じゃない?」
「つーか、岳三次第だよな。あいつもフェミニストだから。彼女が好きなら、ちゃんと態度で示してやりゃあいいんだ」
 総二郎のその言葉に、つくしが目を瞬かせる。
 それを見て、総二郎の顔が引きつる。
「なんだよ、その顔」
「いや―――西門さんの口からそんな言葉聞くと思わなかったなって。好きな人でもできた?」
 つくしの言葉に、思わずこける総二郎。

 力が抜ける、とはこのことだと思った。

 「―――おれこそ、お前の口からそれを言われるとは思わなかったよ」
 溜め息とともに言えば、つくしは不思議そうに首を傾げる。
「そう?」

 つくしの兄貴役に徹しようと決めている総二郎だけれど。

 早く類の家の改修工事が終わればいいのに、と願わずにはいられなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そんなわけで―――ちょっと総ちゃんかわいそう?
 彼にも春を、と思うけれど、つくし以外の女性との話が考えられない。
 ごめんね、総ちゃん。

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夢のあと vol.40 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 「あの、すいません」

 仕事を終え、西門邸に入ろうとしたつくしは、誰かに声をかけられた。
 振り向くと、そこには見覚えのない大学生くらいの女の子が立っていた。
 色白でおとなしそうな、なかなかかわいらしい女の子だった。
「はい、何でしょう?」
 つくしが言うと、その女の子は手をもじもじとさせながら、上目遣いにつくしを見た。
「あの―――突然すみません、あなたは―――この家の方、ですか?」
「え―――」
 ちらりと西門邸を見る女の子。
「えーと、何と言ったらいいか―――ちょっと、居候させてもらってるんです。一時的に。あの、もし誰かに用なら呼んできますけど?」
 つくしの言葉に、女の子は微かに頬を染める。
「い、いえ、いいんです。別に用ってわけじゃ―――」
 そこまで言った時。
「牧野?何してるんだ、そんなとこで」
 そう言って出て来たのは、総二郎だった。
「あ、西門さん、あの―――」
「あれ?君、どこかで―――」
 総二郎が、その女の子を見るなり首を傾げる。
「知りあい?」
「ていうか、見たことが―――あ、思い出した。先月―――岳三の誕生日に、あいつと一緒にいた子でしょ」
 にっこりと微笑む総二郎。
 女の子の頬は見る間に赤くなり―――
「岳三くんの彼女?」
「か、彼女じゃ、ないです、あたしは、その―――」
 しどろもどろになる女の子。
 かなりテンパっているようだ。
 総二郎とつくしは顔を見合わせ―――
「よかったら、中で待つ?もうすぐあいつも帰ってくると思うけど」
「あ、いえ、あたしは―――」

 「さやか?」

 少し離れた所から聞こえてきた声に、女の子の体がびくりと震える。
「お前、何して―――」
「ご、ごめんなさい!失礼します!」
 そう言うと、女の子は突然ぴょこんと頭を下げ、岳三の方を振り返りもせずに猛ダッシュで走り出した。
「おい!さやか!」
 その後を追って走り出す岳三。

 しばしその光景に呆気にとられていた2人だが―――
「―――あの子、たぶん岳三の本命」
 総二郎の言葉に、つくしは驚いてその顔を見上げた。
「え、そうなの?」
「ん―――。俺が言うのもなんだけど、あいつは昔からかなり遊んでたけど、付き合う女のタイプってのがだいたい俺と一緒で―――モデル系で、頭空っぽな感じの女。つきあってても後腐れのないタイプばっかり。けどどれも本気じゃないのは見ててもわかる。だけど、先月あいつの誕生日に、偶然街であの子と歩いてるの見かけて―――。すぐにぴんときたよ。今までとは全く違うタイプで、あいつの表情も違ってたし。だけどそれ以来見ないし、相変わらず不特定多数の彼女と遊んでるっぽかったから―――振られたのかって思ってた」
「へえ・・・・・彼女が・・・・・」

 ―――そういえば、ちょっと更さんに似た感じかも―――?

 「お前は、彼女と何話してたの?」
「え?ああ―――あたしに、この家の人ですかって。だから、一時的に居候してるんだって言ったんだけど―――まずかったかな」
「いや―――大丈夫だろ。まあ、もしかしたらちょっと誤解してたのかもしれねえけど。大した問題にはならねえと思うぜ?」
「そう?ならいいけど―――」
 そう言って、つくしはいらりと2人が消えていった方向に目をやり―――

 総二郎が中に入っていくのに気付き、慌ててその後を追ったのだった・・・・・。


 「岳三の彼女?」
 その日の夜、仕事から帰ってきた類に、つくしは今日のことを話した。
「うん。西門さんが、その子が本命じゃないかって。かわいい子だったよ」
「ふーん」
 そう言って、気のない様子でベッドにごろりと横になる類。
 つくしは類の傍に行き、ベッドに腰掛けた。
「疲れてる?」
 そう言うつくしの腰に、類の手が伸びる。
「少しね。いつもと変わらないよ。牧野は?変わりない?」
 腰の辺りに類の息がかかり、くすぐったくて身を捩る。
「か―――変わり、ないよ。ねえ、類、明日も仕事だし―――」
「そうだね」
「あの、そろそろ寝ないと―――」
「寝れない」
「あの―――」

 その瞬間、グイっと腕を引っ張られてつくしの体はベッドに仰向けにされる。

 「寝る前に、確かめないと、安心できない」
 にっこりと微笑む類の笑顔に、つくしの笑顔はひきつる。
「た、確かめるって、何を―――」
「今日も、無事だったかどうか」

 そうして、つくしが口を開く前に熱い口付けが落ちてきて―――

 そのまま朝まで、つくしがベッドから出られなかったことは言うまでもない―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 久しぶりの『夢のあと』です。
 そろそろ、この2人にも落ち着いてもらわなきゃなあと思ってるんですが・・・・どうかな?

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恋心 14 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
つい、うとうとしていた。

いつもの非常階段で。

ふと、唇に柔らかい感触。

目を開けると、目の前に花沢類のきれいな睫毛。

「―――なんで」

「したくなったから」

「だから!そういう理由でキスしないでって―――!」

「じゃあ、どういう理由ならいいの?」

「!!」

「好きだって、言えばいい?牧野が、好きだからキスしたって」

いつもと違う、ちょっと強気な花沢類に。

あたしの胸がどきどきと騒ぎ出す。

「好きだよ、牧野が。だから、キスした」

「花沢類、あたしは―――」

「―――もう、司に遠慮するのはやめたんだ」

「道明寺と―――何かあったの?」

「それは、牧野でしょ。司と―――また喧嘩したんじゃないの?」

ドキンと心臓が鳴る。

そんなに腫れぼったい目をしてるのかと思って、思わず目をそらす。

「もう―――我慢できないよ」

類の声が、切なげに響く。

「そんな風に泣いてばかりいる牧野を、放っておけない」

「類―――」

「牧野は、俺が―――幸せにする」

そうして近づいてくる類を。

あたしは、拒むことができなかった。

やがて2つの影が重なり・・・・・・

今度は。

触れるだけのキスでは、終わらなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 たくさんの励ましのコメント、本当にありがとうございます!
 感謝感謝です。
 こちらは好きなことなので続けたいという気持ちが強いのですが、仕事の方はどうにも進まなくって(^^;)
 短いお話が続きますが、毎日お付き合いくださる皆様に感謝、です♪

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恋心 13 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
ずっと手を繋いで。

隣を見れば、いつもあなたがいて。

穏やかな笑顔をあたしに見せて。

そのビー玉のような瞳であたしを見つめて。

そうしていつもあなたを感じてたかった。

「いつ来るの?司」

「来月だって。いつも突然なんだから」

「でも、ようやく帰ってくるんだから、よかったじゃん」

―――そんな風に言わないで

「牧野?どうかした?」

「あ―――ううん」

「元気ない。せっかく司が帰ってくるのに。嬉しくないの?」

「―――類は?」

「俺?」

「フランスへ、行っちゃうって―――」

「ああ―――。来月ね」

「ずっと・・・・・?」

体が、震える。

「―――長くなると思う。牧野?なんで―――」

「行ってほしくない」

「―――牧野」

「行って欲しくないよ。あたしは―――類の傍にいたいのに」

涙が、溢れては零れた。

「―――司と、結婚するんだろ?」

首を横に振る。

あたしが好きなのは、類。

やっとわかったのに。

どうしたらいいか、わからなかった。

「じゃ、俺と一緒に来てくれる?」

涙を掬う、類のきれいな指。

「牧野が着いてきてくれるなら―――俺は、一生牧野の傍にいるよ。離れない」

「好き・・・・・・。好きなの・・・・・・類」

「俺も好きだよ。ずっと牧野だけ」

ゆっくりと、唇を重ねる。

類の熱が、徐々に伝わってくるみたいに、あたしの体が熱くなってくる。


ずっとそばにいて。

いつも隣にいて。

あたしにはあなたが、必要だから―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 持病の偏頭痛に悩まされてます。
 ちょっとしばらくはこんな小話で繋いでいくことになるかもです。
 すいません~

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恋心 12 ~花より男子・あきつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
その手を握っちゃいけない。

その体に触れちゃいけない。

触れればきっと、戻ることができなくなるから―――

そうして俺は自分にブレーキをかけてるってのに。

こいつはなんだってこうなんだろう。

月明かりの下、涙を流していた牧野に。

俺は、つい手を伸ばしてやりたくなる。

「どうした?」

「美作さん・・・・・」

「司と、何かあったか?」

「・・・・・もう、だめ」

「何言ってんだよ。お前なら大丈夫だって」

俺の言葉に、首を横に振る。

「―――何かあったなら、相談には乗るぜ」

それが俺の役目。

ずっとそう思っていたのに。

牧野の瞳が切なげに揺れる。

頼むから、そんな目で見るな―――。

「もう、道明寺とはやっていけない」

「おい―――」

「あたしは、美作さんが好きなの」

告げられた言葉が信じられなくて。

俺はすぐに言葉を発することができなくて。

「―――ごめん、迷惑だったね」

そう言ってくるりと向きを変え、行ってしまおうとするあいつの手を。

反射的につかまえていた。

「―――行くな」

後ろから、あいつの小さな体を抱きしめる。

「俺の気持ちも―――ちゃんと言わせろよ」

「だって―――」

「俺も―――好きだよ、お前が―――」

一度触れてしまったら―――

もう、離すことなんかできない―――


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 自分の身近にF4みたいな人たちがいたら―――
 わたしだったらあきらを好きになってたかもなあと思う、今日この頃。

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恋心 11 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
牧野が、幸せならそれでよかった。

牧野が笑っていてくれるなら、それで。

だから、牧野を泣かせる奴は許せなかった。

「どうして泣いてるの?」

非常階段で、1人涙を流している牧野を見つけた時。

また、司と何かあったんだと思った。

「自分が、許せなくて」

大きな瞳を潤ませ、うつむく牧野。

さっきから、俺の目を見ようとしないのはどうして?

「なんで?司と何かあったんじゃないの?」

「―――あたしの、せいなの」

「だから、なんで?」

俺の言葉に答えようとせず、首を振る牧野に。

俺の胸が痛む。

「俺には言えないこと?じゃあどうしてここにいるの?」

「―――ごめん・・・・・」

「謝ってほしいんじゃないよ。俺は・・・・・牧野に笑っててほしいんだ。そのためなら何でもする。だから、1人で抱え込むなよ」

そっと髪に手を伸ばせば、びくりと震えるからだ。

ゆっくりと、顔をあげて俺を見つめる。

その瞳に。

何か期待させられるような予感がして。

「―――じゃあ、あたしの傍にいて」

牧野の言葉に、目を見開く。

「あたしを、笑顔にできるのは、類だけなんだよ」

涙が、きらきらと宝石のように輝いていた。

「―――おれで、いいの?」

「類じゃなきゃ、だめなの。あたしには―――類が必要なの」

次の瞬間には、俺は牧野を腕の中にとらえていた。

なんでもできる。

牧野のためなら。

牧野が俺を必要とするなら。

一生だって傍にいるよ・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 う~、すいません、ここのところちょっと寝不足で。
 『夢のあと』の続きが書けません。
 なんとか近いうちに―――とは思ってるんですけども~。
 ほんとすいませんです。

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恋心 10 ~花より男子・つかつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
目の前に、あいつが立っていた。

いつものように不敵な笑みを浮かべて。

「何、してんの?」

「せっかく帰って来たってのに、そのセリフかよ」

「だって―――帰って来たって―――?」

「言葉通りだ。お前、頭悪くなったんじゃねえか?」

「あんたに言われたくないわよ!だって―――聞いてないよ、そんなの!」

「びっくりさせようと思ったんだよ。おふくろが―――」

道明寺の手が、あたしの髪に触れる。

「そろそろ、お前の傍に行けって」

その言葉に、あたしは心底驚いた。

「嘘」

「マジだよ。地固めはできた。今度は日本で仕事しろってよ。全く勝手な女だよ」

そう言って嬉しそうに笑う道明寺。

あたしは、すぐにその言葉を信じることができなくて・・・・・

「おい?どうした?」

「―――ずっと、いられるの・・・・・?」

「ああ」

「本当に?また明日になったらいなくなったり―――」

あたしの唇に、重ねられるキス。

「もう、いなくなったりしねえ。ずっと、お前の傍にいるよ・・・・・」

抱きしめられて。

その広い胸のぬくもりに。

あたしはゆっくりと目を閉じたのだった・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つかつく、いまいち少なくてすいません。
 嫌いなわけではないんですが、ちょっと苦手意識があるかも~
 またちょこちょこ書いて行きたいです。

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もっと酔わせて vol.3 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
高等部の非常階段。

ここが、牧野と類がよく会ってる場所だ。

それは牧野と司が付き合ってる頃から変わらない。

あの2人の関係を、いまさらとやかく言うつもりはないけれど。

彼氏としちゃあ、面白くはない。

「あれ、総二郎」

「西門さん?どうしたの?」

「―――おれがここに来ちゃいけないか?牧野が、類とどっかに消えたって言うから」

「消えたって・・・・」

「ここは、俺と牧野にとって癒しの場所だから」

「そこに俺はいちゃいけないわけ?」

類の目に、挑戦的な光が見えた。

こいつの気持ちはわかってはいたけれど。

でも、こんなに挑戦的な態度をとる奴だったか?

「ちょっと、2人とも・・・・・ていうか、西門さんは何か用事だったんじゃないの?」

「用事がなくちゃ会いに来ちゃいけないか?俺はお前の彼氏だろうが」

その言葉に、牧野の頬が微かに染まる。

「そ、それは―――」

「けど酔った勢いってやつでしょ?」

すかさず割って入る類に、やっぱり他意を感じる。

「類、何が言いたい?」

「総二郎が酔った勢いで言った言葉なんて、信用できるのかなって思ったんだけど」

にやりと笑う類。

その言葉にカチンときて、思わず類を睨みつける。

「てめえ・・・・・言っていいことと悪いことがあるぜ」

「なら、今までのも全部本気だった?さんざん女を口説いてるのを見て来たけど」

言われて、ぐっと詰まるが・・・・・

「―――昔のことだろ?」

「そう?でも総二郎ってそんなイメージだし。牧野だってそう簡単に総二郎の言葉信じられないんじゃない?」

牧野を見ると、類の言葉に困ったように目を泳がせている。

「―――おれの言葉が信じられないわけ?」

「だって―――酔った勢いっていうのは本当じゃない。そんなの、たくさんの人に言ってるでしょ?」

「だからって、お前に冗談でそんなこと言うと思ってるのかよ」

「そんなの、酔ってるんだからわからないじゃない!」

「酔ってねえよ!」

思わず叫んだ言葉に、牧野が目を見開く。

「だって―――」

「酒でも入んなかったら―――お前に告白なんか、できなかった」

「意外と臆病だからね」

「類、うるさい」

じろりと睨むと、ひょいと肩をすくめる類。

「マジで―――俺は、お前が好きだから。だから―――俺のこと、信じてくれ」

ただ信じてほしくて。

それだけを思って牧野を見つめた。

その瞬間、牧野の瞳からは大粒の涙がこぼれた・・・・・。




「やきもち妬いたの?」

あたしの言葉に、西門さんの頬が微かに染まった。

「悪いか。だいたい、お前が類と消えたりするから―――」

「別に、消えてないし。あの場所に類といるのなんて、いつものことだよ」

「それが気に入らねえ。どうにかなんねえのかよ」

「そう言われても・・・・・。あの場所は、あたしと類にとって特別なんだよ」

非常階段で2人でいたあたしと類。

あたしにとっては当たり前の日常なんだけどな。

「―――じゃ、その代わりに俺にも特典くれよ」

「特典?」

「そ。例えば―――」

そう言って、西門さんは何かを思いついたようににやりと笑った。

その笑みに、あたしの背中を嫌な汗が伝う。

「え―と、あたしこの後用事が―――」

さりげなく目をそらし、そのまま離れようとしたあたしの腕を、西門さんの手が掴む。

「この俺から、逃げられると思ってる?つくしちゃん」

「てか、なんで特典?」

「お前が類とあの場所で会うことを許すから」

「べ、別に西門さんの許しは―――」

いらないと思うんだけど?

「俺がそれを我慢する代わりに、お前から特典をもらう」

「―――で、その特典って?」

「一緒に暮らそう」

「―――――はあ!?」

西門さんの言葉に。

文字通り、あたしは固まってしまったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 独占欲で言ったら、類が一番強いのかなって思ってたんだけど。
 総ちゃんも相当なものかも?

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To the Heaven ~花より男子・類つく~

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いつの間にか、期待してるあたしがいて。

「髪、伸びたね」

そっと髪に触れる手に、ドキッとする。

「切ろうか?」

「―――ここで?」

あたしの言葉ににっこりと笑い、カッターを出して見せる花沢類。

いつものパターンに思わず吹き出す。

「どのくらい切る?いつもみたいに肩くらい?」

「花沢類に任せるよ」

「―――じゃあ、毛先だけにしとこうかな」

「え?なんで?」

「それなら、またすぐに切りたくなるだろ?」

そう言って微笑む花沢類の瞳は少し切なげで。

あたしの胸が締め付けられる。

「そしたら、またすぐに牧野に会える」

「―――そんなの、なくたっていつも会ってるよ」

「理由ができるだろ?」

「理由がなくちゃ・・・・・会っちゃいけないの?」

「俺は会いたいよ、いつだって。でも―――」

「あたしだって、会いたいよ、花沢類に」

ちょっと、見開かれる瞳。

「―――それはどういう意味で?俺をからかってる?」

「違うよ。あたしが・・・・・花沢類に会いたいと思っちゃいけないの?」

「そうじゃないけど―――本気で?」

まじまじと見つめられ、なんだか照れくさくなる。

「もう、いいよ。帰る」

「待って。まだ髪切ってない」

手首をつかまれ、そのまま引き寄せられる。

「―――理由をつくる必要ないってことだよね」

腰に回る手に、きゅっと力が込められる。

「それなら―――今日は髪切らないで、2人でどこかに行こう」

「―――どこに?」

「―――天国みたいに、気持ちのいいところ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 すいません。ちょっと『夢のあと』の続きでつまってしまって。
 こんな小話でちょっと小休止です。

 「Bitter&Sweet」についての補足です。
 メールフォームの中にメッセージ欄というのがあり、必須項目とさせていただいているのですが、一応こちらにはきららの作品に対する感想など書いていただきたいと思っています。「Bitter&Sweet」を見たいと思われた以上は、きららの作品に対して何か思うところがあるからだときららなりに理解しています。なので、短くても何か書いていただきたいと思い必須項目とさせていただいているのです。「なし」とか「よろしくお願いします」というのは、感想ではないと思うので、こういうメールに対してはお返事をしておりません。その他のメールに関しては、たとえ短い文章しかなくても必ず1週間以内に返信させていただいています。
 もしその返事が届いていないとしたら、メールがこちらに届いていないか、アドレスが間違っていてこちらからのメールが届いていないか、または迷惑メールフォルダなどに振り分けられてしまっているかのどれかだと思います。
 メールアドレスの間違い、また迷惑メールフォルダなども確認していただけると嬉しいです。

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もっと酔わせて vol.2 ~花より男子・総つく~

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 -tsukushi-

「相変わらず、意地っ張りだね」

そう言ってくすりと笑う類が憎たらしい。

「べ、別に意地なんて―――」

「気になって仕方ないくせに。たまには素直にならないと、後悔するんじゃない?」

「―――わかってる」

だけど、どうしたらいいかわからない。

酔った勢いで付き合うことになっちゃったあたしと西門さんだけど。

西門さんの周りはいつだって華やかな女の人たちで溢れてて。

その中に入っていくのも嫌だし。

かと言って自分だけが特別だなんて自惚れられるほどの自信もなくて。

突然降って湧いたような恋心を持て余してる。

「―――おれが手伝ってあげてもいいけど」

そう言ってあたしの顔を覗き込む類。

「総二郎には恨まれるかな」

なんて言いながら、どこか楽しそうに微笑む類に。

悪魔の尻尾が見え隠れしているように見えた―――。


 -soujirou-

「牧野なら、類とどっか行ったぜ」

あきらの言葉に、顔をしかめる。

「類と?なんで―――」

「さあな。けどあの2人が仲いいのは今に始まったことじゃねえだろ?」

「そりゃまあ・・・・・。けど気に入らねえ。牧野の奴、こないだからあからさまに俺を避けてやがるからな」

俺の言葉に、苦笑するあきら。

「ま、あいつの気持ちは手に取るように分かるぜ。酔った勢いで付き合うなんて言っちまって、失敗したと思ってるんじゃねえの」

「―――なんだよ失敗って」

「あの牧野だぜ?大勢の彼女と一緒の扱いなんかでおさまるかよ」

「大勢って―――俺は」

「その辺、あいつかなり誤解してるから。本気ならちゃんと話してやれば」

にやりと含んだ笑みを浮かべるあきらに。

悔しいけれどその通りだと納得せざるをえない。

つまんねえことであいつを手放す気はねえんだ。

手始めに。

牧野と類の行きそうなあの場所へと、足を向けた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今回は、2人を温かく見守ってる感じ?の類とあきら。
 意地っ張りな2人には、周りの手助けも重要なポイントです♪

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もっと酔わせて vol.1 ~花より男子・総つく~

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 -tsukushi-

「なんで何も言わないんですか?」

カフェテリアで紅茶を飲むあたしの横に、いつの間にか座っていたのは桜子。

「何よ、突然」

「西門さんですよ。さっきからたくさんの女の子相手に―――先輩、彼女なんですから文句言う権利あるじゃないですか」

「文句なんて―――」

「もう!そんな暢気に構えてたらいつか取られちゃいますよ!?ただでさえもてるのに!」

興奮して身を乗り出す桜子を、ちらりと睨む。

「ここであたしが出てったりしたら、また嫌味言われるだけでしょ。だいたい・・・・・」

そこで言葉を止め、ちらりと女子大生たちに囲まれている西門さんを見る。

「あたしのこと、本当に彼女と思ってるかどうか・・・・・」

「はあ?」

「だって・・・・・あたし、好きって言ってもらったこととかないし」

「でも―――」

「酔った勢い。周りに乗せられて、『じゃ、付き合っちゃうか』って言われて、あたしも酔った勢いで乗っちゃったけど・・・・・」

「―――先輩は、本気じゃなかったんですか?」

桜子の言葉に、すぐには答えることができなかった。

「あたしは―――本気で向き合える人とじゃなきゃ、恋愛なんてできないよ」

逃げてるだけかもしれない。

でも。

あたしは、自分が傷つくのが怖かった・・・・・。



 -soujirou-

さっきから気になってるのはあいつのこと。

俺に背中を向けて、1人紅茶を飲んでいる。

俺がさっきからずっと、女子大生に囲まれてるってのにこっちを見ようともしない。

気にならないはずはない。

だけど一生懸命それを悟られないようにしてる感じ?

そういう意地っ張りなところもかわいいなんて、密かに思ってることなんて気づいちゃいないんだろうけど。

この西門総二郎が。

酔った勢い。

『じゃ、付き合っちゃうか』

その言葉に、あいつもげらげら笑いながら『いいよ~』なんて頷いてた。

言っとくけど、俺は全然酔ってなんかなかった。

いつ言おうかってタイミングをはかってた。

酔ってたからって、いまさらあの言葉を撤回なんかさせない。

何とかごまかしてしまおうとしているあいつの、一挙手一投足も見逃さない。

この俺から、逃げられると思ったら大間違いだ。

これから、俺の『本気』を見せてやるから。

覚悟しとけよ、つくしちゃん―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 というわけで、拍手お礼小話でアップしていた総つくのお話です。
 何気に、つくししか見えてない総二郎。
 本気の総ちゃんは一直線です

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夢のあと vol.39 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 「名前、どうしようかな。男の子だし、ロッキーとかジョンとかセバスチャン―――」
 つくしの言葉に、類がぷっと吹き出す。
「セバスチャン?どっからその名前出てくんの」
「お前、ネーミングセンスねえなあ」
 総二郎も呆れたように言うので、つくしがぷ―っと頬を膨らませる。
「何よ、じゃあ西門さんはどんな名前付けるの」
「まだ内緒。けど俺のはかっこいいぜ。西門家の犬にふさわしい名前」
 おどけて言う総二郎に、今度はつくしが笑いだす。
「何それ。じゃあさ、センスないって言うんなら類が名前付けてよ。かっこいい名前。花沢家の犬にふさわしい奴」
 つくしの言葉に、類がう~んと考える。
「―――じゃ、セバスチャン」
「ええ!?」
「お前ら、漫才やってんのかよ?」
 仔犬たちのじゃれあいを見ながら、3人で談笑する。

 そこへ、掛井がいつもの着物姿でやって来た。

 「楽しそうだね。僕はちょっと出かけてくるから、自由にしてて。帰る時はうちのものに一言いってくれればいいから」
「了解」
「行ってらっしゃい」

 掛井の後ろ姿を見送り、見えなくなってしまうとつくしが口を開いた。
「ね、掛井さんて独身だよね?」
 その言葉に、総二郎と類がつくしを見る。
「――そうだけど、なんで?」
 総二郎が答えると、つくしは軽く首を振った。
「ん―ん、深い意味はないんだけどね。優しいし、こないだ見たけどスーツ姿も決まってたしさ、もてそうなのにな、って思ったの。彼女とかいないの?」
「今はいねえと思うよ。昔のことは知らねえけど―――。けどもてることはもてるよ。ただ、ブリーダーなんてやってるし、結婚となるとそういうのもちゃんとわかってる人じゃないとならないし、意外と簡単じゃねえのかもな」
 総二郎の言葉に、つくしも頷いた。
「そっか。素敵なのに、ちょっともったいないね」
 つくしの言葉に、類の眉がピクリと反応し。

 次の瞬間には、グイとつくしの肩を引き寄せ、その唇を奪っていた。

 突然のことにつくしは固まり、総二郎も一瞬目を丸くした。

 「―――浮気防止」
 類の言葉に、はっと我に返る。
「な―――何言ってんのよ!」
「こないだも、岳三と一緒に帰って来たって。油断するとすぐに虫をくっつけてくるから」
「虫って―――!こないだのは、偶然会っただけだって―――西門さん!」
 じろりと総二郎を睨みつけると、総二郎はひょいと肩をすくめた。
「だって俺、お前のお目付け役だし?ちゃんと報告しとかないと、俺だけが文句言われるのは割に合わないし」
「文句って?」
「俺のがあの家にいる時間は長いからな。当然お前といる時間も長くなる。で、類は機嫌が悪くなると。勝手に俺んちに居候決めたくせに」
「俺が決めたわけじゃない。牧野が、お稽古に行くのも便利だしって言うから。それに―――」
「それに、なんだよ?」
 総二郎が促すと、類がため息とともに言った。
「―――総二郎の傍だと、安心するんだって」

 面白くなさそうに言う類。

 総二郎は驚いてつくしを見つめ、つくしはちょっと照れたように目をそらし―――

 嬉しい気持ちは隠しようがなく。

 総二郎はつくしの体を横からぎゅっと抱きしめた。
「わっ!?」
 反対側にいた類が、ぎょっとしてつくしの腕を掴む。
「総二郎!」
「かわいいやつ!やっぱ惜しいから類にやるのやめようかな」
「は?」
「何言ってんだよ!もともと総二郎のじゃないだろ!離れろってば!」
 ぎゅうぎゅうとそれでもつくしを離そうとしない総二郎に、類が噛みつかんばかりの勢いで。
「やだね。わかった、こいつは妹じゃなくて、俺のペット。ずっとかわいがってやるから安心しろ」
「冗談!牧野、離れろよ!」
「そ、そんなこと言ったって―――に、西門さん!ちょっと―――」
 つくしもなんとか総二郎から逃れようとするけれど、その腕の力は緩まず―――

 「離してほしい?」
 にやりと不敵な笑みを浮かべる総二郎に、つくしは危険信号を感じる。
「う・・・・・そりゃ、まあ」
「じゃ、交換条件」
「へ?交換―――」

 つくしが言い終えないうちに。
 総二郎の唇が、つくしの頬に触れた。

 つくしは固まり、類は呆気にとられ―――

 2人がそうしているうちに、総二郎はつくしから離れその場から離れた。

 「俺、先に帰ってるわ。あとは2人でごゆっくり!」

 悪戯な笑みを残し、総二郎は行ってしまい―――

 あとに残されたつくしの背を、冷ややかな汗が流れる。
「――あの、類」
「―――帰ろう」
 つくしの手を取り、歩き出す類。
 類に引っ張られるように、歩き出すつくし。

 明らかに怒っているその背中に、つくしは何も言うことができなかった・・・・・。

 「―――今日は、あの家には帰らない」
 車の中でそう言った類に、つくしは驚いてその顔を見た。
「え、なんで?」
「むかついたから」
「て―――あれは、その―――」
「わかってるよ。総二郎の気持ちも知ってるし、牧野のこともわかってるつもり。だけど、あんな光景見せられたら普通じゃいられない。―――嫉妬深いって思われても、これだけは譲れない」
「類―――」
「今日は―――ホテルに泊まろう」

 その言葉に、つくしも黙って頷いた。

 きっとこれも総二郎の計算の内。

 今日は週末。
 明日は類も仕事がないから、2人でゆっくりすればいい。

 そんな総二郎の計らいに、気付いてながらも素直に喜べない、複雑な心境の類だった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 総二郎のペット。って、ちょっと怪しい関係っぽい。
 書いてみたい気もするけど―――裏行きだな、絶対。

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夢のあと vol.38 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 「似てる?兄貴に?」
 瞳を瞬かせる岳三に、つくしはくすくすと笑って頷いた。
「うん。やっぱりそっくりだよ」
「そうかな。なんかあんまり嬉しくないけど」
 そう言って頭をかく岳三。

 こうして見ると普通の大学生だ。
 総二郎が言うような危険な感じはしないのでけれど・・・・・。
 でも、さっきの情景を思い出す限りでは、やっぱり男としては油断ならないタイプなんだろうと、つくしは少しだけ岳三から離れた。

 気付かない程度、だと思ったのだが、岳三がつくしを見てくすりと笑う。
「―――兄貴に言われた?俺に近づくなって」
 その言葉に、つくしはぎくりとする。
「そ―――そうじゃないけど」
「いいよ、ごまかさなくて。今までが今までだからね。聞いたでしょ?俺が兄貴の彼女たちと付き合ってたって」
「―――うん。人のものが欲しくなるって?」
「意識してるわけじゃないんだけどね。昔から兄貴には対抗意識持ってたかもね」
「そうなの?」
「うん。あんだけ何でもできる奴って憎たらしいじゃん。まあ、F4ってそんなのばっかりだけど。昔からそんな奴ら見て来て―――俺もああなりたいって憧れる気持ちと、あんなふうにはなるもんかっていう気持ちが、常にあったよ」
 岳三の言葉に、つくしは頷いた。
「なんとなく、わかる。その気持ち。あたしなんか、最初大嫌いだったからね、F4。最初から違ってたのは―――花沢類くらいだった」
「何それ、惚気?」
 くすりと笑われ、つくしの頬が赤く染まる。
「い、いや、そういうつもりじゃ―――」
 慌てて手を振るつくしに、ますます岳三が笑う。
「はは、牧野さんおもしれー。あの兄貴が興味持つなんてどんな女かと思ったけど――わかる気がするなあ」
「何言ってんの、もう・・・・・」
「自然な感じで、いいよね。―――昔、兄貴の幼馴染の更さんていて―――知ってる?」
「ああ、うん。会ったことあるよ」
「今は京都に嫁に行っちゃったけど―――あの人もすごい超ナチュラルな人でさ、俺結構好きだったんだよな。だけど彼女もやっぱり兄貴が好きで―――俺なんて年下だし、いつ会っても頭撫でられて、子供扱いされてた。それが悔しくて―――いつか絶対兄貴を抜いてやるって思ってたんだけど」
 そう言って笑った岳三の顔は、なんだかいつかの総二郎の姿とも重なり、つくしは言葉が出てこなかった。
「けど、彼女が選んだのは兄貴でも、もちろん俺でもなかった。兄貴でも―――手に入れられないものがあるんだなあって思ったよ」
「そりゃ・・・・・西門さんだって人間だもん。できないことだってあるでしょ」
「まあね。それでも―――俺にとっての兄貴って、完全無欠みたいなイメージだったから、意外だったんだ。今回も、そう。牧野さん連れて来た時の兄貴見て、ピンときた」
「何が?」
 不思議そうに首を傾げるつくし。
「兄貴の―――ポーカーフェイスを崩せる人だって」
 くすくすと、楽しそうに話す岳三。
 
 
 「あれ、牧野さん?」
 と、どこかから声が聞こえ、つくしは驚いてそちらを振り向いた。
「あ―――掛井さん?」
 いつか総二郎に紹介してもらった、柴犬のブリーダーだ。
「やあ、久しぶりだね。どうしてるかと思ってたんだ」
 にっこりと微笑む掛井は、今日は着物ではなくぴしっとしたスーツ姿だった。
 もともと背が高くスタイルもいいので、そういう格好も様になっていてかっこよかった。
「お久しぶりです。すいません、そろそろまた見に行きたいなって思ってたんですけど―――」
「うん。来月には、引き渡しできると思うから―――。こちらは、もしかして総二郎君の―――?」
「あ、はい。西門さんの弟の、岳三くんです。岳三くん、こちら柴犬のブリーダーの掛井さん。西門さんに聞いたことない?」
「ああ、そういや犬飼うって言ってたっけ。初めまして、岳三です」
 2人が握手を交わす。
 その様子をつくしが見ていると、掛井はちょっと首を傾げ―――
「ふーん・・・・・総二郎君に似てるけど、性格は違うみたいだね。でも、そう意識することはないと思うけど―――」
 掛井の言葉に、岳三の表情が微妙に変化したことに、つくしは気付かなかった。

 「―――今度、君もお兄さんと一緒に遊びに来たらどうだい?柴犬の仔犬がたくさんいて、楽しいよ」
 相変わらず穏やかに微笑む掛井に、岳三は微かに笑みを浮かべながら―――
「どうも―――時間があれば、ぜひ」
 と言ったのだった。


 掛井と別れ、岳三とともに西門邸へ戻ったつくしを迎えたのは総二郎で―――

 2人の姿を見るなり、その顔を強張らせた。

 それを見た岳三は両手を上げ、一歩つくしから離れて。
「おっと、怒るなよ、兄貴。帰り道で偶然会っただけ。俺は何もしてないよ。じゃ」
 そう言うと、そそくさとその場を去って行く岳三。

 その後ろ姿を見送って。

 こちらを向き直った総二郎の瞳は、思わずぞっとする程のもので―――
「お前―――俺の話ちゃんと聞いてたか?」
「き、聞いてたよ。さっき岳三くんも言ってたでしょ?偶然会ったんだってば。まさか、顔合わせてそのまま知らん顔ってわけにもいかないでしょ?」
 つくしの言葉に、総二郎は溜め息をつく。
「ったく―――。お前には、ほんとひやひやさせられる」
「そんなこと言ったって・・・・・。あ、そう言えば、さっき掛井さんに会ったの」
「え、掛井さん?」
「うん。来月には引き渡せるって―――ね、また見に行ってもいいかな」
「ああ、そうだな―――って、それとこれとは話が別だぞ」
 と、途端に総二郎の目が厳しくなる。
「わかってるってば。でも、西門さんの弟だもん、そう悪い人でもないでしょ?」

 上目遣いに総二郎を見て、いたずらっぽく微笑む。

 何の気なしに言った言葉でも、何となくうれしい気持ちにさせられることがある。
 
 そういうところがつくしのいいところでもあり、総二郎にとっては困ったところでもあるのだけれど。

 総二郎は軽く溜め息をつき、つくしの頭をぐしゃぐしゃとなでた。
「わっ、何?」
「しょうがねえ奴だと思ってよ。あんまり俺を煽るな。これでも自制してるんだから」
「自制??って?」
「なんでもねえよ。今度の日曜あたり―――類も誘って掛井さんとこ行くか」
 総二郎のその言葉に、つくしも嬉しそうに微笑んで頷いた。

 それを見て、また総二郎は苦笑する。

 ―――世話の焼ける妹だぜ。

 そう思いながら・・・・・。


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 妹であり、友達であり、そして恋人でもあり―――っていうのが本音かな?
 罪作りな女です。

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夢のあと vol.37 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 つくしの気持ちではなく、自分自身の気持ちを確かめるため。

 そうして総二郎は自分とつくしの関係を再認識させることができた。

 自分の中でのつくしの存在。

 それをはっきりさせないことには、この胸の中のもやもや感はなくならないと思ったから。

 類にはちょっと睨まれてしまったけれど・・・・・。

 だけど、2人にとってもっと厄介な問題が持ち上がることになる。

 それが、総二郎の弟、岳三の存在だった・・・・・。



 「おはよう、牧野さん」
 朝、つくしが2人で西門邸の庭を散歩していると、岳三が反対側からやって来た。
「あ、おはよう、岳三くん。早いのね」
「牧野さんこそ。類さんは、まだ寝てる?」
「うん。あたしは目が覚めちゃって・・・・・。ここの庭は気持ちいいね。すごく手入れが行き届いてて」
「ま、一応茶道の家元の家だしね」
 肩をすくめて言う岳三に、つくしはちょっと笑った。
「他人事みたいに言うんだ。岳三くんだって、ちゃんとやってるんでしょ?」
「まあね。小さいころからたたきこまれてるよ。でも、家を継ぐのは兄貴だし、俺は気軽なもんだよ」
「そうなの?あたしにはよくわからないけど―――。お茶の世界って、神秘だよね」
 つくしの言葉に、吹き出す岳三。
「神秘って。牧野さん、面白いこと言うね」
「え―、だって、本当にそう思うもの。まだまだ、あたしなんて何もわかってない素人だけど、それでもあの茶室に入ると何となく厳かな気持ちになるの」
「その神聖な茶室を、ラブホ代わりにしてたやつもいるけどね」
 くすくすと笑いながら岳三が言うのに、つくしの頬が微かに染まる。
「それ、お兄さんのこと?それとも岳三くん?」
「ん―、両方?最近は俺のが多いか。兄貴、遊ばなくなったからなあ。牧野さんのせいでしょ?」
「あたし?」
 つくしが目を丸くする。
「あれ、気付いてないんだ。兄貴もかわいそうに」
 くすりと笑って岳三がそう言った時。
「岳三、余計なこと言うな」
 そう言って姿を現したのは、総二郎だった。

 じろりと、鋭い視線が岳三を睨みつける。
「こわっ。そんなに睨みつけなくたって、牧野さんに手ぇ出したりしねえよ」
「当たり前だ。類の婚約者だぞ」
「わかってるって。じゃ、牧野さん、またね」
 そう言って笑うと、岳三は悠々と歩き屋敷の方へと戻って行った・・・・・。

 その後ろ姿を見送り、総二郎がつくしに向き直る。
「岳三には気をつけろって言ったろ?」
 その言葉に、つくしは目を瞬かせる。
「どうしたの?そんな怖い顔して―――。普通にしゃべってただけだよ?」
 つくしの言葉に、溜め息をつく総二郎。
「あのな、あいつは俺より危険なんだよ。なんでそうなったんだか―――人のものほど欲しくなる傾向があるんだ。今まであいつが付き合って来た女の半分ぐらいが、もともと俺の彼女だった女だよ。まあ俺も本気で付き合ってたわけじゃねえから、とられたって別にどうってことなかったけど。お前の場合は、放っておくわけにはいかねえ。わかるだろ?類と無事結婚したいんだったら、少し自分でも気をつけろ」
 真剣な総二郎の言葉に、つくしは戸惑いながらも素直に頷いたのだった・・・・・。


 「岳三の事?そりゃあ、総二郎の弟だからね。昔から知ってるけど―――。岳三がどうかした?」
 部屋に戻り、つくしはようやく目を覚ました類と話していた。
「西門さんと、仲悪いのかなって。さっきもなんだか気まずい雰囲気だったし―――」
「さっき?岳三と総二郎に会ったの?」
 じろりと類がつくしを見る。
「あ、お庭散歩してたらね。そりゃ、西門さんちだもん。会うでしょ」
「―――で、気まずかったって?」
「なんとなくね。西門さんに、岳三には気をつけろって言われちゃった。そんなに危険人物なの?」
「さあ。俺も詳しいことは知らない。―――けど、総二郎がそう言うならそうなんじゃない?牧野は、とにかく気をつけて」
「は~い」

 類にも釘を刺され、つくしは頷いたが。

 本当に危険があるなんて、思ってはいなかった。

 言っても、総二郎の弟なのだから。

 そう思っていた。

 そういうところが甘いんだと、類や総二郎には言われてしまうんだろうと思いながら・・・・・。


 その日、つくしは仕事を終えると必要な文房具などを買いに学校の傍の文房具店へ寄っていた。
 少し回り道しながら、ゆっくりと帰路を歩いていた時だった。
 途中、通り抜けようと入った公園で見知った顔を見つけた。

 ―――岳三くん?

 公園に生い茂る木々の間、若い女性―――岳三よりは年上に見えた―――と、口論しているようだった。

 気にはなったが、さすがにそこに入って行くほどつくしも馬鹿ではないので。

 そのまま通り過ぎようとした時だった。

 “パンッ“という乾いた音が響いてきたかと思うと、その女性がつくしの方へと走って来たのだ。
「うわっ」
「あ、ごめんなさい―――」
 危うくぶつかりそうになり、女性は一言そう言って、公園の外へとかけて行ってしまったのだった・・・・・。

 「牧野さん?」
 呆然とその女性を後ろ姿を見送っていると、岳三がつくしに気づいてやって来た。
「あ―――」
「驚いた。そういや英徳の先生だったよね。今帰り?」
「あ、うん。文房具屋さんに寄ってて・・・・・」
「そっか―――。今の、見てた?まずいとこ見られちゃったな」
 そう言って頭をかく岳三に。
「あー、心配しなくても西門さんには言わないから」
 と言うと、岳三の方が目を瞬かせた。
「ああ、大丈夫だよ。兄貴に言ったって。いつものことだって思うだけだから」
「いっつものこと―――なの?」
「―――まあね。我ながら、褒められた話じゃないけど」
 そう言って照れくさそうに笑う岳三は。

 やっぱり総二郎に似てるな、と思うつくしだった―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 岳三は、総二郎とあきらを足してさらにパワーアップした感じ?
 がんばれ類君!

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For you ~花より男子・総つく~

Category : Birthday Novels~花より男子~
 「今時、手作りの手袋って、ないよなあ」

 西門さんの言葉に、あたしは固まる。

 12月3日。本日は西門総二郎の誕生日。

 朝からもう何人もの女の子が頬を染めながらプレゼントを渡しにやってくる。

 その一つ一つをちゃんと受け取り笑顔でお礼を言う西門さんは、とても紳士的だと思うのだけれど―――

 本人が行ってしまい、その包みを開けて言う言葉はどこか辛辣で。

 嫌なら受け取らなければいいのにとあたしは溜め息をつく。

 「受け取らないっていうのは失礼だろ?まあ、だからって見返りを期待されても困るけどな」
 相変わらず不敵な笑みを浮かべてそう言う彼に、あたしは乾いた笑いを浮かべるしかなくて。
 バッグの中に忍ばせてあるものの存在を、そのバッグの上から確認する。

 ―――やっぱり、渡すのやめようかな。

 放課後になっても、カフェテリアでくつろぐ彼のもとへ来る女の子はひっきりなしで、絶えることはない。

 そのほとんどが有名ブランドの高級品ばかりだけれど、中にはさっきのような手作りのプレゼントもあったりして、それに対する彼の感想は特に辛辣だ。
「こういうのって、こええよな。なんか怨念こもってそうだし」
 怯えた表情でそう言う西門さんに。
「そんなことないよ!」
 思わず声を荒げ、驚いた彼の顔にはっとする。

 ―――しまった。思わず・・・・・

 「どうしたの?大きな声出して」
 そう言ってやってきたのは、花沢類だった・・・・・。
「あ―――な、何でもないよ。花沢類、何か飲む?あたし、紅茶買ってくるから一緒に―――」
「ん?いいよ、一緒に行こう」
 席を立ち、類と一緒に売店に向かう。
 後ろは、振り向けなかった。

 「―――プレゼント、まだ渡してないの?」
 類が声を顰めてそう言うのに、あたしはちらりと類を見上げる。
「だって、なんか―――すごいんだもん、プレゼントの数が。あたしのなんか、とてもじゃないけど―――」
「そんなこと、ないでしょ。待ってるんじゃない?総二郎」
「そんなことないよ。手作りのプレゼントなんて、もろ迷惑そうな顔してたし―――とてもじゃないけど渡せない」
「ふーん・・・・・じゃ、おれが貰おうかな」
「―――へ?」
 にっこりと、笑みを浮かべる類に。

 あたしは、ぱちくりと目を瞬かせたのだった・・・・・。


 結局、プレゼントを渡せないまま時間だけが過ぎていき―――

 西門さんは抱えきれないほどのプレゼントを迎えの車に積み込むと、あたしの手を取り歩き出した。
「車で帰らないの?」
「プレゼントがいっぱいで乗るスペースねえから。それに、ちょっと歩きたい」
 その言葉は嬉しいはずなのに。
 なんだか声の感じが鋭くて、怖い気がした。

 あたしの手を握ったまま、どんどん歩いて行く西門さん。

 無言で歩く彼の背中は、やっぱりどこか怒ってるように感じて。

 「ねえ、どこまで行くの?」
 それだけ聞くのが精いっぱいだった。
 ぴたりと足を止め、振り返る西門さん。
 その鋭い視線に、ドキッとする。
「―――どこまで?どこまで行ったらいいと思う?」
「え―――だから、それを聞いて―――」
「今日は、俺の誕生日だぜ」
「し、知ってるよ」
「へえ?俺はまた知らねえのかと思ったよ。俺はまだ一度もお前からおめでとうって言ってもらってねえし」
「そ―――そうだったっけ・・・・・」
 むっと顔をしかめる西門さん。

 あたしの背中を、嫌な汗が流れる。

 「付き合い始めてから初めての、彼氏の誕生日。忘れてたとか言うんじゃねえだろうな」
「わ、忘れてないよ!ちゃんと覚えて―――」

 ―――そうだよ、忘れるはずない。

 もう1ヶ月も前から準備してたんだから。

 なのに―――

 「―――忘れてなんか、ない。―――20歳のお誕生日、おめでとう」
 そう言った途端、ふわりと抱きしめられる。
「―――たく・・・・・今日中に聞けないかと思ったぜ」
「ごめん―――」
「いいけど。で―――そのバッグの中のものはいつ渡してくれるわけ?」
 その言葉に、驚いてパッと彼から離れる。
 その顔を見上げてみれば、にやりと不敵な笑みを浮かべていて。
「何度も、バッグの中確認してたろ?大事そうにバッグの上から触ってさ。いつ見せてもらえんのかってずっと待ってたのに」
「だって―――」
「俺から催促させんなよ」
「だって・・・・・迷惑そうな顔されたら、やだし」
 あたしの言葉に、西門さんが目を見開いた。
「迷惑?俺が?なんで彼女からのプレゼントに、迷惑そうな顔するんだよ」
「だって、言ってたじゃん!手作りは勘弁してほしいって―――」
 言ってしまってから、口を押さえる。
「てづくり―――マジで?なんか作ってくれたの?」
「あ―――でも、やっぱり違うのに―――」
「だめ。それがいい。早く出せよ」
 そう言ったかと思うと、西門さんの長い手が伸びてきてあたしのバッグを奪った。
「わっ、ちょっと!」
「いいから」
「よくないよ!」
 取り戻そうとするあたしの手を器用に避け、中からラッピングされた緑の包みを取り出す。

 そして素早くその包みを開けると―――

 「―――手袋?」
 中から出てきたのは、青い毛糸で作った手袋。
 手の甲の部分にはちょっと頑張って編み込んだ白い雪の結晶・・・・・・。
「あの―――ごめん、お金ないし、それくらいしか―――手作りは鬱陶しいって言われるかなってちょっと思ったんだけど―――でも、あの、もし気に入らなかったら類にあげても―――」
「―――は?なんで類にやるんだよ?」
 途端に不機嫌に歪む西門さんの顔。
「え―――類が、もし総二郎がいらないなら俺が貰うって―――」
「あほか」
 そう言うと、西門さんはその手袋を両手にはめた。
「―――お前の手づくりの手袋なんて、他の奴にやれるわけねえだろ。しかも類になんて」
「え、なん―――」
 
 ―――なんで類?

 そう聞こうとしたあたしを、手袋をはめたままの西門さんの両腕が力強く抱きしめた。

 今度は、簡単には離れられないほどの力で―――

 「すげえ、嬉しい。勘違いすんなよ。手作りが迷惑なのは、俺がその相手を何とも思ってねえから。お前は違うだろ?お前からのプレゼント―――俺が迷惑だなんて、思うわけない」
「―――ホント・・・・・?」
「ホント。だから―――絶対他の奴にはやるな」
「うん・・・・・・」

 至近距離の西門さんの口から、白い息が吐き出されて。

 目の前が少し霞んだ気がした。

 気が付けば、2人の唇は重なっていて。

 冷え切っていた唇が、少しずつ温まって。

 あたしの体は、西門さんにすっぽり包まれていた―――


                               fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いつまでたってもプレゼントを渡そうとしないつくしに、ちょっとイライラしていた総ちゃんを、想像して楽しんでくださいませ♪

 誕生日なのに、意地悪でごめんね。

 Haapy Birthday, Soujirou!

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夢のあと vol.36 ~花より男子・類つく~

Category : 夢のあと ~花より男子・類つく~
 まっすぐに、自分を見つめる総二郎の瞳。

 いつもと違う、熱っぽい光を湛えたその瞳に戸惑い、つくしはすぐに動くことができなかった。

 「―――なんで、逃げねえの?」

 「だって―――西門さん、いつもと違うから・・・・・・」
 その言葉に、なぜかがっくりとうなだれる総二郎。
「西門さん?どうしたの?どっか具合悪い?」
 心配そうに総二郎の顔を覗き込むつくし。
 そんなつくしの仕草にも、総二郎は溜め息をつく。
「っつーか・・・・・気が抜けたわ」
「へ?」
「へ、じゃなくて。お前、俺のこと丸っきり男として見てねえだろ」
 総二郎の言葉に、つくしが首を傾げる。
「見てるよ。どう見たって西門さんは男じゃない」
「当たり前だろ!そうじゃなくて―――」
「何怒ってんの?」
 意味がわからない、と言ったようにむっと眉を顰めるつくしに。
 総二郎は再び溜め息をつき、壁に手をついてうなだれた。
 ちょうど、つくしの肩に頭を乗せるような形になる。
「―――ばからしくなってきた。人が真剣に―――」
「真剣に、何?やっぱり何か悩んでるの?」
 そう言って総二郎を見つめるつくし。

 総二郎はふと顔を上げ、そのまま真正面からつくしを見つめ―――
「ちょっと、試してみていーか?」
「何を?」
「どこまで近づけるか」
「は?」
 わけがわからず目を瞬かせるつくしに、顔を近づける総二郎。

 緊張感のない中、徐々に近づいてくる総二郎と、目を見開いたままのつくし。

 唇が触れるまであと1cm―――というところまで来て。

 そこから先、近づくことができず固まる総二郎。

 つくしも、少しでも動いたら唇が触れてしまいそうで、動くことができない。

 妙な空気のまま、どうしようかと2人固まっていると―――

 突然部屋の扉が勢いよく開き、髪を濡らしたままの類が入って来た―――。
「牧野!」
 ずんずんとその勢いのままつくしに近づき、総二郎をつくしから引きはがす。
「総二郎、何してんだよ!」
 きっと睨みつける類に対し、総二郎は頭を掻きながら肩をすくめる。
「いや―――ちょっと、実験」
「実験?」
「牧野に、どんだけ近づけるか」
「何言ってんだよ?」
 むっと顔を顰める類に、つくしが気まずそうに声をかける。
「あの、類、ごめん―――」
「何、ごめんって。俺に謝らなきゃならないようなこと、2人でしてたの?」
 じろりと睨まれ、首をすぼめるつくし。
「違くって―――なんか西門さんが、元気なかったから気になって―――」
「だからって、男の部屋に平気で入ったりすんなよ」
「類、そんなに怒るなよ」
 割って入る総二郎を、さらに不機嫌に顔を歪め睨みつける類に。
「だから―――牧野にとって、俺は男として意識するような相手じゃないってことだろ」
 そう言って苦笑した。
「俺がどんだけ近づいても、驚いたり赤くなったりしたって、怖がったりはしねえんだよ、牧野は。それは、俺のことを信用してるのと、そういう相手として全く意識してないってことだろうが」
 その言葉に、類がつくしを見つめた。
「牧野にとって、俺はそういう心配のいらない相手だってことだ。だから2人きりになったって、心配する必要なんかねえんだよ」
 そう言って両手を広げると、総二郎はつくしから離れた。

 類は総二郎をそれでもじっと見ていたが―――

 「―――牧野。お風呂、入ってきなよ」
 類の言葉に、つくしはちょっと目を瞬かせると、素直に頷いた。
「うん、じゃ―――」

 つくしが出て行き、部屋に2人になった類と総二郎。

 しばらく2人とも黙っていたが―――

 「―――いつまでそこにいるんだよ。お前も自分の部屋に戻れば」
 総二郎の言葉に、類は肩をすくめた。
「行くよ。総二郎の話を聞いたらね」
「俺の話なんかねえよ」
「そう?じゃあ聞くけど、実験て何のため?牧野の気持ちを確認するため?―――だけじゃないよね」
 その言葉に―――

 総二郎はそっと溜息をつき、類の方を見た。
「―――お前ってやな奴だな」
「総二郎ほどじゃないよ。言っとくけど、俺まだ怒ってるよ」
「怒られるようなこと、してなかったろ。未遂だぜ」
「じゃあ、俺があのとき入ってこなかったらしてた?キス」

 しばらくの沈黙の後、総二郎は答えた。
「いや、してなかった―――というより、できなかったな、たぶん」
「それは、なんで?」
「―――ぶっちゃけて言っちまうと、俺は牧野に惚れてるよ」
「―――だと思ってた」
「ま、お前は気付いてんだろうなとは思ってたよ。けど、それと同時に、あいつを仲間として好きだっていう気持ちもすげえ強い。いや、どっちかっつーとそっちの方が大きいかな。だからだよ。―――あいつが、100%俺のこと友達として信用してるんだって思ったら、キスなんてできなかった。仲間としてのあいつを―――なくしたくはないからな」
 そう言って穏やかに笑う総二郎を、類は黙って見ていた。
「―――それと、あいつは俺にとって妹みたいなもんだって思ってるよ。恋人とも仲間とも違う存在。あいつの幸せを何より願ってるし、それをずっとそばで見守ってたいと思う。他の誰とも違う―――それは、例え婚約者のお前にも譲れないもんだって、そう思ってる」
 静かにそう話す総二郎の瞳は穏やかで、幼馴染の類も見たことがないような優しい表情だった。
「それを―――俺は信じていいってこと?たとえば牧野と総二郎が2人きりでいたとしても」
「ま、そういうことだな。って言っても、牧野の方が俺に惚れるようなことがあれば、また話は別だけど?」
 そう言ってにやりと笑う総二郎に。
「冗談。牧野の気持ちを、他に向けさせたりしないよ」
 負けじと不敵な笑みを浮かべ、類は言い放ったのだった・・・・・。


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 すいません。やっぱり総二郎編はなしで。
 総二郎は総二郎で、別のお話を今度考えたいですね~

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