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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

恋心 56 ~花より男子・あきつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「その怪我、どうしたの?」

家に帰った途端、驚いた顔の牧野が俺を迎える。

「―――別に。てか、なんでお前がここに居んの?」

「あ、ちょっと、美作さんのお母さんとお茶の約束してて・・・・・」

「またか」

最近、俺の母親のお気に入りになった牧野はよく家に来る。

一緒にお茶したり、ケーキを作ったり、タイプの違う2人なのに、意外と気が合うようだった。

「そんなことより、その顔の傷!早く手当てしないと」

そう言って俺の手を引こうとする牧野の手を、思わず振り払う。

牧野が、目を見開く。

「―――悪い。けど、大丈夫だから」

ふいと目をそらし、俺は牧野の横を通り過ぎ、自分の部屋へ向かった。

別に、牧野のせいじゃない。

例のごとく人妻とデートしてて。

待ち伏せしてたらしい旦那に見つかって、殴られた。

よくあることだ。

そろそろ潮時だと思ってたし、未練もない。

腹が立っているのはそんなことじゃなかった。

ましてや、牧野に対してでもない。

敢えて言うなら、自分に対して腹を立ててるんだ。

こんな恋をするなんて自分でも信じられなかった。

不毛な恋だ。

どうにもならない。

自分の部屋のドアを開けようとしたその時。

「待って!」

後ろから、牧野の声。

「救急箱、持ってきたから―――手当て、させて」

溜息とともに、自嘲気味な笑いが漏れる。

―――馬鹿な女だ。人の気も知らないで―――

「―――わかった。入れよ」

そうして牧野を部屋に招き入れ。

後ろ手に、部屋の鍵を閉める。

「―――相変わらず、無防備な奴だよな」

「え?」

キョトンとして振り向くあいつを、じっと見つめる。

「美作さん?」

「俺が―――男だってこと、忘れてるだろ」

ゆっくりと、牧野に近付く。

いつもと違う気配にようやく気付いた牧野が、それに合わせて後ずさる。

「―――男の部屋に、のこのこ入ったりして―――後悔するぜ?」

その黒髪に、そっと手を伸ばす。

ピクリと引きつる表情。

「もう―――止められねえからな」

射抜くように見つめて。

俺は、牧野を引き寄せると、その唇を奪った―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 たまには、ちょっと強引なあきらも

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サプライズ・バースデー ~花より男子・類つく~

Category : Birthday Novels~花より男子~
 『20歳の誕生日は特別なんだぜ』

 そう言って、意味ありげににやりと笑った西門さんの言葉の意味が、ようやくわかった。

 『花沢さん、お誕生日に婚約発表されるんですって』

 そんな噂話が耳に入ってきて。

 動揺してる自分に驚いてた。

 だって花沢類は友達で。

 大切な存在だけど、それだけで。

 いつか誰かと結婚することなんてわかってたはずなのに―――

 いつの間にか、あたしの花沢類に対する気持ちはそれだけじゃなくなってたんだ・・・・・。

 「告っちまえばいいだろ?」
 美作さんに言われ、あたしは首を振る。
「そんなこと、できるわけないじゃん」
「なんで。今はお前もフリーなんだし、何の問題もないだろうが」
「でも、もう婚約は決まってる話なんでしょ?今更あたしが出てったら、迷惑かけるだけじゃん」
 あたしの言葉に、美作さんが溜息をつく。
「わかってねえな、お前は」
「何が?」
「絶対後悔するぞ」
「そんなこと―――」
「俺の知ってる牧野つくしはそんな臆病ものじゃなかったけどな」
「!!」
「お前は、やるときゃやる女だろ?後悔するような生き方は、似合わねえぜ」
 そう言うと、美作さんは行ってしまった。

 あたしはしばらくその場に突っ立ったままで―――

 「―――どうしろって言うのよ―――」

 そんな呟きも、風にかき消されてしまった―――。


 類の誕生日パーティー当日。
 美作さん、西門さんと一緒に類の家に行ったあたしは、桜子から借りたピンクのドレスを着ていた。
「牧野、可愛いね」
 いつものように、類が微笑む。
「あ、ありがとう。類も、かっこいいよ」
 本当に。
 いつにも増して淡いブルーグレーのスーツが似合って、すごくかっこよかった。
「ネクタイが苦しくて。こういうの、嫌いなんだ」
 そう言って顔を顰める。
「俺たち、向こう行ってるぜ」
 突然西門さんが言った。
「え?なんで?」
「知ってる子見つけた。あきら、行こうぜ」
「おお」
 あっという間に2人は行ってしまい。
 何となく気まずい空気が流れる。

「あの―――」
「ん?」
「まだ―――婚約者の人、来ないの?」
 聞いてしまってから、後悔する。

 胸が苦しい。

 やっぱり、来なければよかった。
「―――来ないよ」
 類の言葉に、あたしは驚いてその顔を見る。
 いつものように穏やかな類の顔。
「なんで―――だって、婚約発表するって―――」
「俺は、好きでもない女と結婚なんかしない」
 そう言って、じっとあたしを見つめるその瞳は、いつもよりも熱っぽくて―――
「牧野は、俺が他の女と婚約してもよかったの?」
「あたし―――」
「俺と誰かの婚約発表聞いて―――笑っておめでとうって、言うつもりだった?」

 笑っておめでとう?

 そんなこと、言えるわけ、ない・・・・・。

 「俺は―――牧野以外の女を好きになんかなれない」
「類・・・・・」
「牧野がたとえ俺を好きじゃなくても―――俺には牧野しかいないから。他の女と結婚なんかしない」

 言葉にならない。

 ただ、涙が溢れてきて。

 目の前の類が霞んで見えた―――

 「あたしも―――好きだよ、類が・・・・・」
 精一杯の、あたしの気持ち。
「他の人と―――結婚なんか、しないで―――」
「ようやく・・・・・言ってくれた」
 ほっとしたように類が言って。
 ふわりと抱きしめられた。
「ずっと、言ってくれないつもりかと思った・・・・・」
「類―――?」
「ごめん。婚約の話は嘘」
「え―――ええ!?」
 驚いて、思わず類の体を押し戻す。
「総二郎とあきらに言われて。牧野に好きって言わせる作戦―――だったんだけど。ちょっと焦って、俺のが先に言っちゃった」
 そう言って、いたずらっ子のように笑う類。

 その後ろで悪魔の笑みを浮かべる2人の姿が見えて。

 「あんの―――後で覚えときなさいよ!」
 そんな言葉にも、ゲラゲラと涙を流して笑う2人に。

 ほんとは内心感謝してたりして。

 婚約の話が嘘で、本当に良かったと息をついた。

 「でも、それはこれから本当になるから」
 類の言葉にぎょっとする。
「え!?」
「牧野、俺と結婚して」
 さらりと、普通の会話みたいに言うから、あたしは一瞬呆けてしまい。
「行こう」
 グイと手を引っ張られ、あたしはつんのめるようにして歩きだす。
「ど、どこに?」
「みんなに、紹介するから」
「は?」
「俺の婚約者だって」
「え―――ええ!?」

 婚約!?

 だって、あたしまだ返事もしてないのに?

 「待ってられない。どうせ結果はおんなじでしょ」

 そう言って、にっこりと微笑む。

 「だって、俺はもう牧野を離すつもり、ないから」

 その天使の笑顔に、あたしは何も言い返せない。

 だって、あたしの方が―――

 もう、類から離れられない・・・・・。


                   fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類のお誕生日小説です。
 なかなかいいお話が思い浮かばなくて。
 何とか間に合ってよかった~。

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もっと酔わせて vol.30 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 『卒業したら家に戻ってこないか』

 親父にそう言われたのは、あの茶会のすぐ後だった。

 『時期家元が、ずっとマンション暮らしというのもどうかと思うぞ。牧野さんと一緒に居たければ、彼女も一緒に住めばいい。婚約者なんだ。何の遠慮もいらない」

 つくしを一緒にあの家に。

 それは正直悪い話ではないと思ったけれど。

 気になっているのは、類のこと―――

 「結婚したら俺が一緒に住めないってことくらい納得してるよ。それは牧野だってわかってることだし」
 俺の話に、類はそう言った。
「まあな。けど―――結婚前に俺の家で一緒に住むってことになったらいくらなんでもお前は一緒に来れねえだろ?」
「そう?」
「そうって―――そうだろ?お前、あの家で暮らすつもりかよ?」
 婚約者に別の男がくっついてくるって、わけわかんねえぞ。
「―――心配なんだ」
「心配?」
「牧野が、総二郎の家で暮らして―――すぐにその環境に慣れるとは思えない。今までと違いすぎるだろ?でも牧野のことだから、きっと総二郎には心配かけまいとすると思うんだ」
「まあ―――確かにな」
「そういう時―――俺が傍にいて、逃げ場になってやれたら多少は違うと思うんだけど」

 類の言ってることはわかる。

 つくしはああ見えて結構人に気を使う。

 俺の家で、あの家に対する文句なんて言わないだろう。

 俺がつくしと親の間に挟まれて困るようなこと、あいつがするとは思えなかった。

 そうなった時、やっぱり安心して相談できたりするのは類なんだろうと思う。

 だけど―――

 「てかさ、お前だって大学卒業したらそれなりに忙しいだろ?花沢家の1人息子なんだからよ」
「別に、牧野のためならなんとでもなるよ」
「そういうこと軽く言うなよ。お前んとこは海外に行くことだって多いだろうが。そうそうこっちにはいられなくなるんじゃねえの」
「―――やだなあ、それ」
「やだなあって、お前ね」
「牧野が一緒にいてくれたら楽しいけど。仕事なんて、つまんないし」
「高校生みたいなこと言うなよ。つくしがお前についてったら、それこそおかしな話だろうが」
 何で俺の婚約者が類について行くんだよ。
「ダメ?」
「当たり前だろ!」
「ま、冗談だけどね」
「お前な・・・・・」

 どっと疲れた。

 大学のカフェテリア。

 つくしの講義が終わるまで、類とコーヒーを飲みながら話していた。

 そこへ、あきらが姿を見せる。

 「お前ら、何漫才やってんの」
 あきらも最近は会社に顔出したりして、なんだかんだと忙しいらしい。
「―――卒業後の話だよ。親父が、つくしも一緒にあの家で暮らさねえかって」
「へえ。よかったじゃん、結婚にも前向きってことだろ?」
「まあな。けど、つくしがあの家にすぐに馴染めるとも思えねえし」
「そりゃあしょうがねえだろ。牧野じゃなくたって、おまえんちにすぐ馴染める女なんていねえよ。だったら、類も一緒に連れてきゃあいいじゃん」
 あきらの言葉に、思わず俺はこける。
「あのなあ、人事だからって適当なこと言うなよ。犬猫じゃねえんだから、そう簡単に連れてけるわけねえだろ?なんでつくしのおまけみたいに類がくっついてくるんだよ」
「俺は大まじめだぜ。今の生活だって、類がいるからこそ牧野とうまくいってるようなもんだろ?そうじゃなかったら、今頃別れてるかもしれねえぜ」
「おい」
「だからさ、確かお前が結婚するときはあの家じゃなくて、離れにもう1軒建て増しするって言ってたじゃねえか」
「ああ」
「そこに、3人で住めばいいじゃん。どうせ卒業したら類だってずっと一緒にいるわけにいかなくなる。それでも帰ってくるのが牧野のとこだってわかってたら牧野だって安心できるし、ずっとそこにいるわけじゃないんだったらお前の両親だって大目に見てくれるんじゃねえの?」
「そううまくいくか?」
「そこはお前が何とかしてやれよ。それに、類だっていつまでも1人じゃねえだろ?いつか結婚でもしたらさすがにお前らのとこからは出ていくだろうし、それまでには牧野だってあの家に慣れるんじゃね?」
「―――すげえこと思いつくな、あきら」
 本気で感心していた。
 確かに、離れに住むんだったら類が入り浸ってても何とかごまかせるだろうし、こう見えても類だってジュニアだ。卒業したら家でゴロゴロしてるだけじゃ済まなくなる。
 
 気に入らねえけど、類がいればつくしが安心できるってのも事実だ。

 あの家に一般の女が入るのはかなり大変なことだってのは俺もわかってるつもりだ。

 それでも、家のせいでつくしを失うことはしたくない―――。

 俺にはつくししかいないって、今は本気でそう思えるから―――。

 「2人の邪魔はしないよ。今まで通り、俺は自分の部屋さえあればいい。そこにいない方がいい時はちゃんと出てくし、必要ならずっといる」

 類の言葉に、俺は溜息をついた。
「―――わかった。まずはつくしに話して―――それから、両親に話してみる。いくら離れって言ったって同じ敷地内に住むんだからな。類が一緒に住んでりゃあばれないことはあり得ない。一応、許可とんないと。―――しかし何だって類とずっと一緒にいなきゃならねえんだよ」
「「牧野のためだろ」」

 俺と2人きりじゃ安心できないのかと思うとそれも気に入らないけれど。

 でも、つくしはそうじゃないんだと言う。

 俺と2人でいるのはすごく幸せなんだと。

 だから、2人きりが嫌だなんて思ったことはないと。

 ただ、類は自分の『一部』なんだと―――

 だから、切り離して考えることができないんだと、そう言うんだ・・・・・。

 わかったような、わからないような話。

 ただ、漠然と不安に思うのは、それなら類が結婚する時はどうなるんだろうということ。

 まさか結婚しても俺たちと一緒に住むなんてことはあり得ない。

 そんなこと納得できるような奇特な女がいるとは思えない。

 そうなった時―――つくしはどうするんだろうと、それを思うと、少し不安にもなるのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 『ありえな~い』とか言わないでね。
 書いているうちに、話がそうなっていっちゃったんです。
 まあ、あまり深くは考えてないんですが、このまま一気にハッピーエンドにもっていきたいなあと思っています♪

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秘密の花園 vol.4 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
「戻ってきてほしいんだよ、お前に」

ママのお父さん―――つまり、あたしにとってはお祖父さんが、ママを見て言った。

ママは、戸惑った表情でお祖父さんを見ていた。

「でも、私は―――」

「お前たちの結婚は、許そう。いや―――あのときも、許すつもりだったんだ・・・・・」

「お父様―――」

「すまなかった、あのときは―――ただお前を、渡したくないという私のわがままだった。家のことなど、関係ない。ただ―――お前がいなくなることが耐えられなかったんだよ・・・・・」

お祖父さんとお祖母さんの瞳に、涙が浮かぶ。

ママもぽろぽろと涙を流していた。

あたしと進は、ただその光景を呆然と見つめるしかなくて―――

「この家に、一緒に住んではくれないか?後継ぎのことなどは別にして―――子供たちも一緒に、ここへ・・・・・」

お祖父さんの言葉に。

ママは、一歩下がったところでその光景を見つめていたパパを振り返った。

パパが、「好きにしなさい」と言うように、やさしく微笑んで頷いた。

そして。

ママが、ゆっくりと頷いたのだった。

「この葬儀が終わったら―――引っ越してきます」

ママの言葉に、あたしを進は顔を見合わせ―――

そして、この大豪邸を見渡した。

ここに、あたしたちが住むの・・・・・?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっとずつ進んでます。
 ちょっとずつ過ぎてなかなかF4が現れなくてすいません(^^;)
 気長~に見守ってやってくださいね♪

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翔太の独り言 ~君に届け・風爽~

Category : 君に届け・二次~風爽~
長い黒髪が風に揺れる。

陶器のように白い肌が垣間見えるたびに胸が高鳴る。

そんな気持ちを、爽子は知らないだろうなと思いながら。

その隣に立つときのときめきとか、声を聞いた時のうれしい気持ちとか。

何より自分に向けられる笑顔が眩しくて。

いつでも隣にいるのは自分でありたいと思う。

すがすがしい気持ちとは真逆の、独占欲も。

自分以外の存在と話してほしくない。

近づいてほしくない。

触れてほしくない。

どんどん加速する恋心を、自分でも持て余しているけれど。

「風早くん?どうかした?」

心配そうに自分の顔を覗き込む爽子に、やさしく笑う。

「なんでもないよ。帰ろうか」

「うん」

微かに赤く染まる頬。

自分だけに向けられるものだって、自惚れたい。

醜いほどの独占欲、君は知らないだろうけど―――

ずっと、離したくないんだ、君のことを・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 翔太君も爽子ちゃんもきっと一途なんだろうな~
 いいねえ、初々しくて。

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もっと酔わせて vol.29 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 いよいよこの日がやって来た。

 あたしはごくりと唾を飲み込んだ。

 「牧野、緊張し過ぎ」
 洗面台の前で鏡をじっと見つめていたあたしの後ろに、突然類が立つ。
「あ―――類」
「大丈夫だよ。やることはやったんだ。後はきっと総二郎が何とかしてくれる。そう言われてるんだろ?」
「うん」
「なら、心配いらない。頑張っといで」
 にっこりと微笑む類。

 この人の笑顔を見ると安心できる。

 すーっと、胸の奥にあった不安な気持ちが消えていくみたいだった―――

 「―――ありがと、類。類がいてくれて、よかった。類がいてくれたから―――あたし、頑張れた気がする」
 その言葉に、類がくすりと笑う。
「それ、言う相手間違ってない?」
「そんなことないよ。類がここにいてくれて―――いつでもあたしのこと見守ってくれてるから、安心できるんだよ。西門さんと2人きりだったらきっと、喧嘩ばっかりしてた気がする」
「それはそうかもね。そう言われると俺も嬉しいけど―――。でも牧野が総二郎と結婚しちゃったら、さすがに一緒には住めなくなっちゃうな」
「確かに」
 それは、何となく寂しい気がする。
 西門さんに言ったらまた怒られちゃうかな。
「―――でも、俺がいつも牧野のこと思ってるのに変わりはないから」
 類が優しく微笑み、あたしの髪を撫でた。
「喧嘩して、総二郎のとこ飛び出して来た時は―――遠慮なく俺のとこにおいで」
 そう言って、やさしく額にキスをする。

 優しいキス。

 まるで、あたしのこと何もかも包んでくれるみたいな―――

 「朝っぱらから浮気してんじゃねえよ」
 その言葉にハッとして振り返れば、洗面所の入り口に腕を組んで立っている西門さんが。
「浮気じゃないよ。牧野を励ましてたんだ」
「過剰なんだよ、お前のは。―――つくし、心の準備は?」
 西門さんの言葉に、あたしは頷いた。
「うん、大丈夫―――類のおかげで、だいぶ落ち着いたから」
 見上げれば、類の笑顔。

 この人がいてくれるんだと思えば、その分頑張れる気がした。

 「―――よし、行こう」
 西門さんの表情が和らぎ―――
 自然と、2人で手を繋ぐ。

 この人と、歩いて行くんだ―――




 壮観。

 ごくりと、唾を飲み込む。

 覚悟はしていたし、想像もしていたけど―――

 あたしは、西門さんの親戚だという総勢20人余りの前で見事に固まっていた。

 冷静な、それでいて探るような視線があたしに注がれている。

 「―――総二郎さん、紹介を」
 お義母さまの声に、はっとする。
 西門さんの顔を見上げると、西門さんがあたしを見て微笑んだ。
 
 ―――大丈夫だから。

 そう言ってくれてるみたいに、繋いでいた手にきゅっと力を込められる。
「牧野つくしさん。僕の婚約者です」
 日本庭園風の庭に集まった親戚たちが、一斉にざわつきだす。
 
 品定めするかのようにあたしの全身をくまなく眺めまわす人たち。
 
 居心地が悪いったらない。
 
 だけど、ここで逃げ出すわけにはいかないんだ。
 
 「よろしくお願いいたします」
 あたしは深々と頭を下げた。
「―――総二郎さんにしてはずいぶん地味な女性を選んだものね」
 そう言ったのは、西門さんが教えてくれた、例の見合いを持ってくると言っていた女性だった。
 少し派手目な着物に身を包み、小馬鹿にしたようにあたしを見ているのがわかる。
「彼女は、僕が一生傍にいて欲しいと思った唯一の女性です。見た目で判断せず、中身を見ていただきたい。―――もっとも、見た目だって俺にとっては申し分なく見えるんですけどね」
 そう言って、西門さんがあたしの肩を引き寄せる。

 その叔母が、一瞬むっと顔を顰め何か言おうと口を開いたけれど―――

「あら、お熱いこと」
 少し年配の女性が割って入るように声を上げ、楽しそうに笑った。

 白髪交じりの、柔らかい雰囲気の女性だった。

 その言葉が合図になったかのように、場の雰囲気がだいぶ和らいだようだった。

 その女性の隣にいたご主人らしい白髪の男性も、柔らかい品のある笑顔で、あたしを見ていた。
「総二郎君が選んだ女性なら、間違いないだろう」
 その言葉に、西門さんが頭を下げる。
「ありがとうございます、叔父さん」

 ―――叔父さん。じゃあこの人たちが―――

 話だけは、聞いていた。

 『お袋には年の離れた兄がいるんだ。その人が、すごくいい人で―――家のごたごたに巻き込まれるのを嫌がって北海道の方に移り住んでからはなかなか会えないけど―――あの人と、その奥さんだけが俺の唯一の理解者だったんだ』

 子供がいないから、夫婦2人だけでのんびり暮らしているんだと、そう聞いていた。

 品のいい着物に身を包んだその老夫婦が、まるで孫の成長を見るように西門さんを優しい眼差しで見守っているのがわかった。

 一緒にいるあたしまでも包んでくれるようなその温かい眼差しに、あたしの緊張もほぐれていった―――。


 「―――もう大丈夫だ」
 お茶会も滞りなく進み漸く一息ついたころ。
 西門さんがそっとあたしに耳打ちした。
 その言葉に、ほっと息をつく。
「ホント?あたし、変なところなかった?」
「緊張は伝わって来たけどな。けど、こういう場ではそういう方が初々しくていいんだよ。あんまり場馴れしてる感じでも可愛げないだろ?」
 にやりと、いつもの西門さんの笑顔。
 その時―――
「総二郎、久しぶりだね」
 その声に振りかえると、あの老夫婦がそろってこちらに来るところだった。
 あたしは慌てて会釈をする。
「ああ、いいんだよ、楽にしていて。総二郎の相手がどんな女性かと楽しみにしてきたんだが―――あなたのようにすてきな女性で安心したよ」
 その言葉に、思わず赤くなる。
「本当に、かわいらしい方で―――先が楽しみね。2人の赤ちゃんならきっとかわいい子が―――」
「おい、また気の早いことを」
 頭から湯気を出しそうな勢いで真っ赤になったあたしを見て、夫婦がくすくすと笑う。
「いや、本当にかわいらしい。そのうち、ぜひ北海道にも遊びに来ておくれ。私たち2人しかいないから気兼ねはいらない。いつでも大歓迎だよ」
「―――ありがとうございます。ふつつか者ですが―――よろしくお願いいたします」
 そう言って頭を下げるあたしを、暖かい眼差しで見つめる2人。
「こちらこそ」
「またお会いできる日が来るのを、楽しみにしているよ」
「僕もです」
 そう言って、西門さんも笑う。

 その向こうで。

 安心したようにこちらを見て微笑むお義母さまとお義父様の姿が見えた―――。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 というわけで―――。
 この一話で峠を越させてしまいました。
 あんまり苦しいのは、書いていてもしんどいので。

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恋心 55 ~花より男子・総つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
うとうととまどろむ彼の腕の中。

どこからか、携帯の着信音が聞こえてきた。

「―――きの、牧野、お前の携帯」

西門さんの声に、目を開ける。

「ん―・・・・誰、こんな朝早く―――」

言いながら、ベッドの下にあったバッグの中から携帯を取り出す。

目をこすりながら開いた携帯の画面には『花沢類』の文字。

「―――類」

あたしの声に、西門さんがピクリと反応する。

「類?なんでこんな時間に」

「わかんないよ。―――もしもし」

携帯を耳に当て、類と話しながらそれを思い出していた。

「―――あ、うん、覚えてるよ。―――わかった。じゃ、1時にね」

短い会話を終え電話を切ると、じろりと西門さんがあたしを睨んだ。

「なんだよ、1時って、あいつと約束あんの?」

「うん、静さんの誕生日プレゼント、一緒に選びに行こうって言ってたの」

「俺は知らねえぞ、そんな話」

「そう?結構前から類とは約束してたんだよ」

「―――じゃ、今日は俺と一緒にいらんないってこと?」

拗ねたような言葉。

だけど、先に約束していたのは類だし―――。

「類も最近忙しいみたいだし、もう誕生日まで日がないから―――」

「だからって、彼氏放って、別の男とデート?」

「デートじゃないよ。買い物するだけ」

「2人きりでな」

「だって・・・・・じゃ、一緒に行く?」

「やだね。あいつムカつくし」

西門さんと付き合うようになって。

類は何かとあたしたちの邪魔をするようになった。

道明寺のときにはなかったことなのだけれど。

「とられたくなかったら、ずっと牧野を捕まえてればいいじゃん」

不敵に笑ってそう言う類に。

西門さんの眉がピクリとつり上がった。

あたしと類の関係はずっと変わらない。

だけど、道明寺の時と類の態度が違う理由はあたしにもわからない。

「俺は、牧野が幸せならそれでいいんだ」

相変わらずそう言って笑ってくれる類。

だからあたしは類を信じてる。

どんな理由だって、類があたしのことを考えてくれてるってことはわかってるから。

「帰ったら、電話する」

そう言って笑うと、西門さんも苦笑して。

「門限8時な」

チュッと、触れるだけのキスをした―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 このパターン、皆さんからの評判もよくて、自分でも気に入ってます。
 でも同じようなお話になりがちかな?
 やっぱりいつかはネタも尽きるかなあ

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もっと酔わせて vol.28 ~花より男子・総つく~

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 あたしの特訓は、まず着物を着ることから始まった。

 西門さんのご両親に会いに来た時も西門さんに着付けをしてもらったのだけれど。
「自分でできるようにならねえと」
「1週間で?」
「いや、1日で」
「ええ!?」
 思わず逃げ腰になるあたしの手首を掴み、西門さんはにっこりと笑った。
「他にまだやらきゃいけねえことが山ほどある。着付けだけに時間を割いてる暇はねえからな。スパルタで行くぞ」

 ――うう、笑顔が怖い。

 とにかく全てはあたしのためにやってくれてることなのだからと自分に言い聞かせ、あたしは覚悟を決める。

 着物の着付けも、自分でやったのと人にやってもらったのではやはり違うものだそうで、そういうのは見る人が見ればすぐにわかってしまうのだとか。
 まずはそういう姿勢から「本気」なのだということを見せたいと、西門さんは考えたようだった。
「茶道の流儀なんか、結構人によって解釈が違うもんでさ。基本を叩きこんどきゃあ、あとはいかに自分のものにするかなんだよ。基本に忠実ならいいってもんじゃないと俺は思うし。要は、それでどんだけ人を納得させられるか。茶道ってものの魅力を伝えられるか―――お前なら、できるよ」
 にこりと、あたしを信頼の目で見つめる西門さん。

 着物に袖を通しあたしの前に現れた彼は、すでに茶道の家元の顔になっているかのように、あたしには感じられた。

 普段のイメージとは異なるようで、やっぱり西門さんだと納得させられてしまうほどの魅力を溢れさせて―――。

 それは一瞬怯んでしまうほどのオーラをも併せ持っていた。

 でも。

 あたしはこの人に着いていくって決めたんだ。

 この人の隣に、ずっといるために―――。

 「よろしくお願いします」
 そうして、あたしは西門さんに向かって深く頭を下げたのだった―――。


 「―――もう、死にそう」
 ソファーに倒れ込んだあたしに、類が水を持ってきてくれる。
「お疲れ。大変そうだね」
「ありがと―――。正直、こんなに大変だと思わなかった」
「まだまだ、これからだぜ?弱音吐くのははええよ」
 西門さんが、向かい側のソファーでワインを揺らしながら言う。
「だって―――西門さんってサドなんじゃないの?」
「あほか。あのくらいの稽古で根を上げんなよ。今日のは基本中の基本。明日の方がもっと厳しいぜ」
「―――お義母さまがいらっしゃるんだっけ」
「そ。あの人、言い方こそおしとやかだけど、ある意味俺よりもサドだから、覚悟しとけよ」
 その言葉にぞっとしたものを感じたけれど。
「―――覚悟は、とっくにできてるよ」
 あたしの言葉に、西門さんがにやりと笑う。
「おお、期待してるぜ」

 言うほど簡単じゃないってことくらいはわかってる。

 何も知らなかった世界に飛び込むのだから、苦労することは目に見えてる。

 それでもあたしは、西門さんに着いていきたいと思うし、それに―――

 ポン、と、類があたしの頭をやさしくたたいた。
「がんばってるね、牧野。それが無事すんだら、どっか遊びに行こうか」
「お、いいなそれ。久しぶりにみんなで集まるか」
「うん、いいね」

 ここに帰ってくれば類がいて、その笑顔で癒してくれる。

 あたしのことを心からお応援してくれる人。

 あたしはそれに応えたいって思ってる。

 あたしが一生懸命やれば、それを喜んでくれる人がいるのだから。
 
 とことん、頑張るしかないよね。


 そうして毎日の特訓は続き、3日目が終わった頃、ようやく着物の着付けも西門さんに言われた時間内でできるようになり、お義母さまの特訓にも着いていけるようになってきた。
 
 と言ってもまだまだ怒られることの方が多いのだけれど、西門さんはとても根気よくあたしに何度も繰り返し教えてくれるし、お義母さまも自分の時間を割いて夜遅くまであたしの特訓に付き合ってくれていた。

 5日目が終わるころには大分形になってきて、褒められるとことも。

 いつの間にか足の痺れも感じなくなっていた。

 6日目が終わるころには、稽古が楽しく感じられるようにもなり、あたしの表情も変わったと、西門さんに言われた。

 「びっくりするほど上達したよ。最初はどうなる事かと思ったけどな―――。頑張ったな」
 西門さんの嬉しそうな笑顔に、あたしはちょっと照れくさくなる。
「教え方がいいからね。お義母さまに感謝しなくちゃ」
 そう言ったあたしの手を、西門さんの手が包んだ。
「お袋だけ?」
 魅惑の笑みで、あたしの顔を覗き込んでくる西門さんは、いつもの彼で―――
「―――西門さんにも、感謝してるよ、すごく」
「ん―――どういたしまして」
 チュッと、触れるだけのキス。
 
 稽古が終って、着物も着替え西門さんの部屋で休んでいた。

 「―――もしかしたら、変なこと言うやつもいるかもしれないけど―――」
 あたしを抱きよせながら、西門さんが言う。
「そんなのは、気にしなくていいから。ちゃんと、俺もお袋もフォローするし―――お前の味方だから」
「うん、ありがと」
「今日は―――このまま泊っていくか?」

 じっと、至近距離で見つめられて、あたしの胸が熱くなる。

 でも―――。

 あたしは、ゆっくり首を振った。
「やっぱり、帰るよ。明日のためにちゃんと心の準備をしておきたいし―――」

 それに―――

 と、その先を言おうとしてちょっとためらう。

 「―――類の傍に、いたい?」
 西門さんの言葉に、あたしは驚いてその顔を見上げる。
「わかってるよ。恋愛対象じゃなくても―――お前にとって類が必要な存在だって。こういうとき、そばにいて安心できる奴―――心を落ちつけられるのは、類なんだろ?」
「―――うん」
「ちょっと妬けるけど―――それでお前が安心できるなら、しょうがねえから我慢してやるよ」
 拗ねているようで、照れたようなその言葉に、あたしはちょっと笑って。
「ありがとう―――大好きだよ、西門さん」
 その言葉に、ちょっと赤くなって。
「―――決心が鈍るから、そういうこと言うな」
「決心って」
 ぷっと吹き出したあたしを、ぎゅっと抱きしめる。
「俺にとってはそのくらい重要なんだよ。―――で、つくしちゃん」
 急に変った声色に、あたしはぎくりとする。
「な、何?」
「明日は―――俺のこと、名前で呼べよ?」
「な―――名前?」
「そ。婚約者なのに『西門さん』っておかしいだろ?俺もつくしって呼ぶから―――いいな?」

 その言い方は優しいのに、あたしを見つめる目は有無を言わせないほどの力を持っていて。

 あたしはただ、黙って頷くしかなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 茶道のことについてはわたしも全くわからないし、素人が付け焼刃で書くのもどうかと思いましたので、詳しい特訓内容については明記を控えさせていただきました。
 なので、ここはあまり深く考えずに2人を暖かく見守っていただきたいなと思います。

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恋心 54 ~花より男子・つかつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「―――なんか、変な感じ」

あたしの言葉に、道明寺が眉をひそめた。

「ああ?何が」

「あんたが傍にいるのが」

「どういう意味だよ」

「だって、今までずっと離れてたから―――画面越しに見るのに慣れちゃった感じ?」

「―――これからはずっとそばにいられるだろ」

「そうかなあ。またすぐどっか行っちゃうんじゃないの」

「おい」

「でも別に、それでもいいけど」

「はあ?」

「どんなに遠く離れてても―――自信、あるから」

そう言ってあたしは微笑んだ。

「あんたのこと、ずっと思ってるっていう」

あたしの言葉に。

道明寺は頬を染め。

それから嬉しそうに微笑んだ・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つかつくっていうのはいわば王道で、正攻法というか、原作に忠実な感じですよね。
 でもそれだとやっぱり原作で完結してる感があって、なかなか続きのお話というのが思いつきません。
 私が書くと、どうにも短めのこんな会話で終わってしまうことが多いですね・・・・・。

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恋心 53 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「あ、やっぱりここにいた」

いつもの非常階段に、牧野がやってくる。

「大学の方で、結構探しちゃった。1回、こっちも見に来たんだけど」

「すれ違い?何?俺に用事?」

「うん、あのね、これ―――」

そう言って、牧野がおずおずと俺に紙袋を差し出す。

頬が微かに赤い。

「何?」

受け取りながら聞くと、牧野は俺から目をそらし、うつむいた。

「い、いいから、開けてみて」

「うん・・・・・」

不思議に思いながらも、袋を開く。

中に入っていたのはたくさんのクッキーで・・・・・

「クッキー?手作り?」

「う、うん。アイスボックスクッキーってやつ、初めて作ったんだけど―――。食べてくれる?」

「いいけど―――なんで俺に?」

今日は別に誕生日でもないし。

「―――花沢類に、食べてほしいから」

真っ赤になってそう言う牧野に、俺の胸が高鳴る。

それは、どういう意味?

「―――期待させるようなこと、言うなよ」

そんな気ないくせに。

俺はもう、牧野にとって恋愛対象じゃない。

そんなことわかってるのに、期待しそうになる自分がいる。

「―――いいよ」

囁くような、小さな声。

よく聞こえなくて。

「え?何?聞こえない」

「だ、だから―――期待していいって言ってんの!」

恥ずかしそうに叫ぶ、その顔は真っ赤で―――

俺は、信じられない思いで牧野を見つめた。

「―――マジで・・・・・?」

「そう、言ってるでしょ・・・・・もう、恥ずかしいから何度も言わせないで」

「だって―――いや、でも、なんでクッキー・・・・・?」

「・・・・・花沢類のために、何かしたかったの。でもいつも助けてもらってばっかりで―――何していいかわからなくて・・・・・。あたしにできることないかなって思って、それで―――」

その気持ちが嬉しくて。

俺に伝えようと一生懸命な牧野が可愛くて。

気づいたら、牧野を抱きしめてた。

「―――すげえ嬉しい・・・・・。ありがとう」

「あたしの気持ち・・・・・届いた・・・・・?」

「ん・・・・・すごくうれしい。好きだよ、牧野・・・・・」

「あたしも・・・・・好き、だよ・・・・・」

そっと触れるだけのキスをして。

夢じゃないって確かめるように、再びぎゅっと抱きしめた・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類サイドのお話は久しぶり?のような気が・・・・・
 よく、『ブランコが一番好きです』というメールをいただきます。
 私が初めて書いた花男の二次なので、思い入れもひとしお。
 なので、その作品を皆さんに気に入っていただけるのはとっても嬉しいです。
 またそのうち、類つくの連載もできたらいいなと思ってます♪

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相思相愛 ~君に届け・風爽~

Category : 君に届け・二次~風爽~
自分だけが好きなんじゃないかと。

爽子は自分が思うほど、自分を好きじゃないかもしれないと、時々不安に思うことがある。

だけど―――

「か、風早くん」

いつの間にか、翔太の席の傍まで来ていた爽子の声に、翔太が振り向く。

「何?黒沼」

「あの、これ・・・・・」

そう言って爽子が差し出したのは、かわいらしくラッピングされた小さな包みで・・・・・

「え?これって・・・・・」

「カップケーキ、あの、調理実習で作ったの。よかったら―――」

頬を染め、震える手でおずおずと差し出されるそれを見つめ―――

感動して、思わず周りが見えなくなる。

「あ―――ありがとう、黒沼!すげえ嬉しい!!」

その大きな声に、教室中の注目を集めているのにも気づかず。

「俺、大事に食べるから!」

満面の笑顔でそういう翔太に、爽子の顔はこれ以上ないくらいに赤く染めあがり―――



「憎たらしいほど初々しいね」

「いっそのことマイクつけて全校生徒に聞かせてやりゃあいいのに」

と、あやねと千鶴が言っていたことなど、2人は知る由もなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 翔太のストレートな愛情表現って、愛される側だったらめちゃくちゃうれしいよね。
 
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もっと酔わせて vol.27 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 「そう言えば、何でお母様に呼ばれてたの?」

 相変わらず不機嫌なままの西門さんに手をひかれ、西門さんの部屋のベッドに座らせれたあたし。

 むっと口をつぐむ彼の気を紛らわせようと、何とか話を振ってみる。

 そしてそれはまんまと成功したようで。

 西門さんは言われて思い出したように「ああ」と小さく呟いた。

 「お袋が―――お前を、親せきに紹介したいって」
 だけど言われたことはあたしには衝撃で。
 それこそ、祥一郎さんにキスされたのがどうのともめてる場合じゃなかった。
「ええ!?」
「俺の叔母―――親父の姉なんだけど、やたらと世話好きな人がいてさ。俺が大学入ったあたりからよく見合い話を持ち込んできてたんだ」
「見合い―――西門さんの?」
「ああ。で、いつもそれを俺が断ってたんだけど―――今回、俺が家にいなかったからお袋がその叔母に、俺には恋人がいるって話をしたらしいんだ」
 そう言って、西門さんはちょっと顔を顰めた。
「そうしたら、叔母がそういうことならちゃんと紹介しろって言ってきたらしくて。まだ結婚が決まったわけじゃないって言っても婚約くらいはしておいた方がいいって譲らなくて・・・・・勝手に親せき連中に声かけて、うちに集まる日取りまで決めてきたって」
「あ、集まるって―――」
「ざっと20人くらいだと思うけど、うちでお茶会を開いて、その席で婚約発表しろって勝手に決めて―――婚約しないなら叔母の用意した見合い相手を連れてくるって話にまでなって、おふくろも仕方なく承諾したって言うんだよな」
「そ、そんな―――どうすんの?」
 青くなったあたしに、西門さんは肩をすくめて見せ。
「仕方ねえだろ?とりあえずお前を連れてって紹介するしかない」
「―――マジ?」
「マジ。結婚はまだ先とは思ってたけど、俺がお前以外の女と一緒になるなんてありえないし。だったら婚約くらいしておいたっていいって、俺も考え直したんだ。お前は油断するとすぐふらふらするし―――」
「ふ、ふらふらって!」
 思わず声を上げると、じろりとあたしを睨む西門さん。
「してないとは言わせねえからな。兄貴や類にキスまでされやがって。いくら気の長い俺でも許せることと許せねえことがある」
「―――どこが気が長いのよ」
「うるせーな。とにかく、俺以外の男に隙を見せんな!お前に隙があるから、兄貴も類もそこにつけ込むんだよ!」
 その言い方に、ちょっとムッとしたあたしだったけど。
 ここでけんかなんかしてる場合じゃないってことくらいは、いくらあたしでも理解できるから。
「―――わかったわよ。で―――いつ、その親戚が集まるの?」
「今度の日曜」
「うわ、あと1週間?」
「そういうことだ。明日から特訓だからな」
「特訓?」
「俺の親せき連中はいろいろうるさいやつが多い。最低限の作法と、茶道の常識くらいは覚えておかないと何言われるかわかったもんじゃねえからな」
「ゲ―――」
「とにかく、俺はお前を連中に婚約者として認めさせるってお袋にも言っちまったし、おふくろも叔母にお前のことを言った手前意地になってるとこもある。こうなったら、奴らがぐうの音も出ないほど完ぺきにお前を仕込んでやる」
 そう言ってにやりと笑った西門さんの目はギラギラと闘志をみなぎらせていて―――
「あの―――こ、怖いんですけど」
「お前も、覚悟しとけよ?浮気してるひまなんかねえからな」
「―――まだ言ってるの、そんなこと」
 と、思わず溜息をついたのだった―――。


 「うひょ~、特訓か。厳しそうだなあ。茶道のことについちゃ総二郎も妥協ねえからな」
 翌日の大学で、あたしはカフェテリアでコーヒーを飲んでいた美作さんに掴まり、話をしていた。
「やめてよ、美作さんまでプレッシャーかけるの。もう今から胃が痛いんだから」
「今日もこれから?」
「うん。一応大学は必要な講義だけ出て、あとはパスしろって―――次の講義が終わったら、もう行かなくちゃ」
「へーえ。ま、総二郎がそこまでやる気出してんならどうにかしてくれんだろ。がんばれよ。マジ、あそこの親せき連中はこええから」
「だからやめてってば~、逃げ出したくなっちゃう」
「―――言っとくけど、逃げようとしても無駄だからな」

 突然割って入ってきた声に、あたしはぎょっとして振り向いた。

 「よお、総二郎。なんか面白いことになってんな」
 美作さんの言葉に、西門さんが顔を顰める。
「余計なお世話だよ。あきら、お前も牧野に泣き疲れても匿ってやったりすんなよ?」
「ああ、大丈夫。すげえ面白そうだし」
「心配なのは類の野郎だよな。あいつ、わざと俺を困らせるようなことしやがるから」
「俺が、何?」
 と、そこへ当の類が姿を現す。
「よお、類。珍しいなまだ午前中なのにここに顔出すなんて」
 美作さんの言葉に、肩をすくめる類。
「暇だったから。―――婚約、するんだって?」
 そう言って、あたしを見て微笑む。
「そういうこと。だから、お前も余計なちょっかい出すなよ?ここが勝負どころなんだから」
 そう言って西門さんがじろりと睨むのにも、まるで気にしていない様子で。
「ん、わかった。牧野、がんばってね」
 と言ってにっこりと微笑む。

 今やその笑顔だけが、あたしにとって癒しの存在かも―――

 そう思ってまた、溜息をついてしまうあたし。

 だけどここで逃げ出すわけにはいかない。

 あたしだって、真剣なんだから。

 いまさら、西門さんが別の人とお見合いして結婚なんて、冗談じゃないっつーの―――。

 こうなったら、とことんやるしかない。

 そのうるさがたの親戚連中がぐうの音も出ないほど、完璧に―――!!

 なんて気合を入れたのはいいけれど。

 1週間にわたる鬼のような特訓がどんなものかなんて、この時のあたしは想像もしてなかった―――


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 『鬼のような特訓』がどんなものか?そんなもの、あたしにもわかりませんわ。
 まあ適当に、ゆる~く・・・・・いつの間にか1週間たってるような感じで(笑)
 総ちゃんとつくしの愛の特訓を想像してやってください♪

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恋心 52 ~花より男子・あきつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
両手に花ってこのことよね、とやってきた美作さんたちを見て思う。

双子の妹たちにせがまれて、仕方なく買い物に付き合うことにしたと言っていたけど、これほど絵になる兄妹もいない。

誰もが振り返って見るほど、麗しい3人組・・・・・。

「何してんだよ、牧野」

「あ、ごめん」

呼ばれて、はっとしてあたしは3人に駆け寄った。

「つくしおねえちゃま、一緒にお洋服選んでくれる?」

可愛く微笑まれたら、断ることなんてできないけれど―――

「つくしおねえちゃまも、お揃いにしましょ」

そんな絵夢ちゃん(最近ようやく見分けがつくように)の言葉に、ぎょっとする。

「お、おそろいって―――」

あたしに、そのふりふりの服を着ろと?

「芽夢も、それがいいな。ね、つくしおねえちゃま、いいでしょう?」

「いや、あの、それは―――」

あたしが青くなっていくのを、双子に挟まれた美作さんが見て必死に笑いをこらえてる。

「い、いいじゃん、お前も着れば・・・・・」

「美作さん!あたしにそういうの似合わないの知ってて―――!」

「そうでもないんじゃねえ?」

「は?」

「意外と、合うかも。俺が見立ててやるよ」

ニヤリとする美作さんに、あたしは思わず後ずさる。

「ちょっと―――」

「逃げんなって。俺が、とびっきり可愛い女にしてやるよ」

そう言って腕を掴まれ―――

パチンと見事に決まったウィンクに、不覚にもドキッとしてしまった・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いやいやでも、結局最後まで面倒みいいのはあきらだろうな~と思います。
 あんなお兄さんがいたら絶対自慢しちゃうもん。

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もっと酔わせて vol.26 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 マンションの部屋を出て、祥一郎さんと一緒に外へ出る。

 マンションの目の前にある駐車場に、祥一郎さんは車を停めていた。

 「―――あの家も、総二郎までいなくなったんじゃさびしいだろうな」

 ふと、祥一郎さんが独り言のように呟いた。

 「戻られる気は、ないんですか?」
 あたしが聞くと、祥一郎さんはちょっとあたしを見て微笑んだ。
「うん。あの家に戻る気はないよ。でも―――たまには、顔を出して見ようかな」
「喜びます、きっと」
「どうかな―――けど、いつまでも意地はってるような年でもないしね」
 そう言って、くすりと笑った祥一郎さんは、何か吹っ切れたような、さっぱりとした顔をしていた。

 車のドアを開け、そのまま乗り込もうとして―――

 ふと振り向き、あたしを見た。
「―――君と総二郎の式には出るつもりでいるから、その時はよろしく」
 ふいにそんなことを言われて、あたしは顔がカーッと熱くなるのを感じた。
 そんなあたしを見て、祥一郎さんが噴き出す。
「やっぱり可愛いな、君は」
「だ、だから、からかわないでください!」
「からかってないよ。本当に―――もうすぐ君みたいな妹ができると思うと、嬉しいよ。―――義兄妹っていうのも、悪くないな」
 そんな未来に思いを馳せるように楽しそうに微笑む祥一郎さん。
 あたしはちょっと照れ臭かったけれど。
 
 ―――祥一郎さんみたいなお兄さん、いたら素敵だよね。

 なんて、考えてしまっていた。
「―――また、遊びに来てください」
 あたしの言葉に、祥一郎さんはちょっと目を瞬かせた。
「いいの?総二郎は嫌がるんじゃない?」
「そんなことないです。言ったでしょ?西門さんは、祥一郎さんのことが大好きなんですから。きっと、喜びます」
 その言葉に、祥一郎さんは嬉しそうに笑った。
「じゃあ、そうさせてもらうよ。―――ありがとう」
「いえ、どういたしまして」

 手を差し出されて。
 反射的に、あたしも手を差し出し、握手をする。

 そしてその手を離そうとした瞬間。

 なぜか逆にグイっと引き寄せられてしまった。

 何が起こったのか理解する前に。

 祥一郎さんの唇が、あたしの頬に触れた・・・・・。

 「またね」

 離れる間際、耳元に甘い声を残して―――。

 呆然としている間に、祥一郎さんは車に乗り込み、走り去ってしまっていた。

 そして―――

 「この浮気者」
 その言葉にぎくりとして振り向くと。

 そこには、不機嫌に顔を顰めた西門さんが―――。
「い、いつからそこに!?」
「今、来たんだよ。何やってんだよ、お前」
「な、何って―――祥一郎さんの見送りに」
「へーえ、見送りに来て、キスされて、真っ赤になってたんだ?付き合いはじめの恋人同士じゃねえか、それ」
「そ、そんなこと―――!」
「で、お前も何黙って見てんだよ!」
 西門さんがそう言ってじろりと睨んだ先には。
 なぜか、類が電柱の陰に立っていた。
「類?なんでここに―――」
「だって、牧野がのこのこ着いてくから。浚われたりしないように、見張りに来た」
「なんで黙ってキスまでさせてんだよ」
「別に、キスくらいならいいでしょ?俺もいつもしてるし」
 類の言葉に、西門さんが目をむく。
 もちろんあたしも。
「はあ!?いつもしてる?キスをか!?」
「ちょ、ちょっと類!変なこと言わないでよ!」
「おい牧野!どういうことだよ!?」
「だから、違うってば!」
「照れることないのに」
「類!!」

 完全に面白がってる。

 あたしも慌ててるけれど、西門さんはもっと―――

 たぶん、類にしてみれば西門さんがこんな風に慌てるのが面白くて仕方ないんだろうなとは思うけれど。

 冷静に、分析してる場合じゃない!

 「ちょっと、誤解されるようなこと言わないでよ!」
 詰め寄るあたしなんかお構いなしに。
「そう言えば、兄貴が持ってきたワイン、うまそうだったね。あれ、開けようか」
「おい!話そらすな!お前は大体―――」
 西門さんが類のシャツの襟首をグイと引っ張ると―――
「あ、伸びちゃうじゃん、やめてよ」
 そう言って振り向き―――

 何を思ったのか、突然あたしの方へ向くと、そのままあたしの頬にチュッとキスをしてきたのだ。

 「!!―――類!てめえ!!」

 固まってるあたしと、顔を真っ赤にして怒っている西門さんに背を向けた類は、ゲラゲラと笑いながら先を歩いて行ったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一番、行動が予測できないのはやっぱり類でしょう。
 わたしも書いててびっくりです。

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恋心 51 ~花より男子・類つく~

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ビー玉のような透き通った瞳が好き。

薄茶のサラ髪も好き。

あたしに向けられる笑顔が大好き。

だけど。

その笑顔はもう見られなくなるの・・・・・?

「どうして泣くの?」

類の優しい手が、あたしの髪を撫でる。

「・・・・・やだよ」

「―――何が?」

「離れたくない・・・・・類と、離れたくない・・・・・」

まるで子供みたいに、涙をぽろぽろと流すあたしを、じっと見つめる瞳。

「・・・・・俺は、いつでもそばにいるよ」

「だけど・・・・・あたしは行かなくちゃ・・・・・」

「・・・・・行かせない」

ぎゅっと、抱きしめられる。

その力は、驚くほど強くて。

「類・・・・・?」

「その涙が・・・・・俺が思ってる理由で流してるなら、俺は牧野を離さない。司の所へは、行かせない・・・・・」

類が思ってる理由・・・・・?

あたしの涙のわけ・・・・・?

あたしは―――どうして泣いてるの・・・・・?

「俺は、牧野が好きだよ、ずっと。だから、牧野には幸せになってほしい。牧野が司の所へ行きたいと思うなら、喜んで見送るよ。だけど・・・・・」

類の冷たくて、やさしい手があたしの頬に触れる。

「でも・・・・・俺と一緒にいたいと思ってくれるなら・・・・・俺は牧野のそばにいる。ずっとね・・・・・」

「あたし・・・・・」

「牧野の気持ちが、知りたいんだ・・・・・」

「あたしは・・・・・類が、好き・・・・・」

いつもそばにいてくれた人。

ずっと、あたしを守ってくれた人。

ずっと、一緒にいたいと思った人。

それはやっぱり―――

「そばにいて、ずっと・・・・・」

笑顔を見せて。

あたしだけに―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 「虎と狼」の虎次は類+総二郎かな。そして大上は道明寺+あきら?
 そう考えながら読んでると楽しいです♪

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もっと酔わせて vol.25 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 それから、3日後のことだった。

 夕食の後、西門さんが実家のお母さんから呼び出されて。
「わりい、1時間くらいで戻るから」
 そう言って出て行って、あたしは類とテレビを見ていた。

 『ピンポーン』

 「今頃、誰だろ?」
 西門さんは鍵を持ってるはずだし。
「俺が出るよ」
 そう言って、類が珍しく玄関へと出て行った。

 それからしばらくして一緒に現れたのは―――

 「祥一郎さん?」
 類の後ろから現れたのは、祥一郎さんだった。
「今晩は。ごめんね、突然。この間のお詫びに来たんだけど―――総二郎、いないんだね」
「あの、今実家の方に―――1時間くらいで戻りますけど」
「そう。ま、いいや。このワイン、この間と同じやつでもらい物なんだけど―――」
 そう言って、祥一郎さんはこの間2人で飲んだスパークリングワインを差し出した。
「この間のお詫びに、3人で飲んでよ。俺1人じゃやっぱり、おいしくないからさ」
 にっこりと微笑まれ、あたしはちらりと類の方を見てから、そのワインを受け取った。
 類はまるで気にしていない様子で再びソファーに身を沈める。
「あの―――コーヒーでも、どうですか?あたし、用意しますので座っててください」
「ああ、ありがとう」


 「―――うん、うまい。牧野さんは、コーヒー入れるのうまいね」
「そんなこと、ないです」
「・・・・・この間は、本当に悪かったね」
 祥一郎さんの言葉に、あたしは首を振った。
「あの時―――本当はもっと早く君を送っていくつもりだったんだ」
「え―――」
「でも・・・・・君を知りたかったっていうのも本当だけど―――ああして一緒に飲んでるうちに、もっと一緒にいたくなって。それまで考えたこともなかったのに。総二郎から、何か奪いたいなんて・・・・・」
 じっと、西門さんに似てる瞳で見つめられて。
 その真剣な眼差しに、あたしは一瞬身動きができなくなる。
「君を、自分のものにできたら―――。あのとき、俺は初めて総二郎に嫉妬した。初めて―――もし俺が、西門家に残ってたらって考えたよ」

 祥一郎さんは、じっとあたしを見つめて目をそらさなかった。

 どう答えたらいいのかわからない。

 その時、類が口を開いた。
「―――結果は、同じだよ」
 その言葉に、祥一郎さんが類の方を見る。
「もし、兄貴があの家に残って、もし牧野を好きになったとしても。牧野が好きになるのは、やっぱり総二郎だよ。どんなに兄貴がいい男で、どんなに総二郎が遊び人でも。やっぱり、牧野は総二郎を好きになったと思うよ」
「言うな―――。そこまで言いきれるほど、お前は牧野さんをよく知ってるわけだ?類。お前だって・・・・・牧野さんを好きなんだろう?こんな風に2人の同棲生活にまで踏み込んで。2人の仲がこじれたら、いつでも牧野さんをかっさらえる位置だ」
「俺は、そんなつもりはないよ。牧野が好きだから、そばにいたい。牧野に幸せになってほしいから、守りたい。そう思っただけ」
 いつものように、類が穏やかに微笑む。
「守りたい―――か。変わったな、類。そんな風にお前を変えたのも、あの総二郎を変えたのも―――牧野さん、君なんだな」
「あたしは―――何もしてません。何かが変わったんだとしたら、あたしはそのきっかけになる手伝いをしただけで・・・・・。西門さんも類も、根本的な部分は変わってないと思います」
「そうかもしれないな・・・・・。駄目だな、すっぱりきみのことは諦めようとここへ来たのに。君のことを知れば知るほど、深みにはまっていくみたいだ」
 ふっと、自嘲気味に笑う祥一郎さん。
 あたしは何と言っていいかわからずに、類の方を見た。
 類はこの状況を楽しんでいるように笑みを浮かべ、あたしの視線に気づくとひょいと肩をすくめた。

 ―――そのうち総二郎が帰ってくるよ。

 そんな風に言われたみたいで。
 そんな暢気なこと言ってていいんだろうかと、ちょっと心配にもなる。
 でも、祥一郎さんは西門さんのお兄さんなのだし。
 ちゃんと、西門さんのことだって考えてるんだよね・・・・・。
 
 「西門さんは、祥一郎さんのことが大好きなんです」
 そうあたしが言うと、祥一郎さんはちょっと目を瞬かせた。
「大好きなお兄さんだからこそ―――きっとあのときも怒ったんです。西門さんは、そういう人です。だから、あたしも彼を好きになったんです。遊んでるように見えても――――すごく、まじめで優しい人です」
「―――よく知ってるね、あいつのこと」
「祥一郎さんだって、知ってるでしょう?だから、あそこに西門さんが来ることも、本当は知ってたでしょう?」
「確かにね・・・・・。本気で君を好きなら、きっと来るだろうとは思ってたけど」
「意地、悪いですよ。そんな試すようなことして」
 祥一郎さんが、ふっと笑う。
「そうだね・・・・」
「それに―――西門さんは心配してたけど、あのとき、あたしにキスつもりなんか、なかったでしょう?」
 アルコールが回っていて、ふらふらだったあたしだけれど。
 今思うと、何となくそんな気がするのだ。
 祥一郎さんは、あのとき西門さんが来てること、ちゃんと気づいてたって。
「ちょっと、あいつをからかってやりたくなったんだ。でも―――今はちょっとそれも後悔してる。予想外に君が可愛くて―――また会いたくなってしまったから」
「からかわないでください」
「からかってなんかないよ。―――でも、諦めた方がいいんだろうな。総二郎だけじゃなく―――類も敵に回すことになりそうだし」
「俺だけじゃないよ。牧野に手を出せば、敵になる奴はいっぱいいる。牧野の周りには、そういうやつがいっぱいいるんだ」
「物騒だな」
 そう言ってくすくす笑い。
 コーヒーを飲み干すと、祥一郎さんは立ち上がった。
「そろそろ帰るよ」
「あ、でも西門さんが―――」
「いいんだ。また怒られるのは勘弁だし、もう行くよ―――牧野さん」
「はい」
「外の、車のところまで送ってくれる?―――最後の我儘だと思って」

 そう言って、西門さん顔負けのとろけるような笑顔を向けられて。

 不覚にも見惚れてしまったのは、類とあたしだけの秘密にしておこう、と思った・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 とりあえず、祥一郎さんにもその想いを昇華させてあげないとね。
 て、また総ちゃん出てないし。

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2010 White day ~君/に/届/け・風爽~

Category : novels(コナン)
 翔太は、爽子の姿を探していた。

 今日は3月15日。

 本当は14日に会いたかったのだけれど、翔太にも爽子にも用事があり、会うことができなかったから。

 だから、今日の放課後会って渡したいと思っていたのだけれど―――

 放課後になると翔太はすぐにピンに呼び出され雑用を押し付けられてしまったため、爽子にそれを伝えることができずにいたのだ。

 げた箱にはまだ爽子の靴があったから、帰ってはいないはず。

 でも、教室にはいないし、いったいどこへ・・・・・?

 ふと思い立って翔太は屋上へ足を向けた。

 そして扉を開けようとして。

 そこから聞こえてきた声に、足をとめた。

 「貞子ちゃん、これ受け取ってくれる?」
 それは、三浦健人の声だった。
「師匠―――あの、これは―――」
「今日、ホワイトデーじゃん。だから」

 その言葉に、どきんと翔太の胸が鳴る。

 ―――ホワイトデーだからって―――なんで?まさか、黒沼バレンタインデーに三浦にも・・・・・?

 今年は自分だけが特別だって。

 そう思ってたのに、違った・・・・・・?

 「え、でも、あの―――」
 戸惑ったような爽子の声。
「貞子ちゃんには今までいろんな意味で悪いことしちゃったなって思ってたんだ。これはお詫びの意味と―――それから、お礼」
「お礼・・・・・?あの、あたし師匠に何も―――」
「俺ね、貞子ちゃんと同じクラスになれて良かったと思ってるよ。いろんな意味でね。だから、あんまり深く考えずに、これ受け取っといて」
「でも―――」
「本当はバレンタインデーのときでもよかったんだけど、さすがにあやね達に怒られそうだったし風早に恨まれそうだから。貞子ちゃんが変に誤解されても困るだろうし」
「お、お気づかいどうも・・・・・」
「ははっ、礼言われるようなことじゃないんだけどね。そういうとこが貞子ちゃんだよな」
「え―――」
「―――俺、貞子ちゃんが好きだよ」

 ―――!!

 「貞子ちゃんには、幸せになってほしいと思う。だから、何か困ったことがあったら言ってよ。俺に出来ることなら何でもするからさ」
「あ―――ありがとう」
「ん・・・・・。じゃ、俺もう行くね。こんなとこまで呼び出してごめん」
「いえ、あの、これ、どうもありがとう」
「どういたしまして。じゃ!」

 扉を開け、健人が通り過ぎていく。

 咄嗟に扉の陰に隠れた翔太には気付かず、そのまま階段を下りて行くのを見届け―――

 翔太は、そっと屋上へ出た。

 爽子が、健人から受け取ったらしいかわいらしくラッピングされた袋を開けていた。

 中から出てきたのはきれいなピンク色のハンカチで―――

 「―――かわいい」
 ぽつりと零れた言葉。
「黒沼」
「え?あ!風早くん!」
 ようやく気付いた爽子が、翔太を見る。

 翔太は黙って爽子の傍まで行くと―――

 ポケットから、小さな袋を取り出した。
「―――これ、受け取ってくれる?」
「え―――」
「ホワイトデーだから―――」
 その言葉に、爽子の頬が赤く染まる。
「あ―――」
「受け取って」
 目の前に差し出されたそれを、微かに震える爽子の手がそっと掴む。
「―――開けてみて」
 小さな黒い袋を開け、爽子が中から出したのは―――
「わ―――きれい・・・・・」
 クローバーのネックレス。
 一昨年のクリスマス、爽子が初めて翔太からプレゼントされたストラップに似ていた。
「―――つけさせてくれる?」
「え?でも―――」
「貸して」
 翔太は爽子の手からそのネックレスを取ると、それをそっと爽子の首にかけた・・・・・。

 さらりと、爽子の黒髪に触れるその手に。

 爽子の胸はドキドキと落ち着かない。

 ―――どうしよう。震えてしまう―――

 じっと、身動きも出来ずにいる爽子。

 翔太はネックレスを着け終えてもそのままじっと爽子を見つめ―――

 次の瞬間、爽子の体をぎゅっと抱きしめた。

 「か―――風早、くん?あの・・・・・」
「―――いやだ」
「―――え?」
「俺以外のやつからもらったものなんて―――見たくない」
「あ―――」
「ごめん・・・・・黒沼が悪いわけじゃないってわかってるけど―――でも、いやなんだ。俺、すげえわがまま――――」
「そ、そんなこと―――」
「わがままで、独占欲強くて―――でも、俺のこと嫌にならないで」
「な、ならないよ、なるわけないよ・・・・・」
「うん・・・・・」

 そっと体を離し、真正面から爽子を見つめる。

 翔太の笑顔に、爽子の胸は早鐘のように騒がしく―――

 「好きだよ―――。誰にも、渡したくないくらい―――」

 「風早く―――」

 掠めるように。

 考える間もなく、唇が重なった。

 あっという間の出来事。

 だけど、爽子にはまるで永遠の時のようにも感じられて―――

 涙が、溢れていた。

 「わたしも―――好き―――」

 誰よりも―――

 そして

 再び、2人の影が一つになった・・・・・。


                         fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 健人には、翔太のライバルとしてもうちょっと頑張ってほしかったなあと思ったのは、私だけ?

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2010 White day ~花より男子・類つく~

Category : 2010 White day ~花より男子~
 「―――行くよ?牧野」

 「ちょ―――、待って、花沢類、あ―――」
 「出発♪」
 「ぎゃあ―――!」

 いつもながらの急発進、急加速―――。

 大学のキャンパスを出た途端類の車に乗せられたあたし。

 ―――まだ死にたくなーい!

 生きた心地のしないまま、ぎゅっと目を瞑っている間についたのは―――

 「牧野、いつまで目え瞑ってんの」
 類の呆れた声に目を開く。
「ここ―――」
 見渡す限りピンクと白の花の絨毯が広がっていた・・・・・。
「きれー・・・・・」
「だろ?牧野ならきっと喜んでくれると思って」
「すごいね。でも、何で急に?」
「だって今日はホワイトデーだろ?バレンタインのお返し」
「あ―――そっか」
 そんなことすっかり忘れていた。
「―――ここまでくれば、あいつらにも邪魔されないし」
「え?」

 気づけば、類がにっこりと笑い、あたしを見つめていた。

 薄茶色のビー玉のようなっ瞳に見つめられて、あたしはドキドキする。

 「牧野と、2人きりになりたかったんだ」
 きゅっと、手を握られる。
 それだけで、なんだかすごく緊張してしまう。
「あの、類―――」
「バレンタインデーのチョコレート・・・・・。すごくうれしかったけど・・・・・・」
「けど・・・・・?」
「ちょっと、不満」
 切なげに揺れる瞳が、あたしを捕える。
「不満って―――おいしくなかった?」
 手作りのチョコレート。
 結構頑張って作ったんだけどな。
「味のことじゃないよ」
「じゃあ・・・・・」
「総二郎やあきらにも、同じものあげてたでしょ」
「それは、だって」
 パパや進にも、同じチョコレートを渡した。
 だって、バレンタインデーだし。
「それが不満。牧野からもらったって、総二郎もあきらも嬉しそうにしてて―――なんか、悔しかった」
 そう言って、ちょっと顔を顰める類。
「俺だけが、特別ってわけじゃないんだって思ったら、悔しかった」

 どきんと、胸が鳴る。

 ―――特別?

 だって、そんなの―――

 「俺にとって、牧野は特別だよ。でも―――牧野はそうじゃない?」
 きゅっと、あたしの手を握る手に力がこもる。
「あたし―――」
「総二郎もあきらも、おんなじ?一緒にいるのが俺じゃなくても良かった?」
 まっすぐに見つめてくる瞳から、逃れられない。

 心の奥まで、見透かされてしまいそうで―――。

 「俺は―――ずっと牧野と一緒にいたいって思うけど―――牧野は、そうじゃなかった?」

 「あたし―――だって、あたしが、そんな風に思ってもいいの?」
 あたしの言葉に、類の目が瞬く。
「なんで?いけないの?」
「だって―――類の傍にいるのが―――ずっと一緒にいるのが―――あたしで、いいの?」
「牧野が、いいんだよ」
 そう言って、にっこりと微笑む。
「これから先もずっと、俺の隣には牧野がいてほしい。1年後も10年後もずっと―――こうして一緒にいてほしい」

 涙が、溢れ出す。

 いつでも、あたしの隣にいてくれる人。

 だけど、それには限りがあるって思ってた。

 不意に、唇が重なる。

 キスしたことに気付くのに、数秒かかった。
「―――る、類!」
「ホワイトデーだから」
 にやりと笑う類を、睨みあげる。
「意味わかんない」
「―――他の奴にはさせちゃダメ。俺だけ」
 頬を包む、類の掌が冷たくて心地よかった。
「俺にだけ―――キス、させて」
 
 言葉にならなくて。

 あたしはただ、頷いた。

 頬を伝う涙を、類の唇が掬う。

 「―――好きだよ、牧野」

 風のように、類の声が耳元を掠めていく。

 そしてまた、唇が重なって―――。

 「好きだよ―――類が・・・・・」

 素直な気持ちが、口から零れる。

 「大好き―――」

 目を開ければ、そこには嬉しそうに微笑む類がいて。

 咲き乱れる花をバックに、花よりもきれいだなんて、ちょっと憎たらしいけど。

 でもきっと来年も、そして10年後も。

 この人の傍にいたいって、そう思える人だから―――

 「ずっとそばにいて・・・・・」

 何度でも、キスをしよう。

 2人だけの、特別なキスを―――


                      fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一番難しかった、今回の類つく。
 何をテーマにすればいいのか全然思い浮かばなくって。
 ちょっと苦しまぎれの作品になってしまいました。

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2010White day ~花より男子・総つく~

Category : 2010 White day ~花より男子~
 「何が欲しい?」

 西門さんの言葉に、あたしはちょっと考えたけれど。
「―――別に、欲しいものなんてないよ」
 その言葉に、がっかりしたように息をつく西門さん。
「今日はホワイトデーだろ?今日くらい、何でもしてやるのに。たまにはわがまま言えよ」
「わがまま?」
「そ。俺はお前のわがままが聞きたい」
 そう言って笑う西門さんの笑顔が眩しくて、ドキドキしているのを悟られないように目をそらす。
「そ、そんなこと急に言われても、思いつかない。欲しいものなんて本当にないし―――」
「ふーん・・・・?んじゃ、今日は俺に付き合えよ」
「へ・・・・・?」


 連れて行かれたのは、海の傍の高級ホテルの最上階。

 全面ガラス張りの部屋から見える景色は、言葉をなくしてしまうくらいきれいで―――

 しばらくそれに見惚れていると、西門さんが後ろからあたしの腰に手を回してきた。
「―――いつまでもここに張り付いてないで、俺の方も見てくれよ、つくしちゃん」
 チュッと、髪にキス。
 思わず肩が震える。
「―――ワイン、運んでもらったんだけど。乾杯しない?」
「え―――」

 振り向けば、丸いテーブルの上には白ワインとチョコレートの盛り合わせ。
「いつの間に―――」
「お前が海に見惚れてる間に。―――おいで」
 西門さんに手をひかれ、テーブルの傍のソファーに身を沈める。

 慣れた手つきでグラスにワインを注ぎ、2人で乾杯。

 ちょっと辛口のそれは、甘いホワイトチョコレートとバランス良く口の中で溶けあい―――
「―――おいしい」
「だろ?きっと気に入ると思って―――取り寄せといたんだ」
「って―――じゃあ、最初からここに来る予定だったの?」
「当たり前だろ?もう1ヶ月も前から予約してるよ」
 にやりと笑う彼に、いつもながらやられた、とあたしは息をついた。
「お前が、欲しいものはないって言うのもわかってたし。どうすれば喜んでもらえるかって、これでも必死に考えたんだぜ」

 女の子の扱いには人一倍慣れてる西門さんがそんなことを言うのも不思議に思えたけれど。

 でも、それくらいあたしのことを思ってくれてるんだって思うとやっぱり嬉しくて。

 「ありがと。すごくうれしいよ」
 素直に言葉にすれば、ちょっと意外そうに目を瞬かせて。
「何よ、その顔」
「いや―――お前がそんなふうに素直だと、ちょっと調子狂うなと思って」
「たまには、あたしだって素直になるの。この部屋もすごく素敵だし―――ちょっと贅沢過ぎる気もするけど」
「ホワイトデーだからな」
「うん、だから―――今日は、素直に受け取っておこうって、思ったの」

 見上げれば、西門さんも嬉しそうにあたしを見つめていて。

 自然に重なる唇。

 ふわりとワインの香りがして。

 それから、チョコレートの甘い香りが―――

 ワインのグラスをテーブルに置き、何度も口づけを繰り返す。

 そのまま甘い雰囲気にのまれそうになった時―――

 「―――お前、こんなの持ってた?」
 西門さんの手があたしの髪をかきあげて。
 耳に揺れるピアスに気付き、いぶかしげな顔をする。

 プラチナ台に小さなローズクオーツが乗ったピアス。

 シンプルだけど女の子らしくてかわいいそれは―――

 「あ、これは花沢類から、ホワイトデーだからって今朝―――」

 言ってしまってから、しまったと思った。
 途端に、不機嫌に歪んでいく西門さんの顔。
「―――へーえ、俺と会うのに、類からもらったピアスつけてきたんだ?」
「だ、だって、類の前でつけて見せて―――そのままつけっぱなしになってたの、忘れてて・・・・・」
「類と会ったことも忘れてた?俺、初めて聞いたぞ、今朝類が来たなんて」
「それは―――聞かれなかったし―――」
「聞かれなきゃ言わないわけ?じゃ、他に何言ってないことがある?」
 いつの間にか、あたしの腰を抱く西門さんの手に力が込められていて。
「な、何も―――忘れてたわけじゃないけど、わざわざ言わなくてもいいかなって―――」
「―――俺に、隠そうと思った?後ろめたいから?」
「違うってば。だって―――」
「だって?」
「西門さんに―――そんな顔してほしくなかったから」
 その言葉に、西門さんが目を見開いた。
「ピアス、外し忘れたのは本当。着ていく洋服、ぎりぎりまで迷ってて、約束の時間に遅れそうで―――ピアスのことすっかり忘れてた。今日は―――ずっと、西門さんの笑顔が見ていたかったの」
「牧野―――」
「ホワイトデーだから・・・・・一緒にいられれば何もいらないけど、その笑顔だけ。西門さんの笑顔だけは見たくて。だから―――後ろめたいことなんてないけど、類のことは言わないでおこうって思ったの」

 困ったような、なんとも言えないような顔をして。

 西門さんは小さく息をつくと、再びあたしを抱きしめた。

 「―――ずるいよな、お前は」
「なんで」
「俺がお前にベタ惚れだって知ってて、そういうこと言うなよ。もう、怒る気もなくなった」
「ホント・・・・・?」
「ほんと。その代わり、今日は絶対離さないから―――覚悟しとけよ」

 わざと耳元で囁かれる言葉に、胸が熱くなる。

 「もう、あたしのが離れらんないから」
「―――も、限界。俺今、全く余裕ないからな」
 言い終わるより早く、唇を塞がれて。

 長く、熱いキスがあたしの心までも溶かしていくようで。

 そのまま2人、ソファーに身を沈め―――

 ようやくその腕から解放されたころ・・・・・

 あたしの耳についてたはずのピアスは、西門さんの手で外されていた・・・・・・。


                              fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 嫉妬なしで、甘~いホワイトデーにしようかと思ったんですけども。
 やっぱり総ちゃんはこうじゃないと。

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2010 White day ~花より男子・つかつく~

Category : 2010 White day ~花より男子~
 ―――絶対行くから、待っててくれ

 その言葉を、100%信じたわけじゃない。

 だって、めちゃくちゃ忙しい人だから。

 今までだって、だめになった約束はいくつもあるし。

 だから今回だって予想はしてたの。

 高級ホテルの、最上階スウィートで、窓の外の夜景を眺めながら、あたしは溜息をついた。

 『ホワイトデーは、2人で過ごそう』

 道明寺にそう言われて、有頂天になりかけたあたしだったけれど。

 夜中の11時を過ぎたころには、さすがにそんな気分も吹っ飛んでいた。

 「―――期待するほうが、悪いよね」

 会いたいと、言ってくれただけでも嬉しいのに。

 それ以上のことを期待してしまっているあたしがいた。

 最初から、こんな約束なかったものだと思えばいい。

 そうすれば、こんな悲しい気持ちもなくなって―――


 「牧野!!」
 突然扉が開き、道明寺が飛び込んできた。

 驚いて何も言えず固まるあたしに駆け寄り―――

 その力強い腕で、あたしの体をぎゅっと抱きしめた。

 「―――悪い、こんなに遅くなって・・・・・」
 その言葉を聞いた途端、あたしの目からは涙が溢れ出した。

 会いたかった。

 声が聞きたかった。

 その手に触れたかった―――。

 いつからあたし、こんなに欲張りになってた?

 「ぎりぎり、間に合ったな」
 ほっと息をつく道明寺を、きっと睨みつける。
「ぎりぎりすぎ!後30分しかないじゃん!」
「しょうがねえだろ。これでもめちゃくちゃ急いできたんだぜ」
「あたしが今日1日、どんな気持ちでここにいたと思ってんのよ!?」
「だから、それは―――」
「絶対、許さないんだから!」

 そう言って。

 あたしは道明寺のシャツをグイっと引っ張り。

 その唇に、チュッとキスをした。

 呆気に取られ、真っ赤になる道明寺。

 「―――ホワイトデーなんだからね」
「お、おお―――」
「遅れた分―――ちゃんと埋め合わせ、してよ」
「何すりゃあいいんだよ?」
 途方に暮れたようにあたしを見る道明寺に。
 あたしはその目をまっすぐに見つめ返して、言った。
「あんたの時間を、あたしにちょうだい。1時間でもいい、2時間でも―――あたしだけに―――あんたの時間を、ちょうだい」

 ずっと1人占めできないことくらい、覚悟はしてる。

 だから、少しだけでいい。

 あたしだけに―――

 「―――馬鹿だな、お前」
 溜息とともに零れる言葉。
「何よ、バカって―――」
「頼まれなくたって―――俺の時間はお前のものだよ。ちゃんと―――ずっと、そばにいる」
「ずっとって言ったって―――」
「当分、こっちにいられることになったから」
「え!?」
 驚いて、道明寺の顔を見上げる。
 にやりと、確信犯的な笑み。
「―――ホント?」
「ああ。だから―――一緒にいられる。明日も、明後日も―――俺の時間は、お前のものだよ」

 得意げにそう告げた道明寺の背中に腕を回し、思い切り抱きつく。

 道明寺の腕が背中に回る。

 固く抱きしめ会えば、もう言葉なんかいらなくて。

 あたしの時間はあなたのもの。

 あなたの時間はあたしのもの。

 そうやって、2人でずっと時間を刻んでいこう。

 これからも、ずっと―――


                     fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 忙しい彼を持つと大変だろうなあ。
 でもこの2人なら、そんなことも乗り越えていっちゃうんでしょうね。

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2010 White day ~花より男子・あきつく~

Category : 2010 White day ~花より男子~
 「―――何これ」

 目覚めると、部屋の中は真っ白な花で埋め尽くされていた。

 花といっても種類はいろいろで。

 ユリやバラ、カスミソウに―――後はなんだろう?名前も知らないような花がたくさん。

 ベッドに置きあがった姿勢のまま、しばらく花のむせかえるような匂いにかたまっていた。

 そのうちに、部屋の扉が静かに開かれる。

 「よお、起きた?」
 入って来たのはあきらだ。
「あきら―――これ、何?」
「何って、花だろ?つくし、そんなこともわからなくなったか?」
 キョトンとした表情の彼に、あたしはむっと顔を顰めた。
「それはわかってるの!じゃなくて、なんで寝室がこんなことになってるのかって聞いてるんだけど」
 あたしの言葉に、あきらはくすりと笑った。
「だって、今日はホワイトデーだろ?」
「ホワイトデー・・・・そうだったっけ」
 すっかり忘れてた。

 大学を卒業して、すぐにあきらと結婚して。
 
 あきらの秘書になって忙しく世界中を飛び回りながらも、愛する人の傍にいられる幸せな日々。

 バレンタインデーには、確かお義母さまに教わってチョコレートケーキを焼いたんだっけ。

 ちょっと失敗してしまったそれを、あきらはおいしそうに食べてくれて。

 そして、チョコレートと同じちょっとほろ苦いキスの味。

 特別な1日はあっという間に過ぎてしまったけれど―――

 ホワイトデーの存在なんて、忘れてた。

 「つくしらしいっちゃあらしいけど。これはちょっと予定外―――っつうか、白い花ってオーダーしたら、山ほど送ってきやがって」
「―――すごいね」
「でもせっかくだから、部屋中埋め尽くしてやろうかと思って」
 にやりと、まるでいたずらが成功した子供のように笑うあきら。

 普段大人な彼が、たまにこんなことをするのはちょっとかわいくて。

 そんな一面をあたしに見せてくれるのも嬉しくて。

 「―――すごい素敵。びっくりしたけど―――いい匂いだね、すごく」
「だろ?けど―――問題が1つあるんだよなあ」
「何?」
「お前のところまで―――どうやって行ったらいい?」

 そう。

 部屋いっぱいに敷く詰められた花は部屋の入り口とベッドの間にも隙間なく敷き詰められていて。

 そこを歩こうとすれば、当然花を潰してしまうことになる。
「―――あのさ、それよりあたしは、どうやって部屋から出ればいいの?」
「だよなあ」
「―――って、あきら!」
「まあ、待てって」

 あきらはその場にしゃがみ込むと、足元にあったバラの花を手に持った。

 そして、その前にあったカスミソウの花束も手に。

 そうして次々と花を手に取っていき―――

 「お待たせ」
 あたしの元へ来るころには、抱えきれないほどの白い花束をその腕に抱えていた。
「―――なんか、似合いすぎ」
 白い花束を抱えたあきらはまるで王子様のようで。

 まだパジャマ姿だったあたしは気恥ずかしさにシーツを引っ張り上げた。

 くすくす笑いながら、花束をベッドの上に放り、あたしの隣に潜り込んでくるあきら。
「せっかく迎えに来たのに、お姫様はまだパジャマ姿、か?」
「意地悪」
「そうか?せっかくだから―――今日はずっとこのまま2人で過ごそうか」
 優しく髪を撫でる手に、ドキドキする。
 その甘い笑顔に、いつまでもときめくあたしがいる。
「じゃあ―――今日だけは、あたしが1人占めしていい?」
「もちろん―――今日だけじゃなくって、俺はいつでもお前だけのものだよ」

 花よりも甘く優しいキスが落ちてくる。

 大好きな旦那さまと2人で過ごすホワイトデー。

 あたしだけの王子様に。

 もう一度、甘いキスを送って―――


                      fin.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ひたすら甘く。
 つくしを甘やかすあきら君。
 2人のラブラブな新婚ぶりを書きたくなってしまいました。

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恋心 50 ~花より男子・総つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「またか」

呆れて天を仰ぐ美作さん。

「だって」

むっと顔を顰めるあたし。

「だから、俺は無実だっての」

疲れきった顔の西門さん。

「そろそろ別れ時?」

楽しそうに見守る類。

「別れねえって!だから、あれは俺の門下生で、お前が怪しむ関係じゃねえんだって!」

「ホテルから出てきたじゃない」

「だから!彼女が1人で着付けできないから手伝ってくれって」

「わざわざホテルで?」

「彼女があそこに泊ってたんだよ。そこに呼び出されたんだから仕方ねえだろうが」

「で、そこで誘惑されそうになったと」

美作さんの言葉に、うっと詰まる西門さん。

「だ、だけど何もなかったんだからいいだろうが!」

「本当に何もなかったかどうかなんて、わかったもんじゃないし」

「ないって!あるわけねえだろうが!」

「ま、心配するな。お前と別れても牧野の面倒は俺がちゃんと見てやるよ。俺んとこなら妹たちも母親も牧野を気に入ってるし」

美作さんがにやりと笑う。

この人はただ単に面白がってるだけなんだけど。

「俺もいつでも大丈夫だよ。何なら今から一緒に住んでもいいし」

類もにこにこと笑う。

こっちは―――半分くらい、本気かも・・・・・?

「馬鹿言ってんじゃねえよ!俺は絶対別れないからな!」

額に青筋立てて怒る西門さんを見つめて―――

―――ま、これくらいで許してあげようかな・・・・・?

なんて。

彼の本気の顔を見て、満足するあたしだった・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 F2の助けも借りて、ちょっとした企み?
 総ちゃんの逆襲はどうなるんだろう・・・・・?

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もっと酔わせて vol.24 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 「西門さん―――」

 ほっとしたのかまずいと思ったのか。
 
 自分でもよくわからない。

 西門さんと祥一郎さんの間にピリッとした空気が流れているのだけはわかって、あたしは慌てて祥一郎さんから体を離した。

 「どういうつもり?兄貴。まさか初めからこれが目的だったのか?」
 西門さんの言葉に、祥一郎さんはふっと口を端を上げて笑った。
「まさか。俺はそこまでひねくれてないつもりだよ。今までのこと、ウソはついてない。婆さんの話も見合いの話も、困ってたのは本当だ。ただそれを牧野さんに頼もうと思ったのは―――お前が1人の女に絞るなんて、ちょっと信じられなくて。それがどういう女なのか、知りたかったっていうのが本音かな。親父みたいに、外に愛人を作るようなやつになるんじゃないかって心配してたのが・・・・・最初に聞いた時はまさかって思ったから」
 そう言って、今度はあたしに優しい笑みを向けた。
「ごめんね、牧野さん。君とゆっくり話がしたかったって言うのも本当だよ。それで―――ちょっと、総二郎に嫉妬した」
「嫉妬・・・・・?」
「君は、本当にすてきな人だよ。君みたいな女性が総二郎の相手でよかったって、本当にそう思った。それで―――俺にもそんな人がいたらってね」
「祥一郎さん―――」

 今まできっと、1人で頑張って来たのだろう。

 西門家に借りを返すためでもあっただろうし、西門さんのためでもあったんじゃないだろうか。

 自分のことを思い、離れていった弟のため―――。

 だけど、それも限界がある。

 1人はやっぱり、寂しいのだ・・・・・。

 「どんな理由があろうが、やっていいことと悪いことがあるぜ、兄貴。牧野、こっち来い」
 そう言って、大股に近づいてきた西門さんが、あたしの腕をグイっと引っ張る。
 あたしはまだふらふらする足取りで、西門さんに引きづられるようによろよろと歩いた。
「心配しなくても、これ以上何かするつもりはなかったよ。ただ―――牧野さんと一緒にいたいと思っただけだ」
「―――とにかく、今日はもう帰る。じゃあな」
 西門さんに抱きかかえられるようにして、あたしは玄関に向かい―――

 「―――牧野さん、ありがとう」

 祥一郎さんの声を、背中に聞いていた―――。


 「ごめん」
 マンションにつき、リビングに座らされたあたしは、類の持ってきてくれた水を一気に飲むと、そう言った。

 車の中からずっと、西門さんはむっと押し黙ったままだ。

 相当怒っているのだろうということが、その表情からも彼の纏うオーラからも感じられて―――思わず身震いする。

 触らぬ神になんとやら、で類は自室に引っ込み―――部屋は異様な静寂に包まれた。

 とにかく、すぐに西門さんに連絡しなかったあたしが悪いのは事実だし。
 そう思い、もう一度口を開く。
「ホントに、ごめん。すぐに帰るつもりだったのに、つい話しこんじゃって―――」
「―――何の話をしてた?」
 思ったよりも冷静な、その低い声にどきりとする。
「何って―――西門さんの小さい頃の話とか・・・・・?」

 ふうっと、大きなため息。

 やがて、西門さんはあたしの隣にどさっと座ると、あたしの顔をじっと見つめた。

 そしてしばらく何も言わず見つめられて、あたしの方はドキドキと落ち着かない。
「―――兄貴から、何度かメールが来たんだ」
「え―――」
「『もう少し、時間がかかりそうだ』『牧野さんが婆さんの相手をしてくれてる』『相手に引きとめられてて―――』って感じで、最後のメールが来たのが5時過ぎ。『夕食に招待されたから、帰りは遅くなりそうだ』って、それ見て、なんか妙だと思ったんだ」
「妙って―――」
「言っただろ?兄貴は俺とは違う。相手の話に合わせてるように見せかけて、自分が決めたことは絶対に曲げないタイプ―――わかりやすく言えば、表は俺で、裏が類みたいな感じだ」

 ―――なるほど、わかりやすい。

 て、感心してる場合じゃないんだけど。

 「その兄貴が、相手のペースに合わせて夕食まで一緒に―――なんていうのはおかしいって思ったんだ。それに、何度電話してもお前の携帯は繋がらないし」
「ご、ごめん」
「兄貴のことも、お前のことも信用してた。だから、ぎりぎりまで待ってようと思って―――けど、あんなことになってるんだったらやっぱりもう少し早く行動すりゃあよかった」
 そう言って、西門さんの手があたしの頬を撫でる。
「―――お前、今自分がどんな顔してるかわかってる?」
「え・・・・・?」
「アルコールのせいで目が潤んで、頬も赤くなって、口は半開きで、息が荒くなって―――そんな表情、兄貴に見られたのかと思うと、無性に腹が立つ」

 ぐっと西門さんの顔が近付き、そのままぶつかりそうなところで止まり、じっと見つめられる。
「たとえ兄貴だって―――お前を渡すつもりなんかない。あのままキスでもしようもんなら、さすがに俺も兄貴をぶん殴ってたぜ」
「キ、キスなんて―――」
「されそうになってた。少なくとも、あそこで俺が止めなかったら、兄貴はキスしてたよ」

 唇が触れそうなところまで近づく。

 だけどその鋭い視線はあたしを射抜くようで。

 「俺の兄貴だろうが、男は男だ。もう少し自覚しろよ、お前は女なんだって。男を誘惑するくらいの色気は持ち合わせてるんだ、お前でも」
「―――ごめんなさい。反省、してるよ。つい―――話に引き込まれちゃって」
 あたしの言葉に、西門さんは溜息をつき―――
 そのまま、ぎゅっとあたしの体を抱きしめた。
「―――気が気じゃなかった。マジで、すげえ焦った」
「―――うん」
「頼むから―――俺以外の男の前で、無防備になるな。籠の中にでも閉じ込めておきたくなる」
「か、籠はちょっと―――」
「―――今日は、お仕置きな」

 耳に吐息を吹きかけながら、わざと低い声で囁く。

 途端に、あたしの体は熱くなり―――

 ようやく冷めてきたと思っていた酔いが、再びあたしの体を駆け巡り、頭を沸騰させるような勢いで。

 「―――やっぱり、だめ」
「何が?」
 むっとしたような西門さんの声。
 でも。
「西門さんじゃなきゃ、だめ―――」
 あたしの言葉に、西門さんが驚いたように目を見開き、あたしを見つめた。
「祥一郎さんはすてきな人だけど―――こんな気持ちになるのは、西門さんだけ。やっぱりあたし―――西門さんが、好きだよ・・・・・」

 その瞬間、西門さんの頬が赤く染まった。

 「この酔っ払い―――そんなこと言ったら、止まらなくなるぞ」
「―――いいよ」
「反則っていうんだ、そういうの―――。もう、絶対離さねえから、覚悟しとけよ」
「―――うん・・・・・」

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 互いに、ベタ惚れなんです。
 もちろん周りも気づいてるし、たぶん、祥一郎さんは総ちゃんがうらやましかったのかな。

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恋心 49 ~花より男子・あきつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
「馬子にも衣装だな」

ウェディングドレスに身を包んだあたしを見て、美作さんが笑う。

白いタキシード姿の彼はいつもにも増して大人っぽくて麗しくて。

関係者でもない通りすがりのような人たちまでもが教会に押し寄せ、美作さんに見惚れていた。

そしてあたしに向けられる視線はいつもの通り―――

『なんであんなこが―――』

そりゃあ、美作さんに比べたらあたしなんて子供っぽくて。

釣り合わないことくらい自覚してるけど。

いじけるあたしに、悔しいくらいのきれいな笑顔を向けて。

「大丈夫。お前はきれいだよ。なんたって、俺が選んだ女なんだから」

「―――ホント?」

「ん―――。もっと自信もて。俺が、他の男に取られるのが嫌で結婚式早めたくらいなんだ。そのくらい、お前は魅力的だよ」

そんなことをサラっと言ってのけるこの人には、やっぱり敵わない。

ずっと、この人の隣にいたい―――。

その想いが、ようやく届いた。

「―――大好き」

「俺も―――」

2人のキスに、どんなに黄色い悲鳴が響いたって―――

2人の世界には、絶対に入ってこれないんだから―――



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 F4におけるあきらの立場って、いつも相談役とか脇を固めてるって感じで、今一人気の度合いがわからないというか。なので、あきらがいかにもてるかみたいなところをたくさん書きたくなってしまうんです。

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もっと酔わせて vol.23 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 「うわ、これすごくおいしい!」
 目の前に並べられた食事を口にした亜希子ちゃんが、頬を紅潮させる。
 素直な反応が高校生らしくて、思わず笑みが漏れる。
「たくさん食べて。せっかくだから」
 祥一郎さんの言葉に、嬉しそうに頬を緩ませながらも遠慮がちに口を開く。
「でも・・・・あんまり食べると太っちゃうから」
「気にすることないのに。亜希子ちゃん、別に太ってるわけじゃないんだし、日本食なら太りにくいから大丈夫だよ?」
 あたしが言うと、亜希子ちゃんはちょっと照れたように微笑んだ。
「ありがとう、つくしさん。でも―――あたし油断するとすぐに太る体質みたいで。彼氏にも、最近太ったって言われて―――」
 悲しそうに眼を伏せる彼女を見て―――ピンときた。
「もしかしてケンカって―――それで?」
「はい」
 あたしは再び祥一郎さんを視線を交わす。
 多感な高校生くらいのときにはよくあることだろう。
 傷つけるつもりで言ったわけじゃなくても、普段からそういう言葉に敏感になってる女の子には、ショックな言葉だ・・・・・。
「大丈夫。君は太ってないよ」
 祥一郎さんが優しい眼差しを亜希子ちゃんに向ける。
「それに、君くらいの年の女の子はちょっとぽっちゃりしてるくらいのが、健康的でかわいいと思うよ」
 彼くらいの魅力的な男性から言われる言葉というのは、まるで魔法のような効果があるようで。
 亜希子ちゃんはパーッと頬を染め、瞳を潤ませた。
「あ―――ありがとうございます」
 そんな彼女の表情を見て、おばあちゃんも安心したようだった。
「ありがとうね、先生。やっぱり先生に会ってもらって正解だったねえ。結婚というのはなしにしても―――これからも、この子に何かあった時には先生に相談に乗ってもらおうかねえ」
 その言葉に、祥一郎さんはちょっと苦笑して。
「―――おれで役に立つのなら、それでもいいけど。でも、お見合いの話はもうなしにしてくださいよ」
「はいはい。こんな可愛い恋人がいるんなら、仕方ないねえ。先生も早く、結婚すりゃあいいのに」
「まあ、そのうちに―――ね」
 そう言って、祥一郎さんは困ったように視線を泳がせたのだった・・・・・。


 食事を終え、店を後にしたあたしたちは再び車に乗っていた。

 「あ、西門さんに電話しなきゃ」
 ふと思いついてバッグから携帯を取り出そうとして―――
「ちょっと待って」
 その手を、祥一郎さんに押さえられる。
「え?」
「もうちょっと・・・・・牧野さんと話がしたいんだけど、だめかな」
「あたしと話、ですか?」
「うん」

 連れて行かれたのは、祥一郎さんの住居兼病院で―――。
 『西門医院』の文字に、なんだか不思議な気持ちになった。
「家の玄関はこっちなんだ。どうぞ」
 そう言って案内されるままに、その家に入る。
 きれいに片づけられた家の中は、落ち着いた色調の家具で揃えられていて、祥一郎さんらしい雰囲気を醸し出していた。

 「思っていたよりも早く終わったし、この後どうせ予定もないから―――もう少し牧野さんと話したいんだ」
 そう言いながら祥一郎さんはあたしをリビングのソファーへと促し、自分はキッチンの中へと入って行った。
「あの、お構いなく」
 何となく落ち着かなくて、ソファーに浅く座っていたあたしは、キッチンの祥一郎さんに声をかけた。
「ああ、気にしないで、すぐ行くから―――」

 その言葉通り、2,3分も経つと、祥一郎さんが2つのグラスとワインのボトルを持ってきたのだった。
「これ、スパークリングワインなんだ。患者さんからいただいたんだけどね、1人じゃ飲む気にならなくて。牧野さん、飲めるよね?」
「え、でも、あの―――どうせだったら西門さんも一緒の時にした方が―――」
「ああ、総二郎とはまた別の機会にでも飲むよ。今は、君と飲みたいんだ」

 ―――そう言われても・・・・・

 さすがに、この状況はどうなんだろうと困ってしまった。
 西門さんにも釘を刺されたのに、のこのこここまで付いて来てしまったこと自体、ばれたら怒られそうな気がした。

 「大丈夫。総二郎には言わないよ」
 くすりと、まるであたしの心なんか見透かしてしまったように言う。
 その眼差しも、やっぱり西門さんに似ていてドキッとする。
「今日は本当に助かったよ、ありがとう」
 祥一郎さんが、グラスにワインを注ぐ。
 炭酸の泡が、シュワシュワと心地いい音を立てる。

 目の前で注がれ、はいと渡されてしまえば、飲まないというわけにもいかない気がして。

 あたしはそっとグラスに口をつけた。
 甘く、程よい酸味のスパークリングワインが口の中に広がる。
「あ―――おいしい」
「よかった。すごくおいしいからって勧められてね。だけどそんなに美味しいものなら、なおさら1人で飲むのは寂しいでしょ?」
「そう―――ですね」
 それは確かに。
「牧野さんとなら、おいしいお酒が飲めそうな気がしたんだ」
 そう言って笑う祥一郎さんの顔は、西門さんと似ているようで、やっぱり少し違う。
 この人は―――寂しい人、なのかな―――


 あたしは祥一郎さんと一緒にワインを飲みながら、いろんな話を聞いた。
 西門さんの子供の頃の話とか、中学生の頃のF4の話とか。
 今まで知らなかったような西門さんの話をたくさん聞くことができて、すごく楽しかった。
 それに、西門さんとはちょっと違う落ち着きが祥一郎さんにはあって、そんなところも新鮮であたしは話に引き込まれていった。

 気づけば時間も大分経ち、ワインのボトルも空に・・・・・。

 「あ、もうこんな時間?」
 ふと部屋の壁かけ時計に目をやると、時間は夕方の6時を過ぎていた。
「ああ、本当だ。ずいぶん話しこんじゃったね。でも、それにしては総二郎から電話かかってこないね」
 そう言えば・・・・と、あたしも不思議に思ってバッグから携帯を取り出して見る。
 そこで、大変なことに気付いた。
「あ!」
 携帯の電源が、切れていたのだ―――。
「そう言えば、あのお店に入る前に切っておいたんだ・・・・・」
 すっかり忘れていた。

 ―――これは―――さすがに怒られるかも・・・・・

 1人青くなっていると、祥一郎さんがすっと立ち上がった。
「ごめん、総二郎には俺から説明するよ。車で送るってわけにもいかないし、今タクシー呼ぶから―――」
「いえ、祥一郎さんのせいじゃないです。あたしがうっかりしちゃって・・・・・ここからなら、駅もそんなに遠くないし1人で大丈夫―――」
 そう言って立ち上がろうとして―――

 ゆらりと目の前が揺れる。

 やば、結構キテルかも?

 そのままよろよろと倒れそうになった―――かと思ったら、寸でのところで力強い腕に支えられる。
「―――大丈夫?1人で帰るのは無理だと思うけど―――」
 すぐ耳元で祥一郎さんの声が響き、ドキッとして思わず反射的に離れようとして―――

 またふらりとよろけ、今度はしっかりと抱きすくめられてしまう。
「危ないよ。もう少し、休んでいけば?」
「そ、そういうわけには―――あの、西門さんに電話を―――」
 慌ててまた離れようとして―――

 くすりと、耳をくすぐるような笑い声。

 ぞくりと何かが背中を駆けあがるような感覚に、息を飲む。

 「俺が怖い・・・・・?」
 すぐ耳元で聞こえる声が、低く甘く、頭に響いてくる。
「あの―――離してください、あたし、帰らないと―――」
 祥一郎さんの腕が、しっかりとあたしの腰に回っていて、離れることができない。
 ワインのアルコールのせいで足にも力が入らず、立っているのもやっとだ。
「このまま―――帰さないって言ったら?」
 すぐ間近に、祥一郎さんの端正な顔。

 西門さんに似てるけど違う、大人の男の人の顔に、あたしの胸の鼓動が速くなる・・・・・。
「離したくないな・・・・・君を総二郎のところに、帰したくない・・・・・」
 冷たく繊細な掌が、あたしの頬を撫でる。

 吸い込まれそうな黒い瞳があたしを見つめていて―――目が、離せない。
 
 まるで金縛りにでもあったみたいに、あたしはそのまま動くことができず―――
 
 祥一郎さんの顔が、近づいてくる。
 
 そっと伏せられる、長い睫毛。

 そのまま唇が重なりそうになった時―――

 「―――そこまでにしとけよ、兄貴」

 リビングの入り口に立ってこちらを睨みつけていたのは―――

 「なんだ、もう来たのか―――総二郎」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 総ちゃん、遅!?
 ごめんね、祥一郎さん書いてたら楽しくなっちゃって。
 行き当たりばったりな話になっちゃいました。
 次回はいいとこあるかな?総ちゃん。

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秘密の花園 vol.3 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
「あなたがつくし―――それからあなたが進ね」

そう言って微笑んだのは、小柄な白髪の老婦人。

その笑顔は優しく、目元がママに似ていた。

「こんなに大きくなっていたとは・・・・・会いたかったよ」

隣にいた上品な白髪の老紳士も目元を緩ませてあたしたちを見つめた。

この人たちが、ママの両親―――あたしたちの祖父母だなんて。

あたしも進も頭の中がこんがらがってどう対応していいのかさえ分からなかった。

菅野コンツェルンと言えば、大企業をいくつも抱える日本を代表する財閥だ。

それこそ、あの道明寺家と肩を並べる程の財力を持ち、世界にもその名を轟かせている。

それが、ママの実家だなんて。

ママは、この両親に反対されてパパと駆け落ちしていたなんて。

そんなこと、寝耳に水。

とてもじゃないけど、現実のこととは思えなくて。

「あの―――私も進も、何も知らなかったんです。本当に―――」

「ええ。あなたのお母様は、私たちの実の娘よ」

祖母が、あたしの後ろにいたママへ視線を移す。

「どんなに探したか―――あなたには、話したいことがたくさんあったのに」

その言葉に、ママは目を伏せた。

今まで引っ越しが多いのは、借金のせいだと思ってた。

家賃が払えないからだって。

だから住み込みで働いたりしてたんだって。

でも、それは違ってた?

ママは、実家に帰りたくなくて―――それで逃げていたの・・・・・?

あたしは、押し黙ったままのママを、じっと見つめた―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっと設定に無理があるかなあとは思うのですが。
 その辺は少しだけ目を瞑っていただいて、楽しんでいただければ嬉しいです♪

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もっと酔わせて vol.22 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 「おはよう」

 約束のその日、祥一郎さんはマンションまであたしを迎えに来てくれた。
「おはようございます」
「じゃ、行こうか。外に車止めてあるから」
「車、持ってんの?」
 あたしの隣にいた西門さんがそう言った。
「ああ、中古だけどな、去年買ったんだ」
 そう言って、祥一郎さんが歩きだし、あたしも慌ててその後を追った。
「じゃ、行ってくるね」
「終わったら連絡しろよ。迎えに行くから」
「わかった!」

 心配そうに見送る西門さんに背を向けて。

 あたしは祥一郎さんの後についてマンションを出ると、その前に止まっていた車に乗り込んだのだった。


 「悪いね、こんなことにつき合わせて」
 車を運転しながら祥一郎さんが言う。
「いえ、気にしないでください」
「―――僕の話、総二郎から聞いてるかい?」
「あ―――少しだけ」
 正確には、類から聞いた話がほとんどだけれど。
「そう。僕があの家を出て―――総二郎とも会わなくなってもう4年経つ。あっという間のようで、僕にとっては長い4年だった。開業するのに西門の家から資金を援助してもらって始めたけど、どうにか自分の力で成功させて、援助してもらった分の借りは返したいと思ってたんだ」
 静かに、遠い昔ののことのように話す祥一郎さん。
「がむしゃらにやって来たよ。どうにか軌道に乗り始めて―――ようやく回りを見る余裕も出てきた。でも、総二郎と違って女性には縁がないもんだから、恋人もいないし、結婚したいとも思ってなかったんだけど―――総二郎が君と真剣に付き合ってるらしいって話を小耳にはさんでね、ちょっと興味持ったんだ」
 そう言って、くすりと笑う祥一郎さんは、なんだか楽しそうだった。
「あとくされのない相手だけを選んで、広く浅くの付き合いしかしなかったあいつが、どんなふうに変わったのか―――君と一緒にいるあいつを見て、何となくだけど―――わかった気がするよ」
「そう、ですか?」
 あたしには、よくわからなかった。
 まだ道明寺と付き合っていたころ。
 西門さんに言われたことがある。

 ―――牧野つくしが、F4を変えたんだ。

 そんな風に思ったことはなかった。
 ただ夢中で、何度も躓きながら、とにかく必死だったから。
 
 あの頃、西門さんのことを恋愛対象として見たことはなかったけれど―――

 でも、あたしも確かに、F4と関わって変わったのだろう。
 そして西門さんと付き合うようになってからも―――


 「ここで、待ち合わせをしているんだ」
 そう言って祥一郎さんが案内してくれたのは、落ち着いた雰囲気の日本食レストランだった。
 仲居さんに案内してもらい、個室に通される。
 そこにはすでに2人の姿が―――

 人の良さそうな、白髪の小柄なおばあちゃん。
 そして、今時の女子高校生だけれどやわらかい雰囲気がおばあちゃんによく似たちょっとぽっちゃりした感じの女の子。
「お待たせして、申し訳ありません」
 そう言って軽く会釈する祥一郎さんに合わせ、あたしも軽く頭を下げる。
「こちらが、牧野つくしさん。僕がお付き合いしてる人です」
 そう言って、祥一郎さんがあたしの肩を軽く抱くのに、ちょっとどきりとしてしまう。
「は、はじめまして、牧野つくしです」
 頭を下げるあたしを、珍しい動物でも見るように目を瞬かせながら見つめるおばあちゃん。
「ふーん・・・・・本当だったんだねえ、付き合ってる人がいるっちゅーのは・・・・・」
「だから、そう言ったでしょう」
 苦笑しながら、祥一郎さんはあたしに座るよう促し、自分もその隣に座る。
「君が、亜希子さん?」
 祥一郎さんが女子高生に声をかける。
 亜希子、と呼ばれたその女の子は祥一郎さんと目が合うとぽっと頬を染め、慌てて頭を下げた。
「は、はい。桜庭亜希子です」
「おばあちゃんからいつも話は聞いてるよ。家の手伝いを良くしてくれる、とてもいい子なんだって」
「い、いえ、そんなこと―――」
 カーッと真っ赤になって照れるその様子は、初々しくてとてもかわいらしかった。
「本当にいい子でねえ。だから、先生みたいな人のお嫁さんになってくれたら私も安心できると思ったんだけど―――そうかい、やっぱり付き合ってる人がいたのかい・・・・・」
 がっくりと肩を落とすおばあちゃん。
 なんだか申し訳なくなってしまって、あたしはちらりと祥一郎さんの方を見た。
 やっぱり、こんな風にこの2人を騙すようなこと、しちゃいけなかったんじゃないかと思えてくる。
「すまないね。言わなかったのは、彼女の両親にもまだ挨拶していない段階だったし、こんな風に結婚を見据えたような紹介もどうかと思ってたんだ。ただ、僕は真剣に彼女との将来を考えてるから―――それに、亜希子ちゃんもこれからきっといろんな出会いが待ってるだろうし、まだ見合いなんてしなくても、これだけいい子ならいくらでもいい男が現れるよ」
 祥一郎さんの言葉に、おばあちゃんは顔を上げ亜希子さんを見た。
「そうかねえ・・・・・。実は先日、この子が偉い落ち込んで帰ってきてねえ」
「おばあちゃん!」
「夕御飯も食べず部屋に閉じこもって―――」
「そんなこと今話さなくても!」
「だってお前・・・・・そんなに痩せちまって、わたしゃあんたがかわいそうで―――」
 うう、と声を詰まらせ、目頭を押さえるおばあちゃん。
 亜希子ちゃんはばつが悪そうに溜息をつくと、あたしと祥一郎さんをちらりと見て、口を開いた。
「ごめんなさい。あたし1人っ子で、昔からおばあちゃん子だったから、おばあちゃんもすごくあたしのこと心配してくれて―――」
「―――いいおばあちゃんだよね」
 そう言ってにっこりと微笑む祥一郎さんに、亜希子ちゃんはホッとしたように笑顔を見せた。
「はい。あの―――今回のことは、ごめんなさい。おばあちゃん、あたしのことを心配してくれたんです。あたしが、彼氏に振られて落ち込んでたから・・・・・」
「え・・・・・彼氏に?」
 あたしが聞くと、亜希子ちゃんはあたしの方を見て、こくりと頷いた。
「高校生になってから、初めてできた彼氏で―――でも先週、ちょっとしたことが原因でけんかになって・・・・・別れちゃったんです。それで落ち込んで、ご飯も食べられなくて部屋に閉じこもってたんです。もう、学校に行くのも嫌になっちゃって・・・・・。そうしたらおばあちゃんが、先生の写真を持ってきて、この人と見合いしないかって―――」
 
 ―――なるほど、そういうことか。

 あたしと祥一郎さんはちらりと視線を交わした。

 「最初は見合いなんて、って思ってたんですけど、写真見せてもらったらすごく素敵な人だし―――もしかしたら、あたしが見合いするって知ったら彼がヤキモチ妬いてくれるかなって―――」
 恥ずかしそうに、頬を染める亜希子ちゃん。
 
 くだらない、なんて思っちゃいけない。

 だってきっと、亜希子ちゃんにとっては一生を左右するくらいの一大決心だったんだろうから・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 F4が1人も出てこないって、どうなのよ?って感じですよね。
 次回は多分、総ちゃんが―――と、その前に祥つくって有り?(爆)

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2+1 ~君/に/届/け・風爽~

Category : 君に届け・二次~風爽~
テスト前で、今日は部活がない。

そして千鶴とあやねは今日はピンに雑用を頼まれ、借りだされている。

「雑用なら私が・・・・・」

そう言う爽子に、千鶴が言った。

「あー、いいのいいの。どうってことないよ、このくらい。その代わり貞子ノート、期待してるからさ」

爽子がまとめたノートがないと、勉強する気になれないという千鶴のため、爽子は先に帰ることにしたのだった。

そして、風早と龍も一緒に帰る。

「3人で帰るのって珍しいよな。龍、いつも部活だから」

風早の言葉に、爽子も頷く。

「うん、ほんと。真田君、いつも頑張ってるもんね」

「あー、まあ・・・・・好きなことだから」

いつものようにそっけなく答える龍だけれど。

頬を指でかく龍の顔は、微かに赤くなっている気もした。

「でも・・・・・勉強はあんまり好きじゃない」

「だよなー」

「だから・・・・・俺も、見たいんだけど」

「何を?」

不思議そうに聞く風早。

爽子も首を傾げる。

「・・・・・貞子ノート」

その龍の言葉に、爽子は驚き―――感激していた。

「も、もちろん、いいよ!」

爽子を挟んで、3人で並んでいたのだが。

爽子が感激して身を乗り出すようにしたことで、龍と爽子の距離がぐんと縮まる。

もちろん爽子は無意識なのだけれど。

風早の眉がピクリと動く。

「英語が・・・・・苦手で・・・・・」

「うん、じゃあ真田君に、最初に英語のノート渡すね!千鶴ちゃんには数学頼まれてたから―――」

―――まるで、2人が一緒に帰っていて風早がその横にくっついているような感じ―――

もちろん風早の気のせいなのだけれど。

「お、おれも!」

「え?」

爽子が振り向く。

「お、俺も―――科学とか、苦手だから、その―――」

「あ―――うん、じゃあ、風早くんには科学のノート、作ってくるね」

「さ、さんきゅ―――あ、でも、そんなに沢山じゃ、黒沼が大変だよな」

「ううん、大丈夫だよ。あたしの作ったノートがみんなの役に立つなら、嬉しい」

そう言ってふわりと笑う爽子の笑顔に、見惚れる風早。

そしてその横では、そんな2人を見て笑う龍。

千鶴が帰ってきたら、一緒に勉強しようかと考えていたことは、言わなかったけれど・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょい鈍の爽子ちゃんと実はやきもち焼きの風早くん。
 お互いの優しい気持ちが伝わるようなお話にしたくて・・・・・。

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恋心 48 ~花より男子・つかつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
久しぶりの休日を、道明寺の部屋でDVDを見て過ごしていた。

こんな風にゆっくりできるのは何ヶ月振りだろう。

どこかに出かけようかとも思ったけれど。

たまには部屋で過ごすというのも悪くない。

そう思っていたら。

ソファーで並んで座っていたあいつから、静かな寝息が聞こえてきた。

見上げてみれば、微かに体を揺らしながら、道明寺がまどろんでいた。

―――疲れてるんだよね―――

それでも、休みの日となれば必ず会いに来てくれる。

「俺が会いたいんだよ」

そう言ってくれるのが嬉しくて。

でも、素直になれなくて。

いつも憎まれ口ばかり言ってるあたし。

でも今日は―――

あたしはそっと、道明寺の体を引き寄せ、その頭を自分の膝に乗せた。

身じろぎして、それでもあたしの膝の上で気持ちよさそうに寝始める。

長い睫毛。

その強いくせ毛をそっとなでる。

宝物みたいに、大事にしたい気持ちがわきあがる。

―――ずっと、そばにいて―――

「―――大好きだよ・・・・・」

普段は口にできない言葉をそっと囁いて。

微かに笑みを浮かべたような道明寺の額に、キスを落とした―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 タヌキ寝入り?
 いやいや。司君は頑張ってるんだよね。

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もっと酔わせて vol.21 ~花より男子・総つく~

Category : もっと酔わせて ~花より男子・総つく~
 「その孫に―――俺のこと話したら本人も乗り気で、とにかく1度会いたいって言ってるんだって」
 祥一郎さんはそう言ってため息をついた。
「高校生だなんて、いくらなんでも若すぎるって言ったんだけど―――自分は老い先短いから、とにかく一度会ってくれの一点張りでどうにも諦めてくれる気配がないんだよ。それで、何とかうまく断ろうと思って・・・・実は付き合ってる人がいるって言っちゃったんだよね」
 その言葉に。
 西門さんの顔が引きつる。
「おい―――なんかすげえ嫌な予感がするんだけど」
 そんな西門さんを見て、祥一郎さんはにっこりと笑った。
「察しのいいお前なら、言わなくてもわかると思うけど―――」
「―――牧野に、その付き合ってる人ってのをやらせるつもりかよ?」
「その通り」
「ふざけんなよ!」
 西門さんが大きな声を上げ、一瞬レストラン中が沈黙する。
「ちょっと、西門さん落ち着いて―――」
「これが落ち着いてられるかよ。久しぶりに会ってみれば―――冗談じゃねえ」
「ふーん・・・・・結構本気なんだ」
 その祥一郎さんの言葉に。
 西門さんの頬が微かに染まる。
「―――当然だ。じゃなかったら親に紹介なんかしねえ」
「だろうと思ったよ。だからこそ―――牧野さんに頼みたいんだ」
「はあ?どういう意味だよ」
「お前が本気で惚れる相手なら、信用できる。こんなこと、その辺の女には頼めないだろ」
 その言葉に、西門さんはちょっと黙って考え―――
「けど―――ばれたらどうするんだよ」
「大丈夫だろ。もし万が一お前と牧野さんが一緒にいるとこ見られたとしても婆さんは目が悪いし、その孫とも俺はほぼ初対面だし、俺とおまえは似てるから俺と一緒にいるんだと思うだろうし」
「そんな都合良くいくかよ。似てるって言ったって見間違えるほどじゃ―――」
 心配そうな西門さんに対し、祥一郎さんはどこか自信ありげに頷いて見せた。
「見間違えてるんだよ」
「は?」
「よく、患者さんに言われるんだよ。渋谷でかわいい女の子とデートしてるところを見たとか、どこだかのクラブできれいな女の人口説いてるの見たとか―――。俺、渋谷も行かないしクラブにもここ数年行ってないしね。それ全部、お前だって考えるとずいぶん俺たち似てるみたいだぜ?」
 祥一郎さんのその言葉に。
 西門さんが言葉を失い、あたしはそんな西門さんをじろりと睨んだ。
「へえ―――そうなんだ」
「ま、待て、誤解だぞ!おい、それずいぶん前の話だろ?変なこと言うなよ!」
「さあ、どうだったかな。俺も聞いた話だし。で、どうかな、牧野さん。1日だけでいいんだ。ちょっと俺と一緒にその婆さんに会ってくれないかな。どうしても俺の彼女に会いたいって言われて。会うまでは信じられないって言うんだよね。今までそんな話したことなかったから―――。その孫も一緒に、俺と2人でいるところ見せたら納得すると思うんだけど」
「―――わかりました」
「おい、牧野!」
「だって―――1回だけなら、別にいいでしょ。人助けになるんだし」
 あたしの言葉に、祥一郎さんが嬉しそうに笑った。
「ありがとう!君ならそう言ってくれると思ってたよ。詳しい日にちと時間決まったら連絡するから、メアドとケー番教えてくれるかな」
「あ、はい―――」
 そう言って自分の携帯をバッグから取り出そうとして。
 その手を、西門さんに押さえられる。
「連絡なら、俺を仲介すりゃあいいだろ?」
「だって―――」
「じゃ、お前も協力してくれるってことだな?」
 にやりと笑ってそういう祥一郎さんに、西門さんは不本意そうにじろりと睨みながらも、渋々頷いた。
「今回だけは、協力してやるよ。二度とはやらねえぞ」
「オーケー。サンキュー、総二郎」
 そう言って笑う祥一郎さんの笑顔は。
 やっぱり西門さんにそっくりだと思って、つい見つめてしまうのだった・・・・・。


 「変わってなかったなあ、お前の兄貴」
 レストランを出て、あとから出てきた美作さんと類と合流する。
「あれで女がいないって、ちょっと嘘っぽいけど」
 美作さんの言葉に、西門さんは不機嫌そうに肩を揺らす。
「いないんだろ、牧野にあんなこと頼むくらいなんだから。見た目はそっくりでも俺と兄貴とじゃ性格がまるっきり違うからな。いつも言ってたよ。『俺は総二郎ほど器用じゃないから、一度に2つのことはできない』んだって」
「なるほどね。西門さんみたいに、何十又も掛けられるような人じゃないんだ」
 あたしの言葉に、西門さんの眉がピクリとつり上がり、類がぷっと吹き出す。
「笑うな、類!だから、それは昔の話だろ?いつまで怒ってんだよ」
「別に、怒ってなんか―――」
「怒ってんだろうが。だから、あんなこと引き受けたんだろ」
「そんなことないよ、あたしはただ祥一郎さんに頼まれたから―――」
「へ―え」
「何その言い方」
 睨み合うあたしたちを見て、美作さんが溜息をつく。
「やめろって。とにかく1度だけ、その婆さんと女子高生に会えばいいんだろ?どうってことないじゃん、そのくらい」
「それでその婆さんも納得してくれるなら人助けだよね」
 そう言って類も微笑む。
 西門さんは諦めたように溜息をつき。
「―――本当に、一度だけだからな」
 と言ったのだった・・・・・。


 西門さんの言う通り、祥一郎さんが患者さんに聞いた話と言うのはきっと過去のこと。
 あたしと付き合い始めてから、西門さんが他の女の子と付き合ってたことなんてないって、わかってる。
 でも。
 やっぱりちょっと不安だったのかもしれない。
 あたしでいいのかなって・・・・・。

 その日の夜、何となく眠れなくてベッドに寝そべりながらそんなことを考えていると、ノックの音が。
「牧野、起きてるか」
 西門さんの声。
「うん、いいよ、入って」

 部屋に入ってきた西門さんは、ベッドに座ると、あたしを見つめた。
「今日の話―――まだ、俺のこと疑ってる?」
 その言葉に、あたしはゆっくりと首を振った。
「疑ってはないよ。そりゃあ、ああいう話聞いて気分良くはないけど・・・・・でも、過去のことだって、わかってるつもりだし」
「そっか・・・・・」
「うん。でも、やっぱり自信なくて・・・・・西門さんが今まで付き合ってきた人たちのこと考えたら―――」
「そんなの、関係ないだろ」
「だって、きれいな人たちばっかりだったんでしょ?あたしは―――もしあたしと西門さんが2人でいるとこ見ても、カップルに見えるのかな?」
「くだらねえこと、気にすんなよ」
「くだらなくなんかないよ。あたしは―――」
 きっと西門さんを見上げたあたしの唇に、触れるだけのキス。
「他人の眼なんか、気にすんな。俺は、お前が隣にいてくれればいい」
「西門さん―――」
「それより。お前こそ浮気すんなよ?」
 一瞬にして顔を顰めて、むったしたようにそんなこと言うから、あたしは目を瞬かせた。
「浮気?」
「兄貴に見惚れてただろうが。いいか、俺が見てないからって必要以上に兄貴にくっついたりするんじゃねえぞ」

 その言葉に。

 一瞬呆けた後、あたしは思わずぷっと吹き出した。
「おい」
「ごめん、だって・・・・・何であたしが祥一郎さんに見惚れてたか、わかってないでしょ」
「はあ?」
「あんまり西門さんに似てるから―――西門さんの、ちょっと未来を見てるみたいで―――思わず見とれちゃったんだよ」
 そう言って見上げてみれば、西門さんは微かに頬を染めていて。
 あたしと目が合った瞬間、ぎゅっと抱きしめられて、その胸に顔を押し付けられた。
「恥ずかしいから、見んな」
「え―」
「―――それ言うのは、反則。怒れなくなるだろうが・・・・・」

 恥ずかしそうに。

 でもうれしそうなその声音に。

 あたしはちょっと幸せな気分になって、その胸に頬をすりよせた・・・・・。


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 前回、お兄さんの名前間違ってたので変更しておきました。
 お兄さんの名前って、一応出てきてたんですね。すっかり忘れてました。

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