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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
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秘密の花園 vol.31 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 『俺は、友達?それとも―――少しは恋愛対象として見てる?』

 花沢類の言葉が、頭の中でぐるぐる回る。

 あたしにとって、花沢類はいつだって特別な位置にいた。

 F4という存在を知った時からずっと・・・・・。

 だけど、それが恋なのかどうか、よくわからない。

 もちろん恋だと思ったこともあった。

 だけど、花沢類の中には静さんという素晴らしい女性がいて、あたしなんかその足元にも及ばないし、到底かなわないと思っていた。

 あたしにとって、類はどういう存在なんだろう・・・・・?


 「N.Yに行かなきゃならねえ」
 
 道明寺に呼び出され、学校の屋上へ行くと、そこにはF4が集まっていて、唐突に道明寺がそんなことを言い始めた。
「N.Y?何かあったのか?」
 美作さんの言葉に、道明寺が頷く。
「親父が倒れたんだ。今すぐどうってわけじゃねえけど、のんびり構えてる場合でもねえってことで明日には向こうに発つ」
「明日?また急だな」
 西門さんが目を丸くする。
 花沢類も、さすがに心配そうな顔をしていた。
「どのくらい向こうに?」
「さあな、それは親父の容体にもよるだろうし、わからねえよ。けどお袋が―――あのくそババアが、動揺してる。落ち着いてるように見えるけど、俺にはわかるんだ。あんなお袋の姿は今まで見たことがねえ。俺が―――ついてないと」

 びっくりした。

 なんだか急に、道明寺が大人びて見えた。

 こんなに変わるなんて―――

 やっぱり、どんなに離れていても、家族の絆って大きいんだ・・・・・。

 「牧野」
 道明寺が、あたしの方に真剣な眼差しを向けた。
「お前に―――話がある」
 その言葉に、F3がちらりと視線を交わした。
「―――俺らは行くよ。またあとでな」
 美作さんが言い、3人が屋上を後にする。

 「―――こんなことになって、俺もまだ頭がついてってねえんだけど」
「―――うん」
「今は、俺がしっかりしなくちゃいけない時期なんだと思ってる。だけど―――それでも、お前とのことだけははっきりさせておきたい」
 そう言って、道明寺はあたしの肩をつかんだ。
 真剣な、射抜くような眼差し。
 そのあまりにも強い眼差しに、あたしは身動きすらできなかった。
「―――俺と、結婚してくれ」
 そして、言われた言葉にも―――

 あたしは、すぐに口を開くことができなかった。

 冗談でしょ?なんて、とてもじゃないけど言えない。

 でも、急にそんなこと言われても、あたしには―――

 「牧野。俺は真剣だ。ババアにどんなに反対されようが、俺にはお前しかいねえと思ってる。どんなことがあっても―――お前のことは俺が守る。だから―――俺と、結婚してくれ」
「道明寺・・・・・あたしは・・・・・」
「牧野―――頼む」

 肩をつかむ手に、力がこもる。

 痛いくらいのその強さと、道明寺の眼差しに―――

 あたしは、自分の心の中に、何かが見えたような気がした。

 「―――ごめん。あたし、あんたとは結婚できない」
 はっきりと告げた言葉に、道明寺の瞳が揺らいだ。
「―――どうしてもか」
 その言葉に、あたしは頷く。
「あんたの気持ちは嬉しいよ。あんたが本気で言ってくれてることもわかる。でも―――今のあたしは、あんたのその思いに答えることができない。結婚するっていうことは、一生を共にするってこと―――。あたしはあんたと一生を共にする覚悟が―――できないの」

 道明寺は、しばらく無言であたしを見つめていた。

 その目は悲しみと―――不思議な落ち着きに満ちていた。

 あたしの答えを、知っていたようなその目に、あたしの胸がきしむように痛む。

 「道明寺、あたしは―――」
 口を開いた瞬間。

 道明寺が唇でそれを塞いだ。

 一瞬の、触れるだけのキス。

 「―――いい、言うな」
 少しだけ、悲しそうに微笑んだその顔は、今までに見た度の表情よりも優しくて。
 あたしは何も言うことができなかった。
「俺はまだ諦めたわけじゃねえ―――。けど、今はまだ―――やらなくちゃならないことがある。それが終わったら、必ず戻ってくる。その時に―――また、挑戦してやる」

 その言葉に。

 あたしはただ、曖昧に笑うことしかできなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 当分司は出番なしということで―――
 ごめんなさい。
 やっぱりF4全員との絡みは難しいです。
 そうなると、残りは―――?

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秘密の花園 vol.30 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 美作さんは言ってくれた。

 どんな結果になったとしても、自分はあたしの味方だと。

 自分が結婚できなかったとしても、あたしに一番近くで、あたしの幸せを見守っていられる立場にいたいと。

 あたしが菅野家の人間だとわかってから、婿取り合戦のようなものが始まって。

 親も乗り気だし、自分自身、あたしへの気持ちに変化が出て来て―――

 それは恋愛感情で、自分自身もあたしとの結婚を望んでると思ったのだけれど、それはちょっと違うような気がしてきたと。

 たとえば道明寺や、花沢類のあたしに対する気持ちとは微妙に違う。

 もっとおおらかで―――それでいて誰よりも愛しく思えるような―――。

 あのパーティーで甘い雰囲気に流されそうになった時、美作さん自身も流されていたって言っていた。

 それが、あの2人が現れたことでわかったって。

 「お前が菅野家の人間だからってだけでお前と結婚したがるようなやつは俺が許さない。あいつらに限ってそれはねえけど・・・・。お前の気持ちを無視して結婚を迫るようなやつに、お前はやれない。あいつらがお前を悲しませるなら―――そんときは、俺がお前を幸せにしてやるよ」

 そんな風に言いながらも、美作さんの瞳はどこまでも優しくて。

 親とも、兄弟とも違うけれど。

 でも、この人には何でも言えるような気がした。

 きっと、いつでも変わらず、あたしのことを見守ってくれるって。

 そんな思いが、あたしの中に生まれていた・・・・・。


 「気に入らない」

 久しぶりに、非常階段で花沢類と話していた。

 あのパーティーの前は、なるべく顔を合わせないようにしてたから―――。

 だけど、久しぶりに一緒にここでの時間を過ごす類はどこか不機嫌で。
「その役目って、俺の役目じゃなかった?」
「役目って・・・・・」
「牧野の傍にいて、牧野の気持ち、何でもわかってあげられるみたいな―――そういうのって、俺の役目だと思ってた。いつの間にそんなにあきらと仲良くなったの」
 声に抑揚はないけど、それが余計に類が本気で怒っているように感じさせて。
 あたしはちょっと冷汗をかいていた。
「な、仲良くって、別に―――美作さんて、前からお兄ちゃんみたいなキャラだったし―――ダンスなんか教えてもらってるうちに、いろいろ話せるようになった・・・・・のかな」
「―――どう思ってるの?あきらのこと」

 類の目はとても真剣で。

 とてもいい加減な答えなんかできそうになかった―――。

 「どうって―――友達―――だよ。すごく大事な、友達。ずっとなくしたくない、大事な友達だと思ってる・・・・・」
「友達―――それは、恋愛対象じゃなくて?」
「―――じゃ、ないと思う・・・・。それはたぶん美作さんがあたしのこと大切に思ってくれてるのと同じで―――うまく言えないけど、あたしも美作さんには幸せになって欲しいと思うから」
「じゃあ、俺は?」
「え―――」
「俺は、友達?それとも―――少しは恋愛対象として見てる?」

 じっと見つめられる、そのビー玉のような瞳には弱い。

 目を、そらすことができない・・・・・。

 「―――俺も、牧野には幸せになって欲しいと思ってるよ」
 あたしを見つめながら、類が言う。
「ずっとそう思ってたし、牧野が幸せなら相手が俺じゃなくてもいいと思ってた・・・。でも―――牧野があきらのことを大切だって言った時―――悔しかった。俺の知らない牧野を、あきらが知ってるみたいで―――今まで、俺は牧野のこと何でもわかってるってどっか自惚れてた」
 実際、類はあたしのことをよくわかってくれてるって、あたしも思ってたけど―――。
「だけど、牧野にはまだまだ俺の知らない顔がたくさんあって―――。俺は、そういうの全部知りたいって思った。それで―――他の誰よりも、牧野を知っていたいって思った・・・・・」

 切なげな声と、熱を帯びた瞳。

 まるで魔法にかかったみたいにあたしは動くことができなくて―――

 美作さんとキスしそうになった時とは違う、抗えない何かに捕えられたみたいに―――

 気付けば重なりあった唇から、類の切ないくらいの想いが伝わってくるようだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 大事な友達っていうのと、恋愛対象は違うもの。
 男と女ってその辺勘違いしてしまいそうだけど、やっぱり類にとってはつくしは友達じゃないと思うんだよね。

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秘密の花園 vol.29 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「雰囲気に流されたんだよ」

 不意に、美作さんが言った。

 ピリピリと張りつめかけてた空気が、そこで途切れる。

 「雰囲気・・・?」
 類が怪訝な顔をする。
「ああ。別に、牧野にとって俺が特別ってわけじゃねえ。ある意味このパーティーの雰囲気にのまれてるってだけだ。ま、それが狙いって言えば狙いだったんだけどな」
 そう言って美作さんは、あたしを見てにやりと笑った。
「けど・・・それを今ここで言ったら、元も子もねえだろ?」
 西門さんが、腑に落ちない顔をする。

 でも、その通りだ。
 現に、あたしはさっきこの場の雰囲気に流されてキスまでしそうになったけど。
 でもそれが雰囲気にのまれただけだなんて、美作さんに言われなかったら気付かなかったかもしれないのに。
 何で・・・・・?

 「さあな。牧野に後悔させたくなかった、ってとこか?」
 相変わらずあたしを見つめる美作さんの目は優しくて。
 なんだか胸が苦しくなる。
「―――どういう意味?」
 あたしの言葉に、美作さんは肩をすくめた。
「雰囲気に流されてたとしたら、きっとあとでそれに気づく時が来るだろ?そんときに―――お前に後悔させたくない―――ってか、後悔されたくはない。俺とお前がいつか結婚するとして。それはお前の意思であってほしいと思うからだよ」
「あたしの、意思―――」
「そういうこと。―――で、せっかくここまで来たお前らには悪いけど、今日は俺がこいつのパートナーだからな。今日だけは譲るつもりはねえから、帰ってくれねえ?ま、この場で適当に相手を見繕うつもりならそれでも構わねえけど?」
 
 美作さんの言葉に、2人が顔を見合わせる。

 「―――冗談だろ?牧野以外の女なんていらないよ」
 そう言って、類がくるりと背を向ける。
 続いて、西門さんも溜息をつき。
「今日のところは退散するよ。けど、もうこんな隠し事はなしにしろよな」
「さあ、それはお前らが見破ればいいだけの話だろ?」
 美作さんの言葉に、やってらんねえと呟きながら、西門さんも背を向ける。


 2人が行ってしまい、再び2人きりになる。

 なんとなく、顔が上げづらい。

 どんな顔をしたらいいのかわからない・・・・・。

 「来たのがあの2人でよかったな」
 美作さんの言葉にハッとする。

 そういえば、道明寺は来なかったんだ。
「あいつはお前に関しちゃ勘の働く奴だと思ってたけどな」
「―――美作さんだからじゃない?」
 あたしの言葉に、ちょっと目を見開く。
「俺?」
「美作さんだったら―――無茶なことはしないって思ってるんじゃない?」

 道明寺はバカだけど、変に野生の勘が働くところがあるから。

 美作さんが4人の中では一番大人で無茶なことはしないってわかってる。

 「―――ま、あいつはある意味素直だよな。人の言ったことをそのまま受け取る。今日のことを知ったらさすがに怒りそうだけど―――」

 それはなんとなく想像できて―――

 あたしは美作さんと顔を合わせ、ちょっと笑った。

 今度は甘い雰囲気にはならずに・・・・・



 「あきらてめえ!抜け駆けしやがったな!」
 
 月曜日。

 パーティーのことを知った道明寺が美作さんの胸ぐらをつかんで迫った。
「ちょっと!やめてよ道明寺!」
「牧野!てめえも何やってんだよ!俺のことを騙しやがって―――」
「騙したんじゃねえだろ?言わなかっただけだ」
 怒るでもなく、冷静にそう言う美作さんに、道明寺はますますカッカしている。
「同じことだろうが!類!総二郎!てめえらも何で言わねえんだよ!」
 傍で呆れたように見ていた類と西門さんに当たる道明寺。
 2人はちらりと顔を見合わせ、ほぼ同時に肩をすくめた。
「パーティー会場で暴れられるのも迷惑な話だしな」
「逆にややこしくなりそうだったから」

 顔を真っ赤にして怒る道明寺。

 他の3人―――あたしも含め4人は妙に冷静で。

 やっぱりあの場に道明寺がいなくて良かったと、あたしは胸をなでおろしていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あきらはやっぱりお兄さん的な感じかなあ。
 あきつくは、最初からあきつくをかこうと思ってないとなかなかそうならないみたいです。
 司も同じく―――てか、司は出そうと思わないとその登場もちょっと危うかったり(^^;)

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秘密の花園 vol.28 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 美作さんのリードでどうにか恥をかくことなく、パーティーの雰囲気にも慣れ始めたころ。

 「こちら、菅野会長のお孫さんですって?かわいらしいこと」
 品のいい中年の女性が、にこやかに話しかけて来た。
 あたしは慌てて頭を下げる。
「あ―――牧野つくしです」
「とてもしっかりしてらして・・・・・あきらさんとお付き合いを?」
 女性がちらりと美作さんを見上げる―――と。

 ―――あれ?

 その視線に、わずかに感じる違和感。

 今までの上品なイメージと微妙に違う空気。

 なんだろう?

 その時、美作さんがごく自然な感じであたしの肩を抱いた。
「さあ、どうでしょうね。僕は彼女一筋ですけど、競争相手が多いもので・・・・・」
 そう言ってにっこり笑うと、女性の表情がまた微妙に変わる。

 わずかに、ピリッとした空気が流れる。

 
 「失礼、ちょっと彼女が疲れてるようだ。あちらで休んできますよ」
 そう言うと、美作さんはあたしの肩を抱いたまま女性から離れた。
「美作さん―――」
「気にすんな。向こうで飲み物でも飲もう」

 連れて行かれたのはバルコニー。

 夜風がちょっと冷たいが、一休みするにはちょうどいい空間だった。

 「彼女とは、前にもパーティーで会ったことがあるんだ」
 美作さんの言葉に、ああ、と思い当たる。
「もしかして―――付き合ってたの?」
「いや―――食事に誘われて、1回だけ会ったけど。彼女の旦那とうちの父親が昔からの知り合いで。仕事でも繋がりがあったからな。仕事がらみとなると面倒なんだ」
「はあ・・・」

 あんな品の良さそうな人が―――

 女って怖い。

 「喉乾いただろ。飲めよ」
 そう言って、いつの間に持って来たのか飲み物の入ったグラスをあたしに差し出した。
「これ―――」
「心配すんな、ジュースだよ」
 そう言ってにやりと笑う。
「美作さんのは?」
「俺のはカクテル。大丈夫。そんなに強いのじゃねえよ。ジュースと変わんねえから」
 くすりと笑って、あたしの頭を優しく撫でる。

 こういう時の美作さんは、どこかお兄さんみたいな雰囲気を持ってる。

 渡されたジュースを口に含み、ちょっと息をつく。

 知らず緊張していたのが、溶けていくような感じだった。

 「―――大分、上達したな」
 美作さんの言葉に、あたしはその顔を見上げた。
 優しくあたしを見つめる瞳。
「そ、そうかな」
「ん。まだちょっと硬いけどな。上出来だよ」
 その言葉とちょっと甘い笑顔に。
 なんだか嬉しくなって自然と笑顔になる。
「美作さんのおかげだね」
 
 ふと、見つめ合い。

 2人の間に甘い空気が流れる。

 まるでこの空間に、2人だけで放り出されたように、周りの音が聞こえなくなる。

 美作さんの手が、あたしの頬に触れる。

 そのまま、引き寄せられるように2人の距離が近づいて。

 あと少しで唇が触れようというところ―――

 「そこまでにしておけよ」

 突然割って入った声に、ぎょっとしてあたしは美作さんから離れた。

 声の方を見ると―――

 バルコニーに出る窓のところに立っていたのは、西門さんと類だった。

 「なんだ、やっぱり来たのか」
 溜息とともに吐き出された言葉に、あたしの方が驚く。
「やっぱりって―――」
「そりゃ、お前が隠し事できないってことくらい読んでたからな。たぶんこの2人は嗅ぎつけてくるだろうとは思ってたよ」
 肩をすくめてそう言う美作さんを、西門さんが睨む。
「隠し事ってのはこのパーティーのことか?それともお前ら2人のことか?」
「は?」

 2人のことって、どういう意味?

 首を傾げるあたしと、にやりと笑う美作さんを、類が交互に見る。

 「見間違いじゃなければ―――今、キスしようとしてたみたいに見えたけど」

 その言葉に。

 あたしはカーッと顔が熱くなるのを感じた。
「あ―――あれはっ」
「俺が声をかけなければ、そのままキスしてたんじゃねえか?どういうことだよ、牧野。お前は、あきらが好きなのか?」
「あ、あたしは―――!」

 2人の痛いくらいの視線と、隣でにやにやと笑っている美作さん。

 3人を前に、あたしはこの場をどう切り抜けたらいいのかわからず、パニックに陥っていた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 やばい。
 危うくこのままあきつくにいきそうになってしまった。
 いや、それもありだなとは思ってたんだけど・・・・・
 そう言えば、この場に司が出せなかったなあ。

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独占 ~君に届け・風爽~

Category : 君に届け・二次~風爽~
黒沼と、何度目かのデート。

私服の黒沼は、制服の時とは雰囲気がまるで違っていて。

いつもドキドキしてしまう。

今日は一体どんな黒沼を見せてくれるんだろう。

そんな風に思いながら待ち合わせ場所に向かうと。

先に来ていた黒沼の姿が目に入り、俺は足を止めた。

長い黒髪が風になびいて、日の光で輝いて見えた。

淡い水色のワンピース。

手に持ったちょっと大きめのバスケットにはきっと今日も手作りのお弁当が入っているんだろう。

透き通るような白い肌に、胸が高鳴る。

いつもよりも明るい雰囲気に、通り過ぎる人がたまにちらりと黒沼を振り返る。

俺は慌てて黒沼の傍に駆け寄った。

「黒沼!」

俺の声にこちらを向き、微笑む黒沼。

「風早くん、おはよう」

その笑顔にホッとして。

でも落ち着かなくて。

その手を握った。

ぽっと染まる頬。

ちょっと恥ずかしいけど。

でも、離したくない。

俺以外にその笑顔を見せないでほしい。

そんな気持ちが、隠しきれなくて。

「行こう」

ゆっくりと歩き出す。

「うん」

隣に並んだ黒沼の髪が、風に揺れて俺の腕をくすぐる。

そんなことも嬉しくてしょうがない。

だから、ずっとこのままでいたい。

ずっと手を繋いで。

その瞳まで、1人占めしたいから・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最近なかなか更新できなくてごめんなさい。
 ちょっとスランプ気味です。
 頭の中の文章がまとまらない感じ。
 しばらくはこんな感じで、1週間以上お休みすることもあるかもしれません。
 気長に待っていただければ嬉しいなと思います。

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秘密の花園 vol.27 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 金曜日の夜、あたしはお爺様とお婆様に呼ばれ、大広間へと向かった。

 そこに広げられていたのは、たくさんのドレスや靴やアクセサリー。

 ファッションに疎いあたしでも、それがとても高価なものだということはわかった。

 アクセサリーについている宝石も、おそらく全て本物で・・・・・


 「明日のパーティーに、好きな物を着ていくといいわ」
 にっこりと微笑むお婆様。
 あたしはそのきらびやかな光景に暫し固まり―――
「あの―――凄過ぎて、どれを選んだらいいんだか―――」
 その言葉にお爺様とお婆様は顔を見合わせ、ふっと笑った。
「どれでも、自分の好きな物を選んでいいのよ。どれもつくしには似合うと思うのだけれど―――たとえばパートナーのあきらさんとも相性の良さそうな物を選ぶといいわ。あきらさんのことはよく知ってるでしょうから、彼のことをイメージして」
 お婆様の言葉に、あたしは美作さんのことを頭に思い浮かべた。

 優しくて、繊細で、大人で―――

 色で言うなら紫かな。

 どぎつい紫じゃなくて、藤の花みたいな、優しくて繊細な紫。

 
 あたしはぐるりとたくさんのドレスを見渡し―――

 そのドレスを見つけ、傍に寄ってみた。

 きれいな藤色の、シフォンのドレープが何重にも重ねられたドレス。

 胸元はビスチェ風になっていてシンプルなデザインのそのドレスは、少し大振りなアクセサリーをつけたら映えそうな気がした。

 足元にはシルバーに輝くパンプス。

 その隣に、美作さんの姿を想像してみる。

 「―――これがいい」

 そう言ったあたしの姿を、お爺様とお婆様は穏やかな笑顔で見つめていた・・・・・。


 慣れないドレス。

 慣れないパンプス。

 ダンスも習い始めたとはいえまだまだ人様に見せられるようなものじゃない。

 やっぱり良家の令嬢なんて、柄じゃないんだけどなあ。

 溜息をついていると、部屋をノックする音がして、遠慮がちに開けられた扉の所に現れたのは進だった。
「うわ、姉ちゃんすげえ」
「やめてよ。もう、こんなの柄じゃないってのに」
「けど結構様になってるよ。その髪とか、メイクもしてもらったの?」
「うん。変じゃない?」
 あたしの言葉に、進は首を振った。

 少しだけウェーブをつけた髪を緩くまとめ、ドレスに合わせたリボンの髪飾りをつけてもらい、うっすらとメイクもしてもらった。

 鏡に映るあたしは緊張した顔をしていたけれど、いつもより少しはきれいになった気がした。


 「つくしお嬢様、美作様がお迎えにいらっしゃいました」
 お手伝いさんの声に、あたしは椅子から立ち上がり、ちょっと息をつくと部屋を出て玄関に向かった・・・・・。


 「よお、すげえきれいじゃん。びっくりした」
 あたしの姿を見た途端ちょっと目を丸くし、嬉しそうに美作さんが笑う。
「本当?おかしくない?」
「全然。超イイ女だよ」
「それは褒めすぎ。こういうの慣れないんだから・・・・不自然なところとかあったらちゃんと言ってよ」
「ん、了解。じゃ、とりあえず歩き方から。お前、堅過ぎんだよ。もうちょっと肩の力抜いてみ」
「肩の力・・・?」
「ほら、俺の腕に掴まってみ」

 すっと目の前に出される美作さんの腕。

 薄いブルーグレーの少し光沢のあるスーツに身を包んだ美作さんからは、ほのかに香水の匂いがして…

 いつもよりも少し甘めに見えるその瞳にドキッとしてしまう。

 緊張しながらそっとその腕に手をかける。

 「じゃ、行くか」

 美作さんの歩調に合わせてゆっくりと歩き始める。

 表に留められていたリムジンに乗り込み、静かに走り出し―――。


 車の中でまだ緊張していたあたしは、少し離れてついてくる車の存在には全く気付いていなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あきつくもいいなあなんて、いろいろ想像してたら時間がかかってしまいました。
 分岐点を作ろうか、それともやっぱり1人に絞ろうか、悩み中ではあるのですが・・・・
 4通りのストーリーはちょっとハードかな。
 やっぱりここは1人かなあ・・・・。

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秘密の花園 vol.26 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 隠し事は苦手だ。

 隠さなきゃいけないって思うとどうしても行動が不自然になる気がする。

 早く土曜日になればいい。

 そう思っていたのだけれど―――


 非常階段にも行かないようにしていたのが、きっと返って良くなかったのかもしれない。
「なんで俺のこと避けるの?」
 いきなり腕を引っ張られたと思ったら、そのまま非常階段に連れて行かれ、壁と花沢類の間に挟まれているあたしがいた。
「な―――」
「避けてるだろ?俺のこと。ここにも来ないし―――。何で?俺何かした?」
「そんなことないよ」
「じゃあ―――あきらと何か関係ある?」

 その名前に、思わずぎくりとしてしまった。

 もちろんそんなことを類が見逃すはずもなく―――。

 すーっと目が細められ、わずかに類の顔が近付く。
「―――どういうこと?あきらと、何の隠し事?」
「あの―――」

 どうしよう。

 できればまだ言いたくないんだけど―――

 でもこの状況で、花沢類相手にごまかすのは、至難の業だ・・・・・。

 「―――俺には言えないようなこと?」
 類の瞳が悲しそうに揺れる。

 だから、この目に弱いんだってば。
「そうじゃなくて―――ごめん、今はまだ、言えない」
「今は?てことは、いつなら言えるの?」
「ええと・・・・・来週、あたり・・・・?」
 
 仮に、来週になって本当のことを言ったらそれはそれで怒られそうな気もするけど―――

 でも今は、そうでも言っておかないと・・・・

 「―――わかった。じゃあそれまで待つけど―――でも、その時になったら絶対言わせるから、覚悟しといて」

 にっこりと、天使の笑顔。

 でもその裏側に悪魔の尻尾が見え隠れしてるんだから。

 この人には絶対敵わない。

 
 そして、やっぱりこの人にも捕まってしまった。

 「つくしちゃん、俺に挑戦してる?」

 移動教室で音楽室へ向かう途中。

 気付けば人気のない空き教室に連れ込まれていた。

 「えーと・・・・何の話?」
 笑顔を作ったつもりだったんだけど、西門さんにはそうは見えなかったようで。
「―――顔に思いっきり『わたしは隠し事をしてます』って書いてあるぜ?」
「ま、まさか」
「俺の目をごまかそうったってそうはいかないぜ。何を隠してる?類とのこと?それとも―――あきらか?」

 ここで、顔に出しちゃいけない。

 類と同じことにならないように必死にポーカーフェイスを保とうとするけれど。

 この人にそんなもの通用するはずもなくて―――

 「―――へえ、あきらか。ふーん・・・・で、何を企んでる?」
「企んでなんか―――」
「まだ言うか。そこまで隠すってのはお前の意思じゃねえよな。あきらの入れ知恵?どっちにしろ、もう諦めた方がいいなじゃね?」

 そんなこと言われたって。

 ここで言ってしまうのは美作さんに申し訳ない気がして。

 「―――今は言えない。約束だから・・・・・」
「約束?あきらと?へーえ・・・・ずいぶん仲いいじゃん」

 すーっと細められた瞳にデジャブを感じる。

 やばいなと思って、微かに後ずさったあたしの手を、西門さんの手が素早く捕まえる。

 あっという間に引き寄せられ、腰を捕まえられたと思うと、耳元に甘い声が響く。

 「このままで済むと思うなよ?」

 耳に掛かる吐息にくらくらする。

 この人たちは心臓に悪すぎる。

 もっと冷静に、ちゃんと真剣に考えたいと思っているのに、その瞳に、声に、しぐさに―――

 いつの間にか翻弄され、流されそうになっているあたしがいた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 すいません、しばらくお休みしてしまいました。
 ちょっと忙しくて・・・・・
 なるべく、まめに更新したいとは思ってるんですが・・・(--;)

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恋心 77 ~花より男子・総つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
いつものバーで飲んでいて。

ふと店の入り口に目を向ければ、あいつの姿。

久しぶりに見たあいつは、薄化粧して、見たことのない男と一緒だった。

予想以上にきれいになっていたあいつに、思わず目を奪われる。

もう、1年以上も会っていなかったけれど―――

忘れたことはなかった。

いや、いつもあいつのことを考えていた自分に、驚きさえ覚えていた。

いつの間にか、自分の中で大きくなっていたあいつの存在。

そして、今目の前に見知らぬ男といることにいら立ちを覚え―――

思わず、席を立った。

「どうしたの?西門さん」

隣にいた女が俺の腕に触れる。

別に一緒に飲んでいたわけじゃない。

1、2度会ったことがある程度だ。

それも俺は覚えていなかったけれど。

勝手に隣に座ってきただけの話。

俺は女の手を振り払うと、迷わず牧野の傍へ行った。

テーブル席で男と2人飲んでいた牧野が、俺に気付く。

大きく見開かれる瞳。

「西門さん!びっくりした。ここにいたの?全然気づかなくて―――」

牧野の言葉も全部聞かず、俺は牧野の腕をとり歩き出した。

「え?ちょっと、どこ行くの?あたし友達と―――」

「そんなの、放っておけよ」

「そんな―――何かあったの?ねえ―――」

店の外に連れ出し、くるりと振り返る。

戸惑ったように俺を見上げる瞳。

「―――西門さん?」

「―――あれ、誰?友達って?」

「同じ会社の人。1年先輩で、いろいろ仕事教えてもらってて・・・・・」

「よく2人で飲みに行ったりすんの?」

「よくってわけじゃ―――いつもは他の人も一緒だけど、今日はたまたま―――帰りが一緒になって、暇なら飲みに行かないかって誘われたから」

こんなバーに連れてくるってことは、相手は牧野に気があるんじゃないのか?

何となくそんな気がして。

「ねえ、もう戻らなきゃ。きっとびっくりしてるよ」

そう言って戻ろうとする牧野の手を、再び引き戻す。

「行くなよ」

「え?」

「行くな。あいつの―――他の男のとこへなんか、行かせねえ」

「何言ってるの・・・・・?」

首を傾げる牧野。

逃がさないように。

俺はその体を抱きしめた。

「ちょっと、何して―――!」

驚いて逃げようとする牧野の体を、さらに強く抱きこむ。

「―――会いたかった」

ぴたりと、牧野の動きが止まる。

「ずっと―――忘れられなかった。お前が・・・・・」

「―――嘘、でしょ」

「嘘じゃねえよ。ずっと―――会いたかったんだ。お前に―――」

想いが溢れて来て、うまく言葉にできない。

こんな経験は初めてで。

どうしたらいいかわからない。

ただずっと。

牧野を抱きしめていた。

もう二度と、離さないように―――



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 たとえばF4とつくしがずっと会わなくなったとして。
 きっとお互いに忘れられない存在なんだろうなあと思う。
 そしてきっと、F4にとってつくしはすごく大事な存在なんじゃないかなあ。

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秘密の花園 vol.25 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 どうして類のキスは受け入れて、西門さんのキスは避けてしまったのか。

 その理由なんてわからない。

 きっと他の人から言わせれば、それは花沢類のことを好きだからだろうってことになるんだろうけど―――

 だけど花沢類の時は状況的に逃げるのが難しかったっていうのもあるし。

 ただ、花沢類への気持ちが、他の人への気持ちとは違うっていうのも確かで―――

 これは恋なんだろうかと、自問する日々が続いていた・・・・・。


 「つくし、ちょっといいかしら」
 その日の勉強が終わり、息抜きに庭を散歩していると後ろからお婆様に声をかけられた。

 「たった今美作さんのお母様からお電話をいただいてね」
「美作さんの?」
「ええ。今度の土曜日のパーティーに、あきらさんと一緒に出席してもらえないかと言われたんだけれど・・・・・」
 その言葉に、あたしは目を丸くした。
「パーティーって・・・・あたしが、ですか?」
「ええ。本当ならあちらの夫婦で出席するべきなんだけれど、ご主人がどうしても都合がつかないらしくて―――それで、代わりにあきらさんが。ただ、そのパーティーは原則カップルで出席ということになってるらしいのよ。それで、あきらさんがぜひあなたとって」
 思わず、顔が引きつるのを感じる。

 ―――美作さんってば!あたしがそういうの苦手って知ってるくせに!

 「あの、でも、あたしまだダンスもちゃんと踊れないし―――」
「それは心配いらないと言っていたわ。なにしろダンスを教えてくれているあきらさんがパートナーなんだもの。きっとうまくフォローしてくれるはずよ」
「それは―――」
 そうなんだけど!
「いってらっしゃいな。そういうパーティーに参加することも一つの勉強よ。これからはきっとそういう場に出る機会も増えるわ」

 そんなありがたい言葉を残し、お婆様はにこにこしながら行ってしまった・・・・・。

 呆然とその場に立ち尽くしていると、ポケットに入れていた携帯が鳴りだして思わずびくりとする。

 携帯の画面には、『美作さん』の文字。

 『―――よお、聞いたか?』
 楽しげな美作さんの声に、あたしは溜息をつく。
「どういうこと?何であたしなの?」
『そりゃあ、パートナーにするならお前だと思ったからだよ。なんだよ、都合悪かったか?』
「そうじゃないけど―――。あたし、パーティーなんて・・・・・」
『心配すんな。俺がしっかりフォローするから』
「そんなこと言われても」
『俺が相手じゃ不満?』
「そうじゃないけど」
『だったらいいだろ?心配しなくても、それで即結婚なんて話にはなんねえよ』
「あ、当たり前でしょ!」
『じゃ、そういうことで、よろしくな』
「はあ?ちょっと美作さん―――?」

 電話の向こうからはツーツーという、無機質な音が響いていた。

 何でこう金持ちっていうのは人の話を聞かないんだろう。

 大きな溜息をつきながらも。

 でも美作さんは、本当にあたしが嫌がってることならしないよね・・・・・。

 妙な信頼感。

 ふと、西門さんに言われたことを思い出す。

 こういうのが、イライラするんだっけ・・・・・。

 4人への気持ちが、微妙に違うことは認めるけど―――

 だからって、西門さんよりも美作さんの方が好きとか、そういうことはないんだけどな・・・・・


 翌日、学校へ行くと教室の前で美作さんが待っていた。

 そこに立っているだけで周りの女子が色めき立つ。

 そんなことも全部わかってて知らん顔してるあたり、さすがだと感心してしまう・・・・・。
「昨日、言い忘れたことがあってさ」
 そのまま屋上まで連れだされ、美作さんが言った。
「何?」
「昨日の話、あいつらには言うなってこと」
「言っちゃいけないの?」
「邪魔されたくねえからな。いいか?絶対言うなよ?」
 指をつきたてられ、念を押される。

 そりゃあ、言うなと言われれば言わないけど。

 でも道明寺はともかく、あの2人にそんなの通用するの?

 甚だ疑問ではあったけれど―――

 あたしだってトラブルが起きてほしいとは思ってないから。

 ここは言う通りにしようと思ったわけなんだけど―――

 でもそんなことが、黙って見過ごされるはずはなかった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 F4は本当にそれぞれ魅力的だと思うので、最終的に誰とくっつけようか本当に悩んでるのですが・・・・・
 でもたぶん、きっと、そうなるだろうなあ・・・・・

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秘密の花園 vol.24 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「牧野さん、今度おうちに遊びに行ってもいいかしら」

 あの意地悪3人組が、あたしの前で気持ち悪いくらいの愛想笑いを浮かべて言う。

 「―――悪いけど、忙しいから」

 決して嘘はついていないけれど。

 もし暇でもお断りって正直思ってしまったのは仕方のないことだよね。

 「え~、ざんね~~ん!ねえ、じゃあ今度ぜひうちのパーティーにいらしてよ。親戚に紹介したいの」
「あら、それならわたしも!」
「ずるいわ、わたしが先よ」

 うんざり。

 無視してさっさと帰ろうとしていると―――

 「牧野、今度うちに来ないか?」
 突然、隣にいた男子が話しかけてくる。
「は?」
「うちの両親に牧野のこと話したらすげえ会いたがってさ。今度ぜひうちに連れて来いって言われちゃって―――」
「な――何勝手なこと―――」
「まったくだ」

 突然後ろから背中越しに抱きしめられ、あたしは息を呑む。
「牧野が俺らF4にとってどんな存在かわかってて言ってんのか。だとしたら大層な度胸だけど」
「西門さん!?」
 ギュッと腰に回された腕に、くらくらする。
「ちょ、ちょっと西門さん、離して」
「やだね」
「な―――」
「言っとくけど、こいつに手ぇ出したらただじゃすまないと思えよ」
 西門さんにじろりと睨まれた男子は真っ青になって後ずさった。
「そ、そんな、手を出すだなんて―――じゃ、じゃあ俺はこれで!ま、またな牧野!」

 一目散に教室から出ていく男子を見送り。

 西門さんはあたしの手を取ると、そのまま手を引き歩き出した。

 「ちょっと、西門さん―――」
 ムッとしたままの西門さん。
「いいから、お前は来い」
 その手の力は強くて、とても振りほどけなかった・・・・・。


 連れて行かれたのはいつもF4がいる裏庭ではなく、あまり人が行かないような、今は使われていない古い資料室だった。

 「―――何でこんなとこ」
 あたしの言葉に、西門さんは肩をすくめた。
「すぐにわかるようなとこじゃまた邪魔されるからな」
 そう言うと、掴んだ手を離さないままくるりと向き直り、あたしをじっと見つめた。
「どうしたの?」
「―――最近、すげえイライラする」

 あたしをじっと見つめるその瞳はどこか熱を帯びていて。

 「1人の女相手に、こんな風に思ったことないのにな。ちょっとしたゲームのつもりだったのに―――最近の俺はお前のことばっかり考えてるよ」

 その瞳の熱さから逃れようと、後ずさるけれど。

 西門さんの手の力が緩むことはなくて―――。

 いつの間にかあたしは壁に押し付けられ、壁に手をついた西門さんから行く手を阻まれるような形で身動きができずにいた。

 「類や司とのやり取りとか、あきらに対する信頼とか、そんなの見るたびにイライラする。さっきのも―――あんなつまんねえ男に言い寄られやがって」
「あ、あれは―――」
「お前は、隙がありすぎ。他の男に甘い顔見せんなよ」
「甘い顔なんて―――」

 ―――大体、何で西門さんにそんなこと・・・

 ちょっとムッとして西門さんを睨みつけると、西門さんが困ったように顔を顰めた。

 「―――やばい。俺重症」
 突然あたしの肩に顔を埋めるようにして溜息をつく西門さん。
「は?重症?西門さん具合悪いの?」
「―――あほ」
「あ―――」

 再び顔を上げたかと思うと、至近距離であたしをじっと見つめる西門さんに、どきんと胸が鳴る。
「―――怒ってる顔も可愛いと思えるなんて、かなり重症だろ」
「え―――」
「マジで―――俺は、お前に惚れてるってこと・・・」

 一瞬、頭が真っ白になった。

 西門さんの手があたしの頬を撫で、ゆっくりと顔が近付いてくる―――。

 あと少しで唇が触れるというところ。

 あたしははっとして、西門さんの胸を押し返した。

 「―――やめて」
「―――何で?類とはキスしたんだろ?」
「それは―――」
「類はよくて俺はだめなわけ?お前は―――類が好きなのか?」

 ―――あたしが、類を好き―――?

 「だとしても―――まだ俺はお前を諦めるつもりはねえからな」
 西門さんの熱を帯びた瞳が、あたしをじっと見つめる。
「絶対―――振り向かせて見せる。覚悟してろよ」


 こんな西門さん、見たことない。

 いつも余裕な顔で、人をからかって楽しんで・・・

 『仲間』だと思っていた人が急に『男』に変わった・・・・

 そんな現実に戸惑い、受け入れられないでいるあたしがいた・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 なかなか話が思い浮かばなくて、アップするのに時間がかかってしまいました。
 本気の総ちゃんにくらくらしてるつくし。
 いい男の本気はやばいです。

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恋心 76 ~花より男子・つかつく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
背の高いあいつの隣に、ブロンドの美女。

絵になる2人。

思わずそこに行くのに躊躇してしまうほど。

だけど・・・・・

「牧野!何やってんだよ、早く来いよ!」

あたしに気付いた道明寺の声に、あたしはあいつの元に駆け寄る。

何こいつ、というようにあたしを睨みつける美女。

「こいつは俺の婚約者だ。仕事のことはもういいだろ?今日はもう帰ってくれ」

道明寺の冷たい言葉に、女は一瞬悔しそうに顔を歪め、くるりと背を向けて行ってしまった。

「―――よかったの?怒ってたみたいだけど」

「いいんだよ。どうせどうでもいい仕事の話をしに来ただけだ」

「どうでもいいって―――」

「今は、こっちの方が大事」

そう言って、道明寺があたしの肩を引き寄せる。

きれいに整った顔が間近に迫って、胸が高鳴る。

「せっかく時間が取れたんだ。2人きりの時間を満喫したい」

「・・・・・うん、あたしも」

たまには素直になってみようかな。

そんな風に思ってその広い胸に擦りよれば、微かにあいつが照れてる気配。

「・・・・・キスしていいか?」

―――ムードないんだから。

でも、今日は特別。

黙ってそっと目を閉じれば。

優しくて甘い、キスが降りてきた・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちょっとお休みしちゃってごめんなさい。
 久しぶり?のつかつくです。
 苦手分野のつかつく。
 でも短編ならなんとか・・・・なったかな。

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秘密の花園 vol.23 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「邪魔するぜ」

 突然扉をノックする音がしたと思ったら、聞き覚えのある声が聞こえ、あたしは驚いて類の胸を押し戻した。

 「すげえ、グッドタイミング」

 にやりと笑う西門さんが、あたしを見て言った。

 「バッドタイミングだよ。何で総二郎がここに居んの」
 じろりと西門さんを睨む類。
 西門さんはそんな類の視線から目をそらし、肩をすくめた。
「んなもん、邪魔しに来たに決まってるだろ。こないだはお茶の稽古邪魔されたからな」
「邪魔なんかしてない。見てただけだよ」
「よく言うぜ。じゃ、俺も見てるだけにしてやるよ。フランス語の勉強だろ?本が閉じられてるみてえだけど?」
「実践してたんだよ」
「へーえ、ラブシーンの実践でもしてたわけ?ずいぶん密着してたけど」
「総二郎には関係ない」

 2人の間に、バチバチと火花が飛んでいるようだった。

 「ちょ、ちょっと、やめてよ2人とも。花沢類、勉強しよ。ね、さっきの続きから―――」
 あたしは閉じられていた本を手に取ると、さっきまで開いたページをぱらぱらと探した。
「牧野、いいよ」
 類があたしの手を止める。
「え―――いいって?」
「総二郎がいたら余計に集中できないでしょ。今日はもうやめて、どっか行こう」
 そう言って類が立ちあがった。

 見ていた西門さんが、怪訝な顔をする。
「どこ行くんだ?」
「総二郎に言う必要ないし。行こう、牧野」
「ちょ、ちょっと―――」
 グイっと手を引かれ、あたしは引きづられるように立ち上がったけれど―――
「こら、待て!」
 すぐに逆の手を西門さんに掴まれ、グイっと引き寄せられる。
「牧野はお前んとこにフランス語の勉強しに来てんだろうが!勝手にさぼんなよ!」
「教えんのは俺だから、俺がいいって言ったらいいんだよ」
「だから、勝手なルールつくんなって!」
「ちょ―――」

 2人に両側から手を引かれ、あたしはどっちに行くこともできず次第に手が痺れてきた。

 「総二郎、その手離してよ」
「お前の方が離せ」
「やだね」
「てめ―――」

 「いい加減にしてよ!!」

 あたしの怒鳴り声に、2人の動きが止まる。

 「もう、離して!」

 反射的に、パッと手を離されようやくあたしは自由になった。

 「一体何の喧嘩してんのよ」
 あたしがじろりと睨むと、花沢類と西門さんは顔を見合わせた。
「何って―――」
「俺は、牧野と2人になりたいだけ」
「だから、お前は牧野にフランス語を教えるんだろうが」
「教えてるよ」
「お前な―――」
「ストップ!もう、いちいち喧嘩腰にならないでよ」

 これじゃあ本当に勉強どころじゃない。

 これから西門さんの家や花沢類の家へ行くたびにこれじゃあ、本気で困る。

 やっぱりここは―――

 「美作さんに、いてほしいな」
 思わず口から出た言葉に、2人の眉がピクリとつり上がる。
「―――それ、どういう意味?」
「お前まさか、あきらのこと―――?」
「そ、そういう意味じゃなくって!美作さんがいれば喧嘩にはならないかと思って―――」

 2人が、再び顔を見合わせる。

 「―――なるほどね。そういうことなら―――」

 「今度から、あきらも呼ぼう」

 「へ―――?」

 いったい何でそうなるのか。

 2人きりの勉強会から、なぜかF3との勉強会に代わってる・・・?

 ていうか。

 何でそこに道明寺の名前は出てこないんだろう・・・・・?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 司が来てしまうと、それこそ勉強どころじゃなくなるので―――といったところかな。
 類支持派が多い中、総ちゃんがんばれ!という声もちらほら。
 総ちゃんのおいしい場面が意外に少ないので、どこに持ってこようかな?と今考え中です。

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秘密の花園 vol.22 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「あきらと一緒にいると安心するって?そりゃあお前、あきらが恋愛対象外だからだろうが」

 偶然廊下で会った道明寺と、なぜか屋上で話していた。

 『あいつらに邪魔されたくねえ』と言う道明寺に引っ張ってこられたんだけど―――。

 「やっぱりそうなのかな。でも、美作さんがいなくなったら本当に困りそう」
 そう言うあたしを道明寺がじろりと睨む。
「妙に腹立つな。まさかあきらと結婚したいとかいうんじゃねえだろうな」
「なんでそうなるのよ。今、恋愛対象外だってあんたも言ったばっかりじゃない」
「けどあきらと一緒にいると安心するんだろ?結婚相手としちゃあ最適じゃねえか」
「最適って―――そういう意味で言えばってことでしょ?あたし的には恋愛対象にならない人とはやっぱり結婚なんてできないと思うし」
「じゃあ俺は?」

 そう勢い込んで聞いてくる道明寺に、ちょっと身を引きながら。

 「なんでそこであんたが出てくんの!」
「当り前だろうが!お前の相手は俺って決まってるんだ!」
「だから、決まってないっつーの!誰か1人選ぶなんて、まだそんな段階じゃないんだから」
「じゃあ、この状態のままで卒業まで引っ張るつもりかよ?」

 その言葉にハッとする。

 卒業までに決めればいい。

 そんな風に漠然と考えていたけど。

 でもそれじゃあ、4人の気持ちはどうなるんだろう?

 4人の人生は、4人のもので。

 あたしが決めていいものじゃないんだ。

 だったら、卒業までなんてのんきなことを言ってちゃいけないんじゃないだろうか・・・・・。


 バイト先の店では新しいバイトの学生も決まり、あたしは学校が終わると迎えの車に乗り、家で特別な教育を受ける毎日だった。

 まさか自分が英才教育を受けるようなことがあるなんて思わなかったけれど。

 勉強ばかりの毎日でつまらないかと言えばそうでもなくて。

 毎日いろんなことを勉強できるのは意外と楽しかった。

 それに週に3回は花沢類、美作さん、西門さんの家に行くことができるし。

 それ以外にも道明寺が家に来たり、F4全員が揃うこともあって、なかなか賑やかで楽しかった。

 だけど楽しんでばかりはいられないんだと、道明寺の言葉を思い出す。

 『この状態のままで卒業まで引っ張るつもりかよ?』

 やっぱりそれはよくない。

 だけど、どうすればいいんだろう。

 F4は仲間で、友達で―――

 誰も傷つけたくはない。

 だけど、このままじゃ誰かが傷ついてしまう。

 誰も傷つかないではいられないのかもしれないけど―――


 「牧野」
 花沢類の声にハッとする。
 気づけば、そのきれいな顔が間近に迫っていて。
「心ここにあらず?何かあった?」
 心配そうにあたしの顔を覗き込む類。
「な、何でもない。ごめん」
 類はじっとあたしを見てたけれど、ふと、開いていたフランス語の本を閉じた。
「今日はもうやめようか」
「え―――」
「何か考え事をしてる時って、いくら勉強しても頭に入ってこないだろ?今日はおしまい。何か話しよう」
 にっこりと微笑む類に。
 あたしの心がちょっと浮上する。

 この人の笑顔には、いつも癒される。
 ドキドキさせられる時もあるけど―――
 でも、なぜだかいつも、幸せな気分にさせてくれるんだ・・・・・。

 「今朝、司と何話してたの?屋上で」
「あ・・・・見てたの?」
「ちょうど見えたんだ。何か、言い合ってるように見えたけど」
「言い合ってたわけじゃ―――」
「じゃ、何話してたの?朝から2人きりで、屋上で」
「え―――」

 にっこりと微笑むその類の笑顔が。

 ちょっとだけ怖くなったような。

 嫌な予感がして、あたしはそのまま後ずさろうとしたけれど。

 逆に腰を引き寄せられ、ぐっと顔が近付く。

 「は、花沢類、あの―――」
「やっぱり、司が好き?」
 類の言葉に、あたしはぶんぶんと首を振る。
「違う?じゃあ、俺のことは?好き?」

 ―――好き。

 咄嗟にそう言いそうになって、あたしは自分で驚き手を口にあてる。

 ―――ちょっと待って。今、あたし―――

 「牧野?」

 頬を撫でる、類の冷たい手にびくりと震える。

 「俺のこと―――好き―――?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 このまま類に一直線―――?
 とはいかないかな?

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恋心 75 ~花より男子・類つく~

Category : 恋心 ~花より男子・F4×つくし~
手すりにもたれてまどろんでいる。

そんないつもの光景に、なぜかドキッとする。

やわらかな風が、牧野の髪を揺らし、ピンク色の頬にかかった。

そっと手を伸ばし、指先で髪を掬う。

「ん・・・・・」

わずかに身じろぎし、ゆっくりと瞼が開く。

「・・・・・類」

「おはよ・・・・・昨日もバイトだった?」

「あー、うん。あたし、また寝ちゃってたんだ」

「疲れてるんでしょ。たまには休めば」

「そうもいかないよ。うーん、でもちょっとすっきりしたみたい。良く寝た!」

腕を伸ばして気持ちよさげに深呼吸する牧野。

そんな姿も眩しくて。

思わず目を細める。

「―――たまには、2人でどこか行こうよ」

俺の言葉に、牧野がキョトンとする。

「どこかって、どこに?」

「どこでもいいよ。牧野が行きたいところい連れてってあげるから・・・・・デートしよう」

その瞬間、牧野の頬が朱に染まる。

こういう反応が、可愛くて好きだ。

「ダメ?」

だめ押しに、じっと目を見つめる。

「だ、だめじゃないけど―――急に言われても―――」

「じゃ、考えといて。今度の休みは俺とデート」

カーッと顔を赤らめ、こくこくと頷くその様子は、小動物みたいでかわいい。

「―――牧野」

「え?」

顔を上げた瞬間に、チュッと触れるだけのキス。

途端に固まる牧野。

俺はそんな牧野の耳元で、そっと囁いた。

「―――楽しみにしてるから」

だから―――その日は牧野を1人占めさせて。

俺だけを見ていて・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 類のふわふわした感じが好き!という感想をいただくと、思わず『わたしも!』と言いたくなります。
 ふわふわ、ドキドキする雰囲気が心地よくって大好きなCPです♪

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