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*このブログは名探偵コナン・ごくせん・花より男子・君に届け&ゲーム(ラブレボ・新撰組など)の二次小説のブログになります。
*このブログは管理人個人によるファンサイトです。 原作者や出版社等とは何の関連もありません。
*あくまでも管理人の二次世界の小説ですので、人によってはイメージに大幅なずれがある場合もございますのでご注意ください。
*閲覧については自身の責任においてお願いいたします。
*このブログについての誹謗中傷・クレームなどの書き込みはおやめください。
*このブログの無断転載複製を禁じます。
*万が一このブログをお読みになって不快感を感じられたとしても責任は負いかねますのでご了承ください。

秘密の花園 vol.44 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「よお、元気か?」

 優しい香りの花で溢れた部屋に、いつもの優しい笑顔。

 いつもと変わらない美作さんに、ほっとする。

 「うん。今日はお母さんと妹さんたち、お出かけ?」
「ああ、買い物に行ってるよ。珍しいな、お前が1人でここに来るなんて」

 お爺様の葬儀が終わって、2週間が経っていた。

 菅野家はまだバタバタと落ち着きなく、毎日お婆様もママも忙しそうに動き回っている。
 あの、いつも暢気なパパでさえママのサポートで忙しそうだ。

 でも、まだ学生のあたしや進が手伝えることは少なくて。

 家にいても邪魔になるだけなので、進は友達のところに避難していたし、あたしは―――

 
 毎日傍にいてくれる類。

 そんな類と接しているうちに、わかったことがある。

 だけどその答えを出す前に、もう少し心の整理をしたかった。

 そのために―――

 1人で考えるよりも、この人と話したかったんだ・・・・・。


 「美作さんの淹れてくれるハーブティーが飲みたくなって」
 あたしの言葉に、美作さんが笑った。
「なんだそりゃ。まあ、お前が言うならいくらでも淹れてやるけど。その辺、適当に座ってな」
「うん、ありがとう」
 何でとか、どうしてとか、こういう時に聞いてこない。
 そういう美作さんの優しさが、今は安心する。
 毒にも薬にもならない、なんて美作さんは言ってたけど・・・・・。
 でも、そういう優しさが必要な時もある。
 今のあたしには、それが心地よかった・・・・・。


 「―――不思議なもんだよな。俺はあんまり関わりなかったけど・・・・・。それでも知ってる人がいなくなるっていうのは寂しいって思うもんなんだよな」
 2人でテーブルを挟み、ハーブティーを飲みながら。
 美作さんの言葉に、あたしも頷いた。
「うん。なんかね・・・・・まだ、信じられないの。確かに年はとってたけど、まだまだ元気で―――仕事で家にいないことも多かったし。いまにも、玄関を開けて帰ってきそうな気がして・・・・・」
「ああ、わかるよ、それ。なかなか実感って湧かないもんだよな」
「お爺様にはこれから、仕事のこととか、いろいろ教えて欲しかった。あたし、菅野の家のことも、会社のこともまだ全然わかってないから」

 誰かと結婚したとして。

 あたしの夫になる人に仕事を教えるのは、当然お爺さまだと思ってた。

 そしてその内子供が生まれたら。

 きっと喜んでくれるに違いないと―――

 その日が来るのが、当然のことのように思ってたんだ・・・・・・

 「―――大丈夫。ちゃんと、見てくれてるよ」
 美作さんが、優しくあたしを見つめながら言う。
「お前なら大丈夫。きっと、旦那になる男を支えながら菅野家の人間として立派にやっていける。あの人はそう思ってたと思うぜ」
「そうかな・・・・・」
「ああ。だから、きっと安心して逝ったんだ。もう、自分の役目は終わったと・・・・・そう思って」
「あたしに―――できるかな」
「できるよ、お前なら。何か困ったことがあった時は俺たちを頼ればいい。いつだって、お前のためなら駆け付けるやつがいるってこと、忘れんなよ」

 にやりと笑う美作さんに、あたしも笑みを返す。

 いつでも、その優しさであたしに安心をくれる人。

 ここに来て良かった。

 そう思わせてくれる・・・・・。

 「ありがとう、美作さん」
「役に立ったか?」
「うん。―――また、来てもいい?」
「ああ、いつでも」

 美作さんの家を出ると、あたしはまたある場所へと向かった。

 そこに用意されているかもしれない、もう一つの答えを探しに―――



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 結婚してもきっと、あきらとの関係は変わらないんだろうなあと、書いていて楽しくなります。

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秘密の花園 vol.43 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 心臓の発作だった。

 驚くほどあっけなく、お爺様はその息をひきとってしまった。

 お婆様は、ある程度覚悟していたのか最初に倒れた時に比べとても冷静で・・・・・

 通夜や葬儀、それから会社の臨時総会の手配などを淡々とこなしていた。

 それは会長夫人として長年お爺様を支えてきたお婆様の人生が垣間見えた瞬間でもあり―――

 夫の死に直面しても気丈にふるまうその姿勢は、尊敬せずには居られなかった。


 お爺様の後は、当面はお婆様とママが引き継ぎ、上層部の役員たちでサポートしていく形を取ることになったが・・・・・

 「この形では、長くは持たないというのが上層部の見方よ。お母様ももうお年だし、わたしは出戻り。やっぱり菅野を支えていくにはあなたたちの若い力が必要なのよ。つくし、わかるわね?」

 ママの言葉に、あたしも頷く他なかった。

 葬儀は盛大で、テレビで見たことのあるような政治家や大企業のトップなどがたくさん来ていたけれど。

 菅野コンツェルンの将来を危ぶむ声が、そこかしこから聞こえていた。


 葬儀の後は、お婆様もさすがに疲れてしまったのか早々に自室に引き上げてしまっていた・・・・・。

 あたしも自分の部屋で眠れないままベッドに横になっていたけれど―――

 “コンコン”

 ドアをノックする音に、体を起こした。
「―――牧野、起きてる?」
 類の声だ。

 結局、あれからずっとこの家にいる類。

 それはとても心強く、いてくれてよかったと内心思っていた。

 あたしはドアを開け、類の顔を見上げた。
「―――庭に、行かない?」
 優しく微笑む類。
 あたしは頷き、類に手をひかれ庭に出た。

 「―――大丈夫?」
 類の言葉に、あたしは頷いた。
「うん・・・・・。でも、お爺様が生きている間に、何もしてあげられなかったのが残念で・・・・・」
「仕方ないよ。でも、亡くなる前に牧野と過ごせたことは、きっと喜んでるんじゃない?」
「そうかな」
「そう思うよ。俺も、実際に会うまでは噂でしか知らなかったけど―――牧野たちと暮らすようになる前の菅野会長は、冷酷で計算高い男だって聞いてた。実際―――俺達が牧野が菅野の人間だと知る前に招待されたパーティーの席では、何を考えているのかわからない―――どこかぞっとするような計算高い目をした男だった。だけど、牧野と一緒にいるときは違った。とても温厚で―――こうも変わるものかと思ってたんだ」
「そうだったの?あたしは―――以前のお爺様は知らないから・・・・・。あたしの知ってるお爺様はいつでも優しく微笑んでいて・・・・・あたしの話も黙って最後まで聞いてくれるような、そんな人だった・・・・・。もっと・・・・・いろんなことを教えて欲しかった。あたしの知らないことをたくさん・・・・・」

 あたしの手を握る、類の手が暖かくて・・・・・・

 ずっと、そうしていて欲しいと、思った・・・・・。

 「―――牧野、あれ―――」
 突然、類が立ち止まって前を指さした。
「え――――あ・・・・・!」
 類の指さした方、池のほとりの東家に見えたのは、薄暗いけれど、お婆様に間違いなかった。
「お婆様・・・・・・こんなところで・・・・・」
「・・・・・行ってあげなよ」
 そう言って、類があたしに肩をそっと押した。
「でも、なんて言えば・・・・・」
「大丈夫。きっと、傍にいるだけで・・・・・」


 「つくし・・・・・」
 
 お婆様は、あたしをちょっと驚いたように見上げ―――

 それから、何も言わず微笑んで自分の隣を手で指示した。

 あたしはそこに座り―――

 
 類の言う通り、ただ、傍にいた。

 お婆様も、何も言わなかった。

 ただ、夜空の星を見上げて―――

 穏やかに微笑んでいた。

 まるで、夜空の星になったお爺様と、2人だけの会話を楽しむように―――

 あたしは、その横でそれを静かに見守っていた・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ただ、傍にいてくれればいいという存在。
 気付かないうちにそういう存在になってると思うんだけどな。

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秘密の花園 vol.42 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 頬に触れる類の手が優しくて。

 ビー玉のように透き通った瞳がきれいすぎて。

 まるで夢の中にいるみたいだった。


 気付いた時には類の唇があたしの唇を塞いでいた・・・・・。

 何度も、何度もキスを繰り返して―――

 類の手が、優しくあたしをかき抱いた。

 そのまま気が遠くなりそうになった時―――

 「牧野・・・・・結婚しよう・・・・・」

 耳元で囁かれたその甘い声に、はっとする。

 慌ててその胸を押し戻し―――
「る―――類、待って、あたし・・・・・」
「前の時も―――今も、俺を拒まなかった。それは、牧野も俺と同じ気持ちでいてくれてるってことじゃないの?」
「それは―――」
「俺は、そう信じたい。牧野が自分の気持ちに気付いてないってだけなら、いくらでも待つよ。でも―――待ってる間に総二郎たちに掻っ攫われたりしたくないからね」
 そう言うと、類は再びあたしの腰を引き寄せた。
「ちょ―――待って、類」
「待ったら答えをくれる?どのくらい待てばいい?」
「類―――」
 
 焦っているようには見えない。

 ただ、わかりきっている答えを出せないでいるあたしをせかしているようで―――。

 類の腕が、強引にあたしを抱きしめる。

 「俺は―――何も持ってない。人に誇れるようなものは何も―――。でも、これだけは自信を持って言えるんだ。牧野を―――牧野だけを、一生愛し続けることができるって―――」

 まっすぐに、あたしだけを見つめて。

 あたしだけに、その声を聞かせるように。

 類の声が、あたしの胸を打つ―――


 「―――愛してる、牧野・・・・・」

 なぜだかわからなかった。

 ただ、涙が溢れてきた。

 「―――どうして泣くの・・・・・?」

 「・・・・・わからない・・・・・」

 額に、頬に、瞼に、そして唇に―――

 類が、優しくキスをする。

 優しく、包み込むようなキスを――――



 『牧野・・・・・結婚しよう・・・・・』

 その日の夜は、類の声が頭から離れてくれなくて、眠ることができなかった・・・・・。

 そして・・・・・・


 「―――つくし!大変よ!!」
 朝早く、部屋へ勢いよく飛び込んできたママ。

 その顔色に、あたしもベッドから飛び起きた。

 「お父様が―――!」

 ―――まさか・・・・・

 あたしはママとともに、部屋を飛び出した。

 長い廊下が、どこまでも続いているような気がした―――。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 わかりきってる答え―――というのは、類にとって、という意味です。念のため。
 つくしには、まだ迷いがあるんですね。
 でも、迷いを断ち切るのももうすぐ・・・・・だと思います。

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秘密の花園 vol.41 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「ほんとだ、星がきれい」

 類と2人、夜の庭を散歩していた。

 ここは都会だけれど、この住宅地の中で少し小高い位置にある屋敷の庭は広く、星空もきれいに見える気がした。

 「でしょ?牧野はいつも忙しそうにしてるから、たまには星でも見ながらのんびりした方がいいんじゃないかと思って。ここの庭なら危ないこともないだろうし」
「・・・・・そうだね。こんな風にのんびり散歩するのなんて、久しぶりかも・・・・・」

 庭を歩くにしても、いつも何か考え事をしていた。

 結婚のこととか、この家のこととか・・・・・。

 類の言うように、たまには何も考えず、ただこうして星を眺めるのもいいかもしれない・・・・・。

 せっかくこうして広い庭があるのだから・・・・・


 庭の池のほとりにある東屋で、座ってまた星を見上げた。
「・・・・・上ばっかり見てると首が痛くなるよ?」
 類の呆れたような声に、あたしはちょっと恥ずかしくなって視線を落とした。
「だって、なんか見惚れちゃって・・・・・。ずっと見てても飽きないし」
「わかるけど。せっかく2人でいるんだから、俺のことも忘れないで」
 ふっと微笑むその笑顔に、どきんと胸が高鳴る。

 薄暗い東屋で、月明かりに照らされた類の笑顔はなんだか神秘的に見えて―――

 妙に、緊張してしまう。

 肩が触れ合うくらいの至近距離で、あたしだけをじっと見つめるビー玉のような瞳。

 とても静かなこの空間に、類と2人きり―――

 どうにも落ち着かなくて、思わず目をそらし、立ち上がろうとすると―――

 「待って」

 あたしの手を、類が掴んだ。

 その手の冷たさに、またどきりとする。

 「―――まだ、行かないで」
「でも、明日も学校だし・・・・・」
「もう少しだけ・・・・・だめ?」
「だ、だめってわけじゃ・・・・・」
「じゃ、座って」

 そう言って、類があたしの手を引っ張り―――

 あたしはまたもとの位置にすとんと腰を下ろしたけれど・・・・・その手はまだ握られたままで。

 ドキドキと、胸が早鐘のように鳴り響き、その音が類にまで聞こえてしまうんじゃないかと心配になるくらい・・・・・

 ―――何をしゃべったらいいのか、わからない・・・・・。

 「―――牧野」

 囁くようなその声に、ぴくんと肩が震える。

 「―――俺といても、安心できない・・・・・?」

 微かに不安げなその声に、あたしは類の顔を見上げた。
「え・・・・・?」
 類の瞳が、どこか不安そうにあたしを見つめていた。
「―――前に、言ってただろ?あきらといると、安心できるって・・・・・俺といるときは、安心できない?」
「そういうことじゃ―――」
「俺は―――あきらみたいにはなれない。総二郎みたいにも。総二郎はなんだかんだ言って責任感もあるし家の将来のことなんかも考えてる。いやいやながらもオンとオフをしっかり使い分けられるやつだ。でも俺は―――家の将来とか、はっきり言って興味ないしずっと牧野と一緒にいられれば、それだけで十分だって思ってる。そういうのが、男としてどうなんだって言われても、俺は俺を変えることはできないし―――たぶん、牧野と一緒になってもそういうとこって変わらない気がする」

 あたしの手を握りながら、淡々と話す類。

 なんだか、意外な気がして驚いた。

 類はいつもマイペースで・・・・・他人のことにも学校にも興味なんかなくて、でもそれに対して疑問なんて持ってないものだと思っていた。
 人の生き方を羨んだり、自分と違うことに引け目なんて感じることはないんだろうと、どこか思い込みのようなものを持っていたような気がする。

 「人と違うのは当たり前だし―――自分は自分だって思う気持ちは変わらないけど―――でも最近、牧野を見てると思う。牧野とずっと一緒にいるためには、牧野が傍にいて安心できるような男にならないとだめなんじゃないかって―――。牧野は誰かに守ってもらうとか、そういうの嫌がるだろ?」
「うん・・・・・まあね」
「だけど、やっぱりどっかで気を抜けることって必要だと思うんだ。それが―――できれば俺と一緒にいる時だといいなって、そう思うようになった」

 類の繊細な手が、あたしの頬をそっと撫でた。

 「牧野が、牧野でいられる場所―――いつでも安心できる場所に、俺はなりたい。でも―――それは牧野が、俺を必要としてくれないとそうならないと思う。牧野にとって、俺は―――どんな存在・・・・・・?」

 「どんなって・・・・・」

 曇りのない、透き通った瞳があたしの心まで見透かしてしまいそうだった。


 ―――あたしにとって、類の存在って・・・・・?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 つくしに安穏って合わない気もするけど・・・・・
 でも、類と2人でいるときはおのぼのとした雰囲気になるよね。

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秘密の花園 vol.40 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「―――何で花沢類が」

 玄関に立ち尽くしているあたしの言葉に、類はにっこりとほほ笑んだ。

 「総二郎にも、あきらにも勝つ方法は何かって考えたんだ。それにはやっぱり、いつでも牧野の傍にいるっていうのが1番かなって」
「いつでもそばにって―――」

 思わず、顔が引きつる。

 まさか、とは思うけど・・・・・

 「俺、今日からしばらくはここに住むから」
 こともなげに、そう言って笑う類。
「住むって、そんな!そんなこと勝手に―――」
「ちゃんと牧野のお母さんの了解は取ってるよ。部屋はいくらでもあるから、好きにしていいってさ」
「で、でも、そんなこと、西門さんが知ったら―――」
「うん、総二郎もここに来るって言いだすだろうね。だから、これは総二郎とあきらには内緒」
「内緒って―――」
 
 こんなこと、知られずに済むとは思えないけど・・・・・

 「大丈夫だよ。牧野が言わなければばれない。怪しまれることはあっても、まさか一緒に住んでるとは思わないでしょ」
「―――いつまで、いるつもりなの?」
「そりゃあ、牧野の気持ちが決まるまで。結婚するんだったら、ずっといてもいいのかな」

 類はすこぶるご機嫌で。

 1人泡食ってる自分がバカみたいとも思うんだけど。

 でも、部屋は別と言っても同じ家に類が住むのかと思ったら、とても落ち着いてなんかいられなかった・・・・・。



 「どうして花沢類がここに住むのを許したの?」
 仕事からママが帰ってくると、あたしはさっそくママの部屋へ行った。

 お爺様が倒れてから、ママもとても忙しそうで帰りも遅く、疲れているだろうとは思うのだけれど・・・・・。

 やっぱり、これだけは聞いておきたかった。

 「どうしてって・・・・・」
 ママは、あたしをちらりと見ると、肩をすくめた。
「花沢さんなら、大丈夫だと思ったからよ」
「大丈夫って・・・・・」
「あの人は、紳士だから。あなたが嫌がることを無理強いしたりはしないだろうし、それにセレブの見本として、傍にいてくれたら何かとあなたのためになるんじゃないかと思ったのよ」

 ママの言ってることは、わからなくもないけど・・・・・

 「でも、花沢類だけが一緒に住んでるって、他の人にわかったら―――」
「そうしたら、他の人にも一緒に住んでもらったら?もっとも、花沢さんは誰にも知られたくないみたいだし、わたしも別に言うつもりはないけれど。ばれるとしたら、あなたからでしょう?つまり、つくし次第ってことよ」
「あたし次第・・・・・」
「そう。他の人に後ろめたいという気持ちが強ければ、ばれるのも時間の問題ね。だけど、逆に花沢さんと一緒にいたいという気持ちが強ければ―――」

 にやりと笑うママの表情は、どこか確信めいていて。

 あたしは早々にママの部屋を引きあげた。


 「まったくもう・・・・・」

 大体、あたしに何の相談もなく決めてしまうなんて。

 明日からが、思いやられる。

 何とか、あの2人にはばれないようにしないと・・・・・。

 そう思ってから、ふとさっきのママの言葉を思い出す。

 ―――花沢さんと一緒にいたいという気持ちが強ければ―――

 あたしが、あの2人にばれないようにと思うのは、類と一緒にいたいという気持ちがあるから・・・・・?

 「牧野」

 「うわぁっ!!」

 突然声を掛けられ、思わず大きな声を上げてしまう。

 驚いて振り向けば、そこにいたのは当然花沢類で・・・・・

 「―――何事?」
 あたしの大声に耳を抑え、類が顔を顰める。
「ご、ごめん、ちょっと考えごとしてて・・・・・びっくりしちゃって」
「ふーん・・・・・?あのさ、庭に行かない?」
「庭?」
「うん、散歩。まだ寝るには早いし。今日は晴れてて、星が良く見えそうだから」

 そう言って微笑む類に、ちょっとだけドキドキして・・・・・

 あたしは、類とともに庭へ向かったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 こっちの方がこういう感じなので、Bitter&Sweetの方も全然更新できてなくて、パスを請求された方には申し訳ないです。
 楽しみにしていただいてると思うので、早く更新したいんですけどね・・・・・。
 しばしお待ちを・・・・・。

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秘密の花園 vol.39 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「1ヶ月以内っつったらもうあんまり時間がねえだろ?」

 西門さんの言葉に、あたしは目を丸くした。

 「なんでそのこと―――」
 あたしの言葉に、西門さんは肩をすくめた。
「そういう情報はすぐ耳に入るんだよ。で、そうなると類も黙ってねえだろ?てことは、俺もぐずぐずしてらんねえと思って。早速お前に会いに行ったらなんかぼーっとしてるし。もしかして、もう類になんか言われたか?」
「・・・・・なんか、あんたたちに隠し事をするのがすごく不毛なことって気がしてきたわ」
「なんだ、今頃気づいたのか」


 「結婚て形式に捉われてっからわからなくなんじゃねえの?」

 休み時間のたびに現れる西門さんと類の存在にクラスメイト達も落ち着かない様子で、もちろんあたしもそれが気になって授業どころじゃなくて。

 こっそり屋上に逃げ出してみると、そこには先客がいた。

 きれいなその髪をかきあげながら、美作さんが優しく言う。
「でも、どうしてもそれを考えちゃうよ」
「ま、気持ちはわかるけど―――。本当に好きな相手とずっと一緒にいられるんだっていうくらいに考えればいいと思うけどね」
「―――本当に好きな人と・・・・・」
「そ。お前が、ずっと一緒にいたいと思う相手―――。それが一番好きな人だろ?」
「それは、そうだけど。でも、どうしたらそれがわかるの?」
「それは自然の流れって奴だろ」
「でも、時間がないよ」
「うーん・・・・・じゃ、こんなのはどうだ?1ヶ月以内にどっちを好きかわからなければ俺と結婚するってのは」

 にっこりと、笑ってそう言う美作さんにぎょっとする。

 「ちょっと―――」
 そんなあたしを見て、くすくすと笑いながら。
「そうならないように、お前も早くその答えが見つかるようにしろよ。大丈夫。意外と簡単に答えなんかわかるもんだって」
「そんな、軽く言わないでよ」
「俺はどっちに転んだっていいぜ?お前が類と結婚しても、総二郎と結婚しても、ちゃんと祝福できるし―――もし俺と結婚することになっても、俺がちゃんと幸せにしてやっから」

 絶対、あきらかにこの状況を楽しんでる。

 だけど、美作さんのこの話を聞いて、あの2人が黙っているはずもなくて。

 
 「それで、その話オーケーしたの?」
 ビー玉のように透き通った瞳が、射抜くようにあたしを見つめる。
「何考えてんだよ!なんでまたあきらと!」
 西門さんもその切れ長の目であたしを鋭く睨みつける。
「いや、別にオーケーしたわけじゃ・・・・・ただ、1ヶ月以内に決めなきゃいけないんだったら、結局そうなるかなって・・・・・」
「そうなる、じゃねえよ!お前な、マジであきらと結婚てことになったらどうすんだよ!?」

 ―――どうする、と言われても・・・・・ねえ。

 カッカする西門さんとは対照的に、妙に落ち着き払った様子の類。

 それが逆に怖かったりもするけど・・・・・。

 「―――わかった。そっちがそう来るなら・・・・・俺にも考えがあるから」
 類の言葉に、西門さんが怪訝そうな顔をする。
「なんだよ、お前の考えって」
「総二郎には言わない」
「おい」
「敵に手の内は見せないよ。じゃ、悪いけど俺、今日はもう帰るから」

 言うことだけ言うと、類はさっさとその場を後にして行ってしまった。

 残されたあたしと西門さんはしばしぽかんとその後ろ姿を見送って・・・・・

 「―――なんか、すげえやな予感がするな」

 という西門さんの言葉に、あたしの背中にも冷たい汗が流れていった・・・・・。



 「―――お客さまが、お待ちです」
 迎えの車に乗り込むと、石田がそう言った。
「お客さん?誰?」
「それは―――会うまでは言わないで欲しいとのことで」
「何それ?あたしの知ってる人?」
「ええ、もちろん。良くご存知の方です」

 ―――まさか、とは思ったけれど・・・・・

 「お帰り」

 菅野家の玄関で、余裕の笑みを浮かべるのは、やっぱり花沢類だった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 何度も書き直し、書きなおしで―――
 ようやくここまで書けました。

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秘密の花園 vol.38 ~花より男子・?つくし~

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 「―――参った・・・・」

 まさかママがそう来るとは。

 でも、そうだよね。

 お爺様とお婆様のあんな状態見ちゃったら―――

 「何が参ったの?」
 突然の声に、あたしは驚いて振り向く―――

 って言っても、ここで現れるのはこの人しか―――
「何かあった?」
 花沢類が、いつの間にかあたしの真後ろに立っていた。

 だよね。

 ここ、学校の非常階段だもん。

 
 ―――というわけで、あたしは花沢類に全てを話した。

 「そっか。1ヶ月以内―――それは確かに急だけど」
「でしょ?いくらなんでもそんな―――」
「俺は、いつでも大丈夫だけど」
「え―――」

 驚いて類の顔を見上げると、類はにっこりとほほ笑んだ。
「とっくに心の準備はできてる。あとは、牧野の気持ち次第だから。たぶん総二郎やあきらも同じ気持ちだと思うけど。司だって―――もし牧野が司を選べばすぐに飛んでくるよ」
「ちょ―――ちょっと待って。だって、結婚だよ?あたしたちまだ高校生なのに―――」
「何を今更。それを今言うんだったら、あのときとっくに断ってるでしょ。俺たちの場合、普通の人たちとはたぶん結婚に対する考え方が違う。だから、あの話を聞いた時もすぐに納得がいったし、相手が牧野ならそれを拒む理由もない。あのときから、俺たちの心の準備はできてたよ。あとは―――牧野の心の準備ができるのを待つだけ」

 こともなげにそう言って。

 類はいつものように無邪気な笑顔を見せるけれど―――

 要するに、彼らにとって結婚とは仕事の一部。

 自分たちの家や会社のため必要なもので、たとえばそれが自分の望む形じゃなくても、従わなくちゃならない時がある―――

 そうして、彼らの人生は決められてしまう。

 でも、そんな―――

 「会社のために生きてるわけじゃないよ」
 ふと、あたしの心の中を読んだように類が言った。
「俺らは、あくまでも自分たちのために生きてる。親の引いたレールの上を歩いてるようで、その操縦は自分でしてると思ってるよ」
「―――うん。そうだね。そうだった」

 類はいつもそう。

 自分がやりたくないことはやらない。

 たとえそれが友達でも、自分の意見を曲げたりはしない。

 そんな人。

 だからあたしは・・・・・

 って、あれ・・・・・?

 あたし今、何考えてた・・・・・?

 「牧野?どうかした?」
 不意に、類が顔を覗き込んで来て、あたしの心臓が大きく跳ねる。
「うわっ、な、何でもないよ」
「そう?なんか顔、赤いけど」
「気―――気のせい。あたし、もう行くね」
 あたしはそう言って、慌ててその場をあとにした・・・・・。

 頭がうまく整理できない。

 1ヶ月以内に結婚相手を決めなければという思いと、親の言いなりになって流されたくないという気持ちが反発しあって、肝心なものを見落としている気がする。

 もっと、あたしにとって大事なことがあるはずなのに―――

 「おい、牧野!」

 突然腕を掴まれ、引っ張られる。
「わっ、何?」
「何って、お前こそ何だよ、ぼんやりして。俺が目の前にいるのに気付かなかったろ」
 そう言って呆れたように息をついたのは、西門さんだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いつも温かい言葉をかけていただき、ありがとうございます♪
 誰とくっつくか―――という意見は様々で、わたしも悩みましたが・・・・・
 多数決なら、たぶんそういう結果になるだろうというCPになると思います。

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秘密の花園 vol.37 ~花より男子・?つくし~

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 菅野家で生活を始めて、すでに3ヶ月が過ぎていた。

 セレブな生活にもようやく慣れ始め、ようやくこの大豪邸を自分の『家』だと認識し始めたころ、それは起きた―――。


 「―――お父様が、倒れたのよ」
 学校から帰るなりママにそう言われ、あたしは制服のまま、お爺様の寝室へと急いだ。
「いつ―――」
「ついさっきよ。今、お医者様に見てもらっているけれど―――過労だろうってことだけれど、もう年だから―――。今日だって、本当はまだ仕事があって帰ってくる予定じゃなかったのよ。でも、気分がすぐれないからって―――今まで、仕事を途中で放り出してくることなんてなかったのに―――」

 隣を歩くママの顔色も、良くなかった。

 きっと心配なのだろう。

 こんなときは、やっぱりあたしがしっかりしなくちゃ・・・・・。

 お爺様の部屋へ着いた時。

 ちょうど、中から白衣を着た医師が看護婦を伴い出てきたところだった。
「先生・・・・・」
 ママの声に、先生が振り返る。
「ああ、ちょうど今終わったところで―――。やはり過労ですね。あまり無理はさせない方がいいでしょう」
「ええ、それは―――」
「それから―――本人が少し弱気になってらっしゃるのが気になりますね」
 先生の言葉に、ママは驚いたようにちょっと目を見開いた。
「父が、ですか?」
「ええ。まあ、あのお年ですからそれほど珍しいことではないのですが―――。しかし、あんなに元気のない様子を見るのは初めてですよ。どうか、励ましてやってください。あの方にとっては、娘さんとお孫さんの言葉が何よりの励みになるでしょう」

 そう言って先生は穏やかに微笑み、一礼すると行ってしまった・・・・・。


 部屋のドアをノックし、静かに開けてみる―――と、ベッドの横にはお婆様が椅子に腰かけていた。

 その後ろ姿は今までにないほど落ち込んでいるように見えて―――

 あたしは、ママとともに部屋に入った。

 「お母様―――」
 ママが呼ぶと、お婆様ははっとしたように振り向き、慌てて笑顔を作った。

 その頬には、涙の痕が光っていた。
「あら、来てたのね。ごめんなさい、気付かなくて―――。つくし、お帰りなさい」
「ただいま、お婆様。あの―――」
「今は眠っているわ。しばらくは休養が必要だって言われたのだけれど―――どうしたものかしらね」
 そう言って、お婆様は溜息をついた。
「お母様・・・・・。今は、お父様の体のことを考えてあげなくちゃ。仕事のことなら会社の人間とわたしだけでも当分は何とかなるわ」
 ママの言葉に、それでもお婆様は不安げな表情を隠さない。
「そうは言ってもあなた、その状態でいつまで続けられるの?この人ももう年だわ。もちろん私も―――。復帰できても、若いころのようにはいかない」
「わかってますとも。大丈夫。この菅野家には、つくしがいるんですから」

 ―――――は?

 ―――何で、そこであたしが出てくるの?

 と、悪い予感に思わず逃げ出したい衝動にかられたあたしの腕を、ママががしっと掴み―――

 「つくしが、結婚すればいいのよ!」

 「―――ちょ、ちょっと待ってよ、ママ!そんな急に―――!」
 驚くあたしを、ママはじろりと睨み。
「何にも急じゃないわよ。この3ヶ月、何をしていたの?あの4人の中から、結婚相手を選びなさいと言われたでしょ?」
「それはそうだけど、でも、それは卒業までにって―――」
「馬鹿ね、卒業まであと何ヶ月あると思ってるのよ。そんなに長いこと男性を待たせるものじゃないわ。いい?1ヶ月よ。今から1ヶ月以内に決めなさい!」

 「―――む―――無理だって~~~~!!」

 わかってる。

 ママが、お爺様の体やお婆様の気持ちを考えてそう言ったんだってことは。

 実際、企業のトップが過労でダウンしてしまったと外部に漏れれば、ライバルと言われている企業がどう出てくるか―――。

 とにかく、早く跡継ぎを決めたいのだ。

 それも、すぐにトップに立つことのできる器のある人物を。

 だからって。

 未だあたしの心は宙に浮いたままだというのに、1ヶ月以内に決めろだなんて―――

 「つくし」

 ママが、その厳しい目をあたしに向け。

 「菅野家の未来は、あなたにかかっているのよ!」

 と、言い放ったのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 はい、急展開。
 いや、あんまり長引かせるとまた行き詰っちゃうので―――
 さて、あとどうしようかな。

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秘密の花園 vol.36 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 類のことが好きなのかって。

 そんな風に改めて聞かれてしまうと、どう答えていいかわからない。

 もちろん、類のことは好きだけれど。

 それはきっと、今西門さんに聞かれているのとは意味が違うだろう。

 「ごめん・・・・・今はまだ、それには答えられない。あたし自身、まだその答えを出せてないから・・・・・」
「―――なるほど。それは、俺に対しても同じって思ってもいいか?」
「・・・・・たぶん」
「たぶん、ね」
「ごめん。でも、本当にわからないの。2人とも、友達としては本当に大好きだし、大事だと思ってる。でも、それは恋愛感情とは別のものだと思うから―――」
「違う―――?そうか?」
「え―――?」
 西門さんが、ちょっと呆れたような―――それでいて複雑そうな顔であたしを見つめる。
「俺は―――それはそう違わないと思うぜ?」
「??どういう意味?」
「例えば―――友達だって言うなら他にもいるだろ?例えば中学生のころの同級生とか」
「うん・・・・・」
「そういう奴らと、俺らは同じか?」

 同じか?と聞かれても―――。

 そんな風に考えたことがないんだけど・・・・・・

 西門さんや、花沢類と同じ・・・・・?

 「これでも俺、両手じゃ足りないくらいの女たちとは付き合ってきてる」
「―――あ、そう・・・・・」
 威張られてもね・・・・・。
「女の心理についてはたぶん類よりもよくわかってるはずだし」
「ふーん・・・・・」
「その俺から見て―――少なくともお前は、俺や類に対してときめいたりしたことがあるだろ?」
「え・・・・・」

 思わずギクッとしてしまい。

 「ほらな。そういうの、普通の友達に対して感じたりするか?」
「それは・・・・・」
「少なくとも、お前の中では俺も類も友達以上なんだよ」

 ―――普通、自分でそういうの言うもの?

 「ただ、その先がお前にもわかってねえってこと。俺か、類か―――それで迷ってるってことじゃねえのか?」
 
 ―――西門さんか、類か・・・・・?

 そう、なのかな・・・・・。

 「お前を追いつめようとは思ってねえよ。けど―――俺ももう後戻りできねえとこまで来ちまってる。今ここで、俺にお前を諦めろって言ってもそれはできねえし、あきらみたいに兄貴役に徹することもできねえ。だから―――お前が本気で好きだって、こいつとだったら結婚してもいいって思える男を決めるまでは絶対あきらめねえからな」
 静かだけど、強い意志のこもった言葉。

 あたしは、その瞳から目が離せなくなる。

 「―――その相手が、俺になればいいって―――本気で思ってるから―――」



 ―――胸が、ドキドキする―――。

 それは、誰に対してもっていうわけじゃない・・・・・。

 あたしは、1人庭を歩きながら考えていた。 

 友達とか、仲間とか―――

 あたしにとって大切な人たち。

 そこに、差なんてないって思ってた。

 誰が1番とか、そんなのないって―――。

 だけど、西門さんに言われたことを考えてみると―――

 確かに、中学生のころの同級生たちと、西門さんや類とではあたしの気持ちは違うと思うし―――

 たぶん、美作さんや道明寺とも、違うんだ・・・・・。

 ドキドキして、ときめいて―――

 それから、せつなくて―――

 4人に対しても気持ちは、あたしの中でも微妙に違うんだ・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 お久しぶりです。
 久しぶり過ぎて、今までの話を読み返して思い出しながら書きました。
 楽しみに待っていただいた皆様、ありがとうございました!
 これからもどうぞよろしくお願いします!

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