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秘密の花園 vol.49 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「―――すげえな、これ」

 「マジかよ」


 西門さんと美作さんが、揃って口をあんぐりと開けていた。

 「つくしが、どうしてもって言ったんだ」
 類が、2人の傍へ行きそう言って微笑んだ。
 その言葉に、2人は顔を見合わせる。
「牧野がそんなこと言うなんて珍しいな」
「贅沢なことはやりたがらねえ奴なのに」
「―――ある金は、使わねえと意味がねえってことに気付いたんだろ」
 そこへ、いつの間にやってきたのか道明寺も加わった。


 今日は、あたしと類の結婚式だ。

 と言っても、類がまだ17なので、籍は入れられない。

 要するに、これは次期菅野コンツェルンのトップを世界に公表するための披露宴と考えればいいだろう。


 いろいろ制約が多くなり、将来に不安を感じ始めたあたしに、お婆様は言ってくれた。
「あなたと、花沢さんが幸せになることが何よりも大切なことなのよ。だから、あなたが納得できないことはやらなくていい。披露宴だって、何も形式に縛られる必要はないわ。あなたが、あなたの友達を招待して楽しめるパーティーを考えればいいのよ。会社にとって必要なことは、会社のものがするわ。もちろんあなたにも全て把握しておいてもらう必要があるけれど―――あなたなら、大丈夫。花沢さんがいるんだもの。何も心配はしていないわ」
 その言葉にあたしは安心し。

 だけど、そうなると大変なのは会社の役員たちで。

 「気にすることはないわ。あの人たちはそれが仕事なんだから。それでお給料をもらい、生活しているんですからね。自分や自分の家族のために、働いているのだから遠慮なく使えばいい。あなたは、上に立つ者として下のものがすることを把握し、必要があれば指示をする。それでいいのよ。お金も、使わなければ動くものも動かない。あるものが、必要なことに使ってこそ利益が生まれ、経済を動かすのよ。あなたが使いたいと思うものに使うのなら、それは無駄ではないの。そうすることで、利益を得る人がいるんですからね、それも世のためなのよ」

 そうか。

 貧乏だから、使うべきところにも使うお金がなかったからついついけちけちするのが癖になっていたけれど、そうじゃないんだ。

 あるものは、使ってこそ意味があるんだ。

 「―――それなら、お婆様。あたし、やりたいことがあるんだけど・・・・・」

 あたしの言葉に、お婆様は目を瞬かせた・・・・・。


 今、この菅野邸の庭には見渡す限りの花々が咲き乱れていた。

 広い池と、庭を見渡せる東屋も鮮やかな花で飾られていた。

 披露宴をやるのなら。

 ぜひこの場所で、お爺様とお婆様が大好きだった花に囲まれたこの庭でやりたいと、そう言ったのだ。

 だけど、披露宴は9月で、花が咲き乱れるというわけにはいかない。

 そこで、菅野の財力と権力を使い、世界中から、それこそ見たこともないような色とりどりの花をかき集めたのだ。

 もちろん類に相談して2人で決めたことだった。

 ぶっちゃけ、あたしなんかよりもよっぽど花の種類に詳しい類。

 「結婚式にちょうどいいのを揃えるよ。牧野に似合うやつ」

 あたしに似合う花・・・・・?

 あまり花に囲まれる柄じゃないと思っていたので、そう言われても想像もつかなかったけれど―――

 
 類が花沢の力も惜しみなく使って集めた花々はそれは素晴らしいものばかりで。

 それがあたしに似合ってるものかどうかはわからなかったけれど・・・・・

 「似合ってるよ、すごく」
 そう言ったのは、この日のためにめいいっぱいおしゃれをしているパパだった。
「そう?」
「ああ。ここへ来てから―――というより、類くんが傍にいてくれるようになってから、つくしはどんどんきれいになって―――パパとしては嬉しいやら、寂しいやらだけどね」
「パパ・・・・・」
「いいんだよ、パパはつくしが幸せになってくれるなら相手が誰でも、それがいつでも・・・・・。まだ若いのに、こんな重荷を背負わせてしまうのはかわいそうなんじゃないかと、ママと話したこともあったけど―――」
「そうなの?」
「ああ。でも、どんな状況になってもきっとつくしはつくしのまま、変わらない。つくしは自分の将来を、人に任せきりにしたりしない。きっと自分で納得できる道を探して、幸せを掴んでくれる―――。そう思って、パパもママも、お前を見守ることにしたんだよ」

 にっこりと微笑むパパに、あたしは涙が溢れてくる。

 「あら、パパったら泣かしちゃダメじゃない。せっかくきれいにお化粧してもらったのに」
 そう言って、ママが部屋に入ってきた。
「―――そのドレス、すごく素敵よ。さすがF4ね」

 純白のウェディングドレス。

 既製品でもよかったのだけれど、あたしが着るものを人任せにはできないと、F4それぞれがあたしのために考えてくれたデザイン。
 それを道明寺のお姉さん、椿さんが1つのデザインにまとめてくれたのだった。

 ビスチェスタイルの胸元に、白いバラのコサージュ。

 シフォンの柔らかいドレープはアシメントリーになっていて、タイトなのに太ももの辺りまで入ったスリットのせいで動きやすく、白い網タイツもレーシーで、シルバーのパンプスは足をきれいに見せてくれるデザインだった。

 髪は緩やかなアップスタイルで、光り輝くティアラにはダイヤがあしらわれていて、シンプルなデザインながらゴージャス感もある、若い女性向けのデザインという感じで、あたしも初めて見た時にはさすが―――と思ってしまった。

 
 正式に籍を入れるのは、類が18歳になってから。

 その後、また改めて身内だけで結婚式ができたらいいねと、類と話していた。

 今日は、新しい菅野コンツェルンの顔としてのお披露目だ。

 気を引き締めて――――

 あたしは背筋を伸ばすと、パパとママに伴われ、部屋を出たのだった・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 次回作、まだ考えてないんですよね。
 もう、自分的には出尽くした感もあって。
 また、短編のお話を書いてもいいかな~と思ってます♪





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秘密の花園 vol.48 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「司が来てたって?」

 道明寺が訪れた翌日、美作さんと西門さんが揃って現れた。

 「あの野郎、俺たちには挨拶もなしかよ」
 西門さんが顔を顰めつつ苦笑する。
「かなり無理して来てくれたみたいだから・・・・・。そのうち、ちゃんと時間作って会いに来るって」
 あたしの言葉に、美作さんも苦笑した。
「いつになるんだか。まあ、がんばってるよなあいつも。正直、世界の道明寺のトップがあいつで大丈夫なのかって思ってたけど」
「ああ。これも牧野効果か。まったく大した奴だよ」
「あたしは何もしてないよ」
「でも、司が変わったのは紛れもなく牧野のせいだよ」
 そう言って、類があたしの肩を抱いた。
「牧野はいつだって前を向いて、自分の足でしっかり立ってる―――。たとえ目の前に障害が立ち塞がっても、それをぶっ壊して突き進んでいくような―――そんな強さを感じるんだ」
「―――全然女っぽくないよね」
「そう思ってると―――不意に女らしいこと言ってみたり、儚げな表情を見せたりするから―――放っておけなくなるんだよ」
「結構、小悪魔的な要素も持ち合わせてるんだよな、これが」
 くすくすと、西門さんがおかしそうに笑う。
「そりゃあ、俺らF4を虜にするくらいだからな」
 美作さんも楽しそうに笑っていた。

 ―――完全に、面白がってる気がする・・・・・。あたしが虜にしてるって言うより、この人たちのおもちゃにされてる気がするけど?


 「―――で、いつ結婚するんだ?卒業まで待つつもりか?」
 美作さんの言葉に、あたしと類は顔を見合わせた。
「―――ううん。お婆様に話したら、それならすぐにでも式を上げて欲しいって・・・・・。籍を入れるのはいつでもいいけど、お爺様が亡くなってしまった以上、少しでも早く後継者を発表したいって。もちろん、すぐに類が全部を引き継ぐわけじゃなくて、しばらくはお婆様が会長職について、ママと2人で類に引き継いでいくってことみたいだけど―――。でも、本格的に類が仕事を引き継ぐのは類が大学を卒業するのを待ってからと思ってるみたい。それまでは、実質的に会社を経営して行くのはお婆様とママになるだろうって」
「なるほどね。結構大変だな、類」
 西門さんの言葉に、それでも類は表情を変えずに肩をすくめて見せた。
「それは、覚悟してたことだから。近く、うちの両親も日本に帰ってくる予定だし。もう、躊躇してる暇はないってことだよ」
 類の淡々とした言葉に、今までとは全く違う緊張感が、あたしたちを包んだようだった・・・・・。


 「あら、つくし。こんな夜に1人でお散歩?」

 夜中の0時を過ぎる頃。

 庭の東家で1人星を眺めていたあたしのところへ、お婆様がやってきた。
「お婆様こそ・・・・・。そんな薄着で、風邪ひくよ?」
 薄い綿生地のワンピース1枚という軽装のお婆様に、あたしは慌てて自分が着ていたカーディガンをかけた。
「―――ありがとう。つくしは、優しい子ね」
「何言ってんの・・・・・。どうしたの?最近忙しくて疲れてるんでしょ?ちゃんと寝ないと―――」
「ちょっと、眠れなくてね。少し、星でも見ようかと思って・・・・・」
「・・・・・あたしも」
 なんとなく、2人顔を見合わせて微笑み合う。


 2人で椅子に座り、星を見上げていると―――

 お婆様が、静かに口を開いた。
「―――昔、ここでよくあなたのお爺様とお話ししたのよ」
「お爺様と・・・・・」
「ええ。まだ、結婚する前だったわ。彼とお見合いをしたのは、わたしがまだ15のころだった。親同士が決めた結婚で―――彼と会うまでは、わたしはその結婚が嫌で嫌でしょうがなかった」
「そうなの?」
「ええ。まだ私も子供だったからね。お話に出てくるような恋物語に憧れていたのよ。まだ本当の恋もしていないのに、見たこともない人と結婚だなんて―――それこそ、家出をしようかと思いつめていたくらい」
「ええ!?」
 あたしは驚いてお婆様の顔を見たけれど、お婆様は楽しそうにくすくすと笑っていた。
「そうよ。わたしも、あなたに負けないくらい気が強くて―――親の言いなりになんかなるもんかって肩肘張ってたのよ。だけど、母親に泣きつかれて―――仕方なくお見合いをしたの。会うだけならってね。でも、そのお見合いの席で彼に会って―――それまでの反抗的な気持ちなんか、全部吹っ飛んじゃったのよ」
「それって・・・・・・」
「一目惚れよ。会った瞬間にね、あたしはこの人と結婚するんだって直感したの」
「すごいね」
「ふふふ・・・・・自分でもびっくりしたわ。でも、彼も私のことをすごく大事にしてくれて―――わたしが16になった時に、結婚したのよ」
「そうだったんだ・・・・・」
「それでも―――やっぱり、結婚となると不安だったわ。まだ15の小娘だもの。世間のことなんて何も知らない。このまま結婚してもいいのかって―――。そんなとき、こっそりここに来ていたの」
「結婚する前に?」
「そうよ。この家に初めて招かれたときに、この東屋を見つけて―――ここで星を眺めたらどんなに素敵だろうって想像して・・・・・こっそり夜中に忍び込んじゃったのよ」
「すごいね」
 今の穏やかなお婆様からは、想像もつかなかった。
 それとも、やっぱりあたしがそんなお婆様の血を受け継いでるってことなのかな・・・・・。

 「2度目にここへ忍びこんだときに、彼に見つかっちゃったのよ」
「お爺様に?」
「ええ。驚いていたけど―――何も言わず、わたしと一緒に、星を眺めていてくれた。それが、何よりも嬉しくて―――この人と一緒なら大丈夫って、そう思ったわ。その時に、彼が言ってくれたのよ」
 お婆様は、ふと目を閉じた。
「―――春になったら、この庭はたくさんの花で埋め尽くされる。それは見事なものだって・・・・・それを、わたしと一緒に見られたらどんなにいいだろうって・・・・・2人きりで、花に埋もれて―――誰にも見つけられずに、ずっと飽きるまで君を抱きしめていたいって―――」
「―――すてき」
 お婆様の頬は、微かに赤く染まっていた。
「その時初めて、彼も私に一目惚れしていたんだと告白されたのよ。わたしたちは、出会った瞬間から、恋に落ちていたの。嬉しくてね・・・・・何があっても、わたしはこの人について行こうと決心したわ。不安なことがあったら、こうして2人で星を眺めようって。そして春には花に埋もれながら抱きしめ合おうって。いくつになっても―――そうして2人で生きていこうって、誓いあったのよ・・・・・」
 再び、お婆様は夜空を見上げた。
「―――ここに来ると、彼を感じるの。いつでも―――わたしと一緒に星を見上げ、わたしを抱きしめてくれる―――。つくし。あなたは―――今、幸せな恋をしてる?」
 お婆様の言葉に、あたしは頷いた。
「はい」
「よかったわ・・・・・。女は、恋をしてきれいになり―――そして、強くなるのよ。あなたのママも、パパに恋して強くなった・・・・・。あなたと花沢さんなら、きっと大丈夫よ。何があっても・・・・・彼の手を離しちゃダメよ」
「はい。離しません、絶対に・・・・・」

 
 そんな風に2人で星を見上げながら話しているその様子を、屋敷の窓から穏やかな表情で見つめている類がいた・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 秘密の花園っていうタイトルにしようと思ったのは、お嬢様だったつくしの元へ、こっそり忍び込んで密かに会う―――というちょっと危ないシチュエーションを想像したからなんですが。
 想像とはだいぶ違うお話になっちゃいました。
 まあ、あんまり表向きな内容じゃなかったし。それはそのうち裏の方で―――

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秘密の花園 vol.47 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 「今朝帰って来たんだよ」


 菅野邸のあたしの部屋で、3人でお茶を飲みながら話していた。


 突然現れた道明寺に、あたしは息が止まるかと思うほどびっくりしたけれど。

 類は、どこかで予想していたみたいで、ずっと落ち着いていた。

 そして道明寺もまた、意外なほど落ち着き払っていたのが、かえって不気味と言えば不気味だったのだけれど・・・・・。


 「菅野会長の訃報を聞いて、すぐに帰るつもりだったのが、向こうの仕事でちょっとしたトラブルが持ちあがっちまって、どうしても動けなかった。―――悪かったな、こんなに経ってからになっちまって」
「そんなこと―――まだ2週間だもん。それに、あんたが忙しいってことはみんなわかってるから」
「ああ。けど―――やっぱりもっと早く来るべきだったよ。こんなことになってるならな」
「―――早く来ても、結果は変わらなかったと思うよ」
 類が、冷静に口を開く。
「牧野は、ただ自分の気持ちに気付かなかっただけでしょ?それはやっぱり、司が傍にいたからって変わるようなものじゃないんじゃないの」
 その言葉に、道明寺はじろりと類を睨みつけ―――

 それから、深い溜息をついた・・・・・。

 「―――わかってるよ。本当は・・・・・行く前から俺だってわかってた。きっとこうなるんだろうってことはな。だけど、それでも、最後まであがいてやりたかったんだよ。牧野は、俺が初めて本気で惚れた女だからな」

 どこかで聞いたような言葉に、あたしと類は顔を見合わせた。

 「総二郎も、同じようなこと言ってたよ」
「あいつが?ふうん・・・・・。俺はあいつみたいな女たらしじゃねえけどな。きっとこれからも、お前以上に惚れられる女なんて現れねえよ」
「道明寺・・・・・。あたしは、そんな大した女じゃないよ。普通の、どこにでもいる人間で・・・・・だから、庶民だと思ってたママが実は金持ちのお嬢様だったって知った時はショックだったし、卒業までに結婚相手を決めろって言われた時にも戸惑ったし、お爺様が亡くなった時も―――ショックだった、すごく・・・・・。そういう時、あたし1人だったらきっとどうしていいかわからなかった。何とか自分を保ち続けていられたのは、みんなが傍にいてくれたから。F4は、あたしにとってかけがえのない宝物だよ」


 あたしの、精いっぱいの気持ち。

 恋愛感情とは違うけれど・・・・・

 でも、失いたくない、大切な存在。

 きっとそれは一生変わらない気持ち。

 「仕方ねえか・・・・・。お前は、一度言い出したら聞かねえしな。でも、もし―――類と別れるようなことがあったら、そんときは俺がお前を掻っ攫って行くからな」

 道明寺がにやりと笑って言えば、類もまた表情を変えずに、あたしの肩を引き寄せた。

 「そんなこと、させない。牧野だけは、何があっても譲れない。司たちだけじゃないよ。俺にとっても牧野は初めて本気で惚れた女なんだ」
「静がいるだろうが」
「静は初恋だけど、惚れてたわけじゃない。憧れてただけだよ。牧野に対する気持ちとは、全く違う。静には幸せになって欲しいと思うよ。でも牧野は―――俺が幸せにしたいんだ。ずっと、傍にいたい。どんな時も、何があっても・・・・・離したりしないよ」
「類・・・・・」

 じっと見つめるビー玉のような瞳に、あたしはなぜだか涙が溢れて来てしまった。


 ―――この人と、ずっと一緒にいていいんだよね・・・・・?


 しばし類と見つめ合っていると、道明寺の大袈裟なほど大きなため息が聞こえて来て、はっとする。
「―――たく・・・・・やってらんねえ。せっかく来たってのによ」
「悪いね」
「ちっとも悪いと思ってねえだろ、おめえは。―――まあいいや。俺、またすぐにN.Yに戻らなきゃならねえんだ」
「もう?」
「ああ。今ここにいるのだって、かなり無理してスケジュールつめてもらってるからな。これ以上西田に無理言うわけにいかねえ」

 ―――道明寺が、人のこと気遣うなんて・・・・・。

 この人も、道明寺財閥のリーダーとして成長してるんだということを感じていた・・・・・。


 みんなそうして成長していくんだ。

 あたしも―――

 類の顔を見上げると、類の優しい瞳とぶつかる。

 ―――大丈夫。類と一緒なら・・・・・

 自然とそう思えるようになったこと。

 これはやっぱり、あたしにとって大きな成長。

 菅野家の人間としても、牧野つくしとしても―――

 
 あたしは、一歩を踏み出した・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最近、ちょいちょいお休みしてしまってすいません。
 いろいろ、欲張って手を出してしまってるのでこれにかける時間があんまり取れなかったりしてます。
 そろそろこのお話も終わりですが・・・・・。
 ちょこちょことでもこのブログは続けていくつもりですので、時々見に来てやってくださいね♪

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秘密の花園 vol.46 ~花より男子・?つくし~

Category : 秘密の花園 ~花より男子・?つくし~
 お茶を習い始めてから、正座にもだいぶ慣れてきたとは思うのだけれど。

 やっぱり、いざという時には咄嗟の行動に移りづらいのが難点かも。

 なんて、暢気なことを考えていたあたしとは逆に、類のこめかみには青筋が立っていて―――


 「―――朝早くから出掛けたって言うから、どこに行ったのかと思えば―――」
「よくわかったな、ここが」
 そう言う西門さんは相変わらずニヤニヤしていて。
 類はじろりと西門さんを睨みつけた。
「最初に、あきらのとこに行ったんだよ。牧野が何か話に行くとしたらあきらだと思って―――」
「なるほど。ま、予想は外れてなかったけどな」
「だけどあきらのとこはもう出たって言うし、その後も家に帰ってなかったから・・・・・」
「俺のところに来たと」
「どういうこと?俺に黙って2人きりで―――しかもキスしてるって、まさか総二郎と―――」
「違うよ。ちょっと話したいことがあってここに来たけど、キスは―――」
「俺が勝手にしただけ。それくらいはサービスしてもらったって罰は当たんねえだろうと思ったんだよ。どうせお前はこれからいつでもできるんだろうし」
「え―――」
「もう、西門さん!」
「俺は謝らねえよ。初めて、本気で落としたいと思った女だからな、牧野は。ぎりぎりまであがいてやろうと思ってたんだ、本当は―――」
「総二郎?じゃあ、こうなることわかってて・・・・・」
 類の言葉に、西門さんは肩をすくめた。
「わかってたよ、大体は。認めたかなかったけどな。この俺が振られるなんて―――今まで付き合ってきた女には言いたくねえな」

 そう言ってため息をつく西門さん。

 あたしと類はちらりと顔を見合わせ―――

 どちらからともなくふっと笑った。

 「笑ってんなよ。ほら、もう帰れよお前らは。これでも俺は忙しい身なんだからな」
 西門さんの言葉に、類はあたしの手を取り立ちあがった。
「じゃあ行くよ。またね」
「ああ。―――牧野」
「何?」
「もし類と何かあった時には―――俺のとこに来いよ」
 そう言って微笑んだ西門さんの目は優しくて―――

 ちょっと切なくなった。

 「―――うん、ありがとう」


 西門さんの家を出て、類と2人で歩きながら・・・・・

 あたしたちは、ごく自然に手を繋いだ。

 言葉はないけれど、お互いに同じことを思っているのがわかった・・・・・。

 「―――N.Yに、行こうか」
 類の言葉に、あたしは黙って頷いた。

 あいつに、このことを知らせなくちゃいけない・・・・・。

 道明寺に・・・・・

 「―――1発くらい、殴られるかもしれないな」
 類が、微かに顔を顰めた。
「まさか―――」
「あり得るだろ?あの司なんだから」
「でも―――あいつも、きっとわかってくれると思う」
「最終的にはね。なんだかんだ言って、みんな牧野には弱いんだ」
「みんな?」
「そう。牧野には幸せになって欲しい。みんなそう思ってるから許してくれると思うよ。でも―――」

 類が、あたしの手を握る手に力を込めた。

 「どんなにいい友達でも、牧野だけは渡せない・・・・・。今朝、俺がどれだけ焦ったかわかる?」
 じろりと睨まれて。

 あたしはぎくりとして慌てて目をそらせた。

 「―――これだから、目が離せないんだ・・・・・」
 
 溜息をつきながらも、どこか楽しそうな類。

 ちらりと類の顔を見上げようとして―――

 その瞬間、類の唇が重なって。

 離れる瞬間、耳元に甘い声が囁いた。

 「―――さっき見たのは、これで帳消しにしてあげるよ」

 にこりと、天使の笑顔―――

 というか、確信犯?

 と、その時――――

 「―――俺は、帳消しにはできねえなあ」

 聞き覚えのある、低く響く声。

 この声は―――

 「道明寺!」


 道明寺が腕を組み、あたしたちの目の前に立っていた・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 忘れてた―――わけではないんですが、どこで絡ませるのがいいのかなあと。
 やっぱりこの人の存在を忘れるわけにはいきませんよね。

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秘密の花園 vol.45 ~花より男子・?つくし~

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 「なんだ、お前1人?」

 あたしの姿を見ると、西門さんは目を丸くした。

 それでも、突然家を訪れたあたしを、茶室へと案内してくれた。



 しばらくは、いつもの稽古の時のように静かにお茶をいただき、心を落ち着けるように目を閉じて味わった。

 「―――よく類がお前を1人で寄越したな」
 西門さんの言葉に、あたしは閉じていた瞳を開けた。
「・・・・・類には、言ってきてないの。まだ寝てたから・・・・・。さっき、美作さんのところにも行ってきて」
「あきらのとこに?何しに?」
「少し、話をしたくて・・・・・」
「―――ふーん・・・・・で、ここへは何しに?俺と2人きりになるのわかっててここに来たってことは、それなりの覚悟があって来たってこと?」

 そう言いながら、にじり寄ってくれる西門さん。

 思わず後ずさりながら。

 「そ、そういうことじゃなくて!いろいろ、頭の中を整理したくて―――」
 そう必死に言い繕うあたしの頬に、西門さんが素早くキスをする。
「ちょ―――」
「わかってるよ。冗談だ」
「・・・・・もう」

 心臓に悪いんだから、本当に・・・・・。

 でも、それでも―――

 「―――あたしも、わかってる」
 あたしの言葉に、西門さんが目を瞬かせる。
「何が?」
「西門さんはいつもそうやってあたしをからかうけど―――本当はまじめで優しい人だって」
「まじめ?俺が?」
 眉間にしわを寄せながらも、その頬は微かに赤くなっていた。
「うん。だって―――こうして2人きりでいたって、本気で身の危険を感じたことはないもの。それはきっと、西門さんがあたしが嫌がるようなこと、するはずないってわかってるから―――。からかわれて、ドキドキして逃げ出したくなることはあっても―――恐怖を感じることはない。それは、これからもきっとそう」

 あたしの話をじっと聞きながら、西門さんは軽く溜息をついた。

 「―――そこまで信用されたら、そう簡単に手ぇ出せるわけねえだろ?ずりいよ、お前は」
「うん・・・・・ごめん。でも、本当にそう思うの。単なる友達とも違う、美作さんに対して感じる身内みたいな感じとも違う―――ドキドキさせられることはあっても、『西門さんなら大丈夫』って、どこかで思ってる。変に緊張したりすることもあるのに、それでも傍にいてくれれば安心感を感じることもあって・・・・・。どう言ったらいいのかわからないけど、友達とも家族とも、たぶん恋人っていうのとも違う感情が、あたしの中にあって―――それを感じるのが、西門さんといる時だと思うの」

 そこまで言うと、西門さんがまた大きな溜息をついた。

 「よくわかんねえけど―――要するに、お前の恋人になるのは俺じゃないってことか」
「うん・・・・・。お爺様が亡くなる前まで―――無意識に感じてたその思いが、恋愛感情なのかそうじゃないのか、ずっとわからなかった・・・・・。でも、お爺様が亡くなって―――悲しくて、寂しくて―――自分の気持ちを持て余してる時、類が傍にいてくれて―――あの人が傍にいてくれることで、あたしは何とか自分を保ってた気がするの。この人とずっと一緒にいたいなって・・・・・でも、それが本当に恋愛感情なのかって言ったらどうなんだろうって思ってた。でも、お婆様を見てたら・・・・・わかった気がするの。お婆様はお爺様と一緒に生きて来て本当に幸せだっただろうなって。だから、今もきっとお爺様を愛し続けられるんだろうなって―――。あたしも、そんな人と結婚したいって。そう思った時―――傍にいて欲しいって思ったのは、やっぱり―――」
「ストップ」
 西門さんが、人差し指でそっとあたしの唇に触れた。
「―――その先は、言わなくてもわかってる。だから―――今は言うな。俺にも、心の準備ってもんが必要な時がある」
「―――西門さんでも?」
「お前な・・・・・自慢じゃねえが、面と向かって振られるのは慣れてねえんだよ。そういう繊細な男心ってもんを察してくれ」

 顔をしかめながら、軽い調子でそう言う西門さんの言葉に、あたしはちょっと笑った。

 ―――この人も、やっぱり優しい・・・・・。

 「それに―――」
 西門さんが、急に何かに気付いたようにふっと視線を外した。
「あいつにばっかりいい思いをさせるのも癪だしな」
 そう言って、にやりと不敵な笑みを浮かべる。

 直感的に、やばいと感じた。

 そして、後ずさろうとした瞬間、一瞬早くあたしの手首は西門さんに掴まれ、そのまますごい勢いで引き寄せられ―――

 避ける間もなく、唇が塞がれていた。

 触れるだけの、その強引さとは反対の優しいキス―――

 驚きのあまりそのまま逃げることもできずにいると―――


 茶室の障子が、突然スパンと勢いよく開けられ・・・・・

 「何してんだよ!?」

 怒りの形相でそこに立っていたのは、花沢類だった・・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 振られても、ただじゃ起きないのが総ちゃんです。
 総ちゃんファンの方にはちょっと切ない感じになってしまってごめんなさい。
 総ちゃんには別のお話でまた、幸せになってもらいたいなと思ってます。 

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